杉原です。

今回は、FXのデイトレードに向いている(適している)FX通貨ペアの特徴と併せ、実際に私がトレードしている6つの通貨ペアも優先順のランキング形式で紹介していきたいと思います。

読者さんの中には、

「やはりFXのデイトレに向いているのは、値動きの大きいポンド円でしょうか?」

という「ポンド円信仰」のような質問も多いですが、FXのデイトレードで高い利益率を出し続けるためには、もう少し深くFXのデイトレに適した通貨ペアを選定をしていく必要があるというのが実際のところです。

そもそもFXのデイトレに向いていない通貨ペアを選んでトレードしていれば、本来なら出せるパフォーマンス(利益率)を上手く出せなくなっているかもしれません。

また、FXのデイトレに不利な通貨ペアを選んでいる事により、無駄に勝率を下げ、結果的に利益率を下げている可能性もあります。

そういった面からも、本記事は、FXのデイトレードで勝つ上で重要度の高い内容と言っても過言ではありません。

ぜひ最後までお読み頂ければと思います。

早速いってみましょう。

FXのデイトレードに適したFX通貨ペアの特徴

そもそもFXのデイトレードに向いているFX通貨ペアの「特徴」についてですが、それは大きく下記の4点になります。

  • 取引量が多い事
  • 値動きが大きい事
  • スプレッドが狭い事
  • 必要証拠金が低い事

1つずつ掘り下げていきましょう。

FXのデイトレに適したFX通貨ペアの特徴1.取引量が多い事

まず1つ目は「取引量」の多さです。

取引量の多さは、その通貨ペアをトレードしているトレーダー・投資家の多さを意味します。

いわゆる「参加トレーダー」ですね。

そんな参加トレーダーが多い通貨ペアは、テクニカル分析が効きやすくなるため、FXのデイトレードにおいて

・勝率
・利幅

ともに、有利になる傾向が強くなります。

なぜなら、テクニカル分析は「統計」であり、統計は分母の数(トレードで言うところの「参加トレーダー」)が多いほど、その統計の信ぴょう性が高まるからです。

逆に参加トレーダーが極端に少ない、

・一部のマイナー通貨ペア
・エキゾチック通貨ペア

などの通貨ペアは、規則性がないチャートになりがちで、テクニカル分析の効き目が極端に薄くなってしまいます。

そのため、そんな通貨ペアに手を出せば、FXのデイトレードではなく、もはや「ギャンブル」になると言っても過言ではありません。

テクニカル分析がまったく通用しなくなるわけですから。

その反面、「メジャー通貨ペア」と呼ばれるような、取引量がしっかり多い=参加トレーダーが十分にいる、そんな通貨ペアは、統計であるテクニカル分析の効き目が良く、値動きに明確な規則性が見られます。

もちろん、スワップポイントを狙う場合は、取引量が少ない通貨ペアでテクニカル分析を多少は無視し、長く保有し続けるという戦略もありかもしれません。

ただ、FXのデイトレードは長期トレードなどでスワップポイントを獲得するようなスタイルではなく、1日の中でトレードを完了し、「差益」をいかに稼ぐかが勝負のトレードスタイルになります。

そのため、差益を多く取るためにも、短期的な値動き分析を行う『テクニカル分析』の効き目は非常に重要なポイントになるわけです。

FXのデイトレに適したFX通貨ペアの特徴2.値動きが大きい事

前述のとおり、FXのデイトレードは差益をいかに多く獲得していくかが勝負になります。

そのため、値動きが小さく、1日の中であまりにも動きがない通貨ペアは、FXのデイトレに適していません。

せっかくチャンスと思いエントリーしても、1日の値動きがあまりにも小さければ、獲得できる利幅も比例して小さくなるからです。

逆に、値動きが大きく、日にガンガン動くような通貨ペアはFXのデイトレードに向いている通貨ペアと言えます。

例としては、

・ポンドドル
・ポンド円

などポンド系の通貨ペアが値動きがほかの通貨ペアに比べて大きい事から、FXのデイトレード向きの銘柄と言われているわけです。

ポンド系は「殺人通貨」と言われるほどに値動きの大きさが特徴的ですが、1日の内にしっかりと動いてくれるため、確固たるFXのデイトレ手法を身に付けさえすれば、この上ないFXのデイトレ向けの通貨と言えると思います。

