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順張りフォローのポジション操作によるリスクヘッジ戦略

杉原です。

この記事では、FXやゴールドで鉄板の高勝率パターンである、下図のような、

・移動平均線(5分足75本)
・トレンドライン

この2つを使った順張りのデイトレ手法を、エントリーから決済までのロジックを明確な根拠とともに図解しております。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

図解している事例は、含み損がほぼ0のまま高い勝率を維持できるチャートパターンなので、ロットを上げて一度の取引だけでも大きな利益率を出すことも不可能ではありません。

実際に移動平均線とトレンドラインのデイトレ1回で、最低約20%〜の利益率を出せていた事例も含め、エントリーと決済の根拠と理論を掘り下げて解説していますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

エントリー条件〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

まず率直に、この移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法において、エントリーのタイミングは下図の赤丸になります。

(特に断りがない限り、この記事内のチャートは5分足チャートです)

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法におけるエントリー場所

長めの下ヒゲを出した陰線の後、次の始値でエントリー(ロング)をしていました。

結果的に含み損はスプレッド分だけで、一直線にエントリー方向(上昇の方向)へと進んでいます。

では実際に、なぜ赤丸のタイミングでロングを行ったのか、その根拠を掘り下げて解説していく上で、簡潔に箇条書きしたものが以下4点です。

  • 移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
  • トレンドライン(黄緑)による反転
  • トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立
  • 青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

それぞれ4つにロングの精度を大幅に高めている明確な理由があるので、1つずつ掘り下げて解説させて頂きます。

1.移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則

まず1つ目となるロングの根拠は、下図のオレンジで示した移動平均線によるグランビルの法則です。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

グランビルの法則ではエントリーよサインがいくつかある上で、この事例では、グランビルの法則サポートラインにおける買いのサインである、

「移動平均線が上向きの時に、一旦は価格が移動平均線の手前まで下落するものの、移動平均線を下抜けることなく再び価格が上昇する場合」

というパターンが該当します。(下図の3)

グランビルの法則

引用:https://www.oanda.jp/lab-education/technical_analysis/moving_average/granvilles_law/

このパターンは、上昇トレンドラインがサポートラインとして機能するように、上向きの移動平均線も同じくサポートラインのような働きになるのが実際のところです。

チャート図で見ると、エントリー前のローソク足(陰線)では、長めの下ヒゲが伸び、上向きの移動平均線に近づいた後、接触することなく反転して上昇しました。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

実際に移動平均線は、世界中のトレーダーから認知され使われているテクニカル指標だからこそ、グランビルの法則におけるサポートラインのような働きが機能しやすい傾向があります。

ただ、移動平均線の「弱点」「欠点」として、パラメータ(設定値)による差がトレーダー同士によって発生することで、精度が低下する可能性は否定できません。

まず、いくら移動平均線が、使用者の多いテクニカル指標だと言っても、設定するパラメータがトレーダー同士で設定できるため、同じ移動平均線を使っていても、

・上昇トレンドと判断するトレーダー
・下降トレンドと判断するトレーダー

このようにトレンド分析がトレーダーによって分かれてしまう可能性があります。

結果的に、売買の判断として重要なトレンド分析がトレーダーごとに分かれてしまいやすいので、パラメータ(設定値)によっては移動平均線によるグランビルの法則が効きにくくなるわけです。

ですので、上記の弱点を補うためにも、より大勢のトレーダーから意識されるパラメータ(設定値)で移動平均線を表示し、グランビルの法則を使っていく必要があります。

その上で、今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法の事例では「5分足75本」の移動平均線を使っていました。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

移動平均線は昔から、あらゆる書籍やネット上の情報などで、以下のようなパラメータが推奨されていたため、これらのパラメータを使うトレーダーがとても多いのが実際のところです。

  • 超短期として5本
  • 短期として20本、25本
  • 中期として75本、80本
  • 長期として120本、150本、240本、300本

このような大勢のトレーダーから意識されやすいパラメータを使うことで、グランビルの法則による精度を高めることが可能です。

その上で、上記の赤で示したように、この移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法においては、中期線の75本を使用して精度を高めていました。

2本相当の移動平均線を1本で『兼用』する強み

また、この事例における5分足75本というパラメータは、5分✕75本になるため、375分の移動平均線となります。

そのため、この5分足75本の移動平均線は、15分足で見ると375÷15で25本となることで、15分足25本という短期線にもなっていました。

つまりは、今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法で使用しているオレンジで示した移動平均線は、大勢のトレーダーが表示している5分足や15分足において、

・5分75本(5分足の中期線)
・15分25本(15分足の短期線)

このような大勢のトレーダーから意識されている移動平均線2本分を、下図のように『兼用』しているということです。

移動平均線のパラメータ(設定値)が5分足と15分足で兼用

以上から、このオレンジの移動平均線は1本のみで、グランビルの法則が2本相当の効き目が見込めるほど、高い精度が期待できるわけです。

移動平均線の「向き」が示すもの

1本で2本分の効き目がある5分足75本の移動平均線ですが、下の図で示したように緩やかな「上向き」になっています。

移動平均線5分足75本(15分足25本)の向きが上向き

このように移動平均線が上向きを示している時は、その移動平均線(この場合5分足75本なので375分間)の期間において、ロングをして買いポジションを持ったトレーダーの含み益が「平均的」に伸び始めていることを意味しています。

まず、移動平均線はその期間の終値を平均化したもので、終値は次に出るローソク足の始値と同じ価格です。

そんな始値でエントリーするトレーダーはとても多いですので、自然と移動平均線の価格は、多くのトレーダーがその移動平均線の期間で平均的にポジションを持った価格帯になってきます。

(今回の事例で言えば5分足75分なので375分で、約6時間の期間において、ポジションを持った価格帯の平均値)

以上を踏まえた上で、移動平均線が上に向いている場合は、

移動平均線の価格帯が上昇している
→つまり、多くのトレーダーが期間内に持ったポジションの価格帯が平均的に上昇している

こちらを表しているので、この移動平均線の期間においてエントリーしたトレーダーの多くは、「買いポジション」の含み益(利益)が平均的に出ているということです。

そして、含み益が出ているトレーダーたちは、大勢が意識する「損小利大」から、含み益=利をさらに伸ばそうと考える傾向があります。

そうなれば、ロングでエントリーしていたトレーダーたちは、

・すぐに買いポジションを利確する売り注文は出さない
・さらに買いポジションを追加するピラミッティング(買い注文)を出す

このように動く人が少なくありません。

そのため、売り注文が減って買い注文が増えて、より上昇トレンドが加速する確率が高まるということです。

このような理屈から、移動平均線が上向き時には、上昇トレンドになりやすい傾向になっています。

その上で、この事例では5分足75本(15分足25本)という大勢のトレーダーが使っている、

・時間足
・パラメータ

このような優位性の高い2本分が重複している移動平均線において、上向きになっていることで上昇トレンドの期待値が高まっていくわけです。

移動平均線の弱点を補うためのトレンドライン

ただ、ここまで説明したような高い精度の移動平均線(5分足75本と15分足25本の兼用)を使って、上向き状態にてグランビルの法則が成立していたとしても、これだけではロングを行うには根拠が少ないことは否定できません。

5分足75本と15分足25本を兼用する有効な移動平均線によるグランビルの法則で「買いのサイン」が出ても、他の要素で下降トレンドが判断できる状況であれば、この買いのサインは「だまし」となりやすいのが実際のところです。

そこで、よりロングの根拠を強めるべく、移動平均線と合わせて、次に解説する「トレンドライン」による買いのサインを利用してきます。

2.トレンドライン(黄緑)による反転

トレンドラインは移動平均線と同じく、古くから大勢のトレーダーから使われてきているテクニカル指標の1つです。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

そんなトレンドラインは、先ほど解説した移動平均線の『5分足75本』のようなパラメータ(設定値)が無いので、

トレンドラインを使うトレーダー同士で見え方が一致して、トレンド分析の差が出にくいこと

これが最大のメリット/強みに他なりません。

移動平均線では、この事例で使っている5分足75本(15分25本)では上向きかつグランビルの法則が成立することによる「上昇トレンド」が判断できても、

・15分足75本
・1時間足25本

などのような、他の有効なパラメータで示される移動平均線がキレイな下向きで「下降とトレンド」と判断されるケースは少なくありません。

要するに、パラメータの違いによって、トレンド分析がトレーダーごとに異なり、上昇する確率はそこまで高まらないわけです。

ですので、いくら優位性が高い移動平均線(5分足75本と15分足25本)を使って上昇トレンドと判断できても、それだけではロングを行うべく根拠が弱いことは否定できません。

そんな移動平均線に対してトレンドラインの場合は、

・上昇のトレンドラインならば、最低2点以上の「安値同士」
・下降のトレンドラインならば、最低2点以上の「高値同士」

このように頂点同士を結ぶだけでパラメータ自体が無いので、上昇トレンドラインで言えば誰が見ても「上向き」になります。

そのため、上昇トレンドラインが引ける場面において、トレンドラインを引く全てのトレーダーから等しく「上向き=上昇トレンド」が判断されるということです。

ですので、上昇トレンドラインが引ければ、大勢のトレーダーから上昇トレンドが強く意識され、売り注文より買い注文が多くなって、ロングで利益を出しやすくなります。

もちろん、トレンドラインを引いていないトレーダーからは、上昇トレンドラインが引ける場面であっても上昇トレンドと判断されないのでは?という意見もあるかもしれません。

当然ながら、トレンドラインを引かないトレーダーも相応にいるので、そのような方々から同じ上昇トレンドの判断がされなければ、相場全体で買い注文が増えにくく、ロングで利益を出しにくくなる危険性があります。

しかし、トレンドラインが正しく引ける状況は、トレンドラインを引かないトレーダーからも同じトレンドを意識されやすい生成があるのが実際のところです。

まず、トレンドラインを引く基本的なルールとして、上昇トレンドラインで言えば、下の図で示したように「安値」と「高値」が共に切り上がっていることがラインを引ける条件となります。

上昇トレンドの定義

実際に今回の事例では、下図のように安値同士、高値同士がそれぞれ切り上がって=上昇していたからこそ、上昇トレンドラインを引けていました。

上昇トレンドライン

このように「安値同士」「高値同士」が共に上昇している状況は、使うテクニカル指標やインジケーターに関係なく大勢のトレーダーが意識する『ダウ理論』における上昇トレンドの定義に他なりません。

そのため、上昇トレンドラインが引ける状況では、ラインを引くトレーダーだけではなく、上昇トレンドライン自体を引いていないトレーダーにとっても、同じく上昇トレンドを意識されやすいということです。

ですので、ラインを引く/引かないに関係なく、上昇トレンドを意識して、

・売り注文を控える
・買い注文を出す

このような動きを見せるトレーダーが大勢いるからこそ、上昇トレンドラインが引ける際にはロングの精度が高まっていきます。

逆に、右下がりの下降トレンドラインが引ける場合は、下図のように「高値同士」「安値同士」が共に下降している状況です。

下降トレンドラインの場合

そのため、トレンドラインを引いている/引いていないに関係なく大勢のトレーダーから「下降トレンド」が意識されることで、買い注文が避けられ売り注文が増えてショートの精度が高まっていきます。

以上のように、パラメータ(設定値)が無いトレンドラインは、使うトレーダー同士で見え方が同じになるだけでなく、ラインを引かないトレーダーとも同じトレンド分析がされやすいからこそ、高い精度を誇るテクニカル指標となっています。

トレンドラインの順張りエントリー場所の有効な目安

その上で、トレンドラインでは、下図のように「3点目以降の頂点とローソク足が接触する辺り」が大勢のトレーダーから反転を意識されることで、特に、

・含み損
・損切り幅

これらを最小限に抑えられる低リスクとなる有効なエントリー場所の1つです。

トレンドラインのエントリー場所

そもそも1点目や2点目は、まだトレンドラインが引けていません。

下図のように2点目の安値以降で、1点目から見た高値を更新してこそ、はじめて上昇トレンドラインを引くことが可能です。

トレンドラインの引き方

その上で、トレンドラインとして成立した3点目以降では、ラインで結ばれた頂点(この場合は安値)付近にローソク足が近づくことで、大勢のトレーダーが反転を意識します。

そのため、下図の赤丸で示したエントリー場所では、反転による上昇トレンドを意識され、

・売り注文を控える
・買い注文を出す

このような動きを見せるトレーダーが増えるからこそ相場が上がり、ロングで利益を取りやすい傾向があるわけです。

トレンドラインのエントリー場所

そして、今回の移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の事例では、ここで説明したトレンドライン反転による効果と、先ほど説明した移動平均線の効果、これらが合わさることでロングで利益を取りやすくなっていました。

移動平均線とトレンドラインを合わせた順張りのデイトレ手法におけるエントリー場所

ただ、このように、いくら有効な移動平均線とトレンドラインによる買いサインが強く出ていても、それ以上に下降トレンドの要素が強くなっていれば、トレンドラインをブレイクして一気に下抜けしていく危険性も否定はできません。

そこで、よりトレンドラインでの反転をより強める要因として利用しているのが、次に解説するチャネルラインです。

3.トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立

今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法の事例では、下の図で示したようにトレンドラインと平行なアウトラインが引けており、このようなトレンドラインとアウトラインのセットである、いわゆるチャネルラインになっていました。

トレンドラインがチャネルラインとして成立

このチャネルラインでは、高値同士・安値同士が「平行」に「ほぼ同じ角度」で上昇または下落しています。

キレイなN字波形

そんな平行な値動きなので、下図のようにラインを外しても平行でキレイなN字波形が描かれるということです。

チャネルラインを外してもキレイなN字波形

このようなキレイで平行なN字波形は、そもそもトレンドラインを引いていないトレーダーからも明確にトレンドを意識されるようになります。

例に挙げている今回の移動平均線とトレンドラインの順張りにおいて言えば、下の図にて黒矢印で示したように平行でキレイなN字波形が描かれることで、ラインを引く/引かないに関係なく大勢のトレーダーから上昇トレンドが意識されやすいということです。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるキレイなN字波形

このようにチャネルラインとして成立し、平行でキレイなN字波形を併せ持つトレンドラインでは、よりライン付近での反転の精度が高まるからこそ、この例で言えばロングで利益を出しやすくなっていきます。

そのため、ここまで説明したように、

・大勢から意識されている移動平均線2本分(5分足75本と15分足25本の兼用)におけるグランビルの法則
・キレイなN字波形を伴う強力なトレンドラインによる反転

これらによる強い買いのサインが合わさることで、高い有効性のあるロングが可能となっていました。

ただ、どんな有効な状況であっても、100%の精度で勝てることは基本的に難しいのが実際のところです。

ですが、より売りが弱まり買いが強まる、そんな要素が加わることで、その精度を限りなく高めることは決して不可能ではありません。

そんな、さらに有効性を押し上げるための要素が、次に解説するサポレジ転換=ロールリバーサルです。

4.青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

サポレジ転換=ロールリバーサルは下図の、

・黒丸(レジスタンス=抵抗線)
・赤丸(サポート=支持線)

で示したように、レジスタンス→サポート(またはサポート→レジスタンス)と言った具合に役割が転換する現象で、

・順張り派
・逆張り派

これらに関係なく大勢のトレーダーから意識されるチャートパターンです。

移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレードにおけるサポレジ転換=ロールリバーサル

そんなロールリバーサルのチャートパターンは、

・反転すればトレンド続伸
・反転せずにブレイクすればトレンドが伸びにくい
→場合によってはトレンド終了のサインに成り得る

このような性質があり、これを多くのトレーダーが認識しています。

その上で、本事例のような、

・移動平均線によるグランビルの法則
・トレンドラインによる反転
・チャネルラインの平行なN字波形

これら上昇トレンドの要素が強い状況においては、このロールリバーサルが発生する赤丸の価格帯でのロングがとても有利になります。

なぜなら、この価格帯では、

・5分足75本と15分足25本が兼用している有力な移動平均線
・チャネルラインとして成立している有力なトレンドライン

これらが重なって上方向への反転が大勢から意識されることで、売り注文が少なくなり買い注文が一気に増え、ピンポイントで価格が反転しやすいからです。

結果的に含み損が少ないまま高い精度を保てる、とてもリスクの低いトレードが実現できるようになります。

また、上の図ではロールリバーサルの発生が分かりやすいように、あえて青の水平線を引いていますが、特にこのような水平線を引かなくてもロールリバーサルは多くのトレーダーから意識されやすいのが特徴です。

ですので、どんなテクニカル指標、インジケーターを使うトレーダーでも、このサポレジ転換=ロールリバーサルは意識されやすいからこそ、反転する確率がより高まっていきます。

以上、ここまで解説した、

1.移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
2.トレンドライン(黄緑)による反転
3.トレンドラインがチャネルラインとして成立
4.青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

これら4つのロングの根拠に値する要素が下図のように重なることで、多くのトレーダーが売り注文を避け買い注文を優先するからこそ、容易にロングで利益を取りやすくなっているわけです。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるエントリー場所

そして、長い下ヒゲ(陰線)で、ロールリバーサルが確定的になった後の始値(陽線)でエントリーすることによって、高い精度ながら「含み損ほぼ0」の理想的なデイトレードが可能となっていました。

その上で続いては、実際に収益を出すために重要な、損切りや利確の目安について図解させて頂きます。

決済の条件〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

ここまで解説したような移動平均線とトレンドラインを根拠にロングを行い、買いポジションを解消する「決済」ですが、利確はいくつかパターンがあるのと対象的に、損切りは簡潔なので、まずは損切りから解説していきます。

1.損切りの目安

損切りは単純で、

・上昇トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

この2つを下にローソク足の実体がブレイクされた時点で行なっていきます。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるエントリー場所

もちろん、トレンドラインやロールリバーサルの価格帯を下方向に破られても、5分足75本と15分足25本を兼用しているオレンジの移動平均線が上向きなら、まだ上昇する可能性があるので、損切りが早過ぎる場合も0ではありません。

そうなれば、せっかく利確できたかもしれないのに、無駄な損切りになってしまいます。

ただ、トレンドラインとロールリバーサルが重なっている以上は、この2つで反転せずブレイクされた時点で、

・反転を狙っていたトレーダーたちの買い注文が大幅に減る
・ブレイクを狙っていたトレーダーたちの売り注文が大幅に増える

このような状況に成りかねません。

よって、エントリー時点の価格帯を下にブレイクされることで、一気に下落する危険性があるということです。

ですので、移動平均線の向きが下に変わるまで粘ろうとすると、損切り幅が過剰に広がる危険性が否定できません。

そのため、リスクリワード=損失と利幅の比率が悪くなり、避けるべきリスクの高い取引になってしまうわけです。

また、買い注文が減る代わりに売り注文が増えるタイミングが「ほぼ同時刻に起こる」ので、このトレンドラインとロールリバーサルの価格帯を破られた時点で、上昇に転じる可能性は極めて低くなります。

そのため、移動平均線の上向きだけを上昇トレンドの根拠にしても、そこから上がってくる確率は高くありません。

よって、

・リスクリワード
・勝率

この2つを良好にするためには、

・トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

これらがローソク足の実体で下にブレイクされる時点で、すぐに損切りすることが有効となります。

このような損切りの目安により、低リスクながらも、ほぼ含み損なしの理想的な取引が可能だということです。

移動平均線とトレンドラインを根拠とした際の損切り目安

2.利確の目安

続いては利確の解説です。

今回の移動平均線とトレンドラインを使った順張りのデイトレ事例では、高い利益率を出す上で、

・確実性を重視した利確場所
・トレンドフォローを優先した利確場所

この2つを有効なパターンとしていました。

まずは簡易的な「確実性を重視した利確場所」から解説させて頂きます。

利確パターン1.確実性を重視した利確場所

この利確場所は単純で、下の図における灰色線で示したような、直近となる高値の手前で素早く利確するパターンです。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

このような直近の高値は、

・ここを上に抜ければ上昇トレンドの継続
・ここを上に抜けられないのなら上昇トレンドがストップ

という具合に多くのトレーダーから意識されるので、一時的に買い注文の増加が止まる傾向があります。

その際に、逆張り狙いの売り注文が多くなれば、大きく下落する可能性も少なくありません。

そのため、その下落幅が、先ほど解説した損切り目安まで来てしまう可能性もあります。

よって極めて高い勝率のまま、すぐに利確したい場合には、下の図にて灰色で示したように、この直近となる高値の手前で利確する方針を推奨していました。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

