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斬新、その手があったか。モンスタースキャルFXのレビュー。

杉原です。

今回はデイトレード手法の中でも、今までに見た事がない、なかなかの「斬新さ」がある教材を紹介レビューいたします。

それが、LTCM合同会社(加藤宗久、Gaia、綾井英司)が販売する『モンスタースキャルFX』です。

モンスタースキャルFXのイメージ画像

このモンスタースキャルFXは、より短い時間(数秒~数分単位)でトレードを完結させるスキャルピングに特化したトレード手法で、1分足を使ったロジックそのものが、

「テクニカル指標やインジケーターを使わない異常なシンプルさ」

が特徴のルールになっていました。

特にFXのデイトレード初心者の方にとっては、多数のインジケーターを使ったトレード判断が難しい上に、相場のスピードに追い付かないという悩みを抱える傾向が少なくありません。

ただ、このモンスタースキャルFXは、トレードのロジックが異常なシンプルさえゆえに、そんな悩みを根本から解決できるようなノウハウになっています。

当ブログでは、一度の取引で10%前後の利益率を出しているライントレードの手法を、エントリーから決済まで図解で無料公開しているので、良ければ下記の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

モンスタースキャルFX(加藤宗久、Gaia、綾井英司)のトレード手法・ロジックをレビュー

このLTCM合同会社が販売するモンスタースキャルFXはデイトレの中でも1分足に特化したスキャルピング手法を扱う教材です。

そんなモンスタースキャルFXのトレード手法・ロジックは以下のような特徴があります。

  • テクニカル指標によるテクニカル分析が不要
  • インジケーターによるテクニカル分析が不要
  • 1分足のローソク足を1本のみで分析
  • 主要な市場のオープン時間のローソク足を分析

ご覧頂けたとおり、「異常」にシンプルなFXのデイトレ手法となっています。

多くのトレード初心者が頭を悩ませているテクニカル指標やインジケーターによる分析の「煩雑さ」は見事に克服されているロジックと言っても過言ではありません。

文字とおり、特定時間の1分足を1本確認するだけですから。

ちなみに主な市場のオープン時間とは、

東京市場→9:00
欧州市場→夏時間16:00、冬時間17:00
ニューヨーク市場→夏時間21:00、冬時間22:00

という「特定の時間」です。

ですので、このモンスタースキャルFXのトレード手法では、上記のような特定の時間「以外」にトレードをする必要はありません。

つまり、デイトレのストレス要因でもある「待つ時間」という悩みも限りなく避けられているロジックだということです。

その上で、前述のとおり「テクニカル指標」「インジケーター」は不要なので、これらをチャート上に表示させる必要させもありません。

それに加えほかの時間足(15分足、1時間足、4時間足、日足)などを細かく分析する、いわゆるMTF分析(Mマルチ Tタイム Fフレーム 分析)を排除しているので、表示するものは1分足チャートのみです。

そのため、MT4やトレーディングビューなどのチャートソフトをパソコン画面で見て、テクニカル分析に時間を掛ける事が不要なので、このモンスタースキャルFXは「スマートフォンのみ」でも実践が可能なFXのデイトレ手法となっています。

三大市場のオープン時間に1分足チャートを1分だけ確認するのみ

ここまで触れたように、このモンスタースキャルFXでは三大市場と呼ばれる、

東京市場→9:00
欧州市場→夏時間16:00、冬時間17:00
ニューヨーク市場→夏時間21:00、冬時間22:00

各オープン時間に、1分足チャートのみを確認するFXのデイトレ手法(スキャルピング手法)になっています。

その1分足チャートの確認時間は、「1分足」が確定するのは1分なので、文字とおり1分間だけの確認時間です。

異常なシンプルさだけではなく、トレードの「負荷」が非常に低い点も、このモンスタースキャルFXの強みだと思います。

ここまで「シンプル」で「負荷が低い」ノウハウであるので、

「教材で教わった手法が難しくて、実際にトレードができなかった」

という多くのトレーダーが頭を抱えていた悩みを、根本から解決できるトレード手法と言っても過言ではありません。

また、特定の時間のみにトレード時間が限定される事で、

・すでに取り組んでいるFXのデイトレ手法
・これから取り組みたいと考えているFXのデイトレ手法

などと並行して同じ口座を使って実践できる点も、モンスタースキャルFXの強みになっています。

同じ口座で複数のデイトレ手法を並行して実践する事により、単純にエントリー数が増えるため、利益率の向上が大いに見込めるわけです。

ちなみにですが、このモンスタースキャルFXのロジックは、市場のオープン時間にエントリーするノウハウではありません。  

オープン時間に確定した1分足をベースにした上で、オープン時間から数分程度の判断を行い、エントリーしていく手法となっています。

そのため、ただ闇雲に「オープン時間の1分足が陽線だから次の足でロング」というような理に適っていないロジックではないということです。

モンスタースキャルFXのロジックで勝てるのか

ここまでは、モンスタースキャルFXの強みとして、

「1分足チャートを各三大市場のオープン時間に1分間だけ確認するのみ」

という「シンプルさ」「低負荷」の特徴から、

・実践しやすい再現性の高さがある
・ほかのデイトレ手法を同じ口座で並行できるので、利益率の向上を見込める

などの強みを解説してきました。

ただ、これらの強みは、モンスタースキャルFXのトレード手法が「勝てる手法」でなければまったく意味がありません。

いくらシンプルで負荷が少ない事で再現性が高くても、勝てない手法ならば、負けの再現性が高い手法に過ぎないからです。

ですので、ここではモンスタースキャルFXのロジックが勝てるかどうかという、パフォーマンスの面についてレビューを行っていきたいと思います。

以下が、そんなモンスタースキャルFXのパフォーマンスです。

  • 平均的なリスクリワードは約1:1
  • 平均的な勝率は80%ほど
  • トレードチャンスは通貨ペア1つあたりで1日に平均2回ほど

このような成績になっており、損失と利益の比率であるリスクリワードが「1:1」である条件で「80%ほどの勝率」を維持できるというのであれば、非常に優秀ですので、デイトレーダーとしては「放っておけない」手法に感じるかもしれません。

ただ、勝率80%という数字は、実践するトレーダーによって前後する可能性があります。

と言いますのも、このモンスタースキャルFXのロジックにおいて、「エントリーを見送る判断」には各トレーダー個人の裁量判断が加わるからです。

モンスタースキャルFXの欠点か?裁量判断によって変わる勝率

ただ、裁量判断と言いましても、

「トレーダーの皆さんにお任せします」

という無責任なノウハウではありません。

当然ながら、エントリーを見送る判断には、しっかりした「基準」が存在します。

ただ、その判断基準は実践するトレーダーによっては、若干異なる判断を下す場合があるということです。

ですので、その判断の差異が、勝率80%を前後する可能性に繋がっていきます。

この部分が、モンスタースキャルFXの欠点として挙げられるわけです。

とは言え、どんな手法でも、

・サインツール
・EA(自動売買ツール)

ではない限り、ある程度はトレーダーによる裁量判断は避けられません。

要するに、最終的なエントリー判断はトレーダーが決断する必要があるということです。

その上で、このモンスタースキャルFXにおけるエントリーを見送る判断における裁量要素は、実際のところ、それほど大きくはありません。

そこまで人によって判断が変わるほどの裁量要素はないのでは?、というのが私の率直な印象でした。

パフォーマンスにも当然ながら差が生じますが、どんな手法にも存在するレベルの許容範囲と言えると思います。

もちろん、この裁量要素によって多少は勝率が下がる可能性も否定はできません。

前述の80%という勝率が、76%、73%になる事も十分に有り得るということです。

ですが、仮に70%まで大きく下がったとしても、リスクリワード1:1であるため、短期的に見ても長期的に見ても、モンスタースキャルFXは非常に有効性は高いロジックだと私は率直に感じました。

モンスタースキャルFXの注意点

1つモンスタースキャルFXのロジックには注意点があります。

それは、トレードチャンスの数についてです。

1通貨ペアあたり1日平均2回とされていますが、トレード対象とする通貨ペアを増やせば比例してチャンスも増えるわけではありません。

まず、多くの通貨ペアは、ほかの通貨ペアと「連動」して動く事が多々あります。

そのため、大半の通貨ペアで、同時にチャンスが来る事もあれば、逆に揃ってチャンスが来ないということも普通にあるわけです。

たとえば下記のような通貨ペア同士が、シンクロするように連動し、同じような値動きを見せる事が多々あります。

「クロス円」
・ドル円(USD/JPY)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・オージー円(AUD/JPY)  

「ドルストレート」
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル(AUD/USD)

「ユーロ系列」
・ユーロドル(EUR/USD)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

「ポンド系列」
・ポンドドル(GBP/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ポンドオージー(GBP/AUD)

「オージー系列」
・オージードル(AUD/USD)
・オージー円(AUD/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)
・ポンドオージー(GBP/AUD)

