「トレード総合」の記事一覧


【QA】ExnessのMT4でゴールド(XAU/USD)が見つかりません!の回答

杉原です。

普段から私が推奨している海外FX業者のExness(エクスネス)ですが、実際に講座を開設してデイトレードを実践されている方の中で、

「Exnessで使っているMT4でゴールド(XAU/USD)が見当たらないのですが、どこにあるのですか?」

という問い合わせが過去にありました。

確かに、ゴールド(XAU/USD)をはじめ、MT4における銘柄の表示名は各社によって異なるので、見つけにくく感じる場合があるかもしれません。

そこで当記事では、ExnessのMT4において、ゴールド(XAU/USD)をトレードするために、ゴールドのチャートを表示する方法を解説していきます。

Exnessでゴールド(XAU/USD)のチャートを表示してトレードする方法

まず、MT4の上部にある、以下の画像にて赤枠で示した「通貨ペア」のボタンをクリックします。

※画像はブラウザ版のMT4ですが、通常のダウンロード版と特に変わらないため問題ありません。

ExnessのMT4上部

次に、上図の赤枠ボタンの場所をクリックすると、下図のように通貨ペアの「分類」を選択できる画面が現れるはずです。

ExnessのMT4で通貨ペアの選択画面

ゴールド(XAU/USD)やシルバーは『貴金属』の部類に入るので、多くのFX業者では「Metal(メタル)」などの表記で分類されるケースが少なくありません。

ただ、上の図をご覧になると分かるように、ExnessのMT4では「Metal」のような分類がないため、ゴールドがどこにあるか分かりにくく感じる場合があります。

そこでExnessの場合は、下図にて赤枠で示した「Forex」という分類を開いていけば、ゴールド(XAU/USD)を見つけて、チャートを開くことが可能です。

ExnessのMT4で通貨ペアの選択画面から「Forex」を選択

この「Forex」という文字の部分をダブルクリック、または左側にある「+」マークをクリックすると、下図のように数多くの通貨ペアが表示されるので、

「XAUUSD(GOLD VS US Dollar)」

という表記を選択してください。

ExnessのMT4でゴールドを表示

「XAUUSD(GOLD VS US Dollar)」を選択した状態で、下図の赤枠で示した「表示」という箇所をクリックします。

ExnessのMT4でゴールドを表示

「表示」という箇所をクリックすると、MT4の画面における左側にある『気配値』に、XAUUSDの表記でゴールドが表示されているはずです。

下の図が、実際にゴールドの気配値が表示されている画像になります。

気配値にゴールドが表示

最後に、気配値に表示されたゴールド(XAUUSD)の表記部分を右クリックして、下図のように「チャート表示」をクリックすればチャートが表示されるはずです。

ゴールドのチャートを表示

以下が、ゴールドのチャートが表示できた際の画像です。

ゴールドのチャートが表示された

このようにゴールドのチャートが表示されれば、後は他の通貨ペアと同じようにトレードが可能となります。

以上がExness(エクスネス)のMT4にて、ゴールド(XAU/USD)を見つけてチャート表示し、トレードできる状態にする方法でした。

そんなゴールドで実際に使える、利益率に特化したデイトレ手法のエントリーから決済までのロジックを、以下の記事で図解しているので、良ければご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>チャネルラインだけで勝てる「3点目」を狙ったデイトレ必勝法

>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータ10年分以上を一度にダウンロードできる場所と方法。

杉原です。

MT4などでバックテストをする上で「ゴールドのヒストリカルデータを長期間分ダウンロードしたいが、どこで出来るか教えてほしい」という読者の方が多くおられ、この記事を通して、

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータを10年以上の量で一度にダウンロードできる場所と、その方法

について、図解していきたいと思います。(すべて無料)

ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータは、そのままMT4に入れられるので、

・裁量トレード
・EAやインジケーター

いずれのバックテストでも、すぐに使用が可能です。

手順の図解と、ファイルの破損でヒストリカルデータが上手く使えない、解凍できない場合の対処法も解説しているので、ぜひ最後まで目を通して頂ければと思います。

ゴールドのヒストリカルデータを10年分以上ダウンロードできる場所(サイト)

それでは実際に、ゴールドのヒストリカルデータを長期間分ダウンロードするために、ヒストリカルデータを提供しているサイトにアクセスしていきます。

その場所(サイト)は、こちらの国内FX業者『FXTF』です。


FXTFのホームページトップ
>FXTFの公式サイトはこちら

簡単な入力作業のみ、数分で会員登録(口座開設)ができるので『口座開設』をクリックし、画面に従って登録を進めていきます。

口座開設が完了しましたら、トップページからログインして、左側メニューから下図の赤枠で示した『チャートデータ』をクリックしてください。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所

このチャートデータというページが、実際にゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータを10年分以上、長期間のダウンロードができる場所です。

ページを開くと、下の図で見られるようにユーロドル(EUR/USD)やドル円(USD/JPY)など通貨ペアのヒストリカルデータが提供されています。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所(上部)

ゴールド(XAU/USD)のヒストリカルデータについては、通貨ペアのヒストリカルデータよりも下の方にあるので、下まで進めてください。

下の方を見ると、下図のように「XAU/USD」の記載があるはずです。

FXTFのヒストリカルデータをダウンロードできる場所(下部)

このXAU/USDがゴールドのヒストリカルデータになるので、クリックしてください。

(サイトの仕様上、クリックと同時に自動でダウンロードがはじまります。)

ゴールドのヒストリカルデータを使えるように「解凍」していく

ここまでの手順で、10年分以上、ゴールドのヒストリカルデータをダウンロードすることができました。

ただ、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータは「Zip」ファイルの形式なので、このファイルの解凍が必要です。

解凍ソフトは、Windowsであれば「Lhaplus」「+Lhaca」「7-Zip」「WinRAR」「Explzh」など、Macなら「The Unarchiver」などを使えば簡単に解凍ができます。

ゴールドのヒストリカルデータが上手く解凍できない場合の対処法

ゴールドに限らず、データ量が膨大なヒストリカルデータを解凍する際に、お使いになる解凍ソフトとパソコン環境によっては「エラー」が発生するケースが少なくありません。

実際にエラーが発生したまま、解凍したヒストリカルデータを使うと、

・データの抜け(ローソク足データの一部が欠ける)
・データの誤り(始値や終値、高値や安値が間違ったデータとして登録される)

これらを含む「精度の低い」ヒストリカルデータになるので、バックテストの精度そのものも低くなってしまいます。

バックテストの精度が下がれば、実際にトレードする際に大きな損失を受ける危険があるからこそ、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータを解凍する際に、エラーが出た際には、エラーが出ずに解凍できるよう対処した方が良いです。

