「トレード総合」の記事一覧


<石破ショック>に便乗してドル円で約40%の利益率を2時間で出したデイトレ手法の事例。

杉原です。

この記事を執筆している最近は<<石破ショック>>と言われる程に、自民党総裁が石破氏に変わったことを「きっかけ」にして円関連の通貨ペアで大きな値動きが起きていました。

こうした「ファンダメンタルズ」が主体となる相場では、

・一方的な上昇
・一方的な下落

このような状況も有り得て、その影響もあってか、

「このような時期はデイトレはしない方が良いですか?」
「今は利益を得にくいですか?」

そんな相談をこちらで受けることも少なくありません。

ただ、実際には、そんなことは全くなく、短期のデイトレにおいては『むしろ大きな利益を一度に取れるチャンス』も普通に発生しています。

そもそも上位足で見れば上げ続けや下げ続けで、一方通行な相場に見える時期があるものの、5分足ような下位足では、

「上がったり下がったりの『波』を繰り返している」

このような相場がずっと続いているので、短期のデイトレであれば、いくらでもトレードのチャンスはあるわけです。

その上で、今回のようなファンダメンタルズによって、値動きが大きくなった際には、
テクニカルも効く場面であれば、その値動きの大きさに比例して利益率も大きくなるメリットがあります。

そんな事例として今回の講義で紹介する下図は、まさに先日2024年10月2日15時台のドル円5分足チャートです。

石破ショックにて2時間ほどで約40%の利益率を出していた事例

ドル円5分足チャート2024年10月2日15時台

(縦線がロング、丸の辺りが利確になります。)

チャート図の解説になりますが、まず下降のトレンドラインがブレイクされると、その下降トレンドの終わりを見て、多くのトレーダーが、

・これ以上の売り注文を避ける
・上昇トレンドが始まる前に買い注文を出して安い位置で買いポジションを持つ

このような動きに出やすくなるのが実際のところです。

これが先ほどの図における赤の下降チャネルラインになります。

さらに、黄緑の上昇チャネルラインでは、トレンドライン側に反応して、上昇トレンドが継続する形になっていました。

そのため、黄緑の上昇トレンドを見て、

・売り注文を避ける
・この上昇トレンドに便乗して順張りの買い注文を出す

そんなトレーダーが多くなってきます。

以上から、

・赤ラインのブレイク
・黄緑ラインの反発

これらが共に上昇トレンドの「加速」に繋がり、2つの相乗効果が発生して、

・売り注文が大幅に減少
・買い注文が大幅に増加

このような状況になるのが図の縦線です。

ドル円5分足チャート2024年10月2日15時台

その上で、値動きが大きい時期もあって、黄緑のライン幅も決して小さくはありません。

実際に今回のドル円では、このロジックを利用した読者さんからも、目標の利確(青)手前まで買いポジションを持ち、2時間ほどの時間で約40%の利益率を出した、そんな方々からの嬉しい報告も多々ありました。

このようなラインの反発とブレイク、その相乗効果を狙うロジックは「2つのラインが引けるまで手出しない」このような性質があり、見方を変えれば余裕を持ってチャンスを待てるということです。

ですので、複数の銘柄でチャンスを狙っても負担はそれほどありません。

かなりの「絶好のチャンス」だからこそ、決して1つ銘柄では頻発しないものの、複数の銘柄で監視をしてチャンスを伺っていれば、このパターンで大きな収益を取れる回数が増加するはずです。

そんなラインの反発とブレイクの相乗効果による『トレンドの加速点』を狙う手法ですが、以下の記事で根本的な原理について解説していました。

記事の中ではエントリーから決済までの図解をしていましたので、ぜひ参考にしてみてください。

>加速点テクニカル

今の時期に見られる大きな値動きだから勝てる手法ではなく、上のページで解説しているように「相場の本質」に沿ったロジックなので、有効性は今後も特に変わりません。

普段の通常的な値動きであっても、一度の取引で2桁台の利益率を平均的に出せているので、相場の動きが落ち着いても変わらず相応の収益を得られる手法です。

背景にある相場の本質を捉えた有効性の原理、エントリーから決済までの図解、すべてトレードの参考資料として使える情報になるはずなので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

>加速点テクニカル

その他のデイトレ手法もブログ内で図解しているので、こちらも併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

日経平均の大暴落とFXへの影響と対策について

杉原です。

つい先日、日経平均が大幅な下落幅で、異常なことになっていたようです。

あまりに値下がりし過ぎたことで取引がストップする、

「サーキットブレーカー」

が本当に久しぶりに作動している程でした。

この日経平均の大幅な下落に伴い、FX(為替通貨)でトレードしている方々から、

「特に材料もないのに、何故こんな大暴落が起きたのですか?」
「FXに影響はありますか?その対応策などありますか?」

このような質問が昨日だけでも相当数が寄せられ、割と共通性の高い内容なので、共有の意味もあり記事を書かせて頂いている次第です。

日経平均の異常な下落の要因

まず原因から簡潔にまとめさせて頂きました。

今回の暴落は、東日本大震災のように明確な材料があったわけではありません。

ただ、

・過剰だった円安から円高の状態にあるドル円相場との連動による下げ
・アメリカ株の下落に対する連動した下げ

これらが重なることで、ここ数日〜数週間で日経平均の下落が続いていたことは確かです。

先月(2024年7月)11日では、最高値の4万2千円まで上がったものの、数日前である今月(2024年8月)2日には、3万5千円まで下がり20日程で約7,000円の下落が起きていました。

そんな、ここ最近の下落も決して小さくはなく「自分も売らなければ」このような心理になった投資家が増え、

・日経平均先物
・東証1部の有力株

これらの決済(売り)が大量に出たようでした。

いわゆる「パニック売り」とも表現されます。

その上、数日間の下落幅が大きかったこともあり、あえて買いに出る投資家も少なく、圧倒的に「買いより売りの方が多い」状況になっていたんです。

(売りが買いより多ければ下落するのが相場の仕組みで、売り買いの差が大きければ大きいほど下落が加速)

そのような状況において、下落を先読みした上で空売りを行う、資金が潤沢な投資家も多くおられ、下落の加速に繋がっていました。

そして、日経平均が上昇傾向にあった数か月前から、買いポジションを持っていた多くの投資家に対し、あまりの下落によって含み損が過剰に膨れ、追加で入金を求められてる、

『追証』

が大量に発生したようです。

その追証に対して、

「この後まだ下がりそうだし、追加で入金するくらいなら、ここで損切りしよう」

という心理から、長期保有を検討していた投資家も、あえて追加の入金を行わず、損切りの売り注文を出していました。

このように追証が発生して、追加の入金を行わず損切りをした売り注文が大量に出たことで、

「トドメの一撃」

のような形で今回の大暴落へと繋がったようです。

為替相場(FX)への影響と対策

円安でドル円は160円まで上昇して以降、140円前半まで円高が進みました。

それも日経平均の大暴落における「きっかけ」の1つになっており、それはドル円と日経平均の相関性があるからに他なりません。

そのため、今度は日経平均の大暴落からの影響で、さらに円高が進む可能性も有り得ると思います。

とは言え、これは中長期的な話で、日経平均の下げ止まりによって連動して円高の流れも一時的に止まる可能性も少なくありません。

そこから再び円安に戻る可能性も大いに有り得ます。

その他、アメリカで行われる大統領選挙で、その結果によっては円安または円高、どちらかに大きく振れる可能性も大いに有り得る話です。

このように中長期では、ポジション保有の間に様々な要因が絡み合うので値動きを高い精度で読むことは本当に難しいですし、そもそも過去の検証(バックテスト)自体も、中長期になればなるほど数が少ないので、その観点からも精度はなかなか見込めません。

逆に、数分〜数時間レベルであれば、

・充分な数の過去検証が可能
・ポジション保有時間が少ないことで異常な相場に巻き込まれる前に決済できる

このような精度の高さに繋がる「強み」があります。

だからこそ、中長期の保有やスイングトレードより「数分〜数時間のデイトレード」という選択がベストだと思う次第です。

そして精度の高さに繋がる強みに加えて、

・日々、取引のチャンスがある
・すぐにポジションを決済するからこそ安定して利益を出金しやすい

このような性質から「職業」としても成立できるスタイルだと思いますし、私自身だけではなく多くの方がデイトレを確固たる収入源にしています。

(長期保有の投資は、取引チャンスがかなり少ない上に、そもそも、すぐにポジションを決済できないので、デイトレのような短期スタイルに比べて、やはり職業的な収入源には向いていません)

