杉原です。

この記事では強力なトレンド相場にのみ出現する、チャネルラインのセンターラインを利用し、高い勝率を維持したまま、損失よりも大きく利幅が上回る「リスクリワード」を良好にできるデイトレ手法について、

・エントリーの場所
・決済の場所

これらを含め、掘り下げて図解しています。

【チャネルラインのセンターライン例(赤の二重線)】チャネルラインのセンターライン事例

まず、このチャートパターンでは、

  • より複数の時間足でも
  • より短期〜中長期でも

揃って同じトレンドを示しやすい相場なので、勝率を高く維持できるのと同時に、時間の経過と共に多くのトレーダーから、トレンドに乗る注文が継続的に入ってくるのが特徴です。

そんな特徴から、まだまだ伸びやすいトレンドになり、その分だけ利幅を自然と伸ばしやすいのが、このチャートパターンの大きなメリットとなります。

その上で、まだ伸びが期待できるトレンド内の、

・買い(ロング)で言えば「これ以上は下がりにくい」
・売り(ショート)で言えば「これ以上は上がりにくい」

そんな場面でエントリーすることで、含み損と損切り幅が小さく済むため、伸ばしやすい利幅とによって「リスクリワード(損失:利益)」がとても良好なデイトレードが可能です。

ですので、

「含み損が小さいまま、利幅もそれなりに狙いたい」
「それでも勝率は下げたくない」

このような願望が少しでもあれば、この記事の中でエントリーから決済まで図解していく、チャネルラインのセンターラインを使うデイトレ手法が解決に役立てると思いますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

また、この記事で図解しているデイトレ手法では、利幅が広がりやすい特徴を活かし、勝率を少し落とす代わりに利益率を倍ほどに高めることも可能です。

このノウハウについても記事内で追記しているので、その辺りのテクニックも参考にして頂ければと思います。

チャネルラインにおける「センターライン」が示す強力なトレンド

まず、そもそものトレンドについて簡単に触れさせてください。

トレンドそのものは、テクニカル分析の基礎となっているダウ理論により以下のように定義され、大勢のトレーダーから意識されています。

  • 高値と安値が共に上昇=上昇トレンド
    上昇トレンドの定義図解
  • 高値と安値が共に下落=下降トレンド
    下降トレンドの定義図解

このような基本的なトレンドの概念において、より強力なトレンドは、より大勢のトレーダーから意識されることが欠かせません。

(大勢から意識される程、そのトレンドに沿った売買が活発に行われ、さらにトレンドが強まるからです。)

そんな1つのトレンドが、大勢のトレーダーから意識され強まるための要素が、

1.より複数の時間足
2.より短期〜中長期

これらでも同じトレンドが発生していて、

3.そのトレンドの角度に沿って多くの箇所で実際に売買が活発に行われていること

以上の3つになります。

1と2はそのままの意味で、トレーダーによって見る時間足が様々なので、あらゆる時間軸で見ても同じトレンドである程、単純に大勢から自然と意識される強いトレンドになるということです。

また、3で示したような、トレンドの角度に沿って活発な売買されている要素は、実際にそのトレンドを意識してエントリーと決済を行なっているトレーダーが数多くいる何よりの証明になります。

以上、

  • 1.より複数の時間足で同じトレンドが発生していること
  • 2.より短期〜中長期で同じトレンドが発生していること
  • 3.そのトレンドの角度に沿って多くの箇所で実際に売買が活発に行われていること

この3つを同時に満たしている状況が、極めて強いトレンドであり、そのチャートパターンが、冒頭から挙げていた下図のようにチャネルラインの「センターライン」を引ける相場です。

【チャネルラインのセンターライン例(赤の二重線)】チャネルラインのセンターライン事例

チャネルラインに引けるセンターラインの深堀り解説

下の図は強力なトレンド事例で、黄緑の上下ラインで示したチャネルラインの中央値を通り、実際に中央値の近くで高値や安値が出来て、斜めのセンターライン(黄緑の二重線)が引けています。