その対処法としては、まずダウンロードのやり直しが挙げられます。

ゴールドを含む長期間のヒストリカルデータは、とても膨大なデータ量なので、ダウンロードの途中でデータの破損が起きてしまう可能性も0ではありません。

よって、まずは改めてダウンロードしてみて、同じ方法で解凍してみてください。

あらてダウンロードする際には、一度、ブラウザのキャッシュ(閲覧の履歴データ)をクリア=削除してみてください。

閲覧の履歴が数多く溜まっていると、ダウンロードが上手くいかないケースが稀に発生するからです。

また、ブラウザの問題も考えられるので、

・グーグルクローム
・ファイアーフォックス
・Microsoft Edge

など、別のブラウザでもダウンロードをして試してみる方法が有効となります。

このダウンロードのやり直しでも解凍でエラーが出る場合、原因はダウンロード時のデータ破損ではありません。

つまり、解凍の際に起きたデータ破損が解凍エラーの原因になるということです。

ですので、ダウンロードしたゴールドのヒストリカルデータ(Zipファイル)はそのまま変えずに、

・別の解凍ソフトで解凍してみる
・パソコンを再起動してダウンロードからやり直してみる
・それでもダメな場合は別のパソコンで試してみる

このような方法を試してみてください。

完了後、MT4にゴールドのヒストリカルデータをインストール

無事に解凍が完了するとゴールドのヒストリカルデータが「CSV」形式のファイルとなるはずです。

ゴールドのヒストリカルデータがCSVファイルになれば、MT4に直接インストールができるので、後はMT4で表示できる過去チャートで、10年以上分ゴールドのバックテストを自由に行えます。

MT4にヒストリカルデータをインストールする方法は、過去の記事で細かく図解しているので、下記の記事を参考にして頂ければ幸いです。

>MT4にヒストリカルデータをインストールする手順の図解記事

その他、ゴールド(XAU/USD)を取引して、高い成績を出しているデイトレ手法に関して、以下の記事ではエントリーから決済までの流れを図解しているので、ぜひ以下もご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

>ブログの目次はこちら

キリ番を攻略するデイトレ手法〜乖離テクニカルと初動テクニカルの違い〜

杉原です。

どんなテクニカル指標やインジケーターを使うトレーダーでも、共通して、エントリーや決済の「目安」として意識されやすいのがキリ番=ラウンドナンバーです。

そんなキリ番は大勢のトレーダーから意識されやすいからこそ、効き目の高い指標の1つとなっています。

そのキリ番を主体として、一度の取引で2桁台の利益率を出していたデイトレ手法を、

乖離テクニカル
初動テクニカル

この2つに分けて確立していました。

どちらも必ずエントリーにキリ番を使うことで、

・意図しないエントリーによるミスで発生する損失を防ぎやすい
・エントリーするタイミングを見逃さず利益を確実に取りやすい

このようなメリットがあり、多くの方から指示されているデイトレ手法になっています。

ただ、いずれもキリ番を使うことで、乖離テクニカルと初動テクニカル、それぞれの違いが分からず、詳しく説明してほしいという声が割りとあり、この記事で共有させて頂く次第です。

乖離テクニカルと初動テクニカルの違い

まず、乖離テクニカルは必ずキリ番を使いつつ、チャネルラインと複合した逆張りに特化したノウハウです。

>乖離テクニカル(キリ番の逆張り特化)

その中で、

・逆張り+逆張り
・逆張り+順張り
・逆張り+ダブルトップ

など、必ずエントリーの際にはキリ番(50pips間隔)を絡ませたロジックとなっています。

そんな乖離テクニカルはシンプルであるものの、キリ番という固定の価格帯前後でのエントリーになるため、

・本来トレードすべきでないトレードを行ってしまうなどのミスが起きにくい
・50pips間隔の「固定」のキリ番手前で待ち構えられるので見逃しが起きにくい

このように大きなメリットがあり中級〜上級はもちろん、初心者層のトレーダーさまからも早い段階で習得できたケースが少なくありません。

対して初動テクニカルも上記のメリットが同様にあることで、初心者層〜上級まで幅広く習得率が高いものの、乖離テクニカルのキリ番を使った逆張りに対して、初動テクニカルはキリ番を使った

「順張り」

に特化したノウハウに相当しています。

>初動テクニカル(キリ番の順張り特化)

その上で、初動テクニカルは50pips間隔ではなく、100pips間隔のキリ番=トリプルゼロである、

・ドル円やクロス円なら140.000円など
・ドルストレートなら1.25000ドルなど
・ゴールド(XAU/USD)なら2020.000ドルなど

上記のような、より大勢のトレーダーが、エントリーや決済の目安にする価格帯にて、

「チャネルラインにおけるトレンドライン側(順張り)」

とローソク足、トリプルゼロの重複を狙っていくのが特徴です。

そんな順張りの初動テクニカルに対して、逆張りに特化した乖離テクニカルでは「チャネルラインにおけるアウトライン側(逆張り)」とローソク足、50pips間隔のキリ番に加えて、

