「トレード総合」の記事一覧(3 / 6ページ目)

【MT4】ワンクリックトレードが表示されない対処法

杉原です。

MT4ではマウスのクリック1回のみで成行注文を出せる「ワンクリックトレード」の機能がとても便利ですが、なぜか下図のようなワンクリックトレードの操作画面が表示されないケースが少なくありません。

ワンクリックトレード

そこで当記事では、MT4でワンクリックトレードが表示されない対処法を解説させて頂きたいと思います。

MT4のワンクリックトレードが表示されない解決策

まずはMT4で取引したい通貨ペアを選び、チャートを開いた上で、下図のように「ツール」→「オプション」の順にクリックしていきます。

ツール→オプション

すると、下図のようなオプション画面が表示されるはずです。

このオプション画面で赤枠で示した箇所にチェックを入れます。

ワンクリックトレードの設定

続いて、ワンクリックトレードの免責事項に関する表記が現れますので、赤枠の箇所にチェックを入れ、OKをクリックします。

この免責事項は、クリック1つで注文できてしまうので、誤発注に対しての注意を促すもので、特に法的な話ではないので心配は無用です。

ワンクリックトレードの免責事項

基本的には以上の作業で、チャートの左上に下図のようなワンクリックトレードの操作画面が出るはずです。

ワンクリックトレード

もしも、ここまでの作業でもMT4のチャート左上にワンクリックトレードが表示されない場合は、チャート画面上で「右クリック」をすると、下図のように「ワンクリックトレード」の項目があるので、ここをクリックすれば上図のような操作画面が表示されます。

右クリックからワンクリックトレードを開く

仮にMT4のチャート上で右クリックをしても「ワンクリックトレード」の項目が表示されない場合は、表示させているチャートの銘柄や通貨ペアに問題がある可能性があります。

(お使いの口座タイプでは取引できない銘柄や通貨ペアでは、どんな注文も通らないため、ワンクリックトレードも表示されないわけです。)

このような事例の対処法を、海外FX業者のXMを事例に図解しておりますので、必要に応じて下記を参照頂ければと思います。(XMを例にしていますが、どの業者のMT4でも同じような対処法です)

>海外FX口座で注文やワンクリックトレードができない場合の解決法

ワンクリックトレードを活かすデイトレ手法

ワンクリックトレードは成行注文を一瞬で出せるため、逆張りのような相場の反転を狙うトレードに活かしやすいメリットがあります。

反転のポイントをしっかり捉えられれば、極めて小さな含み損で済むので、ストレスなくトレードが可能です。

その上、含み損が小さいほど、ロットを上げたトレードも可能となり、その分だけ1回のトレードで得られる利益が大きくなります。

そんな逆張りを狙い、ワンクリックトレードを有効に活用できるデイトレ手法に関して、以下の記事でエントリー場所も含めてロジックを図解していますので、良ければご覧になってみてください。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

>ブログの目次はこちらから

チャネルラインとトレンドラインの違いとは? 定義やチャンスの多さ/精度で比較。

杉原です。

チャネルラインとトレンドラインは、どちらも斜めに引かれて「トレンド」を視覚化してくれる便利なテクニカル指標として多くのトレーダーに使われています。

実際にこのブログでも、チャネルラインやトレンドラインを使ったFXのデイトレード手法を公開していて、その影響からか「チャネルラインとトレンドラインの違いって何ですか?」という内容の質問を定期的に頂くことがありました。

確かに両方とも形状が似ているので、チャネルラインとトレンドラインの違いは分かりにくいかもしれません。

そこで当記事では、チャネルラインとトレンドラインの違いについて、

・そもそもの定義
・チャンスの多さや精度を含めた利点や欠点
・欠点を補う使い方の指針

などを含めながら比較、解説させて頂きたいと思います。

チャネルラインとトレンドラインの違い~そもそもの定義~

まずチャネルラインとトレンドラインの違いとして明確な点は、チャネルラインは2本セットで1つということです。

下の図で示したように、チャネルラインはトレンドラインと、そのトレンドラインと平行に引いたアウトラインの2本セットが基本になります。

上昇のチャネルライン上昇のチャネルライン

下降のチャネルライン下降のチャネルライン

上図のようにチャネルラインは「トレンドライン + アウトライン」で構成されるため、必然的にチャネルラインにはトレンドラインも含まれるわけです。

そんなチャネルラインは高値と安値がほぼ同じ角度で平行に動く『N字の波形』を描き、トレンドラインと平行なアウトラインの中に相場(ローソク足)が収まるように引きます。

N字の波形を描くチャネルライン

このようなN字波形を描くチャネルラインに対して、トレンドラインは特にN字の波形である必要はありません。

トレンドラインを引いて、そのトレンドラインと平行なアウトラインが引けて相場に収まる場合には、上図のようなチャネルラインになり、アウトラインが引けない場合は単なるトレンドラインになるという考え方が分かりやすいかと思います。

実際に、上昇のトレンドラインは引けたものの、平行なアウトラインが引けない(アウトラインで高値同士が結べない)ため、チャネルラインとして成立せず、ただのトレンドラインになったチャートが下の図です。

チャネルラインではないトレンドライン

以上から、チャネルラインとトレンドラインの違いとして、定義のような形でまとめると、以下のようになります。

  • チャネルライン
    →ほぼ同じ角度で高値と安値が平行に動くN字波形で、トレンドラインと平行なアウトラインが引けること
  • チャネルラインではない単なるトレンドライン
    →N字波形である必要な無く、アウトラインが引けなくても構わない

上記を踏まえたチャネルラインとトレンドラインの違いとして、続いては「チャンスの多さ」「精度の高さ」などを比較していきたいと思います。

チャネルラインやトレンドラインの引き方に関しては、下記の記事で手順を含めて図解しております。

必要に応じて参照頂ければ幸いです。

>チャネルラインの機能する引き方をFXトレード手法の事例を含め図解。

>効き目が有効なトレンドラインの引き方、引き直し、削除までの解説

チャンスの多さから見たチャネルラインとトレンドラインの違い

チャネルラインは単純なトレンドラインとは異なり、トレンドラインと平行なアウトラインとセットでなければなりません。

よって、チャネルラインはそんな「条件」が厳しいため、トレンドラインよりもチャネルラインを引ける本数が必然的に減少します。

逆に単純なトレンドラインはアウトラインが平行に引けなくても構わないので、条件が緩く、引ける本数は多くなるわけです。

少なくとも、倍以上はチャネルラインよりもトレンドラインの方が、多くの本数を引けるかもしれません。

ただ、トレンドラインの方が倍以上の本数を引けると言っても、トレードのチャンスも倍以上になるとは言えないのが実際のところです。

仮に「ラインの反発」を狙うライントレードにおける王道ロジックで考えた場合、チャネルラインはトレンドラインよりも引ける本数は少ないですが、

『ローソク足とラインの接点』

は多くなります。

下の図にて黒丸で示したように、アウトラインとローソク足の接点もあるため、トレンドラインの倍近くチャネルラインにはローソク足とラインの接点があるわけです。

ローソク足とラインの接点はトレンドラインよりも多いチャネルライン

実際の相場では、チャネルラインは「トレンドライン」「アウトライン」それぞれとローソク足との接点を使い、

・順張り
・逆張り

の両方でチャンスを拾えるメリットがあります。

上昇のチャネルラインであれば、上昇トレンドに沿った「順張りの押し目買い」と、一時的な上昇トレンドの停止/逆行を利用した「逆張りのショート」が下図のように狙えるわけです。

順張りと逆張りの両方に使えるチャネルライン

上の図で見られるように、チャネルラインは1つのみでも複数のトレードチャンスがあります。

対して、N字波形ではない単純なトレンドラインの場合、上昇トレンドを例にすれば、下図のように「順張りの押し目買い」のみが実質的なチャンスになるため、引ける本数が多いからと言ってトレード頻度も多いわけではありません。

上昇トレンドラインは押し目買いのみ

以上から、チャネルラインとトレンドラインの違いとして、トレードのチャンスはどちらが多いかという視点で比べると、

「引ける本数はチャネルラインよりトレンドラインの方が多いものの、ラインとローソク足の接点はチャネルラインの方が多いので、チャンスの頻度はそれほど変わらない」

というのが私の率直な考えでした。

ここでは、ラインとローソク足の接触という王道のライントレードを例に、チャンスの頻度を比較しました。

ただ、チャネルラインにしてもトレンドラインにしても、使えるロジックは「ラインとローソク足の接触」だけではありません。

そのため、ロジックによってはチャンスの多さは増減があると思います。

ただ、どんなロジックを採用するにしても、ラインとローソク足の関係性は切り離せません。

そして、そんなラインとローソク足の関係は、接点からの展開で生まれるものです。

ですので、N字波形が条件のチャネルラインは、単純なトレンドラインに比べて引ける本数は少ないものの、トレンドラインとアウトラインがセットになる分だけ「接点」が高値と安値で約2倍近くになります。

よって、ここまで題材にした「ローソク足とラインの接触」という王道のロジック以外で見ても、チャンスの頻度という視点でチャネルラインとトレンドラインの違いはそれほど無いと考えていました。

「精度」で見たチャネルラインとトレンドラインの違い

続いてはテクニカル分析における効き目、いわゆる「精度」という視点でチャネルラインとトレンドラインの違いを解説させて頂きます。

そのポイントとなるのが「N字波形かどうか」です。

N字の波形は、高値も安値も平行にほぼ同じ角度で値動きが発生している、下図のような状態になります。

N字波形を描くチャネルライン

そんなN字波形が引ける状態は、非常にキレイなトレンドが認識できる相場です。

その上、高値も安値も平行にほぼ同じ角度で値動きが発生しているので、チャネルラインを引かないトレーダーからも、同じようにキレイなトレンドを認識できるようになります。

実際に下図は、チャネルラインを引いたチャートと、そのチャートからチャネルラインを取り除いたチャート図の比較です。

N字波形はラインを引かないトレーダーからも認識

上の図をご覧の通り、チャネルラインを引かずとも、キレイなN字波形が見えるため、ラインを引かないトレーダーからも同じく上昇トレンドを意識されるわけです。

結果的に「ラインを引くトレーダー」と「引かないトレーダー」を合わせ、非常に大勢のトレーダーたちから同じトレンドを意識されるのがチャネルラインとなります。

そもそも相場の原理は、買いと売りで注文数の多い方へと値動きが発生するのが仕組みです。

ですのでテクニカル分析では、より大勢のトレーダーと同じ注文を出せる方が「精度」は高まります。

つまり、「ラインを引くトレーダー」と「引かないトレーダー」を合わせて大多数のトレーダーと同じトレンドの認識ができるチャネルラインは、テクニカル分析の精度が非常に高いということです。

対してN字波形が条件ではない単純なトレンドラインの場合、高値と安値が同じような角度で平行に動いていないので、ラインを引いていないトレーダーからは、チャネルラインほど同じトレンドを意識されません。

