杉原です。

ドル円をはじめとする為替通貨のFXやゴールド、ダウ平均や日経225など、あらゆる金融商品(銘柄)のトレードにおいて「pips」という単位が用いられていますが、初心者にとっては、

「何の話?」
「何で円じゃないの?」

など、混乱することが少なくありません。

現に、このpipsに関して、多くの読者さんから質問を受けていた事もあり、今回は初心者向けに1からpipsについて収益や損失の計算方法を含めて解説させて頂く次第です。

そもそもpipsとは~概念と計算方法~

まずはpipsの定義や概念が明確になるよう、基本的な部分から解説していきます。

pipsは「ピップス」と読み、pipとはpercentage in pointの略で、トレードで通貨の共通単位として使用され、pipsはその複数形です。

そんなpipsの定義は、

「価格(レート)が変動した幅を示す単位」

にほかなりません。

そもそも全世界で為替通貨やゴールド、ダウや日経225などの金融商品(銘柄)が取引されていますが、各国で使われる法定通貨が異なります。

法定通貨・・・日本であれば「円(JPY)」、アメリカであれば「ドル(USD)」、イギリスであれば「ポンド(GBP)」

各国で使われる法定通貨が異なるので、価格(レート)の変動幅を表す単位を統一して分かりやすくするために、

「pips」

という単位が用いられているわけです。

そんなpipsは、

「今日の利幅(利益幅)は20pipsだ」
「昨日は損失が10pipsだった」

と言ったように、世界で共通するレートの変動幅として表現されています。

その上で、そのpipsをそれぞれの法定通貨における単位に変換することで、実際に得られる「利益幅」または「損失幅」を明確に計算することが可能です。

クロス円と称される、

ドル円(USD/JPY)
ユーロ円(EUR/JPY)
ポンド円(GBP/JPY)
オージー円(AUD/JPY)

などのように、「/」の後ろにある通貨が円(JPY)の場合は、pipsを円換算することで、実際に得られる利益幅や損失幅を計算ができます。

そんなpipsを円に換算する際の価格(レート)の変動幅、いわゆる「値動き」は、

1pips = 0.01円
10pips = 0.1円
100pips = 1円

です。

ですので、ドル円(USD/JPY)で100pipsを獲得したのであれば、1円の利益幅になります。

もしかすると、

「これしか儲からないのか?」

と不安に思うかもしれません。

ただ、これは、あくまでも利益幅に過ぎず、実際の利益は、

利幅(pips) × 取引数量

となるため、自身が取引する量に比例して大きくなります。

大抵の場合、少なくとも10万通貨などを取引するため、先ほどの例で言えば、ドル円(USD/JPY)で100pipsを獲得したので、

利幅(100pipsは1円) × 10万通貨 =10万の利益

となるので、1回のトレードで10万の利益が得られるということです。

ドルストレートにおけるpips計算

対して、ドルストレートと称される

ユーロドル(EUR/USD)
ポンドドル(GBP/USD)
オージードル米ドル(AUD/USD)

のように、「/」の後ろにある通貨がドル(USD)の場合は、pipsをドル換算する必要があります。

そんなpipsのドル換算は、

1pips = 0.0001ドル
10pips = 0.001ドル
100pips = 0.01ドル

と、円換算の場合に比べ、単位が細かくなっているんですね。

このように単位が細かいため、もしかすると、

「0.01ドルなんて儲けが少ない・・・」

と感じてしまうかもしれません。

ただ、実際には、日本人として円を使っている以上、そのドルを円に直した額が、最終的に得られる利益になるわけです。

ですので、先ほど挙げたドル円の例と同じく、10万通貨のユーロドル(EUR/USD)で100pipsを獲得した時、1ドルあたり110円だった場合、

利幅(100pipsは0.01ドル、0.01ドルは1.1円) × 10万通貨 =11万の利益

となります。

先程のドル円(USD/JPY)で挙げた例とほぼ変わらない利益です。

ただ、今は1ドルあたりの価格が110円を例にしたため、ユーロドル(EUR/USD)を例にした方が大きな利益になっていました。

総括~pips単位の収益/損失の計算方法~

ここまではpipsの基本概念や利益の計算方法について解説してきました。

ちなみに、損失の計算方法は、利幅(pips)がマイナスになるだけで、特に利益の計算方法とまったく変わりませんので、割愛させて頂いた次第です。

今回はpipsから最終的に円まで換算する流れを解説しましたが、実際にはFX業者が提供する取引ツールである「MT4」などで、自動的に計算されるため、それほど難しく考える必要はありません。

pipsの計算は、実際に普段は意識する必要がなく、売買を行う「MT4」などの取引ツール側が自動で計算してくれているということです。

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それでは。

杉原。