杉原です。

メルマガやブログの読者様から、私が提供している2つのデイトレ手法「先行テクニカル」「重複点テクニカル」における違いに関する質問を受けることがあります。

このような趣旨の質問は割と定期的に寄せられていたため、相応の読者様が気になる可能性があると思い、

・各手法にはどのような違いがあるのか?
・どちらがトレード回数は多いか?
・どちらの方が勝率は上か?

上記の視点に分けて、この記事にて回答を共有させて頂く次第です。

この記事を書いている時点から見た先週における、実際のトレード場所を日時とチャート図を添えて掲載しており、その辺りも参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

2つのデイトレ手法は、エントリー場所から決済までのロジックを掘り下げて図解した資料を、下記のメルマガ1通目にて配布させて頂いておりました。

デイトレードの実践において有益な資料になると思いますので、下記のページから公式メールマガジンの案内をご覧頂ければ幸いです。

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先行テクニカルと重複点テクニカル、各手法にはどのような違いがあるのか?

私は基本、サポレジ(サポートライン、レジスタンスライン)を軸としたデイトレード(ライントレード)を実践していました。

その上で、重複点テクニカルも先行テクニカルも、どちらもサポレジを使ったデイトレ手法に他なりません。

ただ、決して先行テクニカルが、先に公開していた重複点テクニカルの単なる「派生」というわけではなく、サポレジを軸としたロジックながらも2つは全くの「別物」です。

根本はいずれもライントレードでありながら、視点が異なるロジックであり、どちらが上位互換、片一方が下位互換というわけでもありません。

まず重複点テクニカルの方は、

・トレンドライン
・水平線
・チャネルライン
・キリ番

などのラインに加えて「移動平均線」も使って多角的にトレンド分析を行っています。

その上で重複点テクニカルのロジックは、この手法の名称にもあるように、スク数のサポレジにおける「重複点(重なる価格帯)」を狙っていき、そのサポレジの内訳は上記のラインと移動平均線などで構成され、その組み合わせは様々です。

ですので、この重複点テクニカルの場合は、ラインと移動平均線の組み合わせを利用するため、エントリーのチャートパターンは数多く存在していました。

そんな数多くのパターンがある重複点テクニカルにおける、トレード事例が下の図になります。

重複点テクニカルの事例1

重複点テクニカルの事例2

重複点テクニカルの事例3

重複点テクニカルの事例4

上記は重複点テクニカルでエントリーとなる、チャートパターンの一例となっており、先ほど書いたように複数のラインと複数の移動平均線との組み合わせがロジックとなるため、パターンはまだまだ数多く存在しています。

ただ、そんな大量のチャートパターンは、暗記してエントリー場所を探すというわけではありません。

大量のチャートパターンを頭に叩き込んで、常に止まらず動き続ける実際のチャートを見てエントリーの判断を行うことは頭が混乱して非常に難しく、見逃しやミスが多発してしまうと思います。

そんな見逃しやミスが発生すれば、いくら有効性が高い手法を実践しても、ルール通りにトレードできていないことになり、損失がどんどん膨らんでしまうことは避けられません。

そのような事態を避け高い利益率を再現するために、重複点テクニカルでは結果的に条件を満たすことに繋がる独自の「指数計算」があります。

ただ、指数計算と言っても、トレード前に瞬時に行ってエントリーの判断を決断する目的なので、決して複雑な計算ではありません。

反転指数という独自の要素を「加点(足し算)」していくだけなので、秒単位で計算はできると思います。

もちろん、足し算のスピードは人それぞれなので必ず一瞬でできるとは言い切れません。

ただ「片手で扱える数字」の単純な足し算になるため、計算が不得意な場合であっても、それほど長く時間を取られることはなく、エントリーが間に合わないというケースは特にないと思います。

そのような片手でできるレベルの足し算だからこそ、実際に実践者の方々からも、計算が間に合わないという声は今のところありません。

まとめると、重複点テクニカルはライントレードを軸としながら、移動平均線も組み合わせた数多くのパターンを扱い、そのパターンを片手で可能な足し算による計算で瞬時に導いていくデイトレ手法だということです。

対して先行テクニカルは、特定のチャートパターンに特化しており、

・ロング
・ショート

この2パターンしかありません。

ただ、先行テクニカルは重複点テクニカルと同じくサポレジによるライントレードではあるものの、トレンドを「先行」して有利な価格帯でポジションを持ち、トレード1回あたりの利益率を高めることに注力しているロジックとなります。

