杉原です。

チャネルラインを引いてライントレードを行う上で、下図のようにトレンドラインと平行なアウトラインが、

・内側(黄緑)
・外側(オレンジ)

このように2つ引ける場合、この両者をどう扱っていけば良いか、悩むケースがあるかもしれません。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

この記事では、チャネルラインを使ってトレードを行う上で迷いやすい、内側・外側のアウトラインについて、どのようにして扱っていくことが最善か解説させて頂きます。

チャネルラインの内側と外側、それぞれのアウトラインをどう扱うべき?

まず、いずれのアウトラインにしても、検討するエントリーの方向と逆向きに作用する場合は、エントリーを回避するなど警戒をすべきです。

先ほども挙げた下図であれば、どちらのアウトラインも「レジスタンスライン」として機能する可能性があります。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

内側・外側で引ける両方のアウトラインが、共にレジスタンスラインとして働く余地があるからこそ、買い=ロングでのエントリーを検討していた場合、どちらのアウトラインに対しても警戒をすべきだということです。

私が思うライントレードの神髄?と言える考え方ですが、

・エントリーに頼るべきラインは確信が持てるもの
・エントリー回避に使う警戒すべきラインは怪しいものも含む

このような考えに基づいてトレードを行えば、トレードの精度が大きく向上するため、無駄な損切りを大幅に減らせるようになります。(=勝率の向上)

もちろん、警戒すべきラインが多くなり、逆にエントリーに使うラインが限られる分だけ、チャンスは減るデメリットがあるかもしれません。

ただ、確信のないラインを使って無駄に手を出していくこと、逆向きの反発に成り得るラインへの警戒を薄めてしまうこと、これらの意識があると、長くトレードをするほど徐々に精度(勝率)は明らかに下がってしまいます。

(これが、多くのトレーダーが長く勝ち続けられない要因と言っても過言ではありません。)

今回の例で言えば、外側・内側の両方で引けるアウトラインを共に警戒するように、徹底した自分への厳しさが、ライントレードで長く成功し続ける神髄・・・に他ならないと、私は実感している次第です。

2つのアウトラインは引いたまま(併存)にする?

ここまでの話を前提とした上で、併存(引いたままに)するかどうかは個人の自由なので、全会一致の明確な答えを出すことはできません。

ですが、いずれのアウトラインも警戒すべきということは確かです。

その上で、チャート上に2種類のアウトラインを併存させておけば、検討するエントリー方向と逆向きに作用する警戒に対する「漏れ」が防ぎやすくなるメリットがあります。

今回の例で言えば下図のようにレジスタンスラインとして機能する可能性があるので、ロングを狙う際には両者のアウトライン付近では「下落」が始まる恐れがあるので、エントリーの回避を検討するなどの「警戒」が有効です。

内側と外側、両方に引けるアウトライン

対して、併存させると、チャートがごちゃごちゃし過ぎるデメリットも否めません。

これらのメリット/デメリットを考慮した上で、ご自身の気質などに応じて併存させるか否かを考えるのがベストだと思います。

ただ、繰り返しで恐縮になりますが、併存=チャート上に引いたままにするか否かに関わらず、どちらのアウトラインも警戒を怠るべきではない、という点は変わりません。

その上で私の場合は、あまりにチャートがごちゃごちゃになると混乱することがあるため、
併存させずにアウトラインを

「調整」
「可動」

させた上で両者のアウトラインを警戒していました。

まずは以下の画像2つを参照ください。

内側だけに引いたアウトライン

外側に移動させたアウトライン

最初は上の画像で示したように内側に対し引いていたものの、ヒゲ(高値)でも意識をしつつ、次に掲載した画像のように「調整」「可動」させています。

私が使っているトレーディングビューでは、チャネルラインにおけるアウトラインのみをこのように調整・稼働できるため、チャートが煩雑にならない点から、私はこの方針を採用している次第です。

もちろん、下図ように

・外側のオレンジ
・内側の黄緑

という2つのチャネルラインを引いた上で、両者をチャート上に併存させても問題ありません。

内側と外側、両方で引けるアウトラインを併存

ただ、先ほど書いたように、ライン数が増えるほどチャートがごちゃごちゃになり、それが混乱を引き起こしやすい場合は、先ほど示したような私の方針が適しているかと思います。

逆に、ラインを調整・稼働する方が面倒という場合は、先に内側・外側で引けるチャネルラインを上図のように引いておき、ラインの漏れを無くす方針が適していると感じました。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

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