ただ、ここで解説した確実性を重視した利確パターン1では、それほど利幅が大きくありません。

利幅は大きくはないのですが、含み損がほぼ無い上に、高い勝率を維持できるので、ロットを上げたトレードを行なって利益率を大きく上げることができます。

例えば、極めて小さな含み損と損切り幅を、高い勝率で実現できるからこそ、1pipsの変動で資金が1%増減するほどにロットを高めても、リスクが限定的です。

このようなロットで取引した場合、約10pipsの少ない利幅でも、二桁(10%)の利益率を獲得できます。

実際にこの事例では、約20pipsほどの利幅だったため、この利確パターン1で決済した場合は約20%の利益率でした。

もちろん、ロットが大きい分だけ、逆に負けた時の損失も大きくなってしまうデメリットは否定できません。

ただ、この移動平均線とトレンドラインを使う順張りデイトレ手法のように、極めて高い勝率を出せる状況でエントリーすれば、損切りになる可能性は低くなります。

そのため、圧倒的に利確できる回数の方が多くなるため、万一、損切りになっても、それ以外の勝ちトレードで充分すぎるほどの大きな収益を出せるわけです。

ですので、この移動平均線とトレンドラインを根拠としたデイトレ手法の例では、ロットを上げるリスクを限りなく抑えつつも、高い成績を出せることが見込めます。

その上で、直近となる高値の手前で利確することで、エントリーから決済するまでのポジション保有時間が短くなる点も、高い利益率だけではない、もう1つのメリットです。

実際の相場で、ポジション保有時間が短いほど、同時刻帯に他の銘柄で別のチャンスが生じた時、そのチャンスを逃さず取引できるので、より全体的な収益を高められるようになります。

そのため、この利確パターンでは、複数の銘柄を監視してトレードするトレーダーにとっては有効な戦略となるわけです。

そんな直近高値の手前となる、最短の利確パターン1とは別に、

・ポジション保有時間が長くなる
・勝率が落ちてしまう

このような欠点があるものの、トレンドの伸びを利用して利益率をより高める利確パターンも存在します。

それが続いて解説する「トレンドフォローを優先した利確場所」です。

利確パターン2.トレンドフォローを優先した利確場所

このパターンでは、先ほど利確場所として解説した、直近高値を上方向にブレイクすることを想定して、利確場所を先送りしていきます。

今回の事例では、下図の利確パターン2で示したようにローソク足の実体よりも遥かに長い上ヒゲが出た時点で、利確していました。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りフォローで150pipsの利幅

この利確パターン2の戦略が上手くいく際には、相当の収益を一度のトレードで出すことも不可能ではありません。

実際に、今回の移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りフォローのデイトレ手法では、この利確パターン2で決済したポジションは約150pipsほどの利幅でした。

ただ、直近高値(利確パターン1)で上方向へとブレイクせずに、そこから下落し、そのまま損切りなるケースも考えられます。

そのため、1つ目に解説した直近高値の手前での利確パターンよりも、この利幅を伸ばすパターンはどうしても勝率が高くありません。

そこで、そんな欠点を補うべく、この利幅を伸ばす利確パターン2においては、ポジションを分割する方針を推奨していました。

具体的には、複数のポジションに分けて同じ場所でエントリーして、決済については、

1.直近高値の手前で確実に利確するポジション(利確パターン1)
2.トレンドに乗って利益を伸ばしていくポジション(利確パターン2)

この2つに分けていきます。

このようにすれば、1のポジションは極めて高い勝率のまま相応の利益を確保できるので、もし2のポジションで利幅を伸びなくても問題ありません。

実際に私の場合、本来エントリーするロットを3つに分割して、

・3分の2は、利確パターン1
・3分の1は、利確パターン2

このような割合で、同じ場所でエントリーしたポジションをそれぞれ別に利確していました。

仮に、直近高値で3分の2を利確後に、上昇が止まった場合には、エントリー時点の価格帯まで下落した時点で、残り3分の1をプラマイゼロもしくは小さな利益で利確する予定で戦略を組んでいたので、仮に残り3分の1が伸びなくても相応の収益は維持できます。

そして、利幅を伸ばす方のポジションが上手く大きな利幅を取れれば、さらに収益が高まるということです。

ですので、勝率が低下するリスクを抑えつつも、より利益率を高められる、極めて合理的な戦略となっています。

ちなみに、ここで解説してきた2つの分割ポジション、

1.直近高値の手前で確実に利確するポジション
2.トレンドに乗って利益を伸ばしていくポジション

において、1の方で大半のポジションを解消して証拠金に余裕ができているので、1で利確した後2のポジションの利益を伸ばしながらも、少量ロットであれば別の銘柄で発生したチャンスでも取引することが可能です。

まとめ〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

以上、この記事では、移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りデイトレ手法について、エントリーから決済までを図解させて頂きました。

まとめとして、そんなエントリーや決済のポイントを、簡潔に挙げていきたいと思います。

それぞれチャート図も掲載しているので、あわせて参照して頂ければ幸いです。

まずは「エントリー(ロング)」が下記の根拠となります。

  • 移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
  • トレンドライン(黄緑)による反転
  • トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立
  • 青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

実際のチャート図がこちらです。
移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りデイトレ手法のエントリー条件のまとめ

決済については、

・トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

これらが下方向へとローソク足の実体でブレイクされた段階が「損切り」の目安となっています。

損切りに対しての利確は、

利確パターン1.確実性を重視した利確場所
利確パターン2.トレンドフォローを優先した利確場所

この2パターンを解説させて頂きました。

まず利確パターン1が、こちらの灰色で示した価格帯(直近となる高値の手前)で確実性を極限まで高めた利確場所です。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

この利確パターン1は約20pipsの利幅で、続いてのトレンドに乗って利益を伸ばす利確パターン2が、以下の実体よりも長い上ヒゲが出た陰線での利確(約150pips)になります。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りフォローで150pipsの利幅(利確パターン2)

この移動平均線とトレンドラインを使ったデイトレ手法では、含み損がほぼ0で損切り幅も極めて小さい上に、エントリー条件が厳しい分だけ勝率が優れています。

そのため、1pipsの変動幅で1%の増減率になるほどロットを上げてもリスクは高まらず、利益率を高めることが可能です。

このロット設定にした場合、今回の事例において、確実性を重視した利確パターン1(直近高値の手前)では、約20pipsほどの利幅だったため利益率は約20%となります。

ただ、今回の事例において、あえて実際に私が現場で選択したパターンは、トレンドに乗って利益を伸ばす利確パターン2でした。

その理由としては、下の図で紫色で引いた中長期の上昇トレンドラインが効いているから、というのが大きなところです。

中長期のトレンドライン

このような上位足でも明確に意識されるレベルの中長期トレンドライン(紫)が、エントリー場所に対して効いていると判断したため、中長期の視点で見てもトレンドが伸びやすいと考えられる状況でした。

要するに、短期で見ても、中長期で見ても、絶好の順張りでロングを持つポイントだったわけです。

ですが、絶好の場面であっても、利確パターン1のような直近高値を上にブレイクできず、そのまま下落して下降トレンドに入る可能性も0ではありません。

そこで、記事の中でも解説したように、本来エントリーするロット(1pipsの変動幅で1%の増減率になる設定)を3つに分割して同時にエントリーし、

・3分の2は、利確パターン1
・3分の1は、利確パターン2

このような割合で、同じ場所でエントリーしたポジションをそれぞれ別に利確していました。

利益率については、利確パターン1で利確した分は約20pipsで3分の2を決済したため約13%の利益率で、利確パターン2で決済した残り3分の1は約150pipsほど取れたので約49%でした。

合計すると、およそ13%+49%で60%超えの利益率となっています。

実際に取引しているFX業者から、翌日に送られてくる履歴メールの一部から利益率が分かるように抜粋した物がこちらです。

(1つ目の画像が見方、2つ目の画像が実際のメールから抜粋した画像となっています)

画像の説明

移動平均線とトレンドラインを使ったデイトレ手法の利益率

(単利運用で利益をすぐに引き出す専用の口座での成績です)

もしも仮に、利益を伸ばそうとした3分の1が思ったように伸びずに、エントリー場所まで戻って来てプラマイゼロで決済したとしても、最初に利確パターン1で3分の2を利確しているので10%以上の利益率を確保できていたので、決してハイリスクハイリターンというわけでもありません。

今回の移動平均線とトレンドラインを根拠に行った順張りデイトレードでは、このように低リスクながら相応の利益率を取れた「おいしい相場」でした。

今回の事例ではロット設定が高かったものの、この半分、むしろ4分の1程度でも相当な利益率になっていたので、

・ロットを下げてリスクを抑える方針
・伸ばせる時には利益をしっかり取る方針

この2つを両立できています。

もし、このように低リスクながら取れる時には確実に大きく利益を取る・・・そんな方法を採用したい場合には、この記事で解説したような、

・中長期の流れがエントリー方向と一致
・3分割した3分の2を手堅く利確して残り3分の1のみを伸ばす

このような戦略が有効になるので、良ければ参考にしてみてください。

ポイントとなるのは、中長期の強いラインがエントリーの「後押し」をしてくれている点で、すでに公開していて購入頂いているデイトレ手法でも、このような状況は発生しているので、この戦略を活用することができます。

ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

乖離テクニカル

先行テクニカル

加速点テクニカル

重複点テクニカル

初動テクニカル

含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

杉原です。

この記事では、FXやゴールドで鉄板の高勝率パターンである、下図のような、

・移動平均線(5分足75本)
・トレンドライン

この2つを使った順張りのデイトレ手法を、エントリーから決済までのロジックを明確な根拠とともに図解しております。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

図解している事例は、含み損がほぼ0のまま高い勝率を維持できるチャートパターンなので、ロットを上げて一度の取引だけでも大きな利益率を出すことも不可能ではありません。

実際に移動平均線とトレンドラインのデイトレ1回で、約20%以上の利益率を出せていた事例も含め、エントリーと決済の根拠と理論を掘り下げて解説していますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

エントリー条件〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

まず率直に、この移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法において、エントリーのタイミングは下図の赤丸になります。

(特に断りがない限り、この記事内のチャートは5分足チャートです)

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法におけるエントリー場所

長めの下ヒゲを出した陰線の後、次の始値でエントリー(ロング)をしていました。

結果的に含み損はスプレッド分だけで、一直線にエントリー方向(上昇の方向)へと進んでいます。

では実際に、なぜ赤丸のタイミングでロングを行ったのか、その根拠を掘り下げて解説していく上で、簡潔に箇条書きしたものが以下4点です。

  • 移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
  • トレンドライン(黄緑)による反転
  • トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立
  • 青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

それぞれ4つにロングの精度を大幅に高めている明確な理由があるので、1つずつ掘り下げて解説させて頂きます。

1.移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則

まず1つ目となるロングの根拠は、下図のオレンジで示した移動平均線によるグランビルの法則です。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

グランビルの法則ではエントリーよサインがいくつかある上で、この事例では、グランビルの法則サポートラインにおける買いのサインである、

「移動平均線が上向きの時に、一旦は価格が移動平均線の手前まで下落するものの、移動平均線を下抜けることなく再び価格が上昇する場合」

というパターンが該当します。(下図の3)

グランビルの法則

引用:https://www.oanda.jp/lab-education/technical_analysis/moving_average/granvilles_law/

このパターンは、上昇トレンドラインがサポートラインとして機能するように、上向きの移動平均線も同じくサポートラインのような働きになるのが実際のところです。

チャート図で見ると、エントリー前のローソク足(陰線)では、長めの下ヒゲが伸び、上向きの移動平均線に近づいた後、接触することなく反転して上昇しました。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

実際に移動平均線は、世界中のトレーダーから認知され使われているテクニカル指標だからこそ、グランビルの法則におけるサポートラインのような働きが機能しやすい傾向があります。

ただ、移動平均線の「弱点」「欠点」として、パラメータ(設定値)による差がトレーダー同士によって発生することで、精度が低下する可能性は否定できません。

まず、いくら移動平均線が、使用者の多いテクニカル指標だと言っても、設定するパラメータがトレーダー同士で設定できるため、同じ移動平均線を使っていても、

・上昇トレンドと判断するトレーダー
・下降トレンドと判断するトレーダー

このようにトレンド分析がトレーダーによって分かれてしまう可能性があります。

結果的に、売買の判断として重要なトレンド分析がトレーダーごとに分かれてしまいやすいので、パラメータ(設定値)によっては移動平均線によるグランビルの法則が効きにくくなるわけです。

ですので、上記の弱点を補うためにも、より大勢のトレーダーから意識されるパラメータ(設定値)で移動平均線を表示し、グランビルの法則を使っていく必要があります。

その上で、今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法の事例では「5分足75本」の移動平均線を使っていました。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

移動平均線は昔から、あらゆる書籍やネット上の情報などで、以下のようなパラメータが推奨されていたため、これらのパラメータを使うトレーダーがとても多いのが実際のところです。

  • 超短期として5本
  • 短期として20本、25本
  • 中期として75本、80本
  • 長期として120本、150本、240本、300本

このような大勢のトレーダーから意識されやすいパラメータを使うことで、グランビルの法則による精度を高めることが可能です。

その上で、上記の赤で示したように、この移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法においては、中期線の75本を使用して精度を高めていました。

2本相当の移動平均線を1本で『兼用』する強み

また、この事例における5分足75本というパラメータは、5分✕75本になるため、375分の移動平均線となります。

そのため、この5分足75本の移動平均線は、15分足で見ると375÷15で25本となることで、15分足25本という短期線にもなっていました。

つまりは、今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法で使用しているオレンジで示した移動平均線は、大勢のトレーダーが表示している5分足や15分足において、

・5分75本(5分足の中期線)
・15分25本(15分足の短期線)

このような大勢のトレーダーから意識されている移動平均線2本分を、下図のように『兼用』しているということです。

移動平均線のパラメータ(設定値)が5分足と15分足で兼用

以上から、このオレンジの移動平均線は1本のみで、グランビルの法則が2本相当の効き目が見込めるほど、高い精度が期待できるわけです。

移動平均線の「向き」が示すもの

1本で2本分の効き目がある5分足75本の移動平均線ですが、下の図で示したように緩やかな「上向き」になっています。

移動平均線5分足75本(15分足25本)の向きが上向き

このように移動平均線が上向きを示している時は、その移動平均線(この場合5分足75本なので375分間)の期間において、ロングをして買いポジションを持ったトレーダーの含み益が「平均的」に伸び始めていることを意味しています。

まず、移動平均線はその期間の終値を平均化したもので、終値は次に出るローソク足の始値と同じ価格です。

そんな始値でエントリーするトレーダーはとても多いですので、自然と移動平均線の価格は、多くのトレーダーがその移動平均線の期間で平均的にポジションを持った価格帯になってきます。

(今回の事例で言えば5分足75分なので375分で、約6時間の期間において、ポジションを持った価格帯の平均値)

以上を踏まえた上で、移動平均線が上に向いている場合は、

移動平均線の価格帯が上昇している
→つまり、多くのトレーダーが期間内に持ったポジションの価格帯が平均的に上昇している

こちらを表しているので、この移動平均線の期間においてエントリーしたトレーダーの多くは、「買いポジション」の含み益(利益)が平均的に出ているということです。

そして、含み益が出ているトレーダーたちは、大勢が意識する「損小利大」から、含み益=利をさらに伸ばそうと考える傾向があります。

そうなれば、ロングでエントリーしていたトレーダーたちは、

・すぐに買いポジションを利確する売り注文は出さない
・さらに買いポジションを追加するピラミッティング(買い注文)を出す

このように動く人が少なくありません。

そのため、売り注文が減って買い注文が増えて、より上昇トレンドが加速する確率が高まるということです。

このような理屈から、移動平均線が上向き時には、上昇トレンドになりやすい傾向になっています。

その上で、この事例では5分足75本(15分足25本)という大勢のトレーダーが使っている、

・時間足
・パラメータ

このような優位性の高い2本分が重複している移動平均線において、上向きになっていることで上昇トレンドの期待値が高まっていくわけです。

移動平均線の弱点を補うためのトレンドライン

ただ、ここまで説明したような高い精度の移動平均線(5分足75本と15分足25本の兼用)を使って、上向き状態にてグランビルの法則が成立していたとしても、これだけではロングを行うには根拠が少ないことは否定できません。

5分足75本と15分足25本を兼用する有効な移動平均線によるグランビルの法則で「買いのサイン」が出ても、他の要素で下降トレンドが判断できる状況であれば、この買いのサインは「だまし」となりやすいのが実際のところです。

そこで、よりロングの根拠を強めるべく、移動平均線と合わせて、次に解説する「トレンドライン」による買いのサインを利用してきます。

2.トレンドライン(黄緑)による反転

トレンドラインは移動平均線と同じく、古くから大勢のトレーダーから使われてきているテクニカル指標の1つです。

移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の全体図

そんなトレンドラインは、先ほど解説した移動平均線の『5分足75本』のようなパラメータ(設定値)が無いので、

トレンドラインを使うトレーダー同士で見え方が一致して、トレンド分析の差が出にくいこと

これが最大のメリット/強みに他なりません。

移動平均線では、この事例で使っている5分足75本(15分25本)では上向きかつグランビルの法則が成立することによる「上昇トレンド」が判断できても、

・15分足75本
・1時間足25本

などのような、他の有効なパラメータで示される移動平均線がキレイな下向きで「下降とトレンド」と判断されるケースは少なくありません。

要するに、パラメータの違いによって、トレンド分析がトレーダーごとに異なり、上昇する確率はそこまで高まらないわけです。

ですので、いくら優位性が高い移動平均線(5分足75本と15分足25本)を使って上昇トレンドと判断できても、それだけではロングを行うべく根拠が弱いことは否定できません。

そんな移動平均線に対してトレンドラインの場合は、

・上昇のトレンドラインならば、最低2点以上の「安値同士」
・下降のトレンドラインならば、最低2点以上の「高値同士」

このように頂点同士を結ぶだけでパラメータ自体が無いので、上昇トレンドラインで言えば誰が見ても「上向き」になります。

そのため、上昇トレンドラインが引ける場面において、トレンドラインを引く全てのトレーダーから等しく「上向き=上昇トレンド」が判断されるということです。

ですので、上昇トレンドラインが引ければ、大勢のトレーダーから上昇トレンドが強く意識され、売り注文より買い注文が多くなって、ロングで利益を出しやすくなります。

もちろん、トレンドラインを引いていないトレーダーからは、上昇トレンドラインが引ける場面であっても上昇トレンドと判断されないのでは?という意見もあるかもしれません。

当然ながら、トレンドラインを引かないトレーダーも相応にいるので、そのような方々から同じ上昇トレンドの判断がされなければ、相場全体で買い注文が増えにくく、ロングで利益を出しにくくなる危険性があります。

しかし、トレンドラインが正しく引ける状況は、トレンドラインを引かないトレーダーからも同じトレンドを意識されやすい生成があるのが実際のところです。

まず、トレンドラインを引く基本的なルールとして、上昇トレンドラインで言えば、下の図で示したように「安値」と「高値」が共に切り上がっていることがラインを引ける条件となります。

上昇トレンドの定義

実際に今回の事例では、下図のように安値同士、高値同士がそれぞれ切り上がって=上昇していたからこそ、上昇トレンドラインを引けていました。

上昇トレンドライン

このように「安値同士」「高値同士」が共に上昇している状況は、使うテクニカル指標やインジケーターに関係なく大勢のトレーダーが意識する『ダウ理論』における上昇トレンドの定義に他なりません。

そのため、上昇トレンドラインが引ける状況では、ラインを引くトレーダーだけではなく、上昇トレンドライン自体を引いていないトレーダーにとっても、同じく上昇トレンドを意識されやすいということです。

ですので、ラインを引く/引かないに関係なく、上昇トレンドを意識して、

・売り注文を控える
・買い注文を出す

このような動きを見せるトレーダーが大勢いるからこそ、上昇トレンドラインが引ける際にはロングの精度が高まっていきます。

逆に、右下がりの下降トレンドラインが引ける場合は、下図のように「高値同士」「安値同士」が共に下降している状況です。

下降トレンドラインの場合

そのため、トレンドラインを引いている/引いていないに関係なく大勢のトレーダーから「下降トレンド」が意識されることで、買い注文が避けられ売り注文が増えてショートの精度が高まっていきます。

以上のように、パラメータ(設定値)が無いトレンドラインは、使うトレーダー同士で見え方が同じになるだけでなく、ラインを引かないトレーダーとも同じトレンド分析がされやすいからこそ、高い精度を誇るテクニカル指標となっています。

