「テクニカル分析」の記事一覧(6 / 7ページ目)

納得させます。FXのデイトレで移動平均線の最適な設定値(パラメータ)と原理/理屈とは。

杉原です。

今回の記事は、非常に人気があり多くのトレーダーに好まれている「移動平均線」に関しての、実際に私が勝てている最適な設定値(パラメータ)について解説していきます。

一応、私自身、移動平均線を用いたFXのデイトレ手法で相応の成果を出せているので、参考になると思って記事にさせて頂きました。

もちろん、ただの経験則から導いた設定値(パラメータ)ではなく、確固たる「原理」「理屈」をともなう『理に適っている数値』を納得いく形で解説していきます。

当記事を通して、移動平均線のパラメータに関して今後は悩む必要がない事をお約束させて頂きますので、どうぞ最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

理に適っている移動平均線の設定値(パラメータ)

まず、前提として、より多くのトレーダーが採用しているパラメータを採用すべきという視点を忘れてはいけません。

なぜなら、より多くのトレーダーが同じパラメータを採用する移動平均線であるほど、同じようなタイミングで売買判断を行うトレーダーが増える傾向にあるため、値動き予測の精度が向上するからです。

その上で以下が、よく使われる事で良い多くのトレーダーに採用されているパラメータである「時間足」と「本数」になります。

・よく使われる時間足
→1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足

・よく使われる本数
→超短期として5本
→短期として20本、25本
→中期として75本、80本
→長期として120本、150本、240本、300本

そんな多くのトレーダーに採用されるパラメータを総合した上で、私自身、下図のような5本の移動平均線に集約していたわけです。

5本の移動平均線

そして、5本の移動平均線における具体的なパラメータが下表になります。

移動平均線のパラメータ

以上が、実際に私が採用している移動平均線5本のパラメータになります。

ご覧のとおり、オレンジの移動平均線では、

5分足75本(5分足の中期)
15分足25本(15分足の短期)

のように、1本の移動平均線だけでも複数のパラメータを「兼用」している事がお分かり頂けるはずです。

この「パラメータの兼用」は別な色の移動平均線でも同様で、兼用する事によって、より多くのトレーダーが意識するパラメータ(設定値)になって値動き予測の精度が高まっていきます。

その結果、私のチャートには5本の移動平均線を表示しているものの、実質的に下記のパラメータを網羅することができているわけです。

(下表は、先ほど挙げた表を時間足別に並べ替えた表になります。)

移動平均線のパラメータ(並べ替え)

5本の移動平均線

このように、私が採用している移動平均線のパラメータにいよって、短期~中期~長期の期間を網羅した上でのパーフェクトオーダーとなっているわけです。

ただ、表をご覧になると確認して頂けるとおり、

・1時間足
・4時間足
・日足

と言った時間足に関連するパラメータがありません。

その理由は、そもそも私のデイトレ手法は「数分前後から長くて数十分まで」(場合によっては数秒単位)という極めて短期間で完了するトレードのスタイルなので、あまりに長期過ぎる視点までは不要と判断したからです。

ですので、最も長い期間の移動平均線としては紫で表示している、

・5分足480本(5分足の長期)
・30分足80本(30分足の中期)

と設定していました。

移動平均線で採択しているパラメータの原理/理屈/背景

もう1点の補足として、ここまでも触れていた「より多くのトレーダーが採用するパラメータ」ですが、そのパラメータが生まれている「原理」についても簡潔に解説させて頂きます。

元々はテクニカル分析の起源である「株式市場」において、営業日(取引可能な平日)は土日を除く5日間でした。

そういった背景があり、5本の移動平均線が意識されていたわけです。

その上で、1か月にすると約20営業日になるため、「20本の移動平均線」が導かれます。

ちなみに、この20本の移動平均線は、非常に多くのトレーダーが使用しているテクニカル指標である「ボリンジャーバンド」の基準線でも使われるため、そういった意味でも多くのトレーダーに意識されるパラメータとなっていました。

このように1か月の移動平均線は20本とすると、

・3か月は60本
・4か月は80本
・6か月(半年)は120本
・12か月(1年)は240本

となります。

結果として、上記のような本数が多くのトレーダーに採用されていました。

ただ、以前の株式市場では「土曜日」も取引が可能という時期があり、営業日が週6日という事から、

・1か月は約25本
・3か月は75本
・6か月(半年)は150本
・12か月(1年)は300本

というパラメータも多くのトレーダーに採用されていた事もあります。

以上から下表のような本数が、昔から多くのトレーダーに認識されていた事で、そのまま本数のパラメータとして採用されていたということです。

多くのトレーダーが採択する移動平均線のパラメータ

その上で、株式市場だけではなく、その後に為替市場(FX)が一般向けにトレードができるようになり、そのまま上表のようなパラメータ採用されていました。

ただ、元々はインターネットの普及前において長い間、売買の発注は電話注文が基本であったため、1日の中で何度も取引するようなFXのデイトレードではなく、日足をベースにしたスイングトレードが大半だったようです。

ですが、インターネットの普及によりネットでの売買発注が可能になった事から、1日の中で何度もトレードを行うFXのデイトレードが盛んになっていきました。

その流れで、MT4などの発注ツールが生まれ、今も多くのトレーダーに採用されています。

そんな発注ツールには、下図のように初期設定の段階から、日足だけではなく、複数の時間足にチャートを切り替えられるようになっているため、多くのトレーダーが下図赤枠にある時間足を意識しているわけです。

MT4での時間足切り替え

以上のような背景から、下記のようなパラメータが生まれていたということです。

・よく使われる時間足
→1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足

・よく使われる本数
→超短期として5本
→短期として20本、25本
→中期として75本、80本
→長期として120本、150本、240本、300本

その上で、書籍やブログ/サイト、情報商材などでも、上記のようなパラメータが広まっていき、ここまで解説した元々の原理/背景を知らないトレーダーも同じようなパラメータを自然と採用している傾向にあります。

そんな流れによって、さらに多くのトレーダーによって上記のパラメータが使われ続けており、今後も特に変わらないと考えられるわけです。

だからこそ、私が採用している下表のようなパラメータは、多くのトレーダーによって意識されているため、

・グランビルの法則
・パーフェクトオーダー

の精度が高くなっており、今後も有効性の維持ができると確信していました。

理に適っている最適な移動平均線のパラメータ

総括~FXのデイトレで最適な移動平均線のパラメータ(設定値)~

以上、この記事ではFXのデイトレードにおいて理に適っている移動平均線のパラメータに関して解説させて頂きました。

ポイントとしては、より多くのトレーダーが意識(設定)するパラメータを採用するということです。

その上で、可能な限り複数本の移動平均線を用いることで、さらに多くのトレーダーと同様のパラメータを自身も設定する事により、移動平均線のテクニカル分析を向上させられるようになります。
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押し目買い/戻り売りの判断には絶対に使ってはいけない。機能しないNGなトレンドライン、NGなアウトライン。

杉原です。

今回の記事では、多くのトレーダーによって使われるトレンドラインについて、

・機能しないトレンドライン
・効き目がないトレンドライン

を解説していきます。

トレンドラインはレジスタンスラインやサポートラインとして、

・押し目買い
・戻り売り

の判断に使われるテクニカル指標ではあるものの、機能しない/効き目がないトレンドラインを指針にエントリーしても、レジスタンスラインやサポートラインとしての機能が薄まるため、精度(勝率)はなかなか上がりません。

そこで今回は、注意喚起の意味も込めて、効き目がないトレンドラインの特徴を挙げていく次第です。

あわせて、トレンドラインと並行に引いて対になる「アウトライン」に関しても、機能しない場合を解説いたします。

下図がアウトラインの例です。(赤の点線枠は、サポートラインとして機能するアウトラインを使ってエントリーした場面)

アウトラインの例

押し目買いや戻り売りに使えず、機能しない/効き目がないNGなトレンドライン

まず、本来トレンドラインは、下図2つで表すようにダウ理論のトレンド定義に沿って引かれます。

【上昇トレンドのトレンドライン】直近の高値を更新してから、起点となる安値と直近安値を結ぶ上昇トレンドラインの例

【下降トレンドのトレンドライン】直近の安値を更新してから、起点となる高値と直近高値を結ぶ下降トレンドラインの例

これはすでに多くのトレーダーによって意識されるダウ理論に沿っているものなので、上図のルールどおりになっていないトレンドラインは、必然的に多くのトレーダーが「意識しないトレンドライン」になるため、機能しない/効き目がないラインになる傾向が強いわけです。

そんな機能しない/効き目がないトレンドラインの例が下図になります。

NGなトレンドライン

赤丸は前回安値をしっかりと下回っているものの、黄色丸に関しては前回安値が、前々回安値を下回っていません。

つまり、前述したダウ理論の定義に沿っていないわけです。

ですので、赤丸とは異なり黄色丸の部分に関しては、「戻り売り」に使えないということになります。

上図は下降トレンドの例になりますが、上昇トレンドの関しても同様に前回高値が前々回高値を上回っていなければ、ダウ理論の定義に沿っていないため、「押し目買い」の判断には使えないわけです。

トレンドラインと角度

ここまでは、ダウ理論の定義に沿っていないトレンドラインは、多くのトレーダーが意識しない傾向にあるため、

・押し目買い
・戻り売り

には使えないという話をさせて頂きました。

それとは別に、そもそもトレンドラインとして多くのトレーダーから意識されないラインの特徴があるので、あわせて解説させて頂きます。

それが、下図のように「角度」が45度前後になっていない急角度なトレンドラインです。

急角度なトレンドライン

本来トレンドラインは45度に近いほど綺麗に引く事ができるため、より多くのトレーダーによって引かれるラインになります。

また、45度に近い程、元々トレンドラインを引いていなかったトレーダーも、トレンドを意識するようになるため、より多くのトレーダーによって、そのトレンドが支持されるわけです。

ですので、下図のように45度に近ければ近い程、

・押し目買い
・戻り売り

を行うトレーダーも多くなり、より機能しやすい/効き目が強いトレンドラインとなっていきます。

45度に近い下降トレンドライン

45度に近い上昇トレンドライン

以上、ダウ理論の定義に沿っていないトレンドラインとは別に、そもそも機能しない/効き目がないトレンドラインとして、45度前後になっていないラインを例として挙げさせて頂きました。

押し目買いや戻り売りに使えず、機能しない/効き目がないNGなアウトライン

続いて、下図のようにトレンドラインと平行に引くアウトラインに関して、機能しない/効き目がない場合を解説していきます。

アウトラインの例

アウトラインの例

アウトラインはそもそも、トレンドラインと平行に引かれ、トレンドラインと「セット」になるものです。

ですので、すでに先ほど解説させて頂いた、

・ダウ理論の定義に沿っていないライン
・45度前後になっていないライン

は、トレンドラインと同様に、アウトラインも機能しない/効き目がないラインとなります。

そんな上記2点とは別に、サポートラインやレジスタンスラインとしてエントリーの判断に使わない方が良いアウトラインの例が下図に黄色で図示した点です。

NGなアウトラインの例

基本的にアウトラインは、トレンドラインとセットの「チャネルライン」としてトレーダーによって意識されます。

そんなチャネルラインは、チャネルラインを引くトレーダーはもちろん、チャネルラインを引かないトレーダーにも、強いトレンドを表す「N字の波形」として意識されるからこそ、サポートラインやレジスタンスラインとして機能しやすいラインなわけです。