やはり、下図のような平行な値動きこそが、パッと見ただけで瞬間的にトレンドを認識できるからです。

平行な値動き

実際の相場では、チャートは止まることなく動き続けます。

そのため、チャートの確認は「時間との闘い」と言っても過言ではありません。

だからこそ、多くのトレーダーは瞬時にトレンドの発生が分かるような、N字波形によってトレンドの認識を行う傾向にあるわけです。

以上から、精度の視点で見たチャネルラインとトレンドラインの違いを比較すると、チャネルラインの方が高精度になるというのが私の考えになります。

総括と共通する欠点に対する対策案

ここまではチャネルラインンとトレンドラインの違いとして、

・チャンスの多さは特に変わりない
・精度はチャネルラインの方が高い

という点を根本的ンな相場の原理を含め解説させて頂きました。

そんな両者に共通する利点と言えば、RSIやMACDをはじめとする一般的な指標と異なり、パラメータ(設定値)がないため、ラインを引くトレーダー同士でテクニカル分析の差が生じにくい点が挙げられます。

ただ、チャネルラインもトレンドラインも基本的にはトレーダー自身が手作業で引くため、描かれるラインにどうしても若干の違いが出るのは避けられません。

ラインを自動で引いてくれるインジケーターもありますが、遅れがあったり、そもそも有効性の低いラインを引いてしまったり、あまり役に立たないというより、逆効果な場合が多々あるので、ラインは手動で引くことを推奨していました。

実際、ラインを使ったトレードで安定的に勝ち続けているトレーダーは、自身の手でラインを引くケースが大半のようです。

そんな手作業だからこそ微差が出るのが、チャネルラインもトレンドラインも同じく存在する欠点かもしれません。

そのため、ラインとローソク足の接触を利用する王道的なロジックにおいて、手作業で引いたラインに「ズレ」があり、思った以上の含み損が発生する危険性もあります。

そんな欠点を補う手段としては、以下のように複数のラインとの重複点を狙うというのが有効です。

  • チャネルライン + キリ番(ラウンドナンバー)
  • チャネルライン + 水平線(水平ライン)
  • トレンドライン + チャネルライン(アウトライン)
  • トレンドライン + キリ番(ラウンドナンバー)
  • トレンドライン + 水平線(水平ライン)

以下が、上記の実例チャートになります。(チャート図の赤丸が重複点です)

『チャネルライン + キリ番(ラウンドナンバー)』チャネルライン + キリ番(ラウンドナンバー)

『チャネルライン + 水平線(水平ライン)』チャネルライン + 水平線(水平ライン)

『トレンドライン + チャネルライン(アウトライン)』トレンドライン + チャネルライン(アウトライン)

『トレンドライン + キリ番(ラウンドナンバー)』と『トレンドライン + 水平線(水平ライン)』トレンドライン + キリ番(ラウンドナンバー)、トレンドライン + 水平線(水平ライン)

以上のように、別のラインとの「重複点」を狙うことで、手作業で生じるズレの欠点を補えるので有効な手段にあります。

また、このようにラインの重複によって、よりトレードの精度(勝率)が高まるわけです。

結果的に「含み損」が極端に少なくなる上に、ラインをブレイクした場合すぐに損切りにすれば、安全にロットを上げられるメリットがあります。

ロットを上げつつ、損切りを早くできれば、利益率の大幅な向上も不可能ではありません。

実際に私がメインにしているデイトレ手法は、このようなラインの重複を狙ったロジックを体系化し、安全にロットを上げていることで1日あたり10%以上の利益率を出せるようになっています。

そんな重複点を狙ったデイトレード手法ですが、下記の記事にて、エントリー場所を含むロジックを公開していたので、良ければご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

>【一度で約100pips】戻り高値を使ったFXの逆張りデイトレード手法

>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

>「FXのプロもうなる?」チャネルラインを使った最強デイトレ手法

>【図解】水平ラインで1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

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厳選3つのトレンド転換サイン~ライントレードによる判断と手法~

杉原です。

トレンド転換が起こるサインを見極め、早い段階でエントリーができれば、より有利な価格でポジションを持てるので、その分だけ利益が膨らんでいきます。

ただ、トレンド転換を見極める上で「ダマシ」が起こりトレンドが転換せずに、

・これまでのトレンドが続行する
・持ち合い相場に突入する

などの状況になり、思うような利益を取れないトレーダーも少なくありません。

そこで当記事では、有効に機能するトレンド転換のサインとして、インジケーターと違って「パラメータ(設定値)」によるトレーダー同士の差が生じない『ライン』を使ったライントレード手法をテーマにして、厳選した3パターンのトレンド転換の見極め方/判断方法を解説させて頂きます。

そんなトレンド転換のベストな見極め方を習得すれば、切り替わったトレンドの初動(有利な価格)でエントリーして大きな利益を得られるメリットがあり、利益率を大幅に高められるはずです。

解説する3パターンのライントレード手法は、チャートパターンとして今すぐにでも使えるノウハウですので、ぜひ最後までお読みになり参考にして頂ければと思います。

1.チャネルライン同士のクロス反転タイプ

まず1つ目は、下図のように異なる2つのチャネルライン同士がクロスし、トレンドの反転=トレンド転換が起こるパターンです。

チャネルライン同士のクロス反転タイプ

トレンドラインと平行なアウトラインが1セットになる、トレンド判断に強いテクニカル指標である「チャネルライン」ですが、細かい有効性などは別の記事にて詳しく図解させて頂きました。

必要に応じて参考にしてみてください。

>FXで最強のテクニカル指標「チャネルライン」の有効性/メリットを解説

それでは、この『1.チャネルライン同士のクロス反転タイプ』について、掘り下げて解説させて頂きます。

まず状況としては、黄緑の下降チャネルラインの中に、オレンジの上昇チャネルラインが含まれていました。

チャネルラインは下の図で示したように、トレンドラインと対になるアウトラインそれぞれの前後での接触とともに、

・上昇
・下降

を繰り返す性質があります。

オレンジの上昇チャネルラインオレンジの上昇チャネルライン

黄緑の下降チャネルライン黄緑の下降チャネルライン

このようにチャネルライン内では、非常に分かりやすい「上昇トレンド」と「下降トレンド」を見つけられるため、トレンド転換の見極め/判断に有効となります。

その上で、よりトレンド転換のサインとして高い精度になる場面こそが、赤丸で示したような異なるチャネルライン同士がクロス(交差)する相場に他なりません。

チャネルライン同士のクロス反転タイプ

黄緑のチャネルラインもオレンジのチャネルラインも、両方とも上昇から下降にトレンド転換のサインが「重複」しています。

そのため、より大勢のトレーダーが上昇から下降へとトレンド転換を意識し、

・買い注文の回避
・売り注文の増加

が行われる傾向が強まり、チャネルラインの交差部で局地的な反転が発生するわけです。

MACDやRSI,RCIのようなインジケーターとは異なり、チャネルラインはパラメータ(設定値)が無いため、どの時間足でも等しく描かれてラインを引くトレーダー同士では誤差程度の違いしかなく、ほぼ同じトレンド分析/判断がされます。

だからこそ、チャネルラインによるトレンド転換のサインは強力であり、さらに2つのチャネルライン同士の交差部分は、より高い精度のトレンド転換サインとなるわけです。

関連:チャネルラインの機能する引き方をFXトレード手法の事例を含め図解。

また、そもそもチャネルラインは、他のテクニカル指標とは異なり、下図のように「高値と安値が同じ角度で平行に値動きする相場」を見つけ出せます。

高値と安値が同じ角度で平行に値動きする相場

そんな同じ角度で高値と安値が平行な値動きを見せる相場は、N字を描く教材に載るような非常にキレイなトレンドになるので、ラインを引かないトレーダーたちにとっても、同じトレンド分析/判断ができるということです。

実際に上の図からチャネルラインを取り除いても、下図のようにキレイなN字を描く教科書通りなトレンドが、ほぼすべてのトレーダーから見えるようになります。

チャネルラインを取り除いてもトレンドがハッキリしている

以上、そもそもトレンド転換のサインとして有効に機能しやすいチャネルラインに加え、さらに異なる2つのチャネルラインがクロス(交差)する場面を、1つ目の精度が高い有効なトレンド転換サインとして解説させて頂きました。

チャネルライン同士のクロス反転タイプ

そんなチャネルラインは、非常に強力で精度の高いテクニカル指標であり、当ブログでも関連記事をいくつか用意しております。

気になる記事があれば、あわせてご覧になってみてください。

補足:チャネルラインの選別

チャネルライン同士のクロスにおける有効性を解説しましたが、どんなチャネルラインでも上手くトレンド転換のサインになり、ライントレードに有効となるわけではありません

そのチャネルラインが大勢のトレーダーにも意識されるトレンドを描いているほど、有効度は増しますが、逆にあまり意識されないようなトレンドを作るチャネルラインであれば、トレンド転換のサインとして「弱い」わけです。

ですので、できる限り大勢のトレーダーに意識されるトレンドを作るチャネルラインを使い、そんなチャネルライン同士のクロス(交差)部分を狙うことを推奨していました。

そんな「大勢のトレーダーに意識されるトレンド」を描くチャネルラインの特徴は、

・45度に近い
・すでに数回はトレンド反転を起こしている
・注目度の高い1時間足で引ける

などが挙げられます。

これらの特徴を持つチャネルラインであれば、短期~中長期のトレーダーを含め、より大勢のトレーダーから意識されるトレンドを見極め/判断できるため、高い精度でトレンド転換のサインをとらえたライントレードが可能です。

ぜひ参考にして頂ければと思います。

2.チャネルラインとキリ番のクロス反転

続いて2つ目のトレンド転換サインとして有力なものは、先ほども解説した「チャネルライン」と「キリ番(ラウンドナンバー)」のクロス(交差)を使ったライントレード手法です。

実際にチャネルラインとキリ番のクロス(交差)部分が下図になります。

チャネルラインとキリ番のクロス

110.000円のようにキリの良いキリ番(ラウンドナンバー)は、水平ラインを引かないトレーダーたちにも、

・利確や損切りなどの決済
・ブレイクや反転などを狙うエントリー

で意識されやすく、トレンド転換のサインとなり、ライントレードに組み込むことで高い精度となります。

ただ、キリ番と言っても、110.200円や110.700円などの「半端」なキリ番ではなく、110.000円のような「トリプル0」と言われる多くのトレーダーに意識されるキリ番のみを扱う方が無難です。

