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杉原です。
今回は、デイトレードの中でも、桁違いの勝ちを得られるものの、場合によっては禁止されており、
・口座凍結
・出金停止
になる恐れがある『高速スキャルピング手法』の解説を行っていきます。
秒速、高速スキャルピングとは
この高速スキャルピングは「秒速スキャルピング」とも称され、文字とおりエントリーから利確までを秒単位で行うスキャルピング手法です。
その上で、一般的なFXのデイトレードやスキャルピングのように、利確ポイントまでポジションを持ち続けるのではなく、エントリー場所から利確場所に到達するまでの間に、1pips程の利確を何度も繰り返していきます。
たとえば、下図のような、
エントリー場所(白枠線、赤トレンドラインに触れる事が条件)
利確の場所(白太線、前回の安値)
という場合、通常のデイトレやスキャルであれば、白太線の利確を予定する場所まで保有するわけですが、この高速スキャルピングでは、エントリーしてから利確するまでの間に1pips程の利確を繰り返す事で利益を重ねるわけです。
そんな高速スキャルピングにおける一連の流れをフロー図にすると、下記のようになります。
-
エントリー条件が出る
-
エントリーを開始
-
1pipsの含み益になった段階で即座に利確
-
利確後、白太線まで到達していない場合、再びエントリー
-
先ほど同様、1pipsの含み益になった段階で即座に利確
-
白太線に到達しない限り、エントリーと1pips幅での利確を何度も繰り返す
下図のチャート図で見ると、
「高速スキャルのエントリー」
から、
「高速スキャルのゴール」
までの間に、エントリーして1pipsの利確という流れを何度も繰り返すということです。
中には、
「エントリーと1pipsの利確を繰り返すのも、エントリーから白太線までポジションを持ち続けるのも、得られる利幅は同じでは?」
「1pipsの利確を繰り返す事は、ただ労力の無駄では?」
という意見を頂く事もありました。
もちろん、相場が文字とおり「一直線」に動けば、通常のデイトレやスキャルのように、白太線までポジションを持ち続ける場合と、利幅は何ら変わりません。
むしろ、繰り返す場合は毎回のエントリーにスプレッドが発生するため、この高速スキャルの方が得られる利幅が少ない可能性があります。
ただ、先程も挙げた下図は5分足チャートで、さらに下位の1分足やティックチャートで見れば、一直線には動いていません。
上図で言えば、白太線に到達するまでの間に5分足で見れば上ヒゲが出ているように、1分足やティックチャートなどで見れば、上がったり下がったりを何度も繰り返しています。
そのため、通常のデイトレやスキャルのように目標地点(図で言えば白太線)までポジションを持ち続ける場合に比べて、何度も1pipsの利確を繰り返す「高速スキャルピング」の方が、最終的に得られる利幅が大きくなる事も普通にあるわけです。
結果、高速スキャルピングはスプレッドが何度も発生する不利な一面はあるものの、獲得する利幅が大きくなる事もあるメリットがあります。
高速スキャルピングのデメリット
ここまで解説したように、場合によっては通常のデイトレやスキャルよりも大きな利益を得られる可能性がある「高速スキャルピング」ですが、そんな利益面のメリットに対して、いくつかのデメリットも避けられません。
高速スキャルのデメリット1.スプレッドの負担
まずは先ほども触れていた「スプレッド」ですね。
何度も秒単位でエントリーと利確を繰り返すわけですから、その分だけ何度もスプレッドという「取引コスト」が発生します。
そのため、必然的にスプレッドが狭い取引業者を選んでいくことが欠かせません。
その辺りの高速スキャルピングにおける業者選びは次項にも関連していきます。
高速スキャルのデメリット2.禁止している業者が多く存在している
この高速スキャルピングは、先程からお伝えしているとおり、1pipsの利確を繰り返す「秒単位」のトレードを行います。
そんな秒速でエントリーと決済を繰り返すため、取引業者の注文を処理するサーバーに対して、膨大な負荷が発生が避けられません。
その膨大な負荷が発生する事により、サーバーの処理が低下し、ほかの顧客(トレーダー)が出す注文の処理が遅れるなどの悪影響が発生する危険性があるわけです。
ほかの顧客(トレーダー)が出す注文の処理が遅れれば、本来得られるはずの利益が少なくなったり、利確のはずが損切りに変ったり・・・など、冗談では済まされないような事態に陥る可能性があります。
そんな事態になれば、当然ながら顧客(トレーダー)はその取引業者から離れていくことになり、結果として、その取引業者の経営が破綻しかねません。
以上のような背景から、取引業者としては、高速スキャルピングは「あまり好ましくない」と考えている傾向にあります。
そのため、多くの取引業者では秒単位のトレードを繰り返す「高速スキャルピング」を『禁止』しているわけです。
そんな高速スキャルピングが禁止されている取引業者で、高速スキャルピングを行ってしまうと、場合によっては「口座凍結」や「出金停止」などのペナルティを課せられる可能性が否めません。
ただ、取引業者の収益でもある「スプレッド」の視点で見れば、高速スキャルピングは秒単位で何度もトレードを繰り返すため、スプレッド収益が大きくなるという取引業者にはメリットもあります。
そのため、前述したサーバーの処理問題という事態を避けられれば、高速スキャルピングは取引業者側の収益が上がるメリットにも繋がるということです。
そんな背景から、高速スキャルピングを禁止している取引業者だけではなく、完全に「容認」している取引業者もあります。
特に、私が利用している「Exness」では、完全に高速スキャルピングを「容認」している上に、
・最大レバレッジが無制限
・強制的ロスカットの条件が証拠金維持率0%
という優れたトレード環境に加え、非常に狭いスプレッドを提供しているため、高速スキャルピングに適した取引業者と言っても過言ではありません。
Exnessの中でも、特に高速スキャルピングに特化した「プロ口座」という口座タイプが、手数料0の上に限りなく狭いスプレッドを提供しているので最も推奨ができます。
以下、Exness関連の記事を紹介させて頂きますので、興味がありましたらあわせてご覧になってみてください。
高速スキャルのデメリット3.相応の労力が発生
高速スキャルピングにおける秒単位でトレードを繰り返す行為は、発生する労力が決して少なくありません。
ゲーム感覚で楽しめるというトレーダーもいる反面、「肉体労働」と同じというネガティブな印象を持つトレーダーも少なからずおられます。
エントリーしては利確するという行為を秒速で行うため、文字とおり肉体労働と言っても過言ではないかもしれません。
高速スキャルピングのまとめ
以上、今回の記事では高速スキャルピングに関してのメリット/デメリットを解説させて頂きました。
細かく上下する相場の波をとらえる事で、通常のデイトレやスキャル以上に多くの利益が取れる余地がある反面、
1.スプレッドの負担がある
2.禁止されている業者がある
3.相応の労力が発生する
という3つのデメリットがあります。
ただ、1と2のデメリットは、先程も紹介した「Exness」のような高速スキャルピングに特化している業者を選ぶ事で十分に解決が可能です。
その上で、3つ目のデメリットである「相応の労力が発生する」に関しては、得られるメリットが大きい分、仕方がないというのが私の率直な感想になります。
ちなみに、金融機関のディーラーが使うEA(自動売買ツール)では、この高速スキャルピングのロジックが搭載され、「相応の労力が発生する」というデメリットを完全に回避することができていました。
ただ、このようなEAは当然ながら一般には出回る事はありません。
そもそもEAは使う人同士で、まったく同じタイミングで売買が行われるため、いずれは競合によって注文がとおりにくくなる事態が避けられません。
本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。
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