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杉原です。
FXのデイトレードに限らず、自分の資金を使ってトレードを実際の相場で行う際、練習として事前にデモトレードを行うトレーダーは少なくありません。
大抵のFX業者ならば、いくら損しても痛手がない数百万単位の「仮想資金」を与えてくれるデモトレードが可能なので、本番環境の相場に向かう前に、
「まずは練習としてデモトレードから始める」
という方が割と多いようです。
ですが、私としてはデモトレードは反対派で、むしろ「デモトレードはしない方が良い」と考えています。
(実際に専業デイトレーダーになった今も、デモトレードに打ち込んだ事はありません。)
その明確な理由が、以下2点になります。
- 1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから
- 2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから
上記2つ共が、実際の相場で勝ち続ける事に対して「マイナス」に働くと考えているため、私はデモトレードをして来ませんでしたし、推奨もしていないわけです。
今回は、そんなデモトレードを推奨しない、
「むしろデモトレードはしない方が良い」
という掘り下げた理由と、本番の相場(リアルトレード)に向かう前に行う『デモトレードの代替案』まで解説していきたいと思います。
デモトレードがNGな理由1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから
デモトレードはFX業者側が仮想の資金を数百万単位で用意してくれ、その仮想資金を元手にトレードの疑似体験が行えます。
もちろん、練習用の仮想資金なので、勝っても利益は引き出せません。
また、いくら負けても、仮に資金が全部なくなっても、自分の大事な資金ではない「仮想の資金」なのでまったく問題ないため、
デモトレードでは緊張感を保ちにくい
というわけです。
緊張感の欠如が生む事態
このように、勝っても負けても、デモトレードでは緊張感が得られにくいという性質があります。
そのため、取り組んでいるトレード手法を忠実に実践せず、デモトレードの際に感覚でトレードをしてしまうトレーダーが少なくありません。
このようにデモトレード時にルールを無視した感覚によるトレードを行ってしまうと、常にポジションを持っていないと気が済まない、
通称、ポジポジ病
と呼ばれる悪い癖が付いてしまう可能性が高くなります。
要するにこのポジポジ病は、エントリーしなくても良い場面であるものの、ポジションを持っていたくて仕方がなくなり、ついつい感覚によってロングやショートでエントリーしてしまうわけです。
そして、そのような感覚のみで行うトレードは、検証をしていない未知のトレードであり、それはもはやギャンブルと言っても過言ではありません。
それが癖になってしまい、デモトレードから実際のリアルトレードに移った際に、ギャンブルと同等のトレードをやりがちになるわけです。
そんなギャンブルのようなトレードでは、勝つ時もありますが、長く続けてしまうほどに、どうしても負けが増え、徐々に資金を減らしてしまいます。
そんなポジポジ病によって資金溶かすトレーダーは、決して少なくありません。
では、ポジポジ病になってしまう元々の原因は何でしょうかー
結局のところ、ポジポジ病の原因は、自分の大事な資金ではない緊張感がないデモトレードによる悪い癖、ではないかと思います。
おそらく、
「ここでエントリーをしたら、損をするかもしれない」
というような緊張感を常に持っていれば、ポジポジ病にはなりにくいはずです。
ですが、自分の資金ではないデモトレードの仮想資金では、いくら無理矢理に緊張感を持とうと意識しても、「自分の資金ではない」という事実は変わりません。
だからこそ、多くのトレーダーがデモトレードによってポジポジ病を発症してしまい、実際の相場でも、感覚のみを頼りにしたギャンブルなトレードをしてしまう傾向にあります。
結果、多くのトレーダーが資金を溶かし、ポジポジ病によって勝てないトレーダーが続出するわけです。
リアルトレードになると緊張することによる弊害
また、練習のデモトレード時に緊張感のないトレードを繰り返す事で、リアルトレード時になると非常に緊張してしまう可能性があります。
そして、いざ本番環境のトレードを行う際に、極度の緊張感によって、本来の手法とおりにトレードできないというケースも少なくありません。
取り組んでいるトレード手法で本来ならまだ利確せずに利幅を伸ばす場面であるものの、
「自分の大切な資金が減ったら困る」
という不安な心理から、手法のルール以外の利確をしてしまうパターンがあります。
ビビってすぐに利確してしまう、いわゆる『チキン利食い』というヤツです。
そもそもFXのデイトレードに限らず、トレードはトータルの利益額と損失額を合算した上で、月単位などで見た最終的に残る金額が収益となります。
【実践者の実績や生の声】
そのため、例に挙げたチキン利食いを繰り返してしまうと、トータルの利益額がどんどん少なくなるため、月間の収益で見ると非常に低いものに成り得るわけです。
場合によっては、チキン利食いをしてしまう数が多ければ、最終的な収益がマイナスになる可能性も十分に有り得ます。
加えて、リアルトレードに移行したばかりのトレーダーの中には、手法どおりならばエントリーすべき場面でも、極度の緊張によりエントリーができずにチャンスを見逃してしまうという人も多くおられるようです。
もちろん、その見逃したトレードが「負けトレード」ならばラッキーかもしれません。
