「重複点テクニカル」の記事一覧(3 / 7ページ目)

パーフェクトオーダーにおける移動平均線の傾きは重要か?(重複点テクニカルの追加QA)

杉原です。

この記事では私が継承しているデイトレ手法に関して、

「パーフェクトオーダーに移動平均線の傾き/角度は関係ないのか?」

という個別に頂いた質問について、共通性の高い内容だったので、当記事を通して回答を共有したいと思います。

実際に継承しているデイトレ手法に関しては、下記の講座を通してご案内を差し上げておりました。

エントリー場所を含めたロジックや、実践者の実績/感想なども公開していますので、少しでも興味がありましたら、下記からお読みになって頂ければ幸いです。

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まず、下図が設定している移動平均線のパラメータ(設定値)です。

移動平均線のパラメータ(設定値)

移動平均線

例えば、上昇トレンドのパーフェクトオーダーにおいて、「紫<黒<青<オレンジ<緑」の順序であるものの、

「緑、オレンジが下向き」
「青、黒、紫が上向き」

などのパターンがあるかと思います。

その上でパーフェクトオーダーにおける重要なポイントは、移動平均線の傾きよりも、

「各移動平均線の位置関係」

に他なりません。

傾きは関係なく「紫<黒<青<オレンジ<緑」の位置関係にあり、短期線の方が中期線よりも、中期線よりも長期線の方が上にある状態は、

長期よりも中期、中期よりも短期の方がどんどん高い価格帯で取引されていること

の証拠となります。

そのため、上記のようなパーフェクトオーダーは傾きに関係なく位置関係が長期<中期<短期であることで、上昇トレンドの継続中と判断されやすく、

「まだ様々な時間軸のトレーダーから新規/決済の買い注文が入る余地がある」

ので、上昇トレンドの指針として有効なわけです。

ですので仮に、先ほども挙げたパーフェクトオーダー状態において、

「緑、オレンジが下向き」
「青、黒、紫が上向き」

のような例で言えば、パーフェクトオーダー状態でありながら価格が下降しているものの、移動平均線の位置関係から上昇トレンドにおける

『押し目買い』

のポイントに成り得ます。

その上、上昇パーフェクトオーダー(反転指数1点分)が発動していても、

トレンドライン×キリ番×移動平均線
キリ番×水平ライン×移動平均線
トレンドライン×アウトラインキリ番
トレンドライン×キリ番×水平ライン

などなど、、、残り3点分サポートラインの重複がエントリー条件となっているため、より「押し目買い」のチャンスが強まるはずです。

よって、私はパーフェクトオーダーに関しては移動平均線の位置関係は重要なものの、向き(傾き)は特に気にしていませんでした。

(実際に、短期線が下向きの上昇パーフェクトオーダーでも、押し目になった後、再び上昇に転じ、下向きだった短期線が上向きに変わることも少なくありません)

もしもトレンドに乗って利幅を伸ばすロジックを前提とするのであれば、上昇パーフェクトオーダーの場合、すべての移動平均線が上向きを条件としたかもしれません。

ただ、多くのトレーダーが陥っている損小利大で利幅を伸ばす行為は、伸ばせる利幅が日々一定ではなく、1日単位はもちろん、週単位や月単位でもマイナスの成績が出がちです。

日々の収益を安定させるため、色々と検証/研究で行き着いた先は、

極めて小さい含み損で高い勝率を出せることでロットを上げ、最短の利確でさらに勝率を上げること

により、少ない利幅でも利益率を高められるロジックでした。

少ない利幅であれば、より勝率を高められる上に、日々のトレードで得られる利幅が安定し、それに伴い利益率も安定するからです。

さらに、最短の利確により、ポジション保有時間を極限まで短くできるので、

・別の通貨ペアで発生したチャンスを逃さず、より利益率を高められる
・突発的なファンダメンタル材料による逆行に遭遇する確率を大きく抑えられ、より勝率を高められる(それが利益率にプラス)

というメリットもあります。

もちろん、利幅をとにかく伸ばす方針もダメではないですが、

・利幅を伸ばす中で、目標まで届かずに、逆行して損切りし勝率ダウン(それが利益率にマイナス)
・利幅を伸ばすことでポジション保有時間が長くなり、別の通貨ペアで生じたチャンスを逃したり、突発的なファンダメンタル材料による逆行に遭い、長く続けるほど勝率の低下が目立ってくる(それが利益率にマイナス)