以上が、シンクロ性が高く連動しやすい通貨ペア同士の例になります。

このように、FXは「通貨」が「ペア」になっていることから、関連する通貨によって値動きが連動しやすいわけです。

ですので、通貨ペアがいくつもあるものの、比例してトレードのチャンスが大量に発生するということにはなりません。

前述のとおり、揃ってチャンスがない事も普通に有り得ます。

そのため、すべての市場オープン時間帯に毎日必ずエントリーするというわけではありません。

その点が、このモンスタースキャルFXのロジックにおける注意点としてありますので、補足させて頂いた次第です。

まとめ。モンスタースキャルFXのレビュー。

ここまでモンスタースキャルFXの強みに加え、弱点についてもあわせて解説してきました。

仮に弱点の部分が大きくなり、勝率が70%台に下がったとしても、リスクリワード1:1を維持すれば、十分に有効性の高いFXのデイトレ手法と言えると思います。

何より、

・三大市場のオープン時間に1分足チャートを1分だけ確認するのみ
・テクニカル指標やインジケーターを使わず、1分足チャートのみの判断

というロジックは非常に大きな強みです。

この強みにより、多くのトレーダーが抱える、

「大量の指標やインジケーターを判断に使う場合、判断が難しい上に相場のスピードに追い付かない事もあり、手法とおりに実践ができない」

という悩みの解決に繋がっています。

また、

東京市場→9:00
欧州市場→夏時間16:00、冬時間17:00
ニューヨーク市場→夏時間21:00、冬時間22:00

という「特定の時間」をトレード時間とするため、

・すでに取り組んでいるFXのデイトレード手法
・これから新たに取り組もうとしているFXのデイトレード手法

と、同じ口座で並行して実践する事も可能です。

それにより、単純にトレード回数が増えるわけですから、利益率の向上にも直結します。

また、テクニカル指標やインジケーターを使わずに1分足チャートのみを見られれば良いので、スマートフォンのみでの実践も普通に不可能ではありません。

その上で、狙うエントリーのタイミングは前述のとおり、

東京市場→9:00
欧州市場→夏時間16:00、冬時間17:00
ニューヨーク市場→夏時間21:00、冬時間22:00

ですが、スマートフォンで1分足チャートのみを確認できれば実践は可能ですので、仮にこれらの時間帯にパソコンが見れない環境であってもモンスタースキャルFXのロジックを再現できるというわけです。

ですので、会社勤めで上記の時間帯に帰宅できないという場合であっても、スマートフォン1つで十分にトレードができるようになっています。

以上、すでに取り組んでいる手法がある場合でも、まだない場合でも、大いに推奨ができる教材としてモンスタースキャルFXを紹介させて頂きました。

当ブログでは、この教材の数倍以上は収益性がある、一度の取引で10%前後の利益率を出しているライントレードの手法を、エントリーから決済まで図解で無料公開しているので、良ければ下記の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

意外にイケる?スキャルピングFXプロの手法を考察したレビュー。

杉原です。

今回は読者さんからレビュー依頼があった、「プロも使う追撃シグナルで短期安全資産運用」というキャッチコピーの『スキャルピングFXプロ』という教材について解説していきます。

スキャルピングFXプロ

この『スキャルピングFXプロ』は、デイトレードの内でもより短時間でトレードを行うスキャルピングに特化した教材で、2007年から売れ続けているロングセラー教材です。

実際のところ、10年以上も売られ続ける情報商材はそれほど多くはありません。

どこかで購入者からの悪評が出たり、同業者からの厳しい批判によって、販売終了に追い込まれる事が多々あるからです。

逆に言えば、『スキャルピングFXプロ』がこれだけ10年以上もの間販売を続けてこれているということは、それなりに同業者や購入者(実践者)からの評価も高い教材という証明だと思います。

その上で早速、実際に教材の方に目を通してみましたが、トレード手法そのものは、それなりに有効性が高いと率直に感じました。

本記事では、今回挙げる『スキャルピングFXプロ』のデイトレ手法に関して「有効性」「欠点」の考察を含め、レビューを進めていきたいと思います。

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>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

ネタバレ。スキャルピングFXプロの手法に関する詳細。

スキャルピングFXプロのデイトレ手法(スキャルピング手法)を簡単に表現すると、

複数のインジケーターによって売買の強さをそれなりに高い精度で見つけ出す

というロジックになります。

その上で、1分足、5分足を軸としており、推奨の通貨ペアは以下のとおりです。

USD/JPY(ドル円)
EUR/JPY(ユーロ円)
EUR/USD(ユーロドル)
GBP/USD(ポンドドル)
GBP/JPY(ポンド円)
GBP/CHF(ポンドフラン)

推奨通貨ペアは主要なものを中心に展開されており、決して特定の通貨ペアに依存する手法ではありません。

そもそもテクニカル分析はトレーダーの心理から生まれる統計を軸としているため、よほど取引量が少ない通貨ペアを除いて、特定の通貨ペアだけを対象とするロジックは、理に敵っていないわけです。

ですが、このスキャルピングFXプロのデイトレ手法は、決して特定の通貨ペアだけに依存していないため、少なくとも最低限はテクニカル分析に原理原則を押さえている言えます。

スキャルピングFXプロのトレード判断と有効性

そして肝心のトレード判断ですが、エントリーや決済において、複数のインジケーターを同時に見た上で判断するロジックです。

そんな複数のインジケーターは、以下の6種類になります。

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • DMI
  • MACD
  • RSI
  • ADX

スキャルピングFXプロの基本的な手法は、上記の各種インジケーターが出すエントリーや決済のサインが『同時』に重なる際にトレードを行うというものです。

わずか1つのインジケーターだけを頼りにするトレードでは、よほどの工夫をしない限りなかなか勝率が上がりにくい傾向は避けられません。

逆に、複数のインジケーターを活用し、それらが同時にエントリーサインを出す時のみをエントリー「場所」にすれば、必然的に勝率は上がっていきます。

それは、その「場所」を意識するトレーダーがより多くいるため、分析の精度が高まるからです。

そのような原理があるため、2つより3つ、3つより4つと、同時にサインを出すインジケーターの数が多いほど、その場所は有効性の高いトレードポイントになっていきます。

ただ、その反面、インジケーターの数を増やせば増やす程、同時にサインが重なる有効性の高い場面はなかなか現れません。

極端な話、10個のインジケーターを用いて、それぞれのサインが同時に出る場面を狙うとなると、精度は高くなる反面、

まったく異なるインジケーターが10個も同時にサイン出す

という確率は非常に低くなるため、トレード手法としてあまり現実的とは言えないと思います。

そもそもエントリーチャンスがまったく訪れない可能性が高いからです。

その上で今回の『スキャルピングFXプロ』では、

移動平均線
ボリンジャーバンド
DMI
MACD
RSI
ADX

という6つのインジケーターを活用していくことで、勝率(精度)を上げながらも、トレード頻度を保つような手法になっています。

要するに、複数のインジケーターを使うメリットである精度の向上を維持したまま、インジケーターを使い過ぎる事で

トレードのチャンスが限りなく少なくなるデメリット

を抑えているわけです。

そういった背景があり、私としては、このスキャルピングFXプロのデイトレ手法にそれなりの有効性があると率直に感じました。

スキャルピングFXプロの欠点。

ここまでは、スキャルピングFXプロの有効性について、原理を踏まえて解説してきました。

ただ、このスキャルピングFXプロで語られるFXのデイトレード手法(スキャルピング手法)の有効性があることにより生まれている「欠点」が存在したのです。

それは、エントリーや決済の判断に利用するインジケーターが多過ぎるため、

相場のスピードに追い付けない
判断基準の見落とし
判断のミス

などの発生が十分に有り得るので、理論とおりのパフォーマンス、利益率を出せない可能性が非常に高いという点になります。

要するに、トレードをルールどおりに行えない可能性が高いということです。

6つのインジケーターの内、移動平均線とボリンジャーバンドはチャート上に描かれるため、そこまで問題ではありません。

ただ、そのほかのインジケーターである、

・DMI
・MACD
・RSI
・ADX

はチャート「外」に描画されるインジケーターです。

ですので、チャートを見ながら、これら4つのインジケーターを同時に確認しながら、、、

となると、私の率直な意見としては、やはりトレード手法を正常に実践ができないのではないかと思いました。

よって、それなりの有効性はあるものの、「ハードルが高いノウハウ」と言えるわけです。

特に、『スキャルピングFXプロ』はデイトレードの中でも、数秒~数分単位という短時間の「スキャルピング手法」に分類されるため、よりトレーダーの「判断スピード」が要求される事は避けられません。

そのため、完全にこの手法を身に付けて使いこなせるようにするには、単なる「慣れ」以外にも、トレーダー自身の『頭の回転速度』を高める必要があると思います。

まとめ。スキャルピングFXプロの手法とレビュー

今回挙げたスキャルピングFXプロのデイトレード手法(スキャルピング手法)は、

移動平均線
ボリンジャーバンド
DMI
MACD
RSI
ADX

という6つのインジケーターを使い、各サインが重なる点でトレードを行うことで精度を上げていくロジックになります。

ただ、インジケーターを6つ駆使して精度を高めている事が影響し、

相場のスピードに追い付けない
判断基準の見落とし
判断のミス

などの発生が考えられるため、スキャルピングFXプロで提唱されている手法で、本来なら見込めるパフォーマンス、利益率を出せない可能性があるわけです。

もちろん6つのインジケーターを使い続ける事で「慣れ」てくるかもしれません。

ただ、それでも手法自体が「スキャルピング」で、数秒単位の判断力が必要になる場面も少なからずあります。

そのため、手法への「慣れ」以外にも『頭の回転速度』が求められる手法というわけです。

ですので、

・手法に慣れるまでの時間が掛かっても構わない
・頭の回転スピードに自信がある

という場合、このスキャルピングFXプロの手法に価値を見出せるのではないかと思います。

その上で、私個人としては、やはりインジケーターを6つも使う事、特にチャート「外」に描画されるインジケーターが4つもあり、それを見ながらのトレードは正直に「やりたくない」というのが本音です。

そんな作業を複数の通貨ペアを対象にするわけですから、疲労も相応のものになります。

また、それ以上にインジケーターが多過ぎる事で、やはり判断スピードに悪影響が出てしまうため、

・判断ミスによる手法に沿っていないトレードを行うことでの損切り
・本来はエントリーして利確できていた場面を見逃す

ということはおそらく避けられません。

前述のとおり「疲労」もそれなりに出てしまうため、余計に上記の事態に陥りやすいと思うわけです。

私自身そのような考えを持っていることから、私やクライアントが実際に成果を出せているFXのデイトレード手法は、「チャート上に描画される限られた指標のみでの判断する」という部分を意識してロジック開発を行っていました。

