杉原です。

ここで図解していくチャートパターンは、トレンド継続によって相場に溜まった利確されていない大量のポジションー

そのポジションが一斉に解消されることで「トレンド転換点」になる場面に便乗してエントリーし、最短の利確を行う、逆張り+順張りの初動のみで勝ち逃げするパターンです。

【イメージ図】転換テクニカル

早速、具体的にロジックを掘り下げていきます。

(すべて5分足チャートです)

まず、下図のような上昇トレンド(赤の矢印)が発生すれば、多くの買いポジションが相場に出されたことは間違いありません。

上昇トレンド

そもそも相場は秒単位で、

・買いが売りより多ければ上昇
・逆に売りより買いが多ければ下落

この繰り返しによってチャートを構成している絶対的な仕組みがあります。

そのため、規模の大小に関わらず、上昇してトレンドが出来ている際には、大量の買い注文が売り注目より遥かに多く入っているということです。

その上で、持った買いポジションは、

  • 利確
  • 損切り

いずれの形でも、いつか必ず決済されるため、上昇トレンドを構成した買いポジションと同数の売り注文が出されることは間違いありません。

ここで提案するチャートパターンでは、そんな決済されず相場に溜まった買い注文の多くが、一斉に決済され、売り注文が突発的に増えて下落の精度が高まる「トレンド転換点」を狙い撃ちします。

(ロングの場合は逆に、下降トレンドによって溜まった売り注文が、一斉に決済される買い注文が突発的に多発する場面)

解説を分かりやすくするため、まずはショート(売り)に絞って説明させて頂きます。

溜まった未決済ポジションが一斉に決済される、トレンド転換点の候補を見つける1本のライン

未決済ポジションが一斉に解消(決済)され、トレンドの転換が起きやすい場所は、下図にて赤ラインで示した1本の【転換ライン】で検知することが可能です。

トレンド転換のライン

まず、テクニカル分析において大勢が共通して意識する『ダウ理論』の上昇トレンド定義である、

高値と安値が共に切り上がっている(1つ前の高値と安値を上に更新している)

こちらに当てはまり、大多数が上昇トレンドと認識している相場でした。

ただ、転換ラインを通して、下図で示したように、

高値1→高値2
安値1→安値2

これらは共に上に更新して上昇トレンドが「継続」していたものの、

高値2→高値3(縦線より1本前の上ヒゲ)
安値2→安値3

この推移では、高値と安値が両方とも上値を更新できずに、上昇トレンドの定義が崩れています。

上昇トレンドにおける高値と安値の推移

上図のように、上昇トレンドの定義が崩れると、順張りで買いポジションを持っていたトレーダー達の多くが、これ以上は上昇の伸びが怪しいと考え始めて、利確する傾向、つまり売り注文を出す傾向が一気に高まります。

少なくとも、縦線で示した箇所では、転換ラインを通してロールリバーサル(サポレジ転換)が発生することで下落サインが出ていて(上図の縦線付近)、

「ここで利確しないと、下降トレンドが始まった場合に、利益が無くなってしまう」

そんな恐怖心も合わさるからこそ、大勢のトレーダー達から買いポジションが一斉に利確され、その利確は売り注文だからこそ、トレンド転換点になって下落しやすいということです。

現時点で確保できる利益を確実に得て安心したい

そんな大勢が持つ心理の傾向は、行動心理学において有名な【プロスペクト理論】というテーマで題材にされており、相場の世界でも、この原理が働いて値動きが起こっている傾向があります。

その心理傾向の例として、以下のAとBを考えた際に、ほとんどの方がAを選択する傾向にあるのが、確実に取れる利益を選択する傾向にあるという「プロスペクト理論」です。

  • A:100万円を確実に利益として受け取れる
  • B:50%の確率で200万円が利益になって得られるが、50%の確率で利益が0になる

Bも魅力的ではあるものの、半分の確率で利益が得られないので、利益額が2分の1になるものの100%利益を得られるAを自然と選択しやすいわけです。

このAを選んでBを避ける心理の背景には、何も得られない可能性が50%もある「リスク」を「回避」したいと考える、損失回避の心理が働いているからに他なりません。

先程から挙げている上昇トレンドの例で言えば、

  • 上昇トレンドに沿って膨らんだ利益を確実に取るか(A)
  • まだ伸びるかもしれないが無くなるかもしれない利益に期待するか(B)

