杉原です。

本記事では、読者さんからのレビュー依頼があった、『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』(https://marketing-fx.jp/)というFXのデイトレードに活かせるツールが付属している情報商材について、評判をまとめながらレビューを行っていきたいと思います。

マーケティングFX

この情報商材『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』は、販売ページ内にて「ノウハウもロジックも販売ページで公開中」と語っているだけあり、本当に販売ページの中でトレード手法が公開されていました。

そのため、実際に公開されているトレード手法=ロジックを見た上で、このマーケティングFXが「勝てる手法、ロジックか」を判断してから、購入を検討することが可能です。

通常、購入するまで情報商材はその中身が見えません。

そのため、情報商材を実際に勝ってみて、「思ったものと違う」と感じる人が多くいるわけです。

ですが、この情報商材『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』は、購入前の段階で中身(トレード手法、ロジック)を文字とおり明かしているので、購入後に後悔するということが基本的にありません。

そういった面からも、情報商材の販売者としての姿勢は多くのレビューサイトやブログでも評価されていました。

購入前に中身を知る事ができるという販売姿勢に対しては、私自身も素晴らしいと思います。

その上、このマーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】は、購入者に対し、トレード手法を実践した上で稼げなかった場合には「返金保証」も行っており、徹底して購入者の事を考えていると言っても過言ではありません。

ただ、マーケティングFXで語られるトレード手法が、

・本当に勝てるものか
・本当に実践ができるものか

は、販売ページを見るだけでは若干分かりにくく、しっかり検討する必要があると思います。

実際に、販売ページにはトレード手法が書かれているものの、読者の方々からは、

「販売ページにある手法は、具体的にどういうノウハウですか?」
「実践していくことができる手法でしょうか?」

という相談が多く寄せられており、割と多くの方が、マーケティングFXの手法を理解できていないのでは?と感じた次第です。

そこで今回の記事は、その公開されているトレードロジック自体が勝てるものかを考察レビューしていきたいと思います。

マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のトレード手法、ロジックとは

まず、このマーケティングFXのトレード手法、ロジックは、いくつかのシンプルな手順から成り立っています。

ステップ1.「トレンド一覧ツール」を使い、トレンド発生中の通貨ペアを見つけ出す

20種類の通貨ペアの中から、6つの時間足(5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足)を対象に、

・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・ZigZag(ダウ理論)
・GMMA(多重移動平均線)

という4つのインジケーターによって「上昇」「下降」のトレンドを判断します。

下図が「トレンド一覧ツール」で、数字が大きければ大きいほど「上昇トレンド」が強い事を意味し、逆に数字が低いと「下降トレンド」が強いということです。

マーケティングFXのトレードロジックの解説図1

実際にこのステップ1でトレンド発生中の通貨ぺアを見つけ出すには、ほんの数秒程度で可能なので、特に難しいわけではありません。

数字が高いほど「上昇トレンド」で、低いほど「下降トレンド」がそれぞれ強いという事だけですから。

ステップ2.「通貨強弱判定システム」

ここでは、通貨の強弱を判定します。

この通貨強弱の判定が、このマーケティングFXの「強み」と言っても過言ではありません。

下図がそんな「通貨強弱判定システム」で、この「通貨強弱判定システム」にて、数字が高いほど「上昇トレンド」、低いほど「下降トレンド」を表します。

マーケティングFXのトレードロジックの解説図2

ステップ3.ステップ1と2をもとにトレード対象の通貨ペアを発掘する

その上で、先ほどのステップ1「トレンド一覧ツール」でも、このステップ2「通貨強弱判定システム」でも、

・共通して数字が高い通貨ペア=明確な上昇トレンド
・共通して数字が低い通貨ペア=明確な下降トレンド

ということになり、この時点でトレード対象にする通貨ペアを発掘するわけです。

ステップ4.「自動描画ツール」でチャート上に表示される水平ラインなどをもとに、押し目買いまたは戻り売りでエントリー

この「自動描画ツール」はZigZagというインジケーターを土台としたツールで、月足や日足などの長期視点はもちろん、下位足レベルで反応している水平ラインを自動で描画してくれるものです。

 