下記の記事ではトレンドラインのブレイク手法として、ラインのみを使ってトレード1回あたりの利益率が2桁台になっているデイトレ手法を公開していました。

エントリーから決済までの図解を実際の事例で行っているので、ぜひ下記のリンクからご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

え?酷っ。トレーダー和也監督のQuartet Technic Academyのレビュー。

杉原です。

今回は読者さんからレビュー依頼があった、合同会社ジャスティーンが販売する『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』についてのレビューをしたいと思います。

(販売→合同会社ジャスティーン、URL→https://kazuya-fx.com/)

この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』ですが、コンテンツの中身を見た上で率直に私の感想を申しますと、「ちょっと酷い」という酷評レベルの情報商材でした。

この情報商材で手にできるノウハウは、デイトレードの中でもスキャルピング寄りのトレード手法ですが、私の率直な意見としましては、

「手にする価値はない」
「値段がいくら安くても、手にしない方が良い」

と思うほどの手法が解説されていました。

また、トレード手法の中身以外にも、販売ページ法では、

・誇大広告の要素がある
・掲載実績におかしな点が多々ある

という点も酷評に至った理由で、注意喚起の意味も込めて、早速レビューの方にいきたいと思います。

誇大広告?トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy

まず、

「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」

と販売ページの冒頭で言い放ち、その割に掲載しているクライアントの実績は、半年~1年でやっと資金が倍=100%の利益率ほどしかありません。

『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られる、そのデイトレード手法を1年近く実践したにも関わらず、トータルで100%の利益率なので、資金が倍にしかならなかったということです。

ハッキリ言いますが、1年近く取り組んでも資金を倍程度にしかできないノウハウでは、「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」という表現は誇大広告でしかありません。

むしろ、そこまで言い切るトレード手法を1年も取り組んでトータルの利益率が100%程度の方が、それこそ「FXやめたら?」ですよ(笑)

こんな誇大広告でコンテンツを売る行為は、私としては率直に見ていて痛々しいと思いました。。。

とは言え、もしかすると販売ページの方では利益率のアピールを「控え目」にしている可能性も否定はできません。

そこでコンテンツの中身であるFXのデイトレード手法(スキャルピング手法)の方を確認していったわけです。

大ボリュームの精神論が展開されるトレーダー和也監督のQuartet Technic Academy。

コンテンツの中身を見て、まず「これはないな」と感じた部分が、『精神論』『マインドセット』に傾倒し過ぎなところです。

もちろん、精神・マインドという思考が行動になることは確かだと思いますので、まったく無駄な話とは言い切れません。

トレードにおけるエントリーや決済を「行動」と考えれば、精神・マインドセットの部分も影響がないとは言えないからです。

ですが、トレードの世界において「有効な手法」を身に付けてしまえば、後は「ルールどおり」のエントリーと決済を繰り返す事が、そのまま「成功」に至る道のりなわけですから、このマインドセットの要素は必要には感じません。

しかし、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』では相当なボリュームでマインドセットの要素が語られています。

もちろん、講師であるトレーダー和也監督のファンであれば、具体的なトレード手法とは無関係なマインド要素でも価値を感じられるかもしれません。

ただ、よほどコアなファンや信者でない限り、求めているのは具体的なトレードの手法・ロジックであると思いますので、特にマインドセットに大きな比重を置く意味が理解できませんでした。

ですが、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られるFXのデイトレード手法を見ると、そこに「重大な欠陥」があるからこそ、マインドセットに傾倒せざるを得なかったということが判明したのでした。

どの手法を、どのタイミングで使うかが非常に不透明

『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法は大きく下記の4パターンがあります。

  • 手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
  • 手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
  • 手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
  • 手法4:ファイナルストラテレジー(トレンド終盤の反転狙い)

この上記4つの手法があるのですが、正直なところ、

「どのタイミングでどの手法を使うのか」

という判断が非常に『曖昧』で分かりにくい印象でした。

特に具体的かつ明確な判断基準があるわけではなく、実践者(各トレーダー)による「感覚」で、上記4手法を使いこなさなければなりません。

要するに、肝心なトレード手法の根本的な部分が「トレーダー次第」になってしまっているわけです。

ですので、実践者次第の部分に工夫をするために、前述のとおりマインドセットの部分を非常に多くせざるを得なかったのではないかと率直に思いました。 

要するに、この手法で負けて実践者から文句を言われても、「マインドセットの部分が疎かだったから勝てなかったんですよ」という『逃げ道』になるわけです。

実際のところ、商材内で語られるデイトレード手法の、

手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)

において、それぞれの判断基準が感覚的で曖昧なので、「手法としての価値がない」と率直に感じた次第です。

少なくとも、「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と販売ページ上で言い張り有料(約4万円)のコンテンツとしては正直に価値はないと思いました。

そもそも、上記4手法は、それぞれ「~ストラテジー」と名付けているものの、

レンジ相場の反転狙い
トレンド内の押し目狙い
トレンド内の順張り狙い
トレンド終盤の反転狙い

という内容で、それら自体はFXのデイトレにおける「基本」でしかありません。

基本中の基本ですから、本屋においてある「基礎からのFX」のような本を読んでも、十分に上記の基礎は学べるはずです。

正直なところ、千円前後の書籍で学べることですから、特別な理由がない限り、4万近くする『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』をわざわざ購入する必要はないんじゃないかと思います。

以上から、私が冒頭で申し上げたように『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は「手にする価値はない」という意見に繋がっていくわけです。

ただ、それ以上に冒頭で私が付け加えた「いくら安くても手にしない方が良い」という側面もあり、続いては要注意換気である、その辺りについて解説させて頂きたいと思います。

トレーダー和也監督のQuartet Technic Academyのデイトレ手法は、テクニカル分析において原理原則に反するルール

要するに、率直に言えば「理に適っていない不合理なトレードルール」があったのでした。

そんな、テクニカル分析の原理原則に反する不合理なトレードルールが下記になります。

  • その1.1時間に1回のエントリーに留める
  • その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

まず、この2つのルールは共通して、あまりにも「自己都合」が過ぎるルールです。

そもそも相場における値動きは、すべての参加トレーダーが行う売買の注文によって、

・買いが多ければ価格が上がる
・売りが多ければ価格が下がる

という仕組みであり、この事実は変わることがありません。

その上で、先ほど挙げた、

その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

というルールが「理に適っていない」と言える根拠をそれぞれ解説させて頂きます。

その1.1時間に1回のエントリーに留める

前述のとおり、相場は参加トレーダーが出す売買注文の量によって、値動きが決まります。

そのため、買いの方が多い状況ならば「ロング」、逆に売りの方が多い状況ならば「ショート」でエントリーすることで、勝率を高められるわけです。

その上で、そのようなエントリーのチャンスは、数時間に1回程度しか訪れない事もあります。

逆に、1時間の内に何度も訪れる事も「普通」に多々あります。

エントリー機会の有無は、全トレーダーの注文状況によって左右されるものですから、1時間内にチャンスが繰り返される事も十分に有り得るわけです。

ですので、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の「1時間に1回のエントリーに留める」というトレードルールはただの自己都合であり、理に適っていない不合理なルールになります。

その1時間の中に、仮に5回のエントリーチャンスがあったとした場合、この「1時間に1回のエントリーに留める」というルールが『邪魔』をして、残り4回のチャンスを見逃してしまうということです。

見逃した後、その日はトレード機会がまったく来なくなるということも普通に有り得るため、ただただ利益を取り逃しているだけになります。

特にこの『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法は、デイトレードの中でもスキャルピングという数秒~数分単位の極めて短時間のトレードスタイルなので、1時間の内にチャンスが畳み掛けて何度も押し寄せる事は少なくありません。

にも関わらず、「1時間に1回のエントリーに留める」というルールは、まったく合理性のないルールだということです。

少なくとも、相場の世界に勝率100%の手法は有り得ません。 

つまり、「勝ちトレード」と「負けトレード」の両方を繰り返していないトレーダーは皆無なわけです。

その上で、この「1時間に1回のエントリーに留める」というルールどおりにFXのデイトレードを実践する場合、「負けトレード」に該当する可能性も普通にあります。

特に、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は販売ページにもあるとおり勝率は6~7割ですので、1時間の内で最初のエントリーが「負けトレード」になる可能性は十分にあるということです。

ですが、その1時間の内で、前述のとおり何度もチャンスが訪れる事も普通に有り得ます。

そのため、最初の「負けトレード」の後に来るチャンスでは「勝ちトレード」になる可能性が十分にあるわけです。

ですが、「1時間に1回のエントリーに留める」によって、「勝ちトレード」で得られる利益を見逃してしまうため、最初のトレードで負けた損失だけが事実として残ってしまいます。

このような観点からも、この「1時間に1回のエントリーに留める」はどうしても不合理なルールとしか思えません。

その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

続いての「不合理」なルールは、2連敗した時点で、その日のトレードを終了するというものです。

つまり、最初のトレードから2連敗してしまえば、トレードをしないわけですから、当日は大きな損失だけが残ってしまいます。

2連敗後の相場状況によっては、普通にチャンスが頻発し、連勝して損失を「チャラ」もしくは「勝ち越し」にできる可能性は十分に有り得るはずです。

そもそも、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』では販売ページにもあるとおり勝率は6~7割なので、連勝自体は普通にあっても何らおかしくありません。