・別のチャネルラインにおけるアウトライン(+逆張り)
・別のチャネルラインにおけるトレンドライン(+順張り)
・ダブルトップにおける高値の価格帯

これらを組み合わせたロジックになっています。

(稀に、乖離テクニカルにおける+順張りパターンが、初動テクニカルと重なることがあるものの、それは本当に低い確率でしかありません。)

よって、

・初動テクニカル
・乖離テクニカル

これらは基本的にエントリー場所が根本から異なるのが実際のところです。

ですので、初動テクニカル、乖離テクニカル、いずれかを取り組まれたトレーダーさまは、共にキリ番を使うデイトレ手法で同時に併用することで負担がまったく増えない、この2つを実践されるケースが少なくありません。

先ほど申し上げましたように、この2つのデイトレ手法は

・初動テクニカル=順張りが軸
・乖離テクニカル=逆張りが軸

このように根本から狙う相場が異なることで、エントリーの場所が重ならないのでチャンスが倍に増え、収益をそのまま倍化できるからです。

その上、両手法とも、エントリーから決済までの時間

=ポジション保有時間

こちらが極めて短いので、初動テクニカルと共に手にされる重複点テクニカルにおける有効なチャンスも拾っていくなど、より収益の拡大を図れている方も少なくありません。

また、単純な収益の拡大はもちろん、併用するデイトレ手法を増やすことで、併用による1銘柄あたりにおけるチャンスの増加によって、

・トレード対象の銘柄(通貨ペア)を少なくする
・トレードに充てる時間そのものを短くする

などの、負担を減らす方向性ながらも、高い利益率を維持していくパターンも有効な戦略です。

(この方向性の方も割りと多くいらっしゃいます)

以上を踏まえた上で、下記それぞれの案内ページに目を通して頂ければ幸いです。

>乖離テクニカル(キリ番の逆張り特化)
>初動テクニカル(キリ番の順張り特化)

杉原

【2024年】新年のご挨拶と、12月に起きた金市場の異変について。

あけましておめでとうございます。

杉原です。

元日に発生した能登半島地震に関して、ご自身もしくは身内や親しい方が被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

年明けの相場に関しては、特に目立った異常はないようで、テクニカル分析、特にライントレードを前提にしたトレードは現時点で問題ないのが現状です。

そんな中、昨年12月には、私が推奨している銘柄(トレード対象)である、金(ゴールド)の相場市場に、異常な値動きが発生しました。

12月4日8時15分〜30分の間15分で、

約700pipsもの上昇

が突発的に起こり、その上昇後は当日中に、時間を掛けて1,000pips以上も下落して、普段の水準まで戻っています。

ここまでの異常な値動きは数年に一度レベルなので、流石に驚きを隠せないトレーダーが多かったようです。

ちなみに、この異常事態の要因は、前日〜夜間の間に行われていた、世界の首脳陣が集まった会議が影響していたとのことでした。

近年ささやかれている、社会システムを大きく変更していく流れ、いわゆる「グレートリセット」に関しての内容が話し合われ、金(ゴールド)の需要が一時的に高まったことで、資産家をはじめ大量買いが起こり、数年に一度レベルの異常すぎる値動きに繋がったようです。

