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杉原です。
本記事では、ゴールド(金、XAU/USD、GOLD)の特徴とトレードをする上での注意点を解説していきます。
そんなゴールドは、私自身や私がFXのデイトレ手法を継承した方々も「メインの銘柄」にするほどで、FXのデイトレードに最適な銘柄だととらえていました。
【実践者の実績や生の声】
実際のところ、私やクライアントの場合、ドル円(USD/JPY)をはじめとする為替通貨ペアもデイトレードの銘柄に含めているものの、少なく見積もっても利益の約6割はゴールド(XAU/USD、GOLD)が占めています。
そのため、私やクライアントの方々が1日10%台の利益率を出せているのは、「ゴールドのお陰」と考えている程で、だからこそゴールドはFXのデイトレに最適な銘柄だと実体験から感じていたわけです。
今回は、そんなFXのデイトレードに最適な銘柄であるゴールドに関して、特徴から注意点まで細かく解説させて頂きたいと思います。
【ゴールドで勝ち続けているデイトレ手法】
ゴールド(金、XAU/USD、GOLD)の基本情報
ゴールドに関するさまざまな特徴を語る前に、特徴や注意点の理解を深めるためにも、まずは前提となる基礎知識/基本情報を解説させてください。
銘柄の表示
ゴールドはドル建てが基本で、「XAU/USD」と大抵の場合は表示されます。
ただ、稀に「GOLD」と表記される事がありますので、お使いのMT4やMT5でゴールドをトレードする際には、「XAU/USD」または「GOLD」でお探しになってください。
実際のところ、ゴールドはドル建て以外にも、
・XAUAUD(オージードル建て)
・XAUEUR(ユーロ建て)
・XAUGBP(ポンド建て)
もあります。
ただ、XAU/USD(ドル建て)以外の上記は、取引量が少ない上が影響し各社共、スプレッドが異常に広いため、トレード対象として不適切と考えられるので除外していました。
pips換算
ゴールドはドル円などの為替通貨ペアとは異なり、pipsが分かりにくい傾向にあり、実際にメルマガ読者の方からも質問される事が少なくありません。
ただ、ゴールドのpips換算に関して、実際のところは至ってシンプルです。
「1ドルで10pips」になっているため、
・0.1ドルで1pips
・10ドルで100pips
・100ドルで1,000pips
で計算すれば問題ありません。
以下が、損益のイメージになります。(1ドル105円の計算です)
0.1ドル変動 (1pips) |
1ドル変動 (10pips) |
10ドル変動 (100pips) |
|
---|---|---|---|
0.01ロット | 10.5円 | 105円 | 1,050円 |
0.1ロット | 105円 | 1,050円 | 10,500円 |
1ロット | 1,050円 | 10,500円 | 105,00円 |
以上の基本情報を踏まえた上で、ゴールドに関しての特徴や注意点を細かく解説していきます。
ゴールドはボラティリティが異常に大きい
筆頭に挙げられるゴールドの特徴としては、ボラティリティの大きさにほかなりません。
常に、ゴールドは値動きが「異常」に大きい傾向にあります。
為替通貨ペアの中でも、
「殺人通貨」
と称されるポンドドル(GBP/USD)やポンド円(GBP/JPY)と比較しても、ゴールドはその2,3倍の値動きはは常にあるほど、非常に大きなボラティリティを誇っているわけです。
経済指標のアメリカ雇用統計が発表される際には、どの為替通貨ペアも大きな値動きを見せますが、ゴールドは常に値動きが大きいため、
「毎日が雇用統計レベル」
と言っても過言ではありません。
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる日本時間である「21時頃~2時頃」では、1分単位でも10pipsは当たり前に動く程、為替通貨ペアと比べると、やはりゴールドは異常なボラティリティです。
下図は、とある日の23時頃におけるゴールド(XAU/USD)の1分足チャートです。
横軸は10pipsごとに引かれており、上図を見ても、ゴールドの異常なボラティリティをご理解頂けるかと思います。