そもそも110.200円や110.700円などの価格帯はほぼ意識されないため、価格の反発が起こりにくく、逆にトリプル0の価格帯は、

スキャルピング
デイトレード
スイングトレード
長期トレード

など、あらゆるスタイルの手法を使うトレーダーからも等しく意識されやすいため、トレンド転換のサインとして精度が高いからです。

そんなトリプル0のようなキリ番に下降トレンドから価格が近づくと、多くのトレーダーが以下のような行動をとる傾向にあります。

  • 持っていた売りポジションを利確する(買い注文の増加)
  • キリ番での反発を狙った新規のエントリーを行う(買い注文の増加)
  • 反発による上昇を恐れて新たなショートを避ける(売り注文の減少)

上記の結果「売り注文」が少なくなる代わりに「買い注文」が大幅に増加するため、下降トレンドの転換サインに成り得るわけです。

それに加え、先ほども解説したチャネルラインのトレンド転換のサインも「重なる」ことにより、そのトレンド転換の精度が大きく上昇し、有効な見極め/判断ポイントになっていきます。

チャネルラインとキリ番のクロス

ここで挙げたキリ番は110.000円など明確な数値で、すべてのトレーダーから誤差が無く認識されるため、上手くトレード手法に組み込むことで、含み損がほとんどない有効なロジックとなっていきます。

実際に私や私がデイトレ手法を継承した方々は、チャネルラインはもちろん、キリ番を上手く活用し、2桁台の利益率を1日単位で出せるに至っていました。

>【一覧】私のデイトレ手法を使って成果を出された方々の実績と感想

当ブログでも、そのデイトレ手法の一部を、エントリー場所を含めて公開していますので、あわせてご覧になってみてください。

>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

>含み損がほぼ無い。水平ライン(キリ番)を使ったFXのデイトレード手法。

3.押し安値または戻り高値のブレイク確定

3つ目に解説するトレンド転換のサインにおける有効なライントレード手法は、

・押し安値
・戻り高値

のブレイクになります。

まず、以下が押し安値、戻り高値、それぞれ定義です。

  • 押し安値
    →上昇トレンドにおいて最後に価格を更新した際の直前で形成された安値
  • 戻り高値
    →下降トレンドにおいて最後に価格を更新した際の直前で形成された高値

この定義に沿って、実際のチャート図で、押し安値と戻り高値を示したものが下図になります。

押し安値

戻り高値

押し安値も戻り高値も、トレンド転換のサインとして共通しているため、この記事では「戻り高値」を使った、より強力なトレンド転換サインとなるライントレード手法を解説していきます。

まずは下図のように戻り高値を見つけます。

戻り高値を見つけたチャート図

黄緑のチャネルラインで明確な下降トレンドが描けたので、多くのトレーダーに意識されやすいと判断し、この戻り高値を採用しました。

それでは、この戻り高値をブレイクし、上昇トレンドへの転換サインを狙ったライントレードを展開していきたいと思います。

先ほど見つけた戻り高値は、下図のように、わずかだけブレイクをしつつ、さらに下ヒゲを伸ばして上昇トレンドへの転換サインに見えるかもしれません。

わずかに戻り高値をブレイクした段階

ただ、ブレイクを果たせず、戻り高値の価格帯が「レジスタンスライン」として機能し、上昇トレンドへの転換サインは「だまし」となりました。

戻り高値のブレイク失敗

このように、戻り高値の価格帯は「前後」でレジスタンスラインとして機能しやすいため、わずかなブレイクだけではトレンド転換のサインとして「弱い」傾向にあります。

そこで、確実なトレンド転換サインとして、戻り高値をサポレジ転換、いわゆるロールリバーサルするタイミングを狙っていくことが有効となるわけです。

その後、安値が更新されたため、下図のように戻り高値も更新されました。

更新された戻り高値

この後、戻り高値を一旦ブレイクしつつ、サポレジ転換=ロールリバーサルを果たす場面(下図の赤丸)で、トレンド転換サインと判断し、エントリーしました。

戻り高値でロールリバーサルが起こり、確実なブレイク

以上のように、意識される戻り高値を一度ブレイクした後のロールリバーサル(サポレジ転換)を狙うことで、より確実で高精度のトレンド転換サインを狙ったライントレード手法となります。

戻り高値を使ったライントレードは非常に高い精度で、場合によっては一度で相当に大きな利益を得られることも少なくありません。

実際に1回のトレードで相応の利益を取れたトレードを実況解説した記事を用意しましたので、もし良ければ下記もあわせてご覧になってみてください。

>【一度で約100pips】戻り高値を使ったFXの逆張りデイトレード手法

まとめ:トレンド転換サイン~ライントレードによる判断と手法

以上、この記事では、トレンド転換のサインとして、ライントレード手法を使った有効な見極め方/判断方法として厳選した以下の3パターンを解説させて頂きました。

  • 1.チャネルライン同士のクロス反転
  • 2.チャネルラインとキリ番のクロス反転
  • 3.押し安値または戻り高値のブレイク確定

今一度、この3つのチャートパターンを掲載いたします。

1.チャネルライン同士のクロス反転チャネルライン同士のクロス反転タイプ

2.チャネルラインとキリ番のクロス反転チャネルラインとキリ番のクロス

3.押し安値または戻り高値のブレイク確定戻り高値でロールリバーサルが起こり、確実なブレイク

以上は非常に高精度の「鉄板パターン」のライントレード手法になりますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

実際にこのようなライントレードを追求し、1日単位で10%以上の利益率を出すデイトレ手法を、下記の無料メールマガジン内で公開しております。

エントリー場所を含めたロジックをそのまま明かしていますので、ぜひ一度、下記の案内ページをお読みになってみてください。

>(無料)公式メールマガジン

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

杉原。

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【検証】デイトレードはローソク足だけで勝てる?

杉原です。

ほとんどのデイトレーダーは、テクニカル分析で「テクニカル指標」「インジケーター」を利用して、価格(レート)の上下を予測します。

ただ、そんなテクニカル指標やインジケーターの分析が手間に感じたり、エントリーや決済の判断が難しかったりして、

「指標/インジケーターを使わずに勝てないのか?」

という希望を抱くトレーダーの方も少なくないようです。

実際に私が運営しているメルマガの方でも「ローソク足だけで勝てるデイトレ手法はありませんか?」という内容の質問も多く寄せられていました。

そこで本記事では、FXや株、ビットコインなどの仮想通貨に共通して、テクニカル指標やインジケーターを一切使うことなく『デイトレードはローソク足だけでも勝てるのか』を、掘り下げて検証/解説していきたいと思います。

デイトレはローソク足だけで勝てるのか?

まず、ローソク足だけでエントリーや決済の判断を行うため、テクニカル指標やインジケーターを使わず、ピンバーなどの「プライスアクション」を使ったロジックになります。

ピンバー出典:https://fx-quicknavi.com/chart/price-action/

このプライスアクションはピンバー以外にも、下記に挙げた例のように多くのパターンがあります。

  • スパイクロー/スパイクハイ
  • アウトサイドバー/インサイドバー
  • エンゴルフィンバー
  • スラストアップ/スラストダウン

そんなプライスアクションのみのロジックは、基本的に時間足を1つに決めて売買の判断を行う流れです。

例えば、5分足なら5分足、1分足なら1分足のように特定の時間足で、プライスアクションを見ます。

そこで生じるのが「すべてのトレーダーが同じ時間足を見ない」という点に他なりません。

MT4やTradingview(トレーディングビュー)をはじめ、多くのトレーダーが使うチャートソフトは、下記のように複数の時間足が標準で備わっています。

  • 1分足
  • 5分足
  • 15分足
  • 30分足
  • 1時間足
  • 4時間足
  • 日足
  • ・・・

このように、チャートソフトには多くの時間足が備わっており、すべてのトレーダーが同じ時間足を見てトレードすることは考えられません。

FXなどの相場は、売買注文が多い方に値動きが起こるのが原理原則なので、より多くのトレーダーと同じような視点で売買判断を下せないと、なかなか精度が上がらないわけです。

ですので、見る時間足が一致しない時点で、ローソク足(プライスアクション)だけでのデイトレが「不利」と言えると思います。

そこで対策案となるのが、1つの時間足だけではなく、複数の時間足でプライスアクションを使うというものです。

複数の時間足を使えば、ローソク足だけでも勝てる?

1分足と5分足、15分足、1時間足・・・など、複数の時間足でプライスアクションを導入すれば、1つの時間足だけで使うプライスアクションよりも遥かに精度が上がってきます。

複数の時間足を判断基準に追加することで、その分だけ、より多くのトレーダーと同じような視点をカバーできるからです。

2つの時間足だけでは、1つのみの場合とさほど大差がないため、3つ、4つなど、さらに時間足を増やすことが有効となります。

ただ、より複数の時間足を複合してプライスアクションを使うほど、エントリー条件が厳しくなるため、その分だけトレード回数が減ることは避けられません。

例えば、

・1時間足
・15分足
・5分足
・1分足

で同時にピンバーやエンゴルフィンバーなどが出現するというエントリー条件を設定した場合、月に一度も条件成立が起こらないことも考えられます。

それどころか、年に数回程度しかトレード回数が無いかもしれません。

以上から、複数の時間足でプライスアクションを使い精度を上げることは可能でも、トレード回数/頻度が極端に落ちてしまう致命的なデメリットがあるため、安定してエントリーができず、ローソク足だけでは勝ちにくいと私は思います。

まとめと補足

以上、プライスアクションを使った「ローソク足だけで勝てるか?」というテーマで記事を書かせて頂きました。

私の個人的な意見ですが、プライスアクションを使う時間足が1つだけでは精度がどうしても落ちてしまい、複数の時間足でプライスアクションを使うほどトレード回数が極端に低下するため、ローソク足だけで安定して勝てるほどデイトレードは甘く無いと思います。

その上で、プライスアクションは世界中で認知されているテクニカル分析の方法論ではあるものの、当然ながら全てのトレーダーが使っているわけではありません。

テクニカル指標やインジケーターのみで、ローソク足の形状は特に気にしないトレーダーも数多くいるからです。

中には、ローソク足が確定する前の「途中」の段階でエントリーするトレーダーも少なくありません。

私自身、ラインを使ったトレードを主体としており、ローソク足がラインに接触した時点でエントリーすることがほとんどです。

ライントレードやローソク足の確定/途中に関しての関連記事もございますので、良ければ併せてご覧になってみてください。

>専業なら知っている。FXでライントレードが勝てる原理。

>比較~FXのデイトレはローソク足の「途中/確定」どちらでエントリーすべきか~

以上、参考にして頂ければ幸いです。

>ブログの目次はこちらから

MT4にインジケーターを導入(インストール)する手順の図解

杉原です。

この記事では、無料/有料に関係なく、外部から入手したインジケーターを、お使いのMT4にインストールして使えるようにする、共通の手順を図解させて頂きます。

以下が解説の順序、流れです。

  • 1.インジケーターのダウンロードと解凍
  • 2.インジケーターをMT4にインストール
  • 3.インジケーターの動作確認

それでは早速、解説に入っていきたいと思います。

インジケーターのダウンロードと解凍

まずは、無料か有料に関係なく、MT4に導入したいインジケーターを入手することが第一です。

多くの場合、zipファイルに圧縮されていて、そのzipファイルを解凍し、中に入っている「.mq4」または「.ex4」の拡張子がMT4に導入(インストール)していくインジケーターになります。

解凍に使用するソフトウェアは、無事に解凍さえできれば良いので、特に指定はございません。

主に使われる解凍ソフトが下記になりますので、好みのソフトで解凍して頂ければと思います。

  • Lhaplus.
  • Lhaz.
  • 7-zip.