この有利な価格帯でのトレードとしては、ロングの場合であればトレンドが動き出す前の「より安い価格帯」で買い、逆にショートの場合は下げ始める前の「より高い価格帯」で売ることです。

少し掘り下げると、重複点テクニカルで使っていたトレンドラインで言えば、通常は3点目の反発を狙うところですが、先行テクニカルではトレンドラインのまだ2点目の段階で「先行」してエントリーし、より有利な価格帯でポジションを持っていきます。

ロングにおけるイメージが下の図です。

先行テクニカルのイメージ図

結果的にトレンドラインの2点目となる段階にて、より有利な価格でポジションを持てることにより、一度のトレードで最大40%近い利益率まで高められていました。

その上で先行テクニカルでは、利益率に加えて精度を高めるべく、

・N字波形
・ロールリバーサル(サポレジ転換)

が重なる下図のようなチャートパターンとなっています。

(上がロング、下がショートです。)

先行テクニカルのトレード事例1

先ほど紹介した重複点テクニカルとは異なり、先行テクニカルでは上の図で示したような「N字波形」「ロールリバーサル」を利用したチャートパターンのみに特化していました。

そのため、重複点テクニカルのような指数計算(足し算)は、先行テクニカルにはありません。

この先行テクニカルは上の図で示したようなチャートパターンのみを待つ、シンプルなデイトレ手法になっているということです。

その上で先行テクニカルでは、1つのチャートパターンにおいて、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

それぞれに対してエントリー可否を決める明確な基準(ルール)があり、この基準を満たした時にエントリーする流れになっていました。

そんな特定のチャートパターンに特化した先行テクニカルは、ここまで図解したように視点そのものが重複点テクニカルとは違うため、最初に説明した移動平均線とラインを組み合わせる重複点テクニカルと『エントリーの場所』が被ることは基本的にありません。

もちろん、根本には、どちらのデイトレ手法ともにサポレジを使う「ライントレード」ではあることは間違いないです。

ですが、ここまで説明したように、どちらのデイトレ手法とも「特色」「狙い」が異なるため、エントリー場所が被らないことは当然ながら、どちらかが一方から派生した上位互換・下位互換ということも特にありません。

重複点テクニカル・先行テクニカルともに、それぞれが独立した「別物」のデイトレ手法だということです。

どちらのデイトレ手法が簡単なのか?

先行テクニカルと重複点テクニカルでは、どちらが簡単=取り組みやすいのか?という質問を頂くことがありますが、個人差があるのでハッキリと名言することはできません。

ただ言えることは、人によって「向き」「不向き」があるようで、

「1つのチャートパターンのみに特化した先行テクニカルの方が楽」
「移動平均線とラインを組み合わせた重複点テクニカルの方がやりやすい」

など個々で様々な意見があるので、ここまで説明した概要や、案内ページの方を確認した上でご自身の適正と相談して頂くことが最善かと思います。

実際に公式メールマガジンの1通目で配布していた案内ページの方では、エントリーから決済までのロジックを公開しており、充分な参考の要素になると思いますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

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以上が先行テクニカルと重複点テクニカルにおける「違い」に関する説明でした。

ここまでの説明を踏まえた上で、この先は得られる収益に直結する、

・トレード回数
・勝率

これらの違いについて比較しながら解説していきますので、ぜひ引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

先行テクニカルと重複点テクニカル、どちらがトレード回数は多いか?

まず、どちらのデイトレ手法とも、単一の銘柄だけではなく、複数の銘柄を扱ってトレードしていくことが前提となっています。

いずれの手法であっても、どの銘柄でも有効性が変わらない普遍的なデイトレ手法であり、ポジション保有時間が極めて短いため、複数の銘柄を扱って利益率を高める方針がとても適しているからです。

その上で先ほど説明したように、重複点テクニカルの方がチャートパターンが数多く存在する分、先行テクニカルの方がトレード回数がとても少ないと懸念があるかもしれません。

そんな先行テクニカルは、1つのチャートパターンでありつつ、そのエントリー条件には厳密なルールがあり、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