チャネルラインのセンターライン(下降トレンド)

5分足でも15分足でも活かせるデイトレ手法ですが、この記事内では特に指定が無い限り、後の説明を分かりやすくする観点から「15分足チャート」を扱っています。

また、理解しやすいよう、まずは下降トレンドでの順張りショート(売り)に絞って解説していますが、ロングは単純に真逆となるだけで有効性は特に変わりません。

このような『トレンドの中央値』を通るセンターラインで、実際に相場が反応して高値や安値が出来ているのは、このトレンドに沿って数多くの売買が行われている証拠に他なりません。

これが先程の要素『3.そのトレンドの角度に沿って多くの箇所で実際に売買が活発に行われていること』を満たしていました。

その上で、しっかり効いているセンターラインを持つチャネルラインは、下図のようにトレンドライン(チャネルラインの上側)とアウトライン(チャネルラインの下側)の距離が広く、それなりの大きな規模になります。

トレンドラインとアウトラインの幅

このような幅の広いチャネルラインによって、先ほど挙げた強力なトレンドの要素、

  • 1.より複数の時間足で同じトレンドが発生していること
  • 2.より短期〜中長期で同じトレンドが発生していること

これらも「同時」に満たせているということです。

複数の時間足でも引けるセンターライン

実際、時間足別に撮影した下の図で分かるように、複数の時間足でも等しく同じトレンドが描かれて、大勢からの意識を集めるトレンドになっていました。

1分足

5分足

15分足

1時間足

以上のように、センターラインを引けるチャネルラインによって、下位足〜上位足まで、複数の時間足、短期〜中長期で見ても、等しく下降トレンドが認識される状況になっていました。

このように大勢から同じ下降トレンドが意識されるため、売り注文を多く出すトレーダーが大多数になり、どんどんトレンド方向(下方向)への伸びが期待できる傾向にあるということです。

センターラインの「効力」をさらに高められる要素

ここまで説明した、センターラインが効いて大きな利幅を狙えるチャネルラインに対し、さらに効き目を高め、より精度を上げられる相場の特徴があります。

それが、下図ではオレンジ色で示した、センターラインに交差しながら引かれる、複数の平行なラインです。

センターラインに逆らう平行なライン群

このようなセンターラインに交差して2本以上が平行に引けるラインが出現すると、センターラインで構築される強力なトレンドをさらに強めるようになります。

以下がその原理です。

センターラインとは別の平行な角度でも活発に取引が行われている
↓↓
その平行な流れ=オレンジよりも、黄緑のセンターラインを伴うトレンドの方が強さ的に勝っている

要するに、センターラインとは別角度の平行な相場の流れが複数あっても、それに負けないほどセンターライン方向のトレンドが強いということです。

このような大きなトレンドを狙う場合は、利幅を大きく取れる見込みがある分、含み益が出ていたものの、途中でトレンド転換が起きて損切りになるケースも少なくありません。

利幅が大きい分、目標の利確場所へ届くまでに時間を要するため、その間に逆方向の強いトレンドが出る可能性があるからです。

ですが、別角度の平行な複数ラインがあっても負けずにトレンドが維持されることで、しっかり効いているチャネルラインのセンターラインを伴う強力なトレンドを、さらに強めて利幅だけでなく精度も高められるようになります。

以上の原理を踏まえた上で、ここからは実際にエントリーと決済の場所、タイミングについて掘り下げて解説していきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

チャネルラインのセンターラインを活かしたエントリーと決済

まずは説明が簡潔に済むエントリーの方から解説いたします。

チャネルラインと平行ラインの重複によるエントリー

このエントリー(例ではショート)はシンプルで、下図の縦線で示したように、

  • センターラインと別角度の平行なライン(オレンジ)
  • チャネルラインのトレンドライン側(黄緑の上側)

これらの重複が確定した次の足がエントリーの目安です。

エントリー

このショートの事例で言えば、

・強力な下降トレンドの流れ
・ライン同士の重複による反発の相乗効果(黄緑のトレンドラインとオレンジのライン)

