「テクニカル分析」の記事一覧(6 / 6ページ目)

アウトラインから生成するチャネルラインの引き方

杉原です。

今回の記事では、チャネルラインの引き方になります。

ただ、一般的なトレンドラインを先に引くチャネルラインの引き方とは異なり、アウトラインを先に引いてチャネルラインを生成していく方法です。

アウトラインからチャネルラインを引けるようになる事により、

・エントリーのチャンスを逃さない
・回避すべき相場状況を見逃さない

などに繋がるため、利益率の向上が見込めるようになっていきます。

今回の記事で解説するアウトラインを主体としたチャネルラインの引き方とは別に、一般的なチャネルラインの引き方は、下記の記事をご覧ください。

>トレンドラインからチャネルラインを生成する方法

アウトラインからチャネルラインを引く方法

トレードツール「TradingView」を事例として挙げています。

>トレーディングビュー(TradingView)の公式サイトはこちら

まず下図のようにトレンドラインを引けない場合に、アウトラインから引くパターンが有効となります。

トレンドラインが引けないからこそ、アウトラインからチャネルラインを生成する相場例

上図は、黄色丸2つを安値同士で結ぶことでトレンドラインを引けそうですが、青線で図示したように、まだ前回高値を更新していないので、トレンドラインを引けるタイミングではありません。

下図のように前回高値を超えれば、トレンドラインを引けるようになります。

トレンドラインを引けるようになる条件

そこで、下図の赤丸で図示したように、高値同士でアウトラインを先に引ける部分を見つけました。

アウトラインからチャネルラインを引く

その上で、下図のように赤丸同士を高値としてアウトラインを引きます。

アウトラインからチャネルラインを引く

下図のようにアウトラインをクリックし、「中間点」である白丸をドラックアンドドロップして、アウトラインと平行なトレンドラインを生成していくわけです。

その際、黄色丸で図示した2つの「安値」を結ぶようにしてトレンドラインにできます。

アウトラインからチャネルラインを引く

結果、下図のようなチャネルが生成されました。

赤丸がアウトライン上にある「高値」、黄色丸がトレンドライン上にある「安値」です。

アウトラインからチャネルラインを引く

その後、時間が経過したチャートが下図になります。

黄色丸で図示したようにトレンドラインがしっかり機能しており、トレンドライン上で下げ止まっている事がお分かり頂けるはずです。

アウトラインからチャネルラインを引く

以上が、アウトラインを先引いてチャネルを生成する方法でした。

この方法により、この先「多くのトレーダーが意識する事になるチャネル」(トレンドライン+アウトライン)を先回りして予測することができます。

多くのトレーダーが意識するチャネルは、

値動きの範囲
反発による上昇や下降

の予測ができるようになるわけです。

トレーダーがいつ「買い」「売り」を行うかはある程度読む事は可能ですが、トレーダーごとの「注文数」をどうやっても読めません。

(トレーダーが持つ資金量はどうやっても分からないので)

その時点で、どこまで利幅を伸ばせるかという値動きの予想は読めるはずがないので、当てようとすること自体が不毛なわけです。

偶然当たる事はもちろんあるが、それは勝つべくして勝つトレードではなく、ギャンブルに過ぎません。

ただ、

値動きの範囲
反発による上昇や下降

は多くのトレーダーが意識するトレンドラインとアウトライン=チャネルを引く事で、ある程度の予測が立ちます。

その予測が遅れてしまえば、すでに価格が上がった時に買ってしまったり、すでに価格が下がった時に売ってしまう事で、いわゆる、

「天井買い」
「底売り」

を行ってしまい、そのため、多大な損失に繋がりかねません。

この「天井買い」「底売り」の回避ができれば、建玉分割を使って高い勝率を叩き出す事が可能になるので、利益率が必然的に向上していくことになるわけです。

もちろん、「天井買い」「底売り」を回避しただけでは、いつ利確できるかは分かりません。

そのため、

複数のチャネル
下位足と上位足を組み合わせたプライスアクション

によって、今現在「より多くのトレーダーが意識」しているのが「買い」か「売り」かを高い精度で見極めていきます。

それにより、仮にエントリー方向と逆行しても、短時間内にリバウンドで戻ってきて利確しやすくなる場面を見つけ出し、その場面で「のみ」トレードを行うことで、

「徹底して負けない」
「勝つべくして勝つ」

そんなトレードができるようになるわけです。

そのためにもチャネルラインの「漏れ」がないようにすることが重要であるので、このアウトラインを先に引いてチャネルラインを生成する方法を、ぜひともマスターして頂きたいと思います。

>ブログの目次はこちらから

含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

含み損ほぼなし。キリ番を利用した聖杯に近いFXのデイトレ手法。

杉原です。

本記事では、私が得意としている下図のような「キリ番(ラウンドナンバー)」を使ったFXのデイトレード手法を解説させて頂きます。

キリ番で引いた水平ライン

このデイトレ手法は勝率が高さに加え、『含み損』が非常に少ないため、ロット数を上げてトレードができることが大きなメリットです。

そんな今回の記事で解説する、勝率の高さを保ったまま「ロット数」を上げられるFXのデイトレ手法によって、私自身と私がFXのデイトレ手法を継承した方々が、下記のような高い利益率を1日で出せるようになっています。

【実践者の実績や生の声】

今回はそんな1日10%台の利益率を出せているデイトレード手法の一部を、実際に行ったトレードを例にチャート図を用いながら、

エントリー
決済(利確、損切り)

における条件まで掘り下げて解説させて頂きたいと思います。

キリ番を使ったデイトレード手法のエントリー条件

エントリー条件の具体的な話に入る前に、キリ番を利用したデイトレ手法の有効性を感じて頂くためにも、キリ番の仕組み/ロジックを簡単に解説させてください。

FXのデイトレードにおけるキリ番(ラウンドナンバー)の仕組み

まずキリ番(ラウンドナンバー)は、デイトレーダーだけではなく、非常に多くのトレーダーが意識する価格帯である事は間違いありません。

そのため、相場(ローソク足)がキリ番付近に近付くと、そのキリ番の価格帯が、

・サポートライン(支持線)
・レジスタンスライン(抵抗線)

のように機能します。

下図の赤枠がサポートライン(支持線)、緑枠がレジスタンスライン(抵抗線)として機能しているキリ番の例です。

キリ番で引いた水平ライン

このようにレジスタンスライン、サポートラインとしての機能をキリ番が果たしやすい事から、

・すでにポジションを持っているトレーダーは、キリ番を目安に利確を狙う
・ポジションを持っていないトレーダーは、キリ番付近で逆張りエントリーを狙う

という行動に出る傾向が非常に高くなります。

そんな性質を利用し、キリ番を使った逆張りのデイトレードを仕掛けていくのが、今回の記事で解説する、

「含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。」

にほかなりません。

では、この先は具体的なエントリー条件や決済条件について解説させて頂きます。

「逆張り」と表現しましたが、私が主戦としている時間足は「5分足」ということもあり、短期視点での逆張りとなっています。   

中長期視点では逆に「順張り」になる事もあり、私が逆張りでロングを狙う際に、中長期視点は順張りのロングを狙うような場面にも成り得るため、このデイトレ手法が持つ有効性の高さを表せている原理です。

エントリーのロジック

下図が、当デイトレード手法のチャート図です。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

早速、まずは簡単にチャート図の説明をさせて頂きます。

上図はドル円の5分足で、チャートに描かれているテクニカル指標は以下のとおりです。

  • キリ番=サポートライン(支持線)
    →黒の点線
  • 移動平均線
    →緑、オレンジ、青の順に期間が長い単純移動平均線(SMA)
  • チャネルライン
    →黄緑の下降トレンドラインと対になるアウトラインの組
  • エントリー場所
    →黒枠で図示したローソク足

以上が5分足チャート図の簡単な説明になります。

その上で前述のとおり、キリ番にローソク足が近づく際の「逆張り」を狙っていくのが、本デイトレード手法のポイントです。

ですが、単純にキリ番のサポートライン(支持線)を頼りにするだけでは逆張りの根拠が弱い事は否めません。

そこで、

・チャネルライン(アウトライン)によるサポート
・移動平均線のサポート(チャート図の青い移動平均線)

も同時に発生している事を確認し、根拠を強めていました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

キリ番1つによるサポートだけでは、「買い(ロング)」の注文を出すトレーダーはまだ少ないと考えられるため、

・チャネルライン(アウトライン)によるサポート
・移動平均線のサポート(チャート図の青い移動平均線)

が重なり、

・逆張りのエントリーを狙うトレーダー
・損切りまたは利確を狙う売りポジション保有中のトレーダー

と言った各々のトレーダーが「買い(ロング)」の注文を出してくるタイミングを狙っていくわけです。

ちなみに、青の移動平均線は5分足チャートにおいて多くのデイトレ―ダーが意識する120本平均線となっています。

また、この5分足120本平均線は、30分足チャートになると20本平均線となり、一般的な短期移動平均線であると同時に、ボリンジャーバンドの基準線としても非常に多くのトレーダーに意識される平均線になっていることは間違いありません。

そのため、この青の移動平均線はデイトレーダーはもちろん、中長期のスイングトレードを主体とするようなトレーダーにも意識されるので、サポート(支持)として有効に機能をしやすいわけです。

以上、ここまでは、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

サポートライン(支持線)として重なる事によって、非常に多くのトレーダーが「買い(ロング)」の注文を出す傾向が高まるので、このタイミングを狙って逆張りロングを狙うという話でした。

その上で、このデイトレ手法では、さらに精度を高めるためにパーフェクトオーダーも利用しています。

パーフェクトオーダー:複数の移動平均線が同じ方向に対し期間が長い移動平均線順に並んでいる状態

このパーフェクトオーダーも、本チャート図では買い方向に発動しているため、よりロングでのエントリーにおける精度を強く高めてくれているわけです。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1
ただ、実際のところ、上図における最も期間が長い移動平均線が、前述のとおり青(5分120本=30分20本)でした。

緑→オレンジ→青の順に期間が長くなっています

ゆえに、上図3本の移動平均線では、短期視点のデイトレーダーからFXのデイトレード~短めのスイングトレードまでの動向までをカバーしているに過ぎません。

要するに、長めのスイングトレードを行うような長期トレーダー勢の動向をカバーできていないわけです。

その上で、より勝率を上げるためにも、長期トレーダー勢も同時に買い(ロング)方向の意識が高い状況である方が望ましい事は間違いないと思います。

幾ら短期~中期トレーダーが買い(ロング)の注文を多く出しても、そんな長期トレーダーが売り(ショート)を強く意識するようであれば、トータルの売買バランスは拮抗してしまう可能性が否めません。

つまり、結果として買いが優先にならず、場合によっては逆行して損切りになる可能性もあります。

以上から、長期トレーダーが売り(ショート)意識していない事、その上でできる限り長期トレーダーも買い(ロング)を意識している事が望ましいというわけです。

そこで、下図のように長期の移動平均線も含めたパーフェクトオーダーが成立している場面をエントリー場所として狙っていたのでした。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図2