ですが、上図のように、赤丸の次にアウトラインとしてローソク足に触れている黄色丸は、N字になっていないため、機能しない/効き目がないアウトラインの箇所となってしまいます。

そのため、アウトラインを押し目買いや戻り売りの判断に使う際には、ローソク足がアウトラインに触れる順として、

・アウトライン→アウトライン

ではなく、

・トレンドライン→アウトライン

になっている場面のみに使う方が無難です。

前述のとおり、図で挙げたような「アウトライン→アウトライン」のパターンでは、N字の波形になっておらず、サポートラインやレジスタンスラインとして意識するトレーダーが少なくなってしまいます。

その反面、下図のように「トレンドライン→アウトライン」の順でローソク足が触れいている場合、N字の波形として、チャネルラインを引かないトレーダーにも意識されやすいので、結果的に多くのトレーダーに意識されてサポートラインやレジスタンスラインとして機能しやすいアウトラインになるわけです。

アウトラインの例

押し目買いや戻り売りに使えないトレンドライン/アウトラインのまとめ

以上、今回の記事では、トレンドライン/アウトラインともに、

・ダウ理論の定義に沿っていないライン
・45度前後になっていないライン

は、多くのトレーダーによって意識されないため、機能しにくい/効き目がないラインになることで、押し目買いや戻り売りに使えないという解説をさせて頂きました。

その上で、アウトラインに関しては、基本的にトレンドラインと対になる「セット」で意識されると同時に、N字波形としてチャネルを引かないトレーダーにも意識される傾向にあります。

そのため、アウトラインをサポートラインやレジスタンスラインとしてエントリーに利用する際には、より多くのトレーダーによって意識されるためにも、しっかりとN字波形になっているラインを選ぶべきという解説でした。

そんなN字波形かどうかの判断基準としては、アウトラインが連続して触れず、1つ前の頂点がトレンドラインに触れた後にアウトラインに触れているかどうかになります。

【アウトライン→アウトラインでNGなアウトライン例】NGなアウトラインの例

【トレンドライン→アウトラインでN字になっていてOKなアウトライン例】アウトラインの例

以上、ライントレードでの押し目買い/戻り売りの精度を上げるためにも、参考にして頂ければ幸いです。

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テクニカルが効きやすく勝率が劇的に高まる「時間帯」と「銘柄」

杉原です。

以前の記事では、

FXのデイトレで「常勝」を実現するテクニカル分析の四大原則

と題して、テクニカル分析で日常的に勝ち続けるための原則を解説させて頂きました。

そんなテクニカル分析に関して、

・時間帯
・銘柄

によって、テクニカル分析が、

・効きやすい(機能しやすい)
・効きにくい(機能しにくい)

という場合があります。

この、テクニカル分析が効きやすい(機能しやすい)とは、値動きの予測が当たりやすくなるため、そのまま「勝率」が高まるということです。

その反対に、テクニカル分析が効きにくい(機能しにくい)場合は、値動きの予測が外れやすくなるからこそ、逆に「勝率」は高まりません。

つまり、テクニカル分析が効きにくい時間帯や銘柄でFXのデイトレを行えば、勝率が低くなる事により、利益率に悪影響が出てしまうわけです。

ですので、勝率を上げて利益率を高めるためには、テクニカル分析が効きやすい、

・時間帯
・銘柄

でFXのデイトレードに取り組むという考えが欠かせません。

そこで今回は、そんなテクニカル分析が機能しやすく、実際に私がFXのデイトレードに取り組んでいる、

・時間帯
・銘柄

を紹介/解説させて頂ければと思います。

その上で、まずは「時間帯」「銘柄」に共通し、テクニカル分析が効きやすい条件を簡潔に解説させてください。

テクニカル分析がしっかり効きやすい共通の条件

まず、テクニカル分析が効きやすい絶対的な条件としては、

「参加トレーダーが多い事」

にほかなりません。

そもそもテクニカル分析は「統計」であり、参加人数が少なければ統計の精度は非常に低くになってしまいます。

アンケート結果などが、その事例です。

たとえば、

「1日の睡眠時間は何時間ですか?」

というアンケート(統計)があったとして、

・5人に聞いた場合
・10,000人に聞いた場合

を考えてみましょう。

5人に聞いたアンケートでは、偶然にも短眠の人が多く、

「1日4時間」

と4人もいるかもしれません。(私も短眠なので、その1人です)

そうなると、残りの1人が7時間と答えたとしても、この5人に聞いたアンケート(統計)の結果は、

「平均の睡眠時間は4.6時間」

という非常に偏った信じにくい統計結果になってしまいます。

実際、ご自身や周囲の方々を平均しても、先ほど挙げた5人の統計における、「平均の睡眠時間は4.6時間」という極めて短い時間には成り得ないのではないでしょうか?

調べて見ると、OECDという調査対象の人数を膨大にして世界の統計調査を行う団体が発表した、日本人における平均の睡眠時間は、

「7.3時間」

でした。

また、そのほかの統計機関で見ても、日本人の平均した睡眠時間は約7時間前後となり、最初に挙げた5人の統計で出た「4.6時間」が、あまりに信ぴょう性の低い統計結果かお分かり頂けるかと思います。

以上のように、統計は母数(調査対象)が少ないと精度が低くなり、逆に母数が多いほど精度が高まっていくわけです。

その上で、FXのデイトレードにおけるテクニカル分析も「統計」であるため、

母数が多い程テクニカル分析が効きやすい=機能しやすい

ということに繋がってきます。

そんなテクニカル分析の「母数」は、実際にトレードを行っている投資家/トレーダーの数にほかなりません。

ここまで説明したとおり、

・「統計の精度」は母数の多さ
・統計であるテクニカル分析の「母数」は投資家/トレーダーの数

であるため、実際に相場に参加している、

「投資家/トレーダーの数が多い」

ということが、テクニカル分析が効きやすい条件になるわけです。

以上を踏まえた上で、テクニカル分析が効きやすい、「時間帯」「銘柄」を解説させて頂きます。

テクニカル分析が機能しやすい時間帯

まずは「時間帯」の解説から進めていきます。

FXのデイトレードであれば、「三大市場」と呼ばれる下記3つの市場が、より多くの投資家/トレーダーが参加する時間帯です。

  • 東京市場→9時頃~17時頃
  • ロンドン市場→15時頃~翌2時頃
  • ニューヨーク市場→21時頃~翌6時頃

その上で、率直に答えを申し上げますと、最もテクニカル分析が機能しやすい時間帯は、ロンドン市場とニューヨーク市場が重複する時間帯の『日本時間における21時頃~翌2時頃』です。

まず、

・ニューヨーク市場(アメリカ圏)
・ロンドン市場(ヨーロッパ圏)

は、それぞれ人口の多さに比例し、投資家/トレーダーの数も膨大になります。

その上で21時頃~翌2時頃は、

・ニューヨーク市場(アメリカ圏)の午前
・ロンドン市場(ヨーロッパ圏)の午後

にあたり、上記2つの大きな市場に属する投資家/トレーダーが相場に参加するため、必然的に統計における「母数」が多くなるわけです。

また、上記のように参加者が多くなる時間帯ということもあり、

アメリカ圏
ヨーロッパ圏

以外に属する投資家/トレーダーも、この日本時間における21時頃~翌2時頃に合わせて数多く参加している傾向にあります。

以上から、日本時間における21時頃~翌2時頃こそが、最も「母数」=投資家/トレーダーの数が多いため、統計の精度が高まってテクニカル分析が機能しやすい時間帯となるわけです。

そして、テクニカル分析が機能しやすいということは、値動きの予測が成功しやすくなるため、同じトレード手法を行っても、ほかの時間帯に比べて結果として「勝率」が高くなり利益率の向上に繋がってきます。

ゆえに、

日本時間における21時頃~翌2時頃

という時間帯こそが、テクニカル分析の精度が最高潮になり、利益率を高められる時間帯だということです。

もちろん、私のデイトレ手法は、勝率100%というわけではありません。

その上で、実際にすべての市場24時間で、

・バックテスト
・フォワードテスト

を行ってみると、やはり母数(投資家/トレーダー数)が多い、21時頃~翌2時頃の勝率が極めて高くなっていました。

そのようなデータがあったからこそ、あえて勝率が下がる時間帯でトレードすることは非効率と考え、この21時頃~翌2時頃でトレードしていたわけです。

ちなみにですが、この時間帯は参加している投資家/トレーダーの数が多くなる分、必然的に「値動き」も大きくなっています。

実際チャートをご覧になると、基本的に21時頃~翌2時頃が、ほぼすべての日で平均的に「値動き」が大きくなっていると確認ができるはずです。

前述のとおり母数が大きいので「勝率」が高まる事もあり、値動きの大きさから得られる利幅も増えるため、この時間帯のみでも十分な利益が得られるわけです。

以上、日本時間における21時頃~翌2時頃が、最もテクニカル分析が効きやすいため、利益率を高められる時間帯という解説でした。

テクニカル分析が機能しやすい銘柄

ここまでの時間帯に関する解説に続いては、テクニカル分析が機能しやすい銘柄を説明させて頂きたいと思います。

まず前述のとおり、テクニカル分析が効きやすい条件は「母数=投資家/トレーダーの数が多い事」でした。

この考え方は先ほど説明した時間帯と同様、トレードする銘柄の場合も特に変わりません。

つまり、より多くの投資家/トレーダーが実際にトレードしている銘柄こそが、テクニカル分析が効きやすい銘柄だということです。

為替通貨で言えば、

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)

などが、多くの投資家/トレーダーにより取引される事で、テクニカル分析が機能しやすい銘柄にほかなりません。

そのほかの通貨ペアとしては、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

なども該当します。

逆に、下記のような、エキゾチック通貨ペアと称される、取引される数が少ない銘柄は、扱う投資家/トレーダーが少ないため、テクニカル分析が効きにくくなるわけです。

・EUR/MXN(ユーロ/メキシコペソ)
・EUR/RUB(ユーロ/ロシアルーブル)
・USD/CNH(米ドル/中国の人民元)

FXの通貨ペアには、

・メジャー通貨ペア
・マイナー通貨ペア
・エキゾチック通貨ペア

という3分類があり、各FX業者によって定義が若干異なるものの、基本的にエキゾチック通貨ペアに関して、テクニカル分析が効きにくい事は間違いありません。

実際にエキゾチック通貨ペアである、

・EUR/MXN(ユーロ/メキシコペソ)
・EUR/RUB(ユーロ/ロシアルーブル)
・USD/CNH(米ドル/中国の人民元)

などのチャートを見ると、規則性に乏しく、見るからにテクニカル分析が機能していないことがお分かり頂けるかと思います。

マイナー通貨ペアに関しても、名前のとおり「マイナー(少ない存在)」という意味であるため、このマイナー通貨ペアに関しても、取引量が少な過ぎる通貨ペアはテクニカル分析の精度があまり高くはありません。

とは言え、メジャー通貨ペアではなくマイナー通貨ペアに属される、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

