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杉原です。
特にFXのデイトレードを実践する上で、毎日のように発表される「経済指標」との付き合いは欠かせません。
デイトレーダーの中には、好んで経済指標を活かしてFXのデイトレードに取り組む人もおられます。
その反面、割と多くの読者さんから、
「FXのデイトレで経済指標はどのようにとらえたらいいですか?」
という内容の相談も寄せられるため、多くのデイトレーダーが経済指標との関わり方・付き合い方、および活用方法に対して「不安」を感じておられるのだと思っていました。
そこで今回は、FXのデイトレードにおいて、勝つためには経済指標をどのように活用していけば良いかを解説していきたいと思います。
FXのデイトレと経済指標の関係性
基本的に経済指標はほぼ毎日のように、どこかの国のものが発表されています。
そのため、経済指標の発表がない日は珍しいと言っても過言ではありません。
つまりは、日々FXのデイトレを実践する上で、何かしらの経済指標が関わってくるということです。
そんな経済指標ですが、FXにおけるレート、値動きに大きく関わってきます。
具体的なFXと重要視される経済指標との関係性は以下のとおりです。
- 発表される15分ほど前から、関わる通貨ペアの取引量が激減する
- 指標に関わる通貨ぺアが、発表された直後から不規則で荒く大きな値動きを見せる
- 発表後15分後辺りまでは、関わる通貨ペアの値動きが不規則に荒くなる
上記が重要な経済指標が発表される前後のFX通貨ペアに与える影響です。
仮にアメリカ関連の重要指標だとした場合、アメリカ通貨の「ドル」が関わる、
・ドル円
・ユーロドル
・ポンドドル
など、これら以外にも通貨ペアに「ドル」が入っているものは少なからず影響を受けます。
そして、それらの影響を受ける通貨ペアは、多くのトレーダーが様子を見るために、
・一旦エントリーを避ける
・持っていたポジションを解消する
などの行動を取る事で、指標発表の時刻が22:00だとしたら、その15分ほど前である21:45には大幅に取引量が減ってしまうわけです。
そして、いざ経済指標が発表されると、約15分後くらいまでは、突発的に不規則で大きな値動きが発生します。
その不規則な動きは、指標が発表される前までの「相場の流れ」を完全に「無視」した非常に荒い値動きです。
以上を踏まえた上で、実際に私自身も行っている、FXのデイトレにおける経済指標の活用法について解説していきたいと思います。
FXのデイトレにおける経済指標の活用法
私が行って推奨もしている、FXのデイトレードでの経済指標の活用法、関わり方は以下の2つです。
- 重要な経済指標ではない場合は「無視」
- 重要な経済指標が発表される前後15分以上は徹底してトレードを避ける
それでは、この2つに関して掘り下げて解説させて頂きます。
重要な経済指標ではない場合は「無視」
ほぼ毎日のように、FXにおいて経済指標が発表されていますが、各指標の「重要度」はそれぞれまったく異なります。
そんな重要度ですが、重要ではない経済指標であれば、ないものとして完全に無視していました。
重要性の低い経済指標であれば、そもそも注目しているトレーダーが非常に少なくなります。
そのため、基本的に先ほど挙げたような、
発表される15分ほど前から、関わる通貨ペアの取引量が激減する
指標に関わる通貨ぺアが、発表された直後から不規則で荒く大きな値動きを見せる
発表後15分後辺りまでは、関わる通貨ペアの値動きが不規則に荒くなる
などの影響がないからです。
ですので、経済指標がない通常時と同じようにFXのデイトレードを行っていす。
その経済指標にける「重要度」ですが、私は下記のサイトを参考にしていました。
みんかぶFX→https://fx.minkabu.jp/indicators
上記サイトでは、「経済指標カレンダー」として、その日~数日後までに発表される経済指標における下記の情報を掲載してくれています。
- 経済指標の名称
- 国名
- 時間
- 重要度
- 前回の値動き
- 指標の数値予想
- 指標の数値結果
その上で私は、「経済指標の名称」「国名」「時間」「重要度」をチェックしますが、重要度が★3以下であれば重要性が低いとみて、無視していました。
上図であれば、「アメリカ・貿易収支 12月」以外の、
仏・貿易収支 12月
カナダ・国際商品貿易 12月
は無視するということです。
この「みんかぶFX」さんが発表している『経済指標カレンダー』は、何年もの運営歴がある事から、非常に多くのトレーダーが注目しているサイトとなっています。
