杉原です。

今回の記事では、FXのデイトレードを行う上で避けられない「エントリー(トレード)頻度が少ない時」の対策について解説していきます。

実際にFXのデイトレードを実践していると、毎日同じ回数のエントリーチャンスが来るということはそれほどありません。

多い日もあれば、少ない日もあり、場合によっては来ない日もあります。

その上で、それらを平均して利益率の見込みを算出することができるわけです。

ですが実際のところ、チャンスに備えてチャート画面を開いて待ち構えていても、エントリーできる場面がなかなか来ない事も少なくありません。

FXのような相場は自分の都合とおりに動いてくれるわけはないので、当然と言えば当然ですが、エントリーできないと不安になる上に、ただ待っていただけで稼げていないというストレスになってしまうことも普通に有り得ます。

そこで当記事では、エントリー(トレード)頻度が少ない時の対処法について細かく解説させて頂く次第です。

対策1.銘柄の増加

最も手っ取り早い対策が、トレード対象とする銘柄を増やすことにほかなりません。

取引する銘柄が増える程、比例してエントリーできる頻度も増える傾向にあるからです。

FXの為替通貨にしても、

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル米ドル(AUD/USD)

が人気ではあるものの、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・オージー円(AUD/JPY)

のような「クロス円」もFXのデイトレードで扱っていくことができます。

また、意外に狙っている日本人が少ないものの、

・ユーロオージー(EUR/AUD)
・ポンドオージー(GBP/AUD)
・NZドルオージー(NZD/AUD)

のような「オージークロス」は値動きが大きいため、利幅が取りやすい傾向にあるので狙い目です。

また、決して為替通貨にこだわる必要もありません。

海外口座であれば、為替通貨ペアと同じ口座内で、

・日経225
・ダウ平均
・原油
・ゴールド

など、値動きが大きくFXのデイトレードに適した銘柄が取引可能だからです。

これらは為替通貨とはレバレッジが異なる場合もありますが、大抵は数百倍のレバレッジでアクティブなデイトレができます。

以上、ここで紹介したような銘柄を改めてすべて挙げると、下記のような数になりました。

  • ドル円(USD/JPY)
  • ユーロドル(EUR/USD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • オージードル米ドル(AUD/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • オージー円(AUD/JPY)
  • ユーロオージー(EUR/AUD)
  • ポンドオージー(GBP/AUD)
  • NZドルオージー(NZD/AUD)
  • 日経225
  • ダウ平均
  • 原油
  • ゴールド

計14個の銘柄になり、普段のトレードで扱う銘柄にプラスすれば、自然とエントリー頻度が増えるはずです。

対策2.時間の延長

続いての対策としては、自身が取引する時間を物理的に延ばすことで、単純にエントリーチャンスが来る頻度を増やす方法です。

最も値動きが大きい、ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる21時以降が、多くのデイトレーダーが参加している傾向にあるものの、

・午前中
・午後
・夕方以降

の時間帯(上記は日本時間)も狙えないわけではありません。

夕方以降であればロンドン時間になるため「ポンド」「ユーロ」の取引が活発になるので、

・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)

をはじめ、ポンドやユーロが関わる通貨ペアの値動きが大きくなって狙い目です。

また、9時~夕方までの間である東京時間も、多少の注意点はあるものの、ドル円(USD/JPY)などは積極的に取引されているので十分に利益を取れる傾向にあります。

東京時間でのデイトレード戦略に関しては、見落とすと勝率を大きく下げかねない注意点がいくつかありますので、その辺りを解説した以下の記事もあわせて参照頂ければ幸いです。

>FXのデイトレは東京時間でも勝てる?勝つために必須の注意事項4つを解説。

もちろん、本業がほかにあり、専業デイトレーダーではない場合、どうしてもトレードできない時間帯があるかもしれません。

ただ、隙間時間を狙えるような「ポジション保有時間が短いFXのデイトレ手法」であれば、本業の合間でも仕事への支障が少なくて済み、隙間時間でトレードすれば利益の足しにはなるはずです。

以上、取引時間を増やす事で、エントリーできる頻度を比例して増やす方法でした。

3.手法の並行

3つ目の対策としては、別のデイトレード手法を並行して行うという方法になります。

1つの手法だけではエントリーのチャンスが来なくても、別の手法ではチャンスが来てエントリーできる可能性が十分にあるからです。

ただ、ポジション保有時間が短い、つまりはエントリーから決済までの時間が短いFXのデイトレ手法でなければ意味がありません。

片一方の手法でポジションを持っていた場合、資金の余裕がなくなることで、並行する手法にチャンスが訪れてもエントリーできないからです。

ですので、並行して別の手法に取り組む場合は、エントリーから決済までの時間が短いFXのデイトレ手法が推奨となります。

また、並行するデイトレ手法の数が多いほど、エントリーのチャンスが訪れる頻度が比例して増える傾向にあるので、1つの手法に固執せず、複数のロジックを持つ意識があると利益率を高めやすいので推奨していました。

まとめ~FXのデイトレでチャンスが来ない場合の対処法~

今回の記事ではチャンスがなかなか訪れない際の対策を、

1.銘柄を増やす
2.時間を延長する
3.複数のデイトレ手法を並行する

という3つ分けて解説させて頂きました。

FXのような相場は自己都合で動いてはくれません。

そのため、どうしてもチャンスの頻度にはムラがあって当然なわけです。

ただ、今回の記事で解説した3つの対策を実施すれば、チャンスがない日を少なくできて、日々の利益率を底上げする事も不可能ではありません。

ぜひデイトレードの利益率を高める上でも参考にして頂ければ幸いです。

本ブログでは、一度の取引で、利益率10%前後を数分〜数十分程度で出している、そんなデイトレ手法を記事内で公開していました。

エントリーから決済まで、背景の原理も含めて実際のチャートで図解しているので、ぜひ下記の記事からご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

>それ、負けます。FXのデイトレでボリンジャーバンドの逆張りがNGな理由。

>これできないと負け。FXのデイトレで「ノーポジション」が重要なわけ。

>どっちが勝てる?FXのデイトレードとスイングトレードを比較した結果。