などは、それなりの取引量があり、扱う投資家/トレーダーも相応数いるため、私の中では十分にテクニカル分析が効きやすい銘柄としてとらえていました。

以上から、私自身がFXのデイトレ対象としていた「FX」の銘柄は

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

になります。

ただ、デイトレの対象となる銘柄は、為替通貨ペアだけに限りません。

実際のところ、今挙げた通貨ペアは、私のデイトレ手法におけるメインの銘柄ではないんです。

実際に上記の通貨ペアは、日々出している総利益の「4割程」にしか過ぎません。

残りの6割以上は、別の銘柄から実現していました。

その銘柄が、金=ゴールドです。

多くのトレーダーが見逃がしている「ゴールドの優位性」

書店やネットで情報を見ると、FXのデイトレードと言えば

・株
・FX
・仮想通貨

などが長年の間、代表として挙げられていました。

そのため、株やFX、仮想通貨をトレード対象として解説する書籍や、ブログ/サイトも多くなっています。

ただ、私がメインにしているゴールドは、非常に多くのトレーダーによって、投資目的はもちろんのこと、投機の目的でも非常に多く取引されています。

つまりゴールドは、扱う投資家/トレーダーの数が多いので、テクニカル分析が効きやすい銘柄ということです。

そもそも金(ゴールド)は、元々が金という「物」であるため、

・株
・FX(為替通貨)
・仮想通貨

のように価値が0になることはありません。

そのような背景から、金(ゴールド)はどんな世界情勢にも強い資産として、多くの投資家から長年に渡って支持されてきました。

また、

・株のような会社に存在する業績
・通貨ペアのような経済指標や政治
・仮想通貨のような各通貨に存在するニュース材料

のような「ファンダメンタルズ要素」が、特に金(ゴールド)にはありません。

そのため、必然的にテクニカル分析が機能しやすい銘柄として目を付け、投機(トレード)目的で取引するトレーダーが世界中に数多く存在しています。

以上から、

・投資目的
・投機(トレード)目的

でゴールドを扱う投資家/トレーダーが多いため、

ゴールドは極めてテクニカル分析が機能しやすい銘柄

と言っても過言ではありません。

つまり、ゴールドはテクニカル分析が効きやすいため、勝率が高まるので、必然的に利益率の向上に繋がる銘柄ということです。

また、ゴールドはポンド円の2,3倍以上の値動きが特徴となっています。

そのため、トレード1回あたりの利幅も大きくなるので、その分だけゴールドをトレードする際の利益率も大きくなるわけです。

以上のような背景があるため、私はFXのデイトレ対象の銘柄として、金=ゴールドを筆頭にしており、自身が日々出している総利益率の内、6割以上をこのゴールドが占めている程でした。

書店に行っても、

・株
・FX
・仮想通貨

の書籍ばかりが並んでいるため、私がゴールドをトレード対象とする事に驚かれる人が少なくありません。

ゴールドを扱うブログ/サイトも、株やFX、仮想通貨に比べて極めて少ないことも、ゴールドに対する認知度の低さがあると思います。

ちなみに、ゴールドには、

XAU/USD→ドル建て
XAU/EUR→ユーロ建て
XAU/GBP→ポンド建て
XAU/JPY→円建て

などのシンボル(名称)があるものの、「XAU/USD」以外は取引量が少なく、扱う投資家/トレーダーも少ないため、この「XAU/USD」を実際にトレード対象の銘柄としています。

取引量が少ないということは、必然的に扱う投資家/トレーダーの数が少ないため、テクニカル分析が効きにくい銘柄となるからです。

そんなゴールド(XAU/USD)に関しては最もFXのデイトレードに適した銘柄として、特徴や注意点を細かく解説した記事、実際のデイトレ手法を用意していますので、ぜひ下記もあわせてご覧になってみてください。

>「最もデイトレに適した銘柄」ゴールドの特徴と注意点。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

総括~テクニカルが効きやすく勝率が劇的に高まる「時間帯」と「銘柄」~

以上、今回のメルマガ記事では、テクニカル分析が機能しやすくなることで、「勝率の向上→利益率の上昇」へと繋がる「時間帯」と「銘柄」について実際に私がFXのデイトレードをしている環境を解説させて頂きました。

テクニカル分析は「統計」であり、そんなテクニカル分析が効きやすい条件としては、母数=参加する投資家/トレーダーの人数が多い事を挙げたかと思います。

その上で、時間帯に関しては、「日本時間の21時頃~翌2時頃」と解説させて頂きました。

対して銘柄は、FXの為替通貨ペアで言えば、下記のような銘柄を挙げた次第です。

  • ドル円(USD/JPY)
  • ユーロドル(EUR/USD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • オージードル米ドル(AUD/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • ユーロオージー(EUR/AUD)

ただ、上記のような為替通貨ペア以上にテクニカル分析が効きやすいことで勝率が高く、結果として利益率を高めやすい銘柄として、金=ゴールド(XAU/USD)を紹介いたしました。

実際のところ、私の総利益における約6割以上がゴールドから生まれており、残りの4割前後が、

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

などの為替通貨ペアとなっています。

以上、今回はテクニカル分析が効きやすく、勝率が高まる事で利益率の向上が実現されるので、実際に私がトレードしている「時間帯」「銘柄」を解説いたしました。

当ブログでは、fxやゴールドで10%前後の利益率を数分〜数十分で出しているデイトレ手法を公開しています。

以下の記事ではエントリーから決済まで、実際のチャートでいくつも事例を挙げながら図解しているので、ぜひご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

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グランビルの法則を単純に「最低限」覚えるならコレだけ。

杉原です。

ダウ理論と同様に、多くのテクニカル指標の大元になっているほど、非常に多くのトレーダーが意識しているのが、このグランビルの法則になります。

このグランビルの法則も多数の原理/理論がありますが、最低限必要なものは下記のみを覚えておけば十分です。

(MAは移動平均線の略称)

  • 1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある
  • 2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

それでは早速、実際のチャート図を見ながら、2つの原理を解説していきたいと思います。

図では1分足チャートで100本の移動平均線を表示しています。

(5分足に換算すると20本平均となり、多くの短期トレーダーに意識されるため。)

1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある

下図は先ほど「ダウ理論」でも用いた図で、①②③ではそれぞれ、ローソク足が急激に(短期間で)MAから離れていき、その後、同じような速度でMAに近づいている事がお分かり頂けるはずです。

離れてから戻る移動平均線

「そろそろ上昇が終わるだろう」と考えるトレーダーが多くなり、「売り」注文が一気に入り、「売り」の「注文数」が必然的に増えて勢いよく下降しています。(①と③)

②はその真逆で「そろそろ下落が止まるだろう」と意識するトレーダーが多くなっていき、「買い」注文の下図が必然的に増えて勢いよく上昇しているわけです。

これらが、まさに1つ目の原理で、ほかのサインと併用しつつ逆張りのエントリー判定に用いていくトレーダーが多くいます。

2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

下図のように、MA上下で反発していく可能性が高いというのが、2つ目に覚えて頂きたいグランビルの法則による値動きになります。

上下で反発する移動平均線

しかし、すべてのトレーダーが同じ設定にしてMAを使っているわけでは当然ありません。

ゆえに、上図のように偶然的にピッタリとMAで反発するというわけではなく、

・MAに到達する前
・MAに到達した後(少し抜けた後)

に反発する事も多々あるわけです。

これは、MAの設定上における問題になります。

極端な話、MAを1分足10本にしてしまえば、下図のように、先ほどの図とまったく同じチャートであっても、MAとローソク足の位置がまったく異なってしまいます。

上下で反発する移動平均線

ゆえに、MAの設定次第でローソク足とMAの位置関係が丸っきり変わってしまうということです。

だからこそ、平均的に多くのトレーダーが設定する可能性が高いMAとして、今回の例では、1分足では100本、5分足換算で20本が望ましい(25本だと遅れる)ため、このように設定していました。

1本のMAによる判断のみでは、値動き判定の根拠が乏しいため、多くのトレーダーがプライスアクションやほかのテクニカル指標、複数のMAを用いるなど、精度を高める工夫を凝らしています。

下図が前後で反発する例です。

上下で反発する移動平均線

活用としては、ロングの場合はできるだけ低い価格で買う「押し目買い」、ショートの場合はできるだけ高い価格で売る「戻り売り」のタイミングを計る際に活かせます。

ただ、反発する可能性が高まるのは、

・プライスアクションとロング/ショートの判定が重なる時
・ほかのテクニカル指標とロング/ショートの判定が重なる時

など、より多くのトレーダーと同じ売買判断を行う場合にほかなりません。

たとえば、下図黄色枠はピンバーという反転を表すローソク足で、ちょうどMA付近で反発していました。

上下で反発する移動平均線

このように、MA前後で、反転を表すほかのプライスアクションと同時に使うことによって、反発の確率がグッと高まっていくわけです。

総括~グランビルの法則を単純に「最低限」覚えるならコレだけ。~

以上、今回は最低限度、覚えるべきグランビルの法則として、

1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある
2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

を解説させて頂きました。

本文中でも触れたとおり、移動平均線の設定は、ある程度の傾向はあるものの、人によって同じではありません。

そのため、1つの移動平均線によるグランビルの法則だけを使ってトレードしても、同じようなタイミングで売買を行うトレーダーがそれほど多くないと考えられます。

よって、

・プライスアクション
・そのほかのテクニカル指標

などと組み合わせて使うことにより、売買判断の精度=勝率を高めていくのが有効な手段です。

そんな、そのほかのテクニカル指標に関して、関連記事を用意していますので、興味がありましたらあわせてお読みになってみてください。

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>【図解】水平ラインで1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

>リスクリワード1:2~3。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレ手法。

>高勝率の「窓埋め」を利用した『鉄板』のデイトレード手法

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アウトラインから生成するチャネルラインの引き方

杉原です。

今回の記事では、チャネルラインの引き方になります。

ただ、一般的なトレンドラインを先に引くチャネルラインの引き方とは異なり、アウトラインを先に引いてチャネルラインを生成していく方法です。

アウトラインからチャネルラインを引けるようになる事により、

・エントリーのチャンスを逃さない
・回避すべき相場状況を見逃さない

などに繋がるため、利益率の向上が見込めるようになっていきます。

今回の記事で解説するアウトラインを主体としたチャネルラインの引き方とは別に、一般的なチャネルラインの引き方は、下記の記事をご覧ください。

>トレンドラインからチャネルラインを生成する方法

アウトラインからチャネルラインを引く方法

トレードツール「TradingView」を事例として挙げています。

>トレーディングビュー(TradingView)の公式サイトはこちら

まず下図のようにトレンドラインを引けない場合に、アウトラインから引くパターンが有効となります。

トレンドラインが引けないからこそ、アウトラインからチャネルラインを生成する相場例

上図は、黄色丸2つを安値同士で結ぶことでトレンドラインを引けそうですが、青線で図示したように、まだ前回高値を更新していないので、トレンドラインを引けるタイミングではありません。

下図のように前回高値を超えれば、トレンドラインを引けるようになります。

トレンドラインを引けるようになる条件

そこで、下図の赤丸で図示したように、高値同士でアウトラインを先に引ける部分を見つけました。

アウトラインからチャネルラインを引く

その上で、下図のように赤丸同士を高値としてアウトラインを引きます。

アウトラインからチャネルラインを引く

下図のようにアウトラインをクリックし、「中間点」である白丸をドラックアンドドロップして、アウトラインと平行なトレンドラインを生成していくわけです。

その際、黄色丸で図示した2つの「安値」を結ぶようにしてトレンドラインにできます。

アウトラインからチャネルラインを引く

結果、下図のようなチャネルが生成されました。

赤丸がアウトライン上にある「高値」、黄色丸がトレンドライン上にある「安値」です。

アウトラインからチャネルラインを引く

その後、時間が経過したチャートが下図になります。

黄色丸で図示したようにトレンドラインがしっかり機能しており、トレンドライン上で下げ止まっている事がお分かり頂けるはずです。

アウトラインからチャネルラインを引く

以上が、アウトラインを先引いてチャネルを生成する方法でした。

この方法により、この先「多くのトレーダーが意識する事になるチャネル」(トレンドライン+アウトライン)を先回りして予測することができます。

多くのトレーダーが意識するチャネルは、

値動きの範囲
反発による上昇や下降

の予測ができるようになるわけです。

トレーダーがいつ「買い」「売り」を行うかはある程度読む事は可能ですが、トレーダーごとの「注文数」をどうやっても読めません。

(トレーダーが持つ資金量はどうやっても分からないので)