上図の移動平均線は、

緑→オレンジ→青→黒→紫

の順に期間が長くなっており、短期~中期~長期すべてを網羅した5本のパーフェクトオーダーが成立しています。

よって、

・短期
・中期
・長期

という、どの視点で見ても売り(ショート)は入りにくい状況であり、むしろ買い(ロング)の注文が入りやすい状況だということです。

だからこそ、ロングでエントリーした後は逆行せず、ほぼ含み損がないストレス0のデイトレードができていました。

勝率が高い状況のまま、含み損がほぼないということは、ロット数を相応に高められるようになります。

そのため、得られる利益率もそれなりに高くなってくるわけです。

以上が、本FXのデイトレード手法におけるエントリー条件と、そのロジック解説でした。

キリ番を使ったデイトレード手法の決済条件

ここからは、利確→損切りの順に、決済条件について解説させて頂きます。

利確のロジック

当FXのデイトレード手法では、エントリーした地点から最も直近のサポレジ(サポートラインまたはレジスタンスライン)で利確します。

今回の例ではロングでエントリーしているため、最も近いレジスタンスライン(抵抗線)にて利確するということです。

その上で、下図のようにオレンジの移動平均線が、一番近いレジスタンスラインですので、オレンジの移動平均線に触れる前に利確しました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

そのため、5分足が2本分なので、約10分以内という相応の短時間での利確でした。

この後もじわじわと上昇を続けてはいるものの、少しでも逆行の要素が出始める段階で、即座に利確をする方が「無難」「確実」だと私は考えています。

1つでも逆行の要素が現れれば、そこが逆方向のトレンドにおける「初動」、つまり大きな逆行の「スタート地点」になり、大きな損切りを被る可能性も否めないからです。

ですので、そんな危険を回避する意味でも、利幅をあえて伸ばさずに利確してしまいます。

もちろん、

「利幅を伸ばさなければ、利益もその分だけ小さくなるのでは?」

という意見もあるかもしれません。

ただ、エントリー条件で解説したとおり、当FXのデイトレード手法は、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

がサポートラインとして重なって機能しつつ、

・短期~中期~長期という5本の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立

している状況であるため、非常に高精度(勝率)でありながら、「含み損」がほぼないようなトレードになっています。

そのため、ロット数を極めて高く設定してトレードができるわけです。

ですので、数十pipsと大きな利幅を取る事なく、得られる利益、利益率は相応に高くなっていきます。

仮に「勝率」が低い上に「含み損」も大きい傾向がある場合、少なくともロスカットや数多くの損切りに備え、ロット数を低く設定せざるを得ないと思います。

逆に、「勝率」が高く「含み損」も低い傾向であれば、十分にロット数を高められるということです。

以上から、ロット数を上げる事で高い利益率を出せるため、あえて時間を掛けて利幅を伸ばす必要はありません。

その分だけ、1回のトレードが短時間で終わるため(この例では10分以内)、別の通貨ペアなどでチャンスが来た際に、すぐにエントリーすることができます。

逆に長時間の保有をしてしまうと、証拠金が足りずに、別の通貨ペアでチャンスが来ても、エントリーができません。

ただ、本デイトレード手法のように極めて短時間で終えられる事によって、別の通貨ペアで発生しているチャンスにも飛び乗れるメリットがあります。

結果として、トレード回数が増えることで、トータルの利益率を高めていける余地があるとうことです。

以上から、本FXのデイトレード手法における利確の場所は、

エントリー地点から最も近いサポレジ

がベストとしていました。

損切りのロジック

利確に対しての損切り条件は、非常に単純です。

エントリー時の条件が成立しなくなった段階で損切りを行います。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

本デイトレード手法のチャート図である上図で言えば、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

がサポートラインとして重なって機能しつつ、

・短期~中期~長期という5本の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立

している状況がエントリー条件であるため、これらの内、どれか1つでも成立しなくなった段階で損切りをするわけです。

つまり、

黒点線のキリ番
緑のチャネルライン
青の移動平均線

のいずれかが、下方に割り込みサポートラインとして成立しなくなった状況が損切りすべきタイミングになります。

ただ、5分足チャートであるため、ローソク足が確定するまでは、仮に下方に割り込んだとしても、下ヒゲを付けて戻ってくる可能性が否めません。

そのため、最終的な損切りは5分足が確定した際に割り込んだタイミングが最適です。

また、いずれか3つのサポートラインが不成立になった場合だけではなく、パーフェクトオーダーが不成立になっても同様に損切りをします。

まとめ。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

以上、今回の記事では、私が1日単位で10%台の利益率を出している、キリ番を使ったFXのデイトレード手法について解説させて頂きました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

改めて、エントリー条件から決済条件までを下記にまとめます。

  • サポレジが重複しつつ、短期~中期~長期の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立している際にエントリー
    →今回の例では「黒点線のキリ番」「緑のチャネルライン」「青の移動平均線」がサポートラインとして重複
  • エントリー地点から最も近いサポレジで利確
    →例では一番エントリー地点から近かったオレンジの移動平均線
  • 1つでもエントリー条件が成立しなくなった時点で即座に損切り
    →ヒゲで戻す可能性も考慮し、5分足の確定まで待つ

以上が、エントリーから決済までの条件でした。

私自身、この記事で扱ったキリ番をはじめ、トレンドラインやチャネルラインを含めた、いわゆる『ライントレード』を追究し続けており、下で掲載したようにデイトレードで1日あたり2桁台の利率を出すに至っています。

下図は1万円の資金から約500万に増やした際、1日あたり10%以上の利率を維持できた実績画像です。

MT4など取引ツール上の実績は「プログラムによる改変」という捏造や「デモ口座との見分けがつかない」との指摘があったため、取引した翌日にFX業者から送られてくる履歴メールを抜粋しています。

【実績の見方】

実績画像の見方

画像をクリック/タップすると、全画面表示が可能です。また、右側をスクロールして全部分の閲覧もできます。

▼複利運用で1万から約500万へ▼

1万から500万へ増やした複利運用の実績

上図のように、1日単位で2ケタ台の利益率を安定して出すに至った要因としては、本記事の基本的なロジックに加え、以下のような要点を徹底して押さえたことが挙げられます。

  • より大勢のトレーダーが意識する価格帯のキリ番を適用すること
  • 勝率と利益率を最大化するための、状況に応じた「損切り」と「利確」の条件を満たすこと
  • 毎日必ず訪れる「テクニカルの効き目が弱まる」特定の時間を避けること
  • 短期〜中長期まで、多くのトレーダーが意識しやすいラインをエントリー条件に適用すること
  • 勝率が低下しやすい「特定の相場状況」を避けるエントリー回避の条件を満たすこと
  • ライン以外に目視で確認できる中長期の流れに逆らわず、大きな逆行を避けて勝率の向上させること

上記の要点は一例ですが、本記事の内容とこれらを押さえた上で、2ケタ台の利益率を1日単位で出すべく、感覚的な判断を排除し再現しやすく体系化したデイトレ手法を継承しておりました。

※ラインの組み合わせや強弱によりトレード精度の向上が図れるようになり、現在は移動平均線を使わずとも、1日2ケタ台の利率を維持できるデイトレ手法にアップグレードしています。

そのデイトレード手法は無料の公式メールマガジンを通して、エントリー場所を含む細かなロジックを実際のチャート図を使って解説していました。

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リスクリワード1:2~3。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレ手法。

杉原です。

以前の記事では『高勝率の「窓埋め」を利用したFXのデイトレード手法』と題して、窓埋めを狙ったFXのデイトレ手法を、理論を踏まえた上でエントリーから決済までの詳細な条件を解説させて頂きました。

窓埋めに関しての基本的な解説は、上記の記事で図解していますので、必要に応じて参照なさってください。

対して今回の記事では、「窓が埋まった後」の値動きを狙ったFXのデイトレ手法を解説していこうと思います。

上記の記事で解説している手法とあわせて、

・窓埋め前
・窓埋め後

をダブルで取れるようになるので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

窓が埋まった後に逆方向に発生する「トレンドの初動」を狙ったFXのデイトレ手法

まず、窓に関しては、

「埋まらない窓はない」

と相場の世界で言われるほど、非常に高確率(8,9割)でその日の内に窓が埋まる傾向にあります。

FXで言えば、通常の平日は取引が24時間続いているため、週末明け月曜の早朝にのみ「窓」が発生し、大抵の場合が月曜の内にその窓は埋まっていく傾向です。

私自身が実践および提唱している、窓埋めを利用したデイトレ手法の中でも、本記事では、

「窓が埋まった後、逆方向に始まる『トレンドの初動』を狙う」

というFXのデイトレード手法になります。

エントリー条件

まずは、下図のように窓が埋まる事を確認します。

窓埋め後のトレンドを狙うため、窓埋めを確認する

図(5分足チャート)において、白の太線は窓が埋まる価格帯ですが、『1.ヒゲで戻される』で図示したように、窓が埋まると思いきやヒゲで戻されている事が分かると思います。

この段階では、ヒゲでしか窓が埋まっていない事でまだ窓の埋まりが弱いため、まだまだ窓埋めの方向(図で言えば上昇)に対して意識するトレーダーが少なくありません。

その上で、今回狙う場面は前述のとおり、窓が埋まり切った後の「逆方向」です。

ですので、まずは完全に窓が埋まり、多くのトレーダーが窓埋め方向(上昇)の意識がなくなり、ロング(買い)狙いのトレーダーがいなくなるレベルまで「待ち」ます。

その後、下図のように『2.実体で窓埋めが確定』において、ヒゲではなく実体でしっかり窓を埋めました。

窓埋め後のトレンドを狙うため、窓埋めを確認する

ここで初めて窓埋めの確定を認識するわけです。

ヒゲだけではなく実体でも窓が埋まる事で、多くのトレーダーが

「すでに窓は埋まり切った」

と判断し、窓埋め方向(上昇トレンド)への意識が一気に少なくなります。

ただ、だからと言って、この時点ですぐに逆張りでエントリーしてしまうのは、理に適っていません。

なぜなら、まだ窓が埋まった事でロング(買い)が減っただけに過ぎず、決してショート(売り)を意識するトレーダーが増えたわけではないからです。

そこで、買いを意識するトレーダーが、窓埋めの完了で一時的に減った事に合わせ、続いては売りを意識するトレーダーが増えるまで待ちます。

そんなショート(売り)を意識するトレーダーが増えるには、明確な下降トレンドの発生を確認することがベストです。

その後、下図『3.前回の高値と、前回の安値がともに切り下がっている「下降トレンド」の発生』で図示したように、明確な下降トレンドが発生した事の確認ができました。

窓埋め後に逆方向のトレンドが生じた確認

ダウ理論に基づくと、高値同士、安値同士がそれぞれ切り下がる事が下図のように下降トレンドとされています。ダウ理論に基づく下降トレンド   

対して上昇トレンドの定義は、高値同士、安値同士がそれぞれ下図のように切り上がっていることです。

ダウ理論に基づく上昇トレンド

この段階で、多くのトレーダーが上昇トレンドが終わり、下降トレンドが発生し始めた事を認識しだします。

ただ、この段階ではまだ、ダウ理論に基づいたトレンド定義が成立しただけに過ぎません。

もちろん、多くのトレーダーがショート(売り)を意識するような状況になってはいます。

しかし、より精度を高めるためにも、さらに多くのトレーダーがショート(売り)を意識しているかどうかを確認した方が無難です。

そこで、より多くのトレーダーがそのトレンドを意識しているかどうかを明確に判断することができる指標として、「トレンドライン」を推奨していました。(図の『4.トレンドライン』を参照ください)

窓埋め後、逆方向のトレンドラインが引ける

明確にトレンドラインが引ける事によって、多くのトレーダーがそのトレンドを意識することになります。

その結果、ショート(売り)を意識をするトレーダーが一気に増え出し、下降方向へと高確率で値動きが発生するわけです。

その上で、さらにトレンドラインが「チャネルライン」として引ける状況をベストとしていました。(図の『5.チャネルライン』を参照ください)