もし長期保有の投資をするのであれば、株式投資における

「配当」

のような、ポジションを持ったままで決済せずとも、必ず貰えるような性質の収入を目的にする方が確実です。

値動きによる差分の収益(キャピタルゲイン)ではなく、配当などによるインカムゲインを目的にすれば、どんな値動きがあっても安定した収入源になることは間違いありません。

いわゆる放ったらかしによる収入源にできるということです。

ですが、このような配当によるインカムゲインは、微々たる割合の利益なので、配当や金利を職業レベルの収入源にするには「それなりの資金」をつぎ込む必要があります。

利回り(年利)で見れば、株を例にしてみると配当は数%程度なので、仮に平均5%の利回りに1千万を投資していたとしても『年の収益は50万程度』にしかなりません。

まともな収入源にするには、この10倍である億単位は投資したいところです。

このように、それなりの余裕資金があってこそ、長期保有の投資は有効となるのが実情であり、そのステージに行くまでには、インカムゲインで稼ぐよりも、デイトレード(キャピタルゲイン)で稼ぐ方が、

・利益率の大きさ
・取引回数の多さ
・短期ゆえに値動きを読める精度の高さ

これらが圧倒的に優れているので、向いていると思います。

ましてや、今回のような「数年に一度レベルの大暴落」に遭遇しても、資金を大幅に失う被害を受けずに済む、そんなリスクヘッジも自然にできるのが強みです。

以上から、FXにしてもゴールド(XAU/USD)にしても今回のような異常な値動きへの対策としては、

「デイトレードのような短期保有スタイルを徹底する」

という点が挙げられると思います。

実際、このような大暴落でも、中長期の保有スタイルではチャンスが見つかりにくいものの、短期のデイトレでは、まさに昨日の事例になりますが、下図のように大きく取れていました。

ドル円にて、トレンドライン青、チャネルライン黄緑、黒のキリ番(144.000円)の複合でショート(縦線の時刻)→ドル円にて、トレンドライン青、チャネルライン黄緑、黒のキリ番(144.000円)の複合でショート(縦線の時刻)

そんなデイトレはトレーダー達の人間心理を利用して細かなチャンスを拾っていくスタイルで、

「人間心理は普遍で変わらないもの」

このような性質があるからこそ、安定期に日々、収益を得ることが可能です。

ちなみに上の事例はメルマガなどで紹介していた、トレーダー達の人間心理を利用すべく、ラインを使った体系化した裁量トレード手法を使って取れていたチャンスでした。

>無料のメールマガジンはこちら

今回のような数年に一度レベルの動きがあっても、このようにデイトレのスタイルであれば、リスクを回避しながら安定的に収入を得ることができるので、今回の対策としては先ほど申し上げたように、

「デイトレのような短期保有」

このスタイルを徹底することが理想です。

ちなみに私自身どうしても性分的に

「自分の実力でコントロールできる収入の方が良い」

そんな考えがあることで、このような投資は受け付けない部分も相まって、今のところ株式投資などのインカムゲインを目的とした長期保有は1つも行なっていません。

ただ最近では、始めた投資が1つありました。

それが、下記URLで紹介している自作のEAです。

>ライントレードEA

EAが取引をしてくれることで、配当のようなインカムゲインではないものの、自身がチャートを見ていなくても、EAのトレードにより不労所得に近い収益が得られます。

そんな収益を、EAは自分のプログラミングでコントロールが可能だからこそ、インカムゲインの代わりにしようと考えたわけです。

そもそもEAはインジケーターを無駄に組み合わせて、小数点単位でカーブフィッティングするしか出来ない・・・と思い込んでいたものの、自分自身がMT4のプログラミングを学び、ある程度のラインは使えることを知ってEAの自作に至りました。

先ほど例に挙げたような裁量トレード手法のレベルは、現時点で技術的に実現ができていないものの、

・ゴールド(XAU/USD)
・ショートのみ

このような条件で、以下の案内ページで紹介しているように、資金の増加率は100倍(10,000%)に到達しています。

>ライントレードEAの案内ページ

ただ、そんな対象銘柄であるゴールドはここ最近、高値が更新されるなど上昇基調なので、

「ショートだけで大丈夫ですか?」

このような質問が寄せられることもありました。

確かに上昇トレンドが強いと心配になるかもしれません。

ただ、あくまでも短期のデイトレードなので、上昇トレンドだろうがショートのチャンスはいくらでも存在します。

そもそも中長期的に上昇相場でも、上げっぱなしということは無く、その上昇トレンド内でも、明確な下落トレンドはあるのが実情です。

ですので、順張りのショートでも、下図のように大きく取れることが普通にあります。

・EA案内ページで開設していたロジック3(相場の収縮ショート)の実例(縦線→赤丸で決済、約500pips=50ドルの利幅)(縦線→赤丸で決済、約500pips=50ドルの利幅)

その他5つのロジックに分けた上で、「短期の視点」における、

・順張り
・逆張り

など、様々なロジックのショートがあるので、正直なところ中長期の上昇トレンドだからと言って、極端に不利となるかというと、それほど影響はないのが実際のところです。

(逆に、中長期が下落トレンドになると、ロジック3として上で紹介したような利幅が大きくなるので、他の時期に比べて、より収益が高まる余地はあります。)

その他、現状はショートのみではあるものの、今後は短期のロングも導入していく予定です。

ですので、その視点でも収益が今以上に高まる余地があると客観的に見ても思います。

ただ、そんな収益性以上に私が「強み」に感じている点は、

「裁量トレードと資金を1本化できる」

という部分です。

無駄な処理を限り無く省いたことで、EAを稼働させている口座内でも、裁量トレードを並行させることが可能となっていました。

それにより、

・EA用の口座
・裁量トレード用の口座

このように資金を分散せず、1つの口座に1本化することで、全体的な資金の増加率を大幅に向上できるメリットがあります。

EAは短期トレードではあるものの、長期的にまとまった収益を出すものなので、同じ口座内で裁量トレードも並行できれば、

・EAによる長期的な収入
・裁量トレードによる短期的な収入

これを両立できるということです。

そんな裁量トレードに関しては、EA稼働の特典としてフォローアップ講座にて、実例と体系化した図解テキストを提供させて頂きます。

トレンドラインやチャネルラインに頼らない手法をはじめ、

・キリ番のみを使ったデイトレ手法
・1,2本のラインのみで行うライントレード手法
・EAの取引を利用したドテンやピラミッディング
・数時間以内のラインのみで行うスキャルピング手法

などなど、EA化は現状できなかったものの、片手間でも取り組めるレベルのシンプルなノウハウを提供の予定です。

(もちろん、EAの稼働が前提なので、稼働している方への特典になります)

その辺りのフォローアップ講座も、どうぞご期待頂ければ幸いです。

>ライントレードEAの案内ページはこちら

以上、この記事では日経平均の大暴落と、その為替相場への影響と対策から、ここ数日ご案内していた「EAという投資対象」についての補足をさせて頂きました。

それでは。

杉原。

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軽っ!重いEAの動作を軽くしてMT4とEAの軽量化を行う設定方法

杉原です。

EAを動かすMT4では、動作が重くなることで、

・EAの正常動作ができない
・動画視聴や仕事などパソコンで他の作業ができない

このようなネガティブな事態に繋がるケースも少なくありません。

特にEAの正常な動作がされない場合は、せっかく有効なEAを使っていても、本来の収益が出せずに資金を大きく失う危険性も有り得ます。

また、EAを動かしていることでパソコン全体が重くなり、他の作業が一切できなくなると、パソコンの使い道が「EAの稼働のみ」になって、作業用PCを別に購入する費用が発生するなど、費用面でのマイナスも否定できません。

