<読まれている記事>
1 | 【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』のデイトレ手法の図解。 |
2 | 取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法〜 |
3 | 資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説 |
4 | 【一覧】私のデイトレ手法を使って成果を出された方々の実績と感想 |
杉原です。
今回は読者さんからレビュー依頼があった、合同会社ジャスティーンが販売する『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』についてのレビューをしたいと思います。
(販売→合同会社ジャスティーン、URL→https://kazuya-fx.com/)
この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』ですが、コンテンツの中身を見た上で率直に私の感想を申しますと、「ちょっと酷い」という酷評レベルの情報商材でした。
この情報商材で手にできるノウハウは、デイトレードの中でもスキャルピング寄りのトレード手法ですが、私の率直な意見としましては、
「手にする価値はない」
「値段がいくら安くても、手にしない方が良い」
と思うほどの手法が解説されていました。
また、トレード手法の中身以外にも、販売ページ法では、
・誇大広告の要素がある
・掲載実績におかしな点が多々ある
という点も酷評に至った理由で、注意喚起の意味も込めて、早速レビューの方にいきたいと思います。
誇大広告?トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy
まず、
「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」
と販売ページの冒頭で言い放ち、その割に掲載しているクライアントの実績は、半年~1年でやっと資金が倍=100%の利益率ほどしかありません。
『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られる、そのデイトレード手法を1年近く実践したにも関わらず、トータルで100%の利益率なので、資金が倍にしかならなかったということです。
ハッキリ言いますが、1年近く取り組んでも資金を倍程度にしかできないノウハウでは、「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」という表現は誇大広告でしかありません。
むしろ、そこまで言い切るトレード手法を1年も取り組んでトータルの利益率が100%程度の方が、それこそ「FXやめたら?」ですよ(笑)
こんな誇大広告でコンテンツを売る行為は、私としては率直に見ていて痛々しいと思いました。。。
とは言え、もしかすると販売ページの方では利益率のアピールを「控え目」にしている可能性も否定はできません。
そこでコンテンツの中身であるFXのデイトレード手法(スキャルピング手法)の方を確認していったわけです。
大ボリュームの精神論が展開されるトレーダー和也監督のQuartet Technic Academy。
コンテンツの中身を見て、まず「これはないな」と感じた部分が、『精神論』『マインドセット』に傾倒し過ぎなところです。
もちろん、精神・マインドという思考が行動になることは確かだと思いますので、まったく無駄な話とは言い切れません。
トレードにおけるエントリーや決済を「行動」と考えれば、精神・マインドセットの部分も影響がないとは言えないからです。
ですが、トレードの世界において「有効な手法」を身に付けてしまえば、後は「ルールどおり」のエントリーと決済を繰り返す事が、そのまま「成功」に至る道のりなわけですから、このマインドセットの要素は必要には感じません。
しかし、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』では相当なボリュームでマインドセットの要素が語られています。
もちろん、講師であるトレーダー和也監督のファンであれば、具体的なトレード手法とは無関係なマインド要素でも価値を感じられるかもしれません。
ただ、よほどコアなファンや信者でない限り、求めているのは具体的なトレードの手法・ロジックであると思いますので、特にマインドセットに大きな比重を置く意味が理解できませんでした。
ですが、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られるFXのデイトレード手法を見ると、そこに「重大な欠陥」があるからこそ、マインドセットに傾倒せざるを得なかったということが判明したのでした。
どの手法を、どのタイミングで使うかが非常に不透明
『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法は大きく下記の4パターンがあります。
- 手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
- 手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
- 手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
- 手法4:ファイナルストラテレジー(トレンド終盤の反転狙い)
この上記4つの手法があるのですが、正直なところ、
「どのタイミングでどの手法を使うのか」
という判断が非常に『曖昧』で分かりにくい印象でした。
特に具体的かつ明確な判断基準があるわけではなく、実践者(各トレーダー)による「感覚」で、上記4手法を使いこなさなければなりません。
要するに、肝心なトレード手法の根本的な部分が「トレーダー次第」になってしまっているわけです。
要するに、この手法で負けて実践者から文句を言われても、「マインドセットの部分が疎かだったから勝てなかったんですよ」という『逃げ道』になるわけです。
実際のところ、商材内で語られるデイトレード手法の、
手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)
において、それぞれの判断基準が感覚的で曖昧なので、「手法としての価値がない」と率直に感じた次第です。