ただ、このようなファンダメンタルズ主導に見える相場でも、その値動きの規模は、ある程度ラインで予測ができました。

以下の図はゴールドの日足で、赤丸が2023年12月4日において約15分で700pips以上の上昇が起きた際の最高値です。

2023年12月4日の異常相場(ゴールド)その1

このチャート内に引いた、

・黄緑
・オレンジ

この2つのチャネルラインでは、アウトラインの交差点が、おおよそ最高値の赤丸付近になっています。

拡大図がこちらです。

2023年12月4日の異常相場(ゴールド)その2

ファンダメンタルズ主導で動いた、数年に一度あるか無いかという異常な値動きも、このようなラインである程度の「値幅」を予測ができていたわけです。

また、青で引いた水平線で、しっかりと異常に長いヒゲが収まり、ローソク足の実体で止まっていました。

この水平線は、以下の全体縮小図で示したように、明らかに意識されるレベルの水平線であり、そこで引かれる価格帯で上ヒゲが戻り、反応を示していたということです。

2023年12月4日の異常相場(ゴールド)その3

今回の異常相場においては、RSIやRCIをはじめとする、パラメータ(設定値)があるインジケーターでは、

「過去に見たことがない」

そんな数値になることで、どこまで上がるかの予測がまったく出来にくかったと思います。

対して、上で示したゴールドの日足チャートで引いた、

・チャネルライン
・水平線

これらのようなパラメータがなく、どのトレーダーが見ても、ほぼ同じ視点で表示される指標であれば、赤丸で示したように、ある程度の予測ができていました。

このように異常すぎる事態でもラインがしっかりと機能しており、私が普段から推奨しているライントレードが「普遍的に通用するノウハウ」だと改めて実感した次第です。

インジケーターでは各トレーダーがそれぞれの設定値を用いることで、どうしても効き目が弱まってしまう反面、設定値(パラメータ)が無いライントレードは、

「各トレーダーが共通で認識できる」

そんな指標だからこそ、どのような事態が起きても通用し続ける、そんなノウハウになっていると思います。

もちろん、各種インジケーターもそれなりの効き目があるからこそ、何十年も使われてきたことは間違いありません。

ただ、どうしてもラインと比べると、ここまでお伝えしたような仕組みから、ラインの方が効き目の強さは圧倒的になるので、もしもインジケーターを使うとしても、

「ライントレードをメイン」

にした上で、補助的に使う方針が良いとは思います。

以上、今回は新年のご挨拶と、昨年12月に起きた金相場の異常事態、それに関係してライントレードの有効性について、お話させて頂きました。

本年も、そんな普遍的に通用するライントレードを軸に、今後も継続して有効性が維持されるノウハウ/情報を発信していく予定です。

改めまして、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

杉原

【FX、株、CFD】相場の原理。買いと売りが拮抗すれば相場は動かない?

杉原です。

この記事ではメルマガ読者さまから頂いた、

・買いと売りの差分がそのまま値動きになるのか?
・買いと売りが完全に拮抗すれば相場は動かないのか?

このような質問への回答を共有したいと思い、ブログ向けに編集したものを転載しております。

株やFXはもちろん、225やゴールドなどのCFD、ビットコインなどの仮想通貨においても同じ相場の原理として共通するので、根本的な相場の仕組みを理解する上でぜひ参考にして頂ければ幸いです。

買いと売りの差分がそのまま値動きになるのか?

一個人ではなく全トレーダーから相場に出されるトータルの注文総量として、

仮に1米ドル150円の際に1000億円売り注文が入り、800億円買い注文が入れば200億円分下落するのでしょうか?

この質問に回答させて頂きました。

以下、回答です。

まず、差分の200億分が下落するとは限らないと思います。

少なくとも、1分足よりも小さい単位で「ティック」という数秒単位で動く単位があり、そのような細かな間隔、その瞬間瞬間において、

・買いが売りより多ければ上昇
・売りが買いより多ければ下落

このようになるのが相場における値動きの前提です。

ですので、この例において、売りが買いよりも200億分だけ多くて下落しても、次のティックにおける、

・買い注文
・売り注文

それぞれの数量によって次のティックで、

・下げが止まる
・逆に上がる
・もっと一気に下がる

などなど、連鎖して相場に反映されるようになります。

そのため、仮にティック単位で200億の売りが買いより多くても、次のティック、そのまた次のティックで、買いと売りのバランスは常に変動していくからこそ、単純な差分が下げ幅や上げ幅になるとは考えられないということです。

買いも売りも全く同じ注文数量の場合、相場は動かないのか?

