杉原です。

ここでは「一時的に強いトレンド」を5分足チャートにて、

・キリ番(ラウンドナンバー)
・トレンドライン(チャネルライン)

のみを使って狙う、シンプルで再現性が高いながらも、ほぼ聖杯に近いと言っても過言ではない高精度な『初動テクニカル』という独自のデイトレード手法を解説させて頂きます。

上記それぞれは、RSIやRCIのようなインジケーターとは異なり、パラメータ(設定値)がありません。

そのため、ラインを引くトレーダー同士による分析の「差」がなく、パラメータ(設定値)が存在する多くのテクニカル指標/インジケーターに比べて、大勢のトレーダーと同じ視点で分析できるからこそ、ラインを使ったデイトレードは高精度なノウハウとなっています。

また、そんな当デイトレード手法は「特定の価格帯」であるキリ番を必ず使うため、エントリーする時の迷いを大幅に削減できることが、再現性の高さに繋がっているのが実情です。

ですが、いくらトレース(再現)しやすいからと言っても、高値や安値の大きさ/間隔などを含め、相場において完全に同じチャートが訪れることは基本的にありません。

そのため、単純にパターンを「暗記」するのではなく、根底にある確固たる理論を理解して頂くことが非常に重要となります。

実際のところ、ただ暗記しただけでは、

・本来のルールでは「ない」場所でエントリーしてしまう
・絶好のチャンスを見逃してしまう

などが発生し、利益を取りこぼすどころか、資金を減らしてしまう危険性も否定できません。

だからこそ、暗記ではなく、きちんと根本的な理屈を理解して頂きたいと思います。

逆にある程度、ここで解説する確固たる理論さえ理解できれば、どんな相場状況でも適切にルール通りのパターンを見つけ出し、チャンスを逃さず利益を積み上げることが可能です。

以上を踏まえた上で、ここからは具体的なルールとあわせて、根底にある確かな理論を解説させて頂きます。

この記事で解説する手法は、実際に私が教材化し継承しているデイトレ手法の一部です。

教材化しているデイトレ手法は、1日あたり10%以上の利益率を出す手法に体系化しており、トレード収益を高める上で役立つはずですので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

(記事の最後に教材本編の案内もございますので、記事を読んだ上で興味がありましたらご覧になってみてください。)

トレンドラインとキリ番のみを使う、シンプルながら聖杯に近いデイトレードのルールと概要

まずイメージが湧きやすいように、事例となるチャート図をご覧ください。

下図の赤丸がエントリー、そしてグレーのラインが基本的な利確の目安(前回安値の実体から手前、ロングの場合は高値)です。

このデイトレード手法は、MA(移動平均線)を使わずラインのみで勝負する以上、使うライン自体の条件も厳しいものとなっています。

ただ、ここで言う「厳しい」=判断が難しい、というわけではありません。

より多くの注文が入るラインを『厳選』する必要があるということであり、それは多くのトレーダーが意識するラインでもあります。

そんな多くのトレーダーが意識しやすいラインということは、そもそも誰もが見つけやすいラインとも言えるはずです。

ですので、このデイトレード手法のノウハウ自体が決して難しいことは全くありません。

むしろシンプルである以上、とても再現性の高いデイトレ手法だと思います。

以上を踏まえ、どんなラインを使うのかという重要なポイントを含めたデイトレードのルールを、この先で学んで頂ければ幸いです。

どんなラインを使うのかを含むエントリー条件

率直に申し上げると、先ほど掲載した下図のような場面が、当デイトレ手法の条件/ルールであり、ここでは具体的に掘り下げて解説させて頂く次第です。

その上で以下が、このデイトレード手法におけるエントリーの細かいルールとなります。

  • ほぼ等間隔で頂点を結べるトレンドラインの3点目であること
  • そのトレンドラインと平行して引けるアウトラインが2点以上で結ばれて「チャネルライン」として成立していること
  • トレンドライン側の3点目がキリ番(トリプル0)と重複していること

