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MT4を使って未決済のポジション(建玉)を一括で決済する方法

杉原です。

本記事では、特にナンピンをする際において、複数個存在する「未決済の建玉(ポジション)」を『一括」で決済する方法を解説していきます。

利確・損切りのいずれにしても、

「複数の建玉(ポジション)を1つ1つ決済していくのは非常に手間が掛かるので、何か良い方法はありませんか?」

という読者さんからの相談が何件か立て続けにあり、割と多くのトレーダーが悩んでいる部分かと思い、今回の記事で取り扱おうと考えた次第です。

まだ決済していない未決済ポジションが多ければ多いほど、それらを1つずつ決済していくとしたら、それだけで相応の時間が掛かります。

そのため、すべてを決済し終える間に、ポジション方向とは逆方向に値動きが起こり、

損切りの場合→余計に損失が広がる
利確の場合→利益幅が小さくなる

という危険性があり、利益利に悪影響がおよぶ可能性が否めません。

そんな「不利」な状況を回避する意味でも本記事の内容は重要度が高いものとなっています。

ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

MT4専用の一括決済プログラム

MT4において、ナンピンをした際、複数に増えた建玉を、一括で決済する仕組みは初期設定では導入されていません。(執筆時点)

そのため、未決済の建玉を一括決済するには、その仕組みをMT4に別途で導入する必要があります。

ただ、別途で導入する必要があるものの、特に費用は発生しません。

この一括決済の仕組みが無ければ、仮に大量の建玉が未決済である場合、1つ1つを手動で利確していかなければならず、遅れる事でタイミングを逃してしまい、その間にトレンドが変わってしまえば、利確できたはずが損切りになってしまう可能性があります。

ただ、この一括決済プログラムを導入することで、3つだろうが7つだろうが、複数の建玉を一瞬で利確できるので、上記のような心配は要りません。

そんな、抜かりなく導入したいプログラムなのが、

『OneClickClose』

という、MT4に導入できるスクリプトツールというものです。

これを組み込む事により、下図の左下のように複数の建玉を一括決済できるボタンがMT4のチャート上に出現します。

OneClickCloseの導入画面1

OneClickCloseのダウンロード

まずは下記サイトにアクセスし、ページ内のダウンロードボタンを探し、ダウンロードします。

https://tasfx.net/2015/10/01/post-5661/

万が一、上記の公式サイトが変更になっていた場合、ヤフーやグーグルで「OneClickClose」で検索してみてください。

OneClickCloseのダウンロードボタン

ダウンロードを終えたら、MT4を起動し、「ファイル」→「データを開く」をクリックしてください。

MT4のデータフォルダを開く画面

次に「MQL4」をダブルクリックしてフォルダを開きます。

MT4のMQL4を開く

そして、「MQL4」の中にある「Experts」をダブルクリックしてフォルダを開きます。

MT4で「MQL4」の中にある「Experts」を開く

開いた「Experts」の中に、ダウンロードした「OneClickClose」をコピーアンドペーストしてください。

下図のように、「Experts」内に「OneClickClose」が入っていれば成功です。

「Experts」の中に、ダウンロードした「OneClickClose」をコピペ

「OneClickClose」を「Experts」の中にコピペし終えたら、MT4の再起動をし、一括決済プログラムである「OneClickClose」を適用させたいチャートを開きます。

下図のように、MT4の左上部に初期設定で表示されている「ナビゲーター」の「エキスパートアナライザ」に「OneClickClose」が表示されているはずです。

 

「ナビゲーター」の「エキスパートアナライザ」画面

この「OneClickClose」をチャートにドラッグアンドドロップしてください。

※もしも「ナビゲーター」が表示されていない場合、下図の赤枠にある「表示」→「ナビゲーター」をクリックすると表示されるようになります。

「ナビゲーター」が表示されていない場合の対処方法

ドラッグアンドドロップをすると、下図のような設定画面が出現するので、「自動売買を許可する」にチェックをし、「OK」をクリックします。

自動売買を許可する方法

すると、下図のようにチャート上には3つのボタン(左から青・赤・黄)が表示されるはずです。

OneClickCloseの導入画面1

続いて、MT4画面の上部にある「自動売買」の項目を有効にします。

下図のように緑になっていればOKで、

自動売買の機能がOKの状態

下図のように赤になっている場合は、一度「自動売買」の項目をクリックし、上図のように緑にする必要があります。

自動売買の機能がOKでない場合

これで「OneClickClose」を導入する設定は完了です。

すべての未決済ポジション(建玉)を一括で決済したい場合には、下図の赤枠で図示した「CLOSE ALL」をクリックすれば、「利確」であろうが「損切り」であろうが、すべてのポジションが同時に決済されます。