インジケーターの解凍を終えたら「.mq4」または「.ex4」形式のインジケーターを、デスクトップなどの分かりやすい場所にコピー&ペーストしておくと、MT4にインストールする際に便利です。

インジケーターをMT4にインストール

ここからは、入手したインジケーターをMT4にインストールしていくので、まずはMT4を立ち上げ、下図のように「データフォルダ」を開いてください。

外部のインジケーターの導入手順1
次に「MQL4」と書かれたフォルダをダブルクリックします。

外部のインジケーターの導入手順2
続いて「Indicators」というフォルダを同じようにダブルクリックしてください。

外部のインジケーターの導入手順3

すると、下図のように多くのインジケーターが表示されているはずです。

外部のインジケーターの導入手順4

現時点で開いている、この「Indicators」というフォルダに、先ほど解凍した「.mq4」または「.ex4」形式のインジケーターを、ドラッグ&ドロップしていきます。

この段階で、MT4へのインジケーターのインストールは終了です。

ですが、インストールをMT4に反映させるために、MT4の再起動を行う必要があります。

右上の×ボタンでMT4を閉じ、再び起動させてください。

インジケーターの動作確認

最後に、MT4にインストールしたインジケーターが正常に動くか、動作確認を行っていきましょう。

そのためには、MT4の画面左側に、下図のような「ナビゲーター」が表示されている必要があります。

外部のインジケーターの導入手順5

もし、上図のようにナビゲーターが表示されていない場合、下図のように「表示」→「ナビゲーター」の手順でナビゲーターの表示が可能です。

外部のインジケーターの導入手順6

ナビゲーターの表示が確認できたら、ナビゲーターにあるインジケーターという項目をダブルクリックして、先ほどMT4にインストールしたインジケーターが確かに反映されているか確認してください。

外部のインジケーターの導入手順7

外部のインジケーターの導入手順8

次に、ご自身がインジケーターを表示/反映させたい通貨ペアのチャートを開いてください。

チャートを開きましたら、そのチャートに対して、左側にあるナビゲーターから表示/反映させたいインジケーターをドラッグ&ドロップします。

外部のインジケーターの導入手順9

ドラッグ&ドロップをすると、インジケーターによって仕様は異なりますが、パラメータの設定画面などが表示されるはずです。

後は、インジケーター入手元の説明に従い、パラメータの設定を行い、しっかりとインジケーターが動作すれば終了となります。

まとめ~MT4にインジケーターをインストールする方法~

以上が、無料/有料に関係なく、外部から入手したインジケーターのインストールから動作確認までの手順でした。

流れを簡潔にまとめると、以下のようになります。

インジケーターのダウンロード

zipファイルの解凍

MT4のデータフォルダにある「Indicators」フォルダに、解凍したインジケーターをコピー&ペースト

MT4を再起動させて、インジケーターのインストールを反映

インストールしたインジケーターをチャートにドラッグ&ドロップしてパラメータの設定と同時に動作確認

以上、参考にして頂ければ幸いです。

当ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、専業トレーダーとして生計を立てるべく情報発信を行っておりますので、気になる記事がありましたら、ぜひお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>FXで最強のテクニカル指標「チャネルライン」の有効性/メリットを解説

>【図解】水平ラインで1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

>専業なら知っている。FXでライントレードが勝てる原理。

MT4でキリ番を表示するインジケーター『Round_Number_Levels_on_off』の紹介と使い方

杉原です。

短期、中長期に関係なく大勢のトレーダーに意識されることで、機能しやすい指針の「キリ番(ラウンドナンバー)」ですが、自分の手作業でキリ番に水平ラインを1から引いていくことが手間に感じられるかもしれません。

そこで当記事では、キリ番を自動で表示/描画してくれて、手作業の手間を完全に排除できる、そんなMT4用のインジケーター『Round_Number_Levels_on_off』の紹介と使い方(設定方法)を解説していきます。

この記事では「インジケーターを導入する手順」→「細かな使い方」の順に解説していきますので、もしも導入がお済の場合は、導入手順の部分を飛ばし読みして頂ければ幸いです。

MT4でキリ番を表示してくれる『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順

まずは下記のリンクから『Round_Number_Levels_on_off』をダウンロードしてください。

→『Round_Number_Levels_on_off』のダウンロードはこちら

ダウンロードしたファイルは「zip」形式になっているので、zipファイルを解凍して「mq4」または「ex4」形式のファイルをデスクトップなど分かりやすい場所にコピー&ペーストします。

続いて、MT4を起動しメニューにある「ファイル」をクリックして、下図のように「データフォルダを開く」をクリックした後は「MQL4」→「Indicators」の順にダブルクリックしてください。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順1

そこで、先ほどダウンロードして解凍した「mq4」または「ex4」形式のインジケーター『Round_Number_Levels_on_off』を、ここで開いた「Indicators」というフォルダに、ドラッグ&ドロップします。

ここまでの作業を終えたら、MT4に『Round_Number_Levels_on_off』の導入を反映させるため、MT4を終了させてから、再び起動させてください。

再起動した後、画面の左側に表示される「ナビゲーター」にある「インジケーター」を開きます。(左にある「+」をクリック)

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順2

その際、下図のように『Round_Number_Levels_on_off』が入っていればOKです。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順3

続いて『Round_Number_Levels_on_off』を表示させたいチャートを開き、そのチャートに『Round_Number_Levels_on_off』をドラッグ&ドロップします。

すると、下図のようなパラメータ設定の画面が現れるはずです。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順4

ここからは、導入したMT4に導入したキリ番を自動表示、自動描画してくれるインジケーター『Round_Number_Levels_on_off』の設定方法、使い方について解説していきます。

MT4でキリ番を表示してくれる『Round_Number_Levels_on_off』の設定方法/使い方

先ほど表示されたはずの『Round_Number_Levels_on_off』のパラメータ設定画面ですが、下図のように、

・100pips間隔
・50pips間隔
・25pips間隔

と、それぞれのキリ番にグループ分けがされています。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順5

その上で、各キリ番に表示される水平ラインの装飾を、ご自身の好みに合わせて以下のようにカスタマイズが可能です。

  • _color
    →ラインの色
  • _width
    →ラインの太さ
  • _solid
    →ラインの種類(実線/点線/破線)

その他のパラメータは特に変更することはありません。

好みの色、太さ、ラインの種類(実線/点線/破線)にカスタマイズできたら、OKをクリックします。

すると、下図のようにチャート左上に「100」「50」「25」と書かれたボタンが計3つ表示されているはずです。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順6

この3つのボタンは、それぞれを押すと、

「100」→100pips間隔
「50」→50pips間隔
「25」→25pips間隔

で、キリ番に水平ラインを表示しれくれます。

実際に3つすべてのボタンを押した際のチャートが下図です。

『Round_Number_Levels_on_off』の導入手順7

これらのボタンは、押せばキリ番に水平ラインが自動描画され、再び押すと、ラインが消える仕組みです。

ですので、100pips、50pips、25pips、それぞれのキリ番に関して、任意で表示/非表示が可能となっています。

以上、MT4でキリ番を自動で表示してくれる便利なインジケーター『Round_Number_Levels_on_off』の紹介と設定方法について書かせて頂きました。

あわせて関連記事もお読み頂ければ幸いです。

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>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>Tradingviewでキリ番を自動描画する便利なインジケーターの紹介

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>MT4を使って未決済のポジション(建玉)を一括で決済する方法

圧倒的な差。株とFX、どちらのデイトレが勝ちやすいのか比較。

杉原です。

日本人にとって特に馴染みやすいデイトレ対象と言えば、多くの書籍やサイトがあることから「株」「FX」だと思います。

今ではゴールドをはじめとするCFDや、仮想通貨などもデイトレードの対象になりますが、やはり世間に出回っている情報量で見ると株やFXが圧倒的に多いことから、株/FXのいずれかでデイトレを始めるトレーダーが少なくありません。

ただ、逆に情報量が多すぎることで、株とFXのどちらが勝ちやすいのかが分かりにくくなり、迷っているという相談も多くありました。

そこで当記事では「どちらが勝ちやすいのか」「どちらが大きく稼げるのか」という視点で、株とFXを比較していきたいと思います。

※この記事では、米国株ではなく日本の証券会社で取引が可能な日本企業の株を扱っていく次第です。

株とFXのデイトレ比較1.ファンダメンタルズの観点

株もFXもファンダメンタルズ要因によって値動きが起こることがあります。

そんなファンダメンタルズ要因が強くなる相場状況は、デイトレードにおけるテクニカル分析の効き目が非常に弱くなり、勝率が極端に落ちがちです。

つまり、ファンダメンタルズ要因が強く出る相場状況が多いほど、勝ちにくいと言っても過言ではありません。

その上で、株とFX、それぞれのファンダメンタルズ事情を比較していきたいと思います。

株のファンダメンタルズ事情

株はその企業の業績や不祥事など、数多くのあらゆるファンダメンタルズ要因が値動きに影響を与えます。

また、1つの企業による不祥事などがあれば、関連企業の株価に影響することも少なくありません。

要するに、取引する「銘柄以外」からもファンダメンタルズの影響を受けてしまうので、ファンダメンタルズの影響を受ける確率が高くなるわけです。

その上、そんな株価に影響を与えるようなファンダメンタルズ要因は、いつ発表されるか分からないデメリットがあります。

つまり、デイトレで買いポジションを持っている際に、不祥事関連の大きなファンダメンタルズ要因が発表されて、株価の大幅な下落が起こり損切りになる危険性が常にあるわけです。

もちろん、逆に業績アップをはじめとする「良いニュース」があり株価が上昇し、買いポジションを持っていた際に大きな利益を得られる場合もあるかもしれません。

ただ、ファンダメンタルズ要因が発生すると『計算できない値動き』が起こるため、いずれにしてもテクニカルの効き目が非常に弱くなることは確かです。

必ずしも不祥事で株価が下落するとも限りませんし、業績アップなどの良いニュースで株価が上がるとも限りません。

いずれにせよ、ここまで解説したように、株の場合は下記のようなファンダメンタルズ事情があることは確かです。

  • ファンダメンタルズ要因が数多くある
  • 取引する銘柄以外の関連銘柄からも影響を受ける
  • いつファンダメンタルズ要因の発表があるか分からない

以上から、株の場合はファンダメンタルズ要因によってテクニカルの効き目が弱くなる状況になることが多くなり、ファンダメンタルズの観点で見ると勝ちにくい傾向があると言えます。