窓埋め後に引ける逆方向のチャネルライン

チャネルラインは図示してあるとおり、トレンドラインと平行なラインが引いて綺麗なN字にチャートが動いている事を認識できます。

N字の値動きはチャートパターンとして非常に多くのトレーダーに意識されるパターンにほかなりません。

そのため、単にトレンドラインが引ける状況よりもチャネルラインが引ける事により、遥かに多くのトレーダーがそのトレンドを意識するようになります。

よって、チャネルラインが引ける方が、図で言うところのショート(売り)を意識するトレーダーが劇的に増えるため、ショートでのエントリーが高勝率になるというわけです。

最後に下図『6.エントリー』にあるとおり、チャネルラインが成立した最初の頂点(高値)でショートをします。

窓埋め後の逆方向へのエントリー

以上がエントリー条件と、その背景にある具体的な理論でした。

ここまでの流れを下記にまとめましたので、改めてご確認頂ければと思います。

  • 窓埋めが完了した事でロング(買い)を意識するトレーダーが減った
  • 窓が埋まった後に高値同士と安値同士がともに切り下がり、ダウ理論に基づく下降トレンドが発生した事で、ショート(売り)を意識するトレーダーが増えた
  • さらに下降トレンドとしてトレンドラインを引ける事で、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識する
  • それに加え、下降トレンドのチャネルラインが引ける事により、綺麗なN字が目視され、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識するようになる
  • チャネルラインが成立した最初の頂点でショート

以上がエントリーのまとめでした。

続いては、利確と損切りについて解説させて頂きたいと思います。

利確の条件

チャネルラインが成立している以上、相対するラインに触れるまではポジションを持ち続けるというトレーダーが決して少なくありません。

ただ、前回安値の地点で、一旦ポジションを解消するトレーダーが少なからず現れ始めます。

押し目買いや戻り売りにおいて、前回の高値や安値で一度、利確をするというのが一般的な戦略となっている傾向にあるからです。

ですので、下図で言えば前回安値として引いた白太線で、一旦、売り優勢の状況が弱まるため、この時点で『7.利確』にあるとおり利確してしまいます。
窓埋め後に始まる逆方向トレンドの初動エントリーの決済ポイント
図では、前回安値を超えて、トレンドラインと相対する平行なライン(アウトライン)まで下降しているものの、先ほど触れたとおり、前回安値の時点でポジションを解消するトレーダーが現れ始めるため、一旦下げの優勢が弱まる事は確かです。

そのため、

・前回安値で利確
・アウトラインで利確

する場合では、明らかに前者の「前回安値で利確」した方が勝率が高まるというわけです。

もちろん、アウトラインまでポジションを持てば、その分だけ利幅は広がるものの、利確までに掛かる時間が非常に長くなることは避けられません。

早く利確してしまえば、その後、別のデイトレ手法でチャンスが来た際に、すぐさまエントリーができるので、トータルの利益率を向上させられる事が見込めます。

また、「前回安値」と「アウトライン」で利確した場合でも、それほど大きく利幅に差が出るわけではありません。

以上を踏まえ、前回安値で利確することがベストとして推奨していた次第です。

損切りの条件

続いては、利確に対して損切りについての解説です。

エントリーに利用したチャネルライン(トレンドライン)が実体でブレイクした段階で「損切り」します。

窓埋め後に始まる逆方向トレンドの初動エントリーの決済ポイント

少なくとも、チャネルラインが崩れた時点で、この下降トレンドを意識するトレーダーが一気に減り始めるからです。

仮にトレンドラインが上昇方向にブレイクされ始めれば、

・下降トレンドを意識するトレーダーが減る
・逆に上昇トレンドの初動をとらえようとするトレーダーが増える

ということが考えられるため、その後、一気に上昇トレンドが始まりだす危険性があります。

そこで、トレンドラインが上昇方向にブレイクされた段階で、即座に損切りをしておけば、これから始める上昇トレンドの波に巻き込まれて大損する事を避けられるわけです。

何より、損失幅を限りなく少なくできるため、リスクリワード(損失:利益)で見ても1:2~3は見込めます。

その上、損切りになる場合は、エントリーから早い段階でラインがブレイクされて損切り条件になるため、

・勝率
・リスクリワード

に加えて、時間効率も悪くありません。

前述のとおり、短い時間でトレードを完結できれば、別のデイトレ手法でチャンスが来た場合に、すぐさまエントリーし、トータルの利益率を高められるという大きなメリットがあります。

以上を踏まえた上で、チャネルライン(トレンドライン)が逆方向に実体でブレイクした段階で「損切り」するというのが、損切り条件としてベストだと考えていました。

ヒゲではなく「実体」としているのは、ヒゲでブレイクしただけでは、まだラインの中に戻ってくる可能性があるため、5分足の実体でブレイクが確定した時点を損切り条件としていた次第です。

まとめ。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレード手法。

本記事では、窓埋め後にトレンドが反転した際の「初動」を狙ったFXのデイトレ手法を解説してきました。

窓埋め後を狙った高勝率のデイトレード手法のまとめ

下記に、エントリーから決済までの流れをまとめますので、ぜひ上図とあわせてご確認ください。

  • 窓埋めが完了した事でロング(買い)を意識するトレーダーが減った
  • 窓が埋まった後に高値同士と安値同士がともに切り下がり、ダウ理論に基づく下降トレンドが発生した事で、ショート(売り)を意識するトレーダーが増えた
  • さらに下降トレンドとしてトレンドラインを引ける事で、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識する
  • それに加え、下降トレンドのチャネルラインが引ける事により、綺麗なN字が目視され、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識するようになる
  • チャネルラインが成立した最初の頂点でショート
  • 前回の安値で利確
  • チャネルライン(トレンドライン)を逆方向(上昇方向)に5分足の実体でブレイクされた時点で損切り

以上がエントリーのまとめです。

本記事の例ではショートでしたが、ロングの場合は「売りと買い」「上昇と下降」が逆になるだけで、まったく同じ流れになります。

今回の記事で使った「トレンドライン」に関して、ラインの反発ではなく「ブレイク」によって大きな利益を出すデイトレ手法を確立し、記事の中でエントリーから決済までの図解を公開していました。

良ければ下記のリンクからご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

高勝率の「窓埋め」を利用した『鉄板』のデイトレード手法

杉原です。

今回はFXで「窓埋め」を利用した有効性の高いFXのデイトレード手法を

・エントリー条件
・決済条件

までを詳しく解説していきたいと思います。

FXで言えば、週末の終値と週明けの始値の乖離が「窓」に該当し、毎週月曜の朝一に開く下図のような赤枠を埋める方向を狙ったトレードが簡単な「窓埋め」の手法です。

窓埋めの例

実際のところ、トレードの世界では、

「埋めない窓はない」

と言われるほどで、月曜朝に開いた窓は、非常に高確率で埋まる傾向にあります。

そんな月曜朝に開いた窓は、

・ポジションを持ち越した人達の利食い
・窓埋めを狙った人達の新規エントリー

といった注文が同じ方向(売りか買いか)に入って来る事もあり、8~9割が埋まる傾向にあると言っても過言ではありません。

そのため、FXにおいて、窓が埋まる方向にエントリーする「窓埋め」のデイトレード手法の勝率は決して低くないわけです。  

むしろ、高勝率だと思います。

そんな背景もあり、非常に多くのトレーダーが窓埋めトレードに挑戦しています。

ただ、単に窓埋めを狙うだけでは、思うように利幅が取れなかったり、損切り時の損失が大きくなり「コツコツドカン」になってしまいがちです。

そこで今回は、高確率で埋まる窓=「窓埋め」を利用した、リスクリワードを下げないまま高勝率を出せるFXのデイトレード手法を解説していきます。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法~窓埋め方向に生じた明確なトレンド狙い~

私が実践し提唱している中で今回の記事で解説するFXのデイトレ手法は、窓埋め方向へのエントリーです。

エントリー条件

そんなエントリー条件は以下になるので、下図とあわせてご確認ください。

下図のように「まだ窓が埋まっていない状態」で、

・ダブルボトムを形成(赤実線の枠2つ)
・そのダブルボトムを下回らずに、窓埋め方向にトレンドラインが引ける(赤実線のライン)
・そのトレンドラインのタッチを狙ってエントリー(青点線)

以上が、私が提唱する1つ目の窓埋め利用のデイトレ手法における、エントリー条件です。

(下図は5分足チャート)

FXにおいて窓埋めを利用したFXのデイトレード手法

なぜ、この条件が高勝率になるのか、その原理を解説させて頂きます。

高勝率の原理

まず、相場の世界において、

「埋まらない窓はない」

と言われるほど、デイトレーダーだけではなく、スイングトレードを主体としている人も含め、非常に多くのトレーダーが窓埋めを「期待」した上で意識していることは確かです。

だからこそ、非常に高確率で窓が埋まっている傾向にあります。

その上で、いつ、どのタイミングで窓が埋まるかは読めないものの、多くのトレーダーが窓埋めの方向にポジションを持とうと、エントリーの機会を伺っているわけです。

この時点で、先ほどの図で言えば、多くのトレーダーが「ロング(買い)」方向のエントリーを狙っているという事

加えて、ダブルボトムの形成は、その安値を下回らなければ、トレンドが転換し、一気に強い上昇トレンドになる傾向にあり、そんな傾向を多くのトレーダーも意識しています。

そのため、形成されたダブルボトムを下回らず、上昇トレンドが発生し始めた時点で、さらにロングを意識してエントリーのタイミングを計るトレーダーが増えるわけです。

ただ、ダブルボトム形成後に、明確に上昇トレンドが始まったかどうかは、判断が難しい事は否めません。

少なくとも、

「そろそろ上昇トレンドになるかな」

という「感覚的」な判断では、そこから下落に巻き込まれる危険性もあります。

そもそも窓が埋まる確率は、それなりに高いと言っても、100%ではないからです。

そこで、より多くのトレーダーが「上昇トレンド」になった事を確認できる材料として、「トレンドライン」が引けるかどうかを、上昇トレンド突入の判断材料に使います。

FXにおいて窓埋めを利用したFXのデイトレード手法

もちろん、安値と高値がともに切り上がっていれば「上昇トレンド」と判断するトレーダーもいるかもしれません。

ただ、トレンドラインが引けた段階で、より多くのトレーダーが現状の相場状況を「上昇トレンド」と認識する傾向にあります。

そのため、上昇のトレンドラインが引ける事によって、さらに多くのトレーダーが「ロング(買い)」のエントリー機会を伺うようになるわけです。

よって、ここまでの流れで、

・窓が下方向に開いた
・ダブルボトムが形成された
・ダブルボトムを下回らずに窓埋め方向にトレンドラインが生成された

ということが重なったため、非常に多くのトレーダーが「ロング(買い)」を意識するようになりました。

その結果、非常に高い確率で、青枠でのエントリーが高勝率になるということです。

ローソク足が青枠に入った際の陰線がエントリーのタイミングになります。

決済条件

先程までのエントリー条件に続いては、利確と損切りのタイミング、条件について解説していきます。

利確の条件

まず、利確に関してですが、窓埋め狙いのトレードにおいて、

「窓が埋まるまでポジションを持ち続ける」

という考えのトレーダーは少なくないと思います。

ただ、前述のとおり、100%窓が埋まるとは限りません。

そのため、窓埋めが完了するまでポジションを持とうとすると、そこから逆行し、せっかく膨らんだ含み益が「マイナス」に転じる可能性もあるわけです。

また、エントリー後、いつになったら窓埋めが完了するか読む事はなかなかできません。

つまり、窓埋めが終わるまでポジションを保有し続けるという方針は、勝率の低下だけではなく、保有時間が長くなってしまう事によるトレード効率の悪さを招いてしまうということです。