マーケティングFXのトレードロジックの解説図3

そんな自動描画された水平ラインを使い、ステップ1と2を通して見つけたトレンド発生中の通貨ペアが、

・上昇トレンドなら押し目買い
・下降トレンドなら戻り売り

を行っていきます。

その際、アラートでエントリーのチャンスを通知してくれるため、特別、判断に迷う事はありません。

ステップ5.7種類の決済をツールにて自動で行う

決済(利確または損切り)を以下7パターンで行ってくれます。

・ライン決済
・移動平均線(ゴールデンクロス、デッドクロス)
・移動平均線またぎ決済
・一目均衡表の基準線、転換線決済
・固定PIPSによる決済
・固定金額による決済
・ボリンジャーバンド接触による決済

以上が、このマーケティングFXのトレード手法、ロジックになります。

パッと見ると、

・トレード対象の選定
・エントリーチャンスの通知
・決済

までを「自動」でツールが行ってくれるため、特にトレード初心者の方にとっては「ありがたい」機能に感じるかもしれません。

難しい判断をツールがすべてやってくれるわけですから。

また、上記3項目ができれば、それで勝ててしまうのがトレードの世界ですから、ここまで説明したマーケティングFXのトレード手法を見れば、単純に「勝てそう」と思うかもしれません。

しかしながら、マーケティングFXのトレード手法は、致命的な点がいくつかあり、

「実践者が等しく勝てるトレード手法ではない」

と私は感じた次第です。

その根拠を具体的に解説させて頂きたいと思います。

マーケティングFXの致命的な点

致命的な点は、通貨ペアの選定からエントリーを含め、複数ありますので、順を追って解説いたします。

すでにトレンドが終わる通貨ペアを選んでしまう危険性がある

まず、ステップ1~3にて、

・「トレンド一覧ツール」
・「通貨強弱判定システム」

を使って、双方のツールで共通して

・上昇トレンドが強い
・下降トレンドが強い

という、いずれかの強いトレンドが発生している通貨ペアをトレード対象として見つけ出しますが、『すでにそのトレンドが終焉を迎えている可能性が高い』と言えます。

つまり、

・上昇トレンドであれば、すでに上がり切った後で、そこで押し目買いをしても、それ以上は上がりにくい
・下降トレンドであれば、すでに下がり切った後で、そこで戻り売りをしても、それ以上は下がりにくい

ということが考えられるため、エントリー直後から、いつ大きな反転が生じてもおかしくないわけです。

たとえば、上昇トレンドが強いからと言って、押し目買いをしようとしても、その上昇トレンドは終わりに近いと判断するトレーダーが多いため、すでに買いを仕掛けるトレーダーは少なくなり、そこから大きな下降トレンドの「始まり」になる可能性があります。

また、トレンドの終焉はそもそも参加トレーダーが少なくなるため、統計であるテクニカル分析が機能しにくくなる可能性が否定できません。

なぜなら、参加トレーダーは統計で言うところの母数(分母)であり、少なければ少ないほど、統計の信ぴょう性は薄れてしまうからです。

本来狙うべきトレンドは、トレンドがすでに強い終焉付近ではなく、これから仕掛けるトレーダーが多数いる『トレンドの初動』であるべきだと思います。   

前述のとおり、そのような参加トレーダーが多くいるほど、統計であるテクニカル分析が機能しやすくなるため、トレード手法の再現性が高まっていくからです。

以上、そもそもトレード対象に選ぶ通貨ペアの時点で、すでに致命的な点があったという解説でした。

エントリー判断が弱い

エントリーのチャンスを通知してくれるものの、最終的なエントリーの判断はトレーダーがしなくてはなりません。

ただ、エントリー判断となるものは主に水平ラインですが、その水平ラインの精度に疑問を感じざるを得ません。

それは、その水平ラインなどは、自動描画ツールによって、人間の手ではない機械の手で描かれたラインだからです。

仮に、全世界のトレーダーが同じ描画ツールを使い、チャート上にまったく同じ水平ラインが表示されるのであれば、その水平ラインは非常に多くのトレーダーに意識されるため、本当に高い精度と言えると思います。

しかし、多くのトレーダー、特に裁量トレードで大きく勝っている優秀なトレーダーほど自身の手で水平ラインを引く傾向にあるため、実際のところはツールが描く水平ラインを意識するトレーダーはまったく持って多くありません。