トレンドラインの順張りエントリー場所の有効な目安

その上で、トレンドラインでは、下図のように「3点目以降の頂点とローソク足が接触する辺り」が大勢のトレーダーから反転を意識されることで、特に、

・含み損
・損切り幅

これらを最小限に抑えられる低リスクとなる有効なエントリー場所の1つです。

トレンドラインのエントリー場所

そもそも1点目や2点目は、まだトレンドラインが引けていません。

下図のように2点目の安値以降で、1点目から見た高値を更新してこそ、はじめて上昇トレンドラインを引くことが可能です。

トレンドラインの引き方

その上で、トレンドラインとして成立した3点目以降では、ラインで結ばれた頂点(この場合は安値)付近にローソク足が近づくことで、大勢のトレーダーが反転を意識します。

そのため、下図の赤丸で示したエントリー場所では、反転による上昇トレンドを意識され、

・売り注文を控える
・買い注文を出す

このような動きを見せるトレーダーが増えるからこそ相場が上がり、ロングで利益を取りやすい傾向があるわけです。

トレンドラインのエントリー場所

そして、今回の移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレ手法の事例では、ここで説明したトレンドライン反転による効果と、先ほど説明した移動平均線の効果、これらが合わさることでロングで利益を取りやすくなっていました。

移動平均線とトレンドラインを合わせた順張りのデイトレ手法におけるエントリー場所

ただ、このように、いくら有効な移動平均線とトレンドラインによる買いサインが強く出ていても、それ以上に下降トレンドの要素が強くなっていれば、トレンドラインをブレイクして一気に下抜けしていく危険性も否定はできません。

そこで、よりトレンドラインでの反転をより強める要因として利用しているのが、次に解説するチャネルラインです。

3.トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立

今回の移動平均線とトレンドラインによる順張りデイトレ手法の事例では、下の図で示したようにトレンドラインと平行なアウトラインが引けており、このようなトレンドラインとアウトラインのセットである、いわゆるチャネルラインになっていました。

トレンドラインがチャネルラインとして成立

このチャネルラインでは、高値同士・安値同士が「平行」に「ほぼ同じ角度」で上昇または下落しています。

キレイなN字波形

そんな平行な値動きなので、下図のようにラインを外しても平行でキレイなN字波形が描かれるということです。

チャネルラインを外してもキレイなN字波形

このようなキレイで平行なN字波形は、そもそもトレンドラインを引いていないトレーダーからも明確にトレンドを意識されるようになります。

例に挙げている今回の移動平均線とトレンドラインの順張りにおいて言えば、下の図にて黒矢印で示したように平行でキレイなN字波形が描かれることで、ラインを引く/引かないに関係なく大勢のトレーダーから上昇トレンドが意識されやすいということです。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるキレイなN字波形

このようにチャネルラインとして成立し、平行でキレイなN字波形を併せ持つトレンドラインでは、よりライン付近での反転の精度が高まるからこそ、この例で言えばロングで利益を出しやすくなっていきます。

そのため、ここまで説明したように、

・大勢から意識されている移動平均線2本分(5分足75本と15分足25本の兼用)におけるグランビルの法則
・キレイなN字波形を伴う強力なトレンドラインによる反転

これらによる強い買いのサインが合わさることで、高い有効性のあるロングが可能となっていました。

ただ、どんな有効な状況であっても、100%の精度で勝てることは基本的に難しいのが実際のところです。

ですが、より売りが弱まり買いが強まる、そんな要素が加わることで、その精度を限りなく高めることは決して不可能ではありません。

そんな、さらに有効性を押し上げるための要素が、次に解説するサポレジ転換=ロールリバーサルです。

4.青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

サポレジ転換=ロールリバーサルは下図の、

・黒丸(レジスタンス=抵抗線)
・赤丸(サポート=支持線)

で示したように、レジスタンス→サポート(またはサポート→レジスタンス)と言った具合に役割が転換する現象で、

・順張り派
・逆張り派

これらに関係なく大勢のトレーダーから意識されるチャートパターンです。

移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレードにおけるサポレジ転換=ロールリバーサル

そんなロールリバーサルのチャートパターンは、

・反転すればトレンド続伸
・反転せずにブレイクすればトレンドが伸びにくい
→場合によってはトレンド終了のサインに成り得る

このような性質があり、これを多くのトレーダーが認識しています。

その上で、本事例のような、

・移動平均線によるグランビルの法則
・トレンドラインによる反転
・チャネルラインの平行なN字波形

これら上昇トレンドの要素が強い状況においては、このロールリバーサルが発生する赤丸の価格帯でのロングがとても有利になります。

なぜなら、この価格帯では、

・5分足75本と15分足25本が兼用している有力な移動平均線
・チャネルラインとして成立している有力なトレンドライン

これらが重なって上方向への反転が大勢から意識されることで、売り注文が少なくなり買い注文が一気に増え、ピンポイントで価格が反転しやすいからです。

結果的に含み損が少ないまま高い精度を保てる、とてもリスクの低いトレードが実現できるようになります。

また、上の図ではロールリバーサルの発生が分かりやすいように、あえて青の水平線を引いていますが、特にこのような水平線を引かなくてもロールリバーサルは多くのトレーダーから意識されやすいのが特徴です。

ですので、どんなテクニカル指標、インジケーターを使うトレーダーでも、このサポレジ転換=ロールリバーサルは意識されやすいからこそ、反転する確率がより高まっていきます。

以上、ここまで解説した、

1.移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
2.トレンドライン(黄緑)による反転
3.トレンドラインがチャネルラインとして成立
4.青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

これら4つのロングの根拠に値する要素が下図のように重なることで、多くのトレーダーが売り注文を避け買い注文を優先するからこそ、容易にロングで利益を取りやすくなっているわけです。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるエントリー場所

そして、長い下ヒゲ(陰線)で、ロールリバーサルが確定的になった後の始値(陽線)でエントリーすることによって、高い精度ながら「含み損ほぼ0」の理想的なデイトレードが可能となっていました。

その上で続いては、実際に収益を出すために重要な、損切りや利確の目安について図解させて頂きます。

決済の条件〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

ここまで解説したような移動平均線とトレンドラインを根拠にロングを行い、買いポジションを解消する「決済」ですが、利確はいくつかパターンがあるのと対象的に、損切りは簡潔なので、まずは損切りから解説していきます。

1.損切りの目安

損切りは単純で、

・上昇トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

この2つを下にローソク足の実体がブレイクされた時点で行なっていきます。

移動平均線とトレンドラインの順張りにおけるエントリー場所

もちろん、トレンドラインやロールリバーサルの価格帯を下方向に破られても、5分足75本と15分足25本を兼用しているオレンジの移動平均線が上向きなら、まだ上昇する可能性があるので、損切りが早過ぎる場合も0ではありません。

そうなれば、せっかく利確できたかもしれないのに、無駄な損切りになってしまいます。

ただ、トレンドラインとロールリバーサルが重なっている以上は、この2つで反転せずブレイクされた時点で、

・反転を狙っていたトレーダーたちの買い注文が大幅に減る
・ブレイクを狙っていたトレーダーたちの売り注文が大幅に増える

このような状況に成りかねません。

よって、エントリー時点の価格帯を下にブレイクされることで、一気に下落する危険性があるということです。

ですので、移動平均線の向きが下に変わるまで粘ろうとすると、損切り幅が過剰に広がる危険性が否定できません。

そのため、リスクリワード=損失と利幅の比率が悪くなり、避けるべきリスクの高い取引になってしまうわけです。

また、買い注文が減る代わりに売り注文が増えるタイミングが「ほぼ同時刻に起こる」ので、このトレンドラインとロールリバーサルの価格帯を破られた時点で、上昇に転じる可能性は極めて低くなります。

そのため、移動平均線の上向きだけを上昇トレンドの根拠にしても、そこから上がってくる確率は高くありません。

よって、

・リスクリワード
・勝率

この2つを良好にするためには、

・トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

これらがローソク足の実体で下にブレイクされる時点で、すぐに損切りすることが有効となります。

このような損切りの目安により、低リスクながらも、ほぼ含み損なしの理想的な取引が可能だということです。

移動平均線とトレンドラインを根拠とした際の損切り目安

2.利確の目安

続いては利確の解説です。

今回の移動平均線とトレンドラインを使った順張りのデイトレ事例では、高い利益率を出す上で、

・確実性を重視した利確場所
・トレンドフォローを優先した利確場所

この2つを有効なパターンとしていました。

まずは簡易的な「確実性を重視した利確場所」から解説させて頂きます。

利確パターン1.確実性を重視した利確場所

この利確場所は単純で、下の図における灰色線で示したような、直近となる高値の手前で素早く利確するパターンです。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

このような直近の高値は、

・ここを上に抜ければ上昇トレンドの継続
・ここを上に抜けられないのなら上昇トレンドがストップ

という具合に多くのトレーダーから意識されるので、一時的に買い注文の増加が止まる傾向があります。

その際に、逆張り狙いの売り注文が多くなれば、大きく下落する可能性も少なくありません。

そのため、その下落幅が、先ほど解説した損切り目安まで来てしまう可能性もあります。

よって極めて高い勝率のまま、すぐに利確したい場合には、下の図にて灰色で示したように、この直近となる高値の手前で利確する方針を推奨していました。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

ただ、ここで解説した確実性を重視した利確パターン1では、それほど利幅が大きくありません。

利幅は大きくはないのですが、含み損がほぼ無い上に、高い勝率を維持できるので、ロットを上げたトレードを行なって利益率を大きく上げることができます。

例えば、極めて小さな含み損と損切り幅を、高い勝率で実現できるからこそ、1pipsの変動で資金が1%増減するほどにロットを高めても、リスクが限定的です。

このようなロットで取引した場合、約10pipsの少ない利幅でも、二桁(10%)の利益率を獲得できます。

実際にこの事例では、約20pipsほどの利幅だったため、この利確パターン1で決済した場合は約20%の利益率でした。

もちろん、ロットが大きい分だけ、逆に負けた時の損失も大きくなってしまうデメリットは否定できません。

ただ、この移動平均線とトレンドラインを使う順張りデイトレ手法のように、極めて高い勝率を出せる状況でエントリーすれば、損切りになる可能性は低くなります。

そのため、圧倒的に利確できる回数の方が多くなるため、万一、損切りになっても、それ以外の勝ちトレードで充分すぎるほどの大きな収益を出せるわけです。

ですので、この移動平均線とトレンドラインを根拠としたデイトレ手法の例では、ロットを上げるリスクを限りなく抑えつつも、高い成績を出せることが見込めます。

その上で、直近となる高値の手前で利確することで、エントリーから決済するまでのポジション保有時間が短くなる点も、高い利益率だけではない、もう1つのメリットです。

実際の相場で、ポジション保有時間が短いほど、同時刻帯に他の銘柄で別のチャンスが生じた時、そのチャンスを逃さず取引できるので、より全体的な収益を高められるようになります。

そのため、この利確パターンでは、複数の銘柄を監視してトレードするトレーダーにとっては有効な戦略となるわけです。

そんな直近高値の手前となる、最短の利確パターン1とは別に、

・ポジション保有時間が長くなる
・勝率が落ちてしまう

このような欠点があるものの、トレンドの伸びを利用して利益率をより高める利確パターンも存在します。

それが続いて解説する「トレンドフォローを優先した利確場所」です。

利確パターン2.トレンドフォローを優先した利確場所

このパターンでは、先ほど利確場所として解説した、直近高値を上方向にブレイクすることを想定して、利確場所を先送りしていきます。

今回の事例では、下図の利確パターン2で示したようにローソク足の実体よりも遥かに長い上ヒゲが出た時点で、利確していました。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りフォローで150pipsの利幅

この利確パターン2の戦略が上手くいく際には、相当の収益を一度のトレードで出すことも不可能ではありません。

実際に、今回の移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りフォローのデイトレ手法では、この利確パターン2で決済したポジションは約150pipsほどの利幅でした。

ただ、直近高値(利確パターン1)で上方向へとブレイクせずに、そこから下落し、そのまま損切りなるケースも考えられます。

そのため、1つ目に解説した直近高値の手前での利確パターンよりも、この利幅を伸ばすパターンはどうしても勝率が高くありません。

そこで、そんな欠点を補うべく、この利幅を伸ばす利確パターン2においては、ポジションを分割する方針を推奨していました。

具体的には、複数のポジションに分けて同じ場所でエントリーして、決済については、

1.直近高値の手前で確実に利確するポジション(利確パターン1)
2.トレンドに乗って利益を伸ばしていくポジション(利確パターン2)

この2つに分けていきます。

このようにすれば、1のポジションは極めて高い勝率のまま相応の利益を確保できるので、もし2のポジションで利幅を伸びなくても問題ありません。

実際に私の場合、本来エントリーするロットを3つに分割して、

・3分の2は、利確パターン1
・3分の1は、利確パターン2

このような割合で、同じ場所でエントリーしたポジションをそれぞれ別に利確していました。

仮に、直近高値で3分の2を利確後に、上昇が止まった場合には、エントリー時点の価格帯まで下落した時点で、残り3分の1をプラマイゼロもしくは小さな利益で利確する予定で戦略を組んでいたので、仮に残り3分の1が伸びなくても相応の収益は維持できます。

そして、利幅を伸ばす方のポジションが上手く大きな利幅を取れれば、さらに収益が高まるということです。

ですので、勝率が低下するリスクを抑えつつも、より利益率を高められる、極めて合理的な戦略となっています。

ちなみに、ここで解説してきた2つの分割ポジション、

1.直近高値の手前で確実に利確するポジション
2.トレンドに乗って利益を伸ばしていくポジション

において、1の方で大半のポジションを解消して証拠金に余裕ができているので、1で利確した後2のポジションの利益を伸ばしながらも、少量ロットであれば別の銘柄で発生したチャンスでも取引することが可能です。

まとめ〜移動平均線とトレンドラインを使った順張りデイトレード手法〜

以上、この記事では、移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りデイトレ手法について、エントリーから決済までを図解させて頂きました。

まとめとして、そんなエントリーや決済のポイントを、簡潔に挙げていきたいと思います。

それぞれチャート図も掲載しているので、あわせて参照して頂ければ幸いです。

まずは「エントリー(ロング)」が下記の根拠となります。

  • 移動平均線(オレンジ)によるグランビルの法則
  • トレンドライン(黄緑)による反転
  • トレンドライン(黄緑)がチャネルラインとして成立
  • 青で示した価格帯でのロールリバーサル(サポレジ転換)

実際のチャート図がこちらです。
移動平均線とトレンドラインを根拠とした順張りデイトレ手法のエントリー条件のまとめ

決済については、

・トレンドライン(黄緑)
・ロールリバーサルの価格帯(青)

これらが下方向へとローソク足の実体でブレイクされた段階が「損切り」の目安となっています。

損切りに対しての利確は、

利確パターン1.確実性を重視した利確場所
利確パターン2.トレンドフォローを優先した利確場所

この2パターンを解説させて頂きました。

まず利確パターン1が、こちらの灰色で示した価格帯(直近となる高値の手前)で確実性を極限まで高めた利確場所です。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りデイトレ手法の利確パターン1

この利確パターン1は約20pipsの利幅で、続いてのトレンドに乗って利益を伸ばす利確パターン2が、以下の実体よりも長い上ヒゲが出た陰線での利確(約150pips)になります。

移動平均線とトレンドラインを根拠にした順張りフォローで150pipsの利幅(利確パターン2)

この移動平均線とトレンドラインを使ったデイトレ手法では、含み損がほぼ0で損切り幅も極めて小さい上に、エントリー条件が厳しい分だけ勝率が優れています。

そのため、1pipsの変動幅で1%の増減率になるほどロットを上げてもリスクは高まらず、利益率を高めることが可能です。

このロット設定にした場合、今回の事例において、確実性を重視した利確パターン1(直近高値の手前)では、約20pipsほどの利幅だったため利益率は約20%となります。

ただ、今回の事例において、あえて実際に私が現場で選択したパターンは、トレンドに乗って利益を伸ばす利確パターン2でした。

その理由としては、下の図で紫色で引いた中長期の上昇トレンドラインが効いているから、というのが大きなところです。

中長期のトレンドライン

このような上位足でも明確に意識されるレベルの中長期トレンドライン(紫)が、エントリー場所に対して効いていると判断したため、中長期の視点で見てもトレンドが伸びやすいと考えられる状況でした。

要するに、短期で見ても、中長期で見ても、絶好の順張りでロングを持つポイントだったわけです。

ですが、絶好の場面であっても、利確パターン1のような直近高値を上にブレイクできず、そのまま下落して下降トレンドに入る可能性も0ではありません。

そこで、記事の中でも解説したように、本来エントリーするロット(1pipsの変動幅で1%の増減率になる設定)を3つに分割して同時にエントリーし、

・3分の2は、利確パターン1
・3分の1は、利確パターン2

このような割合で、同じ場所でエントリーしたポジションをそれぞれ別に利確していました。

利益率については、利確パターン1で利確した分は約20pipsで3分の2を決済したため約13%の利益率で、利確パターン2で決済した残り3分の1は約150pipsほど取れたので約49%でした。

合計すると、およそ13%+49%で60%超えの利益率となっています。

実際に取引しているFX業者から、翌日に送られてくる履歴メールの一部から利益率が分かるように抜粋した物がこちらです。

(1つ目の画像が見方、2つ目の画像が実際のメールから抜粋した画像となっています)

画像の説明

移動平均線とトレンドラインを使ったデイトレ手法の利益率

(単利運用で利益をすぐに引き出す専用の口座での成績です)

もしも仮に、利益を伸ばそうとした3分の1が思ったように伸びずに、エントリー場所まで戻って来てプラマイゼロで決済したとしても、最初に利確パターン1で3分の2を利確しているので10%以上の利益率を確保できていたので、決してハイリスクハイリターンというわけでもありません。

今回の移動平均線とトレンドラインを根拠に行った順張りデイトレードでは、このように低リスクながら相応の利益率を取れた「おいしい相場」でした。

公式メールマガジンの方では、このような事例と同等の相場でエントリーしていくロジックをいくつも公開しています。

登録直後にお送りしている1通目のメールにて、この記事のようにエントリーから決済まで図解した資料を配布していましたので、ぜひ下記のメルマガ案内ページからご登録して頂ければ幸いです。

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FXでのキリ番の有効性とトレンド転換しやすい価格帯の図解

杉原です。

この記事では、FXやゴールドの取引におけるキリ番(ラウンドナンバー)がどうして有効性が高いか、その根本的な理由から、キリ番の中でも特にトレンド転換しやすい具体的な価格帯まで解説しています。

FXの為替通貨ペアでもゴールドでも、そのトレンド転換が起こりやすい価格帯には、周期的に到達するので、その価格帯を狙った逆張りのデイトレードがとても有効です。

また、記事の最後には、キリ番を使ったデイトレ手法も事例として挙げ、エントリーから決済までのロジックを細かく図解しているので、ぜひ最後までお読みになってみてください。

世界中のトレーダーから「インジケーター」「指標」に関係なくエントリーや決済の目安として意識されるキリ番の有効性

まずキリ番は「ラウンドナンバー」とも呼ばれ、

・利確や損切り
・押し目買いや戻り売り
・ナンピンやピラミッティング
・反転狙いの逆張り

などの目安として世界中のトレーダーから意識されやすい「キリが良い価格帯」を指しています。

そんなキリ番は、各トレーダーが使っている「インジケーター」「指標」などに関係なく、常に明確な価格帯として存在しているからこそ、

大勢から新規注文や決済注文を出すタイミングとして意識されて反転しやすい

そんな傾向があることは確かです。

その上で、分かりやすくドル円で言えば「111.000円-111.100円-111.200円…111.900円-112.000円」のように、キリ番は10pips刻みの価格帯として認識しているトレーダーも少なくありません。

しかし、そんな10pips間隔のキリ番すべてが、単純に反転(トレンド転換)しやすいわけではない、というのが実際のところです。

では、具体的にキリ番の中でもトレンド転換=反転が起きやすい、そんな価格帯は何なのか、その辺りを掘り下げて解説させて頂きます。

キリ番の中でも「異常」にトレンド転換(反転)しやすい具体的な価格帯とは

前提として相場は、買いと売り、それぞれの注文数が多い方向に値動きが起こる「需要と供給」の上に成り立っている仕組みです。

ですので、キリ番の中でも「よりトレンド転換する確率」が高いキリ番の条件は、さらに多くのトレーダーから新規または決済の注文が出されやすい価格帯に他なりません。

よって、他のキリ番に比べて、

・注目度が高く目立つこと
・短期だけではなく中長期からも意識されること

このような性質を持ち合わせて、大勢から新規や決済の注文を出されるような価格帯こそが、キリ番の中でも「トレンド転換する精度が高いキリ番」になるわけです。

そして、そんな「注目度が高い」「短期~中長期まで意識される」という性質を持つキリ番こそが、

・110.000円のようなトリプル0
・110.500のようなトリプル0の中間地点

という「50pips区切りのキリ番」になってきます。

短期だけでなく中長期の視点でも反転が意識されるからこそ、50pips間隔のキリ番はトレンド転換の確率が極めて高い

キリ番の中でもドル円で言う111.000円のような、いわゆるトリプル0と、111.500円のようにトリプル0の中間地点に位置する、50pips間隔のキリ番こそが、高いトレンド転換の精度となっています。