少なくとも、「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と販売ページ上で言い張り有料(約4万円)のコンテンツとしては正直に価値はないと思いました。
そもそも、上記4手法は、それぞれ「~ストラテジー」と名付けているものの、
レンジ相場の反転狙い
トレンド内の押し目狙い
トレンド内の順張り狙い
トレンド終盤の反転狙い
という内容で、それら自体はFXのデイトレにおける「基本」でしかありません。
基本中の基本ですから、本屋においてある「基礎からのFX」のような本を読んでも、十分に上記の基礎は学べるはずです。
正直なところ、千円前後の書籍で学べることですから、特別な理由がない限り、4万近くする『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』をわざわざ購入する必要はないんじゃないかと思います。
以上から、私が冒頭で申し上げたように『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は「手にする価値はない」という意見に繋がっていくわけです。
ただ、それ以上に冒頭で私が付け加えた「いくら安くても手にしない方が良い」という側面もあり、続いては要注意換気である、その辺りについて解説させて頂きたいと思います。
トレーダー和也監督のQuartet Technic Academyのデイトレ手法は、テクニカル分析において原理原則に反するルール
要するに、率直に言えば「理に適っていない不合理なトレードルール」があったのでした。
そんな、テクニカル分析の原理原則に反する不合理なトレードルールが下記になります。
- その1.1時間に1回のエントリーに留める
- その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
まず、この2つのルールは共通して、あまりにも「自己都合」が過ぎるルールです。
そもそも相場における値動きは、すべての参加トレーダーが行う売買の注文によって、
・買いが多ければ価格が上がる
・売りが多ければ価格が下がる
という仕組みであり、この事実は変わることがありません。
その上で、先ほど挙げた、
その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
というルールが「理に適っていない」と言える根拠をそれぞれ解説させて頂きます。
その1.1時間に1回のエントリーに留める
前述のとおり、相場は参加トレーダーが出す売買注文の量によって、値動きが決まります。
そのため、買いの方が多い状況ならば「ロング」、逆に売りの方が多い状況ならば「ショート」でエントリーすることで、勝率を高められるわけです。
その上で、そのようなエントリーのチャンスは、数時間に1回程度しか訪れない事もあります。
逆に、1時間の内に何度も訪れる事も「普通」に多々あります。
エントリー機会の有無は、全トレーダーの注文状況によって左右されるものですから、1時間内にチャンスが繰り返される事も十分に有り得るわけです。
ですので、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の「1時間に1回のエントリーに留める」というトレードルールはただの自己都合であり、理に適っていない不合理なルールになります。
その1時間の中に、仮に5回のエントリーチャンスがあったとした場合、この「1時間に1回のエントリーに留める」というルールが『邪魔』をして、残り4回のチャンスを見逃してしまうということです。
見逃した後、その日はトレード機会がまったく来なくなるということも普通に有り得るため、ただただ利益を取り逃しているだけになります。
特にこの『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法は、デイトレードの中でもスキャルピングという数秒~数分単位の極めて短時間のトレードスタイルなので、1時間の内にチャンスが畳み掛けて何度も押し寄せる事は少なくありません。
にも関わらず、「1時間に1回のエントリーに留める」というルールは、まったく合理性のないルールだということです。
つまり、「勝ちトレード」と「負けトレード」の両方を繰り返していないトレーダーは皆無なわけです。
その上で、この「1時間に1回のエントリーに留める」というルールどおりにFXのデイトレードを実践する場合、「負けトレード」に該当する可能性も普通にあります。
特に、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は販売ページにもあるとおり勝率は6~7割ですので、1時間の内で最初のエントリーが「負けトレード」になる可能性は十分にあるということです。
ですが、その1時間の内で、前述のとおり何度もチャンスが訪れる事も普通に有り得ます。
そのため、最初の「負けトレード」の後に来るチャンスでは「勝ちトレード」になる可能性が十分にあるわけです。
ですが、「1時間に1回のエントリーに留める」によって、「勝ちトレード」で得られる利益を見逃してしまうため、最初のトレードで負けた損失だけが事実として残ってしまいます。
このような観点からも、この「1時間に1回のエントリーに留める」はどうしても不合理なルールとしか思えません。
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
続いての「不合理」なルールは、2連敗した時点で、その日のトレードを終了するというものです。
つまり、最初のトレードから2連敗してしまえば、トレードをしないわけですから、当日は大きな損失だけが残ってしまいます。
2連敗後の相場状況によっては、普通にチャンスが頻発し、連勝して損失を「チャラ」もしくは「勝ち越し」にできる可能性は十分に有り得るはずです。
そもそも、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』では販売ページにもあるとおり勝率は6~7割なので、連勝自体は普通にあっても何らおかしくありません。
むしろ、6~7割の勝率であれば、連敗よりも連勝の方が多いはずなので、2連敗したら当日はもうトレードをしないというルールがある意味が理解できませんでした。
この「2連敗したらその日のトレードは終了とする」というルールは、ただ損失をそのままにして、チャンスをが来てもトレードをしないという決め事なので、ただただ不合理で理に適っていないルールだということです。