未決済ポジションの一括決済

ナンピンなどをして複数あるポジション(建玉)を一括で利確(もしくは損切り)する場合に「CLOSE ALL」をクリックすることで、すべて一瞬にして決済され、「不利」な価格での約定をできる限り防ぐことが可能です。

ただ、「すべて決済しますか?」という確認なしに一括決済されるので、利確や損切りするタイミングでないのに、間違ってクリックしないように気を付けてください。

設定の保存

この設定の保存は、必ずしも必須ではありません。

ただ、設定の保存を行わずにMT4を閉じると、せっかく導入した「OneClickClose」が、次にMT4を開いた際にはチャート上から姿を消します。

そのため、毎回のようにMT4を開く度に、本記事で解説した「OneClickClose」を導入する設定を繰り返す必要があるわけです。

ですので、そんな「手間」を省くために、この設定の保存は必須ではないものの、特別な事情がない限りは推奨していました。

この保存機能は「定型チャート」という機能で、下図のように、チャート上で右クリックをして、「定型チャート」→「定型として保存」をクリックすることで、ここまでチャートに行ってきた設定を保存できます。

MT4におけるチャート設定の保存方法

下図のように定型チャートを保存する画面が現れるので、「ここに名前を入れる」という赤枠で記した部分に任意の名前を入力し、保存をクリックします。

チャート設定に名前を付けて保存する方法

仮に「Close」という名前で保存した場合の、設定を適用したいチャート上で右クリックし、「定型チャート」→「Close」をクリックすると、一括決済プログラムである「OneClickClose」を導入したチャートへの設定が呼び出されます。

チャート設定を呼び出して適用する方法

これで終了です。

お疲れ様でした。

以上で未決済ポジションを一括で決済するプログラム「OneClickClose」の設定方法を終了いたします。

そんな「OneClickClose」ですが、取り組むトレード手法が有効な手法でこそ、初めて効力を発揮するものに他なりません。

有効性の乏しいトレード手法に取り組んでも、そもそも資金を減らすだけになるからです。

当ブログでは現在進行系で、10%前後の利益率をトレード1回あたりで出している、デイトレ手法を記事の中で解説しています。

エントリーから決済まで、実際のチャートを使って複数の事例を挙げているので、ぜひご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>コツコツドカンの逆トレードについて。勝率とリスクリワードの関係から解説。

>破産注意。FXのデイトレでコツコツドカンをやって負ける原因と対策。

>ブログの目次はこちらから

少額でも資産を増やせる、聖杯に近いデイトレード手法の条件。

杉原です。

聖杯は「トレードにおける勝率100%の必勝法」のような定義で、トレーダーの誰しもが一度は夢見るものかと思います。

そんな勝率100%の必勝法である『聖杯』ですが、以前の記事で「聖杯は存在しない」という証明の解説を行っていました。

参考:警告。FXのデイトレに聖杯(必勝法)が存在しない4つの理由。

ただ、聖杯に「近い」FXのデイトレード手法というものは現実に存在します。

具体的には、

勝率が90%台強
平均のリスクリワードは1:1以上

というもので、実際に私自身や手法を継承したクライアントが取り組んでいるFXのデイトレ手法です。

1:1以上というリスクリワードの方はそれほど大きくはないため、魅力的に映らないかもしれません。

ですが、勝率が高い分、トレード銘柄やトレード時間を工夫し、ロット数を上げるようにすることで、上記の記事で紹介したような1日10%台の利益率を出すことができていました。

そのため、中にはより高い利益率を実現しているトレーダーもいるかもしれませんが、私達が取り組むFXのデイトレード手法は、少額でも十分に資産を増やせるロジックとして「聖杯に近いFXのデイトレ手法」と言えるのではないかと思います。