ちなみに、黒の水平ラインは100pipsごとに引いているラインであり、数分程度という短時間でも100pips程度は至って「普通」に動いているわけです。
値動きが大きい割にスプレッドが狭い
ここまで触れたように、ポンド円やポンドドルと比べても、ゴールドは常に異常に大きなボラティリティを誇る銘柄です。
その上で、値動きが大きい銘柄であるほど、獲得することができる利幅(pips)も比例して大きくなります。
ただ、スプレッドが広ければ獲得した利幅から、その分だけ利益が削られるため、トレード対象として適しているとはあまり言えません。
ゴールド以外に為替通貨ペアよりも値動きが大きい銘柄として、「原油」がありますが、この原油はスプレッドが広い傾向にあり、細かい利益を積み上げるような、
・FXのデイトレード
・スキャルピング
には適さないわけです。
ですが、その反面ゴールドは、各社がスプレッドの狭さを競い合っており、大抵の業者では、スキャルピングやFXのデイトレードでも不利になるようなスプレッドではありません。
特に私が使っているExnessでは、
・スタンダード口座で「1.6pips」
・プロ口座で「1.12pips」
(※ともに手数料なし)
という非常に狭いスプレッドを提供しています。
前述のとおりゴールドはポンド円の2,3倍の値動きがあるものの、スプレッドはポンド円とほぼ変わらない程です。
このように、ゴールドは値動きの割にスプレッドが狭いため、スプレッドで大きく利益を削られる事は特にありません。
だからこそ、FXのデイトレードにおいて、より大きな利益率を出すためにゴールドは非常に適した銘柄だと言えるわけです。
ゴールドはボラティリティが大き過ぎて危険?
ボラティリティ(値動き)が激しい事で、ゴールドは「危険」という印象を抱くトレーダーも決して少なくないと思います。
ただ、危険かどうかは、そのトレーダーが取り組むトレード手法の問題にほかなりません。
トレード手法が「粗悪」なものであれば、
・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
のように、比較的ボラティリティが低目の銘柄であっても、値動きの大きさに関係なく負ける時は負けるはずだからです。
ですので、まずは最低限、有効性の高いトレード手法に取り組む前提で、その取り組むトレード手法における「含み損」のデータをしっかりと取る事をオススメしています。
最大の含み損が明確に分かっていれば、どのくらいのロット数でトレードをすれば、強制ロスカットを避けられるかの把握ができるからです。
以上から、取り組むトレード手法において想定される「最大の含み損」を踏まえた上で、最適なロット数でトレードを行えば、特にボラティリティが大きいからと言って「ゴールドが危険」とは思えないというのが、私の率直な意見になります。
そんなゴールドでは、
・テクニカルの効きやすさ
・値動きの大きさ
この2つが合わさり、トレード手法によっては、下図のように一度のトレードでも2桁台を充分に超える利益率を出すことも不可能ではありません。
上の図は、私自身が得意とするサポレジを使ったデイトレ手法で、トレンドラインのブレイク手法に特化したロジックです。
このトレンドラインのブレイク手法は、
・短期トレーダーと中長期トレーダー
・逆張り派と順張り派
それぞれが同じトレンド方向になるロジックでありつつ、トレンドラインを「引かないトレーダー」からも同じ方向性が意識されやすいチャートパターンに特化していました。
そのため、大勢のトレーダーと同じ方向にエントリーができるので、極めて高い精度となり「含み損」「損切り幅」を最小限に抑え込めて、低いリスクのままロットを上げて利益率を向上させていたデイトレ手法になります。
下記の記事では、このトレンドラインのブレイク手法について、エントリーから利確・損切り、ロットの設定まで実際の事例を使って図解していますので、ぜひご覧になってみてください。
>トレンドラインのブレイク手法のエントリーから決済までの図解
その辺りの収益事例も掲載しているので、ぜひ上記のリンクからトレンドラインのブレイク手法をまとめた記事の方をご覧頂ければ幸いです。