FXのファンダメンタルズ事情

FXの価格に影響を与えるファンダメンタルズ要因は、

要人の発言
経済指標
大災害

などで、どうしても大災害が予測不能なものの、それ以外の要素は基本的に予測ができます。

要人の発言にしても経済指標にしても、発表時刻が先に公開されているからです。

ですので、基本的にはファンダメンタルズ要因によってテクニカルの効き目が弱まる『計算できない値動き』は避けることができます。

また、FXに関わるファンダメンタルズ要因は、経済指標を除き、それほど頻度は多くありません。

ただ、経済指標に関しては各国の指標が毎日のように発表されているものの、すべての指標が価格に影響を与えていないのが実際のところです。

実際に「重要度」「注目度」の高い指標のみがファンダメンタルズ要因となり価格に大きな影響を与えています。

そのため、FXの為替相場において、1日中、経済指標の影響が及ばないことでファンダメンタルズ要因が入らず、テクニカルの効き目が特に弱まらない日も少なくありません。

そんな経済指標の見極め方などは、下記の記事で解説していますので、必要に応じてご覧頂ければ幸いです。

【関連】勝つためのデイトレードにおける「経済指標」の有効な活用方法

FXの方は、経済指標や要人の発言などによるファンダメンタルズ要因を、発表時間を知ることで避けられますし、そもそも株に比べてファンダメンタルズ要因が少ないことが特徴です。

対して株の方は、ファンダメンタルズ要因が多く、いつ発表されるか分からないため、「テクニカルの効き目が弱まる勝ちにくい相場」との遭遇がなかなか避けられません。

以上から、ファンダメンタルズの影響を大きく受けやすくテクニカル分析の効果が薄まりやすいのはFXよりも株であり、株の方がファンダメンタルズの観点で見れば勝ちにくいと言えるかと思います。

株とFXのデイトレ比較2.時間の観点

続いては「時間」の観点で株とFXの「勝ちやすさ」「勝てる大きさ」の比較をしていきたいと思います。

そんな時間に関して、株は9時~15時の約6時間しか取引ができません。

対してFXは24時間、相場が開いているので、土日や正月など特別な日以外は継続して取引が可能です。

ですので、単純計算でトレードチャンスはFXの方が約4倍多いことになります。

もちろん、24時間トレードができるFXと言っても、深夜~朝方は値動きが極端に少ないため、あまり取引チャンスはありません。

ただ、FXは株に比べて取引できる時間の長さは4倍ほどあるので、デイトレードを行う上でのトレード回数が大幅に多くなるはずです。

そんなトレード回数が多く見込めるほど、単純に利益が積み上がっていくため、時間の観点で見ればFXの方が株より大きく稼げると言えます。

株とFXのデイトレ比較3.レバレッジの観点

株の場合は「信用取引」を使っても最大3倍までしかレバレッジを使えません。

対してFXの場合、国内では25倍(執筆時点)で、海外のFX業者を使えば500倍や1,000倍クラスのレバレッジが使用できます。

そんなレバレッジは大きいほど枚数/ロットを上げて取引が可能です。

そもそもトレードの利益は『利幅(円、pips) × 取引数量(枚数、ロット)』になるため、取引数量(枚数、ロット)を多くできるほど、利益も比例して大きくなります。

もちろん、取引数量を多くするには、取り組むデイトレ手法の「勝率」「含み損」「リスクリワード」などに影響されるため、必ずしも取引数量を上げれば良いと言い切るわけではありません。

ただ、仮に海外FX業者で500倍のレバレッジを使う場合と、国内の株式トレードで3倍のレバレッジを使う場合を比べると、レバレッジが高い分だけ必要証拠金が安くなるため、取り組むデイトレ手法がどのようなロジックでも、明らかに取引数量を多く持てると思います。

そのため、レバレッジの観点で見た勝てる大きさに関しては、株に比べてFXの方が優位と言えるはずです。

まとめー株とFX、どちらのデイトレが勝ちやすい?

以上、この記事では株とFXのデイトレードでは「どちらが勝ちやすいか」「どちらが大きく稼げるか」

・ファンダメンタルズ
・時間
・レバレッジ

という観点で比較していきました。

FXのように発表時間が決まっているため避けられる経済指標などとは異なり、株はファンダメンタル材料が多いだけではなく「いつ発表されるか分からない」というデメリットから、テクニカルが効きにくい相場状況が多くを占める傾向にあります。

そんな株のテクニカルの効き目が弱い状況では、どうしても計算外の値動きが起こりやすいため、勝率が低下する=勝ちにくいというわけです。

また、取引可能な時間の長さ、使えるレバレッジの大きさは、圧倒的にFXの方が優位になります。

そのため、稼げる大きさも比例してFXの方が大きな優位性があるということです。

以上から「勝ちやすさ」「稼げる大きさ」の比較に関しては、株よりもFXの方が『優位』という結論になりました。

参考にして頂ければ幸いです。

そんなFXに関して、取引1回あたりで2桁の利益率を出すこともあるデイトレ手法を、下記の記事で図解しているので、ぜひ併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

>FXのデイトレに円安は影響あるのか?メリットとデメリットを解説。

>FXのデイトレードにファンダメンタルズ分析は不要だという理由

>「嘘でしょ?」FXのデイトレで板読みが勝てない理由

>(保存版)FXのデイトレで勝てない原因と解決策3選

>誓約〜トレードのミスを撲滅する対策の自己規律〜

誓約〜トレードのミスを撲滅する対策の自己規律〜

杉原です。

専業トレーダーとして日々の収益を安定させるためには、不変的で理に適っている手法のみに取り組むべきと、前回の記事で解説させて頂きました。

たた、いくら不変的に有効なトレード手法を手にしても「その手法のとおりにミスせずにトレース(再現)すること」ができなければ、本来なら得られるはずの利益は残念ながら手に入りません。

有効な手法は、あくまでもミス無く実行した結果で勝てている計算だからです。

そこで今回は、いかにしてトレードのミスを防ぎ、本来なら得られるはず利益を取り逃がさず確実に得るためのコツ、ポイントを解説させて頂きます。

よくあるトレードのミス

このミスとは、故意に(わざと)ルールを破ることとは違い、ルールを守っているつもりでもにより本来なら得られるはずの収益が入らないパターンを意味します。

具体的には、人によって個人差はあるものの、以下のようなミスによって損失を受けるトレーダーが少なくありません。

  • チャンス以外で間違ってエントリーして損切り
  • 逆にチャンスを見逃して利益を取りこぼす
  • 利確する場面で利確せず、逆行して損切り
  • 損切りする場面で損切りせず、大きな損失を受ける

まずは練習、ただデモ講座は注意

このようなミスを防ぐためには少なくとも「練習」は欠かせません。

ただ、私としてはデモ口座よりも、最初から本番口座を推奨していました。

なぜなら、本番口座とデモ口座を比べると

・緊張感
・注文処理のスピード

が大きく異なるからです。

そのため、デモ口座と本番口座では結果に違いが生じ、それが実際のトレードで上手くいかない要因に成りかねません。

何より、デモ口座は自分の大事な資金ではない『仮想の資金』なので、ミスして無くなっても何も困ることはありません。

実はこれが問題で、デモ口座による緊張感の無いトレードによって「トレードに緊張感を持てない習慣」が身についてしまい、それにより何度もミスを繰り返してしまう危険性があります。

だからこそ、最初から自分の大事な資金を使っての、本番口座での練習を勧めていたんです。

もちろん、初めの内は慣れていないことが原因で、ミスが出てしまい損失を受けるかもしれません。

そのため、慣れるまでに大事な資金を減らしてしまう危険性があるわけです。

ですので、最悪の場合に無くなっても構わない、そんな『余裕資金の中の余裕資金』を使って、本番口座での練習を勧めていました。

この方法なら、本番口座なので得られた利益は仮想ではなく『本物の利益』になるので、モチベーションが高まり、練習が楽しくなって上達が早まる効果も期待できます。

ただ、練習と言っても本番口座なので、逆に負けた際には「損失」を受けることは避けられません。

しかし、あくまでも余裕資金の中の余裕資金という無くなって良い極めて少額なので、被害はそれほど大きくならないはずです。

何より、この方法では、たとえ負けた際に損失額が低くても

「損失を受けたくない」

という損失を避けたい心理から、練習と言っても高い緊張感が生まれます。

そして、しっかりトレード手法をトレースして勝った際には『本物の利益』を得られるからこそ、さらに真剣度は高まるので、

・集中力
・緊張感

を高く保ちながらトレードできる習慣が身に付きやすく、ミスの撲滅に繋がるわけです。

練習しても起こるミスを防ぐには

ただ、いくら本番口座にて少額で練習しても、実際に資金を多く入れると、なぜかミスが出てしまうトレーダーが少なくありません。

具体的には、以下のようなパターンです。

慣れるまで本番口座にて少額で練習

練習ではミスが無くなった

資金を多く入れるとミス

このパターンにおける大きな要因は、先ほども挙げた「緊張感」だけではなく「集中力」に他なりません。

いくら少額の資金を使っての本番環境でミスを0になるレベルまで練習したとしても、投入資金の高さに比例して、勝った際の利益額はもちろん、

『負けた際の損失額』

が比例して大きくなることから、どうしても精神的にブレてしまう可能性があります。

そんな精神的な不安定さによって『集中力』の低下に繋がって、以下のような「ミス」を引き起こす危険性が高まるわけです。

  • チャンス以外で間違ってエントリーして損切り
  • 逆にチャンスを見逃して利益を取りこぼす
  • 利確する場面で利確せず、逆行して損切り
  • 損切りする場面で損切りせず、大きな損失を受ける

以上から、ミスを撲滅させ、有効な手法を完全にトレースするには「練習だけではない対策」が欠かせません。

そこで続いては、大半のトレーダーができていない、練習以外にミスを無くす手段/対策について事例を挙げて解説させてい頂きますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

ミスを限りなく0にする対策~コミットメント(理由/動機)~

このコミットメントは、心理学関連では、

・理由付け
・動機付け

を表していて、要するに「負けられない理由」「何のためにデイトレをするのか」など、これらの動機を具体化するわけです。

(この後すぐ具体例を挙げます)