FXのデイトレに適したFX通貨ペアの特徴3.スプレッドが狭い事

ここまではFXのデイトレードに向いている通貨ペアの特徴として、

・取引量が多い事
・値動きが大きい事

という要素を説明してきました。

そんな上記の要素に加え、重要度の高いものが、『スプレッドの狭さ』になります。

ポジション保有時間を数日~数週間単位で持ち、大きな利幅を狙うスイングトレードとは比較すると、FXのデイトレードにおいてトレード1回あたりの利幅はそれほど大きくありません。

そもそもFXのデイトレは、1日の内に決済までを完了するため、利幅を伸ばし尽くすというスタイルではないからです。

ですので、小さな利幅を確実に取っていくスタイルのデイトレにおいて、トレードの度に発生するスプレッドは狭ければ狭いほど優位になります。

逆にスプレッドが広い通貨ぺアをトレード対象の銘柄に選んでしまえば、トレードする度にスプレッド分が毎回のように利幅を少なくしてしまうデメリットがあるわけです。

利確ができれば、まだ良いほうかもしれません。

スプレッドが広い上に、負け=損切りになってしまう場合、損失分+広いスプレッド分がトータルの損失となるため、損失額が大きくなってしまいます。

だからこそ、スプレッドが広さによって、

・利確
・損切り

の両方にとって「不利」にならないように、可能な限りスプレッドは狭い方がFXのデイトレードに適した通貨ペアになるということです。

FXのデイトレに適したFX通貨ペアの特徴4.必要証拠金が低い事

最後4つ目の要素である「必要証拠金の低さ」は、意外にも盲点かもしれません。

まずFXのデイトレードに限らず、そもそもトレードで得られる収益は『利幅×ロット数』になります。

そのため、ここまで説明した、

取引量の多さ
値動きの大きさ
スプレッドの狭さ

をクリアした通貨ペアを選定しそれなりの利幅を取れたとしても、その時の「ロット数」が低ければ、得られる収益はそれほど高くなりません。

やはり、FXのデイトレードに限らず、トレードで収益を伸ばすにはできる限り「ロット数」を高くする必要がある言えるのです。

その上で、ロットの数量は通貨ペアの「必要証拠金」に左右されます。

必要証拠金が高いほど、その通貨ペアをトレードするために文字とおり必要な証拠金(資金)が多く必要になるということです。

ですので、必要証拠金が高ければ、その分だけ自身の資金が圧迫されてしまいます。

つまり、必要証拠金が高い通貨ペアほど、ロット数を高くしにくいというわけです。

逆に必要証拠金が低いほど、その通貨ペアはロット数を上げやすいため、同じ利幅を取っても、最終的な収益が有利になりやすいと言えます。

もちろん、証拠金ギリギリまでロット数を上げるような「ギャンブル」的なトレードを行っているわけではありません。

ただ、必要証拠金が低いほど、含み損が大きくなっても証拠金維持率が下がりにくいため、強制ロスカットを回避しやすい傾向にあります。

関連:証拠金維持0%のロスカット水準×レバレッジ無制限の「Exness」

そういった面からも、トレード対象とする通貨ペアの必要証拠金が低いほど、ロット数を増やし、同じ利幅でもトレード収益を大きくできるわけです。

ちなみに、ポンド円は必要証拠金が高い傾向にありますが、逆にオージードルやオージー円は必要証拠金が非常に低いです。

FXのデイトレードに向いているFX通貨ペアのランキング上位6

ここまでは、

取引量が多い事
値動きが大きい事
スプレッドが狭い事
必要証拠金が低い事

という4つの特徴がある通貨ペアが、FXのデイトレードに適していると解説してきました。

その上で、実際に私がFXのデイトレードでトレード対象としている通貨ペアを『優先順』に6つランキング形式でご紹介いたします。

それぞれ、上記4つの要素を踏まえた上で、選んでいる理由もあわせて解説していくので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

1位:ポンドドル(GBP/USD)

FX通貨ペアの中で、まず第一に優先としているのが、このポンドドルになります。

取引量、値動きともに「抜群」で、かつ、スプレッドが値動きの割に狭いという点が第1位の理由です。

ポンド系のように値動きが大きい通貨ペアはスプレッドが広いという傾向がありますが、私が利用している海外のFX口座では、ポンドドルのスプレッドは1pips前後と非常に狭くなっています。