以上の事を踏まえた上で、私が実践し推奨している利確のポイントは、

「前回の高値」

になります。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法における利確の条件

少なくとも、上図において、エントリー直前の高値である「前回の高値」が最短の「買いが弱まるポイント」に他なりません。

前回の高値を超えるかどうかで、この上昇トレンドが継続するかどうかが決まるため、多くのトレーダーが、

「一旦、利確しておこう」

と考え、決済(売り注文)を出す傾向にあるからです。

ですので、前回の高値から上昇の値動きが止まり、そこから下降トレンドが始まる可能性も否めません。

図の例では、その後も上昇を続けていますが、前回の高値で利確してしまえば、ローソク足2本分(5分足)で利確ができるので、

「10分以内」

でトレードが完結できます。

そのため、非常にトレード効率が高くなり、別のデイトレ手法でのチャンスが訪れていれば、そちらのロジックでトレードを行い、トータルの利益率を高める事もまったく不可能ではありません。

以上のような考えから、

・勝率の向上
・利益率の向上

を踏まえた上で、私自身はエントリー場所から見た「前回の高値」こそが、ベストな利確ポイントだと考えている次第です。

【実践者の実績や生の声】

損切りについて

利確に対しての損切り条件は、

「トレンドラインをブレイクされた場合」

です。

少なくとも、明確に多くのトレーダーから意識されるようなトレンドラインは、ブレイクされた途端に、そこから逆方向のトレンドが始まりだす可能性もあります。

そのため、トレンドラインが破られた時点で損切りをしておかない事には、最悪の場合、逆方向の「トレンドの初動」に巻き込まれ、大損になる危険性も否めません。

その上で、トレンドラインがブレイクされた時点で損切りをすれば、損失額がそれほど大きくなくて済むため、リスクリワード(損失:利益)も良好に保つ事ができます。

だからこそ、損切りのタイミングは下図のトレンドラインがブレイクした時点がベストだと考えているわけです。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法における損切りの条件

ただ、トレンドラインをブレイクと言っても、ローソク足の途中で一時的にブレイクする場合も少なくありません。

その後、ヒゲを付けてトレンドライン内に「戻る」事も多々あります。

そのため、ローソク足の途中でトレンドラインが破られたと言って損切りせずに、5分足においてローソク足が確定し、

ローソク足の実体

がブレイクした時点が損切りとしてベストだと考えています。

まとめ。高勝率の「窓埋め」を利用したFXのデイトレード手法。

本記事のまとめです。

高勝率かつ良好なリスクリワードである、「窓埋め」利用したFXのデイトレ手法を解説していきました。

エントリーから決済までの条件は、下記になりますので、下図とあわせて再確認頂ければと思います

  • エントリー条件
    ・ダブルボトムを形成(赤実線の枠2つ)
    ・そのダブルボトムを下回らずに、窓埋め方向にトレンドラインが引ける(赤実線のライン)
    ・そのトレンドラインのタッチを狙ってエントリー(青点線)
  • 利確の条件
    ・エントリー地点から見た前回の高値
  • 損切りの条件
    ・エントリーに利用したトレンドラインを5分足の実体がブレイクした時点

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法におけるエントリーから決済までの図解

少なくとも、本記事で解説したトレード手法は、「勝率」「リスクリワード」が良好であるため、利益率を高くすることが可能なFXのデイトレ手法になっています。

ただ、この記事で解説したトレンドラインの反発を利用したロジックに対し、トレンドラインのブレイク手法によって一度の取引で2桁台の利益率を出すデイトレ手法もあり、そんな手法を確立した上でブログ内で公開していました。

下記の記事では、エントリーから決済までの図解をしていますので、ぜひ下のリンクからご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

【図解】水平線(水平ライン)で1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

【図解】水平線(水平ライン)で1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

杉原です。

以前の記事では、機能しやすい有効な水平線(水平ライン)の引き方を解説していました。

そこで今回は、そんな効きやすい水平線(水平ライン)を活かし、私やクライアントが1日10%以上の利益率を出しているFXのデイトレ手法を解説させて頂きたいと思います。

私自身、本記事で解説するような水平線(水平ライン)を使ったトレード手法を取り入れていることで、1日10%台の利益率を出せる専業デイトレーダーとして活動ができるレベルになりました。(実績に関しては下記の記事で紹介しております。)

>ご挨拶とFXのデイトレード実績の紹介

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

本記事では、それほど有効性の高いトレード手法を解説していきますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

前提:水平線(水平ライン)の特性

水平線(水平ライン)を使ったトレード手法の前に、水平線(水平ライン)の特性について簡単に触れさせてください。

この特性を頭に入れておかない事には、この後に解説する水平線(水平ライン)を使ったトレード手法の理解ができなくなるからです。

その上で水平線(水平ライン)は、引いた価格帯で「反発」が起こりやすいという特性があります。

下図がその例です。

レジスタンスラインとして機能する水平線(水平ライン)
上図の緑枠で図示したように、水平線(水平ライン)を引いた価格帯の付近で繰り返し「反発」している事が見てとれるはずです。

以上が水平線(水平ライン)を使ったトレード手法を掘り下げて解説していくにあたっての「前提」となる水平線(水平ライン)の特性についてでした。

では、ここからは具体的な水平線(水平ライン)を活かしていくトレード手法について細かく解説させて頂きます。

水平線(水平ライン)のトレード手法1.水平線(水平ライン)以外のサポレジが重複する点を狙う

私が実践し、推奨している水平線(水平ライン)を使った高勝率のトレード手法は、先ほど挙げた水平線(水平ライン)の特性である「反発」を狙っていきます。

要するに、「レジスタンスライン(抵抗線)」もしくは「サポートライン(支持線)」にローソク足が近付く付近で、逆張りのような形でエントリーするわけです。

レジスタンスライン(抵抗線)に対してはショート(売り)で、サポートライン(支持線)に対してはロング(買い)で、それぞれエントリーを狙っていく形になります。

基本的な方針としては、下図の緑枠ではショート、赤枠ではロングを狙ってエントリーしていくということです。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

ただ、当然ながら、すべての水平線(水平ライン)が必ず100%近い確率で反発するとは限りません。

全トレーダーがその水平線(水平ライン)の価格帯を意識してトレードをするのであれば、限りなく100%に近い確率で反発するかもしれないものの、基本的にその価格帯をすべてのトレーダーが意識することは有り得ないはずだからです。

ですので、基本的に水平線(水平ライン)だけでは反発する確率はそれほど高くはりません。

下図が、水平線(水平ライン)が機能せずにブレイク(突破)されていったチャート図になります。

水平線(水平ライン)のブレイク

上図では緑枠の価格帯でレジスタンスライン(抵抗線)として機能していたものの、3つ目の緑枠以降も逆張りしようとエントリーを試みると、

一気にこの水平線(水平ライン)をブレイク

して大きな損失を被ってしまいました。

このように、水平線(水平ライン)はいつか必ず機能しなくなるため、水平線(水平ライン)だけでは反発の確率を極限まで高める事はなかなかできません。

そこで反発の確率を極限まで高める事で勝率を大きく向上させるために私が行っていることは、同じく「レジスタンスライン(抵抗線)」もしくは「サポートライン(支持線)」として機能しているラインが水平線(水平ライン)と『重複』する場面を狙っていくことになります。

私自身、レジスタンスまたはサポートを一括して『サポレジ』と表現しています。

FXなどトレードの世界では一般的に、レジスタンスまたはサポートを合わせて「サポレジ」もしくは「レジサポ」と略される事が多いです。  

ただ、「レバニラ炒め」と「ニラレバ炒め」の違いと同じく、「サポレジ」も「レジサポ」も、どちらも意味合いは変わりません。

私自身は「口に出して言いやすい」という理由があるため、「サポレジ」の方で統一させて頂いておりました。

そんな水平線(水平ライン)以外のラインとしてサポレジとして機能を果たし、有効性が高く私が重宝しているテクニカル指標が、

・トレンドライン
・チャネルライン

になります。

以下の図が、それぞれトレンドラインとチャネルラインのチャート例です。

レジスタンスライン(抵抗線)として機能するトレンドライン

レジスタンスラインとして機能しているトレンドライン

サポートライン(支持線)として機能するトレンドライン

サポートラインとして機能しているトレンドライン

サポレジとして機能するチャネルライン

レジスタンスラインとしてもサポートラインとしても機能するチャネルライン

以上が「トレンドライン」と「チャネルライン」のチャート図になります。

下記に、トレンドラインとチャネルラインに関して解説した記事がありますので、あわせてご覧になってみてください。

先程の図をご覧頂けると分かるように、水平線(水平ライン)以外でも、トレンドライン・チャネルラインも、それぞれがサポレジとして機能しているラインです。

これら、

水平線(水平ライン)
トレンドライン
チャネルライン

をサポレジとして、いくつか「重複」する場面になると、より多くのトレーダーにそのサポレジが意識されるようになります。

そのため、

・重複するラインがレジスタンスラインならば売り注文
・重複するラインがサポートラインなら買い注文

がそれぞれ同時間帯に「多発」するからこそ、水平線(水平ライン)だけで反発を狙った場合に比べ、非常に高確率での反発が見込めるわけです。

その結果、とても高勝率を期待することができるトレード手法になっていきます。

サポレジが重複する「おいしい相場」の事例

下図が、そんなサポレジが重複する「おいしい相場」のチャート図例です。

サポレジが一度に重複するチャート図

上図の緑枠がレジスタンスラインとして、

赤の水平線(水平ライン)(キリ番)
青のチャネルライン
緑のトレンドライン

が一度に重複しているかと思います。

そんな重複ポイントこそが、前述のとおり、多くのトレーダーによる売り注文が一気に入りやすい場面にほかなりません。

だからこそ、この上図の緑枠で図示した重複ポイントでショート(売り)することで、エントリー後すぐに『含み益』が発生して高確率で価格が下落し、高い勝率を誇れるわけです。

ただ、そうは言っても、いつかは利確しないことには、含み益は単なる幻に過ぎません。

そんな幻想の利益である含み益を『現実の利益』に変えるには、最適な場所で利確を行う必要があります。

そこで私が推奨している利確のポイントは、エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある点です。

解説のため、先程の図を改めて掲載いたします。

サポレジが一度に重複するチャート図

上図の赤枠で図示した箇所が、エントリー方向の進行を阻むサポートラインです。

この図例では、エントリー方向は「ショート」なので、値動きの進行は下落方向になります。

そんな下落方向への進行を阻むサポートラインが、黒の実線で図示している水平線(水平ライン)にほかなりません。

重要な考え方として、1つでもサポレジがあるのであれば、その時点ですぐに利確することです。

実際のところ、

・水平線(水平ライン)
・トレンドライン
・チャネルライン

など、1つのサポレジだけでも5~7割ほどは反発する確率があります。

そのため、せっかくサポレジが重複する箇所でエントリーして含み益が大きく出ても、1つのサポレジがエントリー方向の進行を阻むようであれば、5~7割で逆行し始める可能性があるということです。

つまり、そこで決済しない場合、含み益が小さくなったり、場合によっては含み損に転じ、損切りになる可能性も否定できません。

そこで、1つのサポレジがエントリー方向の進行を阻むようであれば、即座に利確し、含み益を現実の利益に変えてしまう事で、高勝率の維持ができるわけです。

上図では、決済(利確)した赤枠(黒の実線で図示した水平線(水平ライン))を一旦はブレイクしているものの、少しブレイクした後に上昇に転じていました。

損切りはどうするのか?