なぜなら、これらのキリ番は他に比べて際立って目立つことで、

・スキャルピングやデイトレードなどの短期視点
・スイングトレードなどの中長期の視点

などを含め、あらゆるスタイルの手法でも等しく注目されるからです。

以下のチャート図における黒線が、実際の「50pips間隔のキリ番」となっています。(特に断りがない限り、この記事のチャート図は5分足です)

50pips間隔のキリ番

もちろん、111.200円や111.400円なども注目されないキリ番ではありません。

ただ、そんな111.200円や111.400円などは50pips区切りのキリ番に比べると「半端」であり、短期・中長期の視点に関わらず注目度は薄いのが実際のところです。

特に中長期の視点で大きな値幅を狙うトレーダーにとっては、そんな「半端」なキリ番よりも、50pips区切りのキリ番こそが指値や逆指値などで注文を出しやすいので、大勢から意識される価格帯になることは間違いありません。

結果として、この50pips間隔のキリ番は、短期だけではなく中長期の視点でも多くの注文が出されることで、トレンド転換=反転の精度が高まるということです。

続いては、なぜ50pips間隔のキリ番でトレンド転換の発生に繋がりやすいのか、相場の絶対的な原理に沿ってトレーダーの動向も踏まえて解説を掘り下げていきますので、引き続きお付き合い頂ければと思います。

トリプル0や中間、50pipsのキリ番(ラウンドナンバー)でトレンド転換しやすい原理

実際に、この50pips間隔のキリ番に向かって価格が上昇してくる時には「反転に有利な現象」として、以下のような注文状況が発生します。

キリ番(ラウンドナンバー)でのトレンド転換

  • キリ番より安い価格で買いポジションを持っていたトレーダーによる利確の売り注文
  • 逆張りを狙う短期トレーダーから売り注文
  • 中長期トレーダーから順張りの戻り売り注文
  • キリ番と同価格帯で買いポジションを持っていて含み損がプラスになった(プラ転)トレーダーから利確の売り注文

このように売り注文が増大し、そんな状況から反転による下落を恐れ、新規の買い注文を避けるトレーダーが少なくありません。

その結果として買い注文が減り、売り注文が大量に増えることで、この50pips間隔のキリ番に向かって上昇した際には、上昇トレンドから転換し下落しやすくなります。

要するに、逆張りショートの精度が大幅に高まるということです。

反対に50pips間隔のキリ番に向かって下降してきた時には、下記のように真逆の注文状況になります。

キリ番(ラウンドナンバー)で下降から上昇へのトレンド転換

  • キリ番より高い価格で売りポジションを持っていたトレーダーによる利確の買い注文
  • 逆張りを狙う短期トレーダーから買い注文
  • 中長期トレーダーから順張りの押し目買い注文
  • キリ番と同価格帯で売りポジションを持っていて含み損がプラスになった(プラ転)トレーダーから利確の買い注文

このような状況に加え、下降から上昇へのトレンド転換による上昇を警戒する多くのトレーダーからは、新規の売り注文が避けられます。

結果的に、売り注文が減って買い注文が大量に増えるからこそ、反転による上昇が高確率で期待できるということです。

ですので、50pips間隔のキリ番に向かう下落時は、逆張りロングの精度が非常に高まっていきます。

キリ番を使ったデイトレ手法の事例

最後に、キリ番を使ったデイトレ手法を事例として挙げ、エントリーから決済までのロジックを細かく図解していきたいと思います。

この記事で挙げた、トレンド転換が起きやすい50pips間隔のキリ番でエントリーした場合、エントリー方向に伸びずにキリ番を逆にブレイクされれば、その時点ですぐに「損切り」することでリスクは極めて限定的です。

結果的に「含み損」も「損切り幅」も最小限で抑えられるからこそ、ロットを大きく張って、一度の取引で利益率を大幅に高めることも不可能ではありません。

そんな「おいしいトレード」が、この記事で解説してきた50pips間隔のキリ番を利用することで実現できてきます。

実際に高い利益率(10%以上)を取引1回で出すデイトレ手法の事例として、3パターンの事例に分け下記の記事で実演させて頂きました。

FXの為替通貨ペアはもちろん、ゴールド(XAU/USD)でも、そのまま使えるデイトレ手法です。

エントリーから決済までの図解を含めて解説しているので、ぜひご覧になってみてください。

>【初動テクニカル】トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した聖杯に近いFXのデイトレ手法。

海外FX業者のゼロカットを活用しながら「単利と複利を並行」する戦略

杉原です。

以前の記事では、限界ギリギリまでロットを上げて、海外FX業者のゼロカットを利用した『邪道的な戦略』について解説いたしました。

含み損が小さい上に勝率が高く、必ずキリ番を使うことでミスしにくい・・・そんなデイトレ手法「乖離テクニカル」だからこそ有効な戦略で、実際に大きな成果を出せている方も少なくありません。

その上でこの記事で解説する戦略は、ゼロカットを利用した戦略をさらに掘り下げた内容として、

・通常のロット設定(ゼロカットを利用しない)
・邪道的なロット設定(ゼロカットを利用する)

この2つを並行していく方法になります。

とは言っても、2つの口座を同時に操作するような、難しい話ではありません。

簡潔に言いますと「通常のロットと邪道的なロットでそれぞて取り組む口座を2つに分けて、片一方のトレードをコピーするEAを両方の口座に組み込む」という方法です。

この記事の内容が分かりやすくなるため、前提となる記事『海外FX業者のゼロカットを利用し、短期間で資金を一気に増やす邪道的な戦略』とあわせてご覧になって頂ければと思います。

(また、記事の後半では、この方法を応用して「単利運用と複利運用を同時に行い互いの欠点を補う戦略」も解説しているので、あわせてご覧頂ければ幸いです)

まず、以下が戦略の詳細になります。

※資金量は計算が分かりやすい100万を例にしていますが、特に指定はありません。

・口座A
資金100万
通常ロットなので10ロット
(1万あたり0.1ロット✕100)

・口座B
資金100万
邪道的なロットなので60ロット
(1万あたり0.6ロット✕100)
※プラスしてゼロカットされた時の補填用に100万をビットウォレットなどに用意

上記のように口座によってロット設定を分けます。

ただ、この時に両方の口座でトレードするのではありません。

口座Aのみでトレードを行い、そのトレード内容を口座Bにコピーして、口座Bは自動でAと同じ

・エントリー
・決済

を行うわけです。

ですので、トレード自体は、通常のロット設定である口座Aのみでしか行いません。

そのため、ロットを限界まで上げた上での、異常なストレスもなく冷静にトレードできるはずです。

このように片一方のトレードを別の口座にコピーする仕組みを、コピーEA(コピートレードEA)などと言う傾向にあります。

ただ、そんなコピーEAは無料や有料など様々な形で配布されていますが、無料のものは絶対に使わないようにしてください。

無料の場合、コピーする速度に数秒かかることが多々あり、コピー元の口座Aは思った通りの利益が出ても、コピー先の口座Bでは利確が遅れて利益が縮小、最悪の場合はマイナスになる危険性もあるからです。

ですので、コピー速度が速い有料のものを強く推奨しています。

ただ、有料と言っても数万程度ですし、ランサーズなどでは個人的に1万ほどでコピーEAを作ってくれる方もいました。

そのため、特に金銭的な負担は大きくありません。

また、技術的に見ても特に難しいプログラミングではないので、MT4のプログラミングができる場合には、ご自身でコピーEAを作成してみても良いと思います。

私は知人にMT4のプログラミングに強い方がいて、その方に依頼して以前作ってもらって試したことがありました。

ただ、その際、コピーEAの使い方は邪道的な戦略ではなく、

・単利運用
・複利運用

この2つを併用する方法になります。

単利運用と複利運用を同時並行する技

単利運用は確実に利益を手元に残せるメリットがある反面、資金量は変わらないので収益額も一定というデメリットがありました。

対して複利運用は利益を出金しない分だけ資金が増えるので、同じ利益率のままでも収益額がどんどん膨らんでいき、単利運用のデメリットを補えるわけです。

ですが、複利運用は利益を資金に追加していくので、手元に利益を出金することができません。

代わりに単利運用ならば、手元に利益を出金して自由に使うことができます。

つまり、単利運用と複利運用の同時並行によって、それぞれのメリットとデメリットを互いにカバーし合えるということです。

そこでコピーEAを使って、下記のような運用を行っていました。

・口座A(コピー元)
→資金は固定で単利運用し、利益は毎回のトレードごとに出金

・口座B(コピー先)
→毎回のトレードで利益を出金せず、資金に上乗せする複利運用

コピー元である口座Aの方では、確実に手元へと残る利益を確保しつつ、コピー先の口座Bでは複利運用で着実に資金を大きくしていました。

初期の頃はこの戦略を進めて、後々になり口座Bで資金が満足いくまで膨らんだ段階で、口座Bのみの単利運用に切り替えていたんです。

この戦略ならば、複利運用の際に手元へと利益が残らないデメリットを、
口座Aの単利運用ですぐに出金する形でカバーできています。

その上で、コピー先の口座Bでは利益を出金しないので、自然と気付けば資金がぐんぐん膨らんでいたわけです。

また、実際にトレードしているのは、資金額がまったく変わらない口座Aのみとなるので、特にロットが増えるストレスもありません。

ロットが増えることにより、pipsは一切変わっていないにも関わらず、金額の動きはロット数に比例して大きくなるので、

・含み損の額が大きくなる
・利益額が大きくなる
・損切り幅が大きくなる

という、pipsは同じなので、金額だけ見れば世界が変わるほどの変化が訪れます。

実際のところ、この変化によって緊張が生じてミスを起こして無駄な損切りをしたり、まだ損切りする場面ではないにも関わらず含み損の「額」に耐えきれずに予定より早い損切りをしたり・・・

このように、損失が増えて利益が減る、そんなトレーダーが少なくありません。

ただ、この単利運用と複利運用の併用戦略を使えば、見ている口座Aは単利運用で一切ロットは変わっていないため、

・含み損
・利益額
・損切り額

これらは一定のままです。

ですので、先ほど挙げた、ロットが増えることによる

・損失の増加
・利益の減少

この致命的な現象を根本から回避できる大きなメリットもありました。

資金管理の面だけではなく、メンタル面から来る収益を減らさないメリットもあるので、ぜひ「単利運用と複利運用の同時並行」も、1つの戦略として参考にして頂ければ幸いです

杉原。

海外FX業者のゼロカットを利用し、短期間で資金を一気に増やす邪道的な戦略

杉原です。

私自身、確立したデイトレード手法を継承した上で資金を提供し、その資金を運用してくれているパートナーの方が何名かおります。

その方々とは密に連絡を取り、常に新たなロジックの開発にも励んでいました。

そんなパートナーの中で逆張りデイトレ手法『乖離テクニカル』を使った「邪道的な戦略」を考えつき、それを検証して頂いており、その結果が有益なものだったので、今回それをシェアしたいと思います。

ゼロカットを利用した邪道的な戦略

乖離テクニカルを習得した上では、ほぼ9割の勝率であり、含み損が極めて限定的です。

その特性を活かして「損切り=ゼロカット(強制ロスカット)」になるくらいロットを限界近くまで上げ、勝った時の利益率をさらに高めていきます。

ただし、強制ロスカットの可能性があるので、この戦略では複利運用をせず、単利運用が基本です。

(得た利益を守るためにトレード1回ごとに利益を出金します)

少なくとも海外業者を使えば、ルール違反をしない限り、追証の発生はありません。

そのため、ロットを限界近くまで上げ、負け=ゼロカット(強制ロスカット)となっても、追証による借金を背負うことも無いわけです。

その分、負けた際は資金が0になります。

ただ、この資金は「全財産」ではありません。

あくまでも、この戦略を実践する口座に入れている金額を指します。

そのため、ゼロカットされることを前提として、負けた際すぐに資金を補填できるようビットウォレットなどに、

「補填用の資金」

を用意しておくことが重要です。

その上で、ポイントとなるロット数は、ドル円のような円建てでは資金1万円あたり0.6ロット(海外業者)としていました。

※ちなみにゼロカットにならずに耐えられる、いわゆる耐久含み損が約16pipsです。

負ければ資金の補填が必要ですが、一度の取引において12pipsの利幅で72%の利益率になります。

その他は、

10pips=60%
15pips=90%
20pips=120%

このような利益率の目安です。

これらは、すべてトレード1回あたりの利益率になります。

仮に平均をネガティブに考えて12pipsとした場合、1回のトレードで72%の利益率になるので、10回中9回の勝ちトレードとして、9回✕72% = 648%です。

1回分の負けは「-100%」なので、上の648%から-100%すると、

548%

となりました。

その上で、先ほど書いたように、補填用の資金を用意しておくので、この分も減算する必要があります。

補填用の資金は、元から口座に入れていた資金と、変わらない同じ額なので100%です。

ですので、負け分を引いた548%から、この補填用の資金100%を引くと「448%」になりました。

まとめると、10回のトレードで、平均的な利幅をネガティブに考えて12pipsとして、乖離テクニカルのノウハウをルール通り忠実に実践して9割の勝率を維持できた場合、補填用の資金を用意することを含めても、

約450%

という利益率になるということです。

単純な利益として、口座資金の約4.5倍という意味になります。

※先ほども書きましたが、毎回のトレードで得た利益をゼロカットで失わないよう、この戦略では、あえて複利運用せず、すぐに出金をする単利運用が前提です。

ここまで解説したように、10回のトレードで1回ゼロカットに遭遇しても、資金から見た約4.5倍の利益が手元に残る計算になります。

後は、比例していくので20回のトレードなら約9倍です。

ただ実際のところ、収益性は抜群に高い戦略ではあるものの、私のパートナーは彼自身の資金で、30回のトレードでこの割合を維持できていましたが、精神的には狂いそうだったとのことでした・・・

まさに、この戦略のデメリットがこのようなメンタル面だと思います。

わずかな含み損でも資金がどんどん減ることは、本当に強い精神力がないと厳しいと感じました。

ただ、この戦略に関して、収益性は極めて異常な高さであることは間違いありません。

この異常な収益性の高さを確認するために、通常のロット設定にて、

・同じ勝率
・同じ平均利幅

を想定して計算してみたいと思います。

通常のロット設定であるドル円などの円建てで1万円あたり0.1ロットである場合、同じ勝率とネガティブな平均pipsを前提に単利運用をすれば・・・・

・1回の勝ちトレードで12pipsとして12%
・10回の内9回買って108%
・10回の内1回負けて-12%

10回のトレードで残る利益は96%=約100%です。

(この通常ロットのパターンでは、ゼロカットを想定しないので補填用の資金は無し)

先ほどのゼロカットを覚悟した『邪道的な戦略』では、補填用の資金を100%として、この100%を引いても、10回のトレードで残る利益は448%=約450%でした。

つまり、10回のトレードを行った際、

・通常ロットでは約100%
→口座資金とほぼ同額が利益
→10万なら約10万
→100万なら約100万

・邪道的なロットでは約450%
→口座資金の約4.5倍が利益
→10万なら約45万
→100万なら約450万

このようになるので、比べると約4.5倍ほど収益性が高いということです。

ちなみに邪道的なロットでは、上記のように10回のトレードで約450%の利益率なので、仮の話で月にトレード回数が10回でも月利450%となって、21営業日として日割りで計算して1日の利益率を出すと、

約21%

となりました。

その月のトレードを10回で辞めずに、さらに続ければ上記の数字以上に利益率は高まることは確かです。

さらに、これを続けていった例が下記になります。

※計算を分かりやすくするため、通常ロットは約100%、邪道的なロットは約450%の概算を前提としました。

●20回のトレードを行った場合

・通常ロットでは約200%
→口座資金の約2倍が利益
→10万なら約20万
→100万なら約200万

・邪道的なロットでは約900%
→口座資金の約9倍が利益
→10万なら約90万
→100万なら約900万

●30回のトレードを行った場合

・通常ロットでは約300%(口座資金の約3倍が利益)
・邪道的なロットでは約1,350%(口座資金の約13.5倍が利益)

ゼロカットを利用した邪道的な戦略のまとめ

ここまでの計算で、この邪道的な戦略における「収益性の異常さ」は感じて頂けたかと思います。

ただ、異常な収益性がある反面、下記にはご注意ください。

  • ・1回毎の利益は毎回すぐに出金する単利運用を前提とすること
  • ・あくまでも余裕資金中の余裕資金を使うこと
  • ・そもそも乖離テクニカルを習得して9割の勝率を維持できること

この3点を遵守できつつ「ゼロカットに耐えられる強いメンタル」があれば、とても有効に使える戦略だと思います。

実際のところ、この邪道的な戦略はより少ないトレード回数だとしても、ここまで計算で示したように、得られる収益が異常に跳ね上がることは間違いありません。

この邪道的な戦略の「まずはソフト」な使い方としては、少額資金から種銭(まとまった資金)を作る方法です。

これならば気持ち的にも楽に取り組める上に、大きな資金を用意する過程として有効だと思います。

邪道と通常の「中間」を採用する戦略

ここまでお伝えさせて頂いた、

「ロットを限界まで上げるゼロカットを利用した邪道的な戦略」

ですが、中には試してみた方もいた反面、

「収益性の魅力は合って試したいけど、さすがに怖い」
「まだミスが稀にあり9割近くの勝率に至っていないので怖い」

そんな意見も一部、寄せられました。

そこで、上記のような意見を取り入れつつ、乖離テクニカルでさらに収益性を高める戦略を解説させて頂きたいと思います。

これは邪道的にロットを上げるのではなく

・少しだけロットを上げる
・絶好のチャンスのみロットを上げる

これらの戦略です。

仮に勝率9割まで届かなくても約8割を切らなければ、連敗の可能性はとても低くなることは間違いありません。

その上で、1回の負けは1回の勝ちで大抵が補填できる傾向にあります。

そのため、8割近くの勝利を出せるようになっていれば、多少ロットを上げても、そもそも含み損も小さいわけですし、それほどリスクが大きくなることはありません。

そのため、先ほどの邪道的な戦略で説明したような1万あたり0.6ロットではなくとも、

・0.15
・0.20

ほどならば、ロットを上げても問題ないかと思います。(通常は0.1ロット)

それぞれ通常のロットから1.5倍、2倍したロットになりますが、毎回の利益率、月単位の利益率も、

・1.5倍
・2倍

このように比例して大きくなるメリットは確かです。

もちろん、損切り時の損失も1.5倍、2倍になるものの、勝った時に利益も同じ倍率で増えるので、1回の勝ちで損切りを充分に補填できるようになります。

勝ちも負けも等しく1.5倍、2倍になるからこそ、勝率を高く維持できるレベルに到達していれば「ロットを上げたほうが手元に残る収益は遥かに増える」ということは間違いありません。

これが「少しロットを上げる」という、邪道と通常の中間を採用する考え方でした。

今回は乖離テクニカルを例にしましたが、ラインを使う類似デイトレ手法である、

初動テクニカル
加速点テクニカル

これらの手法で、邪道的な戦略を実践するのも有効です。

いずれもラインのみを使ったデイトレ手法で、乖離テクニカルと根本の考え方は同じで、パターンが異なるだけとなっています。

そのため、それぞれのデイトレ手法を併用しても、特に負担がありません。

ラインを引く作業は変わらず、取引パターンが単純に増えるので、その分だけチャンスが倍々に増えるということです。

ですので、トレード頻度が2,3倍に増えるため、資金の増加スピードも比例して早くなっていきます。

また、1つのデイトレ手法だけではチャンスの頻度が少ない時期があっても、複数の手法を併用すれば、そんな時期でも併用する他の手法でチャンスの頻度を補うことが可能です。

ですので、単純に資金の増加スピードが早くなるだけではなく、トレード頻度が安定するというメリットにも繋がっていくことは間違いありません。

このように大きなメリットがあるので、乖離テクニカルに限らず、基盤の考え方が同じようなライントレードは、幾つか併用する方向性が有効となります。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

この記事で取り扱ったデイトレ手法は、以下のページでエントリーから決済までのロジックを図解しているので、ぜひ下のリンクからご覧になってみてください。

>乖離テクニカル

>初動テクニカル

>加速点テクニカル

>ブログの目次はこちらから

12月や年末年始はデイトレードを避けるべきかの明確な回答

杉原です。

先日、普段からお世話になっております教材の購入者さんから年末年始12月のように一般的な「冬季休業の期間」に関して、

・年末年始を避ければ12月にトレードしても問題ないと考えて良いか?
・年末年始については、何日から何日までトレードを控えるべきか?

