杉原です。

今回は読者さんからのレビュー依頼があった、約1か月で利益率2000%を出したとされている『Finally Scalping』についてレビューをしていきたいと思います。

Finally Scalping

販売ページ:https://dbyd.pro/finally-scal

この『Finally Scalping』は染谷 篤志さんという方が販売しているFXのデイトレードに特化した独自インジケーターとノウハウをセットにされている情報商材です。

約1か月で2000%の利益率は元手が20倍になる事を意味するため、相応の実績である事は間違いありません。

私自身、FXのデイトレを専業にしていることもあり、身を入れてレビューをしていきたいと思います。

利益率2000%はカーブフィッティング?Finally Scalping(染谷 篤志)のレビュー

Finally Scalping(染谷 篤志)ですが、販売ページには利益率2000%を出している証拠として、以下のようなYouTube動画をアップしていました。

動画を拝見すると、約1か月間のトレードで、3万円だった資金が60万を超えていることは確認ができました。

ただ、実際のところ、この動画だけではリアルなトレードか、それともデモトレードかどうは判別ができません。

要するに、利益率2000%の有効性が本物かどうかがピンと来ない人が多いと考えられるわけです。

ですが、そのままご自身で続けたり、第三者の方に実践してもらい、有効性を証明することが可能だとは思います。

現に、本当に2000%の利益率を出せるのであれば、実践してみたい人はおそらく少なくはないはずです。 

ですので、モニターを募集して、第三者の方に実践してもらった結果を挙げれば、非常に多くの方が信用し、このFinally Scalpingの売り上げは高まると思います。

ただ、2000%の利益率をアピールしながらも、第三者に実践してもらった結果を見せないのは、もしかすると、

動画内の期間だけで勝てたトレード
単なるデモトレードで上手くいった状況のみを切り取った

ということが考えられるわけです。

もちろん、決して「詐欺」と言いたいわけではありません。 

「毎月」2000%が出せるとも販売ページで言っているわけではないですし、仮に動画がデモトレードだったとしても、決して「リアルトレードの結果」とも言い切っていないわけですから。

ただ少なくとも、1か月の利益率が2000%という大々的な実績を打ち出すのであれば、もう少し証明となるものを提示した方が献身的かと率直に感じました。

2000%の利益率をアピールするのであれば、別の期間でもトレードをして、その結果を見せれば良いと思います。

販売ページ内でも短時間でトレードができる事を強みにしていますし、インジケーターを利用してのデイトレードなので、トレードにおける負荷はそれほどないと考えられるからです。

それをせずに、デモトレードかリアルトレードかも分からない1か月しかない極めて短期間でしか実績を公表しないということは、単にその1ヵ月間だけが良かった成績だったのかもしれません。

実際にそのFinally Scalpingにある独自のインジケーターにおいても、パラメータを現在の相場に合わせにいって、2000%という利益率が出せたというオチなのかと感じました。

いわゆるカーブフィッティングによるロジックの開発かと思います。

カーブフィッティングが勝てない原理原則に関して、下記の記事で掘り下げて解説していましたので、あわせてご覧頂ければ幸いです。 

>カーブフィッティングこそが情報商材のサインツールやEAでほぼ勝てない理由。

少なくとも、たった1か月だけの成績であれば、多くの方は信用できないのではないかと感じた次第です。

Finally Scalpingのデイトレード手法、ロジック

1分足スキャルピングを主体としており、トレンドフォロー系とオシレーター系のインジケーターを合わせて売買判断を下す、至ってシンプルなロジックです。

押し目買い、戻り売りが軸となっている印象でした。

言ってしまえば、特に目新しさがあるFXのデイトレード手法というわけではありません。

Finally Scalpingのロジックから考えると、率直に言えば、やはり先ほどの動画であったような2000%は偶然その時期だけかと思ってしまいました。

実際のところ、ロットをそれなりに高めたまま、複利運用を徹底していけば、偶然にも2000%レベルの利益率を出す事は不可能ではありません。 

スキャルピング寄りのデイトレードなら1日のトレード回数が多いため、その時期だけ上手くロジックがハマれば、相応の利益率を出せるからです。

少なくとも、動画内にあるたった1か月のみという期間だけであれば、単純にトレンドが継続しているケースも少なくありません。

そんなトレンドに乗っかれば、スキャルピング寄りのデイトレ手法で押し目買いや戻り売りをすれば、複利運用によって異常な利益率を「その時期だけ」は叩き出す事が可能です。

実際にFinally Scalpingのロジックから考えても、教科書とおりと言いますか、一般書籍を読んで考案できるレベルの手法に過ぎないと感じたので、やはり2000%の利益率は、上記のように「偶然」の産物なのかなと改めて感じてしまいました。

Finally Scalpingのマニュアルで勝てるのか?