ここまでは、

・サポレジが重複するポイントでエントリー
・エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある地点で利確

という流れで、私が実践しているトレード手法の解説を行ってきました。

その上で最後に、「いつ損切りを行うのか」という重要な損切りについて解説させて頂きたいと思います。

この損切りに関しては至って単純で、私が実践している損切り基準の1つは、

「重複しているサポレジがなくなった時点」

での損切りです。

先程から例にしている下図で言えば、赤の水平線(水平ライン)(キリ番)がブレイクされた時点で即座に損切りします。

サポレジが一度に重複するチャート図

赤の水平線(水平ライン)がブレイクされた時点で、レジスタンスラインは0になるため、仮に逆行して上昇しても反発して下落に転じてくれる可能性は極めて低くなるからです。

いかがでしょうか。

至ってシンプルかつ明確な損切り基準かと思います。

逆に、重複しているサポレジがブレイクされた時点でも損切りせずにいると、エントリーした方向とは逆方向へと一気に値動きが加速してしまう可能性があるため、大きな損失を受ける危険性が否めません。

だからこそ、重複しているサポレジがブレイクされた時点で素直に負けを認めて損切りをするわけです。

そうすることで、損切り額もできる限り少ないトレードが実現できるようになるため、リスクリワード(損失:利益)の割合も悪くはなりません。

まとめ。水平線(水平ライン)のサポレジを使った高勝率のFXトレード手法

以上、今回の記事では、私が現に実践している水平線(水平ライン)のサポレジ(サポートラインまたはレジスタンスライン)を使った高勝率、高利益率を狙えるFXトレード手法を、原理原則から掘り下げて解説させて頂きました。

そんなトレード手法に関して、エントリーと決済のポイントを以下にまとめます。

  • サポレジが重複するポイントでエントリー
  • エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある地点で利確
  • 重複しているサポレジがブレイクされた時点で損切り

以上、至ってシンプルであるものの、しっかりと理にかなっているトレード手法になっていると自負しておりました。

本記事で解説した「サポレジの重複」を利用したトレード手法は、高勝率の維持ができるだけではなく、損切り幅が非常に少ないことも特徴になっています。

よって、

・勝率が高い
・損切り幅が少ない

という点から、「ロット数を大きくできる」という非常に大きなメリットに繋がってくるわけです。

結果として、

・高勝率
・少ない損切り幅
・大きめのロット設定

が実現するトレード手法になるため、「利益率」が非常に高くなってきます。

獲得pipsと利益額、そして利益率の違い

多くのトレーダーが「獲得pips」や「利益額」を自慢していますが、それほど、これらの自慢に意味はありません。

なぜなら、「いくらのトレード資金でトレードしているか」によって、得られた「獲得pips」や「利益額」の『価値』が大きく変わってくるからです。

たとえば、月に100万円の利益額を獲得しているというトレーダーがいるとします。

もちろん、その利益額だけ見れば、それなりに評価ができるレベルの成績かもしれません。

ただ、そのトレーダーが5000万円のトレード資金を使っていたとしたら、月間の利益率(月利)はたったの2%しかないということです。

実際のところ、ネット上で「獲得pips」や「利益額」をアピールしているトレーダーは大抵が、このように低い利益率だったりします。

ほとんどの場合、損切り額が大きかったり勝率が低い事もあり、ロットを大きくできないからこそ、そのようなトレーダーは低い利益率になっているわけです。

ロット数を下げたままポジションを放置していれば、そうそうロスカットにならないため、時間を掛ければ「獲得pips」や「利益額」はいくらでも伸ばせてしまいます。

これが「獲得pips」や「利益額」をアピールするトレーダーたちの手口?にほかなりません。

高い利益率こそがトレード手法の価値

いかにして、少ないトレード資金で大きな金額を稼ぐかという『利益率』にこそ、トレード手法の「価値」があると私はトレードを始めた初期から考えていました。

その上で、

・高勝率
・少ない損切り幅
・大きめのロット設定

を実現できるようなトレード手法に行き着いていたわけです。

そんな私自身や私がトレード手法を継承したクライアント達の利益率は、月間ではなく1日あたりにして10%台を出せる程になっています。

トレード実績に関しては以下の記事で例を挙げていますので、興味がありましたら目を通してみてください。

>ご挨拶とFXのデイトレード実績の紹介

>【一覧】私のデイトレ手法を使って成果を出された方々の実績と感想

また、本記事で取り扱った「サポレジの重複を狙ったトレード手法」に関して、

  • 水平線(水平ライン)やトレンドライン、チャネルライン以外のサポレジとして使っているテクニカル指標
  • より勝率を高めるために、サポレジの重複があっても「回避」すべき相場状況
  • トレード対象としている具体的なFXの通貨ペア名称
  • FXの通貨ペア「以外」に私がトレードしていて、最も高い利益率を出している銘柄

などを含め、下記でより深く解説していますので、宜しければあわせてご覧になってみてください。

>無料~『専業FXデイトレーダーの会』公式メールマガジンのご案内はこちら~

それでは本記事はこの辺で。

また次回の記事でお会いしましょう。

杉原。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、ほかの関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

機能する有効な水平線(水平ライン)は「どこ」に引くのがベストか。

杉原です。

今回の記事では、水平線(水平ライン)(水平線)の有効な引き方、機能する引き方について図解で記事をしていきます。

水平線(水平ライン)はRSIやRCIなどのテクニカル指標とは異なりパラメータがありません。

そのため、より多くのトレーダーと同じラインを意識しやすくなるため、統計の観点から見ても水平線(水平ライン)は「精度が高い傾向にある」と言えると思います。

その反面、

「水平線(水平ライン)は『どこ』に引けば良いのか」

という部分で悩んでいるトレーダーは少なくないようです。

現に、当ブログを通じて読者の方々からも、定期的に相談を頂いておりました。

そのような背景もあり、今回は「どこ」に水平線(水平ライン)を引くべきかの明確な「答え」を図解で記事していきたいと思います。

どこの価格帯に水平線(水平ライン)を引くべきなのか

以下4つが、私が意識的に引いている水平線(水平ライン)の価格帯です。

  • 1.キリ番
  • 2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯
  • 3.ロールリバーサルとして機能している価格帯
  • 4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

では、1~4までを図解で説明させて頂きます。

1.キリ番

キリ番は「キリの良い価格」を指しており、ラウンドナンバーとも言われる価格帯です。

そんなキリ番ですが、FXのドル円で言えば「110.00」などのような0が3つ並ぶ「トリプル0」が非常に多くのトレーダーに意識されているものの、107.00円など、キリが良い価格であれば十分に多くのトレーダーに意識されている傾向にあります。

以下が、ドル円のチャートにてキリ番で引いた水平線(水平ライン)の例です。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

緑枠がレジスタンスライン(抵抗線)、赤枠がサポートライン(支持線)として機能していた点です。

その上で、前述の00だけではなく、「104.50」のような価格帯でも機能している事がお分かりになるかと思います。

そのため、『00』を実線の水平線(水平ライン)だけではなく、『50』を点線の水平線(水平ライン)で図示いたしました。

このように、『00』だけではなく、その中間地点である『50』も多くのトレーダーに意識されているからこそ、レジスタンスラインまたはサポートラインとして機能しているわけです。

これは、ドル円に限った事ではありません。

ユーロドルやポンドルなどのドルストレートでも同様に、『00』だけではなく、その中間地点である『50』でも有効に機能を果たす水平線(水平ライン)になっている傾向にあります。

なぜなら、特に水平線(水平ライン)を引かないようなトレーダーでも、自身の持っているポジションをどこで決済(利確または損切り)しようか考える際に、

「105.00円」
「104.50円」

など、キリが良い価格に差し掛かる前に決済しようという心理が働く傾向にあるからです。

ですので、水平線(水平ライン)を引いているトレーダーはもちろん、それ以外にも普段から水平線(水平ライン)引かないトレーダーにさえも意識される価格になります。

結果的に、非常に多くのトレーダーがキリ番の付近で決済注文を出そうとするので、多くの注文がキリ番の価格帯で入るため、『00』や『50』と言ったキリ番で引く水平線(水平ライン)は有効に機能する傾向があるわけです。

また、そのようなキリ番の性質を利用して、キリ番に価格が近づく際に「逆張り」でエントリーを仕掛けるトレーダーも少なくありません。

そのため、

・レジスタンスライン(図の緑枠)では「決済の売り」「逆張りエントリーの売り」
・サポートライン(図の赤枠)では「決済の買い」「逆張りエントリーの買い」

がそれぞれ入る傾向にあります。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

だからこそ、さまざまな視点のトレーダーから、レジスタンスラインの場合はショート(売り)、サポートラインの場合はロング(買い)の注文がそれぞれ同時時間帯で一気に入りやすいため、キリ番で引く水平線(水平ライン)は有効性が高く、機能しやすいラインとなるわけです。

2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯

2つ目の有効性が高く機能しやすい「水平線(水平ライン)を引く価格帯」は、何度も「レジスタンスライン(抵抗線)」または「サポートライン(支持線)」として機能している価格帯です。

下図2つがその例になります。

緑枠が「レジスタンスライン(抵抗線)」、赤枠が「サポートライン(支持線)」と機能している高値または安値として図示しています。

↓↓レジスタンスライン(抵抗線)として機能する水平線(水平ライン)

レジスタンスラインとして機能する水平線(水平ライン)

↓↓サポートライン(支持線)として機能する水平線(水平ライン)

サポートラインとして機能する水平線(水平ライン)
上図のようにレジスタンス、またはサポートとして機能している価格帯は、繰り返し機能していればいる程、多くのトレーダーの目に留まりやすくなります。

多くのトレーダーの視界に入りやすいため、結果として、その価格帯に水平線(水平ライン)を引くトレーダーが多くなるので、機能しやすくなる水平線(水平ライン)になるわけです。

3.ロールリバーサルとして機能している価格帯

続いて3つ目に有効性が高い水平線(水平ライン)を引く価格帯は、ロールリバーサルが起こっている価格帯です。

ロールリバーサルは、先ほどまではレジスタンスライン(抵抗線)として機能していた価格帯が、今度はサポートライン(支持線)として機能するようになる現象を指します。

要するに、レジスタンス(高値)としてもサポート(安値)としても、両方ともに同じ価格帯で機能しているということです。

下図が、その事例になります。

ロールリバーサルの水平線(水平ライン)

緑枠で図示した部分がレジスタンス(高値)、赤枠がサポート(安値)として機能し、ロールリバーサルが発生しています。

ロールリバーサルは、

レジスタンスライン(高値)を意識するトレーダー
サポートライン(安値)を意識するトレーダー

の双方が「同じ価格帯」を意識してエントリーや決済を行う傾向にあるため、その価格帯でレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能しやすくなるというわけです。