では、それぞれの確固たる原理/有効性を1つずつ解説していきます。

ほぼ等間隔で頂点を結べるトレンドラインの3点目であること

まず等間隔であることによって、より大勢のトレーダーが意識するトレンドになりやすいからこそ、下図のような頂点同士がほぼ等しい間隔で結ばれるラインが条件となります。

引き始めの「始点」から2点目の「中間点」、そしてエントリー場所となる3点目の「終点」・・・

これらの間隔がほぼ等しいことで、大勢のトレーダーが意識するトレンドに成りやすくなるわけです。

もちろん、この間隔は厳密に計っての等間隔ではありません。

少なくとも、完全に頂点の間隔が一致するラインは基本的に有り得ないはずだからです。

ですが、目で見たレベルでも明らかにキレイなラインで、ほとんど同じ間隔で結ばれるということは意識できると思います。

そんな「目視レベル」でも認識されるようなラインであれば、ラインを引かないトレーダーたちにとっても、同じトレンドを意識される相場状況と成り得るわけです。

だからこそ、ほぼ等間隔のトレンドラインに高い有効性が備わってきます。

また、4点目以降ではなく「3点目」という点も重要です。

まず、普遍的な人間心理において、危険を冒して何度もトレードするよりも、確実性の高い場面で利益を取って手を引く、いわゆる『勝ち逃げ』を行うトレーダーが少なくありません。

その上で、トレンドラインの4点目以降になると、そのライン、そのトレンドを意識するトレーダーも増える一方で、すでに3点目の「初動」で利益を勝ち取り、その時点で手仕舞いしている有能なトレーダーもいます。

そんな初動で勝ち逃げする有能なトレーダーは、精度の高い初動のみで勝負し、非常に高い「期待値」のトレードを行うため、一般の勝てないトレーダーに比べて好成績です。

ですので、そんな好成績のトレーダーたちの資金は多く、相場に出す注文の量が、一般の勝てないトレーダーの数倍/数十倍以上になると言っても過言ではありません。

そのため、そんな勝ち逃げトレーダーたち1人1人は、勝てていない多くの一般トレーダー数十人分以上に換算できるということです。

だからこそ、大きな取引量でトレードできる有能なトレーダーたちから狙われる「初動となるトレンドライン3点目」の効き目が非常に強くなっています。

よって、初動のみで勝ち逃げするトレーダーたちの注文が反映される、トレンドラインの初動=3点目こそが、ラインでの反発が起こる確率が高い最もおいしい(=期待値の高い)相場になるわけです。

逆に、4点以降になると、注文量の多い勝ち逃げトレーダーたちが出す注文が無くなることで、徐々にラインでの反発が生じる率が低くなっていきます。

もちろん、移動平均線などを含めた他のサポレジによる十分な数の「重複」。があれば、4点目以降でも精度を上げることは不可能ではありません

そのノウハウ自体は重複点テクニカルの本編における手法になりますので、そちらをご参照ください。

あくまでも、ここで解説するラインのみを使ったシンプルなデイトレード手法においては、トレンドライン(チャネルライン)とキリ番という2本のみがサポレジになるため、それぞれのラインがより意識されやすい『厳選』されたラインでなければなりません。

以上から、下図のようにトレンドラインはほぼ等間隔、かつ3点目が条件となっています。

【補足】

より強く機能するトレンドラインを採用すべく、特にトレンドラインとキリ番のみである当手法においては、できる限りヒゲで引くことを推奨いたします。

まず、全世界のトレーダーが実体とヒゲが分かれた「ローソク足」を採用しているわけではありません。

そのため、ローソク足ではなく「バーチャート」や「ラインチャート」などで相場の分析を行い、高値と安値でラインを引くトレーダーも多くいるわけです。

また、ヒゲで引いたトレンドラインであれば、1分足や15分足で見ても同じトレンドラインとして表示されるので、より大勢のトレーダーに意識されるラインになり、精度が向上します。

以上から、トレンドラインとキリ番のみを使う当デイトレード手法においては、より精度の高いトレンドラインを使うべく、ヒゲを目安にラインを引くことを推奨していました。

そのトレンドラインと平行して引けるアウトラインが2点以上で結ばれて「チャネルライン」として成立していること

ここまで解説したトレンドラインの条件をクリアした上で、そのトレンドラインと「平行」にアウトラインが引けて「チャネルライン」として成立していることが続いての条件になります。