このようなご質問を頂きました。

年末年始や12月はトレードを避ける方が良いという情報がネット上で見かけることも多くなっているのが実際のところかと思います。

ただ、デイトレーダーとしては、トレードを避けるほど、その期間の収益が0になるという致命的な事実は否定できません。

そこで今回の記事では、回答の内容的に、とても多くのデイトレーダーにとって参考になると思い、この記事にて回答を共有いたしますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

12月を避けるべきと言われる理由、その背景とは。

一般的にデイトレードやスイングトレードに関わらず、トレードを12月を避けた方が良いというのは、冬休みの期間になるためお盆時期と同様に、

「参加トレーダーの数が減る」

この現象によって、

・統計であるテクニカルの精度(勝率)が落ちる
・突発的に異常に大きな値動きに巻き込まれて損失を被る

これらのマイナス面があるからこそ、多くのトレーダーが冬季休業の期間はトレードを避けた方が良いと唱えている傾向にあります。

トレードをするほど、損失になる可能性が高いからこそ、この期間(12月)には無理にトレードをしない方が良いと言われているわけです。

ただ、もちろん実際にこれは正しいとは思いますが、厳密に言えばトレード手法にも左右されるので、どの手法でも12月はトレードするべきではないと言い切ることは不適切に感じざるを得ません。

例えば、数日以上のポジション保有時間になる『スイングトレード』の場合であれば、

・統計であるテクニカルの精度(勝率)が落ちる
・突発的に異常に大きな値動きに巻き込まれて損失を被る

先ほど挙げた上記2点が「よりマイナスに働く」と思います。

なぜなら、スイングトレードの場合、ポジション保有時間が長い分だけ異常な値動きに巻き込まれる確率は上がる上に、トレード頻度は月単位で見ても多くはないので、勝率の低下によって収益が大きく減少しやすいなど、明らかなマイナスが避けられないからです。

ですが、私が提供している短期デイトレ手法であれば、ポジション保有時間が短いので『突発的に異常に大きな値動きに巻き込まれて損失を被る』こちらに遭遇することは確率的にとても低くなります。

【短期デイトレ手法ー実践者の実績と感想】

また、そんな短期デイトレ手法の場合は「最短」の場所で決済していくことが前提となっているので、その観点からもテクニカルを無視するような異常な値動きに遭遇する確率を下げていることは確かです。

もちろん、そんな短期のデイトレ手法において、私の手法はテクニカルが基盤になっているので「統計であるテクニカルの精度(勝率)が落ちる」この影響が無いわけではありません。

ただ、深夜遅くや早朝など、極端に参加トレーダーが少ない時間でなければ、さほど影響は大きくないのが実際のところです。

実際にバックテストはもちろん、リアルトレードでも12月であっても、特に成績に大きな変化はありませんでした。

そんな背景もあって、普段から成績が安定している短期デイトレ手法であれば、特に12月だからと言って無理にトレードを避ける必要はないというのが私自身の結論となっています。

では、年末年始はデイトレを避けるべきか?

12月の話ではなく年末年始に関して、デイトレを避けるべきかどうか、について回答していきます。

クリスマスから三賀日(できれば1月1週目)までは、主要国の大半が休日になることや
より参加トレーダーが減る点を考慮して、避けた方が良いと考えていました。

参加トレーダーが少なくなる分だけ市場に出される注文数が減るので、さらに突発的で異常な値動きも起こりやすい上に、統計であるテクニカルを無視する値動きになりやすく、トレード1回あたりの期待値そのものが低下するからです。

特にクリスマスと正月は日本だけの行事ではなく、世界的にも認知されている文化であり、これらが重なる期間は、世界的に見ても余計にトレードを休みにするトレーダーが少なくありません。

そのような事情を踏まえ、極端に値動きが不安定になりやすく、そもそもテクニカルの効き目そのものが弱まることで、トレードの期待値が大幅に低下するからこそ、取り組むデイトレ手法の性質や特徴に関係なくクリスマス辺り〜三賀日はトレードを避けるべきと考えていました。

ちなみにお盆も同じ原理で、毎年お盆の日程が世間的に発表されるので、その期間に関しては出来る限り手を出さない方が良いと思います。

以上、12月や年末年始におけるデイトレードの実践に関して、

「12月そのものはデイトレ手法によっては取り組んでも問題ない」
「ただし、手法に関係なくクリスマス辺りから三賀日は避けるべき」

というのが私の結論であり、実際に取り組んでいる方針です。

記事内で解説したように、エントリーから決済までの時間が「短い短期のデイトレ手法」で、安定的な成績を出せる手法であれば、12月をトレードの休みにして収益をストップして0にする必要は全くありません。

実際に私自身や、短期デイトレ手法を継承した方々に関して、クリスマス〜三賀日を避ければ、普段通りデイトレで収益を出している傾向にありました。

そんな短期デイトレ手法に関して、実践者の方々から寄せられた感想と実績をまとめていまます。

生の声になっており、デイトレで安定して収益を上げるために参考となる部分があると思いますので、良ければ下記のリンクからご覧になってみてください。

【短期デイトレ手法ー実践者の実績と感想】

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取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

杉原です。

この講義では「トレンドラインのブレイク」に特化した、私が体系化している5分足のデイトレ手法『加速点テクニカル』における、

・エントリー
・決済(利確と損切り)
・基本のロット設定

などの条件を含むロジックを図解しております。

このトレンドラインのブレイク手法は、ショートを例にすれば、

・短期の視点、上位足の視点
・順張りの視点、逆張りの視点

それぞれの視点からも同じく売り目線になること、そして「ラインを引かないトレーダーから」も同じく売りが意識されやすくなるチャートパターンに特化したデイトレ手法なので、極めて精度が高い点が特徴です。

下の図がイメージ図になります。

トレンドラインのブレイク手法〜加速点テクニカル〜のイメージ図

エントリーから決済の詳細は、理解度を深めるためにも順を追って解説させて頂きます。

そんなトレンドラインのブレイクによる値動きの『加速する地点』を狙う、この講義で解説する加速点テクニカルは高い精度ながら「含み損」が極めて小さいため、ロットを上げたトレードが安全にできることで、一度のデイトレードでも資金の10%以上を充分に出せているものです。

ですが、そうは言っても客観的に見て、このような利益率の高さは信じにくいとのがあると思います。

デイトレードではトレードを繰り返した上で、月単位の利益率で2桁台という収益性が一般的な情報として広く出回っている傾向にあるからです。

そんな背景があるからこそ、1回のデイトレードでも高い利益率を出せると納得して頂けるように、この講義内にてエントリーから決済までのロジックを、その有効性が発揮される原理などを含めて細かく解説いたしました。

その上で、この講義で解説していく加速点テクニカルは、インジケーターを使わずラインのみでルール自体がシンプルでありつつ、銘柄ごとの特徴に関係なく普遍的に有効性を発揮します。

そのため、一定の取引量があればポンド円やドル円などの為替通貨FXの通貨ペアはもちろん、以下のトレード対象にも「そのまま」使えるデイトレ手法となっています。

  • ゴールドやシルバーの貴金属
  • 225やダウなどの経済指数
  • ビットコインなどの仮想通貨
  • 国内外における個別の株式

この加速点テクニカルはラインのみでシンプルながら、汎用性のあるデイトレ手法になるので、複数の銘柄を扱って1日の利益率を大幅に高めることも可能です。

また、1日に繰り返しチャンスが訪れることも少なくありません。

そこで実際に、この講義で解説する加速点テクニカルを実践し、1日単位で数十%の利益率を出したトレーダーの収益も、ロジックを解説した後に掲載しております。

ご自身がデイトレードで、さらに高い成績を目指す上で参考になる講義になると思いますので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。

解説するトレンドラインのブレイク手法は5分足チャートでのデイトレードになるため、特に断りがない限りは講義内に掲載しているチャート図は5分足となります。

ご覧の環境によっては画像が小さく見えてしまうかもしれませんが、その場合は画像をクリックまたはタップすることで拡大表示されますのでお試しください。

トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』のエントリー

それでは早速、トレンドラインのブレイク手法におけるエントリーのルール=条件から解説させて頂きます。

加速点テクニカルでエントリー可能となると率直に言いますと、下図のような相場の状況です。(画像下に記載した3つの箇条書きと照らし合わせてご覧ください)

トレンドラインのブレイク手法〜加速点テクニカル〜のイメージ図

  • 1.ブレイク対象のトレンドライン(水色)以外に、エントリーと同じ方向に効き目があるトレンドラインの3点目が引けること(オレンジ)
  • 2.2つのトレンドラインがそれぞれ平行なラインが引けるチャネルラインになっていること(水色とオレンジ)
  • 3.トレンドライン(水色)を実体が9割方ブレイクした段階でエントリーすること

以上3点がポイントになります。

このような相場状況において、内側のトレンドライン(水色)をブレイクした段階でエントリーするのがルールです。

それでは上記3つのポイントを、掘り下げて解説させて頂きます。

ちなみに加速点テクニカルでは、ロングもショートも同じ原理になるものの、両方を同時に解説していくと混乱し理解しにくくなる可能性があると思いますので、ショートを例に図解していくことをご了承ください。

ロングはショートの解説とは真逆と考えて頂ければ問題ありません。

1.ブレイク対象のトレンドライン以外に、エントリーと同じ方向に効き目があるトレンドラインの3点目が引けること

下の図をご覧頂くと、ブレイク対象のトレンドライン(水色)とは別に、オレンジのトレンドラインが引けているのが分かるかと思います。

トレンドラインのブレイク手法におけるトレンドラインの構成

このオレンジのトレンドライン3点目は、レジスタンスラインとして機能し、

・戻り売りのショート
・逆張りショート

これらの有効なエントリー場所として、水色のトレンドラインブレイクを狙うエントリーと同じく売り=ショートの方向に効き目があります。

そのオレンジの下降トレンドライン3点目が引ける状況では、レジスタンスラインとして新規でエントリーを検討するトレーダー達から、

・買い注文を避ける
・売り注文を出す

このように意識されやすいのが実際のところです。

その他、すでに買いポジションを持っているトレーダー達からは、下降トレンドに転換される前に『利確の目安』として「決済の売り注文」が出されやすくなっていました。

ですので、オレンジのトレンドライン3点目によるレジスタンラインの効果により、買い注文が減って売り注文が増えることで「買いと売りの多い方に値動きが起こる」という相場の原理に沿って、下降トレンドの始まりになる傾向が高まります。

「確定的」になるトレンドライン3点目の効力

そんな下降トレンドの傾向は、トレンドライン3点目へローソク足が「接触する瞬間」だけではありません。

まず、この下降トレンドの場合においては、トレンドライン3点目では反転して下落せず、上にブレイクするかもしれないと考えて、

・新規の売り注文
・利確の売り注文

これらを「様子見」しているトレーダーも一定数いる中で、下方向への反転が進み始めた時点で、下降トレンドの信頼度が高まって上記の注文が一気に入り始める傾向にあります。

むしろ大勢からトレンドライン3点目における反転の可能性が高まったと意識されることで、下降トレンドと判断するトレーダーが多くなり、売り注文がさらに増え始めるということです。

トレンドライン3点目の挙動

何より、下降トレンドの信頼性が増したと意識するトレーダーからは、この時点で買い注文をより避ける傾向にあるので、余計に買い注文が減って売り注文が増加し、さらに下降トレンドが強まる傾向になることは間違いありません。

その上で、このような下降トレンドが「加速」し始めた状況において、水色で示した上昇トレンドラインのブレイク=下抜けが起こると、水色の上昇トレンドが終わりに近いと意識したトレーダー達は以下のような動向が見受けられます。

上昇トレンドラインの下抜け

  • 上昇トレンドライン(水色)のブレイクを狙っていたトレーダーによる「売り注文」の増加
  • 買いポジションの利確を行うトレーダーによる「売り注文」の増加
  • これ以上は上昇の確率が減ると見て「買い注文」の回避

このように、さらに売り注文が増えながら、逆に買い注文は減りやすくなるため、先ほど解説した下降トレンドライン3点目(オレンジ)による下降トレンドへの効力と合わさって、下落の確率が「確定的」に高まります。

つまり、下降トレンドライン3点目(オレンジ)による反転と、上昇トレンドライン(水色)のブレイクが重なることで、下降トレンドの『加速点』となってショートの精度が劇的に向上するわけです。

下降トレンドの加速点

ちなみに、このデイトレ手法『加速点テクニカル』で使用しているトレンドライン(チャネルライン)は、RSIやRCIのようなインジケーターに存在するパラメータ(設定値)がありません。

そんなパラメータ(設定値)は、トレーダーごとに数値と適用する時間足が異なることで、各トレーダーが同じインジケーターを使ってもトレンド判断に「差」が生じてしまう欠点がありました。

その反面、トレンドライン(チャネルライン)はそんなパラメータが無いので、ラインを引くトレーダー同士で行うトレンド分析が「一致」しやすいことにより、トレードの精度が高い利点があります。

だからこそ、ここまで解説してきたような、

・下降トレンドライン3点目による反転
・上昇トレンドラインのブレイク

これらが合わさる下降トレンドの「加速点」におけるショートの精度が極めて高くなるわけです。

ですが、この利点は「トレンドラインを引いているトレーダー同士に限定されるのではないか?」という反論意見が出る可能性は否定できません。

実際のところ、テクニカル分析に用いる指標などは数多く存在しているので、別の指標を見てトレンドラインとは逆方向のトレンド分析を行うトレーダーも一定数いるはずだからです。

ですので、ここまで解説したような『トレンドラインを使った分析では下降トレンドと判断』ができても、別の指標では逆に上昇トレンドと見られることで、精度が下がるかもしれないという懸念はあるかもしれません。

そこで当デイトレ手法『加速点テクニカル』では、トレンドラインを引いていないトレーダー達からも、同じトレンド分析がされるような仕組みを取り入れ、精度の向上に努めていました。

具体的には、ショートを狙う例であれば、

・トレンドラインを引くトレーダー
・トレンドラインを引かないトレーダー

この両者を合わせた極めて大勢のトレーダー達から共に「下降トレンドが意識される相場状況」に特化してエントリーを行います。

そんな大多数から同じトレンドが意識される相場を見極めるために、加速点テクニカルで採用していた仕組みが、エントリー条件の2つ目として記載していた次に解説する「チャネルライン」です。

2.2つのトレンドラインがそれぞれ平行なラインが引けるチャネルラインになっていること

下図のようにラインの反転とブレイクに使用していた2つのトレンドラインは、それぞれ平行なアウトラインが引ける「チャネルライン」になっています。

平行なアウトラインが引けるトレンドラインでチャネルラインとして成立

トレンドラインが上図のようなチャネルラインとして成立していることによって、オレンジと水色で示した各チャネルライン内のトレンドがとてもキレイで平行なN字波形を描くため、トレンドラインを引かないトレーダー達にも同じトレンドを認識されやすくなるというメリットがありました。

チャネルラインで描かれる平行なN字波形

このようなチャネルラインは、下の図で示すように、実際にラインを取り除いても黒の高値同士、黄色の安値同士が「平行」に値動きしていることが大勢のトレーダーから感覚的に認識されやすくなります。

チャネルラインを引かないトレーダーにも意識される平行なN字波形

上の図で見えるように、高値→高値、安値→安値という動きが共に平行なN字波形を描くからこそ、トレンドラインを引かないトレーダーからもラインを引くトレーダーと同じトレンド分析になる可能性が格段に高まっていきます。

さらに掘り下げると、この平行なN字波形はラインを引かない・どんなテクニカル指標やインジケーターを使うトレーダーでも大勢が意識する『ダウ理論』にて、下記に記したトレンドの定義に沿っているからこそ、トレンド分析の精度が大幅に向上する背景がありました。

  • 高値と安値が共に切り上がることが上昇トレンド
  • 高値と安値が共に切り下がることが下降トレンド

その上で、チャネルラインが引けることで平行なN字波形のチャート形状になり、ラインを引かない場合にも、この大多数から意識されるダウ理論のトレンド定義に沿ったトレンドが、

・直感的
・感覚的

に、多くのトレーダーから認識され精度が高まっています。

対して、平行なアウトラインが引けず、チャネルラインとして成立していないトレンドラインの場合は、ラインを引かないトレーダーにも同じトレンドが意識されるような「平行なN字波形」にはなりません。

(下に掲載した2つのチャート図が、どちらもチャネルラインとして引けずに平行なN字波形にならず、ラインを引かないトレーダーからは意識されにくい傾向にある下降トレンドの例です。)

角度が急すぎて平行なN字波形にならないトレンドラインの例

角度が浅すぎて平行なN字波形にならないトレンドラインの例

逆にチャネルラインとして成立する下図のような下降トレンドラインの場合、ラインが無くても平行なN字波形になって高値と安値の切り下がりが明確に認識できるからこそ、

・トレンドラインを引くトレーダー
・トレンドラインを引かないトレーダー

この両方のトレーダー達から等しく下降トレンドの認識がされやすくなります。

チャネルラインで描かれる平行なN字波形

ラインを消してもチャネルラインで描かれる平行なN字波形

そして、ラインを引く/引かないに関係なく大勢のトレーダーから、下記のように同じ下降トレンドを意識される傾向になります。

  • オレンジの平行なN字波形では戻り売りや短期逆張りのチャンスによる下降トレンド
  • 水色の平行なN字波形では上昇トレンドラインのブレイクによる下降トレンド

このような意識がトレンドラインを引かないトレーダーからも生まれるため、水色のトレンドラインブレイクの段階では、先ほど解説した、

・下降トレンドの下方向への反転(オレンジのライン)
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク(水色のライン)

これらの影響によって「買い注文の減少」と「売り注文の増加」が合わさることで、下図のように下降トレンドが『加速』するからこそショートの精度が飛躍的に高くなるということです。

「下降トレンドラインの3点目による下方向への反転」「上昇トレンドラインの下方向へのブレイク」の重なり合い

ですが、このトレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』は5分足のデイトレ手法になるので、この下降トレンドの例で言えば、

「下位足を見ているトレーダーだけにしか下降トレンドは意識されないのでは?」

という懸念が、少なからず感じられるかもしれません。

特にスイングトレードのような長い時間軸で取引するトレーダーは、上位足を中心にトレードする・・・と大勢から認識されている傾向にあるからです。

上位足からは同じトレンドが認識されず精度が下がるのでは?

このトレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』でショートの場合には、

・下降トレンドの下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

この2つを利用し、内側のチャネルライン(水色)が外側のチャネルライン(オレンジ)内部に収まるように引かれる相場状況がトレードの条件になっています。

そのため、オレンジで示した外側のチャネルラインで描かれる平行なN字波形はそれなりの「幅」「時間の長さ」があることで、上位足からも見えやすいトレンドを形成していました。

もちろん、日足や週足レベルの上位足になれば見えなくなるラインかもしれません。

ただ、そんな日足や週足レベルの時間足に特化するスイングトレードのようなスタイルの取引を行うトレーダーは、いくら上位足を中心にトレードすると言ってもショートで言えば、

「より高い価格帯でショートをして、含み損のリスクを抑え、利幅を伸ばし利益を大きくしたい」

と考える傾向があることは確かだと思います。

なぜなら人間心理として、リスクをより抑えながらもリターン(利益)は大きく取りたい、このように大多数が考えやすいと思えるからです。

そんなリスクが低くリターンが最大化するタイミングとして、ショートの場合は戻り売りの場面が有効となります。

その戻り売りは、下図のように平行なN字波形こそが大勢のトレーダーから意識される場面になりやすいので、下位足だけではなく上位足の視点からも等しく下降トレンドが意識され売り注文が増えやすい相場状況になるということです。

N字波形と戻り売り

このような背景があるからこそ、加速点テクニカルで狙うトレンドラインのブレイク手法は、先ほど解説したように、

・トレンドラインを引くトレーダー
・トレンドラインを引かないトレーダー

この両方からはもちろん、

・下位足
・上位足

それぞれ異なる時間軸で取引するトレーダー達からも、同じトレンド分析になることで極めて高い精度のトレードが可能となっていました。

ただ、ここまでトレンドラインのブレイク手法における精度を上げても、エントリーのタイミング次第では、下記のようにマイナスになる、もしくは利益を取り逃すケースも少なくありません。

  • エントリーした直後にライン内に戻って損切りになる
  • ブレイクを待ち過ぎることでチャンスを逃す

このような不利益となる状況にならないよう、ここまで解説したような精度を上げてきた仕組みに加えて、加速点テクニカルではトレンドラインブレイクのタイミングについても、より精度を上げるべく厳密なルールを設けていました。

続いては、エントリーにおける3つ目の条件でもある、トレンドラインのブレイクに関するルールを解説させて頂きます。

3.トレンドライン(水色)を実体が9割方ブレイクした段階でエントリーすること

トレンドラインブレイクのタイミングとしては「5分足の実体」が9割程度ブレイクした段階を目安にしていました。

この目安が、エントリーが早過ぎてブレイクをせずに戻ってしまう場合を防ぎつつ、取り逃しも無くせるタイミングとして有効となります。

ただ、5分足のブレイク目安に対しては「もう少し上位足の15分足まで待った方が精度が上がるのでは?」という懸念もあるかもしれません。

確かに15分足まで待つことで、より大勢のトレーダーからトレンドラインブレイクの認識がされる可能性もあり、それによって精度の向上が見込めるという意見も否定はできませんので、その辺りの掘り下げた解説をさせて頂きます。

このトレンドラインのブレイク手法ブレイクでは15分足まで待たない理由

下図の例を使って、ここまで解説してきたように、このトレンドラインのブレイク手法では、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらが合わさることで、売り注文の増加と買い注文の減少が加速してショートの精度を高めていました。

「下降トレンドラインの3点目による下方向への反転」「上昇トレンドラインの下方向へのブレイク」の重なり合い

さらに外側のオレンジと内側の水色、この2つのトレンドラインがチャネルラインとして成立して「平行なN字波形」を描くことで、ラインを引く/引かないに関係なく大勢のトレーダーから下降トレンドの意識がされる状況になっています。

加えて、内側のN字波形が外側のN字波形に含まれる形になるため、外側のN字波形は相応の幅があることで、下位足だけでは上位足からも下降トレンドが意識されてショートの精度が劇的に高まっていました。

そんな売りが極端に強い相場状況だからこそ、5分足のような下位足でもブレイク段階で一気にトレンドが加速していくケースが多くなります。

そのため、15分足のブレイクまで待ってしまうと、すでにトレンドの加速が進み過ぎて、エントリーのタイミングを逃してしまいかねません。

15分足のブレイクまで待つことで、もう利益を取る幅が無くなるほどトレンドが進み、今からエントリーしてしまうと、

・利幅が狭くなる
・損切りになる場合の損失が拡大する

このように大きなリスクを伴う「危険」なトレードになってしまいます。

つまりは、15分足まで待ち過ぎると、チャンスを逃すだけでなく、無理にエントリーしようとすればリスクが高まるということです。

そのような観点もあり、ここまで解説したように、すでに下降トレンドの強まりが極めて高くなっていることも踏まえて「5分足」がブレイクした段階を目安としていました。

実際にエントリーする「合図」について

ただ、5分足のブレイクを合図にエントリーすると言っても、下ヒゲを出して上昇トレンドライン内に戻る「だまし」の可能性も懸念して、下図のように終値が確定して「実体が9割ほどブレイクするタイミング」までは「待つ」という方針を採用しています。

実体がトレンドラインを9割ブレイクした合図でエントリー

5分足が確定する前では、下の図で示したように、ブレイクしたと思っても下ヒゲを伸ばして上昇トレンドラインに戻り、むしろ水色で描かれる平行なN字波形による上昇トレンドが「強まる」危険性が否定できません。

ヒゲで上昇ライン内に戻り、そのラインで伸びる例

そんな危険なタイミングでショートしてしまえば、すぐに逆行して大きな損失を出してしまう可能性が上がってしまいます。

だからこそ、15分足まで待たずとも、5分足の終わり値が確定して実体が9割方ブレイクし、トレンドラインのブレイクが確定的になった段階まで待つことをルールにしていました。

このトレンドラインブレイクのルールにより、

・エントリーした直後にライン内に戻って損切りになる
・ブレイクを待ち過ぎることでチャンスを逃す

この双方を防ぎつつ、高い精度を保てている点が、このトレンドラインのブレイク手法における強みとなっています。

トレンドラインブレイク手法~エントリー条件のまとめ~

ここまで解説したトレンドラインのブレイク手法におけるエントリーのルールですが、理解を深めて頂く意味でも、ここで一度まとめたいと思います。

まず以下がイメージ図と3つのルールでした。(チャート図と下に書いた3つの箇条書きを照らし合わせてご覧ください)

トレンドラインのブレイク手法のエントリー条件

  • 1.ブレイク対象のトレンドライン以外に、エントリーと同じ方向に効き目があるトレンドラインの3点目が引けること(オレンジのライン)
  • 2.2つのトレンドラインがそれぞれ平行なラインが引けるチャネルラインになっていること(水色とオレンジのライン)
  • 3.トレンドライン(水色)を実体が9割方ブレイクした段階でエントリーすること

この3つを満たすことでショートの例で言えば、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらが重なって下落の可能性が高まってトレンドラインのブレイク手法における精度が劇的に向上していました。

その上でトレンドラインのブレイクを5分足の終値で決断することによって、以下のような点を自然と避けて、利益の取り逃がしを防止する仕組みになっています。

  • 早過ぎるエントリーによる逆行ですぐに損切りになる
  • エントリーを待ち過ぎてトレンドが進んでしまいチャンスを逃す

ただ、ここまでの話は、まだ「含み益」であり、確定していない利益に他なりません。

トレンドラインのブレイク手法において最終的に利益を得るためには、エントリーして保有したポジションを決済する必要があります。

そこで続いては、重要な決済について解説していきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

トレンドラインのブレイク手法〜『加速点テクニカル』の利確〜

このトレンドラインのブレイク手法における利確のポイントは、ショートの例で言えば、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらの「効き目が確実に維持される間に勝負を決める」という点になります。

せっかく高い精度で売りのポジションを持っても、上記の効き目が弱まってしまえば、利確の前に逆行して、最終的に損切りになるなど「含み益(利益)」が幻に終わる危険性があるからです。

そんなトレンドラインのブレイク手法における最適な利確の場所が、下図にて灰色の横線で示すようなブレイク対象となるトレンドラインの起点前になります。

トレンドラインのブレイクでエントリー後、直近の安値で利確

もちろん、ショートであれば上図の利確場所を下方向へとブレイクして、一気に利益が伸びる可能性も0ではありません。

しかし、数多くトレードを行っていくと、この利確場所で一度トレンドの流れが止まり、そこから逆行することも増えてきます。

まず、この利確場所(灰色の横線)である「ブレイク対象となるトレンドラインの起点」は、ラインを引く/引かないに関係なく大勢から意識される『外側の平行なN字波形』における直近の安値として認識される傾向があることは間違いありません。

この利確場所である直近の安値とは、以下のように多くのトレーダーから意識される価格帯となります。

  • 下にブレイクすれば下降トレンドの続伸
  • 逆に反発して上昇するようであれば下降トレンドの終わり

上記のように大勢のトレーダーが意識するのは、使うテクニカル指標やインジケーターに関係なく大勢から意識されるダウ理論では「高値も安値も共に切り下がっていること」というのが下降トレンドの定義になっていたからです。

ですので、この直近の安値となる価格帯の手前からは、

・下降トレンドが続くか
・下降トレンドが終わるか

このいずれかの判断がトレーダーごとに「分散」し始めます。

そのため、利確場所として図に示した直近の安値に近づくと、

・逆張りによる新規の買い注文
・売りポジションを安全に利確する買い注文

これらの買い注文が入り出すことで、エントリー条件で解説したような「強い下降トレンド」が弱まってくるわけです。

ですので、下図のように強い下降トレンドが弱まり始める段階での確実性が高い利確を推奨していました。

トレンドラインのブレイクでエントリー後、直近の安値で利確

ただ、このような早目の利確を行うことで「利幅(pips)が狭くなって利益率が下がるのでは?」という反論意見も、少なからず浮かんでしまうかもしれません。

利幅が大きいほど、資金に対しての利益率が高くなる傾向にあるからです。

ですが、トレンドラインのブレイク手法である『加速点テクニカル』ではショートの場合であれば、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらによる極めて強い下降トレンドでのエントリーと、そのトレンドの「効き目が確実に維持される間に勝負を決める」という確実性の高い利確によって、極端に小さな「含み損」のまま利確できる確率が非常に高くなっています。

そのため、この後に解説するように取引数量=ロット数を引き上げても危険がとても少なく、むしろ小さな利幅でも大きな利益率を得られるメリットに繋がっていました。

トレンラインのブレイク手法〜『加速点テクニカル』ロット設定〜

このトレンドラインのブレイク手法におけるロット設定は、高いレバレッジを利用できる海外FX業者にて、

資金1万円あたり0.1ロット(1万通貨)

このように大きなロット数での取引を行なっていました。(資金量に応じてロットを比例させます)

そのため、下の表で示すように少ない利幅(pips)でも2桁を超える大きな利益率を出すことが可能です。

ロット表

ここまで例として掲載していた下図では灰色の横線が10pips刻みなので、約20pips以上の利幅となることで、取引1回あたり約20%を超える利益率でした。

トレンドラインのブレイク手法で20%の利益率を1回のトレードで

もちろん10pips程度(約10%の利益率)に収まるケースもあれば、ゴールドのように値動きが大きな銘柄の場合、より利幅が広がることで30%を超えるケースもございます。

トレンドラインのブレイク手法で10%の利益率を1回のトレードで

(下図はゴールドで、この場面では値動きが大きく灰色の横線が20pips間隔)

トレンドラインのブレイク手法で30%の利益率を1回のトレードで

ただ、ロットを上げる分だけ利益率が高まる反面、危険も高まるという考え方もあるかもしれません。

一般的には利幅(pips)を伸ばす損小利大を前提に、安全にロット数は抑えるべきと広く提唱されている傾向があるからです。

ですが、無理に利幅を伸ばそうとすることで、利確の目標に届かず途中から逆行して精度=勝率が低くなる可能性も否定できないと思います。

逆に、ここまで解説してきた加速点テクニカルによるショートで言えば、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらによって高めた精度が確実性の高い範囲内として、下図のように直近のトレンド転換点にて利確することで、極めて高い精度を維持できていました。

トレンドラインのブレイクでエントリー後、直近の安値で利確

だからこそ、精度の高さを維持しながらも極端に小さな含み損で済むことで、資金1万円あたり0.1ロット(1万通貨)というロットを上げて利益率を高める手段が成立していたわけです。

もし、負けた時は?~トレンドラインのブレイク手法「損切り」~

これまでのショートを例にすれば、下図のように、

1.上昇トレンドライン内に戻った場合
2.下降トレンドラインを上抜けした場合

このいずれかに該当した場合には、オレンジと水色が描く2つの平行なN字波形によって、エントリー時に作られていた「強い下降トレンド」が弱まるので損切りの目安としていました。

トレンドラインのブレイク手法で損切りする目安

一度の勝ちトレードで損切り1回分は充分に補填できる、そんな損切り幅になっているため、トレード回数が増すほど、手元に残る収益は積み上がっていくトレード手法となっています。

その上でこの先は、より当デイトレ手法の収益性を高めるための推奨となるトレード対象(銘柄)、その銘柄を扱うことでの収益事例などを共有させて頂きますので、どうぞ引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

トレンドラインのブレイク手法における「推奨」の銘柄(トレード対象)

このデイトレ手法はトレンドラインのブレイク手法で、ここまで解説したように相場の原理に沿った普遍的なノウハウでした。

ですので、取引量が少なくてテクニカルがそもそも効きにくい銘柄を除いて、

・為替通貨のFX
・ゴールドなどの貴金属
・経済指数や先物
・株式や仮想通貨など・・・

あらゆる銘柄でも有効性は変わりません。

その上、ラインのみを使う手法なので、インジケーターのパラメータ(設定値)を銘柄ごとに調整する必要なく「そのまま」トレードできます。

ただ先ほど説明したように、この加速点テクニカルは、

「含み損が小さなまま高い精度を維持できること」

この特徴により、リスクを避けながらレバレッジを活かしてロットを上げ、利益率を飛躍的に向上させられるメリットがありました。

そんなレバレッジ効果を最大限に発揮するために、100倍を超える高いレバレッジを使える海外FX業者にて、同じ口座内で取引できる以下の銘柄が、

・値動きの大きさが相応にある
・スプレッドがそれなりに狭い

これらの利益率にプラスとなる条件が良いので適しています。

  • ゴールド(XAU/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ポンドオージー(GBP/AUD)
  • ユーロオージー(EUR/AUD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • ドル円(USD/JPY)
  • ユーロドル(EUR/USD)
  • オージー円(AUD/JPY)など・・・

上から4つは値動きが大きく、トレード1回分の利益率が高まるので特に推奨です。

どの銘柄であっても、このトレンドラインのブレイク手法は普遍的に有効性が変わらないため、上記以外の為替通貨ペアなども追加で扱っていくことは問題ありません。

ただ、得られる利益率に対しプラスに働く「値動きの大きさ」や「スプレッドの狭さ」を考えると、まずは上記の銘柄を優先する方が良いと思います。

少なくとも、この加速点テクニカルは、トレンドラインとローソク足の接触(タッチ)による瞬発的なエントリーではなく、トレンドラインのブレイク手法なので「トレンドラインのブレイクまで余裕を持って待ち構えられる」という大きなメリットがありました。

このメリットを簡潔にまとめたステップは以下のようになります。

  • 1.トレンドラインとして3点目が反発しているチャネルライン(オレンジ)を見つけること
    トレンドラインのブレイク手法におけるステップ1
  • 2.1の中に逆方向となる内側のチャネルライン(水色)が引ける状態であることトレンドラインのブレイク手法におけるステップ2
  • 3.2のラインをブレイクされるまで待つことトレンドラインのブレイク手法におけるステップ3

少なくとも、ステップ1が成立していない銘柄は、続くステップ2にも3にも進めません。

そのため、ステップ1の『トレンドラインとして3点目が反発しているチャネルライン』が引けない銘柄は、そもそも監視する必要がないということです。

最低限ステップ1をクリアし、ステップ2で『ステップ1と逆向きとなる内側のチャネルライン』が引けた段階で、最後のステップ3でブレイクを待てば問題ありません。

このように当デイトレ手法では、複数の銘柄を扱っても負担がそれほど増える傾向はないのが実際のところです。

その上、特にインジケーターなどの表示が不要なこともあり、別のデイトレ手法と同じ口座内で併用し、さらに利益率を高める戦略も最適となっています。

トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』の整理

ここまで長々と図解してきたトレンドラインのブレイク手法である加速点テクニカルを一旦まとめていきたい思います。

まず下の図2つがエントリーから利確の流れです。

加速点テクニカルのエントリー

加速点テクニカルの利確

そんな加速点テクニカルの特性をまとめると以下のようになります。

(ここまで解説したショートの例)

  • 1.順張りと逆張りの方向性が合致
    →順張り視点(オレンジ)の下降トレンドラインでの反転と、逆張り視点になる上昇トレンドライン(水色)のブレイクが合わさり強い下降トレンドが意識される
    トレンドラインのブレイク手法において順張りと逆張りの方向性が合致
  • 2.ラインを引かないトレーダーとも方向性が合致
    →トレンドラインが2つ共チャネルラインとして成立して、平行なN字波形になることでラインを引かないトレーダーにも同じく強い下降トレンドが認識される
    トレンドラインのブレイク手法においてラインを引かないトレーダーとも方向性が合致
  • 3.下位足でも上位足でも方向性が合致
    →幅と長さがある平行なN字波形(オレンジ)の反転を取り入れることで、下位足だけではなく上位足からも同じ下降トレンドが意識される
    トレンドラインのブレイク手法において下位足でも上位足でも方向性が合致

以上3つの特性により、

・順張りでも逆張りでも(特性1)
・下位足でも上位足でも(特性3)

それぞれ同じ下降トレンドが意識される上で、特性2で書いたように2つのトレンドラインが平行なN字波形として成立することで、ラインを引かないトレーダー達からも同じ下降トレンドが意識されるようになります。

結果的に大多数のトレーダーから「下落」の想定がされることによって、

・新規の買い注文が避けられる
・新規の売り注文が増える
・買いポジションの利確(売り注文)が増える

このような状況になって『売り注文の数が買い注文の数を圧倒的に上回る』ため、注文が多い方に値動きが起こる相場の原理原則に沿って極めて高い精度で下降トレンドが「加速」するわけです。

そして、決済に関しては、

・下降トレンドラインの3点目による下方向への反転
・上昇トレンドラインの下方向へのブレイク

これらの「効き目が確実に維持される間に勝負を決める」という視点で確実性の高い利確を行うことによって、トレンドラインのブレイク手法である加速点テクニカルではショートの精度が飛躍的に向上しています。

その上で、上記2つ「どちらか一方」の有効性・効き目が弱まった時点で、下の図で示したように損切りすることで、負けトレード時の損失を最低限に抑え込んでいました。

トレンドラインのブレイク手法における損切り例

以上、ここで改めて整理したように、

・エントリー
・利確
・損切り

これらが最善の手段を採用しているからこそ、高い精度のまま極めて小さな含み損で済んでいるのが大きなメリットです。

そんな極小の含み損で高い精度を維持できているので、下図のようにリスクを抑えながらロットを上げて利益率を伸ばせていました。

トレンドラインのブレイク手法でのロット設定

トレンドラインのブレイク手法で得られる利益率の例(ショート)

このトレンドラインのブレイク手法は、ここまで整理したショートの事例だけではなく、下図のようにロングでも特に有効性は変わりません。

トレンドラインのブレイク手法で得られる利益率の例(ロング)

また、ここまで解説したように「相場の原理原則に沿った普遍的なロジック」だからこそ、このデイトレ手法の有効性は今後も半永久的に維持されるはずです。

その普遍性の高さは、この先も有効性が変わらないだけではなく、トレード対象(銘柄)によっても有効性が同じく変わりません。

その上、パラメータ(設定値)が必要なインジケーターを一切使わずラインのみでの手法なので、そのまま「どんな銘柄」にも適用できます。(そもそも取引量が少なくテクニカルが効きにくい銘柄は除く)

特にゴールドのように狭いスプレッドながらも、値動きが大きな銘柄においては、より大きな利益率が下図のように見込める傾向があります。

ゴールドの事例

ただ、このような高い利益率を出すとは言っても、チャートを常に見続ける必要はありません。

このトレンドラインのブレイク手法では、ラインのタッチでエントリーを狙う場合に比べると、チャートを監視する負荷は低い傾向にあります。

その根拠となる要素が以下に記した3つのステップです。

  • 1.トレンドラインとして3点目が反発しているチャネルライン(オレンジ)を見つけること
    トレンドラインのブレイク手法におけるステップ1
  • 2.1の中に逆方向となる内側のチャネルライン(水色)が引ける状態であることトレンドラインのブレイク手法におけるステップ2
  • 3.2のラインをブレイクされるまで待つことトレンドラインのブレイク手法におけるステップ3

このようにエントリーまで余裕を持って待ち構えられる大きなメリットがありました。

その上で、ステップ1と2をクリアしないことにはエントリーを待つ意味もないので、ステップ2までをクリアした銘柄のみを集中的に見れば、よりチャート監視の負担は減るので参考にして頂ければ幸いです。

そんなチャート監視の負担が低いからこそ、複数の銘柄を扱いやすく、それによりエントリー回数が比例して増え、1日単位、月単位など利益率の劇的な向上へと繋がっていきます。

以上がこのトレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』のまとめでした。

ここまでの話を整理した上で、続いては、このデイトレ手法で得られる収益の目安を紹介させて頂きます。

このトレンドラインのブレイク手法で得られる収益の目安

ここで紹介するのは、実際に先ほど挙げた推奨の銘柄の中で、以下をトレード対象として加速点テクニカルを実践された方の収益です。

  • ゴールド(XAU/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ポンドオージー(GBP/AUD)
  • ユーロオージー(EUR/AUD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • ドル円(USD/JPY)