ただ、同時に「勝ちトレード」も見逃す事に変わりはないため、損失が減る分、同じく利益も減ってしまい、最終的な収益に悪影響となるわけです。
以上、デモトレードにはない本番環境のリアルトレードでの「極度の緊張」によって、最終的に収益が良くない形になってしまう、という流れについて解説いたしました。
デモトレードがNGな理由2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから
資金が仮想である以外にも、
・スプレッド
・スリッページ
リアルトレードとは異なる場合が多々あるため、練習として行うデモトレードで手法とおりにトレードして上手くいっても、本番環境のリアルトレードでは思ったほど利益が出ない可能性もあります。
具体的には、リアルトレードはデモトレードとは違い、スプレッド、スリッページがともに突如として広がる事があるため、「不利」な状況でエントリーしてしまう場合があるからです。
たとえば、
ロングなら思ったよりも高い価格で注文が通ってしまう
ショートなら思ったよりも低い価格で注文が通ってしまう
という可能性があることになります。
もちろん、このような事態は、特に頻発するわけではありません。
ですが、長くトレードを続けていくのであれば、「スプレッド」「スリッページ」の拡大に遭遇する数は普通に増えていきます。
そのため、手法とおりにデモトレードを行ったとしても、リアルトレードでは成績が下がってしまうことが十分に有り得るわけです。
デモトレードの代替案
ここまでは、デモトレードを推奨しない理由、デモトレードの弊害として、下記の2点を解説してきました。
- 緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくい
- 実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向がある
では、実際に大事な自己資金を掛けて行うリアルトレードの前には、デモトレードの代わりに何をすれば良いのかという「代替案」について解説したいと思います。
代替案は、
・緊張感がある事
・実際の相場環境と同じにする事
という要素が重要です。
そこで私が練習として実際にやってきた事でもあり、推奨したい練習方法は、『なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う』という方法になります。
仮に「なくなっても良い資金がない」という場合は、最低ロット数によるトレードでも問題ありません。
この方法ならば適度な「緊張感」を味わえますし、万が一にも手法が上手くいかなかったり、自身のミスがあり損失が膨らんだとしても、なくなっても良い資金ならば特に痛手はないと考えられるからです。
もちろん、「負けて悔しい」などの精神的な痛手はあるかもしれません。
ただ、その悔しさが真剣さに繋がり、感覚のみで行うポジポジ病のような「ギャンブルトレード」を防ぐ『予防』に繋がると私は思います。
また、デモトレードではなく、本番環境のリアルトレードなので、この練習法ならばスプレッドやスリッページも特に変わりはありません。
よって、資金の大きさによって利益は左右されるものの、「利益率=利益/資金」の成績は練習も本番もまったく同じになるはずです。
ですので、この方法による練習ならば、手法の有効性を高い精度で確かめられるようになります。
また、この練習法の良い点として、負けたくない緊張感だけではなく、勝てばそれなりの利益が手に入るというモチベーション向上のメリットも見逃せません。
実際に勝った分の利益を毎回引き出して保管しておき、いざ本腰を入れて資金を入金する際の追加資金にする事もできます。
もちろん、練習で得た利益でご自身へのご褒美を購入するなどでも問題ありません。
要するに、負けたくない緊張感だけではない、勝った分の利益を得られるというポジティブな面があることで、練習とは言えども、より真剣にトレードに取り組めるようになるわけです。
そうした理由があるからこそ、本番前の練習としては、デモトレードではなく『なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う』という練習法を推奨していました。
まとめ~デイトレの練習にデモトレードは不要な理由と代替案。~
本記事のまとめです。
まず、デモトレードが良くない理由、弊害として、下記の2点を解説しました。
- 1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから
- 2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから
上記2点が、結果として本番環境のリアルトレード時における収益のマイナスに繋がる可能性が高いからこそ、デモトレードは「非推奨」としていたわけです。
その上で、そんなデモトレードに代わるトレードの練習法としては、
なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う
という方法を解説して推奨いたしました。
この方法ならば、前述したデモトレードの欠点である、
・緊張感がない事
・実際の相場と環境が異なる事
という2点を克服できます。
また、デモトレードでの利益とは異なり、この練習法で勝った分の利益はすべて自分のものになるという
精神面でのモチベーション向上
にも繋がり、それがよりトレードの練習に真剣さを生み、「ポジポジ病」の発症も予防ができるわけです。
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