以下の図が「ほぼ等間隔」「3点目」の条件を満たしたトレンドラインに対し、平行に2点以上を結べるアウトラインが引けてチャネルラインとして成り立っている事例です。

チャネルラインとして成立すると、

・上昇トレンド
→高値と安値がほぼ同じ角度で上昇

・下降トレンド
→高値と安値がほぼ同じ角度で下降

このようにキレイなN字を描く値動きになります。

以下がチャネルラインの上昇/下降それぞれの事例です。

ご覧の通り、トレンドラインとアウトラインで反発し合う形で、ほぼ同じ角度で「平行」な値動きとなっています。

そのため、まさに「教科書通り」と言えるような非常にキレイなトレンドが描かれるわけです。

ですので、ラインを引くトレーダーはもちろん、ラインを引かないトレーダーにとっても、同じトレンドを強く意識されやすくなります。

実際に、上図のチャネルラインを外した下図をご覧ください。

それぞれ黄色丸が高値、黒丸が安値で、ほぼ同じ角度で平行に値動きが起こっていると、ラインが無くても認識できるはずです。

少なくとも人間心理的に、平行な動きには即座に反応を示しやすいことから、チャネルラインとして成立している相場に関しては、ラインを引かないトレーダーにとっても、同じトレンドを意識しやすい相場状況となっています。

よって、

・ラインを引くトレーダー(そもそもパラメータが無いため高精度)
・ラインを引かないトレーダー(高値と安値の平行な値動きからトレンド認識)

の双方から、同じトレンドを意識される確率が非常に高まるからこそ、アウトラインが平行に引けるチャネルラインとして成立することを条件としていたわけです。

ただ、単純にトレンドラインと平行なアウトラインが引けるだけではなく、トレンドラインとアウトラインで交互に反発し合う、上図のようなチャネルラインであることが基本的な条件です。

平行に高値と安値がほぼ同じような角度で値動きすることで、チャネルラインを引かない多くのトレーダーにとっても、下図のような『N字波形』のキレイなトレンドを把握できます。

N字波形

そんなN字波形のトレンドこそが、ラインを引くトレーダーから引かないトレーダーまで大勢から意識されるトレンドであり、それを利用できるのが「トレンドラインとアウトラインで交互に反発し合うチャネルライン」だということです。

トレンドライン側の3点目がキリ番(トリプル0、120.000円のような小数点以下が0)と重複していること

続いては、ここまで説明した、

・ほぼ等間隔で頂点を結べるトレンドラインの3点目であること
・そのトレンドラインと平行して引けるアウトラインが2点以上で結ばれて「チャネルライン」として成立していること

を満たしたラインが、下図のようにキリ番と重複しているという条件です。

そんなキリ番(ラウンドナンバー)は、110.000円などの絶対的な「数値」です。

ですので、水平ラインを引かないトレーダーはもちろん、どんなテクニカル指標/インジケーターを使っているトレーダーであっても、

・反発を狙った逆張りの注文
・ブレイクからロールリバーサル(サポレジ転換)した場面を狙った順張りの注文
・キリ番に到達する前にポジションを決済する注文

などを行う傾向が強いことから、効き目が強いラインとなっています。

また、トレンドラインと同様に「パラメータ(設定値)」がない絶対的なラインとなることも、大勢のトレーダーに意識される要因となり、これらによってキリ番そのものの精度がとても高くなっているといることは間違いないです。

そんなキリ番(ラウンドナンバー)ですが、一般的には、

112.200円
112.400円

など、細かく考えているトレーダーも少なくありません。

ただ、より大勢のトレーダーに強く意識される価格帯でなければ、そこでの反発を狙うデイトレードの精度は高まらないので、このデイトレ手法において採用するキリ番は『トリプル0』としていました。

112.000円のように小数点以下3つの数字がすべて「0」という、いわゆるトリプル0であれば、本当に大多数のトレーダーから意識される価格帯になるため、その価格帯での反発の精度が大きく高まるからです。