この方は現在、専業トレーダーということで時間的な自由もあり、8〜10時間前後を目安にして、東京時間やロンドン時さらにニューヨーク時間に限定せず、隙間時間でランダムにトレードしています。

以下が収益の履歴になるのですが、MT4など取引ツール上の実績は「プログラムやインジケーターによる改変」という捏造や「デモ口座との見分けがつかない」との見方があるため、取引した翌日にFX業者から送られてくる履歴メールを抜粋させて頂きました。

長くても8〜10時間前後の監視で、外側のチャネルラインが引けない時は、チャンスが来ることが無いため、すぐに終了したそうです。

そのため、逆にチャンスが無かった日や、1回のトレードで終了した日もあれば、複数回のチャンスがあって利益率が極端に跳ね上がっている日もあるなどバラつきはあります。

チャンスが無かった日の収益を省略している点はご了承ください。

以下、すべて1日単位の収益となります。

【実績の見方】

実績画像の見方

画像をクリック/タップすると、全画面表示が可能です。また、右側をスクロールして全部分の閲覧もできます。

▼100万円の単利運用▼

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

加速点テクニカルの収益

(※損切りがあった日には、1日を通しての利益率が他の日よりも少なくなっています。)

1日の利益率がここまで膨れ上がることは、客観的に見て信じられないかもしれません。

ただ、ここまで図解してきたトレンドラインのブレイク手法のロジックでは、一度の取引で2桁台の利益率が出せる上に、1日の中で複数回のチャンスが来る場合があります。

そのため、上で示したように客観的に見れば信じにくような大きい利益率が1日で出る場合があるということです。

注意点として、1日あたりのトレード頻度としては、複数回の日もあれば逆にチャンスが無い日あるので、必ずしも毎日エントリーできるわけではありません。

ただ、このトレンドラインのブレイク手法では一度のトレードで得られる利益率が大きい上に、複数回のエントリーができる日もあるのが実際のところです。

ですので、取れる日には1日の利益率が大きく跳ね上がっているなど、チャンスが来ない日を充分に補えることで、長期的に見て安定的な収益を得やすいデイトレ手法になっています。

ちなみに、この方は1日あたり約8〜10時間という割と長めのトレード時間なので、その分だけトレード回数も多くなって利益率が高まっていました。

ただ、仮に半分ほどのトレード時間になり、チャンスが減ったとしても客観的に見て相応の高い利益率が得られるはずです。

また、実践時間が少なくとも、彼以上に扱う銘柄を増やせば、少ない時間でも先ほど掲載したレベルの収益性を見込むことは決して不可能ではありません。

以上がこのトレンドラインのブレイク手法における収益の「期待値(目安)」の説明でした。

ただ、ここまで解説してきたトレンドラインのブレイク手法における「優位性」「期待値」ですが、同じ形状のチャートパターンを単純に狙うだけでは、掲載したレベルの収益を出すことは簡単にできません。

以下のように重要なポイントをしっかり押さえてこそ、9割近い精度のトレードができて、先ほどの収益例レベルの結果が出せるからです。

(逆に、下記の要素を満たせずにトレードを行うことで「資金を失う危険性」も有り得るので、ぜひご覧ください)

  • チャネルラインにおける「最低〜最長となる期間(長さ)」「頂点の間隔」「角度」の目安。
  • トレンドラインと平行に引けるアウトラインとの間を反転する数と順序の数字的な判断。
  • 大多数と同じトレンド分析になるべくチャネルラインを引く際のヒゲと実体を使い分ける基準。
  • トレンドラインのブレイク手法に最適な環境認識(短期・中長期ともにエントリーと逆方向のトレンド・流れが強い際にエントリーを避けて勝率を劇的に高める明確な基準)
    環境認識で防げた損切り
  • エントリーの「価格帯」や「相場の状況」に応じて決済を変動させる判断とその場所。

  • ブレイク後にトレンドの加速が「途中で弱まる場合」など様々な状況に応じて、勝率と利益率を最大化するために決済の場所を変更。

  • トレンドの加速に特化したブレイク手法だからこそ必要時間管理によるエントリーの回避や決済の判断。
  • どんなに完璧なチャートパターンでも有効性が『無効』になるため、事前にエントリーを避けるべき例外パターンの特徴。

  • トレンドラインの反転もブレイクも、ほぼ効き目が無くなってしまう・・・そんな特定の状況を避けることで勝率の低下を回避。

  • 損切り予定のラインを終値の確定前に大きく突き抜けて「大損」しないための、エントリーと同時に行うべきストップロスの価格帯。

  • 「これ以上の逆行があれば、その時点で損切り」という、高い勝率の維持とリスクの回避を両立したストップロス価格(pips指定)。

  • ブレイク対象ではない「トレンドライン」における4点目以降の対応。

  • 効き目が弱まる可能性がある「トレンドライン4点目以降」に対し、長期的な収益を大きくする視点でどう対応していけば良いのか。

  • 損切り時のリスクを最小限に抑える「銘柄ごと」によって変動するロット設定。
  • 無駄に勝率を下げないためのローソク足を使った最終的な損切りの判断。
  • 損切りを無駄に早めてしまい、その後にエントリー方向に戻り「損切りしなければ利確できたのに・・・」とならないための、損切りの最終的な判断方法。

  • 損切りを「粘る」ことで勝率を高める損切り場所の変更。
  • あえて「計画的」に損切り場所をずらすことで、無駄な損切りを排除して勝率を大きく高めるテクニック。

このトレンドラインのブレイク手法は、ここまで解説してきたように極めて有効性の高いロジックだとしても、上記をはじめとした重要な要素をしっかり押さえてこそ、先ほど掲載したような高い利益率を再現できるようになっていきます。

しかし、ただ単純な考えで2つのチャネルラインで構成されるチャートパターンを狙っても、上に挙げた要素が抜けていることで、思うように利益が出ないばかりか、エントリーや決済のタイミングが狂うことで逆に損失を大きく膨らませてしまう・・・そんな危険性が否定できません。

そこで、先ほど紹介した収益を出していた実践者の方と共に、第三者にも同レベルのトレードを再現できるように、今挙げた重要なポイントをまとめて加速点テクニカル完全版の教材化をさせて頂きました。

この加速点テクニカル完全版の教材には、先ほど挙げた最低限の重要なポイントを体系化しただけではなく、以下のようなプラスアルファのノウハウを含む充実した教材となっています。

この教材の提供は後ほど詳しく説明しますが、条件によって無料になるので、どうぞ引き続き読み進めて頂ければ幸いです。

  • トレード回数を1.5倍ほどに増やすことで月単位の利益率を跳ね上げていく「ダブルトップ」「ダブルボトム」への応用テクニック。
  • トレンドラインのブレイク手法(ダブルトップ型)

    トレンドラインのブレイク手法(ダブルボトム型)

  • ラインの状況に対応して「ロット」を上げて取引1回あたりの利益率を直接的に1.5〜2倍にまで飛躍させるノウハウ。
  • 『加速点テクニカルZERO』トレンドラインのブレイク「前」にも利益を拾って収益を1.5倍近くに伸ばす方法。
  • ブレイク前に2つのチャネルラインが交差する価格帯でポジションを持つ拡張型ノウハウ。

  • 一度のチャンスにおいて2回トレードして利益率を2倍にする二段階エントリー戦略。
  • トレンドラインのブレイク手法(二段階エントリー戦略)

  • 後からエントリーできたことに気づいて、本来のエントリー場所から「遅れて」取引する場合の立ち回り。

  • ベストなエントリーのタイミングを逃しても、まだ利確場所まで届いていない場合に発生し得る「チャンス」を拾っていくノウハウ。

  • 利益の最大化と損失の最小化を両立するための、ブレイクした次の足でエントリーする際のタイミングについて。(トレンドラインのブレイク確定後における「始値」ではなく意図的に変動させ『有利な価格帯』でポジションを持つテクニック。)
  • 再現性を確実にするために有益な参考資料となる『生』のトレード事例。
  • このトレンドラインのブレイク手法で利益率を極大化するトレード環境。

  • スプレッドやレバレッジ、注文の処理速度など・・・あらゆる視点で利益率を高める上で最適なFX業者の口座タイプ。

  • ポジション分割でリスクを最小限しながら収益を最大化するテクニック

  • ポジションの分割によりロットを下げてリスクを抑えても、月単位など総合的な利益率は高くなるという初級者から上級者まで推奨のノウハウ。

  • あえてポジション保有時間を短くしながら総合的な収益を高める方法

  • エントリーから決済までの時間を「意図的」に短く済ませることで、長期的に見た手元に残る収益を大幅に増やす戦略。

以上のようなノウハウ/テクニックで、

・トレード1回あたり
・1日あたり
・月単位ベース

これらの利益率をより高めていけるので、見方を変えればトレード時間が少なくなっても相応の利益率が得られるはずです。

そんなプラスアルファの内容はもちろん、最低限の重要なポイントとして、先ほども挙げた下記も教材にて図解させて頂きました。

  • チャネルラインにおける「最低〜最長となる期間(長さ)」「頂点の間隔」「角度」の目安。
  • トレンドラインと平行に引けるアウトラインとの間を反転する数と順序の数字的な判断。
  • 大多数と同じトレンド分析になるべくチャネルラインを引く際のヒゲと実体を使い分ける基準。
  • トレンドラインのブレイク手法に最適な環境認識(短期・中長期ともにエントリーと逆方向のトレンド・流れが強い際にエントリーを避けて勝率を劇的に高める明確な基準)

環境認識で防げた損切り

  • エントリーの「価格帯」や「相場の状況」に応じて決済を変動させる判断とその場所。

  • ブレイク後にトレンドの加速が「途中で弱まる場合」など様々な状況に応じて、勝率と利益率を最大化するために決済の場所を変更。

  • トレンドの加速に特化したブレイク手法だからこそ必要時間管理によるエントリーの回避や決済の判断。
  • どんなに完璧なチャートパターンでも有効性が『無効』になるため、事前にエントリーを避けるべき例外パターンの特徴。

  • トレンドラインの反転もブレイクも、ほぼ効き目が無くなってしまう・・・そんな特定の状況を避けることで勝率の低下を回避。

  • 損切り予定のラインを終値の確定前に大きく突き抜けて「大損」しないための、エントリーと同時に行うべきストップロスの価格帯。

  • 「これ以上の逆行があれば、その時点で損切り」という、高い勝率の維持とリスクの回避を両立したストップロス価格(pips指定)。

  • ブレイク対象ではない「トレンドライン」における4点目以降の対応。

  • 効き目が弱まる可能性がある「トレンドライン4点目以降」に対し、長期的な収益を大きくする視点でどう対応していけば良いのか。

  • 損切り時のリスクを最小限に抑える「銘柄ごと」によって変動するロット設定。
  • 無駄に勝率を下げないためのローソク足を使った最終的な損切りの判断。
  • 損切りを無駄に早めてしまい、その後にエントリー方向に戻り「損切りしなければ利確できたのに・・・」とならないための、損切りの最終的な判断方法。

  • 損切りを「粘る」ことで勝率を高める損切り場所の変更。
  • あえて「計画的」に損切り場所をずらすことで、無駄な損切りを排除して勝率を大きく高めるテクニック。

以上が提供させて頂く教材の目録でした。

教材は動画や音声など復習がやりにくい媒体ではなく、何度もピンポイントで復習しやすいWebページの形式で提供しています。

ただ、教材だけでは誤った理解のまま本来のルール通りのトレードができず、大きな損失を受ける危険性も否めません。

どうしても人によって理解度に個人差があるからです。

ですので、当教材を手にした際には、このトレンドラインのブレイク手法を正しく再現するための『サポート』を提供させて頂きます。

教材とは別に「トレード添削」を実施しています。

このトレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』の教材関する質問などにお答えする総合サポート=メールサポートに加えて、トレード添削も実施しておりました。

このトレード添削は、1回あたりのトレードを細かく添削していくサービスです。

先ほど挙げた重要なポイントが守れているかなど、トレーダー自身では見落としがちな部分を客観的な視点で添削させて頂きます。

この添削によって、誤った理解で加速点テクニカルを実践してしまい、本来は受けるはずのない損失や資金の喪失を回避できる可能性が大いに高まるはずです。

1回ずつの添削になるものの、回数は無制限ですので、短期間での習得に活用して頂ければと思います。

バックテスト、実践の取引など、いずれでも対応しておりますので、ぜひご利用ください。

なぜ教材を公開して添削まで行うのか

ここまで説明してきた加速点テクニカルの教材とサポートですが、提供する条件に関わるので、提供の理由について簡潔にお伝えさせてください。

私自身、専業トレーダーとして生計を立てられていたものの、何事も徹底して追求したい気質から、

1.自分がトレードしていない時間や銘柄からも利益を得たい
2.より短時間でも相応な収益を得たい
3.さらに収益を大きくしたい

このような願望がありました。

そんな願望を叶えるために、確立したデイトレ手法を第三者に継承し、完全に習得した方に対してパートナーシップを組む活動を始めています。

このパートナーシップは私が継承したデイトレ手法で、私が提供する資金を「運用」して頂く契約です。

損失の補填はこちらで行う代わりに、収益の一部を分配して頂く形になるため、自分がトレードしていない時間や銘柄からも利益を得られるようになりました。

(ビジネスパートナーとして、半永久的に新たなデイトレ手法の提供、トレード添削や総合的なサポートも継続し、共に新しい手法の開発も行うこともあります。)

これが先ほど挙げた願望1(自分がトレードしていない時間や銘柄からも利益を得たい)の実現に繋っていました。

そして、そんなパートナーシップを結べる方が増えれば私に入る収益も比例して増加するため、先ほどの願望で言えば、

2.より短時間でも相応な収益を得たい
3.さらに収益を大きくしたい

この実現が加速していく大きなメリットがありました。

何より、自分自身の「自由な時間」が増えることで、新たなデイトレ手法の研究→検証→確立が進む環境ができています。

そして、パートナーに新たな手法を追加で実践してもらえば、より収益の還元が高まる流れです。

このような良い循環が生まれており、1人でも多くの方とパートナーシップを結ぶことが、より自分の願望を加速的に叶えていけると考えていました。

実際に先ほど成績を掲載した方も、このパートナーの1人です。

そんなパートナーシップを結ぶ上での「出会いのきっかけ」になるからこそ、私が確立したデイトレ手法を教材化して提供しています。

その上で、トレード添削を含むサポートを提供し、手法の習得度を最大限に高めてもらい、収益を上げられるトレーダーになってもらえる確率を高めていました。

提供したデイトレ手法で実際に収益を出せてこそ、私自身の目的である、その先のパートナーシップに価値を感じて頂けると考えられるからです。

また、トレード添削を含むサポートを行っていると、色々な視点の情報が入ってくるため、自分では思いつきもしなかったアイデアが浮かぶことが少なくありません。

そのアイデアが新たなデイトレ手法の源泉になり、さらに良い循環が加速している状況です。

以上、ここで説明した事情から、教材(デイトレ手法)とトレード添削を含むサポートの提供をさせて頂いておりました。

ここで説明したように、最終的に1人でも多くの方とパートナーシップを結ぶ先に私自身の「大きな利」が待っているため、特に教材などの販売利益が目的ではない、という点をご理解頂ければ幸いです。

教材とサポートの提供について

ここまで長々とした文章でしたが、お読み頂きありがとうございました。

最後に提供の条件についてです。

このトレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』は、より新たなパートナーシップを築く「きっかけ」になればと考えており、できる限り多くの方に提供したいと思います。

そのために、できる限り金銭的な負担を無くすことで、より多くの方から手にして頂けると考えました。

しかし、トレード添削を含むサポートは私自身の負担が大きい分、利用される方が増えすぎると対応の継続ができません。

また、この加速点テクニカルというトレンドラインのブレイク手法も、私一人で『研究→検証→確立』をしたわけではなく、パートナーの方と共同で開発してきたデイトレ手法です。

ですので、そのパートナーの方へも何かしらの還元をしなければ、理不尽になると思います。

その上で、今挙げたような、

・サポート対応を継続するため
・共同開発者のパートナーにも還元するため

この事情と、新たなパートナーシップを築く「きっかけ」を作るべく、より多くの方に提供したいという私の事情を総合して、提供の条件を考えさせて頂きました。

その条件が、すでに私が公開していた別のデイトレ手法をお求め頂き、その特典として加速点テクニカルの教材とサポートを提供させて頂く・・・というものです。

お求め頂くデイトレ手法(教材)は、この加速点テクニカルと同じく平行なN字波形に特化した下記の『先行テクニカル』になります。

すでに『先行テクニカル』をお求め頂いている場合には、教材の目次ページにて加速点テクニカルの教材をご覧頂ける手配を済ませておりました。

【先行テクニカル】

先行テクニカル

この先行テクニカルは、進行しやすいトレンドの『開始前』に現れる平行なN字波形の初動ー

この段階の有利な価格帯でポジションを持ち、一度の取引にて利益率を10〜40%を獲得していくデイトレ手法です。

その上で、なぜ提供する加速点テクニカルの条件がこの先行テクニカルなのか・・・その理由について簡潔に説明させて頂きます。

まず、提供する加速点テクニカルにしても、その条件である先行テクニカルにしても、いずれのデイトレ手法もラインのみを使うので、同じチャートで併用が可能です。

そして、両方ともラインのみで構成される『特定のチャートパターン』でトレードする手法になっていました。

そのため、

・加速点テクニカル
・先行テクニカル

これらは特に環境認識などのルールは変わりない上に、チャートにラインを引く作業の中でこの両方のエントリー場所が自然と見つかるということです。

よって、2つのデイトレ手法を併用することは特に負担がないどころか『併用しないことの方がデメリット』と言えるかもしれません。

少なくとも、特に負担が変わらない上に、2つ分の手法で取引チャンスが生まれるのでトレード回数が単純に増加して、より月単位の利益率が高まる大きなメリットがあるからです。

もちろん「まずは1つずつ習得したい」という方針で、1つずつ取り組まれても、まったく問題ありません。

今すぐに併用しなくとも、最終的には両方の手法を実践して、月単位の利益率を大きく跳ね上げて頂ければと思います。

以上のように、このトレンドラインのブレイク手法である加速点テクニカルは、先行テクニカルとの相性が抜群ということです。

そこで、先ほど挙げた金銭的な負担を無くして、より多くのパートナーシップにつながる「きっかけ」にしたい反面、

・サポート対応を継続するため
・共同開発者のパートナーにも還元するため

これらの事情を含め、加速点テクニカルはすべての方に無償で提供するのではなく、先行テクニカルをお求め頂く形がベストという考えになりました。

(加速点テクニカルは先行テクニカルの目次内に掲載しています。)

以上が、加速点テクニカルを提供する条件が「先行テクニカルをお求め頂くこと」という理由の解説でした。

トレード添削を含むサポートの期間は、どちらの手法とも先行テクニカルのサポート期間内である60日とさせて頂いております。

加速点テクニカルのサポート期間は、先行テクニカルのサポート期間に含まれるということです。(サポート期間の延長は個別に受け付けております)

そんな先行テクニカルは現在、公式メールマガジンにて限定的に公開していました。

先行テクニカルの案内ページは、メールマガジンの1通目にてご覧になれますので、下記のリンクからメルマガ登録の方を行って頂ければ幸いです。

(下記のメルマガ案内で「ロジック2」と記載しているものが先行テクニカルとなっています)

>公式メールマガジン

この先行テクニカルの案内ページ自体は、エントリーから決済までのロジックを図解しているので、結果的に先行テクニカルをお求めにならないとしても、ご自身にとって有益な資料の1つになると思います。

ぜひメルマガの登録をご検討して頂ければ幸いです。

>公式メールマガジン

今回は貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございました。

メルマガの方でお待ちしております。

杉原。

先行テクニカルと重複点テクニカルの比較

杉原です。

メルマガやブログの読者様から、私が提供している2つのデイトレ手法「先行テクニカル」「重複点テクニカル」における違いに関する質問を受けることがあります。

このような趣旨の質問は割と定期的に寄せられていたため、相応の読者様が気になる可能性があると思い、

・各手法にはどのような違いがあるのか?
・どちらがトレード回数は多いか?
・どちらの方が勝率は上か?

上記の視点に分けて、この記事にて回答を共有させて頂く次第です。

この記事を書いている時点から見た先週における、実際のトレード場所を日時とチャート図を添えて掲載しており、その辺りも参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

2つのデイトレ手法は、エントリー場所から決済までのロジックを掘り下げて図解した資料を、下記のメルマガ1通目にて配布させて頂いておりました。

デイトレードの実践において有益な資料になると思いますので、下記のページから公式メールマガジンの案内をご覧頂ければ幸いです。

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先行テクニカルと重複点テクニカル、各手法にはどのような違いがあるのか?