テクニカル分析が機能しやすい
ゴールドは、為替通貨ペアに比べて、テクニカル分析が効きやすい傾向があります。
なぜなら、そもそも取引量が多い事に加え、為替通貨ペアと比較して「ファンダメンタルズ」の要素が、ゴールドには少ないからです。
とは言え、ゴールドも為替通貨ペアと同様に、経済指標などの影響がないわけではありません。
ドル建てであるXAU/USDでは、アメリカ雇用統計をはじめ、アメリカ関連の重要な経済指標が発表される際には、為替通貨ペアと同様にテクニカル分析の「効き目」が「弱まる」傾向にあります。
ただ、そんな重要なアメリカ関連の経済指標が発表される前後の時間を除けば、ファンダメンタルズ要素がほぼないため、テクニカル分析が効きやすい事は間違いありません。
そのような観点で見ても、ゴールドはFXのデイトレードに最適な銘柄だと私は思います。
ゴールドの必要証拠金を計算する方法
まずゴールドの単位は1トロイオンス(oz)が使われますが、ロット(lot)で計算ができるため、このオンスという単位は特に気にする必要はありません。
その上で、仮にゴールドの価格(レート)が1,800ドルだった場合、最大レバレッジが500倍の口座を使う事を想定し、1ロットあたりの必要証拠金の計算方法について解説いたします。
必要証拠金=1,800ドル(レート)×1(ロット数)×100(オンス)÷500(レバレッジ)
=360ドル
以上が、具体的なゴールドの必要証拠金を計算する方法になります。
例として500倍のレバレッジで計算をしましたが、私が使っている業者「Exness」では、2,000倍や無制限のレバレッジとなっているため、上記で計算した4分の1以下にあたる必要証拠金で十分です。
ですので、よりロットを大きくしてトレードができるため、利益率を高めやすくなっています。
必要証拠金=1,800ドル(レート)×1(ロット数)×100(オンス)÷2,000(レバレッジ)
=90ドル
ゴールド(金,XAU/USD,GOLD)の特徴と注意点のまとめ
以上、今回はFXのデイトレードに最適な銘柄であるゴールドに関する特徴や注意点を解説させて頂きました。
何と言ってもゴールドにおける最大の特徴は「ボラティリティの高さ」にほかなりません。
先ほども掲載した、下図のようなゴールドの1分足チャートでも分かるように、1分単位でも10pipsは平気で動くため、少ない利幅を狙うFXのデイトレードでも十分に大きな利益を得られるわけです。
この記事で解説したゴールドは、
・テクニカルの効きやすさ
・値動きの大きさ
この2つが合わさり、トレード手法によっては、下図のように一度の取引でも2桁台を充分に超える利益率を出すほど収益性の高い「優良」な銘柄だと思います。
上の図は、トレンドラインのブレイク手法に特化したロジックで、
・短期トレーダーと中長期トレーダー
・逆張り派と順張り派
両者がそれぞれ同じトレンド分析になりつつ、トレンドラインを「引かないトレーダー」からも同じトレンド分析がされやすいチャートパターンとなっていました。
そのため、大勢のトレーダーと同じ方向にエントリーができるので、極めて高い精度となり「含み損」「損切り幅」を最小限に抑え込めて、低いリスクのままロットを上げて利益率を向上させていたデイトレ手法になります。
下記の記事では、このトレンドラインのブレイク手法について、エントリーから利確・損切り、ロットの設定まで実際の事例を使って図解していますので、ぜひご覧になってみてください。
>トレンドラインのブレイク手法のエントリーから決済までの図解
その辺りの収益事例も掲載しているので、ぜひ上記のリンクからトレンドラインのブレイク手法をまとめた記事の方をご覧頂ければ幸いです。
また、ゴールド(XAU/USD)で1回のトレードあたり10%前後の利益率を出せているデイトレ手法を、記事内で公開していました。
エントリーから決済までを実際のチャート図を使って解説しているので、ぜひ下記の記事もご覧になってみてください。>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。
>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