むしろ、6~7割の勝率であれば、連敗よりも連勝の方が多いはずなので、2連敗したら当日はもうトレードをしないというルールがある意味が理解できませんでした。

この「2連敗したらその日のトレードは終了とする」というルールは、ただ損失をそのままにして、チャンスをが来てもトレードをしないという決め事なので、ただただ不合理で理に適っていないルールだということです。

以上、

その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

という『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』で語られるトレードルールが理に適っていないという根拠の解説でした。

こららの不合理なルールを作った販売側の意図としては、負けを大きく広げないための策らしいです。

ただ、上記2つのルールは、負けだけでなく、勝ちも等しく抑えているので意味がありません。

そんな不合理なルールを、あえて設けている理由としては、「そもそもトレード手法が有効ではない」という事を販売側が理解しているから、ではないかと思いました。

だからこそ、実践者から大きな損失で文句を言われたりしないための、

その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

という2つのルールを設けたのかもしれません。

また、前述の、

手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)

では、使い分けを曖昧にして「マインドセットに頼る」というコンテンツ構成にしていることも、販売側がトレード手法の有効性が低い事を認識した上で、実践者からの苦情に対する「逃げ道」を作っているのではないかと思った次第です。

トレーダー和也監督のQuartet Technic Academyには掲載実績におかしな点が多々ある

また、トレード手法に合理性がない事だけではなく、この『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の販売ページで掲載されている実績にも「おかしな点」がいくつか存在していました。

まず気になる点として、このデイトレード手法ではメイン通貨ペアとして「オージー円」が推奨されています。

ですが、実践者の実績画像として掲載されているトレード履歴に、「オージー円(audjpy)」がありません。

オージー円を推奨しているのに履歴にない

「Item」という列が通貨ペアになりますが、この方は「ポンドドル(gbpusd)」が大半となっています。

ほかのも実践者の実績画像があるものの、「ユーロドル(eurusd)」などの履歴しかありません。

つまり、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』のコンテンツ内で推奨している通貨ペアである「オージー円」でのトレード履歴がほぼ皆無だということです。

ですので、実績画像として挙げられているものは、すべて『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』の手法ではないものという可能性が非常に高いと思います。

もしかすると、販売側が手法の再現性・有効性が低いと認識した上で、意図的にしている事かもしれません。

また、同じく販売ページの方には、下図のような、ただチャート画面に獲得pipsを書き込んだ画像を実績として大々的に掲げていました。

無根拠な実績画像

正直なところ、これは実際のトレード実績かどうかはまったく判断ができません。

ただ単に、過去のチャートから、「それっぽい」部分を切り取り、獲得pipsという文字を書き込めば、トレードをやった事のない素人でも作れる画像だからです。

販売ページの冒頭で「これで稼げなかったら本気でFXやめたら?」と大風呂敷を広げているにも関わらず、このような実績画像を掲載するのは、ちょっとズルいんじゃないのかなと思いました。

また、実績におかしな点を感じたほかの要素としては、

・初月からプラス収支報告計492名
・月単位のプラス収支は89.7%
・年間収益1000万円達成者⇒91名
・年間収益2000万円達成者⇒33名

などの部分です。

これらはすべて、「ただ言っているだけ」で、何の根拠もない謳い文句に過ぎません。

そういった面も含めて、ちょっと『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』は誇大広告の要素が多過ぎるかなと感じました。

『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』レビューのまとめ

以上、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関してのレビューを行ってきました。

まず、

手法1:クロスストラテジー(レンジ相場の反転狙い)
手法2:ディサイドストラテジー(トレンド内の押し目狙い)
手法3:トレンドストラテジー(トレンド内の順張り狙い)
手法4:ファイナルストラテジー(トレンド終盤の反転狙い)

というメインとなる各4つの手法を使い分ける基準が非常に曖昧であるため、トレーダーの感覚頼りになっている点から、このデイトレード手法をあえて「手に入れる価値はない」と判断しました。

加えて、

その1.1時間に1回のエントリーに留める
その2.2連敗したらその日のトレードは終了とする

という2つのルールは、相場の原理原則から明確に反しているため、「いくら安くても手にしない方が良い」という判断もさせて頂い他次第です。

そして、コンテンツ内容としてマインドセットの部分に傾倒し過ぎており、実践者であるトレーダー次第の手法によって、実践者からの苦情に対する「逃げ道」を作っている印象もありました。

以上、これらの点から、『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関しては、

「手に入れる価値はない」
「いくら安くても手にしない方が良い」

という意見を述べさせて頂いた次第です。

『トレーダー和也監督のQuartet Technic Academy』に関してのレビューとして、当記事の内容を参考にして頂ければと思います。

このブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード関連の記事として、以下のような記事を公開していますので、もし宜しければあわせてご覧になってみてください。

>専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。

>FXのデイトレードで成功する人の性格や素質、適性とは。専業デイトレーダーに向いている人の解説。

>専業デイトレーダーに最低でも必要な資金を「7つの月収別」で解説

ここまでお読み頂きありがとうございました。

杉原。

>ブログの目次はこちらから

ロジック破綻してます。マックス岩本1秒スキャルFXのレビュー。

杉原です。

今回の記事では、読者さんから寄せられたレビュー依頼の中で、『マックス岩本1秒スキャルFX』という情報商材を取り扱っていきたいと思います。(販売ページURL:http://max-trader.s3.amazonaws.com/top/it.html)

マックス岩本1秒スキャルFXのイメージ画像

この『マックス岩本1秒スキャルFX』は、クロスリテイリング株式会社から販売されている、スキャルピング関連のツール+教材になっており、デイトレードのトレードロジックです。

実際にコンテンツを見ても、デイトレードの中でも秒単位のトレードスタイルであるスキャルピングに特化しているものでした。

ただ、FXのデイトレードで稼ぎたい、専業デイトレーダーを目指したいという場合は、この『マックス岩本1秒スキャルFX』という情報商材は決してオススメができません。

以下が、率直な理由です。

  • トレードロジックが破綻している点
  • 意味不明な実績が公開されている点

今回の記事では、上記2つを主として、『マックス岩本1秒スキャルFX(クロスリテイリング株式会社)』のレビューを行っていきたいと思います。

ほかのデイトレード手法を検討されたり、ご自身でFXのデイトレード手法・ロジックを考える際にも参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

それでは早速いってみましょう。

トレード手法・ロジックが破綻?マックス岩本1秒スキャルFX(クロスリテイリング株式会社)

冒頭でも触れたとおり、『マックス岩本1秒スキャルFX』で語られているトレード手法・トレードロジックは「破綻」していると私は率直に感じました。

『マックス岩本1秒スキャルFX』ではトレードのエントリー判断に使えるツールとして、下記の独自インジケーターが用意されています。

  • マックス・ジャッジメント
  • マックス・アベレージ・キャンドル
  • マックス・シングル・ボリンジャー

こらら3つの独自インジケーターによって、エントリーの判断を行うというのが、『マックス岩本1秒スキャルFX』におけるトレードの戦略になるわけです。

一見すると、「有効そうな名前」が付けられた独自インジケーターですが、それぞれ3つがロジックの「破綻」を生んでいるという印象を受けました。

1つずつの独自インジケーターを掘り下げつつ解説いたします。

マックス・ジャッジメント~通貨の強弱判定~

まず1つ目の独自インジケーターですが、下図のように通貨の強弱を判定するものになります。

マックス・ジャッジメントの解説図1

強いほど「上昇トレンド」の傾向があり、逆に弱いほど「下降トレンド」の傾向があるので、強い通貨ペアをロングのエントリー候補とし、その反対に、弱い通貨ペアをショートのエントリー候補としていくわけです。

FXのデイトレードを行う通貨ペアを選ぶ段階から慎重にいくわけなので、この時点では「有効そう」と思われるかもしれません。

ただ、いざFXのデイトレードを行う際に、この『マックス・ジャッジメント』で選定した通貨ペアのトレンドはすでに終わりを迎えている可能性があります。

なぜなら、『マックス・ジャッジメント』の強弱判定では、

強い通貨ペア(ロングでFXのデイトレを行う候補)
弱い通貨ペア(ショートでFXのデイトレを行う候補)

を割り出す仕組みであり、

強ければ強いほど上昇トレンドが過渡期
弱ければ弱いほど下降トレンドが過渡期

である可能性が非常に高くなるからです。

つまり、すでにトレンドが終わりに近い通貨ペアを選定してしまう危険性があります。

トレンドが終焉に近い通貨ペアは、大きな反転により逆行する可能性が高まるため、そんな通貨ペアを選定する時点で『マックス岩本1秒スキャルFX』はロジックが破綻していると言っても過言ではありません。

加えて、トレンドが過渡期になっている場合、その通貨ペアでエントリーするトレーダーは少なくなる傾向にあるため、テクニカル分析の優位性が薄くなってしまいます。

そもそも、テクニカル分析は「統計」であり、その通貨ペアをトレードしようとするトレーダーが少ないほど、統計で言う分母=母数が少ないという事なので、テクニカル分析が効きにくくなるからです。

よって、すでにトレンドが終わりに近い通貨ペアを選んでしまうだけではなく、そもそもテクニカル分析の効き目が弱い通貨ペアを選んでしまう危険性があるので、デイトレードの対象とする通貨ペアの選定段階で『マックス岩本1秒スキャルFX』のロジックが破綻していると感じました。

似たようなロジックとして、下記の情報商材で語られていたトレード手法もありますので、必要に応じてご覧になってみてください。

>大きな落とし穴を発見。マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のレビュー。

マックス・アベレージ・キャンドル~平均足ベースの押し目買い・戻り売り狙い~

この『マックス・アベレージ・キャンドル』は、下図のように平均足をベースとしている独自インジケーターです。

マックス・アベレージ・キャンドルの解説図1

ただ、独自インジケーターと言っている割には、通常の移動平均線(MA)とほぼ同じ機能に過ぎません。

これはほかのブロガーさんが検証しており、下図のように『マックス・アベレージ・キャンドル』と短期(20本~25本)の移動平均線を同時に表示させると、移動平均線に『マックス・アベレージ・キャンドル』がほぼ一致しています。

