杉原です。
つい先日、日経平均が大幅な下落幅で、異常なことになっていたようです。
あまりに値下がりし過ぎたことで取引がストップする、
が本当に久しぶりに作動している程でした。
この日経平均の大幅な下落に伴い、FX(為替通貨)でトレードしている方々から、
「特に材料もないのに、何故こんな大暴落が起きたのですか?」
「FXに影響はありますか?その対応策などありますか?」
このような質問が昨日だけでも相当数が寄せられ、割と共通性の高い内容なので、共有の意味もあり記事を書かせて頂いている次第です。
日経平均の異常な下落の要因
まず原因から簡潔にまとめさせて頂きました。
今回の暴落は、東日本大震災のように明確な材料があったわけではありません。
ただ、
・過剰だった円安から円高の状態にあるドル円相場との連動による下げ
・アメリカ株の下落に対する連動した下げ
これらが重なることで、ここ数日〜数週間で日経平均の下落が続いていたことは確かです。
先月(2024年7月)11日では、最高値の4万2千円まで上がったものの、数日前である今月(2024年8月)2日には、3万5千円まで下がり20日程で約7,000円の下落が起きていました。
そんな、ここ最近の下落も決して小さくはなく「自分も売らなければ」このような心理になった投資家が増え、
・日経平均先物
・東証1部の有力株
これらの決済(売り)が大量に出たようでした。
いわゆる「パニック売り」とも表現されます。
その上、数日間の下落幅が大きかったこともあり、あえて買いに出る投資家も少なく、圧倒的に「買いより売りの方が多い」状況になっていたんです。
(売りが買いより多ければ下落するのが相場の仕組みで、売り買いの差が大きければ大きいほど下落が加速)
そのような状況において、下落を先読みした上で空売りを行う、資金が潤沢な投資家も多くおられ、下落の加速に繋がっていました。
そして、日経平均が上昇傾向にあった数か月前から、買いポジションを持っていた多くの投資家に対し、あまりの下落によって含み損が過剰に膨れ、追加で入金を求められてる、
が大量に発生したようです。
その追証に対して、
「この後まだ下がりそうだし、追加で入金するくらいなら、ここで損切りしよう」
という心理から、長期保有を検討していた投資家も、あえて追加の入金を行わず、損切りの売り注文を出していました。
このように追証が発生して、追加の入金を行わず損切りをした売り注文が大量に出たことで、
「トドメの一撃」
のような形で今回の大暴落へと繋がったようです。
為替相場(FX)への影響と対策
円安でドル円は160円まで上昇して以降、140円前半まで円高が進みました。
それも日経平均の大暴落における「きっかけ」の1つになっており、それはドル円と日経平均の相関性があるからに他なりません。
そのため、今度は日経平均の大暴落からの影響で、さらに円高が進む可能性も有り得ると思います。
とは言え、これは中長期的な話で、日経平均の下げ止まりによって連動して円高の流れも一時的に止まる可能性も少なくありません。
そこから再び円安に戻る可能性も大いに有り得ます。
その他、アメリカで行われる大統領選挙で、その結果によっては円安または円高、どちらかに大きく振れる可能性も大いに有り得る話です。
このように中長期では、ポジション保有の間に様々な要因が絡み合うので値動きを高い精度で読むことは本当に難しいですし、そもそも過去の検証(バックテスト)自体も、中長期になればなるほど数が少ないので、その観点からも精度はなかなか見込めません。
逆に、数分〜数時間レベルであれば、
・充分な数の過去検証が可能
・ポジション保有時間が少ないことで異常な相場に巻き込まれる前に決済できる
このような精度の高さに繋がる「強み」があります。
だからこそ、中長期の保有やスイングトレードより「数分〜数時間のデイトレード」という選択がベストだと思う次第です。
そして精度の高さに繋がる強みに加えて、
・日々、取引のチャンスがある
・すぐにポジションを決済するからこそ安定して利益を出金しやすい
このような性質から「職業」としても成立できるスタイルだと思いますし、私自身だけではなく多くの方がデイトレを確固たる収入源にしています。
(長期保有の投資は、取引チャンスがかなり少ない上に、そもそも、すぐにポジションを決済できないので、デイトレのような短期スタイルに比べて、やはり職業的な収入源には向いていません)
もし長期保有の投資をするのであれば、株式投資における
のような、ポジションを持ったままで決済せずとも、必ず貰えるような性質の収入を目的にする方が確実です。
値動きによる差分の収益(キャピタルゲイン)ではなく、配当などによるインカムゲインを目的にすれば、どんな値動きがあっても安定した収入源になることは間違いありません。
いわゆる放ったらかしによる収入源にできるということです。
ですが、このような配当によるインカムゲインは、微々たる割合の利益なので、配当や金利を職業レベルの収入源にするには「それなりの資金」をつぎ込む必要があります。
利回り(年利)で見れば、株を例にしてみると配当は数%程度なので、仮に平均5%の利回りに1千万を投資していたとしても『年の収益は50万程度』にしかなりません。
まともな収入源にするには、この10倍である億単位は投資したいところです。
このように、それなりの余裕資金があってこそ、長期保有の投資は有効となるのが実情であり、そのステージに行くまでには、インカムゲインで稼ぐよりも、デイトレード(キャピタルゲイン)で稼ぐ方が、
・利益率の大きさ
・取引回数の多さ
・短期ゆえに値動きを読める精度の高さ
これらが圧倒的に優れているので、向いていると思います。
