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杉原です。
チャネルラインは下図のようにN字のチャートパターンで「誰が見てもキレイなトレンド」を見つけ出せるテクニカル指標になります。
そんなチャネルラインを使えば、誰が見てもハッキリと『トレンド』の発生を目で見て確認できる相場を見つけ出せるので、ラインを引かないトレーダーにも同じくトレンドを認識できる相場を狙えます。
そのため、大勢のトレーダーたちと同じトレンドを認識した上でトレードできるからこそ、非常に高精度のテクニカル分析が可能です。
この記事では、FX/仮想通貨/株に共通して多くの日本人トレーダーが見落としている「機能するチャネルラインの引き方」を含め、2パターンに分けて解説していきます。
特に2パターン目に解説するチャネルラインの引き方に関しては、どのサイトやブログにも見当たらないものの、トレンドの初動1発目を出遅れずに狙えて、高値買い/安値売りを防ぎ大きな利益を取れるので、ぜひマスターして頂ければ幸いです。
各ツールでのチャネルラインを引く操作
どこに、どのようにチャネルラインを引くかという解説の前に、代表的なチャートソフトである「MT4」「トレーディングビュー(TradingView)」での操作方法を簡潔にお伝えさせて頂きます。
MT4の場合、下図のように「挿入」「チャネル」「平行チャネル」の順にクリックする流れが、チャネルラインを引く操作です。
対してトレーディングビュー(TradingView)の場合、下図のように画面左側にある「トレンドラインツール」をクリックし、次の画像にあるように「平行チャネル」をクリックします。
以上が、代表的なツール/チャートソフトでの、チャネルラインを引く操作です。
MT4ではチャートの拡大や縮小がやりにくく、高値や安値を結ぶラインが引きにくかったため、ラインを引くのはTradingViewで、MT4は発注用として使うだけに留めています。
その他、TradingViewは細かな操作性に優れているため、ライントレードを行う上では非常に推奨できるチャートソフトです。
そんなTradingViewのライントレードに関連する記事もありますので、必要に応じて参考にして頂ければと思います。
チャネルラインの引き方パターン1.トレンドラインから平行なアウトラインを引く
1つ目はトレンドラインを引いた上で、平行なライン(アウトライン)を引くというチャネルラインの引き方です。
まずトレンドラインの引き方に関しては、下図のようにダウ理論の『トレンド定義』に沿って引くことが大前提となります。
【上昇トレンドのトレンドライン】直近の高値を更新してから、起点となる安値と直近安値を結ぶ
【下降トレンドのトレンドライン】直近の安値を更新してから、起点となる高値と直近高値を結ぶ
では早速、トレンドラインを引いた上で平行なアウトラインを引く流れで、チャネルラインの引き方を解説していきます。
まず、下図のように高値と安値が両方とも「同じような角度」で切り下がっていて、下降のトレンドラインが引ける状態だったので、トレンドラインを1本引きました。
そして、下図に示したように、トレンドラインと平行なアウトラインを安値同士で結べばOKです。
今は下降トレンドを例にしましたが、下図のように上昇トレンドでも流れは特に変わりません。
以上が、トレンドラインを先に引き、平行なアウトラインを引くことによる、チャネルラインの有効な引き方でした。
2つ目のパターンを解説する前に、理解度を一気に深めるため、両パターンに共通するコツ/ポイントを説明させてください。
チャネルラインの引き方におけるコツ/ポイント
機能する/効き目があるチャネルラインを引く上でのコツ/ポイントとして、押えるべき点が以下3つになります。
- 高値同士、安値同士が同じ角度で上昇または下降している相場を、平行なラインで挟むイメージ
- 頂点を結ぶ際にローソク足の本数にこだわらない
- N字を意識しつつ、より多くの高値と安値を結ぶ
では、少し掘り下げて上記を説明いたします。
高値同士、安値同士が同じ角度で上昇または下降している相場を、平行なラインで挟むイメージ