そこで当記事では、EAを稼働させていてもMT4が重くならず軽い動作を維持して、

・EAが正常に動作して本来の収益を得られる
・EA稼働中も同じパソコンを使って動画視聴や仕事など他の作業ができる

このようなメリットを得られるための、様々な設定方法を解説していきます。

そんな設定方法に関して、この記事では細かな点まで追求して効果を発揮するために、

・MT4の設定
・パソコンの設定

この2種類に分類して解説させて頂きました。

1.MT4側の設定〜EAを使ってもMT4を軽くする〜

まずEAは、

・値動きが起こるごと
・新しいローソク足が生成されるごと

に細かな処理をしているため、その処理の膨大さがMT4の重さに繋がります。

さらに、そもそもMT4自体は、値動きが起こるたびに、その値動きをチャートに反映させるため、秒単位で膨大な処理を「常に」行なっているので、そこにEAの処理も加わることで、どうしても動作が重くなるわけです。

そこで、MT4で勝手に行っている「特に必要ない無駄な処理」を止めたり、設定を変えることで、動作の軽量化を実現していきます。

1-1.チャートの最大バー数を必要最小限にする

1つ目の設定は最も効果が実感できるもので、チャートのバー数を最小にする方法です。

MT4の初期設定では、かなりのバー数が設定されていて、チャートを開いているだけでも大きな負担が常に発生していました。

そこで、チャートのバー数を必要な最低限のみに抑えて、MT4の負担を大幅に軽減していきます。

まずは下図のようにMT4の上部から「ツール」→「オプション」の順にクリックしてください。

ツール→オプションの順にクリック

続いて、下図のように「チャート」のタブを選択して、

・ヒストリー内の最大バー数
・チャートの最大バー数

この2つを両方とも『2000』に変更し、下のOKを押していきます。

チャートのバー数を最小に

この設定によって、MT4内部で常に保存されるバー数による容量を大幅に軽くできるため、大きな軽量化の効果が期待できるわけです。

この『チャートのバー数を最小化すること』が、まず一番に取り組んで頂きたいほど、効果が目に見えて出てくる方法でした。

1-2.通貨ペアの気配値を必要な分だけ表示する

こちらの設定は、下の図にあるように、

・買値(Ask)
・売値(Bid)

と、この2つの差である『スプレッド(図の右端)』を表示している気配値に関しての設定です。

エクスネスの気配値

上の図は今見ている銘柄のみに絞って表示して、MT4の負担を少なくしている状態です。

ですが、MT4の初期状態では、大量の通貨ペアが表示されていて、MT4の負担を大きくしています。

負担が大きくなる理由としては、気配値における、

・買値(Ask)
・売値(Bid)

これらは秒単位で変動し、それを常にMT4に取り込み、気配値の表示に反映させ、AskとBidの差であるスプレッドも同時に計算して表示し続けるからです。

つまり、相当な処理が秒単位で常に行われています。

ただ、気配値に表示させる銘柄を、トレード対象(監視対象)にしている銘柄のみにすれば、秒単位で発生している負担を大幅に軽減できるわけです。

そんな気配値の表示数を限定させるには、まずは下図のように気配値の場所で右クリックして「すべて非表示」をクリックします。

気配値

「すべて非表示」をクリックすると、現時点で表示しているチャートに関する気配値のみになります。

つまり、チャートを出していない銘柄以外は、気配値に表示されなくなるので、その分だけMT4の負担が一気に軽減されるということです。

1-3.通貨ペアの気配値は必要な時だけ表示する

続いては、気配値の表示を減らした上で行う方法で、そもそも必要のない時は気配値そのものを表示させない方法になります。

要するに、スプレッドの確認をする時だけ気配値を表示させ、それ以外の時は「気配値そのものを閉じる」ことでMT4の負担を減らすわけです。

下図の赤枠で示した×を押せば、気配値が閉じ、青枠の部分をクリックすれば再び気配値が表示されます。

気配値

気配値の使い道は、基本的にスプレッドが広がっていないかの確認だと思うので、エントリーする時だけ表示させれば良い話です。

ですので、エントリーの時だけ気配値を表示し、それ以外では常に閉じておけば、秒単位で負担が発生している負担の軽減になっていきます。

1-4.余計なチャートを表示しない

MT4でのチャートの表示には、

・ローソク足情報の取得(始値、安値、高値、終値)
・ローソク足の情報に沿ってチャートを表示

このような処理が秒単位で発生して、それが大きな負担になっています。

さらにインジケーターの表示やラインの描画も加わると、その負担は倍々に大きくなりかねません。

そのため、まずはトレードに使わないチャートをすべて閉じてしまうことを推奨していました。

チャートの表示を最小限にすれば、その分だけ単純にMT4の負担が大幅に減るからです。

余計なチャートの閉じ方は、下図のように該当するチャートのタブ部分をクリックして「閉じる」を押します。

チャートの閉じ方

逆に、チャートを開くには、下図のように気配値で表示したい銘柄を右クリックして「チャート表示」をクリックすればOKです。

チャートの開き方

1-5.余計なインジケーターやラインは表示しない

使うインジケーターの機能にも左右されるものの、基本的にインジケーターは過去〜現時点における膨大なローソク足の情報から、様々な計算を常に行なうため、相応の負担が発生しています。

また、引いたラインに関しても、表示したままでは、MT4の負担が増えることは避けられません。

そのため、必要のない、

・インジケーター
・ライン

これらは全て非表示にして、MT4の負担を減らすことが有効です。

ラインもインジケーターも共通して、削除したいものを右クリック→削除で簡単に消していけます。

1-6.音声設定を無効にする

MT4には音声で様々な通知を行う設定が、初期状態でONになっています。

その音声での通知によるMT4への負担も決して少なくありません。

そこで、MT4にある音声設定そのものを無効にして負担を少しでも軽減していくのが、この設定になります。

まずは以下のように「ツール」→「オプション」の順にクリックしてください。

ツール→オプションの順にクリック

続いて、下図のように「音声」というタブを選択して「有効にする」のチェックを外し、OKを押します。

MT4の音声設定を無効にする

以上で、音声関連の通知を無効にできました。

ただ、これは決して効果が高いわけではなく、やった方が良いというレベルの設定で優先度は高くありません。

ですので、もしご自身が音声通知は欲しいという場合は、この設定は見送って、他の設定を行う方針が良いと思います。

1-7.MT4関連のニュースを無効にする

次の設定は、MT4に自動で入ってくるニュースを無効にすることです。

実際のところ、勝手に入ってくるニュースには、特に必要性がないので、無効にしても問題はありません。

まずは「ツール」→「オプション」の順にクリックします。

ツール→オプションの順にクリック

次は下図のように「サーバー」というタブを選択して「ニュースを有効にする」というチェックを外してOKを押します。

MT4のニュース設定を無効に

以上で、勝手にニュースが受信されて負担が増えることを避けられます。

ちなみに、上からに番目のチェックボックス「スタート時の個人設定とデータを維持する」は、チェックしていることで認証の情報を保存してくれるので、毎回MT4を起動する際に、わざわざ口座番号とパスワードを入力せずに自動でログインできます。

そのため、特に理由がない限りは、このチェックは外さない方が良いです。

1-8.再表示用に削除済チャートを保存しない

MT4側で行う設定の最後がこちらです。

特に必要性のない機能なので、負担を少しでも減らすために、理由がない限りは行なった方が良い設定になります。

まずは先ほどと同じように「ツール」→「オプション」をクリックしてください。

ツール→オプションの順にクリック

続いて下図のように「チャート」のタブを選択した上で「再表示用に削除済チャートを保存」のチェックを外してOKを押せば終了です。

先ほどの音声設定と同じように、決して効果は高くはないものの、小さな積み重ねによりMT4の軽量化効果は大きくなっていくので、特に理由がない限りは一度きりの作業なので面倒と思わずに設定してしまう方が良いと思います。

2.パソコン側の設定〜EAを使ってもMT4を軽くする〜

ここまで解説してきたMT4側の設定とは別に、そもそもパソコン側で行う設定を解説していきます。

このパソコン側で行う設定は、EAやMT4に関係なく、パソコンそのものを高速化/軽量化していくので効果は絶大です。

2-1.不要なアプリケーションを閉じる

まずは必要のないアプリケーションを閉じることで、パソコンの負担を大幅に軽減させる方法です。

EAを動かすMT4はどうしても閉じるわけにはいかないですが、それ以外、パソコンで何か作業を行うのであれば、その作業に不要なアプリは開きっぱなしにせず閉じることで、常に発生するパソコンの負担が減ります。