その時点で、どこまで利幅を伸ばせるかという値動きの予想は読めるはずがないので、当てようとすること自体が不毛なわけです。

偶然当たる事はもちろんあるが、それは勝つべくして勝つトレードではなく、ギャンブルに過ぎません。

ただ、

値動きの範囲
反発による上昇や下降

は多くのトレーダーが意識するトレンドラインとアウトライン=チャネルを引く事で、ある程度の予測が立ちます。

その予測が遅れてしまえば、すでに価格が上がった時に買ってしまったり、すでに価格が下がった時に売ってしまう事で、いわゆる、

「天井買い」
「底売り」

を行ってしまい、そのため、多大な損失に繋がりかねません。

この「天井買い」「底売り」の回避ができれば、建玉分割を使って高い勝率を叩き出す事が可能になるので、利益率が必然的に向上していくことになるわけです。

もちろん、「天井買い」「底売り」を回避しただけでは、いつ利確できるかは分かりません。

そのため、

複数のチャネル
下位足と上位足を組み合わせたプライスアクション

によって、今現在「より多くのトレーダーが意識」しているのが「買い」か「売り」かを高い精度で見極めていきます。

それにより、仮にエントリー方向と逆行しても、短時間内にリバウンドで戻ってきて利確しやすくなる場面を見つけ出し、その場面で「のみ」トレードを行うことで、

「徹底して負けない」
「勝つべくして勝つ」

そんなトレードができるようになるわけです。

そのためにもチャネルラインの「漏れ」がないようにすることが重要であるので、このアウトラインを先に引いてチャネルラインを生成する方法を、ぜひともマスターして頂きたいと思います。

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含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

含み損ほぼなし。キリ番を利用した聖杯に近いFXのデイトレ手法。

杉原です。

本記事では、私が得意としている下図のような「キリ番(ラウンドナンバー)」を使ったFXのデイトレード手法を解説させて頂きます。

キリ番で引いた水平ライン

このデイトレ手法は勝率が高さに加え、『含み損』が非常に少ないため、ロット数を上げてトレードができることが大きなメリットです。

そんな今回の記事で解説する、勝率の高さを保ったまま「ロット数」を上げられるFXのデイトレ手法によって、私自身と私がFXのデイトレ手法を継承した方々が、下記のような高い利益率を1日で出せるようになっています。

【実践者の実績や生の声】

今回はそんな1日10%台の利益率を出せているデイトレード手法の一部を、実際に行ったトレードを例にチャート図を用いながら、

エントリー
決済(利確、損切り)

における条件まで掘り下げて解説させて頂きたいと思います。

キリ番を使ったデイトレード手法のエントリー条件

エントリー条件の具体的な話に入る前に、キリ番を利用したデイトレ手法の有効性を感じて頂くためにも、キリ番の仕組み/ロジックを簡単に解説させてください。

FXのデイトレードにおけるキリ番(ラウンドナンバー)の仕組み

まずキリ番(ラウンドナンバー)は、デイトレーダーだけではなく、非常に多くのトレーダーが意識する価格帯である事は間違いありません。

そのため、相場(ローソク足)がキリ番付近に近付くと、そのキリ番の価格帯が、

・サポートライン(支持線)
・レジスタンスライン(抵抗線)

のように機能します。

下図の赤枠がサポートライン(支持線)、緑枠がレジスタンスライン(抵抗線)として機能しているキリ番の例です。

キリ番で引いた水平ライン

このようにレジスタンスライン、サポートラインとしての機能をキリ番が果たしやすい事から、

・すでにポジションを持っているトレーダーは、キリ番を目安に利確を狙う
・ポジションを持っていないトレーダーは、キリ番付近で逆張りエントリーを狙う

という行動に出る傾向が非常に高くなります。

そんな性質を利用し、キリ番を使った逆張りのデイトレードを仕掛けていくのが、今回の記事で解説する、

「含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。」

にほかなりません。

では、この先は具体的なエントリー条件や決済条件について解説させて頂きます。

「逆張り」と表現しましたが、私が主戦としている時間足は「5分足」ということもあり、短期視点での逆張りとなっています。   

中長期視点では逆に「順張り」になる事もあり、私が逆張りでロングを狙う際に、中長期視点は順張りのロングを狙うような場面にも成り得るため、このデイトレ手法が持つ有効性の高さを表せている原理です。

エントリーのロジック

下図が、当デイトレード手法のチャート図です。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

早速、まずは簡単にチャート図の説明をさせて頂きます。

上図はドル円の5分足で、チャートに描かれているテクニカル指標は以下のとおりです。

  • キリ番=サポートライン(支持線)
    →黒の点線
  • 移動平均線
    →緑、オレンジ、青の順に期間が長い単純移動平均線(SMA)
  • チャネルライン
    →黄緑の下降トレンドラインと対になるアウトラインの組
  • エントリー場所
    →黒枠で図示したローソク足

以上が5分足チャート図の簡単な説明になります。

その上で前述のとおり、キリ番にローソク足が近づく際の「逆張り」を狙っていくのが、本デイトレード手法のポイントです。

ですが、単純にキリ番のサポートライン(支持線)を頼りにするだけでは逆張りの根拠が弱い事は否めません。

そこで、

・チャネルライン(アウトライン)によるサポート
・移動平均線のサポート(チャート図の青い移動平均線)

も同時に発生している事を確認し、根拠を強めていました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

キリ番1つによるサポートだけでは、「買い(ロング)」の注文を出すトレーダーはまだ少ないと考えられるため、

・チャネルライン(アウトライン)によるサポート
・移動平均線のサポート(チャート図の青い移動平均線)

が重なり、

・逆張りのエントリーを狙うトレーダー
・損切りまたは利確を狙う売りポジション保有中のトレーダー

と言った各々のトレーダーが「買い(ロング)」の注文を出してくるタイミングを狙っていくわけです。

ちなみに、青の移動平均線は5分足チャートにおいて多くのデイトレ―ダーが意識する120本平均線となっています。

また、この5分足120本平均線は、30分足チャートになると20本平均線となり、一般的な短期移動平均線であると同時に、ボリンジャーバンドの基準線としても非常に多くのトレーダーに意識される平均線になっていることは間違いありません。

そのため、この青の移動平均線はデイトレーダーはもちろん、中長期のスイングトレードを主体とするようなトレーダーにも意識されるので、サポート(支持)として有効に機能をしやすいわけです。

以上、ここまでは、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

サポートライン(支持線)として重なる事によって、非常に多くのトレーダーが「買い(ロング)」の注文を出す傾向が高まるので、このタイミングを狙って逆張りロングを狙うという話でした。

その上で、このデイトレ手法では、さらに精度を高めるためにパーフェクトオーダーも利用しています。

パーフェクトオーダー:複数の移動平均線が同じ方向に対し期間が長い移動平均線順に並んでいる状態

このパーフェクトオーダーも、本チャート図では買い方向に発動しているため、よりロングでのエントリーにおける精度を強く高めてくれているわけです。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1
ただ、実際のところ、上図における最も期間が長い移動平均線が、前述のとおり青(5分120本=30分20本)でした。

緑→オレンジ→青の順に期間が長くなっています

ゆえに、上図3本の移動平均線では、短期視点のデイトレーダーからFXのデイトレード~短めのスイングトレードまでの動向までをカバーしているに過ぎません。

要するに、長めのスイングトレードを行うような長期トレーダー勢の動向をカバーできていないわけです。

その上で、より勝率を上げるためにも、長期トレーダー勢も同時に買い(ロング)方向の意識が高い状況である方が望ましい事は間違いないと思います。

幾ら短期~中期トレーダーが買い(ロング)の注文を多く出しても、そんな長期トレーダーが売り(ショート)を強く意識するようであれば、トータルの売買バランスは拮抗してしまう可能性が否めません。

つまり、結果として買いが優先にならず、場合によっては逆行して損切りになる可能性もあります。

以上から、長期トレーダーが売り(ショート)意識していない事、その上でできる限り長期トレーダーも買い(ロング)を意識している事が望ましいというわけです。

そこで、下図のように長期の移動平均線も含めたパーフェクトオーダーが成立している場面をエントリー場所として狙っていたのでした。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図2

上図の移動平均線は、

緑→オレンジ→青→黒→紫

の順に期間が長くなっており、短期~中期~長期すべてを網羅した5本のパーフェクトオーダーが成立しています。

よって、

・短期
・中期
・長期

という、どの視点で見ても売り(ショート)は入りにくい状況であり、むしろ買い(ロング)の注文が入りやすい状況だということです。

だからこそ、ロングでエントリーした後は逆行せず、ほぼ含み損がないストレス0のデイトレードができていました。

勝率が高い状況のまま、含み損がほぼないということは、ロット数を相応に高められるようになります。

そのため、得られる利益率もそれなりに高くなってくるわけです。

以上が、本FXのデイトレード手法におけるエントリー条件と、そのロジック解説でした。

キリ番を使ったデイトレード手法の決済条件

ここからは、利確→損切りの順に、決済条件について解説させて頂きます。

利確のロジック

当FXのデイトレード手法では、エントリーした地点から最も直近のサポレジ(サポートラインまたはレジスタンスライン)で利確します。

今回の例ではロングでエントリーしているため、最も近いレジスタンスライン(抵抗線)にて利確するということです。

その上で、下図のようにオレンジの移動平均線が、一番近いレジスタンスラインですので、オレンジの移動平均線に触れる前に利確しました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

そのため、5分足が2本分なので、約10分以内という相応の短時間での利確でした。

この後もじわじわと上昇を続けてはいるものの、少しでも逆行の要素が出始める段階で、即座に利確をする方が「無難」「確実」だと私は考えています。

1つでも逆行の要素が現れれば、そこが逆方向のトレンドにおける「初動」、つまり大きな逆行の「スタート地点」になり、大きな損切りを被る可能性も否めないからです。

ですので、そんな危険を回避する意味でも、利幅をあえて伸ばさずに利確してしまいます。

もちろん、

「利幅を伸ばさなければ、利益もその分だけ小さくなるのでは?」

という意見もあるかもしれません。

ただ、エントリー条件で解説したとおり、当FXのデイトレード手法は、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

がサポートラインとして重なって機能しつつ、

・短期~中期~長期という5本の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立

している状況であるため、非常に高精度(勝率)でありながら、「含み損」がほぼないようなトレードになっています。

そのため、ロット数を極めて高く設定してトレードができるわけです。

ですので、数十pipsと大きな利幅を取る事なく、得られる利益、利益率は相応に高くなっていきます。

仮に「勝率」が低い上に「含み損」も大きい傾向がある場合、少なくともロスカットや数多くの損切りに備え、ロット数を低く設定せざるを得ないと思います。

逆に、「勝率」が高く「含み損」も低い傾向であれば、十分にロット数を高められるということです。

以上から、ロット数を上げる事で高い利益率を出せるため、あえて時間を掛けて利幅を伸ばす必要はありません。

その分だけ、1回のトレードが短時間で終わるため(この例では10分以内)、別の通貨ペアなどでチャンスが来た際に、すぐにエントリーすることができます。

逆に長時間の保有をしてしまうと、証拠金が足りずに、別の通貨ペアでチャンスが来ても、エントリーができません。

ただ、本デイトレード手法のように極めて短時間で終えられる事によって、別の通貨ペアで発生しているチャンスにも飛び乗れるメリットがあります。

結果として、トレード回数が増えることで、トータルの利益率を高めていける余地があるとうことです。

以上から、本FXのデイトレード手法における利確の場所は、

エントリー地点から最も近いサポレジ

がベストとしていました。

損切りのロジック

利確に対しての損切り条件は、非常に単純です。

エントリー時の条件が成立しなくなった段階で損切りを行います。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