そして、ツールの水平ラインを意識するトレーダーが少ないということは、マーケティングFXで描かれる水平ラインによるエントリー判断の精度が低くなる事を意味します。

その上、エントリー判断としては「弱い」自動描画の水平ラインをもとに、トレーダー自身が自分自身で最終的にエントリーして良いかどうかを判断しなければなりません。

いくらチャンスを通知してくれると言っても、少なくとも「チャンスの可能性がある」という通知でしかないため、エントリーはトレーダー任せなわけです。

また、それ以前にステップ1~3で選定したトレード対象の通貨ペアは、前述のとおり、

・すでにトレンドが終焉で、いつ大きな反転が起こってもおかしくない
・トレンドが終わりに近い事で参加トレーダーが少なくなり、テクニカル分析が効きにくくなる

という致命的な通貨ペアを選定している可能性があります。

つまり、トレード対象とする通貨ペア自体が、そもそも誤っている可能性が非常に高い上で、さらにエントリー基準としている水平ライン自体も精度が低いため、その時点でこのマーケティングFXのトレード手法は致命的過ぎると言えるわけです。

総括。マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のレビュー

今回の記事で挙げたマーケティングFXは、

・トレンドが強い通貨ペアを選定
・その通貨ペアを自動描画される水平ラインをもとにエントリーする

というトレード手法でした。

通貨の強弱からトレンド判定を行う点は、ただ闇雲にトレードする通貨ペアを選ぶよりも効果が高いと思います。

しかしながら、このマーケティングFXにおけるトレンド判定では、すでにトレンドが終わっている通貨ペアを選んでしまいがちです。

ですので、通貨ペアを選ぶ時点で、

・すでにトレンドが終焉で、いつ大きな反転が起こってもおかしくない
・トレンドが終わりに近い事で参加トレーダーが少なくなり、テクニカル分析が効きにくくなる

という非常に致命的な点を抱えていました。

その上、エントリーチャンスには通知がされるものの、その通知はあくまでも「エントリーできるかもしれない」という程度のもので、最終的なエントリー判断はトレーダーがしなくてはなりません。

その際、このマーケティングFXに付属する自動描画ツールによって描かれる、精度が低い「機会が描く水平ライン」でエントリーの判断を行います。

要するにライントレードですが、精度が低い上に、押し目買いや戻り売りを検討する際に、ラインに触れたか触れていないかなどの判断もトレーダーごとに「曖昧」になりがちです。

このような点から、返金保証が付いていると言っても、「手法とおりにトレードができていないので返金はできない」など、いくらでも言い逃れができる可能性が否定できません。

そもそもエントリー判断自体が曖昧ですから、仕方がない事だと思います。

実際のところ、多くのレビューサイトやブログでは、

・販売ページ内でトレード手法を明かしている点
・返金保証がある点

を非常に高く評価していますが、実際にこのマーケティングFXの手法を用いて勝てているという報告はなかなか見当たりませんでした。

レビューサイトやブログからすれば、「販売ページ内で手法を明かしている」「返金保証がある」という点は、アフィリエイトによる紹介報酬を得るためにアピールしやすいからこそ、特にトレード手法を検証せずに押し売りしている可能性が高いと思います。

また、いざマーケティングFXを購入してツールを導入したとしても、最終的なエントリー判断が難しい事で、挫折する人が決して少なくないと感じました。

その上、前述の致命的な点から、そもそも手法自体が勝てない可能性が非常に高いため、実践を何とか行えたとしても、勝てずに泣き寝入りする人も続出していると思います。

実際のところ、ネット上でマーケティングFXを高く評価しているブログやサイトでも、このマーケティングFXのノウハウを実践して勝てているという報告がほぼ皆無と言えるからです。

「販売ページ内で手法を明かしている」「返金保証がある」点で売りやすく、紹介報酬を得やすいからこそ、多くのブログやサイトがこのマーケティングFXに高い評価を下しているということは紛れもない事実かと思います。

トレードの世界で勝つべくして勝つためには、そのようなブログやサイトの情報に流されず、まずは正しい知識を身に付けるべきだと私は考えている次第です。

当ブログでは、10%前後の利益率をトレード1回あたりで出しているデイトレ手法を、記事の中で解説していました。

実際のチャートを使って、エントリーから決済まで図解しているので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

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