そんな我々のデイトレ手法におけるロジックですが、

「専業トレーダーを目指したい」
「少額からでも資産を大きく築きたい」

などの希望を持つ多くのトレーダーにとって有益な情報となると思い、どのような観点でエントリーや決済の場面を割り出しているかを、

・エントリーの考察編
・決済の考察編

という流れで、今回の記事テーマにしようと考えた次第です。

それでは早速いってみましょう。

基本的にロングもショートも「同じ」観点でエントリーや決済のポイントを見極めています。 

そのため、本記事では解説が冗長にならないよう「ロングの場合」に特化して記事を進めていくことをご了承ください。

ショートの場合は、本記事で解説するロングとは「真逆」と考えて頂ければと思います。

少額でも資産を築くための「聖杯に近い」FXのデイトレ手法~エントリー編~

まずはエントリー編からいきましょう。

ロングの場合において勝つべくして勝つためには、エントリー後に値動きとして価格が上がっていくことを、高い精度で予測できれば良いわけです。

そもそも値動きは『売買の注文量』によって、売りの方が多ければ「下落」し、買いの方が多ければ「上昇」します。

その上で「上昇」を高精度で予測するためには、買いが多い場面でエントリーすれば良いということです。

ただ、9割強レベルまで精度をより高めるためには、単純に「買いが多いだけ」では十分ではありません。

高精度で価格の上昇を読むためには、下記のような複数の「視点」で売りよりも買い注文が多い必要があります。

  • 1.注文種別の視点
  • 2.トレード手法の視点
  • 3.分析手法の視点

では、そんな複数の視点をそれぞれ少し掘り下げてみていきましょう。

1.注文種別の視点

買いにしても、売りにしても、トレードにおいて売買注文は、

・エントリー(今からポジションを持つ注文)
・利確(利益がプラスの状態で行う決済の注文
・損切り(利益がマイナスの状態で行う決済の注文)

という3種類に分類されます。

実際には上記以外にも、利益がプラマイ0の状態で逃げる「同値撤退」という決済注文もあります。

ただ、スプレッドなどを考慮して、損益がちょうどプラマイ0になる確率は非常に低く、同値撤退を目論んでも、「微益」「微損」になる場合がほとんどで、「利確」「損切り」のいずれかに入る事が大半です。

仮に、ちょうどプラマイ0の損益になったとしても、本来は「利確」を目的にエントリーしているわけですから、その利確を果たせなかった時点で、文字とおりの「同値撤退」になったとしても、それは「損切り」と言っても過言ではありません。

以上の理由から、同値撤退は注文に含めていませんでした。

話を戻しましょう。

高精度で価格が上がる予測を立てるにあたり、まずは「今が買い時」と考えて『エントリー』を試みるトレーダーが多い事が必要です。

その上で、すでにショート(売り)のポジションを持っていて、

「含み益が十分にあり、ここら辺が上げ止まりに感じるので決済しよう」という買いの『利確』
「ここから下がりそうなので、これ以上ポジションを持ったままでは、含み損が広がって危険だから決済しよう」という買いの『損切り』

というエントリーだけではく、決済を目論むトレーダー側も、近いタイミングで「買い」の注文を出すことによって、より多くの「買い注文」が出され、高確率での上昇が期待できます。

2.トレード手法の視点

ここで言うトレード手法とは、具体的なエントリーや決済の条件ではなく、下記のように「トレードのスタイル」という意味合いになります。

  • スキャルパー、デイトレーダーなど短期トレーダー
  • スイングトレーダー、長期トレーダーなど中長期トレーダー

いくらデイトレードにおけるロングだとしても、同じ短期トレーダーが「売り」より「買い」が多いという状況だけでは、価格が上昇する見込みとして十分ではありません。

なぜなら、いくら短期トレーダーたちの「買い注文」が多くても、中長期トレーダーから多くの「売り注文」が出る状況であれば、価格が一気に下落する可能性があるからです。

よって、高精度で上昇を予測するデイトレ手法の条件として、まずは短期トレーダー勢による注文の動向として、先ほど解説した1つ目の視点である「1.注文種別の視点」で挙げた、

