杉原です。

MACDやRSIなどの一般的なテクニカル指標とは異なり、トレンドラインはパラメータ(設定値)がないため、使っているトレーダー同士でほぼ同じ視点でテクニカル分析ができる「有能」な指標と言えます。

そのため、トレンドラインは非常に高い精度でトレードに活かせる「優れもの」ではあるものの、

「トレンドラインの引き方で、角度は何度が良いのか?」

など、多くのトレーダーを悩ませる部分も0ではありません。

手作業でトレンドラインを引く以上は、角度の悩みが邪魔をして、トレンドラインを上手くトレードに活かせないというトレーダーも多いようです。

そこで当記事では、

・正しいトレンドラインの引き方
・効き目の強いトレンドラインの角度
・角度の許容範囲と落とし穴

を解説し、トレンドラインを使いこなすべく記事内容をお届けさせて頂きます。

ぜひ参考にした上で、トレンドラインをご自身のトレードに活かして頂ければ幸いです。

トレンドラインの引き方と推奨の角度

正しいラインの引き方ができていなければ、トレンドラインの角度が無意味に成りかねません。

そこで、まずは簡単にトレンドラインの正しい引き方を図解し、その上で角度について触れていきたいと思います。

前提となる正しいトレンドラインの引き方

下図のように、トレンドラインを引き始めたい「始点(黄色丸)」から、新たに生まれた「一番の高値(赤丸)」をブレイク=更新したら、そこで初めて安値同士を結ぶトレンドラインを引くことが可能です。

トレンドラインの引き始め

その後、青丸のように赤丸をブレイク(更新)したので、黄色丸で示した安値同士を結び、トレンドラインが引けました。

トレンドラインが引けた

よくある間違いとしては、下図のように高値を更新していないにも関わらず、先走って引いてしまうパターンです。

トレンドラインのNG例

始点から見た高値の更新がダウ理論における「上昇トレンド」を指すからこそ、高値のブレイクが絶対条件なわけです。

ですので、高値を更新していない状態で引き始めても、まだ上昇トレンドになっていないため、トレンドラインを引き始められません。

下図のように始点から見て高値ブレイクが発生した段階で、上昇トレンドの発生と判断でき、トレンドラインを引き始められということです。

トレンドラインのOK例

ここまでの解説は上昇トレンドラインでしたが、下降トレンドラインの場合は安値の更新で引き始めるので、そのまま「逆」の考え方になります。

下降トレンドライン1

下降トレンドライン2

効き目があるトレンドラインの「角度」とは

ここまでの正しいトレンドラインの引き方を前提とした上で、効き目があるトレンドラインの「角度」について説明していきたいと思います。

そんなトレンドラインの角度は『約45度前後』が高い効き目があると言われていることが確かです。

トレンドラインの角度

その根拠としては、書籍やネット教材を含め、様々な文献においてトレンドラインの角度は45度前後が良いと記載があるため、それらを読んだ多くのトレーダーが意識しているというのが率直なところです。

また、トレンドラインを引かないトレーダーの視点で考えても、45度前後で値動きしているとキレイなチャートになるため、ラインを引かずとも「トレンド」の発生を認識しやすくなります。

逆に、急角度やあまりにも緩い角度の値動きでは、トレンドの発生を認識するトレーダーが少なくなるため、効き目の弱いトレンドラインになることは避けられません。

以上から、できる限り45度前後のトレンドラインを頼ってトレードする方が、効き目があるトレンドラインになるため有効なわけです。

トレンドラインの角度における「許容範囲」と「落とし穴」

45度前後が機能しやすいトレンドラインという話でしたが、あくまでも「目安」でしかありません。

実際のチャートでは、

・画面の大きさ
・拡大/縮小

によって、角度が変わってしまうからです。

例えば、下図のトレンドラインは、図に示されているように「30度」ですが、その下の画像で拡大/縮小をすることで、まったく違う角度になっています。

↓横軸を縮小して角度が急に↓横軸を縮小して角度が急に

↓横軸を拡大して角度が緩やかに↓横軸を拡大して角度が緩やかに

↓縦軸を縮小して角度が緩やかに↓縦軸を縮小して角度が緩やかに

↓縦軸を拡大して角度が急に↓縦軸を拡大して角度が急に

以上のように、チャートの「拡大」「縮小」によって、最初は30度だった角度が15度ほど前後しています。

つまり、トレンドラインを引くトレーダー自身のチャートソフトの設定や、横軸、縦軸の拡大/縮小で角度が変わってしまうということです。

ですので、極端に45度にこだわらず、前後15度~20度ほどは「許容範囲」としても良いと私は思いますし、実際の現場ではそうしていました。

ただ、70度を超えるほど極端に急角度になるトレンドラインなどであれば、あまりにも相場が過熱し過ぎと判断され、そのトレンドを支持するトレーダーが少なくなり、効き目の弱いトレンドラインになるかもしれません。

まとめ~正しいトレンドラインの引き方と効き目のある角度~

この記事では、多くのトレーダーが意識するダウ理論のトレンド定義に基づく、正しいトレンドラインの引き方から、角度、その許容範囲を解説させて頂きました。

その上で、エントリーの根拠に使える「効き目の強い」トレンドラインは、45度前後を「理想」としつつも、

・縦軸の拡大/縮小
・横軸の拡大/縮小

によって角度が変わる前提で、15度~20度ほどの「前後」は許容した上で、極端な急角度を避けるという意識が良いです。

トレンドラインは適切な角度に加えて、やはりトレードへの「応用」「使い方」によって、得られる収益/稼ぎは大きく変わると思います。

ただ、RSIやMACDなどとは異なり、トレンドラインはパラメータ(設定値)が無くラインを引くトレーダー同士の「差」が生じにくいため、精度の高いテクニカル分析が可能です。

ですので、トレンドラインの追求によって、トレード成績を大きく飛躍できる可能性が大いにあります。

そんなトレンドラインを使ったデイトレ手法のロジックを、下記の記事でそのまま公開していますので、良ければ参考にしてみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法』

>FXの鉄板。トレンドラインで勝てる有効な使い方と戦略。

杉原。

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