マックス・アベレージ・キャンドルの解説図2

参照(https://tousikaxkondou.com/?p=741)

 

要するに、独自性をアピールしているものの、この『マックス・アベレージ・キャンドル』はただの短期移動平均線と同等のインジケーターでしかないということですね。

また、下図のように色が変わるタイミングがエントリーのチャンスという謳い文句があります。

マックス・アベレージ・キャンドルの解説図3

ただ、この色の変化に関しましても、改めて先ほどの図(再度、下に示します)をご覧頂ける分かると思いますが、単に移動平均線の向きが変わるタイミングで、『マックス・アベレージ・キャンドル』の色も合せて変わっているに過ぎません。

マックス・アベレージ・キャンドルの解説図2

もちろん、移動平均線の向きに対して順張りのデイトレードを行う視点で、色が変わるタイミングに合わせ、押し目買いや戻り売りを行うロジックはそれなりに有効性があります。

しかし、トレンドが出ていなければ色の変化は頻繁に次々と起こってしまうため、「明らかなトレンド相場の時だけ」でしか、有効には成り得ません。

場合によっては、トレンドが出ていなければローソク足数本くらいで、すぐに色が変わってしまいます。 

そのため、FXのデイトレードを行う上で避けられないスプレッドを含めて、繰り返し損切りを行わざるを得ない状況が想定されるわけです。

細かい利確をしようとしても、結局はスプレッドがあるため、利益になるどころか逆に損切りになる可能性も否定できません。

要するに、この『マックス・アベレージ・キャンドル』の色が変わるタイミングでのデイトレは効果がある可能性があるものの、明確なトレンドが出ている時のみだということです。

そもそも相場の7割以上はレンジ相場と言われるだけあり、そんなトレンド相場は3割程度の遭遇率でしかありません。

つまり、FXのデイトレードを行う上で相場の3割程度でしか、この『マックス・アベレージ・キャンドル』をもとにした『マックス岩本1秒スキャルFX』のトレード手法・ロジックは使えないということです。

もちろん、その3割の相場状況を狙っていく事は不可能ではないと思います。

しかし、前述した1つ目の独自インジケーターである『マックス・ジャッジメント』で選定した、FXのデイトレ対象とする通貨ペアは、「すでにトレンドが終焉である可能性が高い通貨ペア」です。

ですので、余計にこの『マックス・アベレージ・キャンドル』の色が変わるタイミングでのデイトレ手法・ロジックは、有効性が低いと感じました。

販売ページを見れば、下図のようなトレンドが出ている画像が貼り付けられており、一見すると「勝てそう」に感じるかもしれません。

マックス・アベレージ・キャンドルの解説図3

販売ページから拝借した上図を見れば有効そうに感じられなくもないですが、このような明確なトレンドは滅多に現れず、この画像は、上手くトレンドが発生している際の状況を引っ張てきただけでしかないと率直に思います。

加えて、『マックス・ジャッジメント』で選定した通貨ペアはすでにトレンドが終わりに近い可能性が高いため、余計に上図のような明確なトレンド相場には巡り合わない可能性が高いということです。

そして、そんな明確なトレンド相場に巡り合えなければ、『マックス・アベレージ・キャンドル』をベースにした『マックス岩本1秒スキャルFX』のトレードロジックはほぼ破綻しているのではないかと感じました。

マックス・シングル・ボリンジャー~デイトレのエントリーポイントを絞り込む~

3つ目の独自インジケーターである『マックス・シングル・ボリンジャー』ですが、実際にFXのデイトレードを行う上で、先ほどの『マックス・アベレージ・キャンドル』で割り出した、

押し目買い
戻り売り

のエントリーチャンスを絞り込む役割になっています。

要するに、『マックス岩本1秒スキャルFX』のトレードロジックは、

1.『マックス・ジャッジメント』でFXのデイトレ対象の通貨ペアを選定
2.『マックス・アベレージ・キャンドル』で押し目買いまたは戻り売りのチャンスを判定

という流れを経た上で、この3つ目のインジケーターである『マックス・シングル・ボリンジャー』で、最終的な判断を下すようです。

下図が、『マックス・シングル・ボリンジャー』を表したものになります。

マックス・シングル・ボリンジャーの解説図1

その上で、『マックス・シングル・ボリンジャー』は、既存のボリンジャーバンドから一部機能を切り取ってレベルのインジケーターでしかありません。

一目均衡表などのような複雑で機能が多いテクニカル指標であれば、一部機能を切り取る事も有効かもしれませんが、そもそもボリンジャーバンドは非常にシンプルなテクニカル指標です。

ですので、すでに無駄がそぎ落とされているシンプルなテクニカル指標をさらに切り取っているという『マックス・シングル・ボリンジャー』には特に優位性を感じません。

そのため、逆に『マックス・シングル・ボリンジャー』を使わず、通常のボリンジャーバンドを使った方が良いのでは?と思うほどです。

単純に販売側であるクロスリテイリング株式会社さんは、インジケーターの独自性をアピールすることで、この『マックス岩本1秒スキャルFX』の売れ行きを伸ばそうとしたのかもしれません。

ただ、実際のデイトレードにおいては、すでにシンプル過ぎる通常のボリンジャーバンドから、あえて機能を切り取るようなことは「無意味」どころか「逆効果」ではないかと率直に感じた次第です。

FXのデイトレにおけるエントリー場所を絞り込むために『マックス・シングル・ボリンジャー』を使うようですが、ベースにあるボリンジャーバンドの機能を上手く使えていないため、エントリー場所を有効に見つける事が難しくなっていると思いました。

マックス岩本1秒スキャルFXの実績が意味不明?

私はこの『マックス岩本1秒スキャルFX』の販売ページを目にした段階で、実績が率直に意味不明と感じました。

まず、下図のように月間約500万のトレード収益を大々的にアピールしているものの、トレード資金がいくらかは明確に明かされていません。

結局のところ、いくら稼いだかよりも、いくらの資金で達成しているかによる「利益率」の方が重要になります。

なぜなら、「月500万を稼ぎました」と言っても、8,000万のトレード資金での達成であれば、単に月の利益率は10%以下でしかありません。

もし、その程度の利益率であれば、ハッキリ言って情報商材として約3万の価格で売り出す価値はないと思いました。

もちろん、実際のトレード資金は「不明」ですが、ここまで大々的にアピールするのであれば、特にトレード資金を隠す意味がありません。

少ないトレード資金で、月にどれくらい稼げているかをアピールする方が、『マックス岩本1秒スキャルFX』の売れ行きは単純に上がると考えられるからです。

また、何人か実践者と「自称」されている方々の顔写真がコメントとあわせて販売ページ冒頭に掲載されていましたが、特にどれくらい稼げたかの実績がありません。

販売ページ上ではツールによって「学ぶ前に稼げる」と豪語しているにも関わらず、冒頭で顔出ししている実践者の声では一切の実績がないわけです。

ですので、『マックス岩本1秒スキャルFX』が実際に稼げないという事を販売側であるクロスリテイリング株式会社さんも認識しているからこそ、実践者に対して実績を求めなかったのかもしれません。

ただ、クロスリテイリング株式会社さんは、従業員やバイトを雇い、顔出しをさせているという「都市伝説」もあり、そもそも販売ページにある実践者の声は単なる「でっち上げ」の可能性もあるということです。

また、月500万の実績、顔出しコメントに加え、下図のように表計算ソフト「Excel」で作ったかのような意味不明な実績も掲げられていました。

マックス岩本1秒スキャルFXの実績画像2

当然ながら、Excelで実績をアピールしようとも、いくらでも販売側が「作れる」ため、トレード実績を証明するものには成り得ません。

要するに、架空のトレード実績である可能性が高いということです。

さらに、下図のようにチャートに獲得pipsを掲載した画像も販売ページで大々的にアピールされていました。

マックス岩本1秒スキャルFXの実績画像3

これも残念ながら、実際のトレード実績とは言えないもので、後からチャートを振り返った上で、

「この状況なら、これくらいのPipsが獲得できた」

という後付けでしかないと思います。

もちろん、この画像が、『マックス岩本1秒スキャルFX』のロジックを使ったFXのデイトレード実績の可能性を完全に否定するわけではありません。

客観的に見れば後付け画像でしかないものの、本当かどうかは販売側でしか分からないからです。

ですが、売れ行きを伸ばしたいはずのクロスリテイリング株式会社さんからすれば、チャートに獲得pipsを掲載する際に、その時のトレード実績をあわせて掲載すれば良い話だと思います。

そうした方が、明らかに購入を検討する側からすれば、『マックス岩本1秒スキャルFX』への信用が高まる事で購入意欲が増し、この情報商材の売れ行きが伸びると想定できるからです。

にも関わらず、単にチャートに獲得pipsを書き込むだけのアピールを行うということは、

「実際のトレード実績ではないからなのか」

と私は率直に感じました。

総括。マックス岩本1秒スキャルFX(クロスリテイリング株式会社)のレビュー

以上、クロスリテイリング株式会社さんが販売している『マックス岩本1秒スキャルFX』の率直なレビューでした。

記事内容のまとめになります。

まず、

マックス・ジャッジメント
マックス・アベレージ・キャンドル
マックス・シングル・ボリンジャー

などの独自インジケーターをもとにするFXのデイトレード手法であるものの、これらのインジケーターそのものの有効性が極めて「低い」いと解説いたしました。

『マックス・ジャッジメント』にて通貨ペアを選定する段階ではすでに「トレンドが終わっている」可能性が高くなります。

そして、そんな通貨ペアに対して、『マックス・アベレージ・キャンドル』では明確なトレンド相場でしか通用しないロジックを展開しており、トレードロジックそのものが破綻していると感じた次第です。