などの致命的なデメリットが避けられません。

以上より、最後は少し脱線気味で申し訳ありませんが、利幅を伸ばす行為は元から念頭になかったため、パーフェクトオーダーにおける傾きはは気にせず、各移動平均線の位置関係のみを意識していた次第です。

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ピンバー(プライスアクション)の有効性(重複点テクニカルのQA)

杉原です。

重複点テクニカルの実践者さんから「プライスアクション」について質問を頂き、共通性の高い内容だったため、この記事を通じて共有したいと思います。

基本的に重複点テクニカルでは、ローソク足の完成を待たずに「途中」の優位な位置でエントリーを行っています。

ただ、一部、エントリー条件として設定している「反転指数が4点」という条件の内、1点にピンバーを加算して良いとしていました。

その上で、プライスアクションは、トレンドラインや水平ライン、キリ番などとは異なり、

見ている時間足によって差が生じる

ということが避けられません。

そのため、トレンドラインや水平ライン、キリ番などとは違って「プライスアクションは優位性に欠けるのではないか?」という質問や「もし優位性があるのなら、逆向きのピンバーが出たら決済すべきか?」という質問を頂いたわけです。

このような趣旨の質問に対して、プライスアクションの有効性/優位性にも触れながら解説させて頂きました。

ピンバーについて

私自身、プライスアクション「だけ」でのトレードは特に推奨していません。

あくまでも「回避ルール(フィルター)」をすべてクリアした上で、かつ、反転指数が3点ある状態(条件である4点の内3点)でのピンバーのみを現時点で取り入れていました。

ロングの例で言えば、短期のトレーダーはもちろん、中長期のトレーダーにしても、

・回避ルールのクリア(フィルター)
・反転指数4点の内の3点をクリア

の時点で、多くのトレーダーが「売り注文」を避けて「買い注文」を出す傾向にあります。

そのような状況だからこそ、よりベストなタイミングを図る上で、ローソク足の形状=プライスアクションの有用性が発揮される傾向にあるわけです。

ですので、エントリー後に逆向きとなる5分足の逆向きとなる上向きピンバーが出ても、そのピンバー「のみ」に反応するトレーダーはほぼ皆無だと思います。

前述の通り、すでの多くのトレーダーが「売り注文」を避け「買い注文」を出す傾向にあるからです。

ですが、エントリー後に5分足で逆向きとなる上向きピンバーが出た際、それがレジスタンスラインと重複する際はそのタイミングで「買い注文」が減り「売り注文」が多くなり始め、逆行して下降トレンドになる始点に成り得るので注意が必要となります。

ただ、この注意が必要になる場合は、今書いたようにレジスタンスラインと重なる時であり、そもそもレジスタンスラインに触れる手前で「利確」しているはずなので、上記の事態は確実に避けられるはずです。

以上から、特に5分足で逆向きのピンバーが出ても、レジスタンスラインと重ならない限りは特に「売り注文」が減っていて「買い注文」が増えている状況は変わりないと捉えられるため、

「元のピンバーの有用性が無効になることは無い」

ので、特に撤退(決済)の必要性は無いとしています。

(ただ、1時間足のピンバーは単体でも意識される傾向が強く、非常に威力が高いので回避ルールに盛り込んでいた次第です。)

そもそもプライスアクションの有効性について

まず、5分足なら5分足、15分足なら15分足など、対象とする時間足でしかプライスアクションは意味を持たないことは否定できません。

すべてのトレーダーが同じ時間足しか見れないというルールがあれば、非常に有用性があるものの、

・1分足
・5分足
・15分足
・30分足
・1時間足

など、どんなチャートソフトにも上記のような時間足がデフォルトで入っているので、エントリーのタイミングを図る時間足はトレーダーによって一律ではないからです。

ですので、プライスアクション「単体」での使用は、私自身、推奨していませんでした。

もちろん、上記すべての時間足で下ヒゲピンバーになっている状況であれば、本当に大勢のトレーダーが下ヒゲピンバーを意識して、

・売り注文の減少
・買い注文の増加

が起こるかもしれません。

ただ、このような別の時間足同士による同じプライスアクションが発動するパターンは、
テストプログラム(インジケーター)を組んで試しましたが、本当に滅多に出現がありませんでした。