これらにエントリー可能となるための厳しい縛り・制約があるので、1つの銘柄で頻繁にトレードチャンスがある手法とは言えないのが実情です。

ただ、実際に実践者の中でも、トレード回数の心配をされる方がいますが、実際にはトレードのチャンスがあったにも関わらず、多くの場合「見逃し」があることで、トレード回数が少ないように感じていたケースが少なくありません。

そんな先行テクニカルのトレード回数に関してですが、この後すぐ実際のエントリー日時とチャート図を掲載させて頂きます。

私がデイトレ手法を継承した上で、資金の一部を任せて運用して頂く「業務提携」をしているパートナーの方(ポンド円を専門にしている方)から、先週分の取引履歴などを「週報」として受け取りこの記事を書きながら確認したところ、ポンド円だけでも3回のトレードがありました。

(この後すぐ、実際のチャート図を日時と共に掲載いたします)

このパートナーの1人は数多くのデイトレ手法を扱う分「ポンド円のみに特化」しており、専業トレーダーで家庭持ちということもあり、夜は家族との時間を過ごすべく東京時間とロンドン時間の前半のみで、実際のトレード時間は9時〜20時頃までという方です。

実際に「2023年6月19日〜6月23日」の1週間で、先行テクニカルのトレードを行ったチャート図が以下になります。

(縦の点線がエントリー場所で、下の日時がエントリー時間です。)

先行テクニカルの履歴1

先行テクニカルの履歴2

先行テクニカルの履歴3

先行テクニカルでは最低でも一度の取引で10%の利益率は出るようになっている上で、この方は先行テクニカルの教材内で解説している、

・ロット変動
・ポジション分割

これらのテクニックを使っており、上の図で掲載した3回のトレードでも50%を超える利益率を出していました。

パートナーの方々は月単位などで履歴を送ってくれますが、この方は専業トレーダーで時間があり「事務作業は先延ばししたくない」という考えとのことで週単位で履歴などを送ってくれており、丁度メールが届いたため早速この記事を書きながら確認して、私の方でチャートをキャプチャさせて頂いた次第です。

ちなみに夜間の時間帯を除いた、ポンド円だけの1週間で3回というトレード回数ですが、利益率そのものは50%を超えるため、客観的に見ても相応の成績と言って良いかと思います。

トレード回数の話に戻すと、期間を月単位に延ばした上で、複数の銘柄を扱い夜間の時間帯での実践も行えば、必然的にエントリー回数が比例して増えるため、この先行テクニカルのトレード回数が増加することは間違いありません。

また、先行テクニカルは移動平均線を考慮しない特定のチャートパターンのみに特化しているため、多くの銘柄を扱っても混乱せずトレードができる傾向にあります。

ポンド円やユーロ円などの為替通貨とは別の銘柄でも、そのままのロジックでトレードできますので、為替通貨やゴールドはもちろん、225やダウ、個別の株式など・・・トレード対象の銘柄は数多くあるので、扱う銘柄を増やしてトレード回数をまだまだ増加させることは不可能ではありません。

以上を踏まえた上で、長期的に見れば、重複点テクニカルも先行テクニカルもそこまで大差は無いものの、同じ銘柄数を扱う場合は少し重複点テクニカルの方が多い傾向があります。

もちろん、その時期、相場状況によってチャンス訪れる頻度は異なるので「長期的に平均していけば」という話として捉えてください。

ただ、ラインと移動平均線を使う重複点テクニカルに比べ、先行テクニカルの方はラインだけを使う1つのチャートパターンのみに特化している分シンプルで、より多くの銘柄を扱いやすいとは思います。

そのため、同じ銘柄数で見た際に重複点テクニカルよりも回数が少ない先行テクニカルでも、実際に多くの銘柄を扱えば扱うほどエントリーのチャンスが比例して増え、当然トレード回数が増加できるはずです。

以上から、トレード回数の比較に関しては、複数の銘柄を扱う前提において、どちらも大差ないと言って良いかと思います。

先行テクニカルと重複点テクニカル、どちらの方が勝率は上か?

