杉原です。

FXのデイトレードなどテクニカル分析を用いる指標には、指標が上手く機能しない「ダマシ」からは逃れられません。

そもそもテクニカル指標による分析が100%ということは有り得ないので仕方がないのですが、このダマシをいかに防げれば、勝率を大きく高める余地があります。

そこで当記事では、勝率を上げるべく、FXのデイトレードなどトレードにおけるテクニカル指標のダマシを防ぐ方法を解説していく次第です。

この記事で解説していくダマシの回避術は、実際に私が実践し相応の成果を上げているので、ご自身のトレード手法に取り入れることによって勝率の劇的な向上を見込める余地があると思います。

参考:取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

多くのトレーダーが使用するパラメータを使うこと

移動平均線にしてもRSIにしても、多くのテクニカル指標(インジケーター)にはパラメータ(設定値)があります。

また、どの時間足に適用するかによっても、そのテクニカル指標を使ってのトレード判断が大きく異なることは間違いありません。

その上で、

・パラメータ(設定値)
・適用する時間足

が大多数のトレーダーとズレていれば、そのテクニカル指標の効き目が弱まってしまいます。

移動平均線を例にすれば、

・20本
・25本
・75本

などのパラメータが広く認知されており、逆に42本のような誰も設定しないような数値を頼りにしても、効き目が弱まり「ダマシ」に繋がりかねません。

このように、ダマシを回避する1つ目の手段としては、トレーダーに広く認識されているパラメータを使うことが挙げられます。

移動平均線の最適なパラメータに関しては、導かれる原理を踏まえて詳しく解説していますので、ぜひ下記の記事もあわせてお読みになってみてください。

>納得させます。FXのデイトレで移動平均線の最適な設定値(パラメータ)と原理/理屈とは。

複数のパラメータを使うこと

ここまで解説した「多くのトレーダーに広まっているパラメータを使う」ということに加え、複数のパラメータを利用して分析する方法も推奨していました。

要するに、1本の移動平均線のみではなく、3本の移動平均線でテクニカル分析を行うように、2つ以上のパラメータを導入するということです。

下図は、5本の移動平均線を表示して、5つのパラメータを使っているチャート例になります。

複数の移動平均線を表示しているチャート

実際のところ、すべてのトレーダーが同じパラメータを使うということは有り得ません。

そこで複数のパラメータを使っていき、可能な限り多くのトレーダーと同じパラメータになる確率を高めることができます。

もちろん、あまりに多くのパラメータを同時に使ってしまうと、テクニカル分析そのものが複雑になり過ぎることは間違いありません。

そのため、自身が判断できる適切な数に留めておくことが重要となります。

ただ、いずれにしても、1つのテクニカル指標を1つのパラメータのみで利用するよりも、複数のパラメータを使う方が精度が高まり勝率の向上に繋がっていく余地があるわけです。

パラメータの補足

パラメータを増やす際には、デイトレードのような短期トレードの場合であっても、中長期のパラメータも含めることを推奨していました。

仮に短期視点では「買い」の場面でも、中長期の視点で見た際に「売り」であれば、どうしても中長期の流れを見るトレーダーの方が多いため、相場全体が買いよりも「売り」に偏ることで大損に繋がる危険性があります。

そのため、短期視点のデイトレードであっても、中長期の流れには決して逆らわないように、ご注意ください。

複数のテクニカル指標を使うこと

3つ目のダマシ回避の方法としては「複数のテクニカル指標」を使って分析することです。

たとえば、移動平均線のみではなく、下記のように別のテクニカル指標も併用し、分析の精度を向上させるわけです。

  • RSI
  • ボリンジャーバンド
  • RCI
  • トレンドライン
  • 水平ライン
  • MACD
  • フィボナッチ
  • そのほか…

トレンド系やオシレーター系など、さまざまテクニカル指標が存在しています。

その中で、トレンド系の移動平均線などでトレンドを把握した上で、オシレーター系のRSIやRCIを併用し、

・押し目買い
・戻り売り

のタイミングを図り、上手く成功しているデイトレーダーも少なくありません。

以上のように、1つのテクニカル指標に固執せず、複数のテクニカル指標で分析精度を上げることで勝率の向上に繋げるわけです。

プライスアクションを取り入れること

プライスアクションはローソク足の形状や組み合わせによる値動き分析を表し、

・ピンバー
・スパイクハイ/スパイクロー

などが有名なサインです。

ピンバー

スパイクハイ

スパイクロー

出典:https://fx-quicknavi.com/chart/price-action/

上記はプライスアクションの一部で、実際には数多くのローソク足パターンが存在しています。

特に英語のサイトや書籍でプライスアクションを重要視している傾向が強いので、大勢いる海外のトレーダーはプライスアクションを取り入れていることが多いようです。

そんなプライスアクションのサインを、テクニカル指標のサインとあわせて使うことにより、テクニカル分析の精度を高め、勝率を上げていくというのが4つ目のダマシ回避術になります。

ただ、先ほどもパラメータの際に触れたように中長期のFX相場全体にも注意する必要があります。

そこでプライスアクションに関しても、中長期の流れに逆らわないためにも、1時間足のような多くのトレーダーに意識される「上位足」も取り入れることを推奨していました。

総括:FXのデイトレでテクニカル分析のダマシを回避する方法

以上、FXのデイトレードでテクニカル指標におけるダマシを回避し、勝率を大きく高める方法として、

多くのトレーダーが使用するパラメータすること
複数のパラメータを使用すること
複数のテクニカル指標を使うこと
プライスアクションを取り入れること

を解説いたしました。

その上で、できる限りFX相場全体の流れ(中長期の流れ)に逆らわないよう、中長期のパラメータや時間足も取り入れるとよいです。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

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