杉原です。

もしFXのデイトレードでの成功を目指しているのであれば、専業デイトレーダーになるためには一体どのような、

・素質
・性格
・適性

が必要なのか気になるところだと思います。

そこで今回の『専業FXデイトレーダーの会』における記事では、

「FXのデイトレードで成功するために、どんな素質や適性が必要なのか?」
「専業デイトレーダーとして成功するためには、どんな性格の人が向いているのか?」

という辺りのことを、一応、FXのデイトレードを生業として生活している「専業デイトレーダー」という立場の私が、実体験も踏まえた上での解説をしていく次第です。

私自身のデイトレードにおけるパフォーマンス、1日あたりの利益率や複利運用での実績は下記の記事をご覧ください。

それでは早速いってみましょう。

自分はFXのデイトレードに向いているのか?専業デイトレーダーに必要な適性、素質、そして性格とは。

適性や素質、性格に関してですが、以下のような言葉の意味合いとして、解説記事を進めていきます。

適性や素質:フィジカル(肉体面)
性格:メンタル(精神面)

上記を踏まえた上で、FXのデイトレードで成功するために必要な「適性」「素質」「性格」は、以下の2つに集約されると私自身は考えています。

1.最低限の集中力があること(適性、素質)
2.自身が決めたトレードのルールを守れること(性格)

上記2つが、私が考える専業デイトレーダーとして成功するために必要な要素です。

早速、1つずつ掘り下げて解説させて頂きたいと思います。

「最低限の集中力があること」がFXのデイトレードに必要な素養、適性

ある程度の集中力が無ければ、デイトレードの実践において、

・取引数量(ロット数)を間違えて入力する
・買い(ロング)と売り(ショート)を間違えてクリックする

などの、「致命的」と言えるさまざまなミスに繋がってしまいます。

上記のようなミスを犯せば、即座に「負け」に繋がって資金を減らす可能性があるため、「最低限の集中力があること」を、デイトレーダーとして成功するために必要不可欠な「適性」「素質」として考えていたわけです。

また、今挙げたようなミスは、「損失」に直結する問題になりますが、集中力が欠けることにより、

「エントリーのチャンスを見逃してしまう」

という、「利益」の取り逃しに繋がる可能性も否定できません。

要は、

・ロット数(取引数量)の入力を正確に行う
・買い(ロング)と売り(ショート)を間違わず正確に行う

という「損失」を防ぐことができても、エントリーのチャンスを見逃してしまっては、「利益」を取り逃してしまう可能性があるということです。

このように、いくらミスによる損失を防ごうとも、利益を逃してしまえばデイトレーダーとして成功することはできません。

FXのデイトレードは損失を抑え利益を積み上げてこそ、勝ち続けて専業としても、デイトレーダーとして生活ができるからです。

以上が、必要不可欠な集中力の内容になります。

まとめると、

・ミスをしないための集中力
・エントリーのチャンスを逃さないための集中力

という、2つの視点における集中力が必要と言えるわけです。

高い集中力を維持するスタミナも必要?

FXのデイトレードにおける一般的な印象として、

「いつもパソコン画面に張り付いている」
「ずっとチャート画面とにらめっこしている」
「FXや株の情報サイトを開きっぱなしにして見ている」

など、デイトレーダーは常に集中し続けているようなイメージがあるかもしれません。

もちろん、上記のようなことはそれぞれデイトレーダーによって差はあるとは思います。

ただ少なくとも、専業デイトレーダーとして活動している私自身は、上記のようなことはまったくありません。

ロンドン市場とニューヨーク市場が開き、FXのトレーダーたちが活発にトレードする時間帯である「16時頃~翌1時頃」でFXのデイトレードを行うとしても、

・エントリーのチャンスが来る前触れ~エントリーの作業
・利確または損切りの作業

という2つの時以外は、チャートを見ている事をせず、まったく別の事をしていたりします。

なぜなら、

・エントリー待ち
・決済待ち

なので集中する必要がないからなんです。

約9時間ほどもFXのデイトレードをしていたとしても、「エントリー」「決済(利確または損切り)」を行う際の総合時間で考えても、実際に集中力を発揮する時間は20分前後くらいでしょうか。

このように実際にはFXのデイトレードにおいて集中する時間そのものは短いからこそ、高い集中力を維持する必要はありません。

そのため、FXのデイトレードで疲労するということも今まで特にありませんでした。

ここまで説明しましたように、たとえ16時頃~翌1時頃という約9時間ほどの長時間をFXのデイトレードに費やしたとしても、チャートソフトやアプリのおかげで、

「そろそろエントリーのチャンスになりそう」
「利確ができそう」
「損切りになりそう」

という場合は、アラート機能でパソコンとスマホに「お知らせ」してくれるからこそ、9割以上の時間は集中する必要はまったくないわけです。

デイトレーダーとしての成功に、高い反射神経は必要なのか?