もちろん、これは単なる「精神論」ではありません。

理由/動機の明確化によって、緊張感と同時に『集中力』が高まると実証されているからです。

そんな緊張感と集中力の向上により、ミスを限りなく撲滅していくという手段として「理由や動機の明確化」が非常に有効になってきます。

実際に私自身も、この理由付け/動機付け、いわゆるコミットメントによって、
緊張感と集中力を常に高めてミスを限りなく撲滅させることに成功していました。

ただ、トレードで勝つべく理由や動機と言っても、もしかすると簡単にイメージできないかもしれません。

そこで、非常に恐縮ですが、私自身のコミットメントを1つの事例として解説させて頂きたいと思います。

コミットメントの事例

まずポイントとしては、単純に稼ぎたいだけでは弱いという点になります。

なぜなら、会社勤務やアルバイトなど、損失が無く確実に稼げる他の手段が幾つもあるので、理由付け/動機付けとしては弱過ぎて、

・緊張感
・集中力

が高まらずミスの撲滅には繋がりにくいからです。

ですので、ミスを無くすための緊張感と集中力を向上させるためには「どうしてもデイトレでなければダメな理由」を含めていくことが欠かせません。

以上のポイントを前提として、恐縮ながら私が意識しているコミットメントを説明させて頂きます。

『すべてに妥協しない強い男でいるために、デイトレードで勝ち続ける必要がある』

この強さはケンカが強いという意味ではなく、具体的には下記のイメージになります。

  • いつでも自分1人の力で半永久的に無制限で稼げる「強い男」

    →デイトレードのビジネスモデルは、経済の仕組みが無くならない限り永久的

  • 誰に従うことも無く好き勝手に生活する「強い男」

    →第三者や組織に雇われることなく、やりたい時に相場から好きなだけ現金を抜き取る

    →堅苦しいスーツや指定される服装ではなく、誰に対しても気を遣わずに自分が着たい服を着る

    →正しいと思えることを誰かの顔色を見ず自由に発言できる(デイトレなら自分1人でいくらでも稼げるので、無理して人に気を遣う必要がない)


  • あらゆる不安/心配事が一切ない「強い男」

    →欲しいだけ欲しい時に相場から稼ぎる上に災害やコロナ、戦争などがあっても周囲を守れる

    →このままの高齢化社会だと自分の世代には支払われない可能性が高い年金に頼らず、自分の稼ぎだけで一生暮らしていける(ちなみに私は1987年生まれの男です)


  • 権力の暴走、理不尽さ、犯罪・・・などから、自分や周囲を守り抜ける「強い男」

    →経済と時間の自由をデイトレで得ていれば、あらゆるものから自分や周囲を守れる

    →相場はあらゆる権力のお金が集まっているので、そんな強者から好きなだけお金を奪える


  • 国や場所に縛られない「強い男」→仮に日本が破綻しても、円以外での通貨ペアを取引し好きなだけ稼げる→ネット環境さえあれば、地域/国に縛られず、好きな場所で稼げる

  • 魅力的な異性から興味を惹かれる「強い男」

    →自分の圧倒的な自信/自分への納得こそが、異性から興味を引き出せる大きな要因

    →ここまで挙げた「強い男」として自分が在り続けることが自信に繋がる


  • 目立つこと無く大きな稼ぎを得られる「強い男」→有名人やお金持ちアピールをする成金のようにならず、誰にも知られること無く、運ではなく完全に自分の実力1つで大きく稼げる

ちなみに私は「オレって凄いだろ!」と言っているような気持ち悪さを感じてしまう、高級腕時計を大量に所持したり高級車をたくさん乗り回すような『成金』が嫌いだったりします。

弱い自分を強く見せようと、外見にこだわることが嫌いだからです。

ですので、そんな成金にならないように意識していたら、私自身ほとんど物を持たない、いわゆる『ミニマリスト』に該当するようになりました。

荷物は約15分あれば引っ越し準備ができるほど少なく、腕時計は肩が凝るのでしてませんし、狭い場所が息苦しいので車も持っていません。

(服は友人からの貰い物がほとんどで、靴は冠婚葬祭に対応できる革靴を一束のみ)

今は一軒家を拠点にホテルを飛び回るような生活で、自転車で移動していたりします。

・・・ちょっと話が脱線してしまい申し訳ありません。

以上、私としては細かく挙げた「強い男」で在り続けるために、デイトレでミスをしている場合ではないわけです。

ですので、ミスをして負けてしまう、そんな自分が許せないという意識により、危機感を適度に感じることで、高い緊張感と集中力を生み「ミスの撲滅」を実現できるようになりました。

トレードのミスを無くす対策のまとめ

本講義のまとめです。

取り組むべき不変的な手法をミス無くトレースすることが、専業トレーダーとして稼ぎ続ける上で重要

ミスを無くすためには『緊張感』が必要

緊張感を習慣化させるためには、デモ講座ではなく本番口座で、余裕資金の中の余裕資金で練習する

ただ、練習ではミスが無くなっても、資金を増やした際になぜかミスするトレーダーが多い

高い集中力でミスを無くすべく、練習以外の対策が必要

その対策が、理由付け/動機付けである、いわゆるコミットメントだということ

以上が今回のまとめになります。

コミットメントに関しては、私の事例を恐縮ながら紹介させて頂きました。

今後も、特に不変的なノウハウにこだわり、ブログ更新を続けていくので、これからもお付き合い頂けると幸いです。

追伸

ミスを撲滅するための対策として、

・本番口座での練習
・コミットメント

を解説させて頂きましたが、これらの対策とは別に、

『ミスしにくい、再現性の高い手法』

に取り組むことも重要となります。

エントリー条件、決済条件がややこしいなど、そもそも実践が難しいトレード手法の場合、どんなに緊張感と集中力を高めてもミスに繋がってしまうからです。

逆に、再現性が高い手法であれば、緊張感と集中力のレベルがそれほど高くなくても、ミスを大いに減らすことができます。

そんな再現性の高さにおける基準としては、自分以外の第三者にも実践できるかどうかがポイントです。

逆に、複数の第三者がトレースできなければ、その手法は難しいことを意味します。

その反対に、複数の第三者が同じようにトレースができるほどの手法ならば、その手法の再現性が高いと言えるはずです。

実際、私自身が自分のデイトレ手法を確立していった際、自分以外の第三者もトレースできるかどうか、何人もの友人に資金を渡した上でテストをお願いし、再現性のチェックを行っていました。

その際、友人側にメリットがあり真剣に取り組めるように、勝った分の利益は8割を友人、2割が私に、その上で資金が減った際の補填は私が担当しています。。

こちらは頼んでいる側なので、資金の準備から補填まで私が行うのは、当然の義理だと思ったからです。

ちなみに、その友人たちは、投資/トレードの経験はなく、パソコンにも特に詳しい人たちではありませんでした。

と言いますのも、私自身、出身が宮城県で海沿いの田舎で、地域的に割と周囲にはワル/不良が多く、高校卒業後はパソコン扱うよりも、海関係や車関係、物流などで働くような友人が多かったんです。

もちろん、反社、半グレではないです。笑

ちなみに私は野球部で、問題を起こしたら大会に出られなくなるため、決して真面目とは言い切れないものの、特にワル/不良ではありませんでした。

話を戻すと、、、

そんな元々はワル/不良で、パソコンにも投資/トレードにも縁がないような友人たちに私が確立したデイトレ手法を教えて、再現性のチェックを行いました。

ただ、ライントレードを軸にした私のデイトレ手法では、彼らのように初心者であっても、

・ラインの引き方
・エントリーと決済のルール

をしっかり教え込めば、十分にトレースが可能だったんです。

その後、

・普通の友人
・前職だった予備校時代の同僚
・予備校時代の生徒

と、教えていく範囲を広げていき、数多く不特定多数の第三者にも同じようにトレースができるという、再現性の確認を行なっていきました。

そうして体系化していき、1日10%以上の利率を出すまでに仕上げたのが『重複点テクニカル』独自のデイトレ手法になります。

以下の案内資料は、エントリー場所も含めた具体的なロジックなど、参考になる内容になっているので、ぜひ一度ご覧頂ければ幸いです。

>重複点テクニカル

以上、私事も多い記事で恐縮でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

今後とも、当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

杉原。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

>【図解】水平ラインで1日10%以上の利益率を出すFXのデイトレ手法

>FXのデイトレにおけるエントリーの恐怖心や不安を克服する方法。

>推奨のデイトレ勉強法で、私が知識0から専業に至ったプロセス。

専業なら知っている。FXでライントレードが勝てる原理。

杉原です。

この記事では具体的に、トレンドラインや水平ラインを使った、いわゆる『ライントレード』の有効性/勝てる原理を解説させて頂きます。

実際に、このライントレードでは、多くの専業トレーダーが日々の収益を安定的に稼いでいる手法で、私や私がデイトレ手法を提供した方々も例外ではありません。

この記事では、そんなライントレードの有効性/勝てる原理を、ラインが重複する相場を例に、トレーダーたちの『心理動向』を含めた理に適った解説をさせて頂きます。

ただ、ロングとショートの場合を同時に説明すると、ややこしくなり理解が難しくなる可能性があるので、ロングを例に挙げていくのでご了承ください。(ショートの場合はロングの「逆」になります。)

ラインにはパラメータ(設定値)が存在しない

まず、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン

などのラインはパラメータがないので、これらをサポートラインとして意識するトレーダーによって、値動き分析に差が出ません。

その上で、サポートライン付近にローソク足が近づくと「反発」による価格上昇が意識されやすくなるため、あらゆるスタイルのトレーダーから、下記のように多くの「買い注文」が入ります。

  • 短期トレーダーにより逆張り買い注文
  • 短期〜中長期トレーダーによる順張りの押し目買い注文
  • すでに出していた売り注文に対する決済の買い注文

それと同時に、短期〜中長期トレーダーがサポートライン付近から始まる上昇を恐れて、新規での『売り注文』を避ける傾向にもあります。

以上から、サポートラインを意識するトレーダーたちからは、サポートライン付近で、

『売り注文が減って買い注文が増える』

という状況が起こるため、とても高い精度で価格の上昇が見込めるわけです。

このようにパラメータによるトレーダー同士の差がないからこそ、サポートライン付近でのロングは高い精度で利益が望めるようになります。

そして、そんなサポートラインが「重複する相場」を狙えば、さらに売り注文が減って買い注文が増えるので、
より精度が高まることは間違いありません。

もちろん、たった1つのサポートラインだけでは、

・買い注文の増加
・売り注文の減少

の割合はそれほど多くないかもしれません。

ただ、複数個のサポートラインが重ねる条件であれば、サポートラインを意識するトレーダーの絶対数が増えるからこそ、

・買い注文の増加
・売り注文の減少

が非常に高い割合で実現します。

その結果、逆行=下落になる可能性が極めて低くなって、含み損が少ないまま高い勝率が見込めるわけです。

ですが今の説明は、サポートラインを引くトレーダーたちについての話でした。

もちろん、ラインを引くトレーダー同士でパラメータの差がない時点でもラインは高い有効性があるものの、ラインを引かないトレーダーたちの注文状況も無視するわけにはいきません。

そこで、サポートライン付近における『サポートラインを引かないトレーダーたち』が、どのような心理で、どのような注文を出すかを具体例を挙げて解説させて頂きたいと思います。