そもそも大抵のアプリは開いているだけでも、相応の負担がパソコンにかかるからです。

極端な話ですが、1つのパソコン上で、

・DVDを再生
・YouTube動画を再生
・Netflixで動画を再生
・EAをMT4で稼働
・ワードやエクセルで作業

このような使い方をすれば、いくらEAを稼働させるMT4を軽量化の設定を行なっても、パソコンは重くなってしまいます。

少なくとも、動画や音声の再生は1つにした上で、何かしらの作業を行うとしても、作用に不要なアプリであれば閉じておく方が無難です。

2-2.ブラウザのタブを開き過ぎない

Google Chromeなどのネット閲覧に使うブラウザは、かなりの負担がパソコンにかかります。

そんなブラウザは下図のように、いくつもタブを開いて、複数のサイトへのアクセスを同時に行うことが可能です。

タブを開きすぎたブラウザ

ただ、このようにタブを開きすぎると、開いたタブの数だけパソコンへの負担が倍々に増えることは避けられません。

そのため、今使うタブ以外は基本的に閉じた方が、パソコンへの負担を大幅に軽減できるということです。

2-3.ブラウザのキャッシュをクリアにする

ブラウザのタブを開きすぎないように注意しても、キャッシュと言われるブラウザの機能を定期的にクリアにしないと、ブラウザが常に働きすぎてパソコンへの大きな負担になりかねません。

キャッシュは一度訪れたサイトの情報をブラウザに保存しておくもので、二度目以降にアクセスした際に、キャッシュの情報を使ってアクセス速度を速めることが仕組み。

そんなキャッシュは、定期的にクリア(消去)しないと、どんどん溜まっていき、ブラウザを重くし、それがパソコンへの負担に繋がるわけです。

そこで、長くても月1、できるなら週1回のペースで、ブラウザのキャッシュをクリアすることを推奨していました。

キャッシュをクリアする方法は、どのブラウザも大抵が共通して「履歴」という項目から全て削除を選択すれば、数秒程度で完了します。

もし不明な場合は、ご自身が使用中のブラウザにおける最新の方法があるはずなので「お使いのブラウザ名 キャッシュ 削除」などで検索してみてください。

2-4.Windowsのパフォーマンス優先にする

まずはエクスプローラーを開いた上で、下図のように「PC」という右側の項目を右クリックして「プロパティ」を開いてください。

プロパティ

続いて下図のように「システムの詳細設定」を選択します。

システムの詳細設定

すると、下図のような画面が出てくるので、システムというタブの中にある「設定」を選択します。

システムのプロパティで設定を選択

次に、下図のように「パフォーマンスを優先する」を選択します。

パフォーマンスを優先する

そして、下図のように「アイコンの代わりに縮小版を表示する」というチェックを入れてください。

カスタム

上図のチェックを入れると、先ほど選択した「パフォーマンスを優先する」という項目が、自動的に「カスタム」に変更されますが問題ありません。

この設定によって、無駄にキレイな画面表示を抑える代わりに、パソコンの負担を大きく削減できるので、とてもオススメの設定です。

2-5.容量をできるだけ空ける

次に紹介する軽量化の設定は、パソコン容量を空けることです。

動画や画像をはじめ、何かをパソコンにダウンロードしたり保存すると、どんどんパソコン容量が小さくなります。

そんな容量が少なくなればなる程、少しずつパソコンへの負担が大きくなってしまうので、容量をできる限り空ける方が得策です。

そのためのパソコン容量を空ける方法は、下図のようにエクスプローラーから左側にある「Download(ダウンロード)」をクリックして、表示されるダウンロード済みファイルから消したいファイルを削除していきます。

ダウンロードしたファイルの表示

ただ、単純にファイルを削除しただけでは、容量を空けることはできません。

ファイルの削除は「ゴミ箱」にファイルを移動しただけで、まだゴミ箱にファイルが存在するからです。

ですので、削除したいファイルを完全に消して、しっかり容量を空けるには、デスクトップなどにあるゴミ箱をダブルクリックして開き、下図のように上のメニューから「ゴミ箱ツール」を選択し「ゴミ箱を空にする」をクリックします。

ゴミ箱を空にする

このようにゴミ箱を空にして、やっとパソコン容量を軽くして、処理の軽量化に繋がっていきます。

まとめ〜EAを動かすMT4を軽量化する方法〜

以上、EAを稼働させるMT4を軽くさせて、EAを正常動作させつつ、他の作業も同じパソコンで行うための設定を、

・MT4側
・パソコン側

この2つに分けて解説いたしました。

以下が、各設定のまとめです。

【1.MT4側】

  • 1-1.チャートの最大バー数を必要最小限にする
  • 1-2.通貨ペアの気配値を必要な分だけ表示する
  • 1-3.通貨ペアの気配値は必要な時だけ表示する
  • 1-4.余計なチャートを表示しない
  • 1-5.余計なインジケーターやラインは表示しない
  • 1-6.音声設定を無効にする
  • 1-7.MT4関連のニュースを無効にする
  • 1-8.再表示用に削除済チャートを保存しない

以上がMT4側の設定で、下がパソコン側の設定になります。

【2.パソコン側】

  • 2-1.不要なアプリケーションを閉じる
  • 2-2.ブラウザのタブを開き過ぎない
  • 2-3.ブラウザのキャッシュをクリアにする
  • 2-4.Windowsのパフォーマンス優先にする
  • 2-5.容量をできるだけ空ける

以上、全部で13項目で少なくはないはないものの、どれもEAをMT4で動かす上で、パソコンの軽量化に役立つ設定ばかりです。

また、

2-2.ブラウザのタブを開き過ぎない
2-3.ブラウザのキャッシュをクリアにする

こちらを除いて、どれも一度きりの設定のみで効果を発揮するので、ぜひ試してみてください。

この記事で紹介した設定を行えば、EAの正常動作によって得られるはずの収益を逃さずに得られるだけではなく、EAを稼働させるパソコンでも別の作業を行えるはずです。

ぜひ参考にして頂ければと思います。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、デイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

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【QA】ExnessのMT4でゴールド(XAU/USD)が見つかりません!の回答

杉原です。

普段から私が推奨している海外FX業者のExness(エクスネス)ですが、実際に講座を開設してデイトレードを実践されている方の中で、

「Exnessで使っているMT4でゴールド(XAU/USD)が見当たらないのですが、どこにあるのですか?」

という問い合わせが過去にありました。

確かに、ゴールド(XAU/USD)をはじめ、MT4における銘柄の表示名は各社によって異なるので、見つけにくく感じる場合があるかもしれません。

そこで当記事では、ExnessのMT4において、ゴールド(XAU/USD)をトレードするために、ゴールドのチャートを表示する方法を解説していきます。

Exnessでゴールド(XAU/USD)のチャートを表示してトレードする方法

まず、MT4の上部にある、以下の画像にて赤枠で示した「通貨ペア」のボタンをクリックします。

※画像はブラウザ版のMT4ですが、通常のダウンロード版と特に変わらないため問題ありません。

ExnessのMT4上部

次に、上図の赤枠ボタンの場所をクリックすると、下図のように通貨ペアの「分類」を選択できる画面が現れるはずです。

ExnessのMT4で通貨ペアの選択画面

ゴールド(XAU/USD)やシルバーは『貴金属』の部類に入るので、多くのFX業者では「Metal(メタル)」などの表記で分類されるケースが少なくありません。

ただ、上の図をご覧になると分かるように、ExnessのMT4では「Metal」のような分類がないため、ゴールドがどこにあるか分かりにくく感じる場合があります。

そこでExnessの場合は、下図にて赤枠で示した「Forex」という分類を開いていけば、ゴールド(XAU/USD)を見つけて、チャートを開くことが可能です。

ExnessのMT4で通貨ペアの選択画面から「Forex」を選択

この「Forex」という文字の部分をダブルクリック、または左側にある「+」マークをクリックすると、下図のように数多くの通貨ペアが表示されるので、

「XAUUSD(GOLD VS US Dollar)」

という表記を選択してください。

ExnessのMT4でゴールドを表示

「XAUUSD(GOLD VS US Dollar)」を選択した状態で、下図の赤枠で示した「表示」という箇所をクリックします。

ExnessのMT4でゴールドを表示

「表示」という箇所をクリックすると、MT4の画面における左側にある『気配値』に、XAUUSDの表記でゴールドが表示されているはずです。

下の図が、実際にゴールドの気配値が表示されている画像になります。

気配値にゴールドが表示

最後に、気配値に表示されたゴールド(XAUUSD)の表記部分を右クリックして、下図のように「チャート表示」をクリックすればチャートが表示されるはずです。

ゴールドのチャートを表示

以下が、ゴールドのチャートが表示できた際の画像です。

ゴールドのチャートが表示された

このようにゴールドのチャートが表示されれば、後は他の通貨ペアと同じようにトレードが可能となります。

以上がExness(エクスネス)のMT4にて、ゴールド(XAU/USD)を見つけてチャート表示し、トレードできる状態にする方法でした。

そんなゴールドで実際に使える、利益率に特化したデイトレ手法のエントリーから決済までのロジックを、以下の記事で図解しているので、良ければご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>チャネルラインだけで勝てる「3点目」を狙ったデイトレ必勝法