ここまでは、FXのデイトレードにおける「適性」「素養」として、

・ミスをしないための集中力
・エントリーのチャンスを逃さないための集中力

が必要不可欠であると解説しました。

その上で、チャートソフトやアプリの「アラート機能」を使うことで、特に集中力を維持する必要はなく、結果として約9時間ほどのトレード時間があったとしても、トータルで集中している時間は20分前後だということも触れた次第です。

このように、専業デイトレーダーとして成功するためには、特に「スタミナ」「体力」は不要とお分かり頂けるのではないでしょうか。

ただ、

「FXのデイトレードに反射神経は必要ですか?」

などのような質問を読者さんから定期的に頂くことがあり、議題になっている「FXのデイトレードにおける集中力」と関連するので、ここで簡単に言及したいと思います。

先ほども何度か触れましたが、私の場合はエントリーのチャンスが発生する「前触れ」の段階でアラート通知をしているため、特に急いでエントリーをする必要はありません。

エントリーチャンスの「前」にアラート通知が来るので、そこでチャート画面を開き、

・チャンスになればエントリーをする
・チャンスにならなければ再び待つ

という2パターンの対処を行うわけです。(決済の場合も同様)

ですので、アラート通知が来てからエントリーをするまでに十分な「間」があるため、特に反射神経を必要とはしていません。

その上、動かすのはパソコンのマウスを動かす「手」だけであり、クリック作業のみで完結しています。

ロットの数量を変更する際にも、クリック作業で「▲」を押して増やしたり、「▼」を押して減らしたりすることが可能なので、パソコンのキーボードを使う必要もないわけです。

以上、エントリーも決済も、アラートが通知されてから「即座」に反応して処理を行うわけではなく、アラート通知から十分な「間」がある上に、マウスのクリック作業のみということも考慮すると、特に高い反射神経は不要というのが私の考えになります。

「自身が決めたデイトレードのルールを守り続けること」がFXのデイトレードに必要な性格、向いている性格

こちらは、デイトレーダーとして成功するために必要な「性格」の部分になります。

この「自分が決めたデイトレードのルール」とは、下記のような自身が取り決めた『基準』にほかなりません。

  • エントリーする条件
  • 利確する条件
  • 損切りする条件

上記が主ですが、ほかのも、「ロット管理」「時間管理」「資金管理」もすべて含めた上で、デイトレードのルールになります。

このようなFXのデイトレードに取り組む上で自らが予め決めた「ルール」を順守するということが、専業デイトレーダーとして成功するために必要な要素と言っても過言ではありません。

FXのデイトレードで資金を溶かす多いパターン

特に、

「損切りする条件になっているにも関わらず、損失(負け)を確定するのが嫌で、損切りを条件とおりに行わない」

というパターンが、デイトレーダーからの相談を受ける際に非常に多く見受けられます。

要するに、損切りにより損失が確定して、資金が減るという「現実」から逃げてしまうわけです。

もちろん、FXのデイトレードでは「勝つ事」が目的である以上、資金が減る事は決して気持ちが良いものではありません。

ただ、元々決めていたルールにおける「損切りの条件」を満たしているにも関わらず、損切りを行わなければ、さらに含み損は膨らみ続ける可能性もあるわけです。

そして、膨らみ続ける含み損を見た際に、

「この時点で損切りをしてしまえば、大きな損失を確定させてしまう」
「もう少ししたら戻ってきて含み損が減ってくれるかもしれない」
「もっと待てば、含み損がなくなってプラスになる(プラ転)かもしれない」