これらの要素により、この下降トレンド内にて、これ以上は上がりにくい場所になることでエントリー場所として最適となります。

このような強力なトレンドにおける最適なエントリー場所によって、含み損を抑えつつ高い勝率を維持し、利幅も狙えるデイトレードを実現できている次第です。

リスクリワードを重視しながら高勝率を維持する決済の場所

まず損切りはトレンドラインに反応した高値を、完全にブレイクされた段階の早めな判断となります。

トレンドラインに反応した高値が一時的な転換点に成り得て、そこを逆に(上に)ブレイクされれば、センターラインを伴う強力なトレンドが弱まるからです。

そして利確は、繰り返し反応して何度も相場が反転している「センターライン手前」を目安にするのが安全な場所となります。

以下が、損切りと利確のイメージ図です。

損切りと利確のイメージ

ちなみに、センターラインを伴う下降トレンド自体の流れが極めて強く、複数の時間軸でも同じ下降トレンドに乗るトレーダーが大勢いるため、一度トレンドラインを少し上にブレイクされてはいるものの、まだまだ押し返せる程に強いトレンドになっています。

そういった観点から、単純にトレンドラインのブレイクだけではなく、上記のようなトレンドラインに反応した辺りの高値を損切りの目安にしていました。

その上で、利確の目安にしていたセンターラインは、トレンドの方向に伸びていくため、時間の経過と共に利幅も広がるようになります。

このような損切りと利確の目安によって、損失:利益のリスクリワードにおいて、損失を利益が充分に上回る取引が可能です。

先程から挙げている下図の事例で言えば、ネガティブに仮定して損切りを15pipsと考えると、利幅は約45pipsだったため、リスクリワードは約1:3という優れた取引になっていました。

損切りと利確のイメージ

もちろん、このチャネルラインのセンターラインを活用したデイトレ手法において、すべての取引でリスクリワード(損失:利益)が1:3近くになるわけではありません。

取引の中では、リスクリワード1:2もあれば、1:2に満たないケースも普通にあります。

ただ、平均して充分に1:2以上になり、少ないものの1:3を超える取引も存在するので、やればやる程に利益がどんどん積み上がっているトレードが実現できるということです。

その上で、利幅が広い分だけ9割を超える程ではないですが、ここまで図解してきたように限りなく強力なトレンドで精度を上げているため、このようなリスクリワードと合わせて勝率で言えば8割程は維持できていました。

このような勝率とリスクリワードの両立は、ここまで解説してきたショートだけに限らず、下図のようなロングも同じです。

ロングの場合

このロングの事例では、リスクリワードは1:2にギリギリ届かないくらいでした。

ただ、後ほど解説する「リスクリワードをさらに強化して利益率を上げるテクニック」にて、リスクリワードを1:4近くにする方法もありますが、その辺りのテクニックは、まずは「センターラインを使う上での注意点」を解説した後に、図解させて頂きます。

チャネルラインのセンターラインを使う上での注意点

この極めて強力なトレンドに出現するチャネルラインのセンターラインを利用したデイトレ手法ですが、1つ注意点がございます。

それは、ポジション保有の時間が長くなる場合がある点です。

トレンドに沿って時間の経過と共に利幅が伸びていく以上、エントリーから利確までの時間(いわゆるポジション保有時間)が長くなることは避けられません。

欠点の具体例

その例として、冒頭から挙げている以下の事例では、15分足の実践にて約3時間半ほどポジションを保有していました。

約3時間半かかった利確

もちろん、すべてが上の例にあるように長い保有時間ではありません。

例えば、以下のような、早く決着(利確)できる場合もそれなりにあるからです。

  • センターラインまで一直線に進行
    センターラインまで一直線に進行
  • センターラインより前にトレンドと逆向きのトレンドラインへの接触
    センターラインより前にトレンドと逆向きのトレンドラインへの接触