そのため、テストの母数が少なく信頼性のテストも十分にできないため、プライスアクションを単体で利用することは基本的に懐疑的だったんです。

以上を踏まえた上でロングを例にすれば、私がピンバーを導入してエントリーする条件としては、

・回避ルールをすべてクリア(フィルター)
・ピンバー以外ですでに反転指数4点の内3点以上

という条件であり、この条件を満たしている段階で、

・売り注文の減少
・買い注文の増加

が短期~中長期のトレーダーから見込まれる傾向にあります。

その上で「できる限り損失を避けたい」という大勢のトレーダーが持つ心理から、よりベストな価格(安い価格)でエントリーをしたいと大勢のトレーダーが買い注文のタイミングを図る傾向があり、その指針としてピンバーがあるわけです。

実際にピンバーだけでは効き目が薄いことは当然ですが、

・回避ルールをすべてクリア(フィルター)
・ピンバー以外ですでに反転指数が4点の内3点以上

の条件を満たしている時点で、すでに買い注文を出すタイミングを図るトレーダー大勢いるからこそピンバーの効力が一気に跳ね上がり、有効性/優位性が劇的に高まっていきます。

その上で、ピンバーの条件を「ヒゲが実体に対して3分の1以上」と定義しているのは、

・ピンバーのタイミングを知らせるインジケーター
・EA(自動売買ツール)やサインツール

で「ヒゲが実体に対して3分の1以上」というプログラムが大半で組まれており、手動でエントリーするトレーダーはもちろん、EAで自動発注される場合も含めて、この定義での反応率が極めて高まるからです。

また、ラインなどのサポートラインが重複している状況であるので、ピンバーの出現により、そのサポートラインの「確定」を意識するトレーダーも少なくありません。

トレンドラインや水平ライン、キリ番にしても、ローソク足との接触後、このまま下にブレイクしてしまう不安があり、買い注文を出せなかったトレーダーが、

ピンバーの出現でサポートラインの確定

を意識し、仮にそのトレーダーがプライスアクションに頼っていなくとも、買い注文を出し始める傾向にあります。

よって、サポートラインとの重複と回避ルールによる環境認識の条件を満たした時点で、

・プライスアクションを意識するトレーダー
・プライスアクションを意識しないトレーダー

からもピンバーの出現により「買い注文」が増え始めるので、高い有用性があるわけです。

プライスアクションの中でピンバーのみを使う理由

ただ、他のプライスアクションである、エンゴルフィンバーやスラストアップなどは導入せず、あくまでもピンバーのみを対象としていました。

もちろん、

・回避ルールをすべてクリア(フィルター)
・プライスアクション以外ですでに反転指数が4点の内3点以上

という条件であれば、エンゴルフィンバーやスラストアップも有用性が大幅に上がるため、ピンバーだけでなく、これらも導入すればエントリー回数が増ることは間違いありません。

しかし、エンゴルフィンバーやスラストアップは、すでにエントリー方向に進み始めているため、

・万一、そこから損切りになった際のリスク
・利確しても利幅が小さくなっている

という致命的なデメリットがあります。

仮にエントリー回数が増えても、このようにリスクが大きくなるので、エンゴルフィンバーやスラストアップなどのように、すでにエントリー方向に大きく進むパターンは、あえて取り入れていませんでした。

よって、ピンバーのみの導入としていた次第です。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

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移動平均線の向きは気にするべきか(重複点テクニカルのQA)

杉原です。

重複点テクニカルの実践者さんから「移動平均線の傾き」について質問を頂き、共通性の高い内容だったため、この記事を通じて共有したいと思います。

移動平均線の傾きについて

移動平均線をサポートライン/レジスタントスターチの「重複」として利用する際に、傾き/角度が水平の場合は有効性が落ちるのではないかという質問を頂きました。

実際のところ、移動平均線をサポレジとしての反応に利用する際に、移動平均線の向きは特に重要視していません。

その辺りの原理を回答しながら解説させて頂きました。

まず、短期線であればレートの変化にMAは「敏感」なので、水平であっても即座に傾きがエントリー方向に向くことは少なくありません。

その上で、中長期線が水平の場合はレートの変化に対し、短期線ほど敏感に反応せず後々になって傾きが変わります。

それらを踏まえた上で、実際のところ移動平均線の傾きは気にしていません。

と言いますのも、移動平均線がサポレジとして機能する原理に傾きあまり関係ないからです。

サポートラインとして有効に機能する明確な理由があるので、ここで簡潔に解説させてください。(レジスタンスラインの場合は解説の逆で捉えてください)