チャネルラインはそもそも、先ほども書いたように「トレンドライン」「アウトライン」が平行に引けた上で、この2本がセットになったテクニカル指標です。
ですので、高値同士/安値同士を結んだトレンドライン/アウトラインが、それぞれ平行、つまり同じ角度で引けなければ意味がありません。
だからこそ、高値同士、安値同士が同じ角度で、上昇または下降している部分をチャートから見つけ出すことがポイントになります。
下降トレンドを例にして、高値同士(黄色丸)と安値同士(黒丸)がほぼ同角度で、下降しているチャートが先ほども挙げた下図です。
対して下図は、上昇のチャネルラインにおいて、高値同士(黄色丸)と安値同士(黒丸)がほぼ同角度で上昇しているチャート図になります。
いずれの上昇チャネルライン/下降チャネルラインにしても、高値同士と安値同士がほぼ同じ角度で値動きしていることが分かるかと思います。
同じ角度=平行で値動きが起こるからこそ、誰が見てもキレイなトレンドを見つけ出せ、より大勢のトレーダーたちど同じトレンドに乗りやすくなるため、高精度のテクニカル分析ができるわけです。
そんな上の2例に対して、下図のように同じ角度で高値同士/安値同士が動いていないと、キレイなN字のチャートパターにはならず、チャネルラインも引けません。
以上、チャネルラインを引く上での1つ目のコツが、同じ角度で値動きしている高値同士/安値同士を見つけるということでした。
あまりに急角度であれば、ラインを引かないトレーダーにとってはキレイなN字トレンドには見えません。
そのため、急角度の場合、多くのトレーダーが意識するトレンドにはならず、すぐにブレイクされやすいわけです。
以上から、チャネルラインを引く角度に関しては「45度」に近い方が良いという話でした。
頂点を結ぶ際にローソク足の本数にこだわらない
続いてのポイント/コツは、高値や安値である「頂点」におけるローソク足の本数にこだわらない点です。
例えば、ラインを引く上で「左右に10本ずつローソク足がある頂点でなければダメ」のように決め付けず、1つ目のコツで解説したように、N字に同角度でトレンドが発生していればチャネルラインとして引いても問題ありません。
なぜならチャネルラインの本質は、ラインを引いていないトレーダーを含めて、誰が見ても同じようにトレンドを意識する『N字のチャートパターン』を見つけ出すことだからです。
ですので、高値や安値を構成するローソク足の本数はそれほど問題ではありません。
また、仮に高値や安値が4,5本のローソク足でしか構成されていない場合でも、そのチャートよりも下位足のチャートで見れば多くのローソク足で高値/安値を作っているはずです。
実際に同じチャネルラインを「上位足」「下位足」で見たものが下図になります。
もちろん「下位足よりも上位足の方が多くのトレーダーに意識されるから、下位足は無意味のでは?」という意見も少なからずあるかもしれません。
ただ、上位足をメインに取引するスイングトレードを主体としているトレーダーであっても、
・より安い価格帯でのロング
・より高い価格帯でのショート
を狙い、エントリーのタイミングを図って利益を高める傾向にあります。
そして、チャネルラインで見つけ出せる『N字のチャートパターン』こそが、多くのトレーダーたちが意識的/無意識的に関わらずエントリーのタイミングを図る上で重要視しているわけです。
以上から、あまり高値同士、安値同士を結ぶ際に、ローソク足の本数にはこだわる必要が無いというのが、チャネルラインの引き方における2つ目のコツとなります。
N字を意識しつつ、より多くの高値と安値を結ぶ
チャネルラインの場合は、先ほども書いたように『N字』の値動きを見つけ出すことが重要です。
ですので、よりN字に近付くような引き方を前提にした上で、下図のように「より多く」の高値/安値が結べるようにひくことがポイントとなります。
結べる高値/安値の数が多い方が、より大勢のトレーダーたちに意識されているトレンドになるため、テクニカル分析の精度が高まるからです。
この話題に関連して、よく相談を頂くことから、ラインを引く際に「ヒゲ」「実体」のどちらを結ぶべきか、気になるトレーダーは少なくないと思います。