そのため、値動きが大きいにも関わらずスプレッドが狭いので、このポンドドルは、私としてはFXのデイトレードには最も向いている通貨ペアとしてとらえている次第です。

2位:ユーロドル(EUR/USD)、3位:ドル円(USD/JPY)

まず、このユーロドルとドル円に関して、取引量は「圧倒的」です。

前述のとおり取引量の多さは「統計」であるテクニカル分析が効きやすくなるため、ほかの通貨ペアと比較しても、テクニカル分析の効き目は「この上ない」と実感していました。

要するに、同じFXのデイトレ手法を使ってトレードしても、ほかの通貨ペアに比べて「勝率」が極めて高くなっているということです。

ただ、ユーロドルおよびドル円は、

「値動きが小さい」
「それほど動かない」

そんな印象を抱くトレーダーも多いかもしれません。

実際に、1位のポンドドルやポンド円と比較すれば、やはりユーロドル・ドル円は値動きは「小さい」です。

ですが、その値動きの小ささは、1日のトータルでの話で、動く時間帯にはそれなりに動きます。

そんな動く時間帯をピンポイントで狙えば、値動きが小さいというマイナス面をカバーできるわけです。

そういった背景から、1位のポンドドルに次いで、ユーロドルとドル円がランキング上位に食い込んでいました。

その上で、ユーロドルとドル円では、ユーロドルの方が値動きが大きい傾向にあるため、

2位:ユーロドル
3位:ドル円

としていた次第です。

4位:ポンド円(GBP/JPY)

「FXのデイトレはポンド円」と考えているトレーダーは決して少なくない、そんな風な印象を私は抱いていました。

ただ、先ほどまで触れていた、

1位:ポンドドル
2位:ユーロドル
3位:ドル円

と比較すると、私としてはポンド円の優先度は「低い」です。

まず私がポンド円の優先度を下げている大きな理由は、ポンド円が『合成通貨ペア』という点になります。

結局のところ、ポンド円は「ポンドドル」と「ドル円」の合成通貨ペアに過ぎません。

そのため、上位3つの比較すると取引量は圧倒的に「低い」ものになっているため、テクニカル分析の効き目が弱い傾向にあります。

加えて、合成通貨ペアという事で、ポンドドルまたはドル円の突発的な値動きに引っ張られがちです。

そんな突発的な動きは、ポンド円単体のテクニカル分析では、なかなか検知ができません。

以上の理由から、上位3つの通貨ペアと比べると「勝率」の面でポンド円は大きく劣ってしまうわけです。

また、どうしてもスプレッドが広い点も、私がポンド円の優先度を下げている要因になっています。

実際のところ、値動きはポンドドルと比較して、さほど変わりません。

ですが、ポンドドルと比べてもポンド円のスプレッドは広い傾向にあるので、FXのデイトレにおいては「不利」になりがちです。

さらに、ポンド円の必要証拠金が高い点も、優先度を低くしている要素になります。

この必要証拠金はドル円と比べると非常に高いですし、特に私自身、ロットを大きく設定してトレードする手法ということもあり、ロットを大きくできない傾向にあるポンド円は4位という位置付けにしていた次第です。

5位:ユーロオージー(EUR/AUD)

この「ユーロオージー」はあまり馴染みのない通貨ペアに感じるかもしれません。

実際、取引量は、上位4つに比べて低い事は確かです。

ですが、値動きの大きさは、ポンド系列に匹敵するほどで、時にはポンド系列「以上」になります。

そういった面があるため、ランキングに食い込んでいる通貨ペアが、このユーロオージーです。

ただ、前述のとおり取引量がどうしても劣っているため、いくら値動きが大きくても、優先度はそれほど高くはありません。

また、スプレッドも特別に狭いというわけではなく、「まぁまぁ」というほどです。

以上から、ユーロオージーに関しては、4位のポンド円に次ぐ第5位の優先度としていました。

6位:オージードル(AUD/USD)

