杉原です。

「海外FX業者で口座を開設しても、トレード利益を出金拒否されることはありませんか?」

という内容の質問/相談が割と多く、これはトレーダーとして非常に深刻な問題で共通性の高い内容だと思い、この記事では、

・海外FX口座を使って出金拒否になってしまう多くのパターン
・そんな出金拒否を防ぐための解決策

をあわせて解説していきます。

なぜ海外FX口座で出金できない事態が起こるのか?

まずは海外FX業者がなぜ出金拒否をするのかを明確にしたいと思います。

海外FX口座で出金ができない理由、それは『各業者が設定している禁止事項を破った場合』に他なりません。

それなりに知名度のある海外FX業者であれば、特に禁止事項を守っていれば、出金拒否は起こりません。

単純な話で、ネット上で悪評が立って新規の顧客が減る上に、既存の顧客も離れていくからです。

この禁止事項はどの海外FX業者でも提供している、追証が発生しない「ゼロカット」の悪用が大半となります。

追証が発生しないからと言って、ゼロカットを利用した両建てで、ロングとショートどちらかのポジションがゼロカットの仕組みで強制ロスカットされても、もう一方のポジションで大勝する・・・などの手法が禁止事項として大半の海外FX業者で設定されているわけです。

本来であれば追証は負けた顧客(トレーダー)が支払うものですが、ゼロカットの仕組みでは、その追証の費用を海外FX業者側が「負担」してくれています。

そのため、ゼロカットが頻発する分、海外FX業者側はとてつもない負担が発生し、経営を維持する上での問題に成りかねません。

そんな事態を避けるべく、わざとゼロカットを悪用した両建てトレード手法を禁止しているわけです。

ただ、このゼロカットを悪用した両建て手法を使わない「真っ当なトレーダー」にとっては、特に禁止事項に関係ないため、出金拒否は基本的に無縁な話に感じるかもしれません。

しかし実際のところ、両建てをしているつもりはなくても、意図せずに海外FX業者側から両建てと認定され、禁止事項だと主張されて出金拒否になるケースがあります。

これは海外FX業者を使うすべてのトレーダーに共通し、要注意が必要なので、このまま引き続きお読み頂ければ幸いです。

意図せずに海外FX口座で出金拒否が起こる多くのパターン

先ほど挙げた「ゼロカットを悪用した両建て」をしていないにも関わらず、両建てと判断されて出金を拒否されるのは、

同一の通貨ペア、または相関性の強い通貨ペア同士を気付かない内に両建てしてしまうケース

がほとんどです。

例えば、XMではスキャルピング手法でドル円をロングし、別の業者ではデイトレード手法でドル円をショートする際に、場合によっては「ゼロカットを利用した悪意ある両建て手法」と判断される可能性が0ではありません。

これは、まったくゼロカットを利用した両建てではありませんが、結果的に、別の海外FX業者を使った両建てになるため、システム上、ゼロカット悪用の両建てと認定されかねないわけです。

各海外FX業者同士は繋がっており、別業者同士であっても、各顧客(トレーダー)の注文状況や保有ポジションはシステム上で管理されています。

そのため「別業者だからゼロカットを使った両建てはバレない」ということは全くありません。

実際に別業者を使って、ゼロカットを悪用した両建て手法で出金拒否になったトレーダーは数多くおられました。

特に、海外FX業者は口座開設の際にもらえる「口座開設ボーナス」が魅力で、いくつもの業者で口座を開いているトレーダーも少なくありません。