>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータ10年分以上を一度にダウンロードできる場所と方法。

杉原です。

MT4などでバックテストをする上で「ゴールドのヒストリカルデータを長期間分ダウンロードしたいが、どこで出来るか教えてほしい」という読者の方が多くおられ、この記事を通して、

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータを10年以上の量で一度にダウンロードできる場所と、その方法

について、図解していきたいと思います。(すべて無料)

ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータは、そのままMT4に入れられるので、

・裁量トレード
・EAやインジケーター

いずれのバックテストでも、すぐに使用が可能です。

手順の図解と、ファイルの破損でヒストリカルデータが上手く使えない、解凍できない場合の対処法も解説しているので、ぜひ最後まで目を通して頂ければと思います。

ゴールドのヒストリカルデータを10年分以上ダウンロードできる場所(サイト)

それでは実際に、ゴールドのヒストリカルデータを長期間分ダウンロードするために、ヒストリカルデータを提供しているサイトにアクセスしていきます。

その場所(サイト)は、こちらの国内FX業者『FXTF』です。


FXTFのホームページトップ
>FXTFの公式サイトはこちら

簡単な入力作業のみ、数分で会員登録(口座開設)ができるので『口座開設』をクリックし、画面に従って登録を進めていきます。

口座開設が完了しましたら、トップページからログインして、左側メニューから下図の赤枠で示した『チャートデータ』をクリックしてください。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所

このチャートデータというページが、実際にゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータを10年分以上、長期間のダウンロードができる場所です。

ページを開くと、下の図で見られるようにユーロドル(EUR/USD)やドル円(USD/JPY)など通貨ペアのヒストリカルデータが提供されています。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所(上部)

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータについては、通貨ペアのヒストリカルデータよりも下の方にあるので、下まで進めてください。

下の方を見ると、下図のように「XAU/USD」の記載があるはずです。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所(下部)

このXAU/USDがゴールドのヒストリカルデータになるので、クリックしてください。

(サイトの仕様上、クリックと同時に自動でダウンロードがはじまります。)

ゴールドのヒストリカルデータを使えるように「解凍」していく

ここまでの手順で、10年分以上、ゴールドのヒストリカルデータをダウンロードすることができました。

ただ、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータは「Zip」ファイルの形式なので、このファイルの解凍が必要です。

解凍ソフトは、Windowsであれば「Lhaplus」「+Lhaca」「7-Zip」「WinRAR」「Explzh」など、Macなら「The Unarchiver」などを使えば簡単に解凍ができます。

ゴールドのヒストリカルデータが上手く解凍できない場合の対処法

ゴールドに限らず、データ量が膨大なヒストリカルデータを解凍する際に、お使いになる解凍ソフトとパソコン環境によっては「エラー」が発生するケースが少なくありません。

実際にエラーが発生したまま、解凍したヒストリカルデータを使うと、

・データの抜け(ローソク足データの一部が欠ける)
・データの誤り(始値や終値、高値や安値が間違ったデータとして登録される)

これらを含む「精度の低い」ヒストリカルデータになるので、バックテストの精度そのものも低くなってしまいます。

バックテストの精度が下がれば、実際にトレードする際に大きな損失を受ける危険があるからこそ、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータを解凍する際に、エラーが出た際には、エラーが出ずに解凍できるよう対処した方が良いです。

その対処法としては、まずダウンロードのやり直しが挙げられます。

ゴールドを含む長期間のヒストリカルデータは、とても膨大なデータ量なので、ダウンロードの途中でデータの破損が起きてしまう可能性も0ではありません。

よって、まずは改めてダウンロードしてみて、同じ方法で解凍してみてください。

あらてダウンロードする際には、一度、ブラウザのキャッシュ(閲覧の履歴データ)をクリア=削除してみてください。

閲覧の履歴が数多く溜まっていると、ダウンロードが上手くいかないケースが稀に発生するからです。

また、ブラウザの問題も考えられるので、

・グーグルクローム
・ファイアーフォックス
・Microsoft Edge

など、別のブラウザでもダウンロードをして試してみる方法が有効となります。

このダウンロードのやり直しでも解凍でエラーが出る場合、原因はダウンロード時のデータ破損ではありません。

つまり、解凍の際に起きたデータ破損が解凍エラーの原因になるということです。

ですので、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータ(Zipファイル)はそのまま変えずに、

・別の解凍ソフトで解凍してみる
・パソコンを再起動してダウンロードからやり直してみる
・それでもダメな場合は別のパソコンで試してみる

このような方法を試してみてください。

完了後、MT4にゴールドのヒストリカルデータをインストール

無事に解凍が完了するとゴールドのヒストリカルデータが「CSV」形式のファイルとなるはずです。

ゴールドのヒストリカルデータがCSVファイルになれば、MT4に直接インストールができるので、後はMT4で表示できる過去チャートで、10年以上分ゴールドのバックテストを自由に行えます。

MT4にヒストリカルデータをインストールする方法は、過去の記事で細かく図解しているので、下記の記事を参考にして頂ければ幸いです。

>MT4にヒストリカルデータをインストールする手順の図解記事

その他、ゴールド(XAU/USD)を取引して、高い成績を出しているデイトレ手法に関して、以下の記事ではエントリーから決済までの流れを図解しているので、ぜひ以下もご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

>ブログの目次はこちら

教材のおすすめ購入順について

杉原です。

現時点でトレード添削を含むサポート体制を付属している教材は、

・重複点テクニカル
・先行テクニカル
・乖離テクニカル

この3つをメルマガにてご案内しておりました。

>公式メールマガジン

そんなメルマガにて、読者様から「おすすめの購入順はありますか?」というような質問が定期的に寄せられていることもあり、この記事を通して回答をシェアしたいと思います。

おすすめの購入順=習得順について

早速、質問に対しての率直な回答としては、

・乖離テクニカル
・先行テクニカル

この2つが移動平均線を使わない、ラインのみのデイトレになるので、移動平均線とラインを併用する重複点テクニカルに比べると、難易度が低いと感じる実践者の方も少なくありません。

その上で、習得スピードが早い傾向にあるものが、上記の中でも「乖離テクニカル」になります。

根拠となる点を含めた習得の順序を含め解説いたしますので、このままお付き合い頂ければ幸いです。

まず重複点テクニカルも同じライントレードではあるものの、補助的に「移動平均線」を使っています。

ただ、移動平均線は、

・トレンドライン
・チャネルライン
・水平線
・キリ番

などのパラメータ(設定値)がなく精度が高い指針とは異なり、適用するパラメータや時間足があるため、トレーダーによって分析の視点が異なることは事実です。

それがトレーダー同士によるテクニカル分析の「差」に繋がり、精度(勝率)が下がりかねません。

あくまでも重複点テクニカルはラインを主体としつつも、そんな移動平均線も使うため、精度を補うべく徹底した『回避ルール』という条件を定めていました。

この回避ルールによりパラメータがある移動平均線を使いながらも、精度=勝率を大幅に上げることができています。

とは言え、その回避ルールの判断を行うには少々、慣れも欠かせません。

重複点テクニカルの回避ルールは決して感覚的な判断ではなく、
迷いなく下せる判断になるものの、パラメータのない精度の高いラインのみのデイトレ手法である、

・先行テクニカル
・乖離テクニカル

この2つに比べて多くエントリーにあたって行う判断の数は、
どうしても多くなりがちです。

そして、重複点テクニカルは反転指数という独自の分析法により、いくつものチャートパターンでトレードできる反面、こちらも慣れの要素がより大きくなります。

対して先行テクニカルと乖離テクニカルの場合、案内ページにて図解しているようにラインのみで特定のチャートパターンに特化しており、移動平均線の精度を補う回避ルールも不要なので、エントリーから決済までの判断は容易に感じるかもしれません。