さらに『マックス・シングル・ボリンジャー』ではエントリー場所を絞り込むわけですが、これは既存のボリンジャーバンドから機能を一部切り取った程度の独自インジケーターでしかありません。

元々がシンプルなテクニカル指標であるボリンジャーバンドから、一部を切り取るという意味はなく、それどころか「逆効果」に成り得るため、エントリー場所を絞り込む事が上手くできない可能性が非常に高くなるわけです。

以上から、そもそも『マックス岩本1秒スキャルFX』のトレード手法・ロジックが破綻しているという印象を抱きました。

加えて、FXのデイトレード実績も意味不明な点が多数あり、クロスリテイリング株式会社からすれば、『マックス岩本1秒スキャルFX』は単に売るためだけに「付け焼き刃」で作り上げた情報商材でしかないのかもしれません。

稼ぐFXのデイトレード手法を提供するという目的であるならば、納得して購入して頂くために意味不明な実績画像は掲載しないと思いますし、そもそも本記事で解説したようなトレード手法・ロジックの破綻がないものを提供するはずだからです。

『マックス岩本1秒スキャルFX』の購入価値はあるのか?

実際のマニュアルにおいて、最終的なエントリー判断は、トレーダー任せの部分がありました。

要するに、購入者側から「稼げません」と言われても良いように、販売側のクロスリテイリング株式会社さんは意図的に「逃げ道」を作っているのではないかと感じた次第です。

ハッキリ言って、最終的なエントリー判断を購入者(トレーダー)任せにするツール有りきの情報商材は、価値がないのではないかと私は思います。

そもそも『マックス岩本1秒スキャルFX』は販売ページで、

「学ぶ前に稼げてしまう」

という事を豪語しているわけですから。

その時点で、エントリー判断をトレーダー任せにすることは、論理が破綻している気がします。

もちろん、そうは言っても、『マックス岩本1秒スキャルFX』の価値が完全に0というわけではありません。

この『マックス岩本1秒スキャルFX』をベースに、ご自身でデイトレード手法の構築を行う事は決して不可能ではないからです。

しかし、この情報商材においてメインとなっている付属ツールの、

マックス・ジャッジメント
マックス・アベレージ・キャンドル
マックス・シングル・ボリンジャー

という独自インジケーターは、下記のように、「無料」で代替が可能になります。

  • マックス・ジャッジメント
    →ネット上にある無料の「通貨強弱判定ツール」
  • マックス・アベレージ・キャンドル
    →20本や25本移動平均線
  • マックス・シングル・ボリンジャー
    →普通のボリンジャーバンド

要するに、わざわざ『マックス岩本1秒スキャルFX』を3万ほどの「資金」を払ってまで、上記の独自インジケーターを手にする必要はないということです。

その上、ベースとなる手法は、本記事で明かしたとおりですので、特に『マックス岩本1秒スキャルFX』を購入する価値はないのかな、というのが私の率直な意見になります。

以上、今回は『マックス岩本1秒スキャルFX』のレビューを行いました。

この情報商材は一見すると使えそうな独自ツールが付属していますが、すべて無料で代替可能な上に、語られているFXのデイトレード手法・ロジックがそもそも破綻しているという事で、決して推奨はできません。

実際に稼げているのは購入したトレーダー側ではなく、商材の販売収益が入る販売側のクロスリテイリング株式会社さんや、『マックス岩本1秒スキャルFX』をアフィリエイト(紹介)して紹介料を貰っているブロガー・アフィリエイターに限られているのではないかと思いました。

この『マックス岩本1秒スキャルFX』は、多くのブログなどで推奨されているからこそ有名な情報商材になっていますが、本記事で明かした内容が実態かと思います。

当ブログでは、10%前後の利益率をトレード1回あたりで出しているデイトレ手法を、記事の中で解説していました。

実際のチャートを使って、エントリーから決済まで図解しているので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

大きな落とし穴を発見。マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のレビュー。

杉原です。

本記事では、読者さんからのレビュー依頼があった、『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』(https://marketing-fx.jp/)というFXのデイトレードに活かせるツールが付属している情報商材について、評判をまとめながらレビューを行っていきたいと思います。

マーケティングFX

この情報商材『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』は、販売ページ内にて「ノウハウもロジックも販売ページで公開中」と語っているだけあり、本当に販売ページの中でトレード手法が公開されていました。

そのため、実際に公開されているトレード手法=ロジックを見た上で、このマーケティングFXが「勝てる手法、ロジックか」を判断してから、購入を検討することが可能です。

通常、購入するまで情報商材はその中身が見えません。

そのため、情報商材を実際に勝ってみて、「思ったものと違う」と感じる人が多くいるわけです。

ですが、この情報商材『マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】』は、購入前の段階で中身(トレード手法、ロジック)を文字とおり明かしているので、購入後に後悔するということが基本的にありません。

そういった面からも、情報商材の販売者としての姿勢は多くのレビューサイトやブログでも評価されていました。

購入前に中身を知る事ができるという販売姿勢に対しては、私自身も素晴らしいと思います。

その上、このマーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】は、購入者に対し、トレード手法を実践した上で稼げなかった場合には「返金保証」も行っており、徹底して購入者の事を考えていると言っても過言ではありません。

ただ、マーケティングFXで語られるトレード手法が、

・本当に勝てるものか
・本当に実践ができるものか

は、販売ページを見るだけでは若干分かりにくく、しっかり検討する必要があると思います。

実際に、販売ページにはトレード手法が書かれているものの、読者の方々からは、

「販売ページにある手法は、具体的にどういうノウハウですか?」
「実践していくことができる手法でしょうか?」

という相談が多く寄せられており、割と多くの方が、マーケティングFXの手法を理解できていないのでは?と感じた次第です。

そこで今回の記事は、その公開されているトレードロジック自体が勝てるものかを考察レビューしていきたいと思います。

マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のトレード手法、ロジックとは

まず、このマーケティングFXのトレード手法、ロジックは、いくつかのシンプルな手順から成り立っています。

ステップ1.「トレンド一覧ツール」を使い、トレンド発生中の通貨ペアを見つけ出す

20種類の通貨ペアの中から、6つの時間足(5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足)を対象に、

・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・ZigZag(ダウ理論)
・GMMA(多重移動平均線)

という4つのインジケーターによって「上昇」「下降」のトレンドを判断します。

下図が「トレンド一覧ツール」で、数字が大きければ大きいほど「上昇トレンド」が強い事を意味し、逆に数字が低いと「下降トレンド」が強いということです。

マーケティングFXのトレードロジックの解説図1

実際にこのステップ1でトレンド発生中の通貨ぺアを見つけ出すには、ほんの数秒程度で可能なので、特に難しいわけではありません。

数字が高いほど「上昇トレンド」で、低いほど「下降トレンド」がそれぞれ強いという事だけですから。

ステップ2.「通貨強弱判定システム」

ここでは、通貨の強弱を判定します。

この通貨強弱の判定が、このマーケティングFXの「強み」と言っても過言ではありません。

下図がそんな「通貨強弱判定システム」で、この「通貨強弱判定システム」にて、数字が高いほど「上昇トレンド」、低いほど「下降トレンド」を表します。

マーケティングFXのトレードロジックの解説図2

ステップ3.ステップ1と2をもとにトレード対象の通貨ペアを発掘する

その上で、先ほどのステップ1「トレンド一覧ツール」でも、このステップ2「通貨強弱判定システム」でも、

・共通して数字が高い通貨ペア=明確な上昇トレンド
・共通して数字が低い通貨ペア=明確な下降トレンド

ということになり、この時点でトレード対象にする通貨ペアを発掘するわけです。

ステップ4.「自動描画ツール」でチャート上に表示される水平ラインなどをもとに、押し目買いまたは戻り売りでエントリー

この「自動描画ツール」はZigZagというインジケーターを土台としたツールで、月足や日足などの長期視点はもちろん、下位足レベルで反応している水平ラインを自動で描画してくれるものです。

 

マーケティングFXのトレードロジックの解説図3

そんな自動描画された水平ラインを使い、ステップ1と2を通して見つけたトレンド発生中の通貨ペアが、

・上昇トレンドなら押し目買い
・下降トレンドなら戻り売り

を行っていきます。

その際、アラートでエントリーのチャンスを通知してくれるため、特別、判断に迷う事はありません。

ステップ5.7種類の決済をツールにて自動で行う

決済(利確または損切り)を以下7パターンで行ってくれます。

・ライン決済
・移動平均線(ゴールデンクロス、デッドクロス)
・移動平均線またぎ決済
・一目均衡表の基準線、転換線決済
・固定PIPSによる決済
・固定金額による決済
・ボリンジャーバンド接触による決済

以上が、このマーケティングFXのトレード手法、ロジックになります。

パッと見ると、

・トレード対象の選定
・エントリーチャンスの通知
・決済

までを「自動」でツールが行ってくれるため、特にトレード初心者の方にとっては「ありがたい」機能に感じるかもしれません。

難しい判断をツールがすべてやってくれるわけですから。

また、上記3項目ができれば、それで勝ててしまうのがトレードの世界ですから、ここまで説明したマーケティングFXのトレード手法を見れば、単純に「勝てそう」と思うかもしれません。