・エントリー
・利確
・損切り

という3種類の注文で「買い>売り」であることに加え、中長期トレーダーの「売り」が入りにくい状況が揃う事により、

・「エントリー」「利確」「損切り」という異なる心理における注文種別の視点
・「短期」「中長期」というトレード手法の視点

で、あわせて「売り」よりも「買い」の方が圧倒的な差で優勢になり、高精度で価格の上昇が見込めるわけです。

もちろん理想は、短期トレーダーと中長期トレーダーが同時に「買い時」と判断するタイミングにほかなりません。 

ただ、中長期トレーダーたちは、基本的に大きな時間軸でトレードしているので、30分足~4時間足や日足などの、いわゆる「上位足」を複合して売買判断を行う傾向にあります。

そのため、1分足や5分足などの短期足を主戦場として、秒~分単位で注文を出す短期トレーダーが行うFXのデイトレードにおいて、「中長期トレーダーも同時に買い注文を出す」というタイミングはなかなか存在しません。

つまり、1分足や5分足で買い時を判断する短期トレーダーと、30分足~の上位足で買い時を判断する中長期トレーダーとでは、明確に買い時がピタッと一致することは難しいわけです。

ただ結局のところ、値動きは「売りと買いの綱引き」のようなもので、売りよりも買いの方が『大きな差を付けて多い』ならば、十分に価格の上昇を見込めます。

そのため、最低限、必ずしも中長期トレーダー勢からも「買い」が大量に入る必要はありません。

そもそも中長期トレーダーは、短期トレーダーのように分単位でトレードを繰り返すのではなく、前述のとおり上位足を軸にしているため、トレード回数(注文を出す回数)が非常に少ない傾向にあります。

その上で、短期トレーダー勢から多くの「買い」が入りつつ、中長期トレーダー勢からの売りが入らなければ、トレード手法の視点においては十分に価格の上昇が見込めるということです。

3.分析手法の視点

3つ目の視点は、ファンダメンタルズ材料が入りにくい状況です。

なぜファンダメンタルズを避けられる事が理想なのか―その理由を簡潔に説明させて頂きます。

ファンダメンタルズ分析を避ける

まず、ファンダメンタルズ分析は、そもそも国の財政を含めた「情報」を分析する手法です。

その上で、財政などの政治的な情報を分析しても、それらの情報は長期的な値動きに多少の影響はあるものの、デイトレードのように短期的な視点ではほぼ影響はありません。

ただ、FXにおいては、毎日のように発表される各国の「経済指標」があり、この指標は突発的で大きな値動きを誘発しているため、FXのデイトレードでも影響があると言えます。

しかし、そんな経済指標は、テクニカル分析に比べて判断基準にしているトレーダーは多くありません。

また、経済指標の影響で起こる値動きは、過去の統計が取りにくいため、検証ができない事もあり、そもそも価格の値動き予測が難儀な性質があります。

以上からファンダメンタルズ分析における経済指標は、FXのデイトレードにおいては精度が低い分析法と考えられるわけです。

ですので、そんなファンダメンタルズ分析に分類される経済指標による、動きの読めない突破的な値動きが入らない状況が、高い精度で値動きを予測する上で前提となってきます。

ただ、毎日のように発表されるすべての経済指標がFXのデイトレードに影響を与えるわけではありません。

実際には重要度の高い指標のみが影響を与えているだけになります。

そのほかの重要度が低い指標は特に値動きへの影響はないに等しいため、避けるべき経済指標は重要度が高いものだけで十分だということです。

そんな値動きに影響を与えるため、避けるべき重要な指標は「みんかぶFX」というサイトの『経済指標カレンダー』で掲載される★が4つ以上の指標が目安になります。

みんかぶFXの『経済指標カレンダー』

みんかぶFX

その上で、そんな重要な経済指標による動きが読めない値動きを避けるために、指標が発表される前後15分はトレードの回避が望ましいということです。

多角的な視点による精度の向上

下記のように多角的な視点から見て、売り注文が少なく、買い注文が多い状況でエントリーを試みる事により、結果として圧倒的な「買い>売り」というバランスになるわけです。

  • 1.注文種別の視点
  • 2.トレード手法の視点
  • 3.分析手法の視点

明確に「買い>売り」の状況でエントリーするからこそ、非常に高精度で価格の「上昇」を予測して勝ちトレードになりやすいということになります。

少額でも資産を築くための「聖杯に近い」FXのデイトレ手法~決済編~

ここまで解説したエントリーの観点とは対照的に、決済に関しては非常にシンプルです。

高い勝率を維持するには、先ほどまで解説した多角的に見たエントリーの視点において、1つでも条件が崩れた時点で決済をする事になります。

基本的には、中長期トレーダーよりも短期トレーダーの方が小刻みにトレードを行うため、短期トレーダーの視点において「買い注文」が減る段階で、すぐに利確することが理想です。