まず移動平均線は、5分足30本の設定値であれば150分間(2時間半)という期間内に、実際に行われた売買における「平均価格の推移」の目安になります。

そのため、ローソク足が移動平均線よりも上にある相場では、

・買い注文を出したトレーダーは「含み益」で利益が出ている
・売り注文を出したトレーダーは「含み損」で損失が出ている

このような状況が考えられるわけです。(イメージは下図をご参照ください)

移動平均線と損失の関係性1

その後、価格が下がりローソク足がMAに近づくと、含み損が出ていた売り注文を出したトレーダーの中には、下図のように含み損が含み益(損失が利益)に変わるトレーダーがいます。

移動平均線と損失の関係性2

その際に「損失を避けたい心理」から、マイナスだった含み損が含み益に変わった段階で、利確の『買い注文』を出すトレーダーが少なくありません。(移動平均線の向き/傾きに関係なく)

また、買い注文を出したトレーダーの中には、含み益が含み損(利益が損失)に変わるトレーダーがいます。

そんなトレーダーたちも同じく「損失を避けたい心理」から、なかなか損切りの『売り注文』を出さずにいるトレーダーも増えるわけです。

それどころか、含み損を早くプラスに変えたいという心理から、ナンピンの『買い注文』を出すトレーダーも増え始めます。

「とにかく損失を避けて利益が欲しい」
「プラスになった今の内に、早く利益を確定しておこう」

このように「損失を避けて確実に貰える利益を望む」『プロスペクト理論』で定義されており、まさにトレードの世界でも、多くのトレーダーがこの理論に沿った心理で行動する=決済する傾向にあります。

プロスペクト理論の事例1

A:必ず10万円を貰える
B:50%で20万円を貰えるものの、50%の確率で貰える価格は0円になってしまう

貰える額が0円になってしまう「損」を回避し、確実に半分でも貰える『A』を多くの人が選択(プラ転で確実に利確の『買い注文』を出すパターン)

プロスペクト理論の事例2

A:借金20万が100%の確率で半分の10万になる
B:50%の確率で借金20万が0になるものの、50%の確率で借金の20万はそのまま変化なし

必ず借金が残るAの「損」を避け、50%なら可能性が高いと考えて全額返済が可能な『B』を多くの人が選択(含み損が出ていた買いポジションの損切りをしてマイナスを確定させたくない、結果、損切りの『売り注文』が減るパターン)

以上のように、移動平均線の上にあったローソク足が移動平均線に近づくと、売り注文よりも買い注文を出すトレーダーが多くなり「角度や向き(傾き)にあまり関係なく移動平均線がサポートラインとして機能しやすい」ということです。

(補足)中長期の移動平均線におけるトレンド

まず、すべての回避ルールをクリアした時点で、中長期のトレンドと逆のトレンドは確実に有り得ません。

その上で、サポレジの重複(反転指数が4点)あるため、仮に、その反転指数の中に中長期のMAなどがなく、一見、中長期のトレンドが持ち合いに感じても、

「中長期は押し目/戻りのタイミング待ち」

というケースが大半になっています。

そのため、中長期の視点で見た際に、中長期トレンドにおける初動に成り得るわけです。

ロングを例にすれば、

・中長期トレーダーからの売り注文が入ってこない
・中長期トレーダーからは買い注文のタイミング待ち

になり、短期~中期からはサポレジの重複も含めて、

・売り注文が減少
・買い注文が増加

となることで、買いの強さが増してきます。

よって、高い精度でロングが有効となってくるわけです。

以上、サポレジになる原理と併せて、特にMAの向きには強いこだわりを持っていませんでした。

参考にして頂ければ幸いです。

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【重複点テクニカル】実践者からの質問~回避ルール/頻度/TradingView~

杉原です。

今回は、私が公開している独自のデイトレード教材重複点テクニカルの実践者さんから頂いた質問が、非常に有益な内容だったため、この場で共有したいと思い、記事にさせて頂きました。