ましてや、今回のような「数年に一度レベルの大暴落」に遭遇しても、資金を大幅に失う被害を受けずに済む、そんなリスクヘッジも自然にできるのが強みです。
以上から、FXにしてもゴールド(XAU/USD)にしても今回のような異常な値動きへの対策としては、
「デイトレードのような短期保有スタイルを徹底する」
という点が挙げられると思います。
実際、このような大暴落でも、中長期の保有スタイルではチャンスが見つかりにくいものの、短期のデイトレでは、まさに昨日の事例になりますが、下図のように大きく取れていました。
→ドル円にて、トレンドライン青、チャネルライン黄緑、黒のキリ番(144.000円)の複合でショート(縦線の時刻)
そんなデイトレはトレーダー達の人間心理を利用して細かなチャンスを拾っていくスタイルで、
このような性質があるからこそ、安定期に日々、収益を得ることが可能です。
ちなみに上の事例はメルマガなどで紹介していた、トレーダー達の人間心理を利用すべく、ラインを使った体系化した裁量トレード手法を使って取れていたチャンスでした。
>無料のメールマガジンはこちら
今回のような数年に一度レベルの動きがあっても、このようにデイトレのスタイルであれば、リスクを回避しながら安定的に収入を得ることができるので、今回の対策としては先ほど申し上げたように、
このスタイルを徹底することが理想です。
ちなみに私自身どうしても性分的に
そんな考えがあることで、このような投資は受け付けない部分も相まって、今のところ株式投資などのインカムゲインを目的とした長期保有は1つも行なっていません。
ただ最近では、始めた投資が1つありました。
それが、下記URLで紹介している自作のEAです。
>ライントレードEA
EAが取引をしてくれることで、配当のようなインカムゲインではないものの、自身がチャートを見ていなくても、EAのトレードにより不労所得に近い収益が得られます。
そんな収益を、EAは自分のプログラミングでコントロールが可能だからこそ、インカムゲインの代わりにしようと考えたわけです。
そもそもEAはインジケーターを無駄に組み合わせて、小数点単位でカーブフィッティングするしか出来ない・・・と思い込んでいたものの、自分自身がMT4のプログラミングを学び、ある程度のラインは使えることを知ってEAの自作に至りました。
先ほど例に挙げたような裁量トレード手法のレベルは、現時点で技術的に実現ができていないものの、
このような条件で、以下の案内ページで紹介しているように、資金の増加率は100倍(10,000%)に到達しています。
>ライントレードEAの案内ページ
ただ、そんな対象銘柄であるゴールドはここ最近、高値が更新されるなど上昇基調なので、
「ショートだけで大丈夫ですか?」
このような質問が寄せられることもありました。
確かに上昇トレンドが強いと心配になるかもしれません。
ただ、あくまでも短期のデイトレードなので、上昇トレンドだろうがショートのチャンスはいくらでも存在します。
そもそも中長期的に上昇相場でも、上げっぱなしということは無く、その上昇トレンド内でも、明確な下落トレンドはあるのが実情です。
ですので、順張りのショートでも、下図のように大きく取れることが普通にあります。
・EA案内ページで開設していたロジック3(相場の収縮ショート)の実例(縦線→赤丸で決済、約500pips=50ドルの利幅)
その他5つのロジックに分けた上で、「短期の視点」における、
・順張り
・逆張り
など、様々なロジックのショートがあるので、正直なところ中長期の上昇トレンドだからと言って、極端に不利となるかというと、それほど影響はないのが実際のところです。
(逆に、中長期が下落トレンドになると、ロジック3として上で紹介したような利幅が大きくなるので、他の時期に比べて、より収益が高まる余地はあります。)
その他、現状はショートのみではあるものの、今後は短期のロングも導入していく予定です。
ですので、その視点でも収益が今以上に高まる余地があると客観的に見ても思います。
ただ、そんな収益性以上に私が「強み」に感じている点は、
という部分です。
無駄な処理を限り無く省いたことで、EAを稼働させている口座内でも、裁量トレードを並行させることが可能となっていました。
それにより、
・EA用の口座
・裁量トレード用の口座
このように資金を分散せず、1つの口座に1本化することで、全体的な資金の増加率を大幅に向上できるメリットがあります。
EAは短期トレードではあるものの、長期的にまとまった収益を出すものなので、同じ口座内で裁量トレードも並行できれば、
・EAによる長期的な収入
・裁量トレードによる短期的な収入
これを両立できるということです。
そんな裁量トレードに関しては、EA稼働の特典としてフォローアップ講座にて、実例と体系化した図解テキストを提供させて頂きます。
トレンドラインやチャネルラインに頼らない手法をはじめ、
・キリ番のみを使ったデイトレ手法
・1,2本のラインのみで行うライントレード手法
・EAの取引を利用したドテンやピラミッディング
・数時間以内のラインのみで行うスキャルピング手法
などなど、EA化は現状できなかったものの、片手間でも取り組めるレベルのシンプルなノウハウを提供の予定です。
(もちろん、EAの稼働が前提なので、稼働している方への特典になります)
その辺りのフォローアップ講座も、どうぞご期待頂ければ幸いです。
>ライントレードEAの案内ページはこちら
以上、この記事では日経平均の大暴落と、その為替相場への影響と対策から、ここ数日ご案内していた「EAという投資対象」についての補足をさせて頂きました。
それでは。
杉原。
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