まだまだ上昇する可能性はあるものの、最も最短で反転して下降トレンドの始点に成り得る点で利確してしまうのが、最適かつ安全な利確ポイントで高い勝率を維持できるようになります。

もちろん、早めの利確になる分だけ、一度の利幅(pips)はそれほど大きくはないかもしれません。

ただ、損切りに関しても同様に、先ほどまで解説した多角的に見たエントリーの視点において、1つでも条件が崩れた時点で即座に行うため、損切りの損失額は低くて済みます。

その結果、平均的なリスクリワード(平均損失:平均利益)は1:1を割る事はなく、かつ、非常に高い勝率の維持が可能になるわけです。

まとめ。少額でも資産を増やせる、聖杯に近いデイトレード手法の条件。

本記事では、リスクリワード1:1以上でありつつ9割強の勝率を維持するためのデイトレ手法における「観点」を解説してきました。

その上で、ロングの場合であれば、エントリーの観点では、下記のように多角的な視点で「買い注文>売り注文」という状況がエントリー場所として望ましいということでした。

  • 1.注文種別の視点
  • 2.トレード手法の視点
  • 3.分析手法の視点

そして、上記の視点で1つでも「買い」が崩れ始めた段階で、即座に決済(利確または損切り)をします。

それが高勝率を維持できる最短の利確ポイントであり、かつ、リスクリワード1:1を最低限切らない最短の損切り場所になるからです。

以上が本記事のまとめですが、私やクライアントが取り組む実際の具体的なFXのデイトレ手法では、下記のような要素を盛り込んだロジックになっています。

  • さらに勝率を高める特定の時間帯
  • 含み損が限りなく低いために、「ロット数」を上げて利益率を上げられる条件
  • より利益率を高めやすい、値動きが大きくテクニカル分析が効きやすいトレード銘柄(外国為替「ではない」私がメインで扱っている銘柄です)
  • 数多くあるテクニカル指標を「包括」できる具体的なテクニカル指標
  • そのテクニカル指標のパラメータや使い方
  • 損切りと同時にドテンによって高確率で損失を即座にカバーできる条件

そんな私やクライアントが取り組み、1日あたり10%台の利益率を出せている具体的なFXのデイトレ手法を深く学んでみたい場合は、下記の無料メールマガジンにて掘り下げて解説していますので、ぜひ案内ページだけでも目を通してみてください。

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ここまで本記事にお付き合い頂きありがとうございました。

杉原。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、ほかの関連記事もあわせてお読みになってみてください。

>ブログの目次はこちらから

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>1日10%台の利益率を出すFXのデイトレードについて

>利益率15%平均を1日で稼ぐデイトレーダーたち

>無制限のレバレッジ。最推奨のFX業者「Exness」の本音レビュー。

月利を高めるためには、勝率とリスクリワードはどちらを優先すべきか。

杉原です。

トレードの成績を大きく左右する「勝率」そして「リスクリワード(損失:利益)」。

情報商材をはじめ、ブログやTwitter、さらにはYouTube動画や書籍では、

「1勝9敗でも十分に勝てます」

という情報もあれば、自称勝っているトレーダーによる、

「私は勝率95%を超えています」

などの『勝率主義』な発言も多々あり、一体何を信じ、「勝率」「リスクリワード」のどちらを優先すべきか分からなくなるトレーダーも決して少なくありません。

ただ、仮に勝率を重視しても、リスクリワードを重視しても、パフォーマンス(成績)はロジックにも左右されるので、トレード手法次第ではどちらもプラス収支にはできる可能性があるはずです。

しかし、トレードはただプラス収支になれば良いわけではなく、少なくとも月間など「一定の期間でまとまった収益を出す事」がそもそもの目的だと思います。

その上で今回は、月単位の月利を高めるためという目的を据えた上で、勝率とリスクリワードのどちらを優先すべきかを解説していきたいと思います。

本記事の内容は、トレードの関わる全トレーダーのパフォーマンス向上に大きく貢献できるような内容なので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