私は基本、サポレジ(サポートライン、レジスタンスライン)を軸としたデイトレード(ライントレード)を実践していました。

その上で、重複点テクニカルも先行テクニカルも、どちらもサポレジを使ったデイトレ手法に他なりません。

ただ、決して先行テクニカルが、先に公開していた重複点テクニカルの単なる「派生」というわけではなく、サポレジを軸としたロジックながらも2つは全くの「別物」です。

根本はいずれもライントレードでありながら、視点が異なるロジックであり、どちらが上位互換、片一方が下位互換というわけでもありません。

まず重複点テクニカルの方は、

・トレンドライン
・水平線
・チャネルライン
・キリ番

などのラインに加えて「移動平均線」も使って多角的にトレンド分析を行っています。

その上で重複点テクニカルのロジックは、この手法の名称にもあるように、スク数のサポレジにおける「重複点(重なる価格帯)」を狙っていき、そのサポレジの内訳は上記のラインと移動平均線などで構成され、その組み合わせは様々です。

ですので、この重複点テクニカルの場合は、ラインと移動平均線の組み合わせを利用するため、エントリーのチャートパターンは数多く存在していました。

そんな数多くのパターンがある重複点テクニカルにおける、トレード事例が下の図になります。

重複点テクニカルの事例1

重複点テクニカルの事例2

重複点テクニカルの事例3

重複点テクニカルの事例4

上記は重複点テクニカルでエントリーとなる、チャートパターンの一例となっており、先ほど書いたように複数のラインと複数の移動平均線との組み合わせがロジックとなるため、パターンはまだまだ数多く存在しています。

ただ、そんな大量のチャートパターンは、暗記してエントリー場所を探すというわけではありません。

大量のチャートパターンを頭に叩き込んで、常に止まらず動き続ける実際のチャートを見てエントリーの判断を行うことは頭が混乱して非常に難しく、見逃しやミスが多発してしまうと思います。

そんな見逃しやミスが発生すれば、いくら有効性が高い手法を実践しても、ルール通りにトレードできていないことになり、損失がどんどん膨らんでしまうことは避けられません。

そのような事態を避け高い利益率を再現するために、重複点テクニカルでは結果的に条件を満たすことに繋がる独自の「指数計算」があります。

ただ、指数計算と言っても、トレード前に瞬時に行ってエントリーの判断を決断する目的なので、決して複雑な計算ではありません。

反転指数という独自の要素を「加点(足し算)」していくだけなので、秒単位で計算はできると思います。

もちろん、足し算のスピードは人それぞれなので必ず一瞬でできるとは言い切れません。

ただ「片手で扱える数字」の単純な足し算になるため、計算が不得意な場合であっても、それほど長く時間を取られることはなく、エントリーが間に合わないというケースは特にないと思います。

そのような片手でできるレベルの足し算だからこそ、実際に実践者の方々からも、計算が間に合わないという声は今のところありません。

まとめると、重複点テクニカルはライントレードを軸としながら、移動平均線も組み合わせた数多くのパターンを扱い、そのパターンを片手で可能な足し算による計算で瞬時に導いていくデイトレ手法だということです。

対して先行テクニカルは、特定のチャートパターンに特化しており、

・ロング
・ショート

この2パターンしかありません。

ただ、先行テクニカルは重複点テクニカルと同じくサポレジによるライントレードではあるものの、トレンドを「先行」して有利な価格帯でポジションを持ち、トレード1回あたりの利益率を高めることに注力しているロジックとなります。

この有利な価格帯でのトレードとしては、ロングの場合であればトレンドが動き出す前の「より安い価格帯」で買い、逆にショートの場合は下げ始める前の「より高い価格帯」で売ることです。

少し掘り下げると、重複点テクニカルで使っていたトレンドラインで言えば、通常は3点目の反発を狙うところですが、先行テクニカルではトレンドラインのまだ2点目の段階で「先行」してエントリーし、より有利な価格帯でポジションを持っていきます。

ロングにおけるイメージが下の図です。

先行テクニカルのイメージ図

結果的にトレンドラインの2点目となる段階にて、より有利な価格でポジションを持てることにより、一度のトレードで最大40%近い利益率まで高められていました。

その上で先行テクニカルでは、利益率に加えて精度を高めるべく、

・N字波形
・ロールリバーサル(サポレジ転換)

が重なる下図のようなチャートパターンとなっています。

(上がロング、下がショートです。)

先行テクニカルのトレード事例1

先ほど紹介した重複点テクニカルとは異なり、先行テクニカルでは上の図で示したような「N字波形」「ロールリバーサル」を利用したチャートパターンのみに特化していました。

そのため、重複点テクニカルのような指数計算(足し算)は、先行テクニカルにはありません。

この先行テクニカルは上の図で示したようなチャートパターンのみを待つ、シンプルなデイトレ手法になっているということです。

その上で先行テクニカルでは、1つのチャートパターンにおいて、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

それぞれに対してエントリー可否を決める明確な基準(ルール)があり、この基準を満たした時にエントリーする流れになっていました。

そんな特定のチャートパターンに特化した先行テクニカルは、ここまで図解したように視点そのものが重複点テクニカルとは違うため、最初に説明した移動平均線とラインを組み合わせる重複点テクニカルと『エントリーの場所』が被ることは基本的にありません。

もちろん、根本には、どちらのデイトレ手法ともにサポレジを使う「ライントレード」ではあることは間違いないです。

ですが、ここまで説明したように、どちらのデイトレ手法とも「特色」「狙い」が異なるため、エントリー場所が被らないことは当然ながら、どちらかが一方から派生した上位互換・下位互換ということも特にありません。

重複点テクニカル・先行テクニカルともに、それぞれが独立した「別物」のデイトレ手法だということです。

どちらのデイトレ手法が簡単なのか?

先行テクニカルと重複点テクニカルでは、どちらが簡単=取り組みやすいのか?という質問を頂くことがありますが、個人差があるのでハッキリと名言することはできません。

ただ言えることは、人によって「向き」「不向き」があるようで、

「1つのチャートパターンのみに特化した先行テクニカルの方が楽」
「移動平均線とラインを組み合わせた重複点テクニカルの方がやりやすい」

など個々で様々な意見があるので、ここまで説明した概要や、案内ページの方を確認した上でご自身の適正と相談して頂くことが最善かと思います。

実際に公式メールマガジンの1通目で配布していた案内ページの方では、エントリーから決済までのロジックを公開しており、充分な参考の要素になると思いますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

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以上が先行テクニカルと重複点テクニカルにおける「違い」に関する説明でした。

ここまでの説明を踏まえた上で、この先は得られる収益に直結する、

・トレード回数
・勝率

これらの違いについて比較しながら解説していきますので、ぜひ引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

先行テクニカルと重複点テクニカル、どちらがトレード回数は多いか?

まず、どちらのデイトレ手法とも、単一の銘柄だけではなく、複数の銘柄を扱ってトレードしていくことが前提となっています。

いずれの手法であっても、どの銘柄でも有効性が変わらない普遍的なデイトレ手法であり、ポジション保有時間が極めて短いため、複数の銘柄を扱って利益率を高める方針がとても適しているからです。

その上で先ほど説明したように、重複点テクニカルの方がチャートパターンが数多く存在する分、先行テクニカルの方がトレード回数がとても少ないと懸念があるかもしれません。

そんな先行テクニカルは、1つのチャートパターンでありつつ、そのエントリー条件には厳密なルールがあり、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

これらにエントリー可能となるための厳しい縛り・制約があるので、1つの銘柄で頻繁にトレードチャンスがある手法とは言えないのが実情です。

ただ、実際に実践者の中でも、トレード回数の心配をされる方がいますが、実際にはトレードのチャンスがあったにも関わらず、多くの場合「見逃し」があることで、トレード回数が少ないように感じていたケースが少なくありません。

そんな先行テクニカルのトレード回数に関してですが、この後すぐ実際のエントリー日時とチャート図を掲載させて頂きます。

私がデイトレ手法を継承した上で、資金の一部を任せて運用して頂く「業務提携」をしているパートナーの方(ポンド円を専門にしている方)から、先週分の取引履歴などを「週報」として受け取りこの記事を書きながら確認したところ、ポンド円だけでも3回のトレードがありました。

(この後すぐ、実際のチャート図を日時と共に掲載いたします)

このパートナーの1人は数多くのデイトレ手法を扱う分「ポンド円のみに特化」しており、専業トレーダーで家庭持ちということもあり、夜は家族との時間を過ごすべく東京時間とロンドン時間の前半のみで、実際のトレード時間は9時〜20時頃までという方です。

実際に「2023年6月19日〜6月23日」の1週間で、先行テクニカルのトレードを行ったチャート図が以下になります。

(縦の点線がエントリー場所で、下の日時がエントリー時間です。)

先行テクニカルの履歴1

先行テクニカルの履歴2

先行テクニカルの履歴3

先行テクニカルでは最低でも一度の取引で10%の利益率は出るようになっている上で、この方は先行テクニカルの教材内で解説している、

・ロット変動
・ポジション分割

これらのテクニックを使っており、上の図で掲載した3回のトレードでも50%を超える利益率を出していました。

パートナーの方々は月単位などで履歴を送ってくれますが、この方は専業トレーダーで時間があり「事務作業は先延ばししたくない」という考えとのことで週単位で履歴などを送ってくれており、丁度メールが届いたため早速この記事を書きながら確認して、私の方でチャートをキャプチャさせて頂いた次第です。

ちなみに夜間の時間帯を除いた、ポンド円だけの1週間で3回というトレード回数ですが、利益率そのものは50%を超えるため、客観的に見ても相応の成績と言って良いかと思います。

トレード回数の話に戻すと、期間を月単位に延ばした上で、複数の銘柄を扱い夜間の時間帯での実践も行えば、必然的にエントリー回数が比例して増えるため、この先行テクニカルのトレード回数が増加することは間違いありません。

また、先行テクニカルは移動平均線を考慮しない特定のチャートパターンのみに特化しているため、多くの銘柄を扱っても混乱せずトレードができる傾向にあります。

ポンド円やユーロ円などの為替通貨とは別の銘柄でも、そのままのロジックでトレードできますので、為替通貨やゴールドはもちろん、225やダウ、個別の株式など・・・トレード対象の銘柄は数多くあるので、扱う銘柄を増やしてトレード回数をまだまだ増加させることは不可能ではありません。

以上を踏まえた上で、長期的に見れば、重複点テクニカルも先行テクニカルもそこまで大差は無いものの、同じ銘柄数を扱う場合は少し重複点テクニカルの方が多い傾向があります。

もちろん、その時期、相場状況によってチャンス訪れる頻度は異なるので「長期的に平均していけば」という話として捉えてください。

ただ、ラインと移動平均線を使う重複点テクニカルに比べ、先行テクニカルの方はラインだけを使う1つのチャートパターンのみに特化している分シンプルで、より多くの銘柄を扱いやすいとは思います。

そのため、同じ銘柄数で見た際に重複点テクニカルよりも回数が少ない先行テクニカルでも、実際に多くの銘柄を扱えば扱うほどエントリーのチャンスが比例して増え、当然トレード回数が増加できるはずです。

以上から、トレード回数の比較に関しては、複数の銘柄を扱う前提において、どちらも大差ないと言って良いかと思います。

先行テクニカルと重複点テクニカル、どちらの方が勝率は上か?

まず重複点テクニカルは、

・移動平均線
・キリ番(ラウンドナンバー)

などを使ったエントリー回避ルールがあり、その分だけ先行テクニカルに比べて若干ですが勝率の向上があります。

ただ、先行テクニカルはそもそもチャートパターン内における、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

これらの条件が極めて厳密な制約・縛りがあるので、上記のエントリー回避ルールを使ったからと言って、大きく勝率が向上するわけではありません。

むしろ先行テクニカルに、今挙げた移動平均線やキリ番のエントリー回避ルールを適用すると、大して勝率が上がらないにも関わらず、トレード回数が激減するデメリットが生じてしまいます。

そのため、結果的に月単位などで見た利益率が大幅に少なくなるわけです。

ですので、先行テクニカルに関しては極めて厳しいチャートパターンのみに特化して利益率に注力していました。

とは言え、先行テクニカルは厳密なるルールに沿ったチャートパターンを使っている影響もあって勝率は9割近いので、客観的に見た数字としては高い方だと思います。

対して重複点テクニカルは、先ほど挙げたような移動平均線やキリ番を使ったエントリー回避ルールもあり、先行テクニカルよりも若干ですが高い勝率になっていました。

まとめ〜先行テクニカルと重複点テクニカルの比較〜

ここまでは先行テクニカルと重複点テクニカルに関して、

・ロジックの違い
・トレード回数
・勝率

これらに分けて説明させて頂きました。

その上で図解したように、どちらのデイトレ手法も異なる特色・狙いがあり、単なる派生した手法ではなく、一方が片方の上位互換や下位互換ということもありません。

それぞれのデイトレ手法が「別物」であり、エントリー場所が被ることは基本的にないのが実情です。

そして、どちらのデイトレ手法とも共通して、エントリーから決済までのポジション保有時間が短いことが特徴となっています。(長くても2,30分程度が平均)

そのため、同じ口座内で両方のデイトレ手法を並行して取り組み、1日単位はもちろん、月単位の利益率を大きく飛躍させている実践者の方も少なくありません。

各デイトレ手法でエントリー場所が被らず、ポジションを保有している時間も基本的に重ならないため、2つのデイトレ手法を並行してトレード回数が倍増し、多くの方が単純に利益率の大幅な増加を実現できています。

どちらの手法もラインを引く行為は変わらないので、同じチャート設定で各銘柄の監視ができるからこそ、特にトレードの負荷が増えることもなく、割と多くの方が並行して実践されていました。

ただ、ここまでの説明における注意点として、

・トレード回数
・勝率

これらに関しては大前提として「トレードルール」を守れてこその話となります。

そもそも教材内で解説しているトレードのルールを無視したり、勘違いやミス、見落としがあれば、トレードの回数も勝率も全く違うものになってしまうからです。

ですので、そのような事態にならないよう、どちらのデイトレ手法とも、

・総合サポート
・トレード添削

この2つを回数無制限にて実施していました。

実践者が自ら開発してデイトレ手法であれば、勘違いやミス、見逃しなどは起きにくいと思いますが、私という第三者が提供する以上、まずはトレードのルールそのものを正しく理解して頂くことが欠かせません。

そんな理解の度合いに関しては、どうしても実践者側のトレード経験値によって左右されるので、個人差が出ることは仕方ないと思います。

だからこそ、質問・相談を取り扱う総合サポートに加え、実際のトレードやバックテスト、フォワードテストの結果に対して1件ずつフィードバックを行うトレード添削を「無制限」に実施して各個人の理解度を高めていました。

特にトレード添削は、1件1件のトレードを図解で添削していくため、それぞれのデイトレ手法を習得するスピードが早まったと言って頂くことが多くなっています。

ただ、このようなデイトレ手法の提供やサポート、トレード添削をきっかけとして、先ほども少し触れた「私の資金を運用してくれるパートナー」を1人でも多く増やしていくことが私の目的になっていました。

そんなパートナーがより多く増えることで、私自身の長期的な「利」が見込めるからです。

また、それは収益的な面だけではなく、人生の充実度を高めるような、長い付き合いができる人間関係の構築にも繋がっています。

そのために質の高い(利益率が高い)デイトレ手法の提供、そして習得して頂くためのサポートや添削を徹底していくことを、何よりの最優先としていた次第です。

そんな教材やサポート・添削を付けている、この記事で紹介した先行テクニカルと重複点テクニカルに関しては、下記の公式メールマガジン1通目にて案内ページを配布させて頂いておりました。

どちらの案内ページとも、エントリーから決済までの詳しいロジックを、実際のチャート図を使って図解しており、1つの参考資料としても有益にご利用頂けると思いますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

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杉原。

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デイトレ資金の提供を含めた「業務提携」のQA

杉原です。

私がデイトレードに関する情報発信を行っている理由の1つとしてデイトレ資金の提供を含めた「業務提携」によって、私の方からパートナーに提供した資金を運用してもらうというものがあります。

少し掘り下げると、私が確立しているデイトレ手法をマスターした上で、ご自身の資金は使わずリスクを抑え今後も継続してサポート(トレードの添削など)や新たなロジックの提供などを受けたい場合に、

・割合を話し合い収益を折半
・損失は私の方で負担

このような形で業務提携を行っていました。

そんな業務提携を結ぶパートナーを集めるべく、メルマガの中でデイトレ手法の公開を行っていた次第です。

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この業務提携に関して、メルマガの読者様から定期的に質問があり、特に「審査の基準」などについて問い合わせが多くなっています。

そこで当記事では、私が締結している業務提携に関しての「審査」と言いますか、提携するまでの道のりなどを解説させて頂く次第です。

デイトレ資金の提供をはじめとする業務提携、その最低条件

まず最初のステップとして、ルール通りに行えているかどうか、それを確認させてもらえるように口座のIDとパスワードを教えてもらい、一定数のトレード履歴を私の方で確認させて頂いております。

実践を依頼するデイトレ手法において生じる損失は、基本的に私の方で補填しており、ルール通りに実践せずに損失を出されると、当然こちら側が不利益に成りかねません。

それだけ、しっかりとルール通りに取り組めば高い精度を出せるデイトレ手法の実践を依頼しているからこそ、私の方で損失は補填していた次第です。

ですので、ルール通りにデイトレ手法の実践ができているかは、
どうしてもチェック項目として欠かせません。

実際のデイトレ手法については、エントリー場所から決済までの図解を含めた詳細なロジックを、公式メールマガジンの1通目にて公開させて頂いておりました。

現時点では、

・夜間の取引で1日あたり10%の利益率
・一度の取引あたり10〜40%の利益率

この2つのロジックに関して公開していますので、興味がありましたら下記のメルマガへのご登録を検討頂ければ幸いです。

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また、収益の分配面で「収益を意図的に隠していた・・・」というケースなど、互いのトラブルにならないよう、そして継続してルール通りにデイトレ手法の実践ができているかのチェックを含め、IDとパスワードは継続して共有して頂いていました。

資金提供が目的で、そのまま資金をもらって逃走して連絡不通になる・・・そのような方に対する対策として厳密に取り組ませて頂いています。

その上で、しっかり実践できる方には、まずは少額から資金を預けており、添削を含めたサポートを半永久的に適用していました。

その他、研究意欲をお持ちで、もっと良いロジックを常に追求する意志があり、互いに有益な情報交換ができる方も必須としています。

このような情報交換のやり取りにより、私1人では生まれなかったアイデアがたくさん蓄積していき、新たなロジック案に繋がり、それを複数人でテスト・・・そして新規のデイトレ手法の開発が完成している次第です。

(また、現行のデイトレ手法における「弱点」の発見にも繋がり、ロジックの見直しなどにも発展して、さらなる精度の向上にも大きく貢献していました。)

ここまで説明させて頂きました、

・実践する口座IDとパスワードの共有すること
・研究意欲を持っていること

以上が最低限の条件になります。

デイトレ資金提供を含む業務提携における信頼関係の構築

ここまで解説してような最低となる条件に加えて、この業務提携にではお金のやり取りはもちろんですが、それ以上に一生涯の付き合いになる可能性が大いにあるため、少なくとも互いの信頼が欠かせません。

そのため、SkypeやLine、電話などで実際に会話をしています。

その上で信頼を構築するために、可能な限りお会いしたいので、都内や仙台市内の会議室などで対面しているのが実際のところです。

(東北地方を拠点にしていることが多く、仙台の方が都合が付きやすいため)

やはりトラブル防止はもちろん、信頼関係が必須になるため、直での対面は欠かせないと考えていました。

その対面の中で、改めて収益の配分や今後の対応などを説明した上で、業務提携における簡単な、

・機密保持契約書
・業務委託契約書

へのサインと捺印をお願いしています。

上記2つの書類における内容は、

・収益の配分に関する割合
・損失の補填に関する条件
・互いの連絡先が変更になる際に速やかに通知する旨
・収益の振り込み日と方法

などを明記して、互いのトラブルにならないようにしていました。

これらは最低限のビジネスマナーであり、互いの信頼を確認し合うために欠かせないと考えているからです。

・・・業務提携に関しての審査と言いますか、提携までの道のりは以上となります。

ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

業務提携の対象となっていたデイトレ手法に関しては、下記のメルマガ1通目にて、エントリーから決済までの場所を含めたロジックを詳しく図解していました。

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