このように早い利確もあり、30分もかからないケースも普通にあります。

利幅が大きい程、ポジション保有時間が比例して長くなるものの、損切り時は早く決着がつきやすいのが実際のところです。

ですので、ポジションを長く持っている際には「含み益」が出て、どんどんプラスの収益が大きくなっている傾向があるからこそ、ポジション保有時間の長さに伴う「精神的な負担」はそれほど無いかと個人的には思います。

その上、プラス収益である含み益が膨らんでいく状況なので、他の銘柄でチャンスがあれば、または別のデイトレ手法ででチャンスがあれば、それらのチャンスでもトレードして収益をさらに高めることも可能です。

二重のトレードになるものの、このチャネルラインのセンターラインを使ったエントリーでは大きく含み益が出ているので、別のチャンスでエントリーしてから仮に逆行しても充分に余裕があるので、このような並行したトレードスタイルも可能になっています。

欠点から見えるセンターラインのもう1つのメリット

上で挙げた、センターラインを利用するデイトレ手法において保有時間が長くなる欠点は、逆に1つのメリットを生み出してくれます。

それが、

  • そもそもチャートを見ていなかった
  • チャートを見ていてもチャンスを見逃していた

などの事情から、エントリーできなかった際に後から追いかけてエントリーできることです。

すべての取引では無理ですが、下図のように利幅が広く、かつ、逆行してきている場合、遅れてエントリーしても問題ありません。

遅れてエントリー

右側のエントリー場所では、左のエントリーからは、すでに時間が経過しているものの、本来のエントリー場所に近く「想定される損切り幅も小さい」ためリスクリワードを決して損ねません。

そのため、

・そもそもチャートを見れていなかった
・チャートを見ていても見逃していた

いずれに場合でも、後から遅れてエントリーして大きな利益を得られる可能性があります。

以上のように、利幅が広くポジション保有時間が長いことによって、エントリーできなかった後に遅れてエントリーできるメリットがあるということです。

どうしてもチャートを見れていなかったり、見ていてもチャンスを見逃してしまうケースは誰にもあると思います。

ただ、このチャネルラインのセンターラインを使うデイトレ手法では、ポジション保有時間が長い場合がある代わりに、そんな悩みを遅れて行うエントリーによって解消できるメリットにも繋がっていました。

得られる利益率の目安

ここまで解説してきたように、チャネルラインのセンターラインを使ったデイトレ手法では、損切りが小さくなることで、最大の含み損も最小に抑えられます。

その上で勝率も相応に高いため、ロットを上げたトレードも安全に出来るようになり、トレード1回あたりの利益率を飛躍的に高められるのが実際のところです。

センターラインの全体図

一度のトレードで2桁以上の利益率を出すロット設定

このようなセンターラインを活用するデイトレ手法において、仮に、1pipsの値動きで0.5%の利益率となるロット設定にした場合、

  • 10pipsで5%
  • 15pipsで7.5%
  • 20pipsで10%

以上の利益率が実際に現実的になってきます。

ちなみに、上の事例では利幅が約45pipsだったため、20%を超える利益率という事例でした。

ロットを半分に下げても10%を超える利益率ですし、客観的に見ても、一度の取引で得られるリターンとしては良好な部類に入ると思います。

このように、センターラインを利用することで利幅が伸び、その分だけポジション保有時間が延びる「欠点」はあるものの、一度の取引で2桁台の利益率を出せるメリットもあるということです。

