杉原です。

今回は、デイトレードの「リスク」「デメリット」についての解説記事になります。

以前の記事では、デイトレの魅力(メリット)について以下の5つを解説しました。

  • 稼げる金額が青天井
  • 短期間での脱サラが可能
  • 廃れないビジネスモデル
  • 学習や準備に必要な時間が短い
  • 収益の現金化が早い

そんなデイトレの魅力・メリットに関しての記事は下記になります。

>至高の在宅ワーク。デイトレードの魅力、メリットを解説。

FXのデイトレードには上記のような大きな魅力・メリットがあるものの、その反対に「リスク」「デメリット」も存在します。

その上で、そんなリスクやデメリットをできる限り抑える事で、デイトレのメリットである上記5つの恩恵を最大限に受ける事が可能です。

逆に言えば、そんな「欠点」を解決しない限り、FXのデイトレードでの成功はなかなか達成し得ません。

そこで今回は、そんなデイトレの欠点についていくつか説明した上で、それぞれの『解決策』を解説していく次第です。

単純に、

「こういうリスクがあります」
「こんなデメリットがあるので注意しましょう」

という紹介レベルの内容ではなく、解決策まで掘り下げていくので、FXのデイトレードでの稼ぎを伸ばし成功を志したいという場合、本記事は非常に有益な内容になると思います。

早速いってみましょう。

デイトレの「リスク」「デメリット」と、それらの解決策とは

私が考えるFXのデイトレードにおけるリスクやデメリット、いわゆる欠点は下記の2つです。

  • 損失を被る可能性がある
  • 実践の時間確保が必要

それでは上記2つを掘り下げていき、さらに、それぞれの解決策もあわせて解説していきたいと思います。

デイトレの「リスク」「デメリット」1.損失を被る可能性がある

FXのデイトレードは、小さな労力でも資金量を増やすだけで、得られる稼ぎを劇的に高めていくことが可能です。

ですが、逆に損失になる可能性も当然ながら0ではありません。

利益確定、いわゆる利確によって勝てるトレードもあれば、「損切り」によって負けるトレードもあるということです。

まず挙げられるリスクやデメリットと言えば、この「稼げる反面、損失を受ける可能性もある」という点が筆頭になります。

100%の確率で勝てるということは基本的に有り得ないわけですから、どんなトレーダーでも、

「一度も損切りした事がない」

という人は、おそらく存在しません。

だからこそ、いかにして損失の被害を最小限に食い止めるかが、FXのデイトレードで成功する鍵と言えるのではないかと思います。

では、そんな損失に関する対応策、解決策について見ていきましょう。

損失に対する解決策

実際のところ、物理的に損失を「0」にすることはできません。

勝率100%の手法は有り得ないため、基本的にどんなトレーダーでも「損切り」を行う事は必然だからです。

ですので、いかにして「損失」よりも合計の「利益」を多くするかが、FXのデイトレードで成功するポイントになります。

【実践者の実績や生の声】

その上で、どうすればトータルで見て、損失よりも利益の方が多くなるか―

そして、その利益の方を損失よりも多くするか、という事こそが、「損失に対する解決策」にほかなりません。

つまり、損切りのような「一時的な損失」は受け入れた上で、損切り以外の利確で得られる利益の合計を損切り額の合計よりも大きく伸ばす事が解決策だということです。

具体的には、損失は回避不可能であるため、

・トータルの利益額をより高める
・トータルの損失額をより抑える

という事を満たす「有効なFXのデイトレード手法」を身に付ける以外に解決策はないということになります。

そんな「有効」なFXのデイトレ手法とは、自身で構築するにしても、第三者のものを手に入れるにしても、

『バックテストにおいて過去すべての時間で等しく有効である事』

という条件を満たさなければなりません。

なぜなら、「わずかな期間」だけでしか通用しない手法では、いずれは負けが続き、合計の利益額よりも損失額の方が上回ってしまうからです。

ですので、半永久的に有効なFXのデイトレード手法の必要があることになります。

ただ、今挙げた「半永久的に」という要素は、あくまでも「最低限」のデイトレード手法における条件でしかありません。

損切りによる「一時的」な損失を完全に帳消しにし、より大きく稼ぐべく、

・トータルの利益額をより高める
・トータルの損失額をより抑える

という事を実現する手法としては、下記のような4つの原則を満たす必要があります。

  • 1.取引量が十分にあるすべての銘柄に等しく有効である事
  • 2.バックテストにおいて過去すべての時間で等しく有効である事
  • 3.フォワードテストでもバックテストと等しく有効である事
  • 4.その手法の実践が十分に可能である事