実際のところ、

・先行テクニカル
・乖離テクニカル

このいずれか、または両方で利益を上げて、重複点テクニカルにステップアップする方は多くおられます。

逆に重複点テクニカルから初めて、重複点テクニカルはキリ番を使うパターンのみに特化し、同じくキリ番に特化した乖離テクニカルと併用し、利益率の安定と向上を図っている方も少なくありません。

特に今挙げた、乖離テクニカルはキリ番に特化したデイトレ手法なので、特定の価格帯を狙う分だけ、

・チャンスの見逃し
・エントリーのミス

などが起きにくいメリットもございます。

その上で、慣れてきたらトレード回数を増やせる点からも、そのままキリ番を活かすことで負荷を減らせるので、重複点テクニカルのキリ番を使うパターンを導入していく、そんな流れになる方が多くいるのが実際のところです。

また、重複点テクニカルには初動テクニカルという、こちらもキリ番に特化したデイトレ手法が付属しているので、そういった点からも、まずはキリ番に特化したデイトレ手法を習得していく方が多くなっている傾向にありました。

>初動テクニカル

以上から、回避ルールなどの判断が入る重複点テクニカルに比べると、

・先行テクニカル
・乖離テクニカル

は共にラインによる特定のチャートパターンに特化している分、習得の速度は早くなる方が多くなっています。

その上でさらに掘り下げると、乖離テクニカルは必ずキリ番という「決まった価格帯」をエントリーに使うので、その分だけ判断に迷いがなくなって、

・ミス
・見逃し

これらが出にくいので習得するスピードは、より早くなる方が増えているのが実際のところです。

もちろん、先行テクニカルにしても乖離テクニカルにしても、案内ページに掲載しているような高い成績を出せるチャートパターンは、そうそう1日に何回も頻繁に出るわけではありません。

ただ、乖離テクニカルのようにキリ番に特化したデイトレ手法を習得しておけば、

・重複点テクニカルのキリ番に特化したパターン
・重複点テクニカルに付属しているキリ番に特化した初動テクニカル

など、キリ番に着目したトレードスタイルはそのままで、このようにトレードパターンを負荷なく増やせるので、単純にトレード回数の増加を図ることが可能です。

重複点、先行、乖離、それぞれのデイトレ手法は、根本の深いロジックはライントレードであり大きく変わることはないので、

「1つの手法を習得後に次の手法へのステップアップもスムーズに遂げられている」

そんな傾向にありました。

長くなってしまいましたが、初心者の視点でも習得しやすいものとして、キリ番に特化した乖離テクニカルからスタートし、

・重複点テクニカルのキリ番に特化したパターン
・重複点テクニカルに付属しているキリ番に特化した初動テクニカル

などにステップアップして頂ければ、1日単位はもちろん月単位や年単位など長期視点における

・利益率の安定
・利益率の向上

この両立を図れることは間違いありません。

実際、特定の価格帯であるキリ番に着目していくことで、まずはキリ番に関わるデイトレ手法を習得していく方が手間や労力を最小にできる上に、初心者の方や、まだ大きな成果を出せていない方にも、上記の流れで多大な収益を上げている方も少なくないからです。

それ以降さらに利益率の安定と向上を目指すべく、

・キリ番を使わないパターンの重複点テクニカル
・重複点や乖離とは異なるパターンの先行テクニカル

など・・・これらにステップアップする流れが非常に合理的となっています。

開発者である私の場合は、テストを経て体系化できた順が

重複点テクニカル

初動テクニカル
(重複点テクニカル付属)

先行テクニカル

乖離テクニカル

このような順だったので、上の順序がそのまま習得順になってしまいました。

ただ、ここまでお伝えしたように、特定の価格帯を狙うチャートパターンに特化した乖離テクニカルの方が習得スピードは早くなる傾向にあることは間違いありません。

そのため、まずは乖離テクニカルをおすすめさせて頂きますし、私がこれから取り組むのであっても説明してきた理由から乖離テクニカルを真っ先に習得します。

繰り返しになりますが、その後は、

・重複点テクニカルのキリ番を使うパターン
・重複点テクニカルに付随するキリ番に特化した初動テクニカル

この上記2つと乖離テクニカルを合わせて、キリ番を使ったデイトレ手法を完全に習得した上で、

・キリ番を使わないパターンの重複点テクニカル
・重複点や乖離とは異なるパターンの先行テクニカル

これらへとステップアップしていく方針が、現時点における推奨の流れとなっていました。

また、サポートを付けている下記の

・重複点テクニカル
・先行テクニカル
・乖離テクニカル

は、お求めになられた教材であれば、すべてサポート対応させて頂いております。

例えば、乖離テクニカル購入後に重複点テクニカルを購入された場合、どちらのデイトレ手法に関してもサポート対応しているということです。

サポート期間については他の教材と異なる点があるので、簡潔に少しだけ説明させてください。

仮に1月1日に乖離テクニカルを購入した場合に、まだ乖離テクニカルに付随するサポートの60日が残っている「1月10日」の段階で、重複点テクニカルを購入される場合、

・乖離テクニカルのサポート60日
・先行テクニカルのサポート60日

という60日+60日の計120日間(約4ヶ月)がサポートをご利用できる期間となっています。

そのため、1月1日に乖離テクニカルを購入してから、4ヶ月後の4月末までサポートをご利用が可能です。

仮に3月21日に乖離テクニカル、すぐに重複点テクニカルという場合は、7月21日までの4ヶ月間

その上で、各教材のサポート対応が可能なため、

・乖離テクニカル
・重複点テクニカル

この両方のデイトレ手法について、1月1日から120日のサポート期間である4月末まで

「総合サポート」
「トレード添削」

を対応させて頂く次第です。

今挙げたトレード添削は好評であるものの、添削を行う側の私自身に大きな時間的な負担が発生し、人数の限界値がございます。

そのため、それぞれの案内ページにも記載の通り、販売停止になる可能性も0ではございません。

サポートを徹底するために人数制限を図るべく、実際に何度か、重複点テクニカルの方で一時的に販売停止をさせて頂いた過去もありました。

重複点テクニカルの後に公開している「先行テクニカル」「乖離テクニカル」に関しても、購入者様が一気に増えた場合は時期に応じて販売停止の恐れもございます。

このような事態もいつ起こるか分からず、実際に購入を希望されていたもののタイミングによってお求めできない方もおられ、

「先に教材の方を複数買っておきたい」

というご要望も多くあり、ここで説明したようなサポート期間を採用し、サポート期間が短くなるという不利にならないような対処をさせて頂いている次第です。

以上、おすすめの順序に加え、サポートについての説明も補足させて頂きました。

参考にして頂ければ幸いです。

重複点テクニカルと先行テクニカルはメルマガの1通目にて、案内ページを紹介しおりました。

乖離テクニカルに関しては公開が後になっていた分だけ、何通か後に紹介していましたが、お問い合わせ頂ければ案内ページの方を紹介させて頂きます。

>公式メールマガジン

>お問い合わせ

以上、よろしくお願いいたします。

内側と外側、両方に引けるアウトラインをどう扱うべきか

杉原です。

チャネルラインを引いてライントレードを行う上で、下図のようにトレンドラインと平行なアウトラインが、

・内側(黄緑)
・外側(オレンジ)

このように2つ引ける場合、この両者をどう扱っていけば良いか、悩むケースがあるかもしれません。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

この記事では、チャネルラインを使ってトレードを行う上で迷いやすい、内側・外側のアウトラインについて、どのようにして扱っていくことが最善か解説させて頂きます。

チャネルラインの内側と外側、それぞれのアウトラインをどう扱うべき?