という心理が働き、さらに損切りを見送ってしまうケースも、上手くいかないデイトレーダーには少なくありません。

いつまでも損切りを後回しにすることで、最悪の場合、強制ロスカットになり、大切な資金を溶かしてしまうという事態になってしまいます。

このようにして、相場から手痛い「洗礼」を受け、大きな損失を被るデイトレーダーが後を絶ちません。

そんな洗礼を受けずにデイトレーダーとして成功するためには、予め決めたトレードのルールを決して破らないで「順守」し続けるということが必要なわけです。

損切りの基準を満たしたなら、資金が多少減ろうとも、その時点で素直に損切りを行う必要があります。

その時は資金が多少減ったとしても、トータルでプラスになれば良いわけですから、迷って損切りを遅らせることはありません。

チキン利食いも成功できないデイトレーダーのパターン

先ほどは、損切りを渋った結果、資金を溶かしてしまうというデイトレーダーのパターンを紹介しました。

そんな「損切り」に対して、含み益が出てプラスになっているにも関わらず、

「含み益がいつかなくなるのでは?」

と、怖くなった挙句、「利確」をルールどおり行わず即座に決済してしまうパターンもあります。

いわゆる「チキン利食い」というヤツですね。

基本的にFXのデイトレードで成功するためには、損失を抑えて、利益を積み上げる事が絶対的に欠かせません。

そもそも、デイトレードのルールを決める(構築する)段階におけるバックテストでは、ルールどおりにトレードした、

・損失額
・利益額

を合算した上で、どれだけ勝てるかという「期待値」が算出されるはずです。

そのため、損切り時に発生する「損失額」に対して、しっかりとルールどおりに利確した上での「利益額」が無ければ、そのトレードルールでは勝ち続けることができません。

いくらルールどおりに損切りしたとしても、利確もルールを順守した上で行わなければ、「利益額―損失額」という計算結果で表される期待値は、バックテスト時のものよりも必然的に悪いパフォーマンスになるからです。

ルールどおりに利確せずチキン利食いを繰り返していれば、損失額に対する利益額の割合は、日々減っていくため、いつかは資金がショートしてしまうと予想ができます。

だからこそ、ルールどおりの利益条件まで利確せずに、利幅を取っていかなければなりません。

要するに、怖がってチキン利食いをせずに、予め決めていたデイトレードのルールに沿って利確の条件まで「待つ」ことがデイトレーダーとしての成功に欠かせないわけです。

以上が、利確に視点を向けた「自身が決めたデイトレードのルールを守り続けること」の解説でした。

ルール以外の場面でエントリーをしないこと

ここまでは、「損切り」「利確」に関してルールを順守しないことで、資金がショートしてしまい、デイトレーダーとして成功できないパターンを解説してきました。

それらに対して、そもそも「ルール以外のエントリーをしない事」もFXのデイトレードで勝ち続けるために不可欠な要素となります。

要するに、予め決めていたデイトレードのルールにおける「エントリー基準」を満たすまでは決して手を出してはならず、条件が揃うまで「待つ」ということです。

エントリーの基準がなかなか満たされず、エントリーができずに待ってばかりいると、

「あぁ、早くエントリーしたい」

という気持ちになるデイトレーダーの方は決して少なくないようです。

もちろん、このように「思う」だけで、エントリー自体を「我慢」できるなら問題はありません。

ですが、ルールどおりのエントリーチャンスが来ないからと言って、ルール以外の場面でエントリーすることは絶対に避けるべき行為になります。

なぜなら、そのルール外のエントリーは、バックテストを行っていないので期待値は「未知」なため、トレードではなく単なる「ギャンブル」になってしまうからです。

後になって、そのルール外で行ったエントリーをバックテストしてみた際に、まったく勝てない手法かもしれません。

そもそも、勝てる、勝ち続けられるデイトレードのルールというものは、検証に検証を重ね、相応の時間と労力を費やした結果に手にできるものだと私は思います。

少なくとも私自身は、長期間のバックテストで検証を繰り返して、自身のデイトレードにおける確固たるルールを作り上げました。

そう簡単に有効なデイトレードのルールが作れる、構築できるのであれば、専業デイトレーダーが世の中に溢れかえっているはずですが、現実はそうではありません。

だからこそ、私は、デイトレーダーとして成功できるレベルのトレードルールを作ることは、甘くはないと考えているわけです。

そのような背景も踏まえ、いくらエントリーチャンスが来ないからと言って、しっかりとバックテストをして検証していない手法を「その場」で試すことは絶対に避けなくてはなりません。