本デイトレード手法のチャート図である上図で言えば、

・キリ番(黒点線)
・チャネルライン(黄緑のライン)
・移動平均線(青い移動平均線)

がサポートラインとして重なって機能しつつ、

・短期~中期~長期という5本の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立

している状況がエントリー条件であるため、これらの内、どれか1つでも成立しなくなった段階で損切りをするわけです。

つまり、

黒点線のキリ番
緑のチャネルライン
青の移動平均線

のいずれかが、下方に割り込みサポートラインとして成立しなくなった状況が損切りすべきタイミングになります。

ただ、5分足チャートであるため、ローソク足が確定するまでは、仮に下方に割り込んだとしても、下ヒゲを付けて戻ってくる可能性が否めません。

そのため、最終的な損切りは5分足が確定した際に割り込んだタイミングが最適です。

また、いずれか3つのサポートラインが不成立になった場合だけではなく、パーフェクトオーダーが不成立になっても同様に損切りをします。

まとめ。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

以上、今回の記事では、私が1日単位で10%台の利益率を出している、キリ番を使ったFXのデイトレード手法について解説させて頂きました。

キリ番を使ったデイトレード手法のチャート図1

改めて、エントリー条件から決済条件までを下記にまとめます。

  • サポレジが重複しつつ、短期~中期~長期の移動平均線でパーフェクトオーダーが成立している際にエントリー
    →今回の例では「黒点線のキリ番」「緑のチャネルライン」「青の移動平均線」がサポートラインとして重複
  • エントリー地点から最も近いサポレジで利確
    →例では一番エントリー地点から近かったオレンジの移動平均線
  • 1つでもエントリー条件が成立しなくなった時点で即座に損切り
    →ヒゲで戻す可能性も考慮し、5分足の確定まで待つ

以上が、エントリーから決済までの条件でした。

私自身、この記事で扱ったキリ番をはじめ、トレンドラインやチャネルラインを含めた、いわゆる『ライントレード』を追究し続けており、下で掲載したようにデイトレードで1日あたり2桁台の利率を出すに至っています。

下図は1万円の資金から約500万に増やした際、1日あたり10%以上の利率を維持できた実績画像です。

MT4など取引ツール上の実績は「プログラムによる改変」という捏造や「デモ口座との見分けがつかない」との指摘があったため、取引した翌日にFX業者から送られてくる履歴メールを抜粋しています。

【実績の見方】

実績画像の見方

画像をクリック/タップすると、全画面表示が可能です。また、右側をスクロールして全部分の閲覧もできます。

▼複利運用で1万から約500万へ▼

1万から500万へ増やした複利運用の実績

上図のように、1日単位で2ケタ台の利益率を安定して出すに至った要因としては、本記事の基本的なロジックに加え、以下のような要点を徹底して押さえたことが挙げられます。

  • より大勢のトレーダーが意識する価格帯のキリ番を適用すること
  • 勝率と利益率を最大化するための、状況に応じた「損切り」と「利確」の条件を満たすこと
  • 毎日必ず訪れる「テクニカルの効き目が弱まる」特定の時間を避けること
  • 短期〜中長期まで、多くのトレーダーが意識しやすいラインをエントリー条件に適用すること
  • 勝率が低下しやすい「特定の相場状況」を避けるエントリー回避の条件を満たすこと
  • ライン以外に目視で確認できる中長期の流れに逆らわず、大きな逆行を避けて勝率の向上させること

上記の要点は一例ですが、本記事の内容とこれらを押さえた上で、2ケタ台の利益率を1日単位で出すべく、感覚的な判断を排除し再現しやすく体系化したデイトレ手法を継承しておりました。

そのデイトレード手法は無料の公式メールマガジンを通して、エントリー場所を含む細かなロジックを実際のチャート図を使って解説しています。

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リスクリワード1:2~3。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレ手法。

杉原です。

以前の記事では『高勝率の「窓埋め」を利用したFXのデイトレード手法』と題して、窓埋めを狙ったFXのデイトレ手法を、理論を踏まえた上でエントリーから決済までの詳細な条件を解説させて頂きました。

窓埋めに関しての基本的な解説は、上記の記事で図解していますので、必要に応じて参照なさってください。

対して今回の記事では、「窓が埋まった後」の値動きを狙ったFXのデイトレ手法を解説していこうと思います。

上記の記事で解説している手法とあわせて、

・窓埋め前
・窓埋め後

をダブルで取れるようになるので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

窓が埋まった後に逆方向に発生する「トレンドの初動」を狙ったFXのデイトレ手法

まず、窓に関しては、

「埋まらない窓はない」

と相場の世界で言われるほど、非常に高確率(8,9割)でその日の内に窓が埋まる傾向にあります。

FXで言えば、通常の平日は取引が24時間続いているため、週末明け月曜の早朝にのみ「窓」が発生し、大抵の場合が月曜の内にその窓は埋まっていく傾向です。

私自身が実践および提唱している、窓埋めを利用したデイトレ手法の中でも、本記事では、

「窓が埋まった後、逆方向に始まる『トレンドの初動』を狙う」

というFXのデイトレード手法になります。

エントリー条件

まずは、下図のように窓が埋まる事を確認します。

窓埋め後のトレンドを狙うため、窓埋めを確認する

図(5分足チャート)において、白の太線は窓が埋まる価格帯ですが、『1.ヒゲで戻される』で図示したように、窓が埋まると思いきやヒゲで戻されている事が分かると思います。

この段階では、ヒゲでしか窓が埋まっていない事でまだ窓の埋まりが弱いため、まだまだ窓埋めの方向(図で言えば上昇)に対して意識するトレーダーが少なくありません。

その上で、今回狙う場面は前述のとおり、窓が埋まり切った後の「逆方向」です。

ですので、まずは完全に窓が埋まり、多くのトレーダーが窓埋め方向(上昇)の意識がなくなり、ロング(買い)狙いのトレーダーがいなくなるレベルまで「待ち」ます。

その後、下図のように『2.実体で窓埋めが確定』において、ヒゲではなく実体でしっかり窓を埋めました。

窓埋め後のトレンドを狙うため、窓埋めを確認する

ここで初めて窓埋めの確定を認識するわけです。

ヒゲだけではなく実体でも窓が埋まる事で、多くのトレーダーが

「すでに窓は埋まり切った」

と判断し、窓埋め方向(上昇トレンド)への意識が一気に少なくなります。

ただ、だからと言って、この時点ですぐに逆張りでエントリーしてしまうのは、理に適っていません。

なぜなら、まだ窓が埋まった事でロング(買い)が減っただけに過ぎず、決してショート(売り)を意識するトレーダーが増えたわけではないからです。

そこで、買いを意識するトレーダーが、窓埋めの完了で一時的に減った事に合わせ、続いては売りを意識するトレーダーが増えるまで待ちます。

そんなショート(売り)を意識するトレーダーが増えるには、明確な下降トレンドの発生を確認することがベストです。

その後、下図『3.前回の高値と、前回の安値がともに切り下がっている「下降トレンド」の発生』で図示したように、明確な下降トレンドが発生した事の確認ができました。

窓埋め後に逆方向のトレンドが生じた確認

ダウ理論に基づくと、高値同士、安値同士がそれぞれ切り下がる事が下図のように下降トレンドとされています。ダウ理論に基づく下降トレンド   

対して上昇トレンドの定義は、高値同士、安値同士がそれぞれ下図のように切り上がっていることです。

ダウ理論に基づく上昇トレンド

この段階で、多くのトレーダーが上昇トレンドが終わり、下降トレンドが発生し始めた事を認識しだします。

ただ、この段階ではまだ、ダウ理論に基づいたトレンド定義が成立しただけに過ぎません。

もちろん、多くのトレーダーがショート(売り)を意識するような状況になってはいます。

しかし、より精度を高めるためにも、さらに多くのトレーダーがショート(売り)を意識しているかどうかを確認した方が無難です。

そこで、より多くのトレーダーがそのトレンドを意識しているかどうかを明確に判断することができる指標として、「トレンドライン」を推奨していました。(図の『4.トレンドライン』を参照ください)

窓埋め後、逆方向のトレンドラインが引ける

明確にトレンドラインが引ける事によって、多くのトレーダーがそのトレンドを意識することになります。

その結果、ショート(売り)を意識をするトレーダーが一気に増え出し、下降方向へと高確率で値動きが発生するわけです。

その上で、さらにトレンドラインが「チャネルライン」として引ける状況をベストとしていました。(図の『5.チャネルライン』を参照ください)

窓埋め後に引ける逆方向のチャネルライン

チャネルラインは図示してあるとおり、トレンドラインと平行なラインが引いて綺麗なN字にチャートが動いている事を認識できます。

N字の値動きはチャートパターンとして非常に多くのトレーダーに意識されるパターンにほかなりません。

そのため、単にトレンドラインが引ける状況よりもチャネルラインが引ける事により、遥かに多くのトレーダーがそのトレンドを意識するようになります。

よって、チャネルラインが引ける方が、図で言うところのショート(売り)を意識するトレーダーが劇的に増えるため、ショートでのエントリーが高勝率になるというわけです。

最後に下図『6.エントリー』にあるとおり、チャネルラインが成立した最初の頂点(高値)でショートをします。

窓埋め後の逆方向へのエントリー

以上がエントリー条件と、その背景にある具体的な理論でした。

ここまでの流れを下記にまとめましたので、改めてご確認頂ければと思います。

  • 窓埋めが完了した事でロング(買い)を意識するトレーダーが減った
  • 窓が埋まった後に高値同士と安値同士がともに切り下がり、ダウ理論に基づく下降トレンドが発生した事で、ショート(売り)を意識するトレーダーが増えた
  • さらに下降トレンドとしてトレンドラインを引ける事で、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識する
  • それに加え、下降トレンドのチャネルラインが引ける事により、綺麗なN字が目視され、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識するようになる
  • チャネルラインが成立した最初の頂点でショート

以上がエントリーのまとめでした。

続いては、利確と損切りについて解説させて頂きたいと思います。

利確の条件

チャネルラインが成立している以上、相対するラインに触れるまではポジションを持ち続けるというトレーダーが決して少なくありません。

ただ、前回安値の地点で、一旦ポジションを解消するトレーダーが少なからず現れ始めます。

押し目買いや戻り売りにおいて、前回の高値や安値で一度、利確をするというのが一般的な戦略となっている傾向にあるからです。

ですので、下図で言えば前回安値として引いた白太線で、一旦、売り優勢の状況が弱まるため、この時点で『7.利確』にあるとおり利確してしまいます。
窓埋め後に始まる逆方向トレンドの初動エントリーの決済ポイント
図では、前回安値を超えて、トレンドラインと相対する平行なライン(アウトライン)まで下降しているものの、先ほど触れたとおり、前回安値の時点でポジションを解消するトレーダーが現れ始めるため、一旦下げの優勢が弱まる事は確かです。