まず、いずれのアウトラインにしても、検討するエントリーの方向と逆向きに作用する場合は、エントリーを回避するなど警戒をすべきです。

先ほども挙げた下図であれば、どちらのアウトラインも「レジスタンスライン」として機能する可能性があります。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

内側・外側で引ける両方のアウトラインが、共にレジスタンスラインとして働く余地があるからこそ、買い=ロングでのエントリーを検討していた場合、どちらのアウトラインに対しても警戒をすべきだということです。

私が思うライントレードの神髄?と言える考え方ですが、

・エントリーに頼るべきラインは確信が持てるもの
・エントリー回避に使う警戒すべきラインは怪しいものも含む

このような考えに基づいてトレードを行えば、トレードの精度が大きく向上するため、無駄な損切りを大幅に減らせるようになります。(=勝率の向上)

もちろん、警戒すべきラインが多くなり、逆にエントリーに使うラインが限られる分だけ、チャンスは減るデメリットがあるかもしれません。

ただ、確信のないラインを使って無駄に手を出していくこと、逆向きの反発に成り得るラインへの警戒を薄めてしまうこと、これらの意識があると、長くトレードをするほど徐々に精度(勝率)は明らかに下がってしまいます。

(これが、多くのトレーダーが長く勝ち続けられない要因と言っても過言ではありません。)

今回の例で言えば、外側・内側の両方で引けるアウトラインを共に警戒するように、徹底した自分への厳しさが、ライントレードで長く成功し続ける神髄・・・に他ならないと、私は実感している次第です。

2つのアウトラインは引いたまま(併存)にする?

ここまでの話を前提とした上で、併存(引いたままに)するかどうかは個人の自由なので、全会一致の明確な答えを出すことはできません。

ですが、いずれのアウトラインも警戒すべきということは確かです。

その上で、チャート上に2種類のアウトラインを併存させておけば、検討するエントリー方向と逆向きに作用する警戒に対する「漏れ」が防ぎやすくなるメリットがあります。

今回の例で言えば下図のようにレジスタンスラインとして機能する可能性があるので、ロングを狙う際には両者のアウトライン付近では「下落」が始まる恐れがあるので、エントリーの回避を検討するなどの「警戒」が有効です。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

対して、併存させると、チャートがごちゃごちゃし過ぎるデメリットも否めません。

これらのメリット/デメリットを考慮した上で、ご自身の気質などに応じて併存させるか否かを考えるのがベストだと思います。

ただ、繰り返しで恐縮になりますが、併存=チャート上に引いたままにするか否かに関わらず、どちらのアウトラインも警戒を怠るべきではない、という点は変わりません。

その上で私の場合は、あまりにチャートがごちゃごちゃになると混乱することがあるため、
併存させずにアウトラインを

「調整」
「可動」

させた上で両者のアウトラインを警戒していました。

まずは以下の画像2つを参照ください。

内側だけに引いたアウトライン

外側に移動させたアウトライン

最初は上の画像で示したように内側に対し引いていたものの、ヒゲ(高値)でも意識をしつつ、次に掲載した画像のように「調整」「可動」させています。

私が使っているトレーディングビューでは、チャネルラインにおけるアウトラインのみをこのように調整・稼働できるため、チャートが煩雑にならない点から、私はこの方針を採用している次第です。

もちろん、下図ように

・外側のオレンジ
・内側の黄緑

という2つのチャネルラインを引いた上で、両者をチャート上に併存させても問題ありません。

内側と外側、両方で引けるアウトラインを併存

ただ、先ほど書いたように、ライン数が増えるほどチャートがごちゃごちゃになり、それが混乱を引き起こしやすい場合は、先ほど示したような私の方針が適しているかと思います。

逆に、ラインを調整・稼働する方が面倒という場合は、先に内側・外側で引けるチャネルラインを上図のように引いておき、ラインの漏れを無くす方針が適していると感じました。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

【一度で約100pips】戻り高値を使った逆張りデイトレード手法

【図解】水平ラインで1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

【手堅い】ピンバーのだましを防ぐ水平線を組み合わせたデイトレ手法

チャネルラインだけで勝てる「3点目」を狙ったデイトレ必勝法法

【初動テクニカル】トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

「FXのプロもうなる?」チャネルラインを使った最強デイトレ手法

極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

含み損ほぼなし。キリ番を利用した聖杯に近いFXのデイトレ手法。

Tradingviewで複数の銘柄(通貨ペア)チャートを重ねて比較する方法

杉原です。

この記事ではTradingview(トレーディングビュー)で使える有益な機能の1つである、チャート比較の機能を使いこなす方法を図解しています。

為替通貨のFXであれば、複数の通貨ペア同士でチャートを比較することで、現時点の相場における、

・通貨同士の相関関係
・通貨の強弱

これらを高い精度で把握できるため、実際のトレードで勝率を向上させる上で役立てることが可能です。

3パターンの比較方法があるので、ご自身にとって使い勝手が良い方法をぜひ試して頂ければと思います。

掲載している画像はクリック/タップで拡大されるので、見えにくい箇所がありましたら、クリックまたはタップによる拡大表示をご利用ください。

Tradingviewを使って別の銘柄(通貨ペア)同士のチャートを比較する方法

Tradingview(トレーディングビュー)で別チャートを比較する方法には下記の3つがあります。

  • 同じ%スケール
  • 新しい価格スケール
  • 新規ペイン

言葉だけではイメージしにくいと思いますので、具体的に1つずつ図解させて頂きます。

この記事ではポンド円(GBP/JPY)に対して相関性が分かりやすいポンドドル(GBP/USD)を比較する形で解説していきますが、どの銘柄(通貨ペア)でも方法は変わらないので、そのまま参考になるはずです。

関連:なぜポンド円はテクニカルが効きやすいのか?

Tradingview(トレーディングビュー)でのチャート比較~3パターンに共通する操作方法~

いずれの3パターンにおいても、比較対象のチャートを選ぶ過程までは特に変わりません。

そのため、そこまでの流れについて先に図解させて頂く次第です。

まずは比較元のチャート(この例ではポンド円)を開いた状態で、下図の赤枠で示したように「+」ボタンをクリックします。

Tradingview(トレーディングビュー)で比較またはシンボルの追加

すると下図のような比較対象となる銘柄(通貨ペア)を検索できるウィンドウが表示されます。

比較対象のチャートを検索

上図の赤枠に比較したい銘柄(通貨ペア)を入力(この例ではポンドドル)すると、下図のように候補が一覧で表示されるはずです。

OANDAのポンドドル(GBP/USD)を選択

この際、一覧には同じ銘柄・通貨ペアでも、各情報元が複数表示されます。

私は一貫して「OANDA」の情報を信頼して、バックテストの段階から使い続けていたので、このOANDAを選択しましたが、ご自身が普段使われる情報元に合わせて自由に選択していた頂いて問題ありません。

関連:TradingViewでバックテストを行うリプレイモードの解説

そして比較させたい任意の銘柄・通貨ペアにマウスを置くと、下図のように、

・同じ%スケール
・新しい価格スケール
・新規ペイン

この3パターンが青枠で示したように右側に表示されますので、お好きなパターンをクリックする流れになります。

3パターンの方法が選べる

今はポンド円とポンドドルという2つを比較する共通の流れでしたが、さらに別の銘柄・通貨ペアも比較対象に加え、3つ以上を同時に比べることもできます。

実際に下図はポンド円・ポンドドルに加えて、ドル円(USD/JPY)も加えて比較したものです。

3つの比較

このように2つの比較だけではなく、3つ以上の銘柄・通貨ペアを同時に比べて、より相関関係を詳しく分析することが可能です。

また、上図のように比較対象は線で表示されますが、色の変更はもちろん、ローソク足など好みの形状に変更できます。

表示されている線を右クリックすると、設定画面が出ますので、下図のように自由なカスタマイズが可能です。

比較対象のカスタマイズ

ちなみに、ローソク足同士の比較にすると、下図のようになります。

ローソク足同士の比較

ローソク足の形状まで含めて相関関係を分析する際には、とても有効な比較方法です。

もちろん、ローソク足も色を含めて自由にカスタマイズできます。

そして、比較対象をチャート上から消したい場合には、下図のようにクリックして赤丸内にある白丸が表示された状態にして、

・Delite
・BackSpace

いずれかのキーを押せばOKです。

比較対象の選択

または比較対象にマウスを乗せた状態で、下図のようなマウスホイールをクリックしても削除が可能です。

マウスホイール

以上、ここまでが3パターンに共通する操作方法でした。

続いては、各パターンについて掘り下げて解説させて頂きます。

同じ%スケール

この「同じ%スケール」での比較は、画面に表示されているチャートの左端から始まる価格を「0%」として、現在の価格である右端までの増減を%で表したものです。

実際にポンド円(GBP/JPY)に対して比較対象のポンドドル(GBP/USD)を表示させたものが下図になります。

%の増減比較

オレンジの線が比較対象として選択したポンドドル(GBP/USD)です。

普段は右側の縦軸が価格(レート)ですが、この比較方法を選択すると%で表示されます。

この%こそが、先ほど書いたように、現時点で表示されている一番左側の価格を0%のスタート地点とした上で、一番右までの値動きにおける増減を表した数値に他なりません。

このような%の比較を行うことで、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ポンドドル(GBP/USD)

