杉原です。

この記事ではTradingview(トレーディングビュー)で使える有益な機能の1つである、チャート比較の機能を使いこなす方法を図解しています。

為替通貨のFXであれば、複数の通貨ペア同士でチャートを比較することで、現時点の相場における、

・通貨同士の相関関係
・通貨の強弱

これらを高い精度で把握できるため、実際のトレードで勝率を向上させる上で役立てることが可能です。

3パターンの比較方法があるので、ご自身にとって使い勝手が良い方法をぜひ試して頂ければと思います。

掲載している画像はクリック/タップで拡大されるので、見えにくい箇所がありましたら、クリックまたはタップによる拡大表示をご利用ください。

Tradingviewを使って別の銘柄(通貨ペア)同士のチャートを比較する方法

Tradingview(トレーディングビュー)で別チャートを比較する方法には下記の3つがあります。

  • 同じ%スケール
  • 新しい価格スケール
  • 新規ペイン

言葉だけではイメージしにくいと思いますので、具体的に1つずつ図解させて頂きます。

この記事ではポンド円(GBP/JPY)に対して相関性が分かりやすいポンドドル(GBP/USD)を比較する形で解説していきますが、どの銘柄(通貨ペア)でも方法は変わらないので、そのまま参考になるはずです。

関連:なぜポンド円はテクニカルが効きやすいのか?

Tradingview(トレーディングビュー)でのチャート比較~3パターンに共通する操作方法~

いずれの3パターンにおいても、比較対象のチャートを選ぶ過程までは特に変わりません。

そのため、そこまでの流れについて先に図解させて頂く次第です。

まずは比較元のチャート(この例ではポンド円)を開いた状態で、下図の赤枠で示したように「+」ボタンをクリックします。

Tradingview(トレーディングビュー)で比較またはシンボルの追加

すると下図のような比較対象となる銘柄(通貨ペア)を検索できるウィンドウが表示されます。

比較対象のチャートを検索

上図の赤枠に比較したい銘柄(通貨ペア)を入力(この例ではポンドドル)すると、下図のように候補が一覧で表示されるはずです。

OANDAのポンドドル(GBP/USD)を選択

この際、一覧には同じ銘柄・通貨ペアでも、各情報元が複数表示されます。

私は一貫して「OANDA」の情報を信頼して、バックテストの段階から使い続けていたので、このOANDAを選択しましたが、ご自身が普段使われる情報元に合わせて自由に選択していた頂いて問題ありません。