勝率とリスクリワードの関係性

月利を高めるという目的において、勝率、リスクリワードの関係性から、優先すべき方を打ち出していく次第です。

その上で、勝率とリスクリワード、それぞれを高めていく視点で解説させて頂きます。

まずは勝率の視点からいってみましょう。

勝率を高める視点

まず、勝率を高めるには、

・損切りを遅くする
・利確を早くする

ということが有効です。

少なくも利幅を伸ばすということは、それだけ時間が必要であり、その分だけ逆行するリスクも高まりますが、含み益が出た時点で即座に利確をすればその時点で「勝ちトレード」になります。

逆に、少ない含み損でもすぐに損切りをしていたら、「負けトレード」の増加は避けられません。

以上を踏まえた上で、勝率を高める極端過ぎる例としては、

・1pipsの利幅ですぐに利確する
・強制ロスカットされるまで損切りはしない

という戦略を行えば、必然的に勝率は大きく向上します。

ただ、ここでリスクリワード(損失:利益)を見ると、リスクリワード=資金分:1となるので、最悪なリスクリワードです。

強制ロスカットの基準は取引業者によって異なるため、損失を「資金分」と表現しました。

海外口座の場合であれば、強制ロスカットの基準は「証拠金維持率の20%や0%」ということが多く非常に緩いため、上記のような勝率を高めるための「強制ロスカットされるまで損切りはしない」という戦略では、負けた際には9割近くの資金を失う事となります。

ここまでの話は、理解を深めるためにも非常に極端な事例にしました。

要するに、勝率を追い求めれば求めるほど、必然的にリスクリワードが低下してしまうということです。

リスクリワードを高める視点

先ほどの勝率視点では、勝率を求めるほどにリスクリワードは悪くなってしまうという解説をしてきました。

続いてはリスクリワードを軸にした視点で考えていきましょう。

結論から申しますと、勝率とは逆にリスクリワードを追い求める事によって、勝率は下がってしまいます。

こちらも先ほど同様、理解しやすいように少し極端な例ですが、

・損切りは1pips
・利確は100pips

という戦略では、損失:利益のリスクリワードを見ると「1:100」なので、非常に素晴らしいリスクリワードです。

ただ、この極端な例でもお分かり頂けるかと思いますが、損切りを早める分だけ、必然的に勝率は大きく低下してしまいます。

さすがに上記は極端過ぎる例ではあるものの、基本的にリスクリワードを高めるということは、

・損切りを早める=損失を抑える
・利確を遅らせる=利幅を伸ばす

というアプローチになり、どうしても「負けトレード」の数が増えて、「勝ちトレード」の数が減ってしまいがちなわけです。

少なくとも、リスクリワードを高めるために利幅を伸ばそうとすれば、

「ポジション保有時間が延び、目標の利幅まで到達する前に、逆行して含み益がなくなり最終的に損切りになる」

という頻度が上がってしまいます。

そのため、どうしても負けが増えて、勝ちが減るということです。

以上のように、リスクリワードを高める行為は、必然的に勝率を下げてしまう事に繋がるという関係性があるという解説でした。

結論。勝率とリスクリワードの優先度。

ここまでは、勝率を追い求めればリスクリワードが下がり、リスクリワードを追い求めれば勝率が下がるという「逆相関」のような関係がある事を解説してきました。

そんな逆相関の関係ならば、

「両方の間を取るしかないのでは?」

という考えを持つトレーダーも決して少なくありません。

たとえば、間を取って、

・勝率50%
・リスクリワード1:1

を上回れば良いという考えです。

確かに間を取って、少しでも上記を上回れば、それだけ収支はプラスになります。

それは間違いありません。

ただ、そのプラスは本当にギリギリのプラスです。

本記事の目的は冒頭でお伝えしたとおり、

「月単位の月利を高めるためという目的を据えた上で、勝率とリスクリワードのどちらを優先すべきか」

というものでしたので、ギリギリのプラス収支では意味がありません。

「勝率50%」「リスクリワード1:1」を何とかクリアするような『最低限は負けない』というレベルのロジックを、あえていくつか並行させるという考えは、それほど悪くはありません。

