杉原です。
この記事では、
・日本人が「ポジポジ病」に成りやすい文化的な背景
・それに関連した対策
これらの、トレーダーにとって成功の壁となるポジポジ病を打ち破るための講義をお届けします。
まずタイトルにも書いた「ポジポジ病」ですが、
・ポジションを持っていないと落ち着かない
・とにかく早くエントリーしておきたい
などの意識から、本来はエントリーする予定の無いタイミングで、無駄にポジションを持つ傾向を指します。
そして、そのエントリーは、未検証で根拠がなく「体系化していないロジック」でのエントリーになるため、勝てても一時的にしか通用せず、繰り返すほど負けが大きく上回りのが実情です。
また、そういったポジポジ病でのエントリーは、体系化していないロジックなので、
「どこで負け(損切り)を決めるか」
この観点も体系化していない(明確になっていない)ことで、なかなか損切りできずに最終的な損切りがとても大きくなって『一度の負け』が大きな損失に成りやすい傾向にあります。
中には、そんな負けを取り返そうと、負けた次のトレードで再びポジポジ病のエントリーを行い、大きな負けを繰り返し資金を減らすケースも少なくありません。
こういったポジポジ病ですが、どうしても精神面(マインド)が根底にあり、その精神面のさらに根底には、文化的な背景が根強く関係していました。
そのため、今は発症していない人でも誰もが日常やトレードなどの、ちょっとしたストレスなどを「きっかけ」に、ポジポジ病をいつ発症してもおかしくありません。
すでに発症の経験がある場合には再発防止に、今の段階では未発症の場合には発症の予防に、必ず役立てる講義内容になるので、ぜひ最後まで目を通して頂ければ幸いです。
1.文化的な背景
まず、ポジポジ病を発症しやすい文化的な背景ですが、この背景そのものを「知ること」も対策の1つになります。
根っこにある要因を直視することで、覚悟を持って対策する必要性を理解できて、そこから根本的な解決策も浮かび上がるからです。
その上で、ポジポジ病の精神状態として、
多くの人に共通して見受けられるのが、
・ポジションを持っていないと落ち着かない
・とにかく早くエントリーしておきたい
こうした心理傾向に他なりません。
そして、上記のような心理傾向の奥底にあるのが、
「すぐに何らかの結果が欲しい」
「労力に見合う結果が欲しい」
このような心理にあります。
つまり具体的には、「チャートを見たら、できるだけ早く、エントリーして勝敗の結果が欲しい」という、こうした大なり小なり誰もが持ち得る心理に他なりません。
そして、誰でも持ちやすい、そんな心理こそが、ポジポジ病の第一歩になるからこそ、誰でも発症しやすいのが実情であり、対策が不可欠だということです。
その上で、すぐに結果を求めるのは、文化的な背景があるからこそ、誰しもが持ち得る心理になります。
まず、誰もが通る学校教育や職場から見ていくと、以下のような要素がありました。
- 定期テスト
→必ず決まった日程で点数による明確な結果が出る - 入学試験や入社試験
→同じく明確な結果が合否で必ず現れる - 時給や日給、月給制度
→よほどの事情がない限り必ず決まった額の対価が貰える
こうした風潮は、『必ず何らかの結果が決まったタイミングですぐに出る』ようになっています。
その上で、トレードでは本来、どのタイミングで来るか分からないチャンスが来るまで「待つ」ものですが、上記の文化的な背景から、待つための耐性がどうしても低い傾向になりがちです。
また、上記だけでなく、誰もが触れがちな日本の文化になっている以下も、トレードに欠かせない「待つこと」とは程遠く「すぐ」に快楽を感じるものが少なくありません。
- アルコール(ビール、ワイン、焼酎、酎ハイなど)
- ギャンブル(パチンコ、競馬、ポーカー、オンカジ、麻雀、競艇など)
- カフェイン(コーヒー、エナジードリンク、紅茶、お茶、烏龍茶など)
- たばこ
- 甘い飲食物(お菓子、糖類がたっぷりの飲料など)
- ポルノ(アダルト動画や漫画など)
多くの成人が大なり小なり、上記には関わっている傾向があり、これらは即効で快楽を得られるため「待つ」という概念が一切ありません。
トレードとお金を稼ぐ部分では共通する「ギャンブル」を例にすれば、勝ち負けに関係なく、必ず、すぐに勝敗が決します。
対するトレードでは、決めたパターンがその日に来なければ「ノートレード」になり勝敗が決することは一切ありません。
それに、チャートを見て「待って」いなければ、チャンスにエントリーすることも出来ないなど、すぐに結果が出るギャンブルとは大きく性質が異なるわけです。
トレードにおいて、そんな「待つこと」がストレスになり、
・ポジションを持っていないと落ち着かない