たった一度のルール外エントリーで、資金を大きく失う可能性もあります。

そして、失った資金を取り戻そうとして、さらにルールにはないエントリーをしてしまう。。。

そんな悪循環に陥り、資金を溶かすデイトレーダーが決して少なくありません。

~確信を持てるデイトレードのルールに沿って、決してルール以外でのエントリーを行わず、エントリー条件が揃うまで「待つこと」

専業デイトレーダーとして成功するためには、このことを絶対に忘れないようにして頂ければと思います。

FXのデイトレードで成功するために必要な「素質」「適性」「性格」の総括

今回の記事では、専業デイトレーダーとして向いている人という視点で、

・素質
・適性
・性格

に関して、

1.最低限の集中力があること(適性、素質)
2.自身が決めたトレードのルールを守れること(性格)

という2つに大きく分けて解説してきました。

1つ目の「集中力」に関しては、アラート機能を駆使することで、極めて短時間のみの集中で済むため、特に「スタミナ」「体力」は不要だと解説したかと思います。

また、エントリー条件を満たす「前触れ」の段階でアラート通知をすることで、急いでエントリーをする必要もありません。

そのため、高い反射神経も不要だということです。

ですので、特に素質や適性として、

・高い集中力の維持
・高い反射神経

は必要ではないという結論になります。

対して2つ目の「ルールを守ること」については、ルールを順守しないことにより、以下3つの危険性に繋がると言及しました。

  • 損切りをルールどおりに行わないと、含み損が膨らみ、どんどん資金を失う可能性がある
  • 利確をルールどおりに行わずチキン利食いを繰り返せば、損失額に対する利益額が少なくなるため、徐々に資金がショートする方向に向かっていく
  • ルール以外の場面でエントリーをしてしまえば、期待値が「未知数」の「ギャンブル」になるため、資金を減らす要因に成り得る

上記のような危機に陥らないために、勝てる確信を持てるデイトレードのルールを守り続けることが、デイトレーダーとして成功するにあたり必要な「性格」の要素であり、これができる人がFXのデイトレードに「向いている」というわけです。

ただ、デイトレードのルールを守り続けると言っても、普遍的に勝ち続ける期待値があるルールでなければ、まったく意味がありません。

当然ながら、勝てる見込みのないデイトレードのルールを律儀に守っても、徐々に資金を失う方向に偏ってしまうからです。

つまりは、「ルールを守ること」の前に、

普遍的に勝ち続ける期待値があるデイトレードのルール

を手にする必要があるという事。

それには、

・自身で検証を重ねバックテストを繰り返していき有効なルールを構築するか
・すでに他者によって確立されたルールを手にするか

という、いずれかのパータンがあります。

どちらにしても、デイトレーダーとして成功する上では、どちらのパターンでも問題はありません。

ただ、時間効率を考えると、自身で1からルールを確立していく場合、どのくらいの期間がかかるか未知数です。

数年、数十年という途方もない時間かかるかもしれません。

対して、すでに別の誰かが確立しているルールであれば、そんな途方もない時間は必要なく、すぐにトレードのルールを手にし、FXのデイトレードを行っていくことが可能です。

もちろん、他者がすでに確立したルールをもとにして、ご自身で新たにデイトレードのルールを再構築する事も有効な手段だと思います。

そのような、確率されているルールを「踏み台」にした上で独自のルールを作るのであれば、1からルールを構築する場合に比べ、遥かに時間の短縮に繋がるからです。

冒頭でもリンクを貼って紹介していた、私自身のデイトレード実績ですが、その実績を作り上げているデイトレードのルールは、

・統計
・人間心理

に沿った普遍的に有効性が続く手法であり、

トレード対象にしている銘柄
FXのデイトレードを行う時間帯
損失を抑えつつ利益を最大化するロット管理
利益率を高められる最適な取引口座
エントリー基準
損切りの基準
利確の基準

など、順を追った解説を、下記にてアップデートされた最新の情報として無料で公開していました。

>『専業FXデイトレーダーの会』公式メールマガジンのご案内はこちら

無料ですので、ぜひ一度ご覧になって頂ければ幸いです。

それでは。

杉原。

>ブログの目次はこちらから

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、ほかの関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>どっちが勝てる?FXのデイトレードとスイングトレードを比較した結果。

>目指すは専業。デイトレードのコツや上達法の4選を解説。

>専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。

>要注意。AI搭載は幻想?EA(自動売買システム)によるシステムトレードが勝てないわけ。