1つのロジックだけでは今お伝えしたように大した収支にはならないものの、並行して複数のロジックに取り組めば、収支は掛け算で高まっていくからです。

その辺りの解説は、下記の記事で行ってしましたの、興味がありましたらあわせて目を通してみてください。

>最低限負けない。勝てるFXのデイトレード手法、ロジックの「最低ライン」について。

月利を高めるために優先すべきは「勝率」

以上、ここまでの解説を踏まえた上で、私が考える月利を高めるために「勝率」「リスクリワード」で優先すべきは、

『勝率』

になります。

もちろん、極端に勝率を求め過ぎて、

・1pipsの利幅ですぐに利確する
・強制ロスカットされるまで損切りはしない

のような戦略を取るという意味ではありません。

ただ、勝率とリスクリワードの間を取った上であれば、断然「勝率」を優先するということです。

たとえば、リスクリワードが1:1でも勝率8,9割なら全然そちらのロジックを採用します。

確かに「リスクリワードが1:1」というのは、お世辞にも優秀なリスクリワードとは言えません。

少なくとも、仮に平均の損失幅が7pipsだとしたら、平均の利益幅も同じく7pipsなわけですから、良いリスクリワードとは言えないわけです。

ただ、勝率が8,9割と高ければ、連敗によって資金が激減する確率が極めて低いので、その分だけロット数を上げられるメリットがあります。

そもそもトレードの収益は、

利幅×ロット数

なので、いくらリスクリワードが優秀で利幅を大きく取れるとしても、ロットが低ければトレード収益は大きくなりません。

逆にロットを上げてトレードごとの利益率を高めれば、必然的に月利も高まっていきます。

よって仮にリスクリワードが1:1と優れていなくとも、勝率が高い事でロット数を上げられる方を優先すべきだというのが私の考えです。

もちろん、ロットを上げるので、毎回の利益が大きくなる半面、損切り時の損失幅も大きくなることは否定できません。

ただ、勝率の高さで損失はすぐに取り返しができます。

少なくともリスクリワード1:1を維持できるのであれば、平均の損失額と平均の利益額が同じなので、一度の勝ちトレード(利確)のみで、その損失はカバーが可能だからです。

その上で、少なく見積もって仮に80%の勝率だとした場合、「連敗」するよりも「連勝」する確率の方が圧倒的に高くなります。

また、8割もの勝率があるので、仮に連敗してしまった際の「連敗数」よりも連勝した時の「連勝数」の方が明らかに多いはずです。

そのため、

勝率=80%
リスクリワード1:1

を維持できるレベルのロジックであれば、損切りが続く事による、

資金のショート
異常に大きなドローダウン

などを招く事は、ほぼないと考えられます。

よって、十分にロット数を高めることができるわけです。

そして、前述のとおり、

トレードの収益=利幅×ロット数

なので、ロット数を上げることにより、得られる利益が大きくなっていきます。

後は、そのまま「勝率80%」「リスクリワード1:1」のロジックを繰り返せば、必然的に月利が大きくなっていくということです。

まとめ。月利を高めるための「勝率」と「リスクリワード」の優先はどちらか。

以上、本記事では、月利を大きくするという目的を前提としたうえで、

勝率
リスクリワード

はどちらを優先すべきかの結論としては、リスクリワードは1:1程度でも十分であり、それ以上に『勝率』を優先的に高めた方がパフォーマンスは大きく向上するという解説を行ってきました。

リスクリワード1:1はまったく持って優秀なリスクリワードではありません。

ただ、そんな1:1程度のリスクリワードでも勝率を80%レベルまで高められるのであれば、取引量(ロット数)を上げる事ができます。

トレードの収益は『利幅×ロット数』になるため、ロット数を上げるほど得られる利益も大きくなるので、月利の向上に直結するようになるわけです。

もちろん、ロット数を上げる分だけ、損切り時における損失額の増大は避けられません。

ただ、利益額と同様に損失額も大きくなるものの、リスクリワード(平均損失:平均利益)1:1ならば、一度の利確でその損失を解消できます。

また、仮に8割程度まで勝率を高めていれば、連敗よりも連勝の方が圧倒的に多くなる見込みが高いので、ロット数を上げても「致命的なドローダウン」「資金のショート」はまず有り得ません。

