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杉原です。
テクニカル分析を行う上で、移動平均線は世界中のトレーダーから支持されているほど有名なテクニカル指標かと思います。
ただ、移動平均線はトレンドラインなどのラインとは異なり、トレーダー自身がパラメータ(設定値)の変更を行うことや、他の平均線と区別をするため色や太さをカスタマイズするなど、細かな設定が必要です。
そこで当記事では、MT4移動平均線を表示させる基本的な方法から、
・パラメータ(設定値)の変更
・時間足別に表示/非表示の切り替え
・色や太さなどのカスタマイズ
・移動平均線における種類の変更(※)
などなども含め、細かな点まで解説させて頂きたいと思います。(※単純移動平均線(SMA)、加重移動平均(WMA)、指数移動平均(EMA)など)
MT4で移動平均線を表示させる方法
まずはMT4で移動平均線を表示させたい銘柄、通貨ペアのチャートを開いた状態にします。
続いて下図のように、MT4の上部にあるメニューから「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」を選択すればOKです。
上図の手順を行うと、下のように移動平均線の設定画面が表示されるはずです。
このままOKを押せば移動平均線がチャート上に自動で描かれます。
ただ、この画面から様々な設定の変更ができるため、この画面での移動平均線の設定について引き続き解説させて頂く次第です。
MT4での移動平均線の設定方法
設定可能な項目が多いため、一度に説明せず、1つずつ取り上げていきたいと思います。
MT4で移動平均線のパラメータ(設定値)=表示期間を変更する
まずは最も重要な変更箇所であるパラメータです。
パラメータ(設定値)を変更するには、下図のように「表示期間」の右枠に任意の数字を入れるだけで問題ありません。
20本平均にしたい場合には20を、75本平均にしたい場合には75をそれぞれ入力すればOKです。
MT4で移動平均線の種類を変更
MT4で移動平均線を表示する際には、下記のような4種類に変更が可能です。
- Simple→単純移動平均線
- exponential→指数平滑移動平均線
- Smoothed→平滑移動平均線
- Linear Weighted→線形加重移動平均線
それぞれ、下図のように「移動平均線の種別」から、任意の移動平均線を選択します。
MT4で移動平均線の適用価格を変更
続いては、移動平均線に適用させる価格(終値や高値など)を変更する方法です。
一般的には終値が適用価格ですが、MT4の移動平均線では下図のように複数の適用価格への変更ができます。
上図それぞれの意味は下記のようになります。
- Close→終値
- Open→始値
- High→高値
- Low→安値
- Medium Price(HL/2)→高値と安値の平均
- Typical Price(HLC/3)→高値と安値、終値の平均
- Weighted Close(HLCC/4)→終値に重点を置いた上での高値と安値との平均
基本的には「終値」で問題ないと思いますが、MT4の移動平均線では様々な種類が選べる仕様です。
MT4で移動平均線の色や太さなどをカスタマイズする
1つのチャート内に複数の移動平均線を表示したり、ボリンジャーバンドなど、その他の指標を同時に表示させる場合、色や太さを分けた方が見やすいので分析を行いやすくなると思います。
そんな移動平均線の「カスタマイズ」は、下図のように色/太さに加えて、実線や点線などの選択も可能です。
MT4で移動平均線を時間足別に表示/非表示を切り替える
最後に、MT4のチャートで時間足別別に、移動平均線を表示/非表示させる方法について解説いたします。
この方法は、1分足や5分足ではエントリーや決済の判断で使うため表示しておき、1時間足や4時間足では環境認識で全体を見やすくするために非表示にするなど使い道です。
まずは先ほどまでのタブ「全般」ではなく、下図のように「表示選択」を選びます。
「表示選択」を選んだら、特定の時間足のみに表示させたい場合、上図の手順で「すべての時間足に表示」のチェックを外して、その下にある任意の時間足にチェックを入れればOKです。
この作業によって、チェックを入れなかった時間足には表示されません。
まとめ~MT4で移動平均線を表示させる方法と様々な設定方法~
以上、この記事ではMT4での移動平均線の基本的な表示方法から、パラメータ(設定値)の変更や線のカスタマイズを含め、あらゆる設定方法について解説させて頂きました。
設定の変更は、表示させる時の一度だけではなく、その後も移動平均線をダブルクリックして何度でも行えますので、当記事を参考に色々と試して頂ければ幸いです。
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