エントリーを避ける回避ルールについて

重複点テクニカルでは、どんなに「エントリー条件」が整っていても、必ずエントリーを避ける『回避ルール』が存在します。

そんな回避ルールが発動していても、エントリーしていれば「利確」できたという質問というよりも報告を頂いたので、その辺りの「回避ルールの必要性」を補足させて頂きました。

すべての回避ルールは確率が下がるパターンになります。

2000年台初頭から現在までのバックテスト/実践を通して、明らかに勝率が下がるパターンがありました。

そこで、普段の有効なパターンの頻度を削らずに、上記の勝率が低下するパターンのみを避けるための手段として、回避ルールを設けたんです。

当然、統計なので、数回程度の少ない経験であれば、

回避ルールを無視しても勝てたのでは?

と感じる場面があるかもしれません。

ただ、長くトレードを続ければ続けるほど、回避ルール該当パターンにおける勝率の低さが際立ってくるはずです。

長く実際の相場でのトレードや、または20年分のバックテストをすればすぐに実感できると思います。

回避ルールが発動する際の勝率

そもそも重複点テクニカルでは9割強の勝率となっており、回避ルールが発動した場面でトレードしても7,8割は勝てると言っても過言ではありません。

ただ、7,8割程度では、普通にトレードをしている中で「連敗」に遭遇する危険性が高まります。

逆に、この『7,8割程度しか勝てない』パターンのみを除けば、9割強の勝率を維持できるため、連敗することは基本的にほぼ有り得ません。

その上、この重複点テクニカル自体は含み損が限りなく少なく済む相場のみを厳選し、トレードを行っていくデイトレード手法なので、レバレッジの恩恵を最大限に活かすことが可能です。

逆に、7,8割程度の勝率で連敗に遭遇すれば、レバレッジを高めた際のドローダウンが大きくなるデメリットがあります。

そのため、回避ルールに該当するパターンを含めてしまうと、ドローダウンを防ぐためにも、ロットを極端に低くしなければなりません。

その反面、回避ルールを徹底して、極めて低い含み損ながら9割強の勝ちパターンのみでトレードをすれば、ロットを大きく引き上げて日々の平均利益率を大幅に向上させられるメリットがあるわけです。

結局のところ、7,8割程度の勝率しかない回避ルールに該当するようなパターンも含めてしまうと、ロットを引き下げる必要があり、エントリー頻度は増えるものの、利益率から見て総合的に得られる収益は大幅に低下してしまいます。