そのため、

・前回安値で利確
・アウトラインで利確

する場合では、明らかに前者の「前回安値で利確」した方が勝率が高まるというわけです。

もちろん、アウトラインまでポジションを持てば、その分だけ利幅は広がるものの、利確までに掛かる時間が非常に長くなることは避けられません。

早く利確してしまえば、その後、別のデイトレ手法でチャンスが来た際に、すぐさまエントリーができるので、トータルの利益率を向上させられる事が見込めます。

また、「前回安値」と「アウトライン」で利確した場合でも、それほど大きく利幅に差が出るわけではありません。

以上を踏まえ、前回安値で利確することがベストとして推奨していた次第です。

損切りの条件

続いては、利確に対して損切りについての解説です。

エントリーに利用したチャネルライン(トレンドライン)が実体でブレイクした段階で「損切り」します。

窓埋め後に始まる逆方向トレンドの初動エントリーの決済ポイント

少なくとも、チャネルラインが崩れた時点で、この下降トレンドを意識するトレーダーが一気に減り始めるからです。

仮にトレンドラインが上昇方向にブレイクされ始めれば、

・下降トレンドを意識するトレーダーが減る
・逆に上昇トレンドの初動をとらえようとするトレーダーが増える

ということが考えられるため、その後、一気に上昇トレンドが始まりだす危険性があります。

そこで、トレンドラインが上昇方向にブレイクされた段階で、即座に損切りをしておけば、これから始める上昇トレンドの波に巻き込まれて大損する事を避けられるわけです。

何より、損失幅を限りなく少なくできるため、リスクリワード(損失:利益)で見ても1:2~3は見込めます。

その上、損切りになる場合は、エントリーから早い段階でラインがブレイクされて損切り条件になるため、

・勝率
・リスクリワード

に加えて、時間効率も悪くありません。

前述のとおり、短い時間でトレードを完結できれば、別のデイトレ手法でチャンスが来た場合に、すぐさまエントリーし、トータルの利益率を高められるという大きなメリットがあります。

以上を踏まえた上で、チャネルライン(トレンドライン)が逆方向に実体でブレイクした段階で「損切り」するというのが、損切り条件としてベストだと考えていました。

ヒゲではなく「実体」としているのは、ヒゲでブレイクしただけでは、まだラインの中に戻ってくる可能性があるため、5分足の実体でブレイクが確定した時点を損切り条件としていた次第です。

まとめ。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレード手法。

本記事では、窓埋め後にトレンドが反転した際の「初動」を狙ったFXのデイトレ手法を解説してきました。

窓埋め後を狙った高勝率のデイトレード手法のまとめ

下記に、エントリーから決済までの流れをまとめますので、ぜひ上図とあわせてご確認ください。

  • 窓埋めが完了した事でロング(買い)を意識するトレーダーが減った
  • 窓が埋まった後に高値同士と安値同士がともに切り下がり、ダウ理論に基づく下降トレンドが発生した事で、ショート(売り)を意識するトレーダーが増えた
  • さらに下降トレンドとしてトレンドラインを引ける事で、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識する
  • それに加え、下降トレンドのチャネルラインが引ける事により、綺麗なN字が目視され、より多くのトレーダーがショート(売り)を意識するようになる
  • チャネルラインが成立した最初の頂点でショート
  • 前回の安値で利確
  • チャネルライン(トレンドライン)を逆方向(上昇方向)に5分足の実体でブレイクされた時点で損切り

以上がエントリーのまとめです。

本記事の例ではショートでしたが、ロングの場合は「売りと買い」「上昇と下降」が逆になるだけで、まったく同じ流れになります。

今回の記事で使った「トレンドライン」に関して、ラインの反発ではなく「ブレイク」によって大きな利益を出すデイトレ手法を確立し、記事の中でエントリーから決済までの図解を公開していました。

良ければ下記のリンクからご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

高勝率の「窓埋め」を利用した『鉄板』のデイトレード手法

杉原です。

今回はFXで「窓埋め」を利用した有効性の高いFXのデイトレード手法を

・エントリー条件
・決済条件

までを詳しく解説していきたいと思います。

FXで言えば、週末の終値と週明けの始値の乖離が「窓」に該当し、毎週月曜の朝一に開く下図のような赤枠を埋める方向を狙ったトレードが簡単な「窓埋め」の手法です。

窓埋めの例

実際のところ、トレードの世界では、

「埋めない窓はない」

と言われるほどで、月曜朝に開いた窓は、非常に高確率で埋まる傾向にあります。

そんな月曜朝に開いた窓は、

・ポジションを持ち越した人達の利食い
・窓埋めを狙った人達の新規エントリー

といった注文が同じ方向(売りか買いか)に入って来る事もあり、8~9割が埋まる傾向にあると言っても過言ではありません。

そのため、FXにおいて、窓が埋まる方向にエントリーする「窓埋め」のデイトレード手法の勝率は決して低くないわけです。  

むしろ、高勝率だと思います。

そんな背景もあり、非常に多くのトレーダーが窓埋めトレードに挑戦しています。

ただ、単に窓埋めを狙うだけでは、思うように利幅が取れなかったり、損切り時の損失が大きくなり「コツコツドカン」になってしまいがちです。

そこで今回は、高確率で埋まる窓=「窓埋め」を利用した、リスクリワードを下げないまま高勝率を出せるFXのデイトレード手法を解説していきます。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法~窓埋め方向に生じた明確なトレンド狙い~

私が実践し提唱している中で今回の記事で解説するFXのデイトレ手法は、窓埋め方向へのエントリーです。

エントリー条件

そんなエントリー条件は以下になるので、下図とあわせてご確認ください。

下図のように「まだ窓が埋まっていない状態」で、

・ダブルボトムを形成(赤実線の枠2つ)
・そのダブルボトムを下回らずに、窓埋め方向にトレンドラインが引ける(赤実線のライン)
・そのトレンドラインのタッチを狙ってエントリー(青点線)

以上が、私が提唱する1つ目の窓埋め利用のデイトレ手法における、エントリー条件です。

(下図は5分足チャート)

FXにおいて窓埋めを利用したFXのデイトレード手法

なぜ、この条件が高勝率になるのか、その原理を解説させて頂きます。

高勝率の原理

まず、相場の世界において、

「埋まらない窓はない」

と言われるほど、デイトレーダーだけではなく、スイングトレードを主体としている人も含め、非常に多くのトレーダーが窓埋めを「期待」した上で意識していることは確かです。

だからこそ、非常に高確率で窓が埋まっている傾向にあります。

その上で、いつ、どのタイミングで窓が埋まるかは読めないものの、多くのトレーダーが窓埋めの方向にポジションを持とうと、エントリーの機会を伺っているわけです。

この時点で、先ほどの図で言えば、多くのトレーダーが「ロング(買い)」方向のエントリーを狙っているという事

加えて、ダブルボトムの形成は、その安値を下回らなければ、トレンドが転換し、一気に強い上昇トレンドになる傾向にあり、そんな傾向を多くのトレーダーも意識しています。

そのため、形成されたダブルボトムを下回らず、上昇トレンドが発生し始めた時点で、さらにロングを意識してエントリーのタイミングを計るトレーダーが増えるわけです。

ただ、ダブルボトム形成後に、明確に上昇トレンドが始まったかどうかは、判断が難しい事は否めません。

少なくとも、

「そろそろ上昇トレンドになるかな」

という「感覚的」な判断では、そこから下落に巻き込まれる危険性もあります。

そもそも窓が埋まる確率は、それなりに高いと言っても、100%ではないからです。

そこで、より多くのトレーダーが「上昇トレンド」になった事を確認できる材料として、「トレンドライン」が引けるかどうかを、上昇トレンド突入の判断材料に使います。

FXにおいて窓埋めを利用したFXのデイトレード手法

もちろん、安値と高値がともに切り上がっていれば「上昇トレンド」と判断するトレーダーもいるかもしれません。

ただ、トレンドラインが引けた段階で、より多くのトレーダーが現状の相場状況を「上昇トレンド」と認識する傾向にあります。

そのため、上昇のトレンドラインが引ける事によって、さらに多くのトレーダーが「ロング(買い)」のエントリー機会を伺うようになるわけです。

よって、ここまでの流れで、

・窓が下方向に開いた
・ダブルボトムが形成された
・ダブルボトムを下回らずに窓埋め方向にトレンドラインが生成された

ということが重なったため、非常に多くのトレーダーが「ロング(買い)」を意識するようになりました。

その結果、非常に高い確率で、青枠でのエントリーが高勝率になるということです。

ローソク足が青枠に入った際の陰線がエントリーのタイミングになります。

決済条件

先程までのエントリー条件に続いては、利確と損切りのタイミング、条件について解説していきます。

利確の条件

まず、利確に関してですが、窓埋め狙いのトレードにおいて、

「窓が埋まるまでポジションを持ち続ける」

という考えのトレーダーは少なくないと思います。

ただ、前述のとおり、100%窓が埋まるとは限りません。

そのため、窓埋めが完了するまでポジションを持とうとすると、そこから逆行し、せっかく膨らんだ含み益が「マイナス」に転じる可能性もあるわけです。

また、エントリー後、いつになったら窓埋めが完了するか読む事はなかなかできません。

つまり、窓埋めが終わるまでポジションを保有し続けるという方針は、勝率の低下だけではなく、保有時間が長くなってしまう事によるトレード効率の悪さを招いてしまうということです。

以上の事を踏まえた上で、私が実践し推奨している利確のポイントは、

「前回の高値」

になります。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法における利確の条件

少なくとも、上図において、エントリー直前の高値である「前回の高値」が最短の「買いが弱まるポイント」に他なりません。

前回の高値を超えるかどうかで、この上昇トレンドが継続するかどうかが決まるため、多くのトレーダーが、

「一旦、利確しておこう」

と考え、決済(売り注文)を出す傾向にあるからです。

ですので、前回の高値から上昇の値動きが止まり、そこから下降トレンドが始まる可能性も否めません。

図の例では、その後も上昇を続けていますが、前回の高値で利確してしまえば、ローソク足2本分(5分足)で利確ができるので、

「10分以内」

でトレードが完結できます。

そのため、非常にトレード効率が高くなり、別のデイトレ手法でのチャンスが訪れていれば、そちらのロジックでトレードを行い、トータルの利益率を高める事もまったく不可能ではありません。