逆に、精神的な安定を重視して、利幅の大きさを利用し、ロットを下げても相応の利益率を維持する方法も有効となります。

さらにリスクリワードを重視して利益率を上げるテクニック

続いては、損切り幅はそのままでも利幅をさらに伸ばし、リスクリワードをより上げていくノウハウについて解説させて頂きます。

率直に申し上げますと、このチャネルラインのセンターラインが引ける際に生じる「強力なトレンド」を利用し、利確の場所をセンターライン以上に伸ばす方法です。

チャネルラインのセンターラインよりも利幅を伸ばす「段階別」の利確

このデイトレ手法では、センターラインの活用を含め、目安として下図のように三段階の利確場所があります。

三段階の利確場所

上の図にあるように左から、

・センターライン(中央値)→約25pips
・直近の高値(ショートなら安値)→約45pips
・センターラインを持つチャネルラインのアウトライン→約65pips

このような利確の場所と、利幅の広がりがあります。

仮に先ほど説明したような、1pipsの値動きで0.5%の利益率となるロット設定にした場合、

・センターライン→約25pips→約12%
・直近の高値→約45pips→約22%
・アウトライン→約65pips→約32%

このように、利益率をより高めることが可能です。

ただ、利確の場所を延長するほど、センターラインで行っていた勝率重視な本来の利確と比べ、勝率は1,2割程度、減少することは避けられません。

そもそも、最初の利確場所であるセンターラインを転換点に逆行する可能性もあるからです。

また、アウトラインまで伸ばすとなると、その前の高値で逆行して届かないケースもあるので、利確場所を伸ばす分だけ勝率は下がってしまいます。

要するに、下図のように利確場所を伸ばす程、得られる利幅が増えリスクリワードが向上し、利益率が増大するものの、その分だけ勝率の低下は避けられないということです。

三段階の利確場所

このような利益率を高める利確場所に関して、以下は冒頭から挙げていたショートの事例になります。

ショートの事例

ロットを分割して2ポジション以上を持ち、勝率の補完を行うテクニック

以上を踏まえ、利幅を伸ばすほど勝率が下がってしまうデメリットに関して、対策案として推奨となるのが、同じタイミングでロットを分割して2つ持ち、

  • 1つはセンターライン
  • もう1つはアウトライン(もしくはロングなら直近の高値、ショートなら安値)

などのように、確実性の高いセンターラインでまず利確をしておき、もう1方のポジションで利幅をさらに伸ばす方法です。

この方法では、8割以上でセンターラインの利確が見込めるため、その時点でプラス収益が「確定」します。

その上で、同じエントリー場所で持った「もう1つのポジション」は、仮にそこから逆行して損切りになっても、先にセンターラインで利確したポジション分の収益があるので損失を打ち消すことが可能です。

つまり、このように分割してエントリーし、センターラインまで届いた時点で片一方のポジションを確実に利確してしまえば、勝ちを確定しながら利幅を伸ばして利益率を高められるようになります。

もちろん、分割せずにエントリーし、利幅を伸ばした方が、この分割テクニックよりも利益率が大きくなることは間違いありません。

ただ、先程お伝えしたように、利確の場所を先延ばしにするほど、そこまで届かずに損切りになって勝率が落ちてしまいます。

対して、分割してエントリーし、まずは高確率で届くセンターラインで1つのポジションを利確してしまえば「負け」は無くなった状態で、後は膨らんでいる含み益を眺めながら利幅を伸ばせるわけです。

結果的に、全部のポジションを決済するまでの時間が延びるものの、勝率をそれなりに維持したまま利益率を高められる傾向にあり、得られるリターンと勝率を両立できるので、ぜひ参考にしてみてください。

(以下、このテクニックをさらに応用したノウハウがあるので、追記として簡潔に解説させて頂きました。)

分割数を増やすテクニック

上の例では同じエントリー場所で2つのポジションを持つ、二分割について解説しましたが、下図のように3つの利確場所を想定し、三分割での実践も有効な手段です。

三段階の利確場所

分割数を増やした分だけ、1ポジションあたりのロット数は減るので、リスクも減少するのがメリットです。

もちろん、最後のポジションを利確できるまでには、どうしても時間がかかる欠点は避けられません。

ただ、その場合には、すでに他のポジションで利確は済んでいるため「精神的」にも「金銭的」にも余裕があるのが実情です。

さらに、含み益が大きく出ているので、その点も余裕があると思います。

その上で、大きく利幅を伸ばすポジションは、分割している分だけロットが小さくなっているため、

  • 他の銘柄でのチャンス
  • 別の手法でのチャンス

これらのチャンスでエントリーしていき、ポジションを並行して、より利益を高められるのも大きな利点です。

このような分割してポジションを持つテクニックは、下図のようにエントリー方向(この場合はショートなので下方向)とは逆に働く水色のトレンドライン(上昇)がある場合には特に有効となります。

