杉原です。

今回はこちらの、株式会社ケンコンサルティングさんが販売している「Mebius-V3」という情報商材(サインツール)をレビューしていきたいと思います。


販売URL:https://mebius-fx.com/top/V3/

Mebius-V3は勝てないのか?

このMebius-V3はFXの外国為替ペアだけではなく、日経225など、あらゆる銘柄に対応しているという「強み」があります。

その上、FXのデイトレードだけではなく、スイングトレードなどにも対応しているとの事。

そのため、取引業者や取引口座を「分散」させ、トレード対象となる銘柄を可能な限り多く扱っていき、トータルの利益率を高められる余地があるわけです。

ただ、それには、このMebius-V3が勝てるロジックでなければまったく意味がありません。

そもそもMebius-V3が勝てないロジックであれば、いくら資金と対象銘柄を分散させようとも、資金が減る一方だからです。

その上で、このMebius-V3は販売ページ内で117%の利益率があるとのアピールをしていました。

しかし、この利益率は特に何の実績証明をする画像もありません。

何より、117%という利益率はバックテストだけの成績だとの事。

加えて、そのバックテストは「たったの1年」だけしかやっていないということでした。

その上で、その実績画像も特にはありませんでした。

そもそも、このMebius-V3はサインツール(インジケーター)なので、プログラミングによってバックテストは一瞬でできる事は間違いありません。

そんなバックテストは検証期間が長いほど、購入を希望するお客さんとしては魅力であり、信用度も増すはずです。

しかし、バックテストの検証期間を長くしないということは、

「そのロジックが短い期間でしか勝てないから」

に他ならないと思います。

Mebius-V3のロジックはカーブフィッティングか。

要するに、このMebius-V3はたった1年しかバックテストを行っていない以上、ロジック開発の段階で「勝てない」事が明確だった可能性があるわけです。

少なくとも、そんな「1年」だけの極めて短い期間だけに照準を絞り、その期間だけ勝てるロジック開発を行った可能背があります。

その1年のバックテスト期間だけで勝てるように、インジケーターの数字(パラメータ)を変更すれば、いくらでも勝てるロジック開発を行う事は不可能ではありません。

無理矢理にパラメータを変更し、そのバックテスト期間だけしか勝てないロジックを作る、いわゆる『カーブフィッティング』によって、このMebius-V3は作られた可能性が大だということです。

そんなカーブフィッティングは、当然ながら、その短期間のバックテスト期間でしか通用しません。

このMebius-V3で言えば、検証した1年間でしか勝てないロジックだというわけです。

ゆえに、実績画像がない事に加え、このカーブフィッティングの可能性が高い事も踏まえ、販売ページでアピールしている利益率117%という数字は信用に値しないと思います。

そもそも年間の利益率が117%は少な過ぎ。

ここまで利益率の信ぴょう性について話をしてきましたが、Mebius-V3でアピールされている117%という利益率は月間ではありません。

実は年間の利益率とのことでした。

つまり、100万円をトレード資金とした場合、1年後には117万円しか稼げていないということです。

もちろん、年間でそれしか稼げなくても、完全にトレードを自動化できるEA(自動売買ツール)なら、手間も労力も一切ないため、価値がないわけではありません。

ただ、このMebius-V3はEAではなく、サインツールで、実践者が自らトレードをする必要があります。

その上、Mebius-V3では、表示される売買サインに頼らず、トレーダー側が売買判断を自ら下す事を推奨していました。

そのため、相応の手間が発生するということです。

それに対して、年間でやっと117%という利益率はあまりにも低過ぎると思ってしまいました。

Mebius-V3はサインツールとして役立たない?

下図のように、ロジックのアピールはしているものの、複数のローソク足にMebius-V3を適用させ、サインを見た上で、異なるローソク足同士を複合した上でトレードを判断をする事のことです。

mebius-vの実演画像

もちろん、複数のローソク足を確認することは、

・デイトレーダー
・スイングトレーダー
・スキャルパー

を含め、あらゆるトレーダーの売買動向を見る事ができるため、より精度の高い値動き予測が可能にはなります。

ただ、それを「簡略化」「仕組み化」「自動化」することが、そもそもサインツールの役目にほかなりません。

それを放棄し、トレーダー(購入者)に複数の時間足を確認しろというのは、そもそものサインツールとしての機能を果たせていないと言っているようなものだと思います。

Mebius-V3はFXのデイトレードでの実践も推奨していましたが、サインが出て、その後、複数の時間足を確認していたら、エントリーや決済に間に合わない可能性も否定ができません。

決済が間に合わない場合には、それが大きな損失に繋がる可能性もあります。

そんな危険もあるため、このMebius-V3はあまり推奨ができないというわけです。

Mebius-V3の必勝パターンは机上の空論か。

このMebius-V3は販売ページ内で、いくつか「必勝パターン」と称してチャート画像を掲載していました。

ただ前述のとおり、たった1年だけのバックテスト期間ということもあり、カーブフィッティングの可能性が高いわけです。

ゆえに、その検証期間のみで勝てていた可能性が非常に高く、掲載されている勝てている?ようなチャート画像は、その1年だけに通用するよう無理矢理に作られた「机上の空論」のロジックから生まれたものに過ぎないと思います。

要するに、このMebius-V3のロジックは「理に適っていない」可能性が非常に高いというわけです。

少なくとも、トレードで勝つべくして勝つためには、少なくとも相場の原理原則をしっかりと押さえた上での情報収集が必要不可欠だと思います。

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