まず重複点テクニカルは、

・移動平均線
・キリ番(ラウンドナンバー)

などを使ったエントリー回避ルールがあり、その分だけ先行テクニカルに比べて若干ですが勝率の向上があります。

ただ、先行テクニカルはそもそもチャートパターン内における、

・N字波形
・ロールリバーサル
・ローソク足

これらの条件が極めて厳密な制約・縛りがあるので、上記のエントリー回避ルールを使ったからと言って、大きく勝率が向上するわけではありません。

むしろ先行テクニカルに、今挙げた移動平均線やキリ番のエントリー回避ルールを適用すると、大して勝率が上がらないにも関わらず、トレード回数が激減するデメリットが生じてしまいます。

そのため、結果的に月単位などで見た利益率が大幅に少なくなるわけです。

ですので、先行テクニカルに関しては極めて厳しいチャートパターンのみに特化して利益率に注力していました。

とは言え、先行テクニカルは厳密なるルールに沿ったチャートパターンを使っている影響もあって勝率は9割近いので、客観的に見た数字としては高い方だと思います。

対して重複点テクニカルは、先ほど挙げたような移動平均線やキリ番を使ったエントリー回避ルールもあり、先行テクニカルよりも若干ですが高い勝率になっていました。

まとめ〜先行テクニカルと重複点テクニカルの比較〜

ここまでは先行テクニカルと重複点テクニカルに関して、

・ロジックの違い
・トレード回数
・勝率

これらに分けて説明させて頂きました。

その上で図解したように、どちらのデイトレ手法も異なる特色・狙いがあり、単なる派生した手法ではなく、一方が片方の上位互換や下位互換ということもありません。

それぞれのデイトレ手法が「別物」であり、エントリー場所が被ることは基本的にないのが実情です。

そして、どちらのデイトレ手法とも共通して、エントリーから決済までのポジション保有時間が短いことが特徴となっています。(長くても2,30分程度が平均)

そのため、同じ口座内で両方のデイトレ手法を並行して取り組み、1日単位はもちろん、月単位の利益率を大きく飛躍させている実践者の方も少なくありません。

各デイトレ手法でエントリー場所が被らず、ポジションを保有している時間も基本的に重ならないため、2つのデイトレ手法を並行してトレード回数が倍増し、多くの方が単純に利益率の大幅な増加を実現できています。

どちらの手法もラインを引く行為は変わらないので、同じチャート設定で各銘柄の監視ができるからこそ、特にトレードの負荷が増えることもなく、割と多くの方が並行して実践されていました。

ただ、ここまでの説明における注意点として、

・トレード回数
・勝率

これらに関しては大前提として「トレードルール」を守れてこその話となります。

そもそも教材内で解説しているトレードのルールを無視したり、勘違いやミス、見落としがあれば、トレードの回数も勝率も全く違うものになってしまうからです。

ですので、そのような事態にならないよう、どちらのデイトレ手法とも、

・総合サポート
・トレード添削

この2つを回数無制限にて実施していました。

実践者が自ら開発してデイトレ手法であれば、勘違いやミス、見逃しなどは起きにくいと思いますが、私という第三者が提供する以上、まずはトレードのルールそのものを正しく理解して頂くことが欠かせません。

そんな理解の度合いに関しては、どうしても実践者側のトレード経験値によって左右されるので、個人差が出ることは仕方ないと思います。

だからこそ、質問・相談を取り扱う総合サポートに加え、実際のトレードやバックテスト、フォワードテストの結果に対して1件ずつフィードバックを行うトレード添削を「無制限」に実施して各個人の理解度を高めていました。

特にトレード添削は、1件1件のトレードを図解で添削していくため、それぞれのデイトレ手法を習得するスピードが早まったと言って頂くことが多くなっています。

ただ、このようなデイトレ手法の提供やサポート、トレード添削をきっかけとして、先ほども少し触れた「私の資金を運用してくれるパートナー」を1人でも多く増やしていくことが私の目的になっていました。

そんなパートナーがより多く増えることで、私自身の長期的な「利」が見込めるからです。

また、それは収益的な面だけではなく、人生の充実度を高めるような、長い付き合いができる人間関係の構築にも繋がっています。

そのために質の高い(利益率が高い)デイトレ手法の提供、そして習得して頂くためのサポートや添削を徹底していくことを、何よりの最優先としていた次第です。

そんな教材やサポート・添削を付けている、この記事で紹介した先行テクニカルと重複点テクニカルに関しては、下記の公式メールマガジン1通目にて案内ページを配布させて頂いておりました。

どちらの案内ページとも、エントリーから決済までの詳しいロジックを、実際のチャート図を使って図解しており、1つの参考資料としても有益にご利用頂けると思いますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

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