杉原です。

今回は読者さんからレビュー依頼があったGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジック検証を踏まえた上でのレビューを行っていきたいと思います。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)

このGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)は、5分足のFXデイトレード手法においてスキャルピング寄りのノウハウを提供している、クロスリテイリング株式会社さんが販売するツール付き情報商材です。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のFXデイトレード手法(スキャルピング)に関する有効性

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)で提唱されているのは、スキャルピング寄りのFXデイトレード手法で、トレンドフォローが基本となるロジックです。

その上で、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジックでエントリーや決済(利確と損切り)における判断に利用するものとしては、以下4つのインジケーターがあります。

  • gold_chain
    →ゴールドチェーンというトレンド動向の判断を行う独自インジケーター
  • gold_fluctuation
    →エントリーの判断につかるオシレーター系の独自インジケーター
  • needle_sign
    →オシレーター系の独自インジケーターで利確に利用
  • Zigzag
    →一般入手が可能な、高値と安値を図示するインジケーター

メインとなるのは一番上のトレンド判定に利用する独自インジケーターであるゴールドチェーンです。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のゴールドチェーンは嘘と矛盾?

販売ページ内でも大々的にこのゴールドチェーンを推しているものの、実際のところ、移動平均線に対して簡単な修正を加えただけのものでしかありません。

おそらくですが、移動平均線の内、加重移動平均線(WMA)のパラメータを変更した程度のものかと思います。

少なくとも、下図を見て私はそのような印象を率直に受けました。(下図の黄色い曲線がゴールドチェーンです)

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のゴールドチェーン

その上で、ローソク足がゴールドチェーンの上か下かでエントリーを判断と販売ページにあるものの、ゴールドチェーンはトレンドの判断のみでしか使えません。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)におけるエントリーの判断は、最終的にはgold_fluctuationというオシレーター系のインジケーターによる判断もあるからです。

よって、販売ページ内にある

「ローソク足がゴールドチェーンの上か下かでエントリーを判断」

というのは、嘘ですし、完全な矛盾であると断言できます。

さらに販売ページ内には、

「3秒でエントリーを判断」

ともありますが、オシレーター系の独自インジケーターであるgold_fluctuationを見て最終的な売買判断を下す必要があるため、少なくとも、3秒だけではとても無理です。

そもそもGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジックは、ゴールドチェーンでトレンドを見極めた上で、gold_fluctuationのオシレーター系独自インジケーターを使って、買われ過ぎ売られ過ぎを見定め、最終的なエントリー判断を下すという流れになります。

その上で、

『リスクがゼロにひとしい「穏やかで美しいトレンド」だけを見抜く』

という曖昧な表現にて、トレンド判定を行う独自インジケーターのゴールドチェーンが、美しく見えるかどうかが判断基準なので、「秒速」での判定は無理だと思うわけです。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)は知識、経験、才能は不要?

販売ページ内には知識や経験、才能は不要とあるものの、肝心なゴールドチェーンによるトレンド判定には、

「穏やかで美しいトレンド」だけを見抜く

という工程が含まれます。

非常に曖昧なため、この辺りはトレーダーによって判断が大きく分かれると思います。

インジケーターの「見え方」は人それぞれの「感覚」でしかないからです。

特に「美しさ」「穏やかさ」となると、余計に個々の繊細な感覚によって左右される要素が強く出ると思います。

ただ、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)には注文の自動化ツールが付属されており、その辺りを補う工夫が見られました。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)の自動注文ツール(EA)

ファイナンシャルイグジットEAというものがGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)には付いており、注文そのものを自動化してくれるようです。

