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杉原です。
押し安値と戻り高値は、世界中のトレーダーに意識されやすい傾向にあり、エントリーや決済の判断材料として有効な価格帯となっています。
ただ、実際のところ、
「チャート上でどこが押し安値で、どこが戻り高値かイマイチ分からない」
という悩みの相談が少なくありません。
そこで当記事では、多くのトレーダーに意識されやすい、そんな押し安値と戻り高値の見つけ方を解説させて頂きます。
ぜひ当記事と並行して下記の記事もご覧頂ければ幸いです。
押し安値、戻り高値、そもそもの定義とは
まずは押し安値、戻り高値、それぞれの意味合い/定義から明確にしていきたいと思います。
- 押し安値
→上昇トレンドにおいて最後に価格を更新した際の直前で形成された安値 - 戻り高値
→下降トレンドにおいて最後に価格を更新した際の直前で形成された高値
実際のチャート図で、押し安値と戻り高値を示したものが下図になります。
ただ、単純にチャートを見て、押し安値/戻り高値と判断しても、それが有効に機能するとは限りません。
押し安値も戻り高値も、より多くのトレーダーに意識されることにより、サポートラインまたはレジスタンスラインとしての機能を果たしやすくなるからです。
より多くのトレーダーに意識される有効な押し安値/戻り高値の見つけ方
では、大勢のトレーダーによって意識され、強く機能しやすい押し安値、戻り高値を見つけう方法を解説していきます。
まず重要なポイントが、押し安値/戻り高値を見つける際に、多くのトレーダーによって「トレンド」が認識されていることです。
先ほど書いた押し安値と戻り高値の定義では、上昇トレンドまたは下降トレンドであることが条件でした。
そのため、まず最初に、多くのトレーダーが意識するトレンドを見つける必要があるわけです。
そんな多くのトレーダーによって意識されるトレンドを見つけるには、上位足で判断できるトレンドが有効となります。
なぜなら、1分足や5分足の「下位足」よりも、環境認識などを含め短期トレーダーや中長期トレーダーまで多くのトレーダーに見られる「上位足」の方が、明らかに注目度が高く意識されやすいからです。
ただ、すべてのトレーダーが同じテクニカル指標を使って相場の分析を行っているわけではありません。
それぞれ異なる指標を、異なる視点で使い、相場の分析=トレンド分析を行っています。
そのため、上位足でトレンドを見つけることを前提としながら、
「ほぼ誰が見ても明らかにトレンド」
と判断できるようなトレンドを見つけなければ意味がありません。
そんな「誰が見てもトレンド」に見えるような相場を見つける手段として有効な指標が『チャネルライン』です。
誰もが意識できる明確なトレンドをチャネルラインで見つける
チャネルラインは下図のように、トレンドラインと平行なラインを引くもので、その2本のラインに相場が収まり、
・高値と安値が平行に推移している
・キレイなN字を描いている
ことが特徴になります。
もちろん、すべてのトレーダーがチャネルラインを意識していはいません。
しかし、キレイなN字で高値と安値が平行に動いている相場は、ラインを引かないトレーダーたちにも「明確に分かるトレンド」が見えているはずです。
実際に上図のチャネルラインを取り外したものが下図になります。
それぞれ黄色丸が高値、黒丸が安値ですが、同様の角度で平行に上昇と下降を見せているので、チャネルラインを引かないトレーダーたちにも、このN字のチャートパターンは無意識でトレンドを認識させているわけです。
チャネルラインと似たものに下図のような「トレンドライン」があり、このトレンドラインもトレンドを見つける上で有効ではあるものの、キレイなN字を描くトレンドを把握しにくい難点があります。
対して、チャネルラインの場合は、下図のように『高値も安値も平行にほぼ同じ角度で動いている明確なトレンド相場』を見つけ出せるため、より大勢のトレーダーが意識するトレンドを見つける上では高い精度を誇るわけです。
上位足のチャネルラインで押し安値、戻り高値を見つける
では実際に、より多くのトレーダーに意識され、有効に機能しやすい押し安値/戻り高値を、
・上位足のチャート
・チャネルライン
を使って見つけていきたいと思います。
この先は特に断りがない限り、掲載するチャートはすべて上位足である「1時間足チャート」です。
まずは押し安値から解説していきますので、下図をご覧ください。
上図のように1時間足で引いたチャネルラインでは、安値と高値がほぼ同じ角度で平行に値動きを見せています。
そのため、ラインを引かないトレーダーにとってもキレイな上昇トレンドが生じていると意識されやすいことは間違いありません。
そんな明確なトレンドにおいて、赤丸で示した箇所が最初に定義で解説したような「上昇トレンドにおいて、最後に価格を更新した際の直前で形成された安値」である押し安値となります。
続いては戻り高値の解説です。
下図のように下降のチャネルラインを引いた上で、赤丸で示した箇所が最初に定義で解説したような「下降トレンドにおいて、最後に価格を更新した際の直前で形成された高値」となり、多くのトレーダーに意識されやすい戻り高値となっています。
まとめ:しっかり機能する有効な押し安値と戻り高値の見つけ方
以上、この記事では押し安値と戻り高値をトレードに活用する上で、有効に機能しやすい押し安値と戻り高値の見つけ方を解説させて頂きました。
その上で、押し安値と戻り高値は、誰もが「トレンド」と認識できるトレンド相場に含まれていることで、より多くのトレーダーによって注目されるため、しっかりと機能する有効な安値と高値になります。
そんな誰もが認識できるトレンドを見つける手段として、
・上位足
・チャネルライン
を使ったトレンドの分析法を解説いたしました。
実際に上位足(1時間足)のチャネルラインを使って見つけた押し安値と戻り高値が下図になります。
解説で使ったチャネルラインは、高値と安値がそれぞれ同じような角度で平行にN字で動いているキレイなトレンド相場を見つけ出すことができます。
そんなN字で動くキレイなトレンド相場は、下図のようにラインが合っても無くても、ほとんど大勢のトレーダーが明確にトレンド相場と認識できるはずです。
大勢のトレーダーが明確に認識できるトレンドだからこそ、そのトレンドに関わる「押し安値」「戻り高値」は必然的に注目度が高くなり、しっかりと機能する有効な押し安値と戻り高値になるわけです。
そんな多くのトレーダーに意識されるトレンドを見つけられるチャネルラインは、使い方によっては非常に有効なデイトレード手法になります。
以下、関連記事でチャネルラインの有効性から引き方、有効なデイトレード手法まで、いくつか解説していますので、良ければご覧になってみてください。
有効性:FXで最強のテクニカル指標「チャネルライン」の有効性/メリットを解説
引き方:チャネルラインの機能する引き方をFXトレード手法の事例を含め図解。
デイトレ手法:
>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。
>「FXのプロもうなる?」チャネルラインを使った最強デイトレ手法
追伸
この記事のチャネルラインを使った方法とは別に、キリ番(ラウンドナンバー)を使った、しっかりと機能する「押し安値」「戻り高値」の見つけ方を解説した記事を新たに投稿させて頂きました。
本記事と同じく有効な押し安値/戻り高値の見つけ方になるので、ぜひ下記の記事もあわせてご覧になってみてください。