以上から、回避ルールを徹底した上で、レバレッジの恩恵を最大限に活かして、得られる収益を重視しているということです。

ノーエントリーがあったこと

1銘柄(通貨ペア)あたりで、1日の中でエントリーが無かったという報告に対しての補足をさせて頂きました。

この重複点テクニカルのデイトレード手法は、厳選した条件と徹底した回避ルールによる、

含み損が限りなく小さくなりつつ
限りなく勝率が高くなる、
絞りに絞ったチャンスのみ

に手を出し、レバレッジの恩恵を最大限に活かすノウハウです。

ですので当然ながら『1つの通貨ペアだけ』では、毎日のようにチャンスは訪れません。

ただ、為替相場は、どこかの通貨に必ず大量よお金が流動し、短期的なトレンドを作り出す傾向があります。

そのため、案内資料内や教材にて推奨している複数の通貨ペアやゴールドを扱うことを前提としていたわけです。

このように複数の銘柄を扱っていけば、自然と日々のチャンスが増えていき、利率の安定が図れるようになることは間違いありません。

TradingView(トレーディングビュー)について

保存できるチャート数やデータ取得スピードも考慮すると、最低限は有料プランのProが推奨です。

ただ、決してトレーディングビューの使用は必須ではありません。

私個人的にはトレーディングビューの

・チャートの拡大縮小が指一本でできる点
・アラートの多様さ
・ラインの引きやすさ

がmt4と比べ非常に優れていると感じ、

回避ルールの見逃し
エントリー条件の見逃し

を防ぎ、無駄なエントリーやミスを無くせていたため、継続してトレーディングビューを使ってきました。

この辺りは個人的な感覚になるので、慣れているチャートソフトがあれば、そちらを使って頂くことに何ら問題はありません。

何より、推奨口座のExness(エクスネス)でトレードし、TradingViewを使う場合は、

チャート監視用のトレーディングビュー
発注用のmt4

という2つの立ち上げが欠かせません。

そのため、複数ツールの立ち上げを避けたい場合は、必然的にトレーディングビューではなく「mt4のみ」という選択肢になります。

以上のような、操作の感覚や複数ツールの立ち上げなど、これらを総合してトレーディングビュー使用のご判断を頂ければ幸いです。


以上、独自デイトレード教材『重複点テクニカル』の実践者から頂いた有益な質問への回答を共有させて頂きました。

下記の案内資料では、実際のエントリー場所を含めて詳しいロジックから、実践者の実績/感想も公開しているので、ご自身のトレードにおける参考資料としてもお使い頂けると思います。

ぜひ一度、案内資料の方もお読み頂ければ幸いです。

>重複点テクニカルの案内資料はこちら

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>「FXのプロもうなる?」チャネルラインを使った最強デイトレ手法

>水平ラインを使って1日10%以上の利益率を上げていたデイトレ手法

>FXで『通貨の相関関係』の有効性と、相関を見つける方法。

>「最もデイトレに適した銘柄」ゴールドの特徴と注意点。

>「ゴールドはテクニカルが効きにくい?」という質問への回答

【重複点テクニカル】追加のQ&A~TradingViewのプランについて~

杉原です。

私が公開している『重複点テクニカル』ですが、追加で頂いた質問があったので共有したいと思います。

その他、QAをまとめた記事は下記にもございますので、必要に応じて参考にして頂ければ幸いです。

TradingViewは何を選ぶべきか?

無料のBASICプランの場合、各有料プランと比べ、チャートの更新が遅いことがありデイトレードにおいて不利になるケースがございます。

また、BASICプランはチャートレイアウトの保存数が1つだけなので、複数銘柄の取引を前提としている当デイトレード手法では、操作的な不便さは否定できません。

1つのチャートレイアウトだけでは、別の銘柄のチャートを見たい時に、毎回その銘柄名を入力し直す手間があるからです。

もちろん、1つのチャートレイアウトで、複数の銘柄を毎回切り替えるという方法もできないわけでは全くありません。

ですが、どうしても複数銘柄を監視する上で大きな手間になってしまうので、大抵の方は特に理由がない限り最低でもProプランを選んでいました。

Proであればチャートレイアウトは5つまでなので、仮に8銘柄を扱うとした場合、下記のように一部の銘柄でチャートレイアウトを共有すれば手間は大きく省けます。

★パターン例その1★

・チャートレイアウトA:ドル円
・チャートレイアウトB:ポンド円、ポンドドル
・チャートレイアウトC:ユーロ円、ユーロドル
・チャートレイアウトD:ゴールド
・チャートレイアウトE:ユーロオージー、オージー米ドル

★パターン例その2★

・チャートレイアウトA:ドル円
・チャートレイアウトB:ポンド円
・チャートレイアウトC:ユーロ円
・チャートレイアウトD:ゴールド
・チャートレイアウトE:ユーロオージー、オージー米ドル、ポンドドル、ユーロドル

この辺りのパターンは好みによりますので、特に取引をしたい銘柄などは他の銘柄と兼用させないなど、自由に設定されて問題ありません。

Pro+プランではチャートレイアウトが10枚に増えますが、一度にチャートレイアウトを何枚も表示すると、ブラウザに負荷がかかるというデメリットもあり、それを考えるとProプランの5枚でも十分という人も多いです。

もちろん、実際にTradingViewを試してみて

「どうしても合わない」
「金銭的な負担は負いたくない」

という場合は、MT4チャートを使うことも問題ありません。

(私自身はMT4が使いにくいため、MT4は発注のみ、チャート監視/ライン生成などはTradingViewです)

決してTradingViewでなければ実践できないことは絶対ないので、まずは無料で試してみて、他のチャートソフトと比較してみるのも良いかもしれません。

TradingViewのBASIC(無料プラン)におけるデメリット

その上で、TradingViewのBASICプランは指標(インジケーター)を3つしか表示できない制限があるのでご注意ください。

当デイトレード手法でも使う移動平均線は、TradingViewが公式に用意してくれている
『SMA(単純移動平均)』が使えますが、これは1つのインジケーターにつき1本の移動平均線しか表示できません。