上記の質問への回答が以下です。

ぴったり買いも売りも1000億円という話なら、原理的には仰るとおりだと思います。

ただ、実際のところ、買いも売りもぴったり同一の数量になることは、ほぼないと考えていました。

まず相場は選挙のような「投票」で、

・買い
・売り

を各トレーダーが自由に選択できるものの、選挙とは異なり1人1票ではなく、資金に応じて幾らでも投票=買い注文または売り注文を出すことが可能です。

ですので、ドル円を例にすれば、膨大なトレーダーがドル円を扱う(取引する)上で、各トレーダーが出す注文数がバラバラなので、買いと売りの総量がぴったり一致することは、ほぼ不可能だと思います。

ましてや、ドル円のように取引量が多ければ多い銘柄ほど、買いと売りの総量がぴったり一致する現象が起こるとは思えません。

まず、それぞれ注文する数量がバラバラなトレーダーが膨大な人数おり、そんなトレーダーたちが連続して取引するので、その分だけ相場全体に流れる買いと売りの総量が一致する確率は天文学レベルに低い可能性だと考えられます。

その上、各トレーダーの注文数が異なることに加えて、各トレーダーが注文を出すタイミングも同じではありません。

よって、膨大な人数のトレーダーが、自由な注文数量を自由なタイミングで出すからこそ、値動きが確定するティック単位において、

・買い注文
・売り注文

それぞれが完全に一致することは、ほぼ有り得ないと考えられるわけです。

ですが、例外として、買いと売りが一致して、相場が全く動かないケースが無いわけではありません。

それは、扱うトレーダーがほぼ0に近く、異常に取引量が少ない銘柄です。

例として私が以下の画像は適当に見つけた銘柄ですが、何個か赤の点が陰線(青)の前に5つ、後に1つ見られるかと思います。

取引数量が極端に少ない銘柄の事例

これは、

・始値
・高値
・安値
・終値

この4つが同じ価格を意味しており、

1.完全に買いと売りが拮抗
2.そもそも買いも売りもない

このいずれかの状態だからこそ、ぴったりと動かない相場になっていました。(赤の点)

このように取引量がほぼ無く、扱うトレーダーがほぼ居ないに等しい銘柄では、買いと売りが完全に拮抗する可能性は普通に有り得て、仰るように相場が「動かない」という状態になるわけです。

ちなみにですが、当然ながら、このような取引量が少ない銘柄は、テクニカルの効き目が明らかに弱いため、テクニカル分析を前提としたデイトレードでは取引すべきではないと思います。

テクニカル分析の本質は、各トレーダーの心理状況を踏まえた「統計」であり、トレーダーの数が少なければ少ないほど統計=確率の精度は高くなりません。

例として、コインを投げて表が出る確率は50%にも関わらず、4回しか投げない場合は4回連続で表が出て100%になるケースもあり、本来の統計=確率である50%とは遠い精度の低い結果になります。

このコインを投げる回数は、相場においては、その銘柄を扱う(取引する)トレーダーの数を意味しているからこそ、トレーダー数が少ない=取引数量が少ない銘柄は、そもそも統計であるテクニカル分析が効きにくくなるということです。

以上から、ファンダメンタルズ分析ではなく、テクニカル分析を前提としたトレードを行う際には、まずは取引量が多い銘柄(FXであれば通貨ペア)を選ぶことを推奨していました。

そんなトレードで推奨している銘柄として、下記の記事でいくつか紹介していましたので、ぜひ以下もご覧になってみてください。

>「最もデイトレに適した銘柄」ゴールドの特徴と注意点。

>本当にポンド円?デイトレに適したFX通貨ぺアの特徴と上位6つを紹介

>意外?デイトレでトレンド形成しやすい通貨ペアの数種類を解説

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

ページの先頭へ