杉原です。

EAやインジケーターのバックテストをMT4のストラテジーテスターで行う際、MT4の状況によっては、

「TestGenerator: no connect to trade server, default environment will be applied」

という表記が、操作履歴に表示される場合があります。

この表記に悩んでいる読者からの相談があったため、この記事を通して原因と解決法を共有させて頂く次第です。

「no connect to trade server」の原因と対処法

まず、この表記は「no connect→繋がっていない」「trade server→取引サーバー」の意味から『取引サーバーへの接続ができていません』というメッセージです。

つまり単純に、MT4がお使いになられているFX業者の取引サーバーへと、ネットワーク接続ができていないことがメッセージが表示される原因でした。

ただし、ネットワーク不良が、

・MT4だけ
・パソコン自体

のいずれかによって、対処法が変わってきます。

以下、2パターンの原因に分け、具体的な対処法を解説していくので、ご自身が該当するパターンを参考にして頂ければ幸いです。

MT4が原因の場合

単純にMT4だけがネットに繋がらず、ブラウザなどでYahoo!のようなサイトに繋がる場合は、MT4の設定が原因です。

そのような場合、おそらくお使いになっているMT4は現在、右下が下図のように『回線不通』という表示になっているかと思います。

MT4が回線不通

よくある原因としては、ログイン情報が間違っているケースです。

ログインの際に必要な、下記3点をもう一度だけ確認した上で、正しいものを再入力してみてください。

  • ログインID
  • パスワード
  • 接続サーバー

1つのFX業者で、複数の口座やバックテスト用のデモ口座を開いている場合など、上記を間違って入力してしまう人が少なくありません。

特に、デモ口座の場合は、普通の取引口座とは接続サーバーが完全に異なるので注意が必要です。

もし、ログイン情報の再入力でMT4右下の回線不通という表記がなくなり問題解決です。

ただ、それでも解決しない場合、EAやインジケーターのバックテストでヒストリカルデータを使う際に、データが追加/上書きされないようにネットワーク接続をしない設定をしていたことが原因かもしれません。

MT4は通常の状態ではヒストリカルデータに対して勝手に今のデータが追加されてしまいます。

それを防ぐ上で、ヒストリカルデータをMT4にインストールする際の手順解説をしている、多くのサイトやブログが、MT4のネットワーク接続をさせない設定を推奨していました。

それが下図のような「ツール」→「オプション」で表示される画面にて『プロキシサーバーを有効にする』をチェックすると同時に、その右側にある「プロキシ」をクリックして設定していく行為です。

プロキシサーバーの設定1

プロキシサーバーの設定2

上図は、MT4のネットワーク接続を、通常のネットワークを使わず、プロキシサーバーという接続を使うという設定です。

その上で、あえてデタラメな英字を入れることで、そのプロキシサーバーへの接続をできなくさせています。

それにより、MT4のネットワーク接続ができなくなるので、MT4にインストールしたヒストリカルデータが追加/上書きされずに済むわけです。

このプロキシサーバー関連の設定をしないと、MT4は勝手に通常のネットワークに自動で接続してしまいます。

そのため「通常のネットワークは使わずに、プロキシサーバーを使います」という設定をした上で、そのプロキシサーバーへの接続もできないように、あえてデタラメな文字列を入れていたということです。

もし、以上のようなプロキシサーバー関連の設定をしていた場合、これが原因で回線不通になっている可能性が考えられます。

この設定を解除するには、下図で示した赤枠のチェックを外した上で「OK」をクリックすれば完了です。

プロキシサーバーの設定解除

プロキシサーバーの設定が回線不通の原因であれば、この作業で問題は解決するはずです。

以上が、MT4が原因で「no connect to trade server」となるパターンの対処法でした。

MT4ではなくパソコン自体の問題

MT4だけではなく、パソコン自体がネットワーク接続されていないケースも可能性としては0ではありません。

このパターンは、ブラウザでYahoo!のようなサイトに繋がらない場合に該当します。

これはパソコンそのものがインターネットに接続されていないので、そのパソコンにインストールされているMT4もネット接続ができていないわけです。

ですので、MT4の設定を探る前に、まずはパソコンのネット接続を正常にする必要があります。

そんなパソコンのネット接続を正常化する方法としては、機種によって異なるケースが多々あるので、ここでは詳細な図解はあえて掲載いたしません。

可能性がある原因を挙げるので、下記の項目を検索しながら試してみてください。

  • 誤ってネット接続をオン/オフするショートカットキーや、パソコン横にあるボタンを押してしまった
  • Wi-Fiやルーターの電源が切れている
  • LANケーブルの劣化している
  • Wi-Fiのパスワードが間違っている

以上が多いパターンですが、その他は実際に「お使いの機種名 + ネット繋がらない」などのワードで検索してみると、公式サイトなどの具体的な対処法が出てくる可能性が高いので、ぜひ試してみてください。

「no connect to trade server」の原因と対処法

以上、この記事では「no connect to trade server」がMT4のストラテジーテスターで表示される原因と対処法に関して、

1.MT4側
2.パソコン側

の両パターンに分けて解説いたしました。

もし両方が原因の場合、パソコンのネット接続を正常にした後、MT4側の対処法も試してみてください。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

その他、当ブログでは利益率に特化したデイトレ手法について、エントリーから決済までを図解していましたので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

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