つまり、3つしかインジケーターが使えないBASICプランでは、この『SMA(単純移動平均)』で3本分の移動平均線しか表示ができないわけです。

ですが、TradingView側が元から用意していた『SMA(単純移動平均)』インジケーターではなく、TradingViewのユーザーが作ってくれた1つのインジケーターのみで同時に複数の移動平均線を表示する便利なインジケーターがあります。

そのインジケーターを使えば、1つのインジケーターのみで5本の移動平均線を表示できるので推奨していました。

下記の記事でそのインジケーターの導入法を解説しているので、必要に応じて参照してみてください。

まとめ

以上、TradingViewを使う場合は、制限などのデメリットを考慮して、最低でもProプランを推奨していました。

その上で、まずは無料のBASICプランでTradingViewの使い心地を試したい場合、下記の記事で紹介している同時に5本のSMAを表示するインジケーターの導入がおすすめです。

以上、よろしくお願いいたします。

杉原。

>当デイトレード手法『重複点テクニカル』

>ブログの目次はこちらから

>TradingViewでトレンドライン/水平ライン/チャネルラインを引く方法

>(裏技)TradingViewの過去チャートで限界以上に古いチャートを表示する方法

>TradingViewでバックテストを行うリプレイモード

【重複点テクニカル】追加のQ&A~使う移動平均線の種類(SMA,EMA,WMA)について~

杉原です。

私が公開している『重複点テクニカル』ですが、追加で頂いた質問があったので共有したいと思います。

その他、QAをまとめた記事は下記にもございますので、必要に応じて参考にして頂ければ幸いです。

使う移動平均線の種類は何か?

移動平均線は下記のように主に3種類に分類されますが、当デイトレード手法で使う移動平均線はすべて『単純移動平均線(SMA)』になります。

  • 単純移動平均線【SMA:Simple Moving Average】
  • 指数移動平均線【EMA:Exponentially Moving Average】
  • 加重移動平均線【WMA:Weighted Moving Average】

大きな理由としては、指数移動平均線(EMA)などよりも単純移動平均線(SMA)の方が圧倒的に世界中のトレーダーによる採用率が高いからです。

採用率が高い結果、SMAは多くのトレーダーが

・5分30分
・5分75分
・5分120分
・5分225分
・5分480分

という、各単純移動平均(SMA)が、各期間内で実際に売買した平均値に近くなります。

つまり、各期間内で含み損が出ていたトレーダーが、

・含み損が減ってきたので微損で決済
・含み損が含み益に変わった(プラ転)ので決済

という決済注文が、それぞれの単純移動平均線(SMA)付近で起こりやすいわけです。

ですので「サポレジのようにSMAが機能しやすくなる」ということに繋がっています。

結果として、グランビルの法則にある、上昇相場におけるパターンの、

・移動平均線の少し上で反発
・移動平均線を一度下回った後に上抜け

などが成立しやすくなっているんです。

以上、指数移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)など他の移動平均線と比べ、サポレジとしての機能率が群を抜いて高いからこそ、単純移動平均線(SMA)を採用していました。

ちなみに単純移動平均線(SMA)の次に使われていると推測できる指数移動平均線(EMA)に関しては、GMMAなどで導入しパーフェクトオーダーによる利益を伸ばす手法には適していると思います。

ただ、当デイトレード手法は、レバレッジの恩恵を最大限に活かした上で、含み損が少ない状態で勝率を極限まで高めるため、利確を伸ばすことは基本的にありません。

そういった意味でも、パーフェクトオーダーに対しても特に指数移動平均線(EMA)を採用する優位性/意味は無く、やはり大勢のトレーダーたちに使われている点で機能しやすいことから、単純移動平均線(SMA)の採用が最適かと当初から考えて当デイトレード手法を開発していました。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

>ブログの目次はこちらから

>勝てるFXトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方

>FXで『通貨の相関関係』の有効性と、相関を見つける方法。

>(海外VS国内)どちらのFX業者を選ぶべきか15項目で比較

>(海外VS国内)どちらのFX業者を選ぶべきか15項目で比較

>納得させます。FXのデイトレで移動平均線の最適な設定値(パラメータ)と原理/理屈とは。

【重複点テクニカル】追加のQ&A~サポート期間が短い理由~

杉原です。

私が公開している『重複点テクニカル』ですが、追加で頂いた質問があったので共有したいと思います。

サポートが60日間で、他のFX教材と比べて短いわけとは?