下図のように、このトリプル0と、ここまで解説した厳選されたトレンドラインが「重複」する点こそが、大勢のトレーダーによる注文の偏りが生まれ(この場合は売り注文)、一時的にとても強いトレンドの初動となっていきます。

厳密に完璧な重複とならない場合があるものの、目安として約2,3pips前後の重複であれば、まだ双方のラインによる強い反発が重なる傾向があります。

逆に、トレンドラインとキリ番の重なり具合が10pips以上などのように、あまりにも離れていれば、双方のラインによる反発が重複しないため意味がありません。

よって、あくまでも目安となりますが約2,3pips前後が重複の離れ具合としていました。

ここまでを一旦まとめ~トレンドラインとキリ番のみを使った聖杯に近いデイトレード手法~

ここまでは、下図のような、ほぼ聖杯に限りなく近いチャートパターンのデイトレード手法『初動テクニカル』に関して、具体的なロジックを根底にある理論を含めて解説させて頂きました。

以下が、その掘り下げたロジック/デイトレードのルールとなります。

  • ほぼ等間隔で頂点を結べるトレンドラインの3点目であること
  • そのトレンドラインと平行して引けるアウトラインが2点以上で結ばれて「チャネルライン」として成立していること
  • トレンドライン側の3点目がキリ番(トリプル0)と重複していること

以上がエントリ-条件となっていて、非常に小さな含み損で済むデイトレードのロジックとなっています。

そのため、ロットを大きく引き上げたトレードができるので、一度の取引でも相当な利益率を出すことが可能です。

もちろん、ロットを上げるには「利確」「損切り」を最適化して、小さな含み損のまま勝率を大幅に高めることが欠かせません。

逆に言えば、このエントリー条件に加えて、利確/損切りを最適に行えば、極めて低い含み損ながら異常に高い勝率の維持ができるので、大きなロットでも安全に取引し、高い利益率に繋がっていくわけです。

実際に下図のグレーで図示した価格帯は、下降トレンドにおけるサポレジ転換によってレジスタンスラインとして上昇を妨げる恐れがあるので、グレーの価格帯で利確します。

ちなみに下の事例は値動きの大きなゴールド(XAU/USD)だったこともあり、利益率は約15%でした。

グレーの価格帯で利確

このように、最短のサポートライン/レジスタンスラインで利確することで、ロットを上げたまま高い精度(勝率)の維持が可能です。

ただ、いくらキレイなトレンドラインとトリプル0が重なる絶好の相場でも、

・テクニカルの効き目が弱まる場面
・中長期の流れに逆らうため逆行しやすい場面

でエントリーしてしまうと、単純に勝率がそのまま大きく低下してしまいます。

そのようなリスクを徹底的に回避すべく、特定の条件ではエントリーを避けるという「回避ルール」を設けており、そのルールが該当する場合は、取引から手を引くようにしていました。

また、勝率を9割強に高めるべく相場状況によって、利確場所を変動させることも欠かせません。

そんな「回避ルール」「利確と損切り」「ロットの設定」の条件は、私が継承している独自のデイトレ手法『重複点テクニカル』の本編と重複しており、そちらで詳しく解説しています。

この『重複点テクニカル』は、教材に加えて回数無制限のトレード添削などのサポート体制を備え、下記のメールマガジンで案内資料を配布していました。

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講義2.資金管理
講義5.回避ルール
講義6.決済条件

をあわせてご覧ください。(ただ、回避ルールは「ダウ理論の崩壊」と移動平均線に関わる部分を除外して構いません)

以上、当記事の内容は『重複点テクニカル』という、私が継承している独自のデイトレード手法を応用した、追加ノウハウ『初動テクニカル』のロジックをそのまま無料で公開させて頂きました。

ここまで解説したデイトレ手法とは別に本編のノウハウで、平均10%以上の利益率を1日単位で出すデイトレ手法となり、相応の実践者さまからも高い実績の報告を頂いております。

参考:私のデイトレ手法を使って成果を出された方々の実績と感想

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