上記4原則の内、2つ目に挙げている原則は、先ほど触れた「半永久的に」というものと同じ意味ですが、そのほか3つもあわせて満たす必要があるわけです。

そんな上記の4原則を満たすほど、より損失額を抑えて利益額を大きくすることが可能な手法となります。

具体的には、下記の記事で深く掘り下げて解説していましたので、あわせてお読みになってみてください。

>専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。

デイトレの「リスク」「デメリット」2.実践の時間確保が必要

2つ目に挙げるFXのデイトレードに存在する「リスク」「デメリット」は、『物理的に時間の拘束がある事』です。

基本的にFXのデイトレは1日の中で完結するトレードスタイルで、実践にあたり、時間確保が欠かせません。

自分が病気で寝込んだり、倒れたりした事で、FXのデイトレ実践の時間確保ができなければ稼ぎは止まってしまいます。

もちろん、冒頭で紹介したように、

稼げる金額が青天井
短期間での脱サラが可能
廃れないビジネスモデル
学習や準備に必要な時間が短い
収益の現金化が早い

など、大きな魅力がある事は確かです。

ただ、そんな「この上ない魅力」がある反面、FXのデイトレは自身が何らかの事情で実践時間を取れなければ、稼ぎが止まる事は避けられません。

ゆえに、FXのデイトレードは悪く言えば「自転車操業」なわけです。

以上のように、FXのデイトレードを実践する時間の拘束が不可避という点が「リスク」「デメリット」としてあります。

時間的拘束に対する解決策

では、そんな時間的な拘束の対応策、解決策について見ていきましょう。

考えられる解決策は下記の2つになります。

  • 1.EAを使ったシステムトレードを行う
  • 2.デイトレードの実践時間を短時間に限定する

1つ目はEA(自動売買ツール)を使って、トレードを自動化する『システムトレード』を行うことです。

EAによるトレードの自動化による解決

このシステムトレードは、エントリーから決済(利確または損切り)といった売買の注文を、すべてEA側がやってくれるため、トレーダー側の時間拘束は文字とおり「0」になります。

病気で入院しようが、EAが代わりにトレードを続けてくれるというわけです。

ですので、この部分だけ見れば、「EAで問題解決」と感じられるかもしれません。

また、時間の拘束がなくなるだけではなく、EAは稼働させるだけで良いためトレードの知識さえ不要なので、EAの人気は凄まじいものがあり、多くのEAが販売、または無料配布されています。

しかし、継続して勝ち続けられているEAは、残念ながら「ほぼ皆無」と言っても過言ではありません。

その辺りの詳しい理屈や、EAで儲かり続けているのは開発者や配布者側のみであるという「業界の闇」に関しては下記の記事で掘り下げて解説していますので、ぜひあわせてお読み頂ければ幸いです。

>要注意。AI搭載は幻想?EA(自動売買システム)によるシステムトレードが勝てないわけ。

つまり、EAによるシステムトレードで時間拘束の「リスク」を解決しようとすれば、そもそもトレードで利益を得るどころが、どんどん資金を失ってしまう事に繋がってしまいます。

勝ち続けることがデイトレードの目的であるものの、時間の拘束から解放されるからと言ってEAを使うことで資金を失ってしまえば、何の意味もありません。

よって、私としては、「EAによる解決策は現実的ではない」と考えていました。

FXのデイトレ実践時間の短時間化による解決

前述のとおり私はEAを否定的に見ており、自身が確立しているFXのデイトレ手法は、自分自身の手で行っています。

そのため、どうしても時間的な拘束が発生していることは否定できません。

しかし、実践の時間を限りなく短くすることで、時間拘束という「リスク」「デメリット」を最小限に抑え込んでいました。

具体的には、21時頃~翌2時頃までの極めて短い時間のみに、FXのデイトレ実践の時間を限定しています。

FXをはじめ相場市場は、株式などを除けば基本的に24時間トレードが可能なものの、いわゆる「ニューヨーク時間」という時間のみに限定していたわけです。

また、1日あたりで目標としている利益率を達成した場合、その時点でその日はFXのデイトレを終了する事も普通にあります。

【実践者の実績や生の声】

21時過ぎに始め、早ければ22時頃には、FXのデイトレ自体を終わりにしてパソコンを閉じていました。

実質1~2時間程度の拘束時間のみです。

もちろん、これは早い時の例なので、逆に5時間ほどトレードを続ける事もあります。

ですが、

・そもそもニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)で時間を限定
・1日の目標を達成したら、その時点で終了

という事をルールにしていることで、FXのデイトレードで避けられない「時間的な拘束」を最小限にまで抑え込んでいたわけです。

以上が、実際に私が行っている時間拘束に対する最善の解決策となります。

私がニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)に限定している理由としては、

最も参加トレーダーが多い時間帯であり値動きが大きい

ということにより、取れる利幅が大きい点にあります。

東京時間(9時~)やロンドン時間(16時頃~)よりも、このニューヨーク時間は群を抜いて値動きが大きく利幅が取りやすいだけではなく、チャンスも多い事からデイトレの実践時間に選んでいるわけです。

そのような理由があるため、時間を最小限に限定するとしたら、私としてはニューヨーク時間を推奨していました。

まとめ。デイトレードの「リスク」「デメリット」とそれらを解決する方法。

本記事では、FXのデイトレードに存在するリスクやデメリットを挙げ、それらの解決策を解説してきました。

以下が、そんな本記事のまとめになります。

●1.損失を被る可能性がある

→「一時的」な損失は避けられないため、損失額よりも利益額をトータルで大きくすれば良い。

→その上で、「わずかな期間のみ」でしか通用しない手法は、いずれ損失額の方が利益額よりも上回ってしまうため、「半永久的」に有効なFXのデイトレード手法を身に付けるべき。

(参考記事:専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。


●2.実践の時間確保が必要

→EAによるシステムトレードならば、FXのデイトレ自体を「自動化」できるため、物理的な時間拘束は文字とおり「0」になる

→ただし、EAで勝ち続ける事はほぼ不可能に近いため、時間拘束がなくなったとしても、負け続ける事により資金もなくなってしまう恐れがある

(参考記事:要注意。AI搭載は幻想?EA(自動売買システム)によるシステムトレードが勝てないわけ。

→私の場合、ニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)に時間を限定した上で、1日の目標利益率を達成した時点でトレードを終了することで、時間拘束を最小限に抑え込んでいた

本記事の内容が、今後、あなたのトレードにお役立てできれば幸いです。

関連記事として、以下の記事を用意していましたので、あわせてお読みになってみてください。

>目指すは専業。デイトレードのコツや上達法の4選を解説。

>専業デイトレーダーに最低でも必要な資金を「7つの月収別」で解説

>本当にポンド円?デイトレに適したFX通貨ぺアの特徴と上位6つを紹介

杉原。

>ブログの目次はこちらから