以上のような考えから、

・勝率の向上
・利益率の向上

を踏まえた上で、私自身はエントリー場所から見た「前回の高値」こそが、ベストな利確ポイントだと考えている次第です。

【実践者の実績や生の声】

損切りについて

利確に対しての損切り条件は、

「トレンドラインをブレイクされた場合」

です。

少なくとも、明確に多くのトレーダーから意識されるようなトレンドラインは、ブレイクされた途端に、そこから逆方向のトレンドが始まりだす可能性もあります。

そのため、トレンドラインが破られた時点で損切りをしておかない事には、最悪の場合、逆方向の「トレンドの初動」に巻き込まれ、大損になる危険性も否めません。

その上で、トレンドラインがブレイクされた時点で損切りをすれば、損失額がそれほど大きくなくて済むため、リスクリワード(損失:利益)も良好に保つ事ができます。

だからこそ、損切りのタイミングは下図のトレンドラインがブレイクした時点がベストだと考えているわけです。

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法における損切りの条件

ただ、トレンドラインをブレイクと言っても、ローソク足の途中で一時的にブレイクする場合も少なくありません。

その後、ヒゲを付けてトレンドライン内に「戻る」事も多々あります。

そのため、ローソク足の途中でトレンドラインが破られたと言って損切りせずに、5分足においてローソク足が確定し、

ローソク足の実体

がブレイクした時点が損切りとしてベストだと考えています。

まとめ。高勝率の「窓埋め」を利用したFXのデイトレード手法。

本記事のまとめです。

高勝率かつ良好なリスクリワードである、「窓埋め」利用したFXのデイトレ手法を解説していきました。

エントリーから決済までの条件は、下記になりますので、下図とあわせて再確認頂ければと思います

  • エントリー条件
    ・ダブルボトムを形成(赤実線の枠2つ)
    ・そのダブルボトムを下回らずに、窓埋め方向にトレンドラインが引ける(赤実線のライン)
    ・そのトレンドラインのタッチを狙ってエントリー(青点線)
  • 利確の条件
    ・エントリー地点から見た前回の高値
  • 損切りの条件
    ・エントリーに利用したトレンドラインを5分足の実体がブレイクした時点

窓埋めを利用したFXのデイトレ手法におけるエントリーから決済までの図解

少なくとも、本記事で解説したトレード手法は、「勝率」「リスクリワード」が良好であるため、利益率を高くすることが可能なFXのデイトレ手法になっています。

ただ、この記事で解説したトレンドラインの反発を利用したロジックに対し、トレンドラインのブレイク手法によって一度の取引で2桁台の利益率を出すデイトレ手法もあり、そんな手法を確立した上でブログ内で公開していました。

下記の記事では、エントリーから決済までの図解をしていますので、ぜひ下のリンクからご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

【図解】水平線(水平ライン)で1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

【図解】水平線(水平ライン)で1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

杉原です。

以前の記事では、機能しやすい有効な水平線(水平ライン)の引き方を解説していました。

そこで今回は、そんな効きやすい水平線(水平ライン)を活かし、私やクライアントが1日10%以上の利益率を出しているFXのデイトレ手法を解説させて頂きたいと思います。

私自身、本記事で解説するような水平線(水平ライン)を使ったトレード手法を取り入れていることで、1日10%台の利益率を出せる専業デイトレーダーとして活動ができるレベルになりました。(実績に関しては下記の記事で紹介しております。)

>ご挨拶とFXのデイトレード実績の紹介

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

本記事では、それほど有効性の高いトレード手法を解説していきますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

前提:水平線(水平ライン)の特性

水平線(水平ライン)を使ったトレード手法の前に、水平線(水平ライン)の特性について簡単に触れさせてください。

この特性を頭に入れておかない事には、この後に解説する水平線(水平ライン)を使ったトレード手法の理解ができなくなるからです。

その上で水平線(水平ライン)は、引いた価格帯で「反発」が起こりやすいという特性があります。

下図がその例です。

レジスタンスラインとして機能する水平線(水平ライン)
上図の緑枠で図示したように、水平線(水平ライン)を引いた価格帯の付近で繰り返し「反発」している事が見てとれるはずです。

以上が水平線(水平ライン)を使ったトレード手法を掘り下げて解説していくにあたっての「前提」となる水平線(水平ライン)の特性についてでした。

では、ここからは具体的な水平線(水平ライン)を活かしていくトレード手法について細かく解説させて頂きます。

水平線(水平ライン)のトレード手法1.水平線(水平ライン)以外のサポレジが重複する点を狙う

私が実践し、推奨している水平線(水平ライン)を使った高勝率のトレード手法は、先ほど挙げた水平線(水平ライン)の特性である「反発」を狙っていきます。

要するに、「レジスタンスライン(抵抗線)」もしくは「サポートライン(支持線)」にローソク足が近付く付近で、逆張りのような形でエントリーするわけです。

レジスタンスライン(抵抗線)に対してはショート(売り)で、サポートライン(支持線)に対してはロング(買い)で、それぞれエントリーを狙っていく形になります。

基本的な方針としては、下図の緑枠ではショート、赤枠ではロングを狙ってエントリーしていくということです。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

ただ、当然ながら、すべての水平線(水平ライン)が必ず100%近い確率で反発するとは限りません。

全トレーダーがその水平線(水平ライン)の価格帯を意識してトレードをするのであれば、限りなく100%に近い確率で反発するかもしれないものの、基本的にその価格帯をすべてのトレーダーが意識することは有り得ないはずだからです。

ですので、基本的に水平線(水平ライン)だけでは反発する確率はそれほど高くはりません。

下図が、水平線(水平ライン)が機能せずにブレイク(突破)されていったチャート図になります。

水平線(水平ライン)のブレイク

上図では緑枠の価格帯でレジスタンスライン(抵抗線)として機能していたものの、3つ目の緑枠以降も逆張りしようとエントリーを試みると、

一気にこの水平線(水平ライン)をブレイク

して大きな損失を被ってしまいました。

このように、水平線(水平ライン)はいつか必ず機能しなくなるため、水平線(水平ライン)だけでは反発の確率を極限まで高める事はなかなかできません。

そこで反発の確率を極限まで高める事で勝率を大きく向上させるために私が行っていることは、同じく「レジスタンスライン(抵抗線)」もしくは「サポートライン(支持線)」として機能しているラインが水平線(水平ライン)と『重複』する場面を狙っていくことになります。

私自身、レジスタンスまたはサポートを一括して『サポレジ』と表現しています。

FXなどトレードの世界では一般的に、レジスタンスまたはサポートを合わせて「サポレジ」もしくは「レジサポ」と略される事が多いです。  

ただ、「レバニラ炒め」と「ニラレバ炒め」の違いと同じく、「サポレジ」も「レジサポ」も、どちらも意味合いは変わりません。

私自身は「口に出して言いやすい」という理由があるため、「サポレジ」の方で統一させて頂いておりました。

そんな水平線(水平ライン)以外のラインとしてサポレジとして機能を果たし、有効性が高く私が重宝しているテクニカル指標が、

・トレンドライン
・チャネルライン

になります。

以下の図が、それぞれトレンドラインとチャネルラインのチャート例です。

レジスタンスライン(抵抗線)として機能するトレンドライン

レジスタンスラインとして機能しているトレンドライン

サポートライン(支持線)として機能するトレンドライン

サポートラインとして機能しているトレンドライン

サポレジとして機能するチャネルライン

レジスタンスラインとしてもサポートラインとしても機能するチャネルライン

以上が「トレンドライン」と「チャネルライン」のチャート図になります。

下記に、トレンドラインとチャネルラインに関して解説した記事がありますので、あわせてご覧になってみてください。

先程の図をご覧頂けると分かるように、水平線(水平ライン)以外でも、トレンドライン・チャネルラインも、それぞれがサポレジとして機能しているラインです。

これら、

水平線(水平ライン)
トレンドライン
チャネルライン

をサポレジとして、いくつか「重複」する場面になると、より多くのトレーダーにそのサポレジが意識されるようになります。

そのため、

・重複するラインがレジスタンスラインならば売り注文
・重複するラインがサポートラインなら買い注文

がそれぞれ同時間帯に「多発」するからこそ、水平線(水平ライン)だけで反発を狙った場合に比べ、非常に高確率での反発が見込めるわけです。

その結果、とても高勝率を期待することができるトレード手法になっていきます。

サポレジが重複する「おいしい相場」の事例

下図が、そんなサポレジが重複する「おいしい相場」のチャート図例です。

サポレジが一度に重複するチャート図

上図の緑枠がレジスタンスラインとして、

赤の水平線(水平ライン)(キリ番)
青のチャネルライン
緑のトレンドライン

が一度に重複しているかと思います。

そんな重複ポイントこそが、前述のとおり、多くのトレーダーによる売り注文が一気に入りやすい場面にほかなりません。

だからこそ、この上図の緑枠で図示した重複ポイントでショート(売り)することで、エントリー後すぐに『含み益』が発生して高確率で価格が下落し、高い勝率を誇れるわけです。

ただ、そうは言っても、いつかは利確しないことには、含み益は単なる幻に過ぎません。

そんな幻想の利益である含み益を『現実の利益』に変えるには、最適な場所で利確を行う必要があります。

そこで私が推奨している利確のポイントは、エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある点です。

解説のため、先程の図を改めて掲載いたします。

サポレジが一度に重複するチャート図

上図の赤枠で図示した箇所が、エントリー方向の進行を阻むサポートラインです。

この図例では、エントリー方向は「ショート」なので、値動きの進行は下落方向になります。

そんな下落方向への進行を阻むサポートラインが、黒の実線で図示している水平線(水平ライン)にほかなりません。

重要な考え方として、1つでもサポレジがあるのであれば、その時点ですぐに利確することです。

実際のところ、

・水平線(水平ライン)
・トレンドライン
・チャネルライン

など、1つのサポレジだけでも5~7割ほどは反発する確率があります。

そのため、せっかくサポレジが重複する箇所でエントリーして含み益が大きく出ても、1つのサポレジがエントリー方向の進行を阻むようであれば、5~7割で逆行し始める可能性があるということです。

つまり、そこで決済しない場合、含み益が小さくなったり、場合によっては含み損に転じ、損切りになる可能性も否定できません。

そこで、1つのサポレジがエントリー方向の進行を阻むようであれば、即座に利確し、含み益を現実の利益に変えてしまう事で、高勝率の維持ができるわけです。

上図では、決済(利確)した赤枠(黒の実線で図示した水平線(水平ライン))を一旦はブレイクしているものの、少しブレイクした後に上昇に転じていました。

損切りはどうするのか?

ここまでは、

・サポレジが重複するポイントでエントリー
・エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある地点で利確

という流れで、私が実践しているトレード手法の解説を行ってきました。

その上で最後に、「いつ損切りを行うのか」という重要な損切りについて解説させて頂きたいと思います。

この損切りに関しては至って単純で、私が実践している損切り基準の1つは、

「重複しているサポレジがなくなった時点」

での損切りです。

先程から例にしている下図で言えば、赤の水平線(水平ライン)(キリ番)がブレイクされた時点で即座に損切りします。

サポレジが一度に重複するチャート図

赤の水平線(水平ライン)がブレイクされた時点で、レジスタンスラインは0になるため、仮に逆行して上昇しても反発して下落に転じてくれる可能性は極めて低くなるからです。

いかがでしょうか。

至ってシンプルかつ明確な損切り基準かと思います。

逆に、重複しているサポレジがブレイクされた時点でも損切りせずにいると、エントリーした方向とは逆方向へと一気に値動きが加速してしまう可能性があるため、大きな損失を受ける危険性が否めません。

だからこそ、重複しているサポレジがブレイクされた時点で素直に負けを認めて損切りをするわけです。

そうすることで、損切り額もできる限り少ないトレードが実現できるようになるため、リスクリワード(損失:利益)の割合も悪くはなりません。

まとめ。水平線(水平ライン)のサポレジを使った高勝率のFXトレード手法

以上、今回の記事では、私が現に実践している水平線(水平ライン)のサポレジ(サポートラインまたはレジスタンスライン)を使った高勝率、高利益率を狙えるFXトレード手法を、原理原則から掘り下げて解説させて頂きました。

そんなトレード手法に関して、エントリーと決済のポイントを以下にまとめます。

  • サポレジが重複するポイントでエントリー
  • エントリー方向の進行を阻むサポレジが1つでもある地点で利確
  • 重複しているサポレジがブレイクされた時点で損切り