それならば、先ほどの「個々の感覚」によるデメリットは解消されるかもしれません。

ただ、このファイナンシャルイグジットは「決済のみ」にしか対応していないツールでした。

それも「利確のみ」にしか対応していません。

つまりは、

・エントリー
・損切り

はトレーダー頼りだということです。

利確だけではなく、エントリーと損切りにも注文の自動化が対応しているのであれば、販売ページ内にあるとおり、「知識、経験、才能は不要」と言えるとは思います。 

ただ、エントリーも損切りも結局はトレーダーの裁量判断が多くなるため、この辺りは誇大広告と感じざるを得ません。

FXのデイトレードにおける重要な損切りですが、高値と安値を図示してくれるインジケーターZigzagによる自己判断になります。

そもそもZigzag自体がそれほど精度の高いインジケーターではありません。

そのため、損切りが遅れてしまう可能性も十分に考えられます。

結果、損切りの遅れが影響し、コツコツドカンによる大損の危険性も十分にあると感じました。

以上のとおり、利確は自動化ができるものの、エントリーと損切りには個人の感覚が大いに影響する裁量判断が欠かせません。

よって、販売ページ内にある勝率もリスクリワードもあまり目安にならないと感じました。

インジケーターに関する追加の懸念点

計4つのインジケーターを使うGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジックに対して、「多過ぎる」という批評をしている方もいました。

ただ、販売ページ内にあるように「3秒」での判断は完全に不可能ではあるものの、そこまで負荷はないとは思いました。

それ以上に気になった点としては、ゴールドチェーンとオシレーター系の独自インジケーターです。

前述のとおり、ゴールドチェーンは加重移動平均線(WMA)のパラメータ調整か、ごく微細な編集程度のインジケーターでしかないと思います。

加えて、ゴールドチェーンのほかのエントリー判断に用いるgold_fluctuationというオシレーター系の独自インジケーターは、RSIと似たような役割かと感じました。

要するに、移動平均線とRSIを使った「昔ながら」のそれなりなロジックでしかないと感じられるわけです。

よって、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジックには、特に目新しさはありません。

ゴールドチェーンでトレンド判定し、オシレーター系でエントリーのタイミングを取るというのがウリではあるものの、結局は移動平均線とRSIの組み合わせに「酷似」している程度でしかないからです。

加えて、前述のとおり、エントリーと損切りは個々の感覚頼りな要素が強いため、販売ページ内にある8,9割の勝率はもちろんのこと、リスクリワード1:1という成績もまったく目安にはなりません。

なぜかクロス円のみという矛盾点

また、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)では推奨通貨ペアとして、

ドル円
ユーロ円
ポンド円
オージー円

を挙げていました。

なぜかクロス円のみでユーロドルなどのドルストレートはありません。

スプレッドはマイナスでしかない事は確かな事実です。

ただ、ユーロ円、ポンド円、オージー円はどこの取引業者も広い傾向にあります。

対して、基本的にユーロドルはどこの業者も比較的狭いです。

にも関わらず、前述のとおり、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)では、なぜかユーロドルは推奨していません。

スキャルピング寄りのFXデイトレード手法として、あえてスプレッドが狭いユーロドルを避ける理由は特にないはずです。

そもそもGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のロジックはインジケーターを利用した、ファンダメンタルズ分析ではなくテクニカル分析がベースになっています。

そのため、テクニカル分析である以上、基本的にどの通貨ペアでも等しく有効性が発揮できなければ意味がありません。

テクニカル分析は統計であるので、通貨ペアが異なるからと言って、成績に大きな差が生じる事が理に適っていないからです。

値動きの大きさなどの違いがあるので、当然ながら、通貨ペアごとにまったく同じ成績にはなりません。

ただ、前述のとおり、スキャルピング寄りのFXデイトレードにおいて、スプレッドが狭いユーロドルを避ける理由は特にないものの、あえてクロス円のみを推奨の通貨ペアとしている点には、非常に大きな矛盾要素を感じてしまったわけです。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)に関する追加の矛盾点

ただ、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)の販売ページ内には、月1,000回のトレード回数もあるとのアピールがありました。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)は月1000回?