逆行ありの事例

1つ目の利確では15pipsしか取れないものの、以降の利確場所では40pips〜、70pips〜、90pips〜と大きく取れているので、トレンドに乗って利幅を伸ばすことが有効になる事例でした。

想定利幅で絞り込みを行うテクニック

その他、これ以上にポジション保有時間を延ばすことなく、平均的な利益率を高める方法としては、幅の広いチャネルラインだけに特化し、想定の利幅が大きい時だけ取引するのも有効となります。

センターラインまでの距離を測り、下図のようなリスクリワードが1:3〜など、中でも大きく利幅を取れる算段が立てられる時だけ、このデイトレ手法を使ってセンターラインで勝ち逃げすれば、高い勝率のままリスクリワードも高く維持することが可能です。

リスクリワード1:3〜

(また、このようにセンターラインまでの距離が長く、最低でも取れる利幅が大きくリスクリワードが良好な場面に特化しつつ、先ほど解説した分割してポジションを持つテクニックを組み合わせるのも有効となります。)

まとめ〜チャネルラインのセンターラインを活かしたデイトレ手法〜

この記事で図解してきたセンターラインを使うデイトレ手法は、

  • トレンドの中央値を通るセンターライン(黄緑)
  • 別角度で平行な複数ライン(オレンジ)

これらによって、

1.より複数の時間足で同じトレンドが発生していること
2.より短期〜中長期で同じトレンドが発生していること
3.そのトレンドの角度に沿って多くの箇所で実際に売買が活発に行われていること

このような極めて強力な1つのトレンドを見つけ出し、そのトレンドに乗っていく順張りのデイトレ手法でした。

【事例のチャート図】センターラインの事例

そんな、まだ伸びる余地が大いにある1つの強いトレンドにおいて、

買い(ロング)で言えば「これ以上は下がりにくい」
売り(ショート)で言えば「これ以上は上がりにくい」

このような場面(縦線)でエントリーし、トレンドの流れに沿って動くセンターラインを目安に利確することによって、

  • 小さな含み損と損切り幅
  • 相応の高い勝率
  • 損失を充分に上回る利幅を得られるリスクリワード

これらを実現しています。

そして、より複数の時間足・より短期〜中長期から意識されやすいことで、伸びる際には大きく利幅が取れる特徴を活かし、下図のように、さらに利幅を伸ばす「段階的な利確」も可能です。

利幅の向上1

利幅の向上2

利幅の向上3

また、利幅を伸ばす程、ポジション保有時間が長くなる欠点があるものの、下図のように『最初のチャンス発生時にエントリーできなかった際、後から追いかけてエントリーできる』というメリットにも繋がっていました。

遅れてエントリー

また、しっかり効いているセンターライン(黄緑)が引けるチャネルラインと、センターラインに交差する複数の平行ライン(オレンジ)、これらを満たせる相場は明らかに分かりやすいため、チャンスを見落としにくい傾向もあります。

そのため、負担が少なく、他のライントレードとの併用も特に問題なく行えるので、より月単位などの利益率を高められるはずです。

以上、チャネルラインのセンターラインを使ったデイトレ手法について、エントリーから決済までの目安や、細かなテクニックなどを図解させて頂きました。

このようなチャネルラインを筆頭とする「ライン」を使い、様々なチャートパターンを利用して安定して1日平均10%〜の利益率を出しているロジックなどを公式メールマガジンで図解しています。

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追伸

その他、この記事で扱ったような「チャネルライン」に関して、このブログ内でいくつか別の記事でもロジックの事例を解説していました。

気になる記事があれば、この記事と同じように具体的なエントリー場所も含め図解しているのでご覧になってみてください。

>チャネルラインだけで勝てる「3点目」を狙ったデイトレ必勝法

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>「FXのプロもうなる?」チャネルラインを使った最強デイトレ手法