・とにかく早くエントリーしておきたい
こうした心理を誘発してポジポジ病の発症に至る傾向があります。
今はギャンブルを例にしましたが、
・アルコール、たばこ、ポルノ、
・甘い飲食物、カフェインなどー
こういった多くの人が日常的に関わっているようなものも、同じく、待たずに「すぐに」快楽という結果が必ず出るのが実際のところです。
そんな文化的な傾向に加え、先に書いたような、
- 定期テスト
→必ず決まった日程で点数による明確な結果が出る - 入学試験や入社試験
→同じく明確な結果が合否で必ず現れる - 時給や日給、月給制度
→よほどの事情がない限り必ず決まった額の対価が貰える
このような風習もあり、私達は「必ず何らかの結果がすぐに出る要素」で、日常が埋まっていると言っても過言ではありません。
そうした背景から「待つこと」への耐性がどうしても低いというのは避けられない事実なわけです。
・仕事やアルバイトにしても必ず決まった日に給与が振り込まれる
・アルコールやたばこ、甘いものやカフェインを摂取すれば、すぐに気持ち良くなれる(不耐症の方は別として)
・ギャンブルやポルノも、すぐに快楽を感じる
などなど、多くの成人にとって、全てでは無いにしても大なり小なり、影響を受けていることは間違いないと思います。
そして、日常的に受ける、そういった影響から、待つことへの耐性が出来にくい環境にあるわけです。
ですので、トレードで不可欠な、
・チャンスまで待つ(決まった時刻に結果が出ない)
・期待値が低いトレードに特化するほどノートレードの日もある(必ず結果が出るわけではない)
こういった事実に不慣れだからこそ、
・ポジションを持っていないと落ち着かない
・とにかく早くエントリーしておきたい
こうした心理に至ってしまい、ポジポジ病を発症しやすい地盤がありました。
何よりアルバイトにしても仕事にしても、日本では基本的に時給や日給、月給の制度な面も大きいと思います。
そんな制度の特性である、
「よほどの事情がない限り、職場に行けば必ず賃金が発生する」
このような雇用形態から、トレードで言う出勤(チャートの監視)に対しても、チャートを見れば必ず勝敗は別にしてチャンスが来るー
と思いがちな人も少なくありません。
もちろん、1日中チャートを監視できるのであれば、高い期待値の手法でもチャンスに遭遇する率は上がるので、チャンスを拾える頻度は大いに上がります。
ただ、丸一日チャートを監視するのは、本業があれば物理的に不可能な上に、仮に時間がある場合にしても、
・体力面
・精神面
この両方を考えれば、1日中チャートを監視し続けるのは現実的ではありません。
そのため、やはりチャートを監視できるのは、数時間程度がリアルなところです。
数時間程度が現実的なチャート監視時間で、本業の帰宅後に行う場合はより限られた時間になると思います。
その上で、高い期待値の手法であるほど、チャンスに遭遇する回数は限られるため、そうしたチャート監視の時間における事情で、よりチャンスを拾える回数は限られるのが実情です。
ですが、ここまで説明したような文化的な背景から、「待つこと」への耐性がそもそも低い傾向が合わさり、
『チャートを見たら、できるだけ早く、エントリーして勝敗の結果が欲しい』
こういった心理を介してポジポジ病を発症して、最初に挙げたような負のループに陥りやすくなります。
ここまでは、文化的な背景が心理に根強く作用しているからこそ、誰もがポジポジ病に陥る可能性が高いという話をさせて頂きました。
その事実、現実を知った上で見えてくる対策について、その辺りを次章では掘り下げていきたいと思います。
2.対応策
具体的な対策を3つに分けると、以下のように分類できます。
- 1.現実を知って他者との差別化を図る覚悟を持つこと
- 2.待つことの習慣化を図ること
- 3.技、時間、銘柄、利益率など努力の方向性を最適化すること
以下、それぞれを掘り下げていきます。
1.現実を知って他者との差別化を図る覚悟を持つこと
先程まで解説した文化的な背景から、どうしても「待つこと」への耐性が低いため【無意識的】に誰もがポジポジ病に陥りやすい・・・この現実に気づくことが第一歩に他なりません。
誰でも陥りやすいからこそ、覚悟を持って対策していくという、その必要性を認識できるからです。
そして、多くのトレーダーは、こうした事実/現実に気付かず、ポジポジ病を繰り返しては資金を減らし、時には資金を溶かす傾向にあります。
だからこそ、そういった大勢とは『差別化』を図るべく、誰もが日常の影響からポジポジ病に陥りやすいという、事実/現実の認識をした上で対策を図ることが有効ということです。
トレードで成功する上で、期待値の高い手法はもちろん欠かせません。