その上で、チャネルラインにおいてヒゲや実体のどちらを選んで結ぶべきかは、ここまでの解説を踏まえると、
・よりN字に近付くように
・より多くの高値と安値を結べるように
という2点を意識した上で、結果として「ヒゲ」「実体」のどちらを結ぶか決めれば問題ありません。
また、仮にローソク足が少しラインから「はみ出て」いても、上位足ではヒゲで実体に収まっているケースが多々あるので、より多くの高値と安値を結ぶことを意識すると良いです。
実際に下図は、5分足チャートで引いたチャネルラインですが、数本分のローソク足がアウトラインから若干はみ出ていました。
ただ、上図を15分足で見ると、下図のようにピンバーでライン内に収まっています。
このように、下位足ではローソク足が多少はみ出ていても、上位足ではヒゲで戻されることが少なくありません。
なので、多少のはみ出しは気にせず、N字と多くの高値/安値を結ぶことを優先に、チャネルラインを引くことが3つ目のコツ/ポイントとなります。
チャネルラインの引き方パターン2.アウトラインから平行なトレンドラインを引く
最初に解説したチャネルラインの引き方パターン1では、トレンドラインを引いた上で、そのトレンドラインに平行なアウトラインを引く方法を説明しました。
続いて2つ目に挙げるチャネルラインの引き方は、日本における、ほとんどのブログやサイトはもちろん、書籍でも取り扱われていません。
しかしながら、相場の本質に沿っているため、非常に機能する効き目が抜群なチャネルラインを引くことができます。
その上、トレンドの初動を逃さず、
・より安い価格でロング
・より高い価格でショート
が可能になり利益の最大化を図れるので、ぜひマスターして頂ければ幸いです。
そんな2パターンになるチャネルラインの引き方は、アウトラインを先に引いた上で、アウトラインと平行なトレンドラインを引く方法になります。
下図のような相場を例にした場合、トレンドラインを先に引くパターンでは、高値同士/安値同士が同じ角度で平行になりません。
そこで、少し時間の経過を待った上で、下図のように確定した高値同士をアウトラインで結び、そのアウトラインと平行な角度で引けるラインを、トレンドラインの「候補」として引きます。
上図の状態では、まだ2つ目の安値以降で高値を更新していないため、トレンドラインは引けません。
そのため、まだ確定していない安値をアウトラインと平行に結び「候補」としています。
同じ角度で平行に高値と安値が上昇しているため、この後、2つ目の黄色丸で示した高値を更新し、トレンドラインが成立すればチャネルラインになります。
そのような流れになったのが下図です。
この上図は、2つ目の黄色丸である高値を更新したため、候補だったトレンドラインが成立し、チャネルラインとして3つ目の高値で反応しています。
このアウトラインを先に引くチャネルラインの引き方では「まだ高値を更新していないためトレンドラインが引けない」という場面であっても、先回りしてチャネルラインを引けるようになります。
そのため、トレンドの初動を狙ったエントリーで、より安い位置でのロングも可能です。
先ほどの上昇トレンドとは別に、下図のような下降トレンドでも、このアウトラインを先に引くチャネルラインの引き方は有効です。
最終的に、下図のように高値の確定とともにトレンドラインも確定し、チャネルラインとして成立し、続く3つ目の安値もアウトライン付近でしっかりと反応していました。
【事例】チャネルラインを使ったFXのデイトレード手法
ここまで解説したチャネルラインの引き方を前提として、実際にチャネルラインを使ったFXのデイトレード手法についても紹介したいと思います。
実際に私自身も使っていて、1日あたり10%以上の利率を出せているデイトレ手法の1つなので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
まずチャネルラインは、ラインを引かないトレーダーにもキレイなN字に見えることで、大勢のトレーダーたちと同じトレンドを意識できます。
ただ「1つのチャネルラインのみ」を頼りにトレードするのは少し危険かもしれません。