最後にオージードルです。

まず、このオージードルはドルストレートだけあって、取引量は悪くありません。

ただ、「値動きの大きさ」「スプレッドの狭さ」はとても優れているわけではないため、私としては優先度を下げていた次第です。

そんな値動き自体は、動く時のユーロドル・ドル円よりも小さい印象ですし、その割にスプレッドはユーロドル・ドル円よりも広い傾向にあります。

それほど値動きが大きくないにも関わらず、「スプレッドが狭くない」という点は、FXのデイトレで稼ぐ上では「不利」でしかありません。

利確した際に獲得できる「利幅」も狭くなりますし、損切り時の損失も大きくなるからです。

ただ、オージードルの強みとして、必要証拠金の低さがあります。

オージードルの必要証拠金は、ここまで挙げた中でも低い方である「ドル円」よりも遥かに低いです。

そんな必要な証拠金が低いということは、強制ロスカットに遭いにくいというメリットがあります。

そのため、このオージードルの場合、損切りの幅が小さいと判断できるようなエントリーのチャンスがあれば、ロット数を上げて、トレードの収益を高めることが可能です。

オージードルの場合、上位の通貨ペアと比べて、

値動きがそれほど大きくない
その割にスプレッドが狭くない

という弱みがあるものの、必要証拠金の低さを利用してロットを大きく上げての勝負が可能な事で、上記の弱みをカバーできるという側面があります。

ここまで触れたように、「値動きの大きさ」「スプレッドの狭さ」という視点で見れば、特に優位性がないオージードルですが、必要証拠金の低さという大きな優位性を活かせる場面があれば、トレード対象としていた次第です。

まとめ。FXのデイトレに向いているFX通貨ぺアの特徴と上位5つを紹介。

以上、本記事では、FXのデイトレードに向いている通貨ペアの特徴として、

・取引量が多い事
・値動きが大きい事
・スプレッドが狭い事
・必要証拠金が低い事

を要因として挙げた上で、それぞれを掘り下げて解説してきた次第です。

また、上記4点を踏まえた上で、実際に私がデイトレードの対象としているFX通貨ペアの6つを、優先度順に理由を添えながら紹介せて頂きました。

  • 1位:ポンドドル
  • 2位:ユーロドル
  • 3位:ドル円
  • 4位:ポンド円
  • 5位:ユーロオージー
  • 6位:オージードル

ポンド円の優先度がそれほど高くない点は、もしかすると意外かもしれません。

また、ユーロオージーと言った知名度の低い通貨ペアも、意外な選定に感じるかと思います。

ただ、この優先順には、それぞれに説明を添えたとおりのデイトレで稼ぐ上での明確な「理由」があり、私としては十分に「最適化」された通貨ペアの選択肢だと思っている次第です。

ぜひ参考にして頂ければと思います。

追伸:実はFX通貨ペアはメインの銘柄では「ありません」。

私のデイトレード手法において、実際のところ、今回挙げた6つの通貨ペア以上に優先してトレードしている「通貨ペア以外」の銘柄が別にあります。

1位のポンドドルに比べて、

・取引量が大きくテクニカル分析が効きやすい
・値動きが異常に大きいため、利幅を取りやすい(倍以上の値動き)
・値動きの大きさに対してスプレッドが狭いため、利幅を取りやすい

という、FXのデイトレにおいて大変なメリットがある銘柄です。

(必要証拠金の大きさは「普通」ですが、レバレッジの大きさで十分にカバーが可能)

私のデイトレード手法では、1日あたり10%台の利益率を出せるパフォーマンスがありますが、今回の記事でご紹介したFX通貨ペアの割合は半分以下と言っても過言ではありません。

それ以上にメインとなっている銘柄で得られる利益率が非常に大きいからです。
そんなFXのデイトレ対象としているメインの銘柄を含め、

  • テクニカル分析において実際に使っている指標と、その指標の明確な使い方
  • 利確場所と損切り場所を含めたFXのデイトレード手法そのもの
  • 実際にFXのデイトレを行っている21時頃から始まるニューヨーク時間の内、意図的に狙って1トレードで10%前後の利益率を取っている明確な時間

などを、順を追って解説していく無料の記事を公式メールマガジンにて用意していました。

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ここまでお読み頂きありがとうございました。

この『専業FXデイトレーダーの会』では、特にFXのデイトレードに特化した稼ぐべくして稼ぐための情報提供を行っていますので、デイトレの成功を目指しておられましたら、ぜひあわせて別の記事もお読みになってみてください。

杉原。

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