ただ、そのチャンスを待てなければ意味がないからこそ、手法と同じレベルで「待つこと」、その覚悟が必要不可欠です。
要するに、単なる小遣い稼ぎなどでは無く、トレード=ビジネスという覚悟が必要となります。
待つことも仕事の一部であり、むしろ【待つこと】こそがトレードというビジネスの本質ー
この覚悟こそがポジポジ病を防ぐ上で不可欠なマインドであり、なかなか成功できずにいる大勢との差別化の要素に他なりません。
そもそも自分のために相場は存在しておらず、自分にとって都合の良いタイミングでチャンスが来てくれるはずも無いわけです。
限られた時間の中でチャートを監視するのであれば尚更ですし、だからこそ待つことがトレードの本質と言っても過言ではありません。
このマインドがあれば、後に解説する2,3の対策にも、覚悟を持って受け入れやすくなり、よりポジポジ病の再発や予防に繋がっていきます。
その他、文化的な背景の話に関連し、依存症にならないことも非常に重要です。
まず、
ポルノ、アルコール、ギャンブル、カフェイン、
甘い飲食物、タバコなどなど、
このような快楽が即効で働くものに依存し過ぎてしまうと、そういったものに脳が慣れ過ぎてしまい、脳機能が正常では無くなる可能性が高くなります。
実際、ポルノ(性)やアルコール、ギャンブルなどは、依存症の外来も数多くあるほど、
・性依存症
・アルコール依存症
・ギャンブル依存症
など、医療機関レベルの対策が必要になっているのが実情で、日常生活に支障が出るケースも少なくありません。
程度の差はあるものの、依存度が高まるほど脳の中で、今すぐ、早く結果(快楽)を求める回路が強くなり、常にイライラした状態や不安な状態に陥りやすくなり、トレードで言えば、常にポジションを持っていたい心理・・・・要するにポジポジ病に成りやすいわけです。
それほど脳を壊して正常な働きを妨げてしまいがちなのが、ポルノやアルコール、ギャンブルをはじめとする、即効性のある快楽産業なのが実情になります。
そういった依存になると、先ほども書いたように、常にイライラや不安が日常になるため、トレードにおいては早くポジションを持つことで安心したいという、ポジポジ病に一直線に陥りやすいからこそ、依存症にならないことも有効な手段の1つです。
まずは誰もが日常の影響からポジポジ病に陥りやすい現実/事実を受け入れ、その対策の必要性を理解すること、そして依存症にならないよう気をつけること、これが1つ目の対策でした。
2.待つことの習慣化を図ること
どんな行動も習慣化してしまえば、はじめは不慣れでストレスだったものの、いつしか「当たり前」になっていく、そんな体験は誰しもあると思います。
通学や通勤、新しい仕事などなど、
最初は慣れないため「ストレス」だった行動なはずが、いつしか「普通」のことになりストレス無く受け入れられていたー
そんな誰もが持ち得るような経験は、まさに習慣による『慣れ』の例です。
こうした習慣を利用して「待つこと」を前提としたトレードに慣れれば、文化的な背景から待ちに対する耐性が低かろうとも、待つことが「当たり前で普通のこと」となって、ポジポジ病への予防、再発の防止に繋がっていきます。
そのためにも、待つことを意識したトレードを、『継続すること』が欠かせません。
わずか1日、2日程度では、どんなことも習慣にはなりにくいと考えられるからです。
数週間や、習慣になるとよく言われる3ヶ月など、ある程度の期間を継続していけば、それが習慣となり当たり前となっていきます。
ゆえに、文化的な背景から待つことへの耐性が誰しも低い傾向にある事実を受け止め、待つことが当たり前という意識でのトレードを習慣化していくことー
こうした流れによって、自然とポジポジ病になる要因を断ち切りやすくなるわけです。
3.技、時間、銘柄、利益率など努力の方向性を最適化すること
チャート監視の時間が限られているほど、そしてトレード手法の期待値が高いほど、チャンスに遭遇する回数が減ることは避けられません。
そうした事情から、なかなかエントリーできずに収入が0の日があるという現実を受け入れられず、先に解説した1と2の対策をしていても、
「今なら買い(または売り)のチャンスなんじゃないか?」
と、用意していた手法とは違うパターンでもチャンスと感じ、気づけばエントリーしてしまいポジポジ病に至るケースも有り得ます。
そこで有効となる対策が『努力の方向性を最適化する』ということです。
無駄に焦ってチャートとにらめっこしてポジションを持とうとする努力は、
・検証もしていない
・体系化(明確化)していない
そんな手法になるため、たまたま勝っても続くわけがなく、明確化できてないことで損切りが大きくなって、一度の負けで大きく資金を減らすことも少なくありません。