この選択になり、大勢が利確をするAを選択しやすいということです。

トレンド転換とサポレジ転換

もちろん、ただ利益があるだけでは、すぐに利確せずに「損小利大」の考えで利益を伸ばすトレーダーもいることは間違いありません。

ただ、

・ダウ理論における上昇トレンドの定義が崩れた
・下落方向のロールリバーサル(サポレジ転換)が発生

これらの事実が重複することにより、下図の縦線付近では、これ以上は上昇トレンドの継続は無いと考えるトレーダーが一気に増えます。

トレンド転換点

トレンドがまだ続けば今以上の利益になるものの、そんな上昇トレンド継続への期待を大きく疑ったトレーダー達からすれば「今の段階で確実に利益を取る方が良い」と判断しやすいわけです。

そうして、このデイトレ手法でエントリー場所となる縦線付近では、一斉に買いポジションの決済、つまり売り注文が入りやすく、上昇トレンドからの転換点となる傾向が高まっています。

ラインを引かないトレーダーからも意識される価格帯と背景にある心理

ここまでの説明で出てきた「ロールリバーサル=サポレジ転換」ですが、ラインを引かないトレーダーからも心理的に意識される価格帯になって、より精度が高まる原理があります。

まずは下の図をご覧ください。

サポレジ転換の解説

1では大勢が買い注文を出したからこそ、2に向かって上昇しました。

つまり1→2では、1でロングをした多くのトレーダーが、プラスの含み益で利益が出ているはずです。

ですが、そんな彼らの中でも、損小利大を狙って「利幅を伸ばそう」と考えて利確せずにいたトレーダーも少なくありません。

そのような利確できずにいたトレーダーたちは、伸びていた含み益が2→3で一直線にマイナスの含み損へと変わってしまい「絶望感」を感じていると推測されます。

サポレジ転換の解説

ただ、3→4で再び価格が上昇することで、3までで大きく膨らんでいた買いポジションの含み損が、

・プラ転
・プラマイゼロ(損益0)
・数pipsのわずかな含み損

このように解消されることで、持っていた買いポジションを決済するための「売り注文」を出す傾向が強くなるわけです。

それが下図4のタイミングであり、1で買い注文を出していたトレーダーたち大勢による決済の売り注文が、一気に殺到します。

サポレジ転換の解説

このような人間心理が絡むことで、ラインを引かないトレーダーからも多くの売り注文が入り、トレンド転換点になる後押しになって、冒頭から例にしているチャート図で言えば、より縦線でのショートの精度が向上するということです。

トレンド転換点

トレンド転換を後押しする要素

ここまでは転換ライン(赤)1本による、

・ダウ理論で見たトレンド崩壊
・ロールリバーサル

この2つが要因となって、古い上昇トレンド「終了」と逆方向の新たな下降トレンド「開始」が同時刻帯で大勢に意識され、買い注文を上回る大量の売り注文が縦線付近で出され、ここでのショートが高精度になるという解説をいたしました。

ただ、この転換ライン1本はトレンド転換に繋がる可能性がある「合図」に過ぎません。

多角的に見て、まだトレンドが継続する要素があれば、転換ライン1本のみでは根拠が薄く、転換を果たさずに再びトレンドが続行する可能性もあるからです。

そこで、もう1つ別の角度から相乗効果的に、トレンド転換を後押しする要素を含めることを推奨していました。

それが下図で言えば黄緑で示したような、転換ラインとは別角度のラインとの重複です。

ネックラインとの重複

上の図では、転換ライン(赤)とネックライン(黄緑)が縦線付近にて、それぞれが互いに上昇を妨げる「レジスタンスライン」として重複していました。

このようにピンポイントでラインが重なり合うことで、本来ラインが持つ「反発」の効き目が相乗効果的に高まっていきます。

そんな反発の効力が、トレンド転換の方向と「重複」して相乗効果的に向上することで、縦線付近で起こるトレンド転換の確実性が大幅に増すということです。

(そんな相乗効果を担う別角度のラインは、上で挙げた例にある斜めのネックラインに限らず、トレンドラインを始め、他のラインでも同様の相乗効果を発揮するので有効となります。)