しかしながら、マーケティングFXのトレード手法は、致命的な点がいくつかあり、

「実践者が等しく勝てるトレード手法ではない」

と私は感じた次第です。

その根拠を具体的に解説させて頂きたいと思います。

マーケティングFXの致命的な点

致命的な点は、通貨ペアの選定からエントリーを含め、複数ありますので、順を追って解説いたします。

すでにトレンドが終わる通貨ペアを選んでしまう危険性がある

まず、ステップ1~3にて、

・「トレンド一覧ツール」
・「通貨強弱判定システム」

を使って、双方のツールで共通して

・上昇トレンドが強い
・下降トレンドが強い

という、いずれかの強いトレンドが発生している通貨ペアをトレード対象として見つけ出しますが、『すでにそのトレンドが終焉を迎えている可能性が高い』と言えます。

つまり、

・上昇トレンドであれば、すでに上がり切った後で、そこで押し目買いをしても、それ以上は上がりにくい
・下降トレンドであれば、すでに下がり切った後で、そこで戻り売りをしても、それ以上は下がりにくい

ということが考えられるため、エントリー直後から、いつ大きな反転が生じてもおかしくないわけです。

たとえば、上昇トレンドが強いからと言って、押し目買いをしようとしても、その上昇トレンドは終わりに近いと判断するトレーダーが多いため、すでに買いを仕掛けるトレーダーは少なくなり、そこから大きな下降トレンドの「始まり」になる可能性があります。

また、トレンドの終焉はそもそも参加トレーダーが少なくなるため、統計であるテクニカル分析が機能しにくくなる可能性が否定できません。

なぜなら、参加トレーダーは統計で言うところの母数(分母)であり、少なければ少ないほど、統計の信ぴょう性は薄れてしまうからです。

本来狙うべきトレンドは、トレンドがすでに強い終焉付近ではなく、これから仕掛けるトレーダーが多数いる『トレンドの初動』であるべきだと思います。   

前述のとおり、そのような参加トレーダーが多くいるほど、統計であるテクニカル分析が機能しやすくなるため、トレード手法の再現性が高まっていくからです。

以上、そもそもトレード対象に選ぶ通貨ペアの時点で、すでに致命的な点があったという解説でした。

エントリー判断が弱い

エントリーのチャンスを通知してくれるものの、最終的なエントリーの判断はトレーダーがしなくてはなりません。

ただ、エントリー判断となるものは主に水平ラインですが、その水平ラインの精度に疑問を感じざるを得ません。

それは、その水平ラインなどは、自動描画ツールによって、人間の手ではない機械の手で描かれたラインだからです。

仮に、全世界のトレーダーが同じ描画ツールを使い、チャート上にまったく同じ水平ラインが表示されるのであれば、その水平ラインは非常に多くのトレーダーに意識されるため、本当に高い精度と言えると思います。

しかし、多くのトレーダー、特に裁量トレードで大きく勝っている優秀なトレーダーほど自身の手で水平ラインを引く傾向にあるため、実際のところはツールが描く水平ラインを意識するトレーダーはまったく持って多くありません。

そして、ツールの水平ラインを意識するトレーダーが少ないということは、マーケティングFXで描かれる水平ラインによるエントリー判断の精度が低くなる事を意味します。

その上、エントリー判断としては「弱い」自動描画の水平ラインをもとに、トレーダー自身が自分自身で最終的にエントリーして良いかどうかを判断しなければなりません。

いくらチャンスを通知してくれると言っても、少なくとも「チャンスの可能性がある」という通知でしかないため、エントリーはトレーダー任せなわけです。

また、それ以前にステップ1~3で選定したトレード対象の通貨ペアは、前述のとおり、

・すでにトレンドが終焉で、いつ大きな反転が起こってもおかしくない
・トレンドが終わりに近い事で参加トレーダーが少なくなり、テクニカル分析が効きにくくなる

という致命的な通貨ペアを選定している可能性があります。

つまり、トレード対象とする通貨ペア自体が、そもそも誤っている可能性が非常に高い上で、さらにエントリー基準としている水平ライン自体も精度が低いため、その時点でこのマーケティングFXのトレード手法は致命的過ぎると言えるわけです。

総括。マーケティングFX【(株)e-FLAGS、楠山高広】のレビュー

今回の記事で挙げたマーケティングFXは、

・トレンドが強い通貨ペアを選定
・その通貨ペアを自動描画される水平ラインをもとにエントリーする

というトレード手法でした。

通貨の強弱からトレンド判定を行う点は、ただ闇雲にトレードする通貨ペアを選ぶよりも効果が高いと思います。

しかしながら、このマーケティングFXにおけるトレンド判定では、すでにトレンドが終わっている通貨ペアを選んでしまいがちです。

ですので、通貨ペアを選ぶ時点で、

・すでにトレンドが終焉で、いつ大きな反転が起こってもおかしくない
・トレンドが終わりに近い事で参加トレーダーが少なくなり、テクニカル分析が効きにくくなる

という非常に致命的な点を抱えていました。

その上、エントリーチャンスには通知がされるものの、その通知はあくまでも「エントリーできるかもしれない」という程度のもので、最終的なエントリー判断はトレーダーがしなくてはなりません。

その際、このマーケティングFXに付属する自動描画ツールによって描かれる、精度が低い「機会が描く水平ライン」でエントリーの判断を行います。

要するにライントレードですが、精度が低い上に、押し目買いや戻り売りを検討する際に、ラインに触れたか触れていないかなどの判断もトレーダーごとに「曖昧」になりがちです。

このような点から、返金保証が付いていると言っても、「手法とおりにトレードができていないので返金はできない」など、いくらでも言い逃れができる可能性が否定できません。

そもそもエントリー判断自体が曖昧ですから、仕方がない事だと思います。

実際のところ、多くのレビューサイトやブログでは、

・販売ページ内でトレード手法を明かしている点
・返金保証がある点

を非常に高く評価していますが、実際にこのマーケティングFXの手法を用いて勝てているという報告はなかなか見当たりませんでした。

レビューサイトやブログからすれば、「販売ページ内で手法を明かしている」「返金保証がある」という点は、アフィリエイトによる紹介報酬を得るためにアピールしやすいからこそ、特にトレード手法を検証せずに押し売りしている可能性が高いと思います。

また、いざマーケティングFXを購入してツールを導入したとしても、最終的なエントリー判断が難しい事で、挫折する人が決して少なくないと感じました。

その上、前述の致命的な点から、そもそも手法自体が勝てない可能性が非常に高いため、実践を何とか行えたとしても、勝てずに泣き寝入りする人も続出していると思います。

実際のところ、ネット上でマーケティングFXを高く評価しているブログやサイトでも、このマーケティングFXのノウハウを実践して勝てているという報告がほぼ皆無と言えるからです。

「販売ページ内で手法を明かしている」「返金保証がある」点で売りやすく、紹介報酬を得やすいからこそ、多くのブログやサイトがこのマーケティングFXに高い評価を下しているということは紛れもない事実かと思います。

トレードの世界で勝つべくして勝つためには、そのようなブログやサイトの情報に流されず、まずは正しい知識を身に付けるべきだと私は考えている次第です。

当ブログでは、10%前後の利益率をトレード1回あたりで出しているデイトレ手法を、記事の中で解説していました。

実際のチャートを使って、エントリーから決済まで図解しているので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

破産? 97.5%のドローダウン。オタケンのFX自動売買システム「DESIRE」評判とレビュー。

杉原です。

今回は、販売は大田賢二さん(株式会社オタケン)という情報販売業者の方が行い、国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したとされている、

FX自動売買システム「DESIRE」

という自動売買ツールのレビューと評判のまとめを行っていきたいと思います。

FX自動売買システム「DESIRE」
https://desire-system.com/

国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」のイメージ画像

記事タイトルにも書きましたが、この大田賢二さん(株式会社オタケン)が販売するFX自動売買システム「DESIRE」には最大97.5%ものドローダウンの発生を確認できた事もあり、どうしても推奨をしたくない自動売買ツールです。

破産に一直線か? 国立大学の博士号を持つ現役教授のFX自動売買システム「DESIRE」

この97%を超えるドローダウンに関しては、以前この『FX自動売買システム「DESIRE」』の販売ページに掲載されていたバックテストの画像(下図)で明らかになりました。

国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」のバックテストで発見されたドローダウン97%超え

文頭から申しております、『97.5%』の最大ドローダウンは、上図の赤枠が該当する部分です。

※相対ドローダウンは資金から「割合」で見た結果の最も大きな「損失」を抱えた際の数字になります。

ちなみにですが、この異常に大きなドローダウンに関して言及するレビューサイトや検証サイトが数多くあったためか、このバックテスト画像は現時点で販売ページから削除されています 

この『国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」』の購入を検討していた消費者が、97%を超えるドローダウンに関して言及しているレビューサイトやブログなどを目にすれば、客観的に考えて購入意欲をなくしてしまうでしょう。

(少なくとも、資金の97%ものドローダウンが発生していたEA(自動売買システム)を、喜んで買う人はほぼ皆無だと思います)

購入を希望する人が少なくなる結果として、このFX自動売買システム「DESIRE」の売上が下がってしまうため、販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)としては、自身の利益が削られるわけです。

そのような「不都合」に繋がる可能性が非常に高いからこそ、『97.5%』の最大ドローダウンを出していたバックテスト画像を削除したと考えられます。

話を戻しましょう。

もちろん、取引数量(ロット数)を下げれば、この97%を超えるドローダウンを改善させる事も不可能ではありません。

ロットを減らせば減らす分だけ、ドローダウンの金額も比例して減るため、結果として相対ドローダウンも減少させられるからです。

ですが、ロットを減らすということは、ドローダウンのような「損失」を減らせるだけではなく、勝っていた分の「利益」も減少させてしまう事は避けられません。

要するに、いくらロットを下げてドローダウンを減らそうとも、今度は「利益」も減ってしまうため、利益率が極端に悪くなってしまうということです。

先ほど挙げたバックテスト画像にもありましたが、5,000ドルの初期証拠金に対して、65,778ドルが純利益となっていますので、このFX自動売買システム「DESIRE」の利益利はEA(自動売買システム)にしては特に悪いわけではありません。