と言いますのも、1つのチャネルラインだけでは、そのチャネルラインから見えるN字のトレンド「1つのみがトレンドとして意識されているだけ」だからです。
そこで、1つよりも2つ以上のチャネルラインの方が、さらに多くのトレーダーたちから『トレンド』を意識されるため、複数のチャネルラインを使ってトレードを行っていきます。
まずは下図をご覧ください。
黄緑の上昇チャネルライン内部に赤の下降チャネルラインが引けました。
そこでチャネルラインの性質として、
・トレンドライン付近で反発してアウトラインに向かう
・アウトライン付近で反発してトレンドラインに向かう
という値動きが見込まれるため、下図のように安値が重なる価格帯から上昇が予測できます。
この上図で黒丸となっている価格帯は、多くのトレーダーたちから見てキレイなN字のトレンドが2つも重なっていることから、
その上、逆張りで狙っているトレーダーはもちろん、赤の下降トレンドでショートの売りポジションで利益が出ていたトレーダーが、利確のために出す「買い注文」も多く入ります。
何より、この黒丸の部分は、赤と黄緑2つのトレンドにおいて「下降が終わり上昇に転換するポイント」であるため、多くのトレーダーたちから「売り注文」はほぼ入りません。
相場の原理原則で、買いと売りで注文量が多い方に値動きが発生するため、下図の黒丸付近からは非常に高確率で上昇が見込めるということです。
その後、下図のように赤のチャネルラインにおけるトレンドラインまで上昇しました。
同様の原理で、下図のように同じトレンドのチャネルラインが重なる場合も、有効なトレード場所になります。
上図では2つの下降チャネルラインで示されている『N字のトレンド』が、2つとも上昇に転換するポイントとなっていました。(黒丸付近)
そのため、ここから売り注文を出すトレーダーはほぼ存在しない上に、逆張りでの買い注文はもちろん、これまで利益を伸ばした売り注文を決済する利確の買い注文が一気に増え出します。
このように売り注文が無くなり、代わりに買い注文が増えるからこそ、下図のように上昇が見込めるわけです。
ここまでの2例はロングのパターンでしたが、下図のように下降チャネルライン内部の上昇チャネルラインで、高値が重なってショートのパターンも有効となります。
まとめ:チャネルラインの有効な引き方とトレード事例
以上、この記事ではチャネルラインがしっかり機能する引き方に加え、トレード事例についても紹介いたしました。
チャネルラインの引き方は、
・先に引いたトレンドラインと平行なアウトラインを引く方法
・先に引いたアウトと平行なトレンドラインを引く方法
の2つを解説させて頂いたかと思います。
その上で、両パターンに共通したコツ/ポイントが下図の3つです。
- 高値同士、安値同士が同じ角度で上昇または下降している相場を、平行なラインで挟むイメージ
- 頂点を結ぶ際にローソク足の本数にこだわらない
- N字を意識しつつ、より多くの高値と安値を結ぶ
以上の有効なチャネルラインの引き方に加え、トレード手法としては『2つ以上のチャネルラインの重複』を狙うことが、下図のように、より大勢のトレーダーたちが狙うトレンド転換点でエントリーできるため有効となります。
下記の記事では、実際にチャネルラインを使って、10%前後の利益率を一度の取引で出していたデイトレ手法を、エントリーから決済まで図解していました。
ぜひ下記のリンクからご覧になってみてください。
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また、下記の公式メールマガジンでは、この記事で解説したようなチャネルラインを含めたライントレードを独自に体系化した、1日10%以上の利益率を出すデイトレ手法を詳しく解説しておりました。
1通目から、実際のエントリー場所なども公開しているので、ぜひ下記の案内ページだけでもお読み頂ければ幸いです。
以上、ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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