そのため、重要度の高い指標ほど影響を受けやすく、逆に重要度が低いとされている指標は、ほとんど影響がないわけです。
以上、『重要な経済指標ではない場合は「無視」』という1つ目のデイトレにおける経済指標の活用法を解説させて頂きました。
重要な経済指標が発表される前後15分以上は徹底してトレードを避ける
続いての指標を活用する方法としては、指標発表の前後15分以上はトレードを行わないという戦略になります。
規則性がなく、荒く大きな値動きになる以上、ロスカットに遭遇する危険性を考慮し、ポジションを持たないようにしたいからです。
ロスカットだけではなく、自身のデイトレ手法における「損切り条件」にも、テクニカル分析とは異なる予期せぬで触れてしまう可能性もあります。
そもそも重要指標の発表前には、参加トレーダーが激減して取引量が大きく減少するため、値動きがほとんどありません。
仮にエントリーしても、なかなか利確ができないだけではなく、損切りにもならず、ダラダラとポジションを持ち続けるだけになってしまいます。
その上、参加トレーダーが減少するという事で、重要指標の発表前には、統計をもとにしているすべてのテクニカル分析における「効き目」がほとんど効力を持ちません。
ゆえに、発表前にはテクニカル分析をもとにした自身のデイトレ手法・ロジックの有効性が薄れてしまうわけです。
そして、指標の発表直後から15分後くらいまで、テクニカル分析の効き目が弱まる現象は続きます。
それまでの「相場の流れ」を踏まえたテクニカル分析を『無視』した上で、重要指標の「数値」のみで値動きを判断してトレードするデイトレーダーが非常に多くなるからです。
参加トレーダーが多くなるものの、テクニカル分析ではなく「指標の数値」をもとにした売買判断を行うため、15分間ほどはまったくもって不規則な値動きになってしまいます。
発表の前後15分ほどは、テクニカル分析の有効性が非常に薄くなるため、普段取り組んでいるFXのデイトレ手法・ロジックが通用しにくくなるわけです。
ですので、発表前後15分ほどの間にトレードすることは、
完全なる『ギャンブル』
だと私は考えています。
そんなギャンブルのようなトレードを続けてしまえば、普段のデイトレで「コツコツ」と積み上げている利益を、重要指標の影響で一気に「ドカン」と失う可能性も少なくありません。
そうなれば、多くのトレーダーが負けている要因である「コツコツドカン」となってしまいます。
また、重要な経済指標が発表される前後は、
・スプレッドが拡大する
・スリッページが大きくなる
ということもあり、FXのデイトレにおいては非常に「不利」に働くため、これらもトレード自体を回避する理由の一部になっていました。
「アメリカ・貿易収支」であれば、アメリカの通貨である『ドル』が関わる通貨ペアが影響を受けるからこそ、
・ドル円
・ユーロドル
・ポンドドル
など、ドルが入っている通貨ペアのトレードを避けるわけです。
ただし、非常に多くのトレーダーが注目している重要指標である「アメリカ雇用統計」などをはじめ、重要度が異常に高い指標であれば、全通貨ペアに影響がおよびます。
そのため、ここまで説明したようなテクニカル分析が効きにくくなる状況が、すべての通貨ペアに起こるわけです。
ですので、「雇用統計」のように異常な重要度の指標であれば、関連する通貨ぺアだけではなく、全通貨ペアのトレードを回避する事を推奨していました。
まとめ。FXで勝つためのデイトレにおける経済指標の活用法。
以上、本記事では、FXのデイトレードにおいて経済指標を活用する方法について解説してきました。
その中で、みんかぶFXというサイトの「経済指標カレンダー」を参考に、重要度の高い指標が発表される15分前後は、
・テクニカル分析が効きにくくなる
・スプレッドが拡大する
・スリッページが大きくなる
など、FXのデイトレにおいて「不利」に働き、ギャンブルのようなトレードになってしまうため、関連する通貨ペアのトレードを避けるという活用法を説明した次第です。
逆に、重要度が低い場合は、無視して普段とおりのデイトレードを行うということでした。
ただ、ここまでの内容は、有効なトレード手法に取り組むことが大前提の話でした。
そんな有効度の高いトレード手法として、取引1回あたりで10%前後の利益率を現在進行系で出しているデイトレ手法を、記事の中で解説しています。
エントリーから決済まで実際のチャートを使って図解しているので、ぜひご覧になって参考にしてみてください。
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