杉原です。

本記事では、FXのデイトレにおいてノーポジションいわゆる「ノーボジ」が、専業で勝ち続ける上でいかに重要かという論理的な解説を行っていきます。

FXでデイトレードを行う上で、

「エントリーが仕事」
「ポジションを持っているのが仕事」

という感覚でトレードをしていて、常にエントリーしてポジションを持っていないと気が済まない『ポジポジ病』を発症されているトレーダーの方は少なくありません。

ポジポジ病によってノーポジの状態ができずに、勝ちが安定せず気付けばコツコツドカンと大負けするというパターンから抜け出せないという相談も頻繫に頂いていました。

そこで今回は、ポジポジ病の治癒と、ノーポジ状態を導入し安定して勝ち続ける絶対的な基礎を養って頂く、下記のような内容をお届けいたします。

  • ノーポジションが重要という絶対的な証明
  • ポジポジ病を完治させてノーポジ状態を作るための対策
  • ノーポジ状態を増やす事でエントリー頻度が減る場合にも、利益率を下げない対策

FXのデイトレードで専業として成功する上での「本質」「神髄」と言える程に重要な記事になりますので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。

ノーポジによる「待つこと」こそ、デイトレーダーとしての成功における本質かつ神髄

まずは、なぜノーポジションが重要かを論理的に順序立て、本質的な解説をさせて頂きます。

「待つのも相場」という格言が相場の世界ではありますが「待つ事こそが相場」と私は考えていました。

そもそもの大前提として、相場は下記のようなさまざまな立場や考え方のトレーダー/投資家による売買の結果、値動きが発生します。

  • 短期、中長期
  • 順張り派、逆張り派
  • テクニカル分析派、ファンダメンタルズ分析派

本当にあらゆる投資家/トレーダーが出す売買注文が、各自バラバラのタイミングで発注されます。

そのため、利益を取れるような値動きが「いつ起こるか」は想定のしようがありません。

要するに、自分にとって都合の良いタイミングでチャンスは訪れてくれないわけです。

ですので、そもそもの話、毎日のように同じpips(利益)を取ろうとする考え自体が本質から外れていると言っても過言ではありません。

FXのデイトレードを続ける程、思ったより利益を取れない日がある上に、その逆で思った以上に取れる日もあります。

そんな取れる利益の「上下」「ムラ」は、1日単位で起こる事はもちろん、時期的に発生する場合も少なくありません。

なぜなら、前述したとおり、本当にあらゆる立場や考え方の投資家/トレーダーによって行われる売買の結果で値動きが起こり、値動きの方向性を予測はできても「いつ起こるか」までは予測不可能だからです。

だからこそ「待つのも相場」ではなく「待つ事こそが相場」だと私はとらえていました。

エントリーが仕事ではなく、いかに待てるかが仕事と言っても過言ではありません。

要するに、いかに待てるか=ノーポジションでいられるか、が重要なわけです。

その上で、ポジポジ病を治しノーポジ状態を意識することで「利益率の向上」が見込めます。

まず、ポジポジ病を止めてノーポジションが「当たり前」という意識になることで、検証もしてないような無駄なエントリーをして被る損失を減らせるはずです。

また、そんな無駄なトレードでポジションを持たないことで「常に資金を自由に使える」ので、普段の得意パターンである本当のチャンス時にエントリーできるようになります。

ポジポジ病が発症している状態では、得意なパターンが来ても、無駄にポジションを持ってしまうのでエントリーするための資金が不足して、絶好のチャンスを逃してしまうことも少なくありません

しかし「待つ事こそが相場」を頭に入れ、

・待つ事が当たり前
・無駄なエントリーはせずノーポジ状態でいる

という事を意識し習慣とすれば、

・無駄なエントリーで発生していた損失がなくなる
・絶好のチャンスを逃さずに利益を積み上げられる

そんな好循環が生まれます。

だからこそ、ポジポジ病を治し「待つ事こそが相場」としてノーポジ状態を意識する事によって利益率の向上が見込めるわけです。

その積み重ねにより、日々の利益が安定し、専業デイトレーダーとしての成功が見えてきます。

以上がノーポジションの重要性に関する解説でした。

可能な限りノーポジションな状態でポジポジ病を発症しないために

では、ノーポジを意識したデイトでを行うべく、ポジポジ病を完治させるためにはどうすれば良いか―

その方法として有効となるのが「検証したFXのデイトレ手法だけで取引を行うべき」というのが大前提ですが、普段から取り組んでいる検証済みのデイトレ手法であっても、

確信が持てず怪しいと感じた場合はトレードを避ける

ということが非常に重要となります。

FXに限らず相場は、前述したとおり、あらゆる立場や考え方の投資家/トレーダーによるさまざまなタイミングでの売買が影響して値動きが起こる仕組みにほかなりません。

そんな相場の本質を踏まえても、1ミリも変わらず同じチャートパターンは有り得ないわけです。

ですので、いくら検証済みの得意パターンがあるとしても、そのパターンが発生する度に、完全に同じチャート形状には成り得ません。

そこで、絶好のチャンスに見えるパターンが来ても、

「これは本当に自分の得意パターンなのか?」

とネガティブな視点で一度、冷静になってみてください。

そして、冷静な状態でチャートを見て「確信」が持てる場合のみエントリーするわけです。

逆に、そのチャートパターンを見て、どうしても「怪しい」「確信が持てない」と感じるようであれば、エントリーは絶対に避けるべきだと思います。

なぜなら確信が持てずに怪しさを感じている時点で、そのチャートはご自身の得意パターンではない可能性が高いからです。

そんな得意パターンではない状況下でエントリーをしてしまえば、検証していないトレードになるため、単なる「ギャンブル」のような取引になると言っても過言ではありません。

