杉原です。

以前の記事では、限界ギリギリまでロットを上げて、海外FX業者のゼロカットを利用した『邪道的な戦略』について解説いたしました。

含み損が小さい上に勝率が高く、必ずキリ番を使うことでミスしにくい・・・そんなデイトレ手法「乖離テクニカル」だからこそ有効な戦略で、実際に大きな成果を出せている方も少なくありません。

その上でこの記事で解説する戦略は、ゼロカットを利用した戦略をさらに掘り下げた内容として、

・通常のロット設定(ゼロカットを利用しない)
・邪道的なロット設定(ゼロカットを利用する)

この2つを並行していく方法になります。

とは言っても、2つの口座を同時に操作するような、難しい話ではありません。

簡潔に言いますと「通常のロットと邪道的なロットでそれぞて取り組む口座を2つに分けて、片一方のトレードをコピーするEAを両方の口座に組み込む」という方法です。

この記事の内容が分かりやすくなるため、前提となる記事『海外FX業者のゼロカットを利用し、短期間で資金を一気に増やす邪道的な戦略』とあわせてご覧になって頂ければと思います。

(また、記事の後半では、この方法を応用して「単利運用と複利運用を同時に行い互いの欠点を補う戦略」も解説しているので、あわせてご覧頂ければ幸いです)

まず、以下が戦略の詳細になります。

※資金量は計算が分かりやすい100万を例にしていますが、特に指定はありません。

・口座A
資金100万
通常ロットなので10ロット
(1万あたり0.1ロット✕100)

・口座B
資金100万
邪道的なロットなので60ロット
(1万あたり0.6ロット✕100)
※プラスしてゼロカットされた時の補填用に100万をビットウォレットなどに用意

上記のように口座によってロット設定を分けます。

ただ、この時に両方の口座でトレードするのではありません。

口座Aのみでトレードを行い、そのトレード内容を口座Bにコピーして、口座Bは自動でAと同じ

・エントリー
・決済

を行うわけです。

ですので、トレード自体は、通常のロット設定である口座Aのみでしか行いません。

そのため、ロットを限界まで上げた上での、異常なストレスもなく冷静にトレードできるはずです。

このように片一方のトレードを別の口座にコピーする仕組みを、コピーEA(コピートレードEA)などと言う傾向にあります。

ただ、そんなコピーEAは無料や有料など様々な形で配布されていますが、無料のものは絶対に使わないようにしてください。

無料の場合、コピーする速度に数秒かかることが多々あり、コピー元の口座Aは思った通りの利益が出ても、コピー先の口座Bでは利確が遅れて利益が縮小、最悪の場合はマイナスになる危険性もあるからです。

ですので、コピー速度が速い有料のものを強く推奨しています。

ただ、有料と言っても数万程度ですし、ランサーズなどでは個人的に1万ほどでコピーEAを作ってくれる方もいました。

そのため、特に金銭的な負担は大きくありません。

また、技術的に見ても特に難しいプログラミングではないので、MT4のプログラミングができる場合には、ご自身でコピーEAを作成してみても良いと思います。

私は知人にMT4のプログラミングに強い方がいて、その方に依頼して以前作ってもらって試したことがありました。

ただ、その際、コピーEAの使い方は邪道的な戦略ではなく、

・単利運用
・複利運用

この2つを併用する方法になります。

単利運用と複利運用を同時並行する技

単利運用は確実に利益を手元に残せるメリットがある反面、資金量は変わらないので収益額も一定というデメリットがありました。

対して複利運用は利益を出金しない分だけ資金が増えるので、同じ利益率のままでも収益額がどんどん膨らんでいき、単利運用のデメリットを補えるわけです。

ですが、複利運用は利益を資金に追加していくので、手元に利益を出金することができません。

代わりに単利運用ならば、手元に利益を出金して自由に使うことができます。

つまり、単利運用と複利運用の同時並行によって、それぞれのメリットとデメリットを互いにカバーし合えるということです。

そこでコピーEAを使って、下記のような運用を行っていました。

・口座A(コピー元)
→資金は固定で単利運用し、利益は毎回のトレードごとに出金

・口座B(コピー先)
→毎回のトレードで利益を出金せず、資金に上乗せする複利運用

コピー元である口座Aの方では、確実に手元へと残る利益を確保しつつ、コピー先の口座Bでは複利運用で着実に資金を大きくしていました。

初期の頃はこの戦略を進めて、後々になり口座Bで資金が満足いくまで膨らんだ段階で、口座Bのみの単利運用に切り替えていたんです。

この戦略ならば、複利運用の際に手元へと利益が残らないデメリットを、
口座Aの単利運用ですぐに出金する形でカバーできています。

その上で、コピー先の口座Bでは利益を出金しないので、自然と気付けば資金がぐんぐん膨らんでいたわけです。

また、実際にトレードしているのは、資金額がまったく変わらない口座Aのみとなるので、特にロットが増えるストレスもありません。

ロットが増えることにより、pipsは一切変わっていないにも関わらず、金額の動きはロット数に比例して大きくなるので、

・含み損の額が大きくなる
・利益額が大きくなる
・損切り幅が大きくなる

という、pipsは同じなので、金額だけ見れば世界が変わるほどの変化が訪れます。

実際のところ、この変化によって緊張が生じてミスを起こして無駄な損切りをしたり、まだ損切りする場面ではないにも関わらず含み損の「額」に耐えきれずに予定より早い損切りをしたり・・・

このように、損失が増えて利益が減る、そんなトレーダーが少なくありません。

ただ、この単利運用と複利運用の併用戦略を使えば、見ている口座Aは単利運用で一切ロットは変わっていないため、

・含み損
・利益額
・損切り額

これらは一定のままです。

ですので、先ほど挙げた、ロットが増えることによる

・損失の増加
・利益の減少

この致命的な現象を根本から回避できる大きなメリットもありました。

資金管理の面だけではなく、メンタル面から来る収益を減らさないメリットもあるので、ぜひ「単利運用と複利運用の同時並行」も、1つの戦略として参考にして頂ければ幸いです

杉原。