先に結論を申し上げますと、サポートラインにローソク足が近づくことで、サポートラインを引くトレーダーたちと同じく、ラインを引かないトレーダーたちからも、

・買い注文が増加
・売り注文が減少

するという状況になるんです。

それでは実際に、その原理を、トレーダーの「不変的」な心理を含め詳しく解説していきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

サポートラインが引ける場面で、売り注文が減って買い注文が増える原理

それでは『キリ番→水平ライン→トレンドライン』の順に、ラインを引かないトレーダーたちからも「売り注文が減って買い注文が増える」ことで高確率で上昇が見込める原理を解説させて頂きます。

1.キリ番=ラウンドナンバー

まず最初の解説はキリ番です。

110.00円や111.00円など「キリが良い価格帯」であるキリ番は、その価格帯に近づくほどに反転が意識されやすいことから、キリ番を引いていないトレーダーからも、

・順張りで持っていたポジションを解消する「利確」「損切り」
・逆張りのような形で反発を狙う「エントリー」

が増加する傾向にあります。

キリ番のチャート図

要するに、110円という価格帯まで下落してくる際には、以下のように買い注文が増加するわけです。

  • 順張りで含み益が出ている売りポジションを持っていたトレーダーから利確の『買い注文』
    →反転して上昇し始める前に、利益だけは確定しておきたい(トレードのスタイルは短期や中長期に関係なく)
  • 順張りで持っていた含み損の売り注文を、損切りするための『買い注文』
    →反転による上昇で、今ある含み損が広がる前に損切りしておこう(トレードのスタイルは短期や中長期に関係なく)
  • キリ番の反転を狙った短期の逆張りで新規の『買い注文』
    →反転しなかったら損切りすれば良いし、上昇トレンドの始まりに乗れれば利益が大きいのでリスリワードが良いから買い注文を出しておこう

また、まだポジションを持っていない短期/中長期に関係なく、あらゆるスタイルのトレーダーからは、キリ番付近での反転による上昇を恐れて、明確にブレイクするまでは『売り注文』を避けられる傾向にあります。

以上のように、キリ番付近に下降しながらローソク足が近づく際には、キリ番にライン引いていないトレーダーたちからも、

・買い注文が増加
・売り注文が減少

という状況になるということです。

2.水平ライン

続いては、水平ラインを引いていない、そんなトレーダーたちの動向になります。

そもそも水平ラインは、目立つ高値や安値、サポレジ転換される価格帯などに引かれる横線です。

水平ラインのチャート図1

水平ラインのチャート図2

そんな水平ラインは「実際に数多くの取引が行われた価格帯」だったからこそ、その付近の価格帯で相応の取引がされた結果、明確な高値や安値になる上に、サポレジ転換されています。

そして、数多くの取引がされた価格帯ということは、その価格帯で「買い」「売り」の注文を出して、すでにポジションを持っているトレーダーが多くいるということは間違いありません。

その中でも、まずは、売りポジションを持っている多くのトレーダーに注目してみましょう。

その内、含み損の売りポジションを抱えているトレーダーは、価格が下落していきローソク足が水平ラインに近付いていくと、含み損が少なくなっていきます。

なぜなら、そもそも彼らが売りポジションを持ったのは水平ラインが引かれている価格帯の付近だったからです。

そして、さらに水平ライン近くまで下落していくと、含み損が徐々に少なくなるだけではなく、

プラ転(含み損が含み益に転換)

されるトレーダーが数多く現れます。

そんなプラ転になったトレーダーたちは、マイナス(含み損)がプラス(含み益)になった時点で、

「とにかく損失を避けて利益が欲しい」
「プラスになった今の内に、早く利益を確定しておこう」

という心理が働くことで、持っていた売りポジションを解消すべく、利確の『買い注文』を出していく傾向があるわけです。

このように「損失を避けて確実に貰える利益を望む」という心理は、行動経済学の基礎にあたる『プロスペクト理論』で定義されており、まさにトレードの世界でも、多くのトレーダーがこの理論に沿った心理で行動する=決済する傾向にあります。

このプロスペクト理論における、損を避けて確実性の高い利益を求める心理は、以下の心理テストでも実感できると思いますので、ぜひ試してみてください。

【心理テスト1】

A:必ず10万円を貰える
B:50%で20万円を貰えるものの、50%の確率で貰える価格は0円になってしまう

→→貰える額が0円になってしまう「損」を回避し、確実に半分でも貰える『A』を多くの人が選択

(プラ転で確実に利確の『買い注文』を出すパターン)

【心理テスト2】

A:借金20万が100%の確率で半分の10万になる
B:50%の確率で借金20万が0になるものの、50%の確率で借金の20万はそのまま変化なし

→→必ず借金が残るAの「損」を避け、50%なら可能性が高いと考えて全額返済が可能な『B』を多くの人が選択

(含み損が出ていた買いポジションの損切りをしてマイナスを確定させたくない、結果、損切りの『売り注文』が減るパターン)

いかがでしょうか。

もし、ご自身が1問目にA、2問目にBを選んでいた場合、まさにプロスペクト理論に沿った心理が働いていたことになります。

話を戻しましょう。

先ほどの例で言えば、マイナスだったポジションに対して、早く利益を確実にしたいため「含み損からプラ転した時点ですぐに利確」などが該当するわけです。

特に、今回の例で挙げた売りポジションで、

・長時間の間、含み損を抱えていた
・予想以上に大きな含み損を抱えていた
・マイナスとプラスを行ったり来たりして、結局、含み損を抱えていた

などのケースに該当するトレーダーたちの中には、その抱えていた含み損がプラ転した時点で、1秒でも早く利確(買い注文)をしたいと思う人が少なくありません。

また、売りポジションの例とは逆に、元々、水平ライン付近で買い注文を出し、買いポジションを持っていたトレーダーについては、価格が下落して水平ラインに近付くほど『持っていた買いポジションの含み損が大きくなる』という傾向にあります。

ただ、先ほども挙げたプロスペクト理論における『損失を避けて確実に貰える利益を望む』という心理から、

「まだ損失を確定させたくない」
「もしかすると、ここから上昇するかもしれないから、今の時点で損切りするのは、もったいない」

などの思考が働きやすくなり、買いポジションを損切りする『売り注文』を出さないトレーダーが多くなるということです。

それどころか「この下がったタイミングで買い増しすれば、平均ポジション価格が下がって早く利確ができる」という思考に至ってナンピンの『買い注文』を出していくトレーダーも多くなってきます。

実際、111.00円で最初の買いポジションを持った場合、111.00円以上に価格が上昇しなければ利確はできません。

ただ、110.00円にまで価格が下落した際に、ナンピンで買い注文を出せば、2つになった買いポジションの平均価格は、

111.00円と110.00円の間である『110.50円』

にまで大きく下がります。

そのため、ナンピンしなかった場合は、利確するために111.00円まで上昇する必要があったものの、ナンピンして平均ポジション額が『110.50円』に下がったので、110.50円までしか上昇しなくても利確できるようになるわけです。

ですので、ナンピンによって利確までの時間を早められる可能性を考え、買いポジションがマイナスのトレーダーは「損切り(売り注文)をせずにナンピン(買い注文)をする」という傾向が高まっていきます。

以上、水平ラインを引いていないトレーダーたちの動向として、水平ライン付近まで価格が下落した際には下記のような行動に出る傾向が高いとまとめられるんです。

  • 売り注文を出したトレーダーたち
    →マイナスの含み損がプラスの含み益に変わり(プラ転)、すぐに利益を確定したい心理から利確の『買い注文』を出す
  • 買い注文を出したトレーダーたち
    →含み損が大きくなり始めるが、損したくない心理から損切り(売り注文)を我慢し、中には利確を早めるためにナンピンの『買い注文』を出す場合も

このような心理的な要因を含めた仕組みで、水平ラインを引いていないトレーダーたちからも、価格(ローソク足)が水平ライン付近まで下落する際には、

・買い注文が増える
・売り注文が減る

という現象が発生するということです。

3.トレンドライン

最後はトレンドラインを引かないトレーダーについてです。

トレンドラインのチャート図

トレンドラインが引ける相場は、上昇トレンドを例にすれば、高値と安値が両方とも切り上がっている状態になります。

それがトレンドラインを引く上での基本ルールだからです。

その上で、45度前後の角度で斜めに引くのがトレンドラインになります。

そんなトレンドラインが引ける状況は新たにできた高値と安値が、前回の高値と安値をそれぞれ上回っているので、トレンドラインを引かないトレーダーたちにも、

「今が上昇トレンドの中にある」

と明確に意識されやすいことは間違いありません。

なぜなら、45度前後でトレンドラインを引ける状態である、高値と安値が両方と上回っている相場は、世界中で支持されている『ダウ理論』における上昇トレンドの定義に含まれているからです。

ですので、上昇のトレンドラインを引ける相場状態は、トレンドラインを引かないトレーダーたちにとっても『上昇トレンド』が意識されやすくなるため、売り注文より買い注文の方が多くなりやすいと言えます。

そのため、トレンドラインを「引く」「引かない」に関係なく、大勢のトレーダーから上昇トレンドが意識されることで、

・売り注文が避けられる
・買い注文が多発する

このような注文状況になりやすいわけです。

実際にトレンドラインが引ける相場で、売り注文が減り、買い注文が増える原理が以下になります。

  • 買いポジションを持っていたトレーダーは、利幅を伸ばすために利確の売り注文を避ける
  • 急角度の上昇では、その反動を狙って逆張りの売り注文が出されやすいものの、45度前後でキレイに上昇トレンドを描いているため、逆張りの売り注文を出すトレーダーが少ない
  • 少し下降した地点で、新規のエントリーで押し目買い注文を出すトレーダーが急増する
  • 直近の高値を超える付近で、さらに上昇トレンドが強まると意識されて、新規の買い注文が多発する(高値ブレイク)
  • 上昇トレンドの継続を意識し、すでに買いポジションを持っていたトレーダーによる、追加の買い注文(増し玉)が入り始める

(この原理は短期トレーダーに限らず、下位足でもエントリー/決済のタイミングを図る中長期のトレーダーにも該当しています)

45度前後でキレイに上昇トレンドラインを引ける相場は安値と高値が両方ともキリ上がっているからこそトレンドラインを引いていない多くのトレーダーたちにも『上昇相場』と認識されるので、上記のように、

・買い注文が増える
・売り注文が減る

という状況になってくるわけです。

結果として、短期~中長期に関係ない上に、順張り/逆張り、新規/決済、ナンピンなど、多数の『買い注文』が殺到して、高精度の上昇が見込めるようになります。

ライントレードが勝てる原理/有効性、サポートラインの重複をまとめます

ここまでの話を整理しましょう。

この記事では、ロングを例にサポートラインの重複を通して、ライントレードの有効性/勝てる原理を解説してきた次第です。

まず、キリ番や水平ライン、トレンドラインに代表される「サポートライン」はパラメータないことから、ラインを引くトレーダー同士の差がありません。

そのため、RSIやRCIなどのようなパラメータや適用時間足がトレーダー同士で異なる指標やインジケーターとは異なり、サポートラインはラインを引くトレーダーによる差が無いことで高い精度で値動き分析ができます。