勝率とリスクリワードを両立する利確と損切りの目安

ここまではトレンド転換を狙うべく「トレンドの崩壊」+「ロールリバーサル」の重複を背景とした、エントリー場所の有効性に関して解説してきました。

その上で、エントリー後は、転換ラインをエントリーと逆方向(事例で言えば上)にブレイクされた時点でトレンド転換の優位性は無くなります。

ネックラインとの重複

そのため、転換ラインをエントリーとは逆向きにブレイクされた段階が、損切りの目安になるわけです。

結果的に損切り幅を最小限に抑えられる、最短の損切り場所になっていました。

続いて利確は、いくらトレンドの転換と言っても、この転換の流れが、

  • 継続的
  • 一時的

どちらになるかは、中長期的な流れや他の銘柄・通貨ペアを含めた相場全体の兼ね合いも含め、様々な要因が絡み合って決まります。

ただ、転換ラインから見て「最初にトレンド転換の流れが止まる可能性がある場所」で利確してしまえば、この先の流れを気にする必要はありません。

少なくとも、そんな直近の利確で逃げてしまえば、非常に高確率のまま利確できるということです。

下図で言えば縦線のエントリー場所から見た直近の安値(青線で図示した価格帯)が、サポートラインとなってエントリー方向(下落)を遮る価格帯なので、ここが最初にトレンド転換の流れが止まる可能性がある場所になります。

利確の目安

以上のような、縦線の始値から直近の安値手前(赤丸)までが、逆張り+順張り初動が重なり、低リスクかつ高精度(高勝率)の領域になるということです。

ただ、このような最短の利確では、利幅(pips数)を大きく取れないため、もしかすると「物足りなさ」を感じられるかもしれません。

しかし、先ほど解説した最短の損切り場所を考えると、リスクリワード(損失:利益)は良好で平均的に利益の方が上回ってきます。

その上、損切り幅と含み損が小さいまま高い精度(勝率)を維持できるため、ロットを上げた取引も問題ないので、一度のトレードで高い利益率を出すことが可能です。

以上を踏まえ、このデイトレ手法では無理に利幅を伸ばすことなく、最短の利確と損切りによって、

・小さい損切り幅と含み損
・高い勝率
・良好なリスクリワード

これらを両立しながら高い利益率に特化したトレードが実現できています。

ロングの事例と水平線以外の事例

ここまで説明したショートだけではなく、同じ原理でロングの取引も高い有効性は変わりません。

また、先程までの図解では「水平線」による転換ラインを事例に挙げていましたが、下図のように斜めのネックライン(水色)を転換ラインに使うパターンもあります。

ロングの事例

このロングの例では、ネックラインによる転換ライン(水色)とトレンドライン(黄緑)の重複によるエントリーになります。

(原理はここまで解説したショートの真逆)

このトレンド転換を利用したロジックは、ショートもロングも変わらず有効であり、トレンド転換を検知する転換ラインは水平線だけではなくネックラインでも活用でき、複合するラインも様々なラインを利用できる、幅の広いデイトレ手法となっています。

まとめ

以上、ここまで図解してきたように、この逆張りと順張り初動段階の複合ロジックは1本の【転換ライン】を使ってトレンド転換点の候補を見つけ出し、

・ダウ理論におけるトレンドの定義が崩壊
・これまでのトレンドと逆方向のロールリバーサル(サポレジ転換)が発生

この2つの重複を狙い、最短の損切りと利確によって、

・小さい損切り幅と含み損
・高い勝率
・良好なリスクリワード

このような理想的なトレードを実現しています。

【イメージ図】転換テクニカル

非常にシンプルながら、【小さな損切り幅と含み損】【高い勝率】【優れたリスクリワード】という3要素を持つため、ロットを上げても安全な取引となって、利益率の向上を実現できるのが大きなメリットです。

仮に、1pipsの値動きで0.5%の利益率となるロット設定にした場合、

  • 10pipsで5%
  • 15pipsで7.5%
  • 20pipsで10%

このような高めの利益率を一度のトレードで出せています。(ちなみに上図の事例では約20pips程の利幅でした)

もちろん、ロットを下げたり、逆にロットをもっと上げてリターンを追求する方針も有効です。

いずれにしても、どの銘柄でも変わらず有効なデイトレ手法なので、より多くの銘柄を対象にトレードしていくことで、取引回数を増やせて、それに比例して月単位など一定期間の利益率を大きくすることが可能です。

少なくとも、このデイトレ手法においては、転換ラインが必須条件なので、トレンド発生→転換ライン生成、この段階を過ぎなければ、エントリーを検討する必要もありません。

そのため、大きな余裕を持ってエントリーの検討をできるメリットがあり、

・複数の銘柄を扱える
・チャンスの見逃しを予防できる
・誤ったエントリーを防止できる

このような好循環を生み出し、月単位などの利益率を大幅に高めることに繋がっています。

以上、逆張りと順張り初動段階の複合ロジックの図解でした。

私自身、この記事で解説したような、普遍的で有効性が変わらず継続的なデイトレ手法を追求しています。

追求する中で1日平均で10%を超える利益率を出しているデイトレ手法にも到達し、そういったロジックも図解していました。

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