4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

4つ目に挙げる有効性が高い水平線(水平ライン)を引く価格帯は「前回の目立つ頂点」です。

まずは下図をご覧ください。

ダブルトップ

上昇トレンドであった上図において、緑枠で図示した1つ目の頂点(高値)が目立っていたため、その価格帯で水平線(水平ライン)を引いた後、その価格帯をレジスタンスラインとして2つ目の緑枠が反応しています。

その後、いわゆる『ダブルトップ』を形成し、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を果たしました。

このようなダブルトップは、水平線(水平ライン)を引くトレーダーだけではなく、水平線(水平ライン)を日頃から引いていないトレーダーも含め、非常に多くのトレーダーに意識されているチャートのパターンになります。

そのため、ダブルトップ狙いのトレーダーが非常に多くいることで、前回の目立つ頂点が水平線(水平ライン)として機能しやすい傾向にあるわけです。

同じ原理でダブルボトムとなる例が下図になります。

ダブルボトムの水平線(水平ライン)

ご覧のように下降トレンドにおける目立つ前回の頂点(1つ目の赤枠で図示した安値)に水平線(水平ライン)を引いた後、2つ目の赤枠にある安値が反応しています。

結果、下降トレンドが終了し、上昇トレンドへの転換が始まりました。

以上のように、目立つ前回の頂点(高値または安値)に引いた水平線(水平ライン)は、後々に「ダブルトップ」「ダブルボトム」を狙うトレーダーによっても意識されやすいため、非常に効きやすい水平線(水平ライン)となるわけです。

まとめ。有効な水平線(水平ライン)の引き方。

以上、本記事では機能しやすい有効な水平線(水平ライン)の引き方を記事させて頂きました。

その上で、以下4つが、私が意識的に引いている水平線(水平ライン)の価格帯になります。

  • 1.キリ番
  • 2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯
  • 3.ロールリバーサルとして機能している価格帯
  • 4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

記事内では、それぞれ4種類の水平線(水平ライン)について、なぜ効きやすいのかという原理原則から解説させて頂いた次第です。

本記事に沿って有効な水平線(水平ライン)を引けた後は、

「水平線(水平ライン)をトレードに活かしていく」

という段階に入って頂ければと思います。

以下に具体事例を挙げた記事がありますので、併せてご覧になってみてください。

>水平線(水平ライン)のサポレジを使った高勝率のFXトレード手法

TradingViewでトレンドラインからチャネルラインを生成する方法

杉原です。

この記事では、トレンドラインからチャネルラインを生成する方法を解説しています。

トレンドラインを引く方法は下記の記事で解説していますので、あわせてご覧頂ければ幸いです。

>【図解】効き目が有効なトレンドラインの引き方、引き直し、削除までの解説

実践環境

グーグルクロームやファイアーフォックスなどのブラウザで操作が可能な『TradingView』を使って解説していきます。

(MT4では細かく色分けや線の太さを変更できず、時間足を変更すると削除されるため、『TradingView』を推奨していました。)

『TradingView』にアクセスし、チャート画面を開いた段階を前提に解説していく次第です。

正しくトレンドラインが引けたら、そのトレンドラインを並行にコピーしたアウトラインを生成し、チャネルを完成させていきます。

その手順を1つずつ見ていきましょう。

下図の黄色丸は安値で、その安値同士を結んだトレンドラインがあります。

チャネルの生成1

このトレンドラインを平行にコピーしたラインがアウトラインであり、そのアウトラインとトレンドラインが対になったものが「チャネルライン」です。

以下の手順でアウトラインを生成していきます。

まずトレンドラインを引く際に、下図のように作業をします。

①ラインの種類を選択

②平行チャネルを選択

チャネルの生成2

そして、そのまま先ほどのようなトレンドラインを引くと下図のようになります。

チャネルの生成3

次に、このトレンドラインをクリックすると、下図のようにトレンドライン上に白丸が3つ現れるはずです。

チャネルの生成4

「始点」「中間点」「終点」が白丸で表示されるが、この中の「中間点」をドラックアンドドロップする形で、このトレンドラインと平行なアウトラインが生成されます。

そのアウトラインを2点の高値同士で結ばれそうな位置に持ってくるわけです。

下図の段階では、黄色丸で図示した箇所にまず高値を設定し、そこからチャネルを伸ばしていき、赤丸で図示した高値でアウトラインを結べると判断しました。

チャネルの生成5

次はチャネルを伸ばしていき、目標の赤丸まで伸ばしていってください。

その際は、上図におけるトレンドラインの「始点」である白丸をドラックアンドドロップするようにすると、左側に伸びます。

(逆に「終点」である白丸をドラックアンドドロップすると、右側に伸びます)

チャネルを伸ばしていき、高値同士で結べたので、チャネルとして完成しました。

チャネルの生成6

当ブログでは、トレンドラインやチャネルラインを使った、10%前後の利益率を1回のトレードで出すデイトレ手法を公開していました。

エントリーから決済までの流れを、有効性の背景と共に実際のチャートで図解しているので、ぜひ以下の記事もご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

FXの鉄板。トレンドラインで勝てる有効な使い方と戦略。

杉原です。

本記事では、FXで有効となるトレンドラインの勝てる使い方と戦略を解説していきます。

トレンドライン自体はテクニカル分析として有名なため、多くのトレーダーに認知されているテクニカル指標である事は間違いありません。

そんなトレンドラインは、RSIやRCIなどを含め多くのテクニカル指標とは異なり「パラメータ」がないため、トレーダーによる差異が少ない指標となります。

そのため、多くのトレーダーが同時に意識するトレンドラインを引き、そのラインを活用すれば、有利にトレードを運べる可能性が高まるわけです。

そこで今回は、トレンドラインをFXのデイトレードで活かし、勝てる使い方について解説していきたいと思います。

有効なトレンドラインの引き方に関しては、下記の記事で図解していますので、宜しければあわせてご覧になってみてください。     

>【図解】効き目が有効なトレンドラインの引き方、引き直し、削除までの解説

トレンドラインの勝てる使い方1.サポレジによる反発を狙う

1つ目の使い方は、サポートラインまたはレジスタンスラインとしての反発を狙う方法です。

下図のように上昇のトレンドラインであればサポートとして。
有効なトレンドライン(上昇トレンドライン)

逆に下図のように下降のトレンドラインであればレジスタンスとして機能する傾向にあるので、ライン付近での反発を狙うわけです。
有効なトレンドライン(下降トレンドライン)

上2つの図では、それぞれ黄色で図示した箇所がサポートまたはレジスタンスとして機能している事がお分かり頂けるかと思います。

ただ、トレンドラインの頂点(高値、安値)が必ずしもサポレジとして機能するとは限りません。

特にデイトレードの場合において、1分足や5分足など短期足で引くトレンドラインは中長期トレーダーにとってまったく意識されない可能性が高く、その分だけ精度が下がる可能性があるわけです。

ですので、サポレジとして機能せずに、そのままブレイクしていく可能性も普通に有り得ます。

そもそも、永遠に機能し続けるトレンドラインは有り得ないため、必ずいつかは機能しなくなることは確かです。

ですので、サポレジによる反発を狙う場合、高い精度でトレンドラインがサポレジとして機能する場面を見極める必要があります。

そんな反発確率が高い場面の見極めとして、有効な手段の例が下記の3つです。

  • 別の指標と組み合わせる
  • トレンドラインを引ける本数が多い場面を狙う
  • チャネルラインとして機能する場面を狙う

これらに関して、それぞれ掘り下げて解説していきます。

別の指標と組み合わせる

たとえば、同じトレンド系のテクニカル指標である「移動平均線」の反発が、トレンドラインの反発と同時に起こる場面を狙う事で精度を高めるわけです。

移動平均線にはトレンドラインと同等に有名な「グランビルの法則」があり、その中には移動平均線の前後での反発が1つの法則として存在しています。

要するに、移動平均線もサポレジとしての機能が多くのトレーダーによって意識されているということです。

ですので、

・移動平均線のサポレジ
・トレンドラインのサポレジ

としての機能が、「同時」に起こる場面を狙えば、自ずとその反発を意識するトレーダー数が多いため、サポレジとして機能する確率がグッと高まっていきます。

下図が移動平均線とトレンドラインのサポレジが同時に起きている場面の図です。

移動平均線とトレンドラインが同時にサポレジとして機能して反発

下降トレンドラインと移動平均線が同時にレジスタンスとして機能して反発

ちなみに、上図2つで表示している移動平均線は、移動平均線の設定値として広く認知されている5分足20本になります。

また、移動平均線とトレンドラインの合わせ技だけではなく、水平ラインとトレンドラインのサポレジ機能が合わさり、同時に反発する場面も有効です。

下図が、トレンドラインと水平ラインの反発が一致している場面の例になります。

水平ラインとトレンドラインの同時反発
以上が、トレンドラインをほかのテクニカル指標と組み合わせて、サポートまたはレジスタンスの機能による「反発が同時に起こる場面を狙う」という有効な戦略の説明でした。

トレンドラインを引ける本数が多い場面を狙う

2つ目は、トレンドラインが複数本引ける中での反発を狙うという戦略です。

トレンドラインは相場のトレンドを明確に図示するテクニカル指標であるため、引ける本数が多いほど、そのトレンドを意識しているトレーダーが多くなります。

要するに、上昇のトレンドラインが1本しか引けない場面と比べ、上昇のトレンドラインが2本引ける方が、その上昇トレンドを意識するトレーダーが多くなるということです。

その反対である下降トレンドの場合も同様の仕組みになります。

そんな複数本のトレンドラインが引ける際の反発狙いの例が下図です。

複数本のトレンドラインが引ける場面での反発

上図は1つのトレンドラインが引けている中に、入れ子になるように、もう1つのトレンドラインを引く事ができました。

2つのトレンドラインがあることで、下降トレンドへの意識を向けているトレーダーが多くなるため、トレンドラインでの反発が起こる確率も高まるわけです。

チャネルラインとして機能する場面を狙う

トレンドラインと並行に引いたライン(アウトライン)が引ける場合、トレンドラインとアウトラインを2つセットでチャネルラインと定義されています。

単純なトレンドラインよりも、チャネルラインとして機能しているトレンドラインの方が、よりラインへの意識を向けるトレーダーが増えるため、サポレジとして機能することでの反発が起こる確率がグッと高まるわけです。

下図が、チャネルラインと、さらに前述の移動平均線との反発も合わさった場面になります。

チャネルライン+移動平均線の反発
ご覧のとおり、単純なトレンドラインに比べ、チャネルラインの方が非常に綺麗なトレンド波形を描いています。

そのため、

・トレンドラインを使っているトレーダー
・チャネルラインを使っているトレーダー

に加え、ラインを描いていないトレーダーであっても、単に分かりやすいトレンドが明確に見えているので、そのトレンドに乗じようする可能性が高まるわけです。

ですので、余計にそのトレンドが意識されやすくなり、反発の精度が高まっていきます。

よって、このようなチャネルライン+移動平均線の同時反発は非常に美味しい場面と言っても過言ではありません。

【実践者の実績や生の声】

トレンドラインの勝てる使い方2.ブレイクを狙う

トレンドラインはいつかブレイクされ、サポレジとして機能する役目が終わりを迎えます。

その上で、多くのトレーダーによって意識されていたトレンドラインがブレイクすると、そのトレンドが反転し、逆のトレンドが始まる可能性があるのです。

たとえば、上昇のトレンドラインがブレイクされた後、そこから下降トレンドが始まる可能性が見込めます。

そのため、その転換直後となるトレンドの初動を狙うわけです。

下図が、トレンドラインがブレイクされた後のトレンド転換例になります。

トレンドラインのブレイクからトレンド転換が発生

ただ、トレンドラインをブレイクしたからと言って、必ずしも逆のトレンドが始まるとは限りません。

下図のように、ブレイクしたと思いきや、再びトレンドラインの中に戻ろうとする場合もあるからです。

トレンドラインのブレイク失敗

上図のような場合、ブレイク直後にショートしていれば、上昇トレンドに巻き込まれる事で、大きな損失を被りかねません。

そこで、トレンドラインのブレイクから逆方向へのトレンドを狙う上で、精度を高める方法としては下記が有効になります。

  • ブレイク対象のトレンドラインがチャネルラインとして機能している事
  • そのラインのブレイク後に移動平均線の向きが変わっている事

上記の2点が生じていると、より多くのトレーダーがトレンド転換へと意識を向ける傾向が強くなるからこそ、ブレイクの精度が高まるわけです。

そんな上記2点の事例が下図になります。

トレンドラインのブレイク狙い

上昇トレンドラインのブレイク狙い

単にトレンドラインがブレイクしたからと言って、トレンド転換後を狙うのではなく、上図のように、移動平均線の方向転換とチャネルラインのブレイクを合わせると、精度が一気に高まるので推奨の戦略です。