そんなサポートラインは、ライン付近での反発(上昇)が意識されるため、

・買い注文が増える
・売り注文が減る

という状況になって高精度で上昇が見込めるわけです。

その上で、複数のサポートラインが重複するほど、よりサポートライン付近での反発による上昇を意識する、そんなトレーダーの数が多くなるので、その上昇精度がさらに高めることは間違いありません。

また、ここまで説明したように、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン

が引ける状況は、これらのラインを引いていないトレーダーにも、「不変的」にある心理的な面が影響して、

・買い注文の増加
・売り注文の減少

が見られるということでした。

そして、そこで出される『買い注文』は、

短期、中長期
順張り、逆張り
新規、利確、損切り
ナンピン、ピラミッディング

など、あらゆるタイプの買い注文が殺到するため、高い精度で上昇が見込めるようになります。

以上、サポートラインの重複する場面では、

・ラインを引くトレーダーたち
・ラインを引かないトレーダーたち

の両方によって、

・買い注文の増加
・売り注文の減少

という状況が発生することです。

その結果、このサポートラインの重複付近では、逆行の可能性が極めて低くなるため「含み損が小さいまま高勝率が見込める」という相場を狙えるようになることは間違いありません。

(ショートを狙う場合はレジスタンスラインの重複なので、ここまで行った説明の「真逆」になっています)

実際のところ、出回っている多くのデイトレード手法において、

・勝率の高さ
・含み損の小ささ

を両立できている手法を見たことが私はありません。

実際、理に適った不変的なロジックを徹底して追求しない限り、上記2つの「高勝率」「低含み損」の両立は実現できないと思います。

その上で、ここまで解説させて頂いた『サポレジの重複』に関しては、不変的な人間心理を含めたロジックを徹底的に掘り下げて追求したからこそ、

・勝率の高さ
・含み損の小ささ

の実現ができているわけです。

以上、この記事では「サポレジの重複」を例に、ライントレードが勝てる原理/有効性を説明させて頂きました。

専業トレーダーを目指す上でぜひ参考にして頂ければ幸いです。

追伸~勝率が高く、含み損が劇的に少ないメリット~

そんな「高勝率」「低含み損」のデイトレード手法では、取引数量=ロットを大きく設定しても問題ありません。

実際、トレードで得られる利益は『利幅(pips) × 取引数量(ロット)』という計算式になるため、ロットを大きくするほど、手にする利益も比例して大きくなります。

ネットや書籍の多くでは「レバレッジを使ってロットを上げることは危険」と言っている人がいますが、それは理に適っていない不変性に欠けた手法で、

・勝率の高さ
・含み損の低さ

を両立できていないだけの話に過ぎません。

逆に、この記事で解説したサポレジの重複で、高勝率/低含み損を両立できれば、ロットを大きくしても危険性が無くなるので、レバレッジの恩恵(メリット)を最大限に活かせるわけです。

そして、ロットを大きくすれば『利幅(pips) × 取引数量(ロット)』の計算式から、利幅(pips)を無理に伸ばす必要もありません。

利幅(pips)を小さくしても、ロットが大きい分だけ利益も大きくなるからです。

ただ実際には、多くのトレーダーが『損小利大』を掲げて、ロットを安全に低くして利幅(pips)を伸ばす行為を基本にしています。

しかし、利幅を大きく伸ばすことで利益を大きくする方針は、日々の収益を安定することは難しくなることは間違いありません。

なぜなら、利幅を伸ばそうとする分だけ、確実に勝率が下がってしまい、その分だけ損失が積み上がっていくため、

・数日単位
・週単位

での「マイナス」が発生しやすくなるからです。

逆に、私が提唱したサポレジの重複による、

・勝率の高さ
・含み損の小ささ

を両立したデイトレード手法の場合、元から高まっている勝率に加え、ロットを大きくできる分だけ「利幅(pips)は最低限で良い」ので、さらに勝率を高めることができます。

その上、サポレジの重複が崩れた段階で損切りすれば、損失幅を小さなものになるからこそ、特に大きな危険性もありません。

結果として、日々の収益を安定させ、専業トレーダーとして稼ぎ続ける上ではこの記事で挙げた『サポレジの重複』というデイトレ手法こそが、最適になるというのが私が到達した確信的な答えになります。

実際、サポレジの重複はブログで紹介しているように、自分はもちろん、第三者にも成果を出させている手法です。

そんなサポレジの重複を体系化し、1日単位で10%以上の利益率を安定して稼ぎ続けるデイトレ手法を、当ブログ公式メールマガジンの方で公開しておりました。

チャート図を用いてのエントリー場所を含めたロジックの解説や、実践者の感想と実績なども公開しているので、興味がありましたら下記のメルマガ案内から登録をご検討頂ければ幸いです。

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杉原。

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>極小の含み損。キリ番を使った『逆張り』デイトレ手法をオシレーター無しで実演。

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>資金1万から500万に少額から一気に増やしたデイトレ手法の解説

「no connect to trade server」がMT4のストラテジーテスターで表示される原因と対処法

杉原です。

EAやインジケーターのバックテストをMT4のストラテジーテスターで行う際、MT4の状況によっては、

「TestGenerator: no connect to trade server, default environment will be applied」

という表記が、操作履歴に表示される場合があります。

この表記に悩んでいる読者からの相談があったため、この記事を通して原因と解決法を共有させて頂く次第です。

「no connect to trade server」の原因と対処法

まず、この表記は「no connect→繋がっていない」「trade server→取引サーバー」の意味から『取引サーバーへの接続ができていません』というメッセージです。

つまり単純に、MT4がお使いになられているFX業者の取引サーバーへと、ネットワーク接続ができていないことがメッセージが表示される原因でした。

ただし、ネットワーク不良が、

・MT4だけ
・パソコン自体

のいずれかによって、対処法が変わってきます。

以下、2パターンの原因に分け、具体的な対処法を解説していくので、ご自身が該当するパターンを参考にして頂ければ幸いです。

MT4が原因の場合

単純にMT4だけがネットに繋がらず、ブラウザなどでYahoo!のようなサイトに繋がる場合は、MT4の設定が原因です。

そのような場合、おそらくお使いになっているMT4は現在、右下が下図のように『回線不通』という表示になっているかと思います。

MT4が回線不通

よくある原因としては、ログイン情報が間違っているケースです。

ログインの際に必要な、下記3点をもう一度だけ確認した上で、正しいものを再入力してみてください。

  • ログインID
  • パスワード
  • 接続サーバー

1つのFX業者で、複数の口座やバックテスト用のデモ口座を開いている場合など、上記を間違って入力してしまう人が少なくありません。

特に、デモ口座の場合は、普通の取引口座とは接続サーバーが完全に異なるので注意が必要です。

もし、ログイン情報の再入力でMT4右下の回線不通という表記がなくなり問題解決です。

ただ、それでも解決しない場合、EAやインジケーターのバックテストでヒストリカルデータを使う際に、データが追加/上書きされないようにネットワーク接続をしない設定をしていたことが原因かもしれません。

MT4は通常の状態ではヒストリカルデータに対して勝手に今のデータが追加されてしまいます。

それを防ぐ上で、ヒストリカルデータをMT4にインストールする際の手順解説をしている、多くのサイトやブログが、MT4のネットワーク接続をさせない設定を推奨していました。

それが下図のような「ツール」→「オプション」で表示される画面にて『プロキシサーバーを有効にする』をチェックすると同時に、その右側にある「プロキシ」をクリックして設定していく行為です。

プロキシサーバーの設定1

プロキシサーバーの設定2

上図は、MT4のネットワーク接続を、通常のネットワークを使わず、プロキシサーバーという接続を使うという設定です。

その上で、あえてデタラメな英字を入れることで、そのプロキシサーバーへの接続をできなくさせています。

それにより、MT4のネットワーク接続ができなくなるので、MT4にインストールしたヒストリカルデータが追加/上書きされずに済むわけです。

このプロキシサーバー関連の設定をしないと、MT4は勝手に通常のネットワークに自動で接続してしまいます。

そのため「通常のネットワークは使わずに、プロキシサーバーを使います」という設定をした上で、そのプロキシサーバーへの接続もできないように、あえてデタラメな文字列を入れていたということです。

もし、以上のようなプロキシサーバー関連の設定をしていた場合、これが原因で回線不通になっている可能性が考えられます。

この設定を解除するには、下図で示した赤枠のチェックを外した上で「OK」をクリックすれば完了です。

プロキシサーバーの設定解除

プロキシサーバーの設定が回線不通の原因であれば、この作業で問題は解決するはずです。

以上が、MT4が原因で「no connect to trade server」となるパターンの対処法でした。

MT4ではなくパソコン自体の問題

MT4だけではなく、パソコン自体がネットワーク接続されていないケースも可能性としては0ではありません。

このパターンは、ブラウザでYahoo!のようなサイトに繋がらない場合に該当します。

これはパソコンそのものがインターネットに接続されていないので、そのパソコンにインストールされているMT4もネット接続ができていないわけです。

ですので、MT4の設定を探る前に、まずはパソコンのネット接続を正常にする必要があります。

そんなパソコンのネット接続を正常化する方法としては、機種によって異なるケースが多々あるので、ここでは詳細な図解はあえて掲載いたしません。

可能性がある原因を挙げるので、下記の項目を検索しながら試してみてください。

  • 誤ってネット接続をオン/オフするショートカットキーや、パソコン横にあるボタンを押してしまった
  • Wi-Fiやルーターの電源が切れている
  • LANケーブルの劣化している
  • Wi-Fiのパスワードが間違っている

以上が多いパターンですが、その他は実際に「お使いの機種名 + ネット繋がらない」などのワードで検索してみると、公式サイトなどの具体的な対処法が出てくる可能性が高いので、ぜひ試してみてください。

「no connect to trade server」の原因と対処法

以上、この記事では「no connect to trade server」がMT4のストラテジーテスターで表示される原因と対処法に関して、

1.MT4側
2.パソコン側

の両パターンに分けて解説いたしました。

もし両方が原因の場合、パソコンのネット接続を正常にした後、MT4側の対処法も試してみてください。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

その他、当ブログでは利益率に特化したデイトレ手法について、エントリーから決済までを図解していましたので、ぜひ以下の記事も併せてご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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>数週間で1万の資金を500万まで増やしたデイトレード手法の図解

>(持ち運びOK)MT4をUSBメモリー/外付けHDDにインストールする方法

>MT4でEAのバックテスト中に「TestGenerator: write file error」が出る原因と対処法

>MT4を使って未決済のポジション(建玉)を一括で決済する方法

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