以上のような背景から、私としては月利を高める上では、「リスクリワード」よりも「勝率」の方を優先した方が良いという判断をしていました。

その上で、私自身、1日あたり10%~20%ほどの利益率(月利で300%ほど)出せているのも、リスクリワードは1:1程度でも勝率を高めている事により、『ロット数』を上げているからこその結果となっています。

そんなデイトレ手法の一部を、エントリーから決済までを実際のチャートを使って図解しているので、ぜひ以下の記事もご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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鋼の精神は不要。FXのデイトレにおけるエントリーの恐怖心や不安を克服する方法について。

杉原です。

読者の方から頂いていた

「エントリーに対して非常に不安があり、怖いのですが、克服する良い方法はありませんか?」

という内容の相談が割と定期的にあり、FXなどのデイトレへの「恐怖心」「不安」を感じている人は少なくないのではと思いました。

そんな不安や恐怖心を、『エントリーの直前』『エントリーの直後』に抱く事で、

エントリーの迷い
決済の迷い

へと繋がってしまう傾向があります。

そして、

エントリーの迷い⇒トレードチャンスの見逃しによる「利益の減少」
決済の迷い⇒損切りの遅れによる「大きな損失」

という、最終的なトレード収益を大きく下げてしまう要因を生んでしまうわけです。

トレードチャンスを逃してしまう事で、本来得られるはずの利益が少なくなり、さらに決済を迷った結果として、損切りが大幅に遅れて甚大な損失を被ってしまう・・・

そんな流れで、大事な資金を一気に溶かしてしまうトレーダーが決して少なくありません。

このような状況を防ぐためにも、本記事では、「エントリーの迷い」「決済の迷い」をなくすために、それらの根本原因である『恐怖心』『不安』を克服する方法を解説していきたいと思います。

「何」がエントリーに対する「不安」「恐怖心」を呼び寄せるのかー

具体的な克服方法について掘り下げるには、まず、一体何が「恐怖心」「不安」を生み出しているのかという、根本にある要因を明確にする必要があります。

そんな不安や恐怖の根底にあるものは、

『トレードで負けて損失を被る事への恐れ』

に他ならないと思います。

トレードはまったく肉体的な労働が不要で、簡単に大きな稼ぎを得られるだけではなく、その反対に簡単に大切な資金を減らしてしまう恐れがあるのが実際のところです。

特にデイトレードのように短時間で完結するトレードスタイルでは、場合によっては数秒や数分単位で大きな利益を得られる反面、逆に数分単位で資金を減らす「怖さ」も兼ね揃えています。

【実践者の実績や生の声】

エントリーの恐怖心や不安を克服する方法

エントリーに対する恐怖心や不安の根底にある要因は『損失を受ける事への恐れ』だということが判明しました。

そんな「損失の恐れ」を解消することが、本記事の議題でもある、「エントリーの恐怖心や不安を克服する方法」になります。

その損失に対しての「恐れ」を解消するための方法は以下2点です。

  • 1.100%負けがあることを理解してトータルの収支に着目する
  • 2.トータルで勝てる見込みがあるトレード手法に取り組む

では、1つずつ掘り下げていきましょう。

1.100%負けがあることを理解してトータルの収支に着目する

まずトレードの世界における「大前提」として、そもそも100%の勝率は有り得ません。

トレード回数が二桁程度であるならば、偶然に負けなしで勝率100%と言う事は可能です。

ですが、長くトレードを続けていく上で、絶対に負けずに100%の勝率を維持できるトレーダーは基本的に存在しません。

勝率は「確率」であり、そんな確率はトレード回数が増えていくほど、100%を維持することが不可能だからです。

ゆえに、トレードにおける損失は100%有り得るということになります。

そのため、意識として、

「ここでエントリーして負けたら損をしてしまうかも」

のような1回のトレードにおける勝敗ではなく、トータルで勝てれば良いと切り替える事が重要です。

ここで言うトータルは、「月間」の収支はもちろん、「毎日」の収支という意味合いで理解頂いても構いません。

特にFXのデイトレードであれば、複数回のトレードチャンスがあるスタイルなので、その日の内にマイナスを取り返せる可能性があります。

そのため、1日ごとにプラスの収支を目指す意識でも良いわけです。

その上で、たった1回のトレードにおける勝ち負けに対して、わざわざ「恐れ」を抱く必要はありません。

そもそも、

「一生の内、そのトレード1回しかできない