サポートを短くしていることに関しては、実践しやすい点が大きな理由です。

教材内では『反転指数』という、サポートラインやレジスタンスラインの重複度、そのほか相場の一時的な反転要素を点数化したものをエントリー判断に用います。

この反転指数を加算していき、条件の点数を超えた際にエントリーの検討が可能です。

もちろん、簡単かどうかは、個人の感覚になるため「絶対に簡単ですよ」とは明言ができません。

ただ、このように加点式となっていため、私個人としては明確な判断基準で分かりやすいと思っていました。

実際、購入されたトレーダーの方々は、

・単に情報収集が目的
・同業者によるリサーチが目的

などの方々を除けば、取り組まれている多くの方が、しっかり実践できているのが実情です。

と言いますのも、実践したという報告を頂く以外に、私が推奨している業者に口座登録して頂くと、各トレーダーが前日にトレードを行ったかどうかがレポートとして私の方に上げってきます。

購入後、実際に推奨業者に「口座開設した」と連絡してくれる方も多くおり、その翌日にはトレードを行ったかの履歴を確認できているので、実際に実践している証拠になっていることは間違いありません。

もちろん、個人情報保護の観点から、細かい取引時間などの情報は私には届きません。

あくまでも、口座番号と前日の総取引量(ロット数)がレポートとして送られてくるだけです。

以上のように、実践報告をしてくれるトレーダーの方、推奨業者での口座開設を行ってくれる方などの動向から、当デイトレード手法を短期間のサポートでもトレース(再現)できている傾向にあります。

以上、実践しやすいような手法になっている点が、サポート期間を短くしている大きな理由です。

もう1点として「集中して理解し実践して欲しい」という思いもあります。

サポート期間を長期間/無期限にしている教材もありますが、

「いつでも取り組める」
「今日は疲れたから明日にしよう」

など、期限が長い/無期限なことで、結局は真剣に教材を読み込まず理解しないまま、まともに実践せず時間だけが過ぎていく・・・

そんなトレーダーの方が少ないありません。(実際にそのような相談を受けることも多いです)

私自身、教材の販売利益が目的ではなく、案内ページにもあるように

・推奨口座でトレードして頂く
・委託業務として提携を結ぶ

ということが目的であり、いずれにしても『実践』して頂かなければ意味がありません。

そのような事情もあるため、真剣に集中して教材を読み込み、実践して頂きたいという思いがありました。

その上で、先ほど書いたような身に付けやすいトレード手法という理由も考慮し、無期限や長期間ではなく集中して実践して頂くべく「短期間(60日)というサポート期間」を設定していた次第です。

目移りせず真剣に取り組み実践して頂ければ、その購入者の方にとっても必ずプラスになるので、私と購入者側、互いのメリットに繋がっていると思います。

とは言え、購入されたトレーダーの中には、本業の仕事が忙しかったり、その他の事情があり、なかなか教材を集中して読む時間が取れず、サポート期間がどうしても短く感じる人も0ではありません。

また、どうしても教材への理解度は人それぞれなので、そのような観点でもサポート期間をもっと長くして欲しいというトレーダーも決して0でないことは確かです。

そのような事情を考慮した上で、サポートをもっと続けて欲しい場合に、月単位で個別にサポート期間の延長を承っておりました。

ただ、無償でサポート延長を行うと対応希望者が殺到し、そのサポート対応だけで私の負担が大きくなり過ぎ、全ての購入者様へのサポートが疎かになりかねません。

そのため、無償ではなく月額9,800円での延長サポートを行っていた次第です。

また、その際にはできる限り、こちらが推奨する業者でのトレードを勧めていました。

(スプレッドの狭さや注文の処理速度など、デイトレードにおいて利益の向上に繋がるからです。)

仮にサポート期間が短く感じてしまった場合でも、このように個別のサポート延長を対応していたので、

・本業やプライベートが多忙で教材の読み込みや実践がスムーズにいかない
・万一、教材内容に分かりにくい点があり質問事項が多くなる

などがあったとしても、最終的には実践して利益を出して頂ける、そんな教材になっているかと思います。

杉原。

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