そういったマイナス方向に働く努力ではなく、
・技(手法)を増やす
・時間を延ばす
・銘柄を増やす
・一度の利益率を高める手法に特化する
こういったプラス方向に働く努力に特化するのが重要です。
まず単純に、併用する「技(手法)」や扱う「銘柄」を増やせば、その数だけチャンスに遭遇する回数が倍々になります。
また、飲み会やプライベートなどの時間を削り、「チャート監視の時間」を増やす(延ばす)ようになれば、その分だけ同じくチャンスへの遭遇率が増すはずです。
こうした、
・技(手法)を増やす
・時間を延ばす
・銘柄を増やす
という努力は誰しも出来ることであり、マイナスではなくプラスに働くので、月利などは明らかに向上し、それが安心材料となってポジポジ病の発症を防ぎやすくなります。
その上で、一度の取引における利益率が高い手法に特化すれば、少ないトレード回数(チャンスの回数)でも、月単位などで相応の収入を得られます。
本業や家庭のこと、体力面などの事情で、どうしてもチャート監視の時間を延ばせなくても、利益率の高い手法=期待値の高い手法に特化した上で、
・技(手法)を増やす
・銘柄を増やす
このいずれか、もしくは両方を取り組めば、相乗効果で収益性は飛躍的に高まるはずです。
そうした収益性の向上があれば、自然と無駄にポジションを持たなければという「焦り」が無くなり、「待つこと」が苦痛にならずポジポジ病が遠ざかると思います。
少なくとも、利益率が高い手法であれば、何度も取引すること無く、それなりの月利を出せるため、無駄にトレードする必要性が無くなり、ポジポジ病とは無縁になるはずです。
特に「技(手法)を増やす」ほど、チャンスの回数は倍増するため、待つ時間が半分以下に減っていくため、物理的な大きな対策になることは間違いありません。
まとめ
以下、ここまでの話を箇条書きでまとめたので、整理して頂ければ幸いです。
- まず、常にポジションを持っていたい「ポジポジ病」が、多くのトレーダーが失敗する大きな要因であり、発症する要因には文化的な背景も存在している
- 結果が出ることが保証されている、すぐに快楽を得られる文化的な背景の例
・定期テスト、入学試験や入社試験、時給や日給、月給制度
・アルコール(ビール、ワイン、焼酎、酎ハイなど)
・ギャンブル(パチンコ、競馬、ポーカー、オンカジ、麻雀、競艇など)
・カフェイン(コーヒー、エナジードリンク、紅茶、お茶、烏龍茶など)
・たばこ
・甘い飲食物
・ポルノ(アダルト動画や漫画など)
こうした要素に大なり小なり誰もが関わっていることで、無意識的に「待つこと」への耐性が低くなっているため、誰しもがポジポジ病を発症しやすいのが実情だからこそ対策が必要となる
- 不可避の文化的な背景から図る対策
1.現実を知って他者との差別化を図る覚悟を持つこと
2.待つことの習慣化を図ること
3.技、時間、銘柄、利益率など努力の方向性を最適化すること
以上、箇条書きで簡潔にまとめましたが、最後に説明した、
・技(手法)を増やす
・時間を延ばす
・銘柄を増やす
・一度の利益率を高める手法に特化する
に関しては、私がメルマガ内でも提唱しているライントレードのロジックは、上記を満たしやすい傾向にあるため、ポジポジ病の予防に繋がる手法にもなっていました。
また、こうした文化的な背景を踏まえた「現実」を知った上で、根本的な対策を図っていくことは、他のトレーダーとの大きな差別化になることは間違いありません。
そもそもお金は無限にある訳では無く、限りある額を奪い合っているのが現実なので、ネットの情報によくある「誰でも努力せず簡単に」というのは有り得ない話だと個人的には思います。
お金は奪い合いの側面があるからこそ、簡単に、誰もが努力なしに稼げるのは、資本主義の社会において成立し得ないと私は考えていました。
本当に何の努力も無しに簡単にそして、すぐ稼げるとしたら、それこそ「闇バイト」のような犯罪行為で、かつ相当なリスクが伴わなれけば成立しないと思う次第です。
ただ、努力の方向性さえ最適化していけば、誰にでも成功の確率を高められるのは間違いないと思います。
トレードで言えば、理に適ったロジックの手法に取り組む前提で、
・技(手法)を増やす
・時間を延ばす
・銘柄を増やす
・一度の利益率を高める手法に特化する
こうしたプラスに働く努力を行えば、掛け算で収入は増える傾向にあるからです。
ぜひ、今回の講義内容を参考にして頂ければと思います。
本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。
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