のように通貨単位が異なる場合でも、相関関係が分かりやすいメリットがあります。

そのため、上記2つに加えて、ポンドオージー(GBP/AUD)も比較の対象に加え、相関が強ければ「ポンド」が強いなどの分析を細かく行うことが可能です。

このように「同じ%スケール」は複数の通貨ペアで通貨単位が異なる際にとても使い勝手が良い比較の方法となります。

新しい価格スケール

続いて2つ目のTradingview(トレーディングビュー)でのチャート比較方法は「新しい価格スケール」です。

先ほどの「同じ%スケール」は右側に%表示のみがされていましたが、この「新しい価格スケール」では、下図のように左右の両方にそれぞれの価格(レート)が表示されます。

新しい価格スケール

このように各対象の価格(レート)が表示されることで、それぞれの縦軸方向での表示スケールを変更し、見やすくできるメリットがあります。

実際にそれぞれを縦方向に縮小したものが下図です。

縦方向の縮小

この逆に片一方の拡大もできます。

この縮小/拡大は、価格の縦軸にマウスを置いて、

・ドラッグアンドドロップ
・マウスホイールの上下

このいずれかの操作によって瞬時に行うことが可能です。

ですが、この「新しい価格スケール」による比較は、左右の縦軸が価格(レート)表記になる代わりに、3つ目以上の対象を比較することには適しません。

と言いますのも、3つ目の比較対象を入れると、下図のように右側の縦軸が価格表記から%表記に自動で変更されてしまうからです。

3つ以上の比較には適さない

このように勝手に%での比較に変わってしまうので、価格による比較は2つの銘柄・通貨ペア同士での相関関係を分析する場合に使うと有効となります。

新規ペイン

最後、3つ目の比較方法である「新規ペイン」を選択すると、下図のように2つの比較対象が重ならず、上下に分けて表示されます。

上下に分割して比較

新規ペインは「新規」で表示場所を作ることで、このようにチャートが重なりません。

そのため、あえて2つの比較対象を重ねず、分割して見やすく比較したい場合に有効な方法です。

上の図で右側に示されているように、比較の基準は%ではなく「価格」となっています。

また、下に表示されている比較対象(この場合オレンジのポンドドル)をの比較元(この場合ポンド円)の方にドラッグアンドドロップすると、2つのチャートが重ねて表示され、2つ目に解説したパターン「新しい価格スケール」と同じ比較方法になります。

ドラッグアンドドロップした結果

まとめ~Tradingviewで複数の銘柄(通貨ペア)チャートを重ねて比較する方法~

以上、この記事ではTradingview(トレーディングビュー)で2つ以上を対象とする銘柄・通貨ペアのチャートを比較し、相関関係などを分析する方法を3パターン解説いたしました。

  • 同じ%スケール
    →銘柄同士の通貨が異なる場合
  • 新しい価格スケール
    →左右にそれぞれの価格を表示したい場合
  • 新規ペイン
    →比較対象のチャート同士を重ねず上下に分割して分析したい場合

上記のように、それぞれ使い勝手が異なるので、ご自身の目的などに合わせて上手くご活用頂ければ幸いです。

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重複点テクニカルと先行テクニカルの違い~回避ルールの有無に関する理由~

杉原です。

私がメルマガで継承しているデイトレ手法である「重複点テクニカル」「先行テクニカル」は、両方とも似たロジックであり、ポジション保有時間が極めて短いため、両方の手法を並行して取り組むする方々は少なくありません。

その上で、これら2つのデイトレ手法における大きな違いとしては、エントリーのフィルターとして設けている回避ルールの有無になります。

重複点テクニカルはラインと移動平均線の併用に加えて、特定の条件下ではエントリーを避けるという「回避ルール」の項目がいくつか存在していました。

対して先行テクニカルでは移動平均線を使わない上に、そのような回避ルールも特に設けていません。

そのため、両方のデイトレ手法を並行して取り組まれる際に、

「なぜ重複点テクニカルに厳しい回避ルールがあり、先行テクニカルには無いのか?」

という疑問を感じる出る方もおられると思います。

そこで当講義では、そんな疑問を解消すべく、その辺りの理由を深い理屈を踏まえて解説させて頂く次第です。

なぜ先行テクニカルに回避ルールが無いのか

まず、重複点テクニカルはラインだけではなく、移動平均線がエントリーの根拠になることがあります。

ただ、移動平均線のパラメータは多くのトレーダーが使うものに寄せて精度の向上を図っているものの、パラメータが無いラインに比べると、どうしても精度は高まりません。

また、そんな重複点テクニカルは、

・移動平均線のサポレジ
・移動平均線のパーフェクトオーダー

だけではなく「高値同士・安値同士が平行でない、チャネルラインよりも精度が下がるトレンドライン」でもエントリー条件が満たされることがあります。

そのような柔軟性により、重複点テクニカルは移動平均線やトレンドライン、その他の水平線やチャネルラインなど、あらゆるサポレジを組み合わせることで、取引パターンを増やせるメリットに繋がっていました。

ただ、重複点テクニカルは先行テクニカルに比べてパターンを増大できている代償として、エントリーの根拠(反転指数)に移動平均線やチャネルラインにならないトレンドラインのような、どうしても精度の大きく高まりにくい要素が入り込む「隙」があるわけです。

そんな隙を含めた精度の低下を補うために、重複点テクニカルでは「より厳しいルール」にすべく、回避ルールを徹底していました。

対して、先行テクニカルは、移動平均線のようなパラメータによってトレーダー同士による差が出ないロジックな上に、

1.頂点同士の間隔が等しい
2.高値同士、安値同士が平行
3.需要と供給の関係を踏まえた適切なローソク足の動向
4.直近のロールリバーサルとの重複

この4つが最低限ルールとして盛り込まれている、非常に厳しい「制約」「縛り」が前提としてルールにあります。

そんな制約・縛りにより、先行テクニカルにおけるエントリー条件の発動時には

・ラインを引くトレーダー
・ラインを引かないトレーダー

どの立場のトレーダーがどんな指標/インジケーターを使っていようと、1~4が揃っている時には極めて短期的ではあるものの、直感的に同じトレンド分析がされる傾向が強まるということです。

先行テクニカルはそのような背景がある上で、逆行が起こり得る前の「最短の利確」を行っているため、仮に逆向きの注文が多く入り出すとしても、その前に利確で逃げるような形になっていました。

よって、重複点テクニカルで要していた精度の補完としての「徹底した回避ルール」を無視しても、先行テクニカルでは精度の低下が特に無いというのが実情です。

もちろん、重複点テクニカルの回避ルールを、先行テクニカルにも適用させて精度をより高めようとする

「応用」

も決して意味が無いわけではありません。

ただ、ここまで解説させて頂いたように、すでに先行テクニカルにおけるエントリー条件には、

1.頂点同士の間隔が等しい
2.高値同士、安値同士が平行
3.需要と供給の関係を踏まえた適切なローソク足の動向
4.直近のロールリバーサルとの重複

この4つの非常に厳しい「制約」「縛り」により、精度を大幅に飛躍させていました。

そのため、重複点テクニカルの回避ルールを先行テクニカルに適用させても、精度が向上するということは見受けられないのが実情です。

むしろ、回避ルールを先行テクニカルに適用させた場合は特に精度は変わらないからこそ「単純にエントリー回数が減少するだけ」というデメリットになっていました。

であれば、無理に回避ルールなるものを、あえて先行テクニカルに適用するメリットは無いと判断していたわけです。

以上の理由から、先行テクニカルでは重複点テクニカルで用いていた回避ルールという概念を、特に利用していませんでした。

そんな先行テクニカルや重複点テクニカルは、下記の公式メールマガジンにて1通目のメールで案内資料を提供しております。

どちらの案内資料とも、エントリ―場所を含めたロジックの図解から、実践者の実績と感想をあわせて掲載しているので、トレードの資料として有益にご活用頂けるはずです。

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