以上、
その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
という『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られるトレードルールが理に適っていないという根拠の解説でした。
こららの不合理なルールを作った販売側の意図としては、負けを大きく広げないための策らしいです。
ただ、上記2つのルールは、負けだけでなく、勝ちも等しく抑えているので意味がありません。
そんな不合理なルールを、あえて設けている理由としては、「そもそもトレード手法が有効ではない」という事を販売側が理解しているから、ではないかと思いました。
だからこそ、実践者から大きな損失で文句を言われたりしないための、
その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
という2つのルールを設けたのかもしれません。
また、前述の、
手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)
では、使い分けを曖昧にして「マインドセットに頼る」というコンテンツ構成にしていることも、販売側がトレード手法の有効性が低い事を認識した上で、実践者からの苦情に対する「逃げ道」を作っているのではないかと思った次第です。
トレーダー和也監督のQuartet Technic Academyには掲載実績におかしな点が多々ある
また、トレード手法に合理性がない事だけではなく、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の販売ページで掲載されている実績にも「おかしな点」がいくつか存在していました。
まず気になる点として、このデイトレード手法ではメイン通貨ペアとして「オージー円」が推奨されています。
ですが、実践者の実績画像として掲載されているトレード履歴に、「オージー円(audjpy)」がありません。
「Item」という列が通貨ペアになりますが、この方は「ポンドドル(gbpusd)」が大半となっています。
ほかのも実践者の実績画像があるものの、「ユーロドル(eurusd)」などの履歴しかありません。
つまり、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』のコンテンツ内で推奨している通貨ペアである「オージー円」でのトレード履歴がほぼ皆無だということです。
ですので、実績画像として挙げられているものは、すべて『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法ではないものという可能性が非常に高いと思います。
もしかすると、販売側が手法の再現性・有効性が低いと認識した上で、意図的にしている事かもしれません。
また、同じく販売ページの方には、下図のような、ただチャート画面に獲得pipsを書き込んだ画像を実績として大々的に掲げていました。
正直なところ、これは実際のトレード実績かどうかはまったく判断ができません。
ただ単に、過去のチャートから、「それっぽい」部分を切り取り、獲得pipsという文字を書き込めば、トレードをやった事のない素人でも作れる画像だからです。
販売ページの冒頭で「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と大風呂敷を広げているにも関わらず、このような実績画像を掲載するのは、ちょっとズルいんじゃないのかなと思いました。
また、実績におかしな点を感じたほかの要素としては、
・初月からプラス収支報告計492名
・月単位のプラス収支は89.7%
・年間収益1000万円達成者⇒91名
・年間収益2000万円達成者⇒33名
などの部分です。
これらはすべて、「ただ言っているだけ」で、何の根拠もない謳い文句に過ぎません。
そういった面も含めて、ちょっと『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は誇大広告の要素が多過ぎるかなと感じました。
『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』レビューのまとめ
以上、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関してのレビューを行ってきました。
まず、
手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)
というメインとなる各4つの手法を使い分ける基準が非常に曖昧であるため、トレーダーの感覚頼りになっている点から、このデイトレード手法をあえて「手に入れる価値はない」と判断しました。
加えて、
その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする
という2つのルールは、相場の原理原則から明確に反しているため、「いくら安くても手にしない方が良い」という判断もさせて頂い他次第です。
そして、コンテンツ内容としてマインドセットの部分に傾倒し過ぎており、実践者であるトレーダー次第の手法によって、実践者からの苦情に対する「逃げ道」を作っている印象もありました。
以上、これらの点から、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関しては、
「手に入れる価値はない」
「いくら安くても手にしない方が良い」
という意見を述べさせて頂いた次第です。
『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関してのレビューとして、当記事の内容を参考にして頂ければと思います。
このブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード関連の記事として、以下のような記事を公開していますので、もし宜しければあわせてご覧になってみてください。
>専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。
>FXのデイトレードで成功する人の性格や素質、適性とは。専業デイトレーダーに向いている人の解説。
>専業デイトレーダーに最低でも必要な資金を「7つの月収別」で解説
ここまでお読み頂きありがとうございました。
杉原。