杉原です。

よくメルマガでいただく質問の中には「FXのデイトレードで環境認識を行うには具体的にどんな方法がよいですか?」という主旨のものが頻繁にあります。

実際のところ、環境認識が上手くいかずにFXのデイトレードでなかなか上手く勝ち続けられないデイトレーダーは少なくありません。

そこで当記事では、実際に成果を出しているFXのデイトレ手法における環境認識のノウハウを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

実績に関しては、具体的な事例とともに下記の記事で取り扱っていますので、あわせて参照してみてください。

>(ご挨拶)1日10%台の利益率を出しているFXのデイトレードについて

>私のデイトレ手法で2桁の利率を1日で出せた実践者たちの感想と実績

そもそもFXにおける環境認識とは

FXでの環境認識の定義的なものを、まずは簡潔に説明します。

率直に申し上げますと、FXの環境認識は「為替通貨全体の流れはどんな状況か」を把握(認識)することです。

FXのデイトレードでは5分足などの「下位足」を中心にチャートを見ていく傾向にあり、FX相場全体の把握が疎かになる危険性があります。

そこで、上位足やテクニカル指標を使って、FX相場の全体的な流れを把握していくことが環境認識になるわけです。

環境認識を怠ってしまうと、5分足などの短期的な視点ではロング(買い)が有効だと思いエントリーしても、全体的な流れを見ると売りが優勢で大きな逆行を食らう危険性があるのでご注意ください。

FXのデイトレードで有効な環境認識の方法、事例

環境認識は前述したように「全体」の流れを把握することが大前提です。

そのため、相場全体の状況を理解できるテクニカル指標で環境認識を行うことが重要となります。

私の例を申し上げますと、

・キリ番(ラウンドナンバー)
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

といったテクニカル指標に加え「1時間足」も含めた環境認識を行っていました。

これらの判断材料をもとに、相場全体の流れを把握し、中長期の大きな流れに逆らうトレードは絶対に避けるようにするわけです。

「キリ番」や中長期の「水平ライン」「トレンドライン」「移動平均線」に反発が見られる際には、新たなトレンドの始点に成り得るため、その流れに逆らうエントリーは絶対に回避しています。

仮に、5分足など短期的な視点で見てロングで勝てそうな場面でも、中長期の下降トレンドライン付近で反発し、一時的に価格が下げているような状況であれば、中長期の流れが「売り(下落)」に傾き始める危険性があるからこそ、ロングは絶対的に回避すべきなわけです。

今はトレンドラインを例に挙げましたが、「キリ番」「水平ライン」「移動平均線」でも同様の考えで、中長期の流れに逆らわないように注意しています。

FXのデイトレで環境認識をする際の注意点

相場全体の流れを把握する環境認識を行う上で、絶対に押さえておかないと正しい環境認識ができず負けに繋がりかねない注意点が2点あります。

環境認識の注意点1.指標やパラメータを固定すること

1つ目は、必ず使うテクニカル指標と、そのパラメータ(設定値)を固定し続けることです。

「先週はRSI、今週は移動平均線」のように環境認識の方法を変えてしまうと、判断材料を変えるたびに相場全体の流れにズレが生じ、適切な把握ができなくなります。

そのほか、同じテクニカル指標を使っていても、パラメータが異なれば同じように相場全体の流れを適切に把握できません。

以上から、使う判断材料(テクニカル指標など)とパラメータの固定をした上で環境認識を行うようにしてください。

環境認識の注意点2.バックテストやフォワードテストに環境認識を盛り込むこと

続いての注意点は、バックテストやフォワードテストなど、FXのデイトレ手法を検証する際に、環境認識を盛り込んだテストを行うことです。

環境認識によって「エントリーを回避するようなこと」が実際のトレードで多くある場合、バックテストやフォワードテストに比べてエントリー頻度が極端に少なくなります。

つまり、検証時と比較して、実際の相場でトレードする際に得られる利益が低くなってしまうわけです。

要するに、テストの際に見込んでいた利益が得られないため、思うような成績を上げられなくなってしまいます。

以上から、バックテストやフォワードテストの段階で環境認識の判断を取り入れ、検証するように意識してください。

補足:環境認識の判断材料はいくつ必要?

先ほど私は、環境認識の手段として、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

を挙げました。

ただ、実際には環境認識の判断に使う指標は、決して多くする必要はありません。

むしろ少ない方が検証は「楽」になるので、何か1つの指標を追求する形でも構わないと思います。

しかし、私が上記のように複数のテクニカル指標を使ってFXのデイトレにおける環境認識を行っているのは、より精度(勝率)を高めたいから、というのが率直な答えです。

私自身、性格的に勝負事で「負けること」が極端に嫌いで、自分が作り上げたFXのデイトレ手法にも、そんな気質が反映されていました。

もちろん、いくら勝率が高くても、残る利益が少なければ何の意味もありません。

そこで、含み損が極端に小さく済むロジックに特化したFXのデイトレ手法に仕上げ、下記のように勝率だけではなく最終的に残る利益も高められるようになっています。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

話を戻しましょう。

複数のテクニカル指標を使って環境認識を行えば「手間」になりデメリットと感じられるかもしれません。

確かに、複数の指標を同時に確認するのは負荷が高まることは間違いないです。

ですが、テクニカル指標をいくつ使おうとも「同じ使い方」で分析するのであれば、それほど負荷は増えません。

私の場合、先ほども少し触れたように、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

など複数個の指標を使うものの「サポートライン/レジスタンスライン」のように使うことだけを意識しています。

そのため、特に手間や労力が発生することなく、複数の指標を使うことでの精度向上の恩恵を受けているわけです。

まとめ:FXのデイトレで推奨する環境認識の方法と注意点

以上、この記事では私が実践し推奨している環境認識のテクニカル指標と、その方法について説明いたしました。

そのほか、注意点として指標や設定値は固定し、検証時にも環境認識を盛り込むことも解説した次第です。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

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