ただ、下図にあるような実績画像のとおり、1日に片手で収まる程度の回数しかトレード実績がないため、とても月に1,000回のトレードを実現できるとは思えません。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)の月単位の実績

上図からも計算が簡単にできてしまいますが、Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のトレード回数は、上手くいっても月に100回程度だと思います。

ディーン・カタギリ氏の実績や実力について

このGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のノウハウ提供者であり講師でもあるディーン・カタギリ氏に対しては、ネット上でさまざまな言及がされていました。

まず、実績として下図が販売ページ内に掲げられていたものの、この実績画像は、ただ数字を打ち込んであるだけに過ぎません。
Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)講師のディーン・カタギリ氏の実績

これを実績と言えるのであれば、もはや何でもアリですよ(笑)

毎月無敗は当たり前です(笑)

加えて、冒頭からディーン・カタギリ氏の「5年連続の毎月無敗」を大々的にアピールしています。

Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)

もし、FXを昨日今日知ったという場合であれば、この表現に凄さを感じるかもしれません。

しかし、冷静に考えてみてください。

『毎月の無敗』は専業としては当たり前の話です。

自慢することではないし、こんな事を大々的にアピールするということに対し、そもそも本当に専業トレーダーなのか疑問を感じざるを得ません。

百歩譲ってスイングトレードなら、負け越しの月があるのも分かります。

スイングトレードは数日~数週間の長い時間を掛けてポジションを持つため、そもそもトレード回数が少なく、損切りのトレードが続いた場合、普通に月単位のマイナスは有り得るからです。

その分、スイングトレードは一発の利幅が大きい傾向にあるため、負け越しの月に生じた損失を別の月で十分に補える可能性があるわけです。

ただ、このGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)はスキャルピング寄りのFXデイトレードになります。

そのため、毎日のようにトレードを行うため、月単位のトレード回数は非常に多くなるわけです。

ですので、月単位でマイナスになるということ自体があってはならない事と言っても過言ではありません。

私もスキャルピング寄りのFXデイトレードが主体ですが、実際に月単位の負けはないですし、周囲のFXデイトレーダーでも月単位でマイナスになるような人は、そもそも専業でいないと思います。

少なくとも、専業のFXデイトレーダーで月単位のマイナスを出してしまう人は見た事、聞いた事がありません。

1日あたり数回のトレード回数がある以上、損切りが出ても、すぐに取り戻すチャンスがあるため、毎月無敗は当然であり、それができなければ専業でやっていきないからです。

CFPライセンス保有の強み

そんなディーン・カタギリ氏ですが、アメリカ政府公認・金融のスペシャリストCFPライセンスを保有しているとのことでした。

ただ、この国際資格CFPのライセンスは、日本の資格にあるFP1級の上位互換のようなものでしかありません。

トレードとはまったく関係ない資格だということです。

実際に販売ページ内にも、

「CFPを保有しているということは、世界レベルで認められたファイナンシャル・プランニング・ サービスを提供できる証明」

と語っており、トレードとは関係ない事を明かしています。

そもそも金融業の世界で活躍しているというだけなわけです。

肩書があれば信用度が高まる傾向にある事から、このGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)の売上を上げるために利用しただけかもしれません。

まとめ。Gold Scal FX(ゴールドスキャルFX)のレビュー。

本記事のまとめです。

  • 講師であるディーン・カタギリ氏の実績がまったく不透明
  • 利確は全自動でできるものの、エントリーと損切りには個人の感覚に大きく左右されてしまうロジック
  • そのロジック自体も、移動平均線(加重移動平均線(WMA))とRSIを改良した程度のもの

以上が大まかなGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)に関するレビューのまとめになります。

そのほか、

・スプレッドが狭いユーロドルを避ける理由は特にないにも関わらず、クロス円だけを推奨の通貨ペアにしている
・月1,000回のトレード回数は有り得ない事が実績画像からも判明

など、いろいろな矛盾点がありました。

その上で、このGold Scal FX(ゴールドスキャルFX)は『109,780円』という非常に高額な価格設定になっています。

特に学べるものが新たにあるわけでもなく、矛盾点が多数あるため、私個人としては10万もの大金を払う必要はないと感じた次第です。

トレード資金に保存しておいた方が良いなと率直に思いました(笑)

杉原。

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