そのようなトレードは勝てる確率が少ない事は当然な上、一度のトレードで大きな損失を出し、資金を大幅に失う危険性すらあります。

もちろん、そんな未検証のトレードでも勝つ事は「偶然」あるかもしれません。

ただ、長くトレードを続ければ続ける程、その偶然の勝利が発生する確率は確実に低下し、損失の可能性が大きく高まることは間違いないはずです。

ですので結局のところ、得意パターンではない未検証のトレードは、最終的にご自身の資金を減らす方向に導いてしまいます。

気付けば、それはポジポジ病の症状なわけです。

このようなポジポジ病の原因は、いつも得意としているデイトレ手法のパターンであっても、

・確信が持てない
・怪しいと感じる

そんな感覚の際にエントリーしてしまう事にあります。

だからこそ、本質的にポジポジ病を完治させるためには、確実に「確信」を持てる場合のみトレードを行うことが重要だということです。

ノーポジのデメリット「頻度が下がる?」の対策

ポジポジ病を完治させ「待つ事こそが相場」という意識でノーポジの重要性を理解すると、トレードの頻度が下がるのでは?という懸念があるかもしれません。

ポジポジ病を発症していた際の無駄なエントリーが減る分、エントリーする頻度が下がることは当然です。

取り組むデイトレ手法によって頻度はバラバラですが、あまりにエントリーができないと「楽しさ」を感じられずにデイトレード自体の継続ができなくなるかもしれません。

「待ち」ばかりでエントリーができなければ、これほど「苦痛」なことはないと私は思います。

そこで頻度が下がる分の対応策を紹介させてください。

トレード時間を増やす

まず単純にトレードに割く時間を増やすことです。

チャートを見る時間が増える程、チャンスと遭遇する確率が物理的に高まることは間違いありません。

だからこそ、可能な限りチャートを監視してトレードに充てる時間を増やす事が、頻度の向上に直結するわけです。

私自身トレード時間に関しては、値動きの大きさや参加トレーダーの多さによるテクニカル分析の効き目が高いことから、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる21時頃~翌2時頃を推奨のトレード時間としていました。

以下の記事で詳しく解説していますので、必要に応じて参照なさってください。

>この時間帯のみで十分。FXのデイトレで利益率と勝率が高い時間帯。

ただ、9時~の東京市場や夕方以降のロンドン市場でも、値動きが多少は小さくなるものの、決して利益が取れないわけではありません。

そのため、よりエントリー頻度を高めたいのであれば、午前午後の東京市場や、夕方のロンドン市場にも積極的に参加することが有効となります。

銘柄を増やす

ただ、トレード時間を増やそうとしても、本業がある場合には難しいかもしれません。

そこでトレード頻度を高めるための有効な別の手段として「銘柄の増加」があります。

FXの為替通貨ペアであれば、通貨ペアごと多少の連動はあるものの、取引銘柄を増やす程、単純にエントリーできる回数/頻度が向上することは間違いありません。

また、海外業者であれば1つの口座内で、

・ダウ平均
・日経225
・ゴールド

など、FXのデイトレードに適した「為替通貨ペア以外」の銘柄でトレードすることができます。

このように1つの口座でトレード対象とする銘柄を増やすことによって、トレード頻度を倍近くまで増やす事ができるはずです。

複数のデイトレ手法を並行する

トレード頻度を増やす最後の対策が、複数のデイトレ手法を並行して行うということです。

条件として、ポジション保有時間が短いデイトレ手法に限ります。

ポジションを保有している時間が長ければ、その間に別のデイトレ手法でチャンスが来ても、資金が不足してエントリーができずに意味がないからです。

ですので、できる限りスキャルピング寄りのエントリーから決済までが早いFXのデイトレ手法を「複数」持ち、並行していく事を推奨していました。

どんなFXのデイトレ手法であっても、エントリーできる頻度には、日によって時期によってバラつきがある事は避けられません。

そこで複数のデイトレ手法を並行して取り組めば、総合して平均的に日々のトレード頻度が安定して増える事が見込めるわけです。

私がブログやメルマガを介して継承している、1日単位で10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法は、下記のページで使用しているテクニカル指標をはじめエントリー条件までロジックを公開していました。

1つの参考資料にもなりますので、宜しければ目を通してみてください。

>重複点テクニカル

総括~FXのデイトレで「ノーポジ」が重要なわけとポジポジ病を完治させる方法

以上、本記事ではFXのデイトレードでポジポジ病を発症させないために「ノーポジション」の意識を持つことの重要性を解説させて頂きました。

FXをはじめ相場は、自分の都合どおり、自分にとって来て欲しい時にチャンスは来ません。

だからこそ「待つ事こそが相場」というわけです。

いかに無駄なエントリーをせず、チャンスが来た際に資金を使えるようしておくかが重要となります。

その上で、「エントリーしたい」という衝動を抑え、未検証のトレードをせずポジポジ病を治せば、

・その未検証エントリーでの損失が減る
・チャンス時に資金を使えるので利益を取れる

という循環になり、損失が減り利益が増えるようになるので、必然的に利益率が高まるわけです。

もちろん、ポジポジ病が完治すれば、常にエントリーする「楽しみ」がなくなるかもしれません。

ただ、

・トレード時間を増やす
・銘柄を増やす
・複数のデイトレ手法を並行する

という本記事の解説内容を取り入れて頂ければ、自然とエントリー頻度は増え、トレードの楽しみを損なわずに済むはずです。

以上、本記事の内容がお役に立てればうれしく思います。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しておりました。

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