前述のとおり、Finally Scalpingのデイトレ手法そのものは、決して目新しさがあるわけではありません。

一般書籍を読んでテクニカル分析を勉強している人であれば、普通に辿り着けるレベルのノウハウだと率直に思います。

また、販売ページでアピールしている、

「知られていない資金管理の事実」
「精神力トレーニング方法」

に関しても、私としては特に価値を感じるものではありませんでした。

少なくとも、資金管理に関してはロジックと同様、目新しさを感じるものではない上に、一般の書籍レベルにあるような「普通」の事に過ぎません。

Finally Scalpingにあるような精神力トレーニングは必要なのか

また、「精神力」については、特にトレードの成績向上に関連性が薄い印象を受けました。

精神を鍛えたとしても、エントリーと決済のタイミングが悪ければどうしても勝てません。

逆に、精神力が弱いとしても、エントリーと決済のタイミングだけで勝てるわけです。

もちろん、精神力が弱い事で、エントリーすべきではない「ルール以外」のトレードをしてしまい、それが原因で負けてしまう事はあるかもしれません。 

ただ、、そんな「ルール外」のトレードを防ぐためにも、売買タイミングを知らせてくれるインジケーターを強みにしていると思いますので、それほど精神力が重要とは思えなかったわけです。

精神力とFXのデイトレードに関連する記事として下記の記事を用意していますので、宜しければあわせてご覧になってみてください。

まとめ。Finally Scalping(染谷 篤志)のレビュー。

以上、Finally Scalpingに関するレビューでした。

独自インジケーターを含めたFXのデイトレード手法に関しては、トレンドフォローとオシレーターを駆使した1分足のスキャルピングで、特に目新しさがないような印象受けた次第です。

よって少なくとも、冒頭でも掲載した動画にあるような「1か月で2000%の利益率」は『偶然』でしかないと思いました。

おそらくの予想ですが、カーブフィッティングによってパラメータを合わせにいって、偶発的に良い成績が出ただかなと。

1日の取引回数が3回ほどあり、ロットを高めた上で複利運用を徹底した結果、「その時期だけ」2000%の利益率になったのではないかと感じたわけです。

もちろん、仮にほかの時期でFinally Scalpingのロジックでトレードをして成績が下がったとして、月に1000%、500%であれば十分に感じるかもしれません。

しかし、Finally Scalpingは「単利運用」ではなく「複利運用」での利益率であり、仮に月に1000%や500%と言っても、正直なところ『普通』の成績です。

もし、これが単利運用でしたら、非常に高い成績である事は間違いありません。

ただ前述のとおり、複利運用であれば、特にデイトレのように1日の取引回数が多い分だけ、より利益率が上がりやすい事もあり、普通の成績に過ぎないわけです。

むしろ、取引回数が多いスキャルピング寄りのデイトレ手法で複利運用をした上での「500%程度」の利益率であれば、低い方かもしれません。

その上で、Finally Scalpingでは、たった1か月の実績しか掲載していないため、先ほど触れたロジックの目新しさがない点も含めて、信ぴょう性が欠ける商材かなというのが率直な印象でした。

ちなみに、販売ページには「ボリューム100ページのマニュアル」とアピールしていますが、100ページのマニュアルは少なくとも自慢するようなボリュームではありません。(笑)

特に投資・トレード系では、マニュアル内にチャート画像を貼り付けていくことが必然になってくるため、100ページはすぐに埋まってしまう傾向にあるからです。

インフォトップで売られているほかの教材を見れば一目瞭然かと思います。

逆に100ページのマニュアルは少な過ぎる方です。

少なくとも、ボリュームはもちろんのこと、ロジック内容も含め、購入者としてはマニュアルに対して「物足りなさ」を感じると思いました。

2000%の利益率という大々的な成績を打ち出す割に、デモトレードかどうかも判別ができない1か月分のみの成績だけしか掲載せず、100ページのボリュームをアピールしていた事もあり、やはり購入者の満足度は低くなってしまうと率直に感じた情報商材でした。

杉原。

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