そんなトレンドラインのブレイクに関して、10%以上の取引をトレード1回で出しているエントリー場所、決済の条件など、下記の記事にまとめているので、併せてご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

トレンドラインの勝てる使い方3.トレードの回避に利用する

最後は、ここまでの2つとは異なり、

エントリーを取り止める
持っていたポジションを解消して手を引く

などのように、「回避」にトレンドラインを利用する使い方になります。

要は、負けないための活用法というわけです。

ただ、FXをはじめとするトレードは、負けなければ勝てるものなので、徹底して負けを避ければ自ずと勝ちが見えてきます。

そういった面からも、あえて負けを防ぐというトレンドラインの使い方も有効となってくるということです。

回避にトレンドラインを使うイメージとしては、トレンドラインにローソク足が近づいて来た際にトレードを避けるという戦略になります。

たとえば、下図は先ほど挙げた例になりますが、トレンドライン付近になったら、

・ショートのエントリーは避ける
・仮にポジションを持っていたら決済する

という戦略です。

有効なトレンドライン(上昇トレンドライン)

ライン付近での反発が見込めるため、トレンドラインに触れる前にはトレードの回避を意識する事を推奨していました。

まとめ。FXでトレンドラインを使った勝てる有効な戦略。

今回の記事では、下記のように、FXにてトレンドラインで勝てる有効な使い方と戦略を解説してきました。

  • サポレジによる反発を狙う
    →移動平均線や水平ラインなど別の指標と組み合わせる
    →トレンドラインを引ける本数が多い場面を狙う
    →チャネルラインとして機能する場面を狙う
  • ブレイクを狙う
    →移動平均線の向きが転換するタイミング
    →単なるトレンドラインではなくチャネルラインのブレイク
    →上記2点が重なると精度が高まる
  • トレードの回避に利用する
    →サポレジとしての機能を逆手に取り、エントリーの取り止めやポジションの解消に使う

以上が本記事のまとめになります。

私自身、トレンドラインは有効性が高いと感じており、優秀なテクニカル指標の1つとして非常に重宝していました。

実際に下記の記事で公開しているトレンドラインのブレイク手法では、一度の取引で2桁台の利益率を出せていました。

エントリーから決済まで実際のチャート図で解説しているので、ぜひご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

推奨のデイトレ勉強法で、私が知識0から専業に至ったプロセス。

杉原です。

デイトレードのような、特に学校や公式の教育機関がない「アンダーグラウンド?」なビジネスの場合、勉強法・学習法について悩む方は決して少なくないと思います。

実際に読者の方々からも、デイトレの「学習や勉強の仕方」などを質問される事が、割と定期的にありました。

そんな「学び」ですが、いざFXのデイトレードを始ようとした際に、間違った勉強法によって「勝てない知識」を頭に入れてしまえば、その段階ですでに資金を減少させてしまう危険性もあります。

そういった面から、以外にも勉強法は決して疎かにはできません。

そこで今回は、このような事態を回避する防止策も兼ねて、専業で生計を立てるべくデイトレードの勉強法について、私が知識0から専業に至った「参考になる部分のプロセス」も踏まえて解説していきたいと思います。

元々は知識0だった私が、FXのデイトレードを専業にできるようになったのも、今回の記事で解説する勉強法があった事は少なくとも間違いありません。

もし、あなたが専業を目指されているようであれば、本記事の内容は非常に有意義なものになると思いますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

【実践者の実績や生の声】

投資・トレードの業界全体を俯瞰で見た

まず、FXやFXのデイトレなどの書籍を読む前に、投資・トレード業界の全体を俯瞰して見回しました。

最初から細かな手法などを学ぶよりも、まずは全体的な相関を踏まえ業界で何が起きているのかを把握した方が、集中して学ぶべき・学習すべきものが見えてくると思ったからです。

そして、細かな点よりも全体の俯瞰を優先した理由がもう1つありました。

それは、多くのトレーダーが「なぜ勝てていないか?」を研究するためでした。

当時の私はまだ右も左も分からない完全な初心者でしたが、少なくとも、FXをはじめとするFXのデイトレードは、

勝ち
負け

の2つしかないということは明確に分かっていました。

野球やサッカーなどのような「引き分け」がないからです。

そのため、少なくとも「負けなければ勝てる世界」ということは確信していました。

ゆえに、負けている人の「逆」を徹底すれば良いと思ったわけです。

そこで、自分が知識を得るためではなく、それらの情報を得て多くのトレーダーが負けている理由を洞察するために、

本屋にある書籍
ブログやサイト
情報商材

などを、全体の相関を踏まえ俯瞰しつつ、片っ端から目を通していました。

その際、用語を含めた知識は、その都度、出てくるものをその場で調べて学んでいます。

そして、投資・トレードの業界を俯瞰して見ると、

・書籍はどれも確信を得ず抽象的
・大抵のブログやサイトはトレーダーではない人が、情報商材などの紹介報酬を目的に的外れな情報を発信している

ということが浮かび上がってきました。

当時感じた、多くの人が勝てない要因

それらを踏まえて、多くのトレーダーが勝てていない要因として考えられたのは下記になります。

  • 書籍の情報は自身で応用して手法、ロジックを開発する必要がある
    →相応の手間や時間が掛かる
    →その過程において、多くの負けを経験する
  • ネットの情報は、すべてではないものの、大半がトレード未経験者による的外れな情報発信
    →理に適っていない誤った情報に踊らされる
    →その情報によって、多くの負けを経験する

以上のような事を洞察した上で、何が信用できるかは分からないというのが率直な感想でした。

ただ、分かった事実として、デイトレードのような極めて短時間のトレードスタイルを行う場合、ファンダメンタルズ分析のような国の経済動向や政治など中長期に影響する要因は多くありません。

むしろ、数分単位のトレードスタイルであれば、ほぼないと言えると思いました。

ゆえに、数分単位でFXのデイトレを行うのであれば、テクニカル分析のみで十分に勝てる見込みがあると感じたわけです。

そして、そんなテクニカル分析は過去の値動きから、今後の値動きを予測します。

そのため、テクニカル分析を駆使してFXのデイトレで勝つための「答え」はチャートにすべてがあると確信したわけです。

チャートがすべて

「答えはチャートにある」

そう確信した後、私は余計な情報を遮断しました。

答えがあるはずの「チャート」以外となる、書籍、ブログやサイト、情報商材などから得られる情報は一切遮断したわけです。

この時点で、チャートだけが私の勉強材料になります。

そして、数分単位レベルの短時間における「値動きの規則性」を徹底して研究しました。

その際、ただ漠然とチャートを眺めて規則性を見つけようとしたわけではありません。

登場人物達=参加トレーダーの「心理動向」を読みながら、

・ここでは買わないだろう
・ここでは売らないだろう

など、どうすれば勝てるかよりも、

「どこでトレードすれば負けないか」

を観点に規則性を見つけていきました。

トレードの世界は「負けなければ勝てる」からです。

少なくとも、参加トレーダーの『心理』から生まれる売買注文によって、

売りが多ければ下落
買いが多ければ上昇

という相場の値動きにおいて「絶対的」な仕組みがある以上、参加トレーダーの『心理』を正確に読めれば負けない、負けにくいトレードができると思いました。

何より、トレードで生計を立てるためには、継続的に勝てる必要があります。

そのために、半永久的な手法・ロジックを開発する必要があるわけです。

そういった観点からも、半永久的に不変であるはずの「人間心理(参加トレーダーの心理)」をベースにチャート研究を行い、自身のデイトレ手法を開発できた事は、今振り返っても間違いなかったと思います。

過去の全チャートはもちろんのこと、現在進行形で動いているリアルな相場のチャートでも分析していました。

その上で、単一の銘柄だけでは、分析の精度が欠けてしまうからこそ、FXのおける主要な通貨ペアから、あらゆる銘柄でチャート分析を行っていたわけです。

それこそ、食事をしながらでもチャートを見ていましたし、寝る直前まで見て、起きたらすぐに見る・・・そんな生活をしていた記事もありました。

客観的に当時の自分を振り返ってみると、

「チャート依存症」
「チャート中毒者」

という感じですね(笑)。

ただ、チャートばかり見て勉強していたものの、特に辛さは感じませんでした。

そもそも、チャートの値動きはトレーダーという人間の「心理」から生まれるものになります。

その上で、人間の心理は「不変的」だからこそ、そこで見つけた規則性は一生涯に渡って有効性を発揮し、トレードでの利益に直結すると確信していたからこそ、チャートによる勉強はまったく苦ではなかったわけです。

むしろ、私自身が元々、数学好きな部分もあり、規則性を見つけるプロセスは割と楽しめていました。

その過程を楽しめていた事もあり、チャートを使った勉強や研究に没頭することができた結果、現在も変わらず有効性の高いFXのデイトレ手法が生まれ、私自身、専業デイトレーダーへと至っています。

まとめ。FXのデイトレで推奨の勉強法と、専業に至ったプロセス。

まず知識0の段階では、投資・トレード業界の全体を俯瞰で見た上で、

「なぜ多くのトレーダーが勝てないのか?」

を分析し、最終的に『チャートにすべての答えがある』と確信してからは、「どこでトレードをすれば負けないか」を観点にチャート上で勉強・研究を進め、規則性を探っていきました。

その際には、ブログやサイト、情報商材や書籍などの情報を遮断していたため、チャートのみを勉強材料としています。

少なくとも、デイトレのように数分単位レベルでトレードを完結させるスタイルであれば、政治や経済の情報を筆頭とするファンダメンタルズ分析の影響はほぼ無関係と言えるので、チャートの値動きによるテクニカル分析のみで有効なFXのデイトレ手法を開発することは決して不可能ではありません。

そういった理由からも、私はデイトレの勉強法として「チャート分析」を推奨していたわけです。

ネットや書店を含め、さまざまな情報が氾濫しており、何が正しいか、何を信用すれば良いか分からなくなる事もあるかもしれません。

ただ、チャートだけはトレーダーの心理から生まれた売買注文の結果を「事実」として記録していくものなので、チャートは「正しく」「信用」できる情報だと私は思います。

そんなチャート事例を使って、10%前後の利益率を一度のトレードで出しているデイトレ手法を、ブログの中で公開していました。 エントリーから決済まで図解しているので、ぜひ下記のリンクからご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

【図解】効き目が有効なトレンドラインの引き方、引き直し、削除までの解説

杉原です。

本記事は有効性が高く、効き目があるトレンドラインをテーマに、「引き方」「修正法」「削除」までの流れをすべて図解していきます。

そんなトレンドラインはRSIやRCIなどを初めとするテクニカル指標とは異なり「パラメータ」が存在しません。

つまり、トレーダーが各々で設定するパラメータによる「差異」がないため、多くのトレーダーと同じ意識で売買戦略を立てやすくなるので、「勝率」「利益率」を高めやすいテクニカル指標が「トレンドライン」と言えるわけです。

このトレンドラインを有効に扱えるようになれば、トレードで相応の成績を出せる見込みがありますので、ぜひ本記事でトレンドラインの扱いをマスターして頂ければと思います。

本記事では、トレンドラインの扱いを網羅するために、

・トレンドラインの引き方
・トレンドラインの修正法(引き直し)
・トレンドラインの削除法

までの三部構成という流れで進めていく次第です。

それでは早速いってみましょう。

多くのトレーダーが意識することで効き目がある有効なトレンドラインの引き方

より多くのトレーダーが意識しているトレンドラインを引く事により、

・エントリー方向と反転してもリバウンドしてくる確率が高まる
・エントリーした方向に価格が進みやすくなり利確の可能性が高まる

という部分の「精度」を「より高める」事ができます。

ゆえに、「より多くのトレーダーが意識している」トレンドラインを引く事が大前提となるわけです。

前提となる基本的なトレンドライン

まず、トレンドラインは最低2点以上の「高値同士」または「安値同士」で引きます。

・上昇のトレンドラインならば、最低2点以上の「安値同士」
・下降のトレンドラインならば、最低2点以上の「高値同士」

そんな「高値」と「安値」は、多くの書籍やDVDなどの情報源で「ローソク足が左右6本」というのが一般的となっていました。

ただ、ただ単純にローソク足が6本できたから「高値」「安値」ができたと言って、安易にトレンドラインを引いても、多くのトレーダーが「意識しないトレンドライン」になってしまう可能性も否定できません。

なぜなら、多くのトレーダーは、単純にローソク足が6本できるごとにトレンドラインを引かないからです。

多くのトレーダーが意識するトレンドラインの引き方、引くタイミング、その傾向は下図のとおりになります。

【上昇トレンドのトレンドライン】直近の高値を更新してから、起点となる安値と直近安値を結ぶ

上昇トレンドラインの図例

【下降トレンドのトレンドライン】直近の安値を更新してから、起点となる高値と直近高値を結ぶ
下降トレンドラインの図例

ローソク足が6本できた段階では、まだ新たな「高値」および「安値」の候補ができた段階に過ぎません。

そのできたばかりの「高値」「安値」が必ずしもトレンドラインを引く場所になるかというと、そうではなく、上図2つの説明にあるとおり、

・上昇トレンドラインは、新たな高値を更新した段階
・下降トレンドラインは、新たな安値を更新した段階

で、初めて多くのトレーダーがトレンドラインを引き出すタイミングになります。

結ぶ頂点(高値、安値)は「実体」か「ヒゲ」か。

トレンドラインを引く際には頂点同士を結ぶわけですが、その頂点は「実体」なのか「ヒゲ」なのか、割と賛否が分かれるところかと思います。

その上で私が提唱しているのは、「ピッタリと実体やヒゲで結ばずとも、より多くの頂点同士で綺麗に結べれば良い」という考え方です。

頂点が2点の場合であれば、ピッタリと頂点同士を結ぶ事はできます。

ただ、頂点が3点以上になると、頂点同士を「ヒゲ」「実体」のいずれにしても、ピッタリで引こうとすると、

ラインに頂点が届かない
ヒゲまたは実体がラインからはみ出る

などが起きるため、なかなかトレンドライン自体が引けません。

そこで、あまりヒゲや実体でピッタリと結ぶ事に拘らず、より多くの頂点で綺麗に結べるようにラインを引く事を勧めていました。

頂点を結ぶ数が多いほど、自然と多くのトレーダーも意識するようなトレンドラインになっていくので、効き目が高い有効なトレンドラインになるはずだからです。

次に解説する「有効なトレンドラインとは」で具体的なトレンドラインの図をすぐに掲載していますので、そちらをあわせて参照ください。

効き目がある有効なトレンドラインとは

ここまでは、基本的なトレンドラインの引き方を解説しました。

その上で、多くのトレーダーが意識することで効き目がある有効なトレンドラインの特徴を解説させて頂きます。

以下が、そんなトレンドラインの特徴です。

  • より多くの頂点が結ばれている事
  • 角度が45度前後である事
  • 頂点の間隔が均等に近い事

そんな上記の特徴を踏まえた、有効なトレンドラインの例が下図になります。

【有効なトレンドライン(上昇トレンドライン)】
有効なトレンドライン(上昇トレンドライン)

【有効なトレンドライン(下降トレンドライン)】
有効なトレンドライン(下降トレンドライン)

なぜ上記の特徴を持つトレンドラインが、多くのトレーダーに意識され高い有効性を発揮するのか―

まず、上記3つの要素を含むトレンドラインは「綺麗」にラインを引けるため、多くのトレーダーが描いたそのラインがチャート上で一際目立ちます。

そのため、意識的だけではなく無意識的にも、そのトレンドラインに意識がいくわけです。

また、トレンドラインが上記の特徴3つを含むと、多くのトレーダーが目にした事があるであろう、

書籍の教材
情報商材の教材
ネット上の情報

などにも取り扱われているような「トレンドラインの見本」になっていきます。

だからこそ、潜在的にも、

より多くの頂点が結ばれている事
角度が45度前後である事
頂点の間隔が均等に近い事

を踏まえたトレンドラインは非常に多くのトレーダーに意識されるようになるということです。

トレンドラインの引き直し、修正方法

トレンドラインは一旦引き終えたら終了ではありません。

相場の値動きによって、トレンドラインを「修正」していく必要があるからです。

修正をせずに、いつまでも過去に引いたトレンドラインに固執してトレードを続けていると、すでに意識しているトレーダーが少なくなってしまう事で有効性が低くなる危険性があります。

そのため、修正していないトレンドラインを頼りにしてしまうと、精度の低い手法になってしまう可能性があるわけです。

ですので、トレンドラインを引く事と同様に、この修正方法も非常に重要となりますので、ぜひ引き続きお読みになってください。

では、トレンドラインを引き直すタイミングから解説させて頂きます。

(1)高値を更新した段階で、安値①と安値②を結び正しいトレンドラインを引いた図
上昇トレンドラインの例

(2)下図は矢印のとおり、ローソク足がトレンドラインを下回りました。
ただ、まだダウ理論の観点で見ると②を下回っていないため、上昇トレンドは維持という状況です。

上昇トレンドラインが破られた

※ダウ理論について。

多くのテクニカル指標や裁量判断の大元となっている理論で、自然と多くのトレーダーが必然的に意識していることになります。

トレンドに関するダウ理論は、下記が概要です。

・上昇トレンドは、直近の高値を更新し続けている限り上昇トレンド維持(直近の安値を下回らない限りとも言える)
・下降トレンドは、直近の安値を更新し続けている限り下降トレンド維持(直近の高値を上回らない限りとも言える)

「上昇トレンド」「下降トレンド」ともに、トレンドの継続から終わりまでを図にしてみました。

ダウ理論に基づく上昇トレンド

上図は高値と安値が綺麗に切り上がっている=上昇トレンドです。

上昇トレンドの終焉

高値1、高値2まで高値が切り上がっていて、安値1、安値2も同時に切り上がっていたので、ここまでは上昇トレンドが継続しているということになります。

しかし、高値3になると前回の高値2を切り上がる事なく下回りました。(切り下がり)

同時期に安値3も、前回の安値2を切り下がっています。

このように上昇トレンドが終わっていくわけです。

続いては、下降トレンドに関しての図になります。

ダウ理論に基づく下降トレンド

安値と高値が綺麗に切り下がっている=下降トレンドです。

下降トレンドの終焉

安値1、安値2まで安値が切り下がっていき、高値1、高値2も同時に切り下がっていたので、ここまでは下降トレンドが継続しています。

しかし、安値3になると前回の安値2を切り下がる事なく上回りました。(切り上がり)

同時期に高値3も、前回の高値2を切り上がっています。

このように下降トレンドが終わっていくわけです。

以上が、ダウ理論に基づくトレンド定義の簡単な説明になります。

話を戻し、下図の説明に移ります。

(3)③を新たな直近の安値として、青の点線で直近の高値を越えてきたので、上昇トレンドは維持中です。

ここで直近の高値を更新した段階で、初めてラインを修正します。(これは先ほどのトレンドラインの引き方とまったく同じ考え)

トレンドが継続したため、トレンドラインを修正

(4)(3)の段階で新たな高値を更新したため、トレンドラインを修正しました。

先ほどは①と②で結んでいたものの、起点となる①を変えずに①と③を結ぶ事ができます。

⑤はその後もこのトレンドラインがしっかり意識されているからこそ、ラインを下回らずに反発していました。

修正したトレンドラインが見事に機能

 

以上が、トレンドラインの引き直し、修正法になります。

すでに効き目がなくなったトレンドラインを削除するタイミング

下図は先ほどの図から続いているもので、⑤を下回った時点で、⑤は「押し安値」と言われる安値と認識されます。

この時点で、ダウ理論における上昇トレンドの定義が崩れたため、①を起点に引いていたトレンドラインが無効化となるため、削除するわけです。

押し安値を更新して上昇トレンドが終焉したので、トレンドラインを削除

ダウ理論で赤のトレンドラインが上昇トレンド終了となっているにも関わらず、この①を起点にした赤の上昇トレンドラインを削除せずに、青のトレンドラインに修正してはいけません。

これでは、ダウ理論のトレンド定義に反してしまうからです。

結果として、下図のように多くのトレーダーがまったく意識していないラインになってしまいます。

トレンドラインの間違った修正方法

「ラインが機能せず」とは

トレンドラインは多くのトレーダーが意識すればするほど、そのライン上で反発し、「高値」または「安値」を作っていきます。

このような状態を「ラインが機能する」というわけです。

ゆえにトレンドラインが機能しない状態は、ライン上で反発せずに抜けていく状態を指します。

もちろん、どんなトレンドラインもいつかは抜ける時が来るものの、上図のようにすぐに抜けるラインは、多くのトレーダーが意識していなかったと判断することができて、結果、機能していないラインだったと言えるということです。

まとめ。効き目が強い有効なトレンドラインの引き方

本記事では、効き目が有効なトレンドラインの引き方、引き直し(修正)、削除までの図解を行ってきました。

その上で、本記事において最も重要度の高い内容としては、有効性が高いトレンドラインの特徴として挙げた下記の要素です。

  • より多くの頂点が結ばれている事
  • 角度が45度前後である事
  • 頂点の間隔が均等に近い事

実際の図にすると、下図のようになります。

有効なトレンドライン(下降トレンドライン)

有効なトレンドライン(上昇トレンドライン)

以上のようなトレンドラインこそが、より多くのトレーダーに意識されやすい事で、値動き予測の精度が高まりやすいラインになっています。

そんなトレンドラインですが、一度の取引で2桁台の利益率を出せているトレンドラインのブレイク手法をブログ内で公開していました。

実際のチャート図でエントリーから決済までの図解をしていますので、ぜひ下記の記事をご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

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