関連:TradingViewでバックテストを行うリプレイモードの解説

そして比較させたい任意の銘柄・通貨ペアにマウスを置くと、下図のように、

・同じ%スケール
・新しい価格スケール
・新規ペイン

この3パターンが青枠で示したように右側に表示されますので、お好きなパターンをクリックする流れになります。

3パターンの方法が選べる

今はポンド円とポンドドルという2つを比較する共通の流れでしたが、さらに別の銘柄・通貨ペアも比較対象に加え、3つ以上を同時に比べることもできます。

実際に下図はポンド円・ポンドドルに加えて、ドル円(USD/JPY)も加えて比較したものです。

3つの比較

このように2つの比較だけではなく、3つ以上の銘柄・通貨ペアを同時に比べて、より相関関係を詳しく分析することが可能です。

また、上図のように比較対象は線で表示されますが、色の変更はもちろん、ローソク足など好みの形状に変更できます。

表示されている線を右クリックすると、設定画面が出ますので、下図のように自由なカスタマイズが可能です。

比較対象のカスタマイズ

ちなみに、ローソク足同士の比較にすると、下図のようになります。

ローソク足同士の比較

ローソク足の形状まで含めて相関関係を分析する際には、とても有効な比較方法です。

もちろん、ローソク足も色を含めて自由にカスタマイズできます。

そして、比較対象をチャート上から消したい場合には、下図のようにクリックして赤丸内にある白丸が表示された状態にして、

・Delite
・BackSpace

いずれかのキーを押せばOKです。

比較対象の選択

または比較対象にマウスを乗せた状態で、下図のようなマウスホイールをクリックしても削除が可能です。

マウスホイール

以上、ここまでが3パターンに共通する操作方法でした。

続いては、各パターンについて掘り下げて解説させて頂きます。

同じ%スケール

この「同じ%スケール」での比較は、画面に表示されているチャートの左端から始まる価格を「0%」として、現在の価格である右端までの増減を%で表したものです。

実際にポンド円(GBP/JPY)に対して比較対象のポンドドル(GBP/USD)を表示させたものが下図になります。

%の増減比較

オレンジの線が比較対象として選択したポンドドル(GBP/USD)です。

普段は右側の縦軸が価格(レート)ですが、この比較方法を選択すると%で表示されます。

この%こそが、先ほど書いたように、現時点で表示されている一番左側の価格を0%のスタート地点とした上で、一番右までの値動きにおける増減を表した数値に他なりません。

このような%の比較を行うことで、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ポンドドル(GBP/USD)

のように通貨単位が異なる場合でも、相関関係が分かりやすいメリットがあります。

そのため、上記2つに加えて、ポンドオージー(GBP/AUD)も比較の対象に加え、相関が強ければ「ポンド」が強いなどの分析を細かく行うことが可能です。

このように「同じ%スケール」は複数の通貨ペアで通貨単位が異なる際にとても使い勝手が良い比較の方法となります。

新しい価格スケール

続いて2つ目のTradingview(トレーディングビュー)でのチャート比較方法は「新しい価格スケール」です。

先ほどの「同じ%スケール」は右側に%表示のみがされていましたが、この「新しい価格スケール」では、下図のように左右の両方にそれぞれの価格(レート)が表示されます。

新しい価格スケール

このように各対象の価格(レート)が表示されることで、それぞれの縦軸方向での表示スケールを変更し、見やすくできるメリットがあります。

実際にそれぞれを縦方向に縮小したものが下図です。

縦方向の縮小

この逆に片一方の拡大もできます。

この縮小/拡大は、価格の縦軸にマウスを置いて、

・ドラッグアンドドロップ
・マウスホイールの上下

このいずれかの操作によって瞬時に行うことが可能です。

ですが、この「新しい価格スケール」による比較は、左右の縦軸が価格(レート)表記になる代わりに、3つ目以上の対象を比較することには適しません。

と言いますのも、3つ目の比較対象を入れると、下図のように右側の縦軸が価格表記から%表記に自動で変更されてしまうからです。

3つ以上の比較には適さない

このように勝手に%での比較に変わってしまうので、価格による比較は2つの銘柄・通貨ペア同士での相関関係を分析する場合に使うと有効となります。

新規ペイン

最後、3つ目の比較方法である「新規ペイン」を選択すると、下図のように2つの比較対象が重ならず、上下に分けて表示されます。

上下に分割して比較

新規ペインは「新規」で表示場所を作ることで、このようにチャートが重なりません。

そのため、あえて2つの比較対象を重ねず、分割して見やすく比較したい場合に有効な方法です。

上の図で右側に示されているように、比較の基準は%ではなく「価格」となっています。

また、下に表示されている比較対象(この場合オレンジのポンドドル)をの比較元(この場合ポンド円)の方にドラッグアンドドロップすると、2つのチャートが重ねて表示され、2つ目に解説したパターン「新しい価格スケール」と同じ比較方法になります。

ドラッグアンドドロップした結果

まとめ~Tradingviewで複数の銘柄(通貨ペア)チャートを重ねて比較する方法~

以上、この記事ではTradingview(トレーディングビュー)で2つ以上を対象とする銘柄・通貨ペアのチャートを比較し、相関関係などを分析する方法を3パターン解説いたしました。

  • 同じ%スケール
    →銘柄同士の通貨が異なる場合
  • 新しい価格スケール
    →左右にそれぞれの価格を表示したい場合
  • 新規ペイン
    →比較対象のチャート同士を重ねず上下に分割して分析したい場合

上記のように、それぞれ使い勝手が異なるので、ご自身の目的などに合わせて上手くご活用頂ければ幸いです。

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