以上、至ってシンプルであるものの、しっかりと理にかなっているトレード手法になっていると自負しておりました。

本記事で解説した「サポレジの重複」を利用したトレード手法は、高勝率の維持ができるだけではなく、損切り幅が非常に少ないことも特徴になっています。

よって、

・勝率が高い
・損切り幅が少ない

という点から、「ロット数を大きくできる」という非常に大きなメリットに繋がってくるわけです。

結果として、

・高勝率
・少ない損切り幅
・大きめのロット設定

が実現するトレード手法になるため、「利益率」が非常に高くなってきます。

獲得pipsと利益額、そして利益率の違い

多くのトレーダーが「獲得pips」や「利益額」を自慢していますが、それほど、これらの自慢に意味はありません。

なぜなら、「いくらのトレード資金でトレードしているか」によって、得られた「獲得pips」や「利益額」の『価値』が大きく変わってくるからです。

たとえば、月に100万円の利益額を獲得しているというトレーダーがいるとします。

もちろん、その利益額だけ見れば、それなりに評価ができるレベルの成績かもしれません。

ただ、そのトレーダーが5000万円のトレード資金を使っていたとしたら、月間の利益率(月利)はたったの2%しかないということです。

実際のところ、ネット上で「獲得pips」や「利益額」をアピールしているトレーダーは大抵が、このように低い利益率だったりします。

ほとんどの場合、損切り額が大きかったり勝率が低い事もあり、ロットを大きくできないからこそ、そのようなトレーダーは低い利益率になっているわけです。

ロット数を下げたままポジションを放置していれば、そうそうロスカットにならないため、時間を掛ければ「獲得pips」や「利益額」はいくらでも伸ばせてしまいます。

これが「獲得pips」や「利益額」をアピールするトレーダーたちの手口?にほかなりません。

高い利益率こそがトレード手法の価値

いかにして、少ないトレード資金で大きな金額を稼ぐかという『利益率』にこそ、トレード手法の「価値」があると私はトレードを始めた初期から考えていました。

その上で、

・高勝率
・少ない損切り幅
・大きめのロット設定

を実現できるようなトレード手法に行き着いていたわけです。

そんな私自身や私がトレード手法を継承したクライアント達の利益率は、月間ではなく1日あたりにして10%台を出せる程になっています。

トレード実績に関しては以下の記事で例を挙げていますので、興味がありましたら目を通してみてください。

>ご挨拶とFXのデイトレード実績の紹介

>【一覧】私のデイトレ手法を使って成果を出された方々の実績と感想

また、本記事で取り扱った「サポレジの重複を狙ったトレード手法」に関して、

  • 水平線(水平ライン)やトレンドライン、チャネルライン以外のサポレジとして使っているテクニカル指標
  • より勝率を高めるために、サポレジの重複があっても「回避」すべき相場状況
  • トレード対象としている具体的なFXの通貨ペア名称
  • FXの通貨ペア「以外」に私がトレードしていて、最も高い利益率を出している銘柄

などを含め、下記でより深く解説していますので、宜しければあわせてご覧になってみてください。

>無料~『専業FXデイトレーダーの会』公式メールマガジンのご案内はこちら~

それでは本記事はこの辺で。

また次回の記事でお会いしましょう。

杉原。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、ほかの関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

機能する有効な水平線(水平ライン)は「どこ」に引くのがベストか。

杉原です。

今回の記事では、水平線(水平ライン)(水平線)の有効な引き方、機能する引き方について図解で記事をしていきます。

水平線(水平ライン)はRSIやRCIなどのテクニカル指標とは異なりパラメータがありません。

そのため、より多くのトレーダーと同じラインを意識しやすくなるため、統計の観点から見ても水平線(水平ライン)は「精度が高い傾向にある」と言えると思います。

その反面、

「水平線(水平ライン)は『どこ』に引けば良いのか」

という部分で悩んでいるトレーダーは少なくないようです。

現に、当ブログを通じて読者の方々からも、定期的に相談を頂いておりました。

そのような背景もあり、今回は「どこ」に水平線(水平ライン)を引くべきかの明確な「答え」を図解で記事していきたいと思います。

どこの価格帯に水平線(水平ライン)を引くべきなのか

以下4つが、私が意識的に引いている水平線(水平ライン)の価格帯です。

  • 1.キリ番
  • 2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯
  • 3.ロールリバーサルとして機能している価格帯
  • 4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

では、1~4までを図解で説明させて頂きます。

1.キリ番

キリ番は「キリの良い価格」を指しており、ラウンドナンバーとも言われる価格帯です。

そんなキリ番ですが、FXのドル円で言えば「110.00」などのような0が3つ並ぶ「トリプル0」が非常に多くのトレーダーに意識されているものの、107.00円など、キリが良い価格であれば十分に多くのトレーダーに意識されている傾向にあります。

以下が、ドル円のチャートにてキリ番で引いた水平線(水平ライン)の例です。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

緑枠がレジスタンスライン(抵抗線)、赤枠がサポートライン(支持線)として機能していた点です。

その上で、前述の00だけではなく、「104.50」のような価格帯でも機能している事がお分かりになるかと思います。

そのため、『00』を実線の水平線(水平ライン)だけではなく、『50』を点線の水平線(水平ライン)で図示いたしました。

このように、『00』だけではなく、その中間地点である『50』も多くのトレーダーに意識されているからこそ、レジスタンスラインまたはサポートラインとして機能しているわけです。

これは、ドル円に限った事ではありません。

ユーロドルやポンドルなどのドルストレートでも同様に、『00』だけではなく、その中間地点である『50』でも有効に機能を果たす水平線(水平ライン)になっている傾向にあります。

なぜなら、特に水平線(水平ライン)を引かないようなトレーダーでも、自身の持っているポジションをどこで決済(利確または損切り)しようか考える際に、

「105.00円」
「104.50円」

など、キリが良い価格に差し掛かる前に決済しようという心理が働く傾向にあるからです。

ですので、水平線(水平ライン)を引いているトレーダーはもちろん、それ以外にも普段から水平線(水平ライン)引かないトレーダーにさえも意識される価格になります。

結果的に、非常に多くのトレーダーがキリ番の付近で決済注文を出そうとするので、多くの注文がキリ番の価格帯で入るため、『00』や『50』と言ったキリ番で引く水平線(水平ライン)は有効に機能する傾向があるわけです。

また、そのようなキリ番の性質を利用して、キリ番に価格が近づく際に「逆張り」でエントリーを仕掛けるトレーダーも少なくありません。

そのため、

・レジスタンスライン(図の緑枠)では「決済の売り」「逆張りエントリーの売り」
・サポートライン(図の赤枠)では「決済の買い」「逆張りエントリーの買い」

がそれぞれ入る傾向にあります。

キリ番で引いた水平線(水平ライン)

だからこそ、さまざまな視点のトレーダーから、レジスタンスラインの場合はショート(売り)、サポートラインの場合はロング(買い)の注文がそれぞれ同時時間帯で一気に入りやすいため、キリ番で引く水平線(水平ライン)は有効性が高く、機能しやすいラインとなるわけです。

2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯

2つ目の有効性が高く機能しやすい「水平線(水平ライン)を引く価格帯」は、何度も「レジスタンスライン(抵抗線)」または「サポートライン(支持線)」として機能している価格帯です。

下図2つがその例になります。

緑枠が「レジスタンスライン(抵抗線)」、赤枠が「サポートライン(支持線)」と機能している高値または安値として図示しています。

↓↓レジスタンスライン(抵抗線)として機能する水平線(水平ライン)

レジスタンスラインとして機能する水平線(水平ライン)

↓↓サポートライン(支持線)として機能する水平線(水平ライン)

サポートラインとして機能する水平線(水平ライン)
上図のようにレジスタンス、またはサポートとして機能している価格帯は、繰り返し機能していればいる程、多くのトレーダーの目に留まりやすくなります。

多くのトレーダーの視界に入りやすいため、結果として、その価格帯に水平線(水平ライン)を引くトレーダーが多くなるので、機能しやすくなる水平線(水平ライン)になるわけです。

3.ロールリバーサルとして機能している価格帯

続いて3つ目に有効性が高い水平線(水平ライン)を引く価格帯は、ロールリバーサルが起こっている価格帯です。

ロールリバーサルは、先ほどまではレジスタンスライン(抵抗線)として機能していた価格帯が、今度はサポートライン(支持線)として機能するようになる現象を指します。

要するに、レジスタンス(高値)としてもサポート(安値)としても、両方ともに同じ価格帯で機能しているということです。

下図が、その事例になります。

ロールリバーサルの水平線(水平ライン)

緑枠で図示した部分がレジスタンス(高値)、赤枠がサポート(安値)として機能し、ロールリバーサルが発生しています。

ロールリバーサルは、

レジスタンスライン(高値)を意識するトレーダー
サポートライン(安値)を意識するトレーダー

の双方が「同じ価格帯」を意識してエントリーや決済を行う傾向にあるため、その価格帯でレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能しやすくなるというわけです。

4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

4つ目に挙げる有効性が高い水平線(水平ライン)を引く価格帯は「前回の目立つ頂点」です。

まずは下図をご覧ください。

ダブルトップ

上昇トレンドであった上図において、緑枠で図示した1つ目の頂点(高値)が目立っていたため、その価格帯で水平線(水平ライン)を引いた後、その価格帯をレジスタンスラインとして2つ目の緑枠が反応しています。

その後、いわゆる『ダブルトップ』を形成し、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を果たしました。

このようなダブルトップは、水平線(水平ライン)を引くトレーダーだけではなく、水平線(水平ライン)を日頃から引いていないトレーダーも含め、非常に多くのトレーダーに意識されているチャートのパターンになります。

そのため、ダブルトップ狙いのトレーダーが非常に多くいることで、前回の目立つ頂点が水平線(水平ライン)として機能しやすい傾向にあるわけです。

同じ原理でダブルボトムとなる例が下図になります。

ダブルボトムの水平線(水平ライン)

ご覧のように下降トレンドにおける目立つ前回の頂点(1つ目の赤枠で図示した安値)に水平線(水平ライン)を引いた後、2つ目の赤枠にある安値が反応しています。

結果、下降トレンドが終了し、上昇トレンドへの転換が始まりました。

以上のように、目立つ前回の頂点(高値または安値)に引いた水平線(水平ライン)は、後々に「ダブルトップ」「ダブルボトム」を狙うトレーダーによっても意識されやすいため、非常に効きやすい水平線(水平ライン)となるわけです。

まとめ。有効な水平線(水平ライン)の引き方。

以上、本記事では機能しやすい有効な水平線(水平ライン)の引き方を記事させて頂きました。

その上で、以下4つが、私が意識的に引いている水平線(水平ライン)の価格帯になります。

  • 1.キリ番
  • 2.繰り返しレジスタンスラインまたはサポートラインとして機能している価格帯
  • 3.ロールリバーサルとして機能している価格帯
  • 4.前回の目立つ高値または安値の価格帯

記事内では、それぞれ4種類の水平線(水平ライン)について、なぜ効きやすいのかという原理原則から解説させて頂いた次第です。

本記事に沿って有効な水平線(水平ライン)を引けた後は、

「水平線(水平ライン)をトレードに活かしていく」

という段階に入って頂ければと思います。

以下に具体事例を挙げた記事がありますので、併せてご覧になってみてください。

>水平線(水平ライン)のサポレジを使った高勝率のFXトレード手法

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