しかし、この利益率は、97%を超えるドローダウンがあった上での結果です。

97%ものドローダウンは、資金が97%減っている状態があった事を意味しますので、当初のトレード資金が「わずか3%」になってしまったということになります。

個人的な見解になってしまいますが、資金が3%まで減ってしまうような自動売買システムは、とても「健全」とは思えません。。。

なぜなら、3%まで資金が減った時点で、わずかな含み損が生じただけでも、完全に資金がショートしてしまうと予測ができるからです。

以上を踏まえた上で、

・バックテストの見方を知っている人
・知識のあるトレーダーや投資家

などの方々が、このFX自動売買システム「DESIRE」のバックテスト結果を見れば、

「使わない」
「使いたくない」

という感想を抱くのではないかと思います。

ただ、このFX自動売買システム「DESIRE」は、97.5%のドローダウンから復活して、5,000ドルの初期証拠金に対して、65,778ドルが純利益という実績を出して勝っていることも事実です。 

なぜ約97%ものドローダウンから復活ができているのかー

その辺りの「カラクリ」を解説させて頂きます。

 

そんな、資金が3%まで減少してからの復活劇を成し遂げたカラクリ=ロジックこそが、「ナンピン&マーチンゲール」です。

ナンピン&マーチンゲール~FX自動売買システム「DESIRE」のトレードロジック~

ナンピン&マーチンゲールとは、バカラをはじめ、ギャンブルで一発逆転をするために、負ける度に掛け金を倍々にしていく戦略(手法)の1つです。

FXで言えば、最初に建てたポジションの含み損が増えるれば、1回目のエントリーよりも大きなロットでナンピンしていきます。

さらに、1回目のポジションと2回目のポジション(ナンピン)の含み損が増えれば、2回目よりも大きなロットで再びナンピンをするわけです。

続けて含み損が広がれば、またしても、より大きなロットでナンピンをしていく、、、という流れがFXにおけるナンピン&マーチンゲールの説明になります。

実際のところ、このFX自動売買システム「DESIRE」のようなEA(自動売買ツール)では、基本的にトレードのロジックを確認することはできません。

しかしながら、販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)が用意したとされる販売ページの方には、明確にナンピン&マーチンゲール」を行っている事が分かる、下図のようなトレード実績(バックテスト)が掲載されていました。(基本はFXのデイトレードで、利確できない場合にポジションを保有したまま翌日以降に持ち越したままナンピンを続けています)

▼ナンピン&マーチンゲールの証拠1▼

FX自動売買システム「DESIRE」のナンピン&マーチンゲールの証拠1

▼ナンピン&マーチンゲールの証拠2▼

FX自動売買システム「DESIRE」のナンピン&マーチンゲールの証拠1

(ちなみに、上図のデイトレードにおけるナンピン&マーチンゲールを証明する画像も、多くのブログやサイトで言及されて以降、販売サイトからは削除されていました。)

上図において、

1列目=エントリーの日時
2列目=売買種目(ロングまたはショート)
3列目=ロット数
4列目=エントリーしたレート

をそれぞれ表しています。

そして、

・1列目にあるエントリー日時の順に並んでいる
・すべてのエントリーが同じ「買い(ロング)」

という点から、一番上のエントリー以外は、すべて「ナンピン」だと分かるわけです。

その上で、3列目の「ロット数」をご覧ください。

新たにナンピンした時のロットほど、大きな数値(ロット数)になっているはずです。

これが、先ほど説明しました、FXにおけるナンピン&マーチンゲールの手法を導入している、何よりの証拠になります。

ナンピン&マーチンゲールは本当に「悪」なのか?

ナンピン&マーチンゲールのトレードロジックは、決して悪い事ばかりではありません。

エントリーした価格まで戻れば、大きなロットでエントリーした分、一気に利益を取る事ができるからです。

ただし、ロットを大きくしてナンピンを繰り返していった結果、最終的に「損切り」するとなると、資金の激減は避けられません。

その上で、FXにおいて100%の勝率は有り得ない事を前提とすれば、このFX自動売買システム「DESIRE」で使われているFXのデイトレードにおけるナンピン&マーチンゲールのロジックは、

「ナンピンを繰り返した結果、最終的に損切り」

というパターンに、いつかは必ず遭遇してしまいます。

それこそが、先ほどお伝えしました、約97%ものドローダウンに繋がるわけなんです。

ハッキリ言ってしまえば、97%ものドローダウンから復活したカラクリは、このナンピン&マーチンゲールによるトレードロジックによって、一発逆転が「偶然」に当たっただけに過ぎません。

先ほども挙げたバックテスト画像にもあるとおり、バックテストの期間は「わずか2年」のみしか掲載されておらず、販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)側が、意図的に「偶然」勝てていた時期のみをピックアップしていたのではないかと思います。

少なくとも、EA(自動売買システム)のバックテストは人の手で行うわけではなく、トレードツールであるMT4のプログラミングで行うため、バックテストの期間は5年分でも10年分でも、数秒~程度で終了します。 

そんなバックテストは、消費者側の視点から見れば、バックテストの期間は長ければ長いほど、そのEA(自動売買システム)の信用度が増すはずです。

そして、信用度が高いほど購入意欲にも繋がるため、その信用度が増せば増すほど、FX自動売買システム「DESIRE」のようなEAの売り上げは上がると考えられます。

そのため、大田賢二さん(株式会社オタケン)側からすれば、あえて2年という極端に短い期間のみのバックテスト実績を出す意味がありません。

そういった視点から考えて見ても、あえて2年分しかバックテスト実績を載せなかった理由は、

「ナンピン&マーチンゲールのロジックが上手く機能した時期が2年分だけだったから」

とも推測ができるわけです。

 

以上が、FX自動売買システム「DESIRE」がバックテストにおいて97.5%もドローダウンしたにも関わらず、利益率を維持できていた「カラクリ」でした。

販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)は信用できない?

販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)が、このFX自動売買システム「DESIRE」の販売サイトで公表している実績は、「販売前」のものだけになります。

そのため、販売後からの実績がないため、実際のトレードで勝てているかが一切分からないわけです。

また、ネットでブログやサイトの評判を見ても、購入して稼いでいるという実績の報告は皆無でした。

実際に、このFX自動売買システム「DESIRE」を稼働させ、稼いでいるのであれば、その実績を販売サイトに追加していけば、より信用度が高まる事で売上は上がるはずです。

販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)側からすれば、売れれば売れる程、自身の利益になるため、信用度を高められるのであれば、それに越したことはありません。

少なくとも、このFX自動売買システム「DESIRE」は、完全な自動売買ツールですので、稼働させることに一切の手間はないはずです。

ですので、実績画像を出すことも、決して負荷があるわけではありません。

にも関わらず、あえてリアルトレードでの実績を公開しない理由は何なんでしょうか。

それはやはり、前述のナンピン&マーチンゲールのロジックにより、資金が枯渇してしまう現実があるからに他ならないからだと思います。

そのような自動売買ツールを20万以上の高額で売り続ける事に、個人的に疑問を感じていました。

客観的に見て明らかに勝てていない現実があるにも関わらず、20万を超える金額で売るという販売姿勢は、私個人としてはあまり好ましく感じません。

もちろん、考え方は人それぞれですので、販売者の大田賢二さんとしては「勝てるツール」と確信して売っていた可能性もあります。

ただ、多くのレビューブログや検証サイトにて、このFX自動売買システム「DESIRE」における、

・最大ドローダウン97.5%
・ナンピン&マーチンゲールのトレードロジック

について言及された後に、販売サイトからバックテストの画像や、ナンピン&マーチンゲールのロジックが分かるトレード画像を「削除」していることは紛れもない事実です。

これは、「勝てるツール」ではない事がバレた、販売者の大田賢二さん自身が感じたからに他ならないと思います。

(そうでなければ、あえて実績画像を削除する意味がないので。)

要するに、さまざまなブログやサイトで、ドローダウンやナンピン&マーチンゲールについて「ツッコミ」を入れられた事は、販売者の大田賢二さんは把握していたわけです。

だからこそ、証拠となる画像を削除していたのだと考えられます。

以上のことから、販売者の大田賢二さん自身は、このFX自動売買システム「DESIRE」が勝てないツールと知っていながら販売を続けていると推測できるわけです。

そういった事から、私の見解としては、販売者の大田賢二さん(オタケンさん)はあまり信用ができないのではないかと感じました。

総括:オタケンのFX自動売買システム「DESIRE」レビューと評判

以上、このFX自動売買システム「DESIRE」において、

・最大ドローダウン97.5%
・ナンピン&マーチンゲールのトレードロジック

という「致命的」な問題点を言及してきました。

加えて、販売者の大田賢二さん(株式会社オタケン)の販売姿勢にも触れた上で、今回のトレードツール「DESIRE」はとても推奨できるものではないという結論です。

結局のところ、儲かっている、稼いでいるのは、このFX自動売買システム「DESIRE」(販売価格20万以上)を売っているインフォプレナー(販売者の大田賢二さん)と、紹介料を貰うアフィリエイターだけだと思います。

以上、FX自動売買システム「DESIRE」のレビューと評判のまとめでした。

当ブログでは、不確かなツールに頼ること無く、10%前後の利益率をトレード1回あたりで出しているデイトレ手法を、記事の中で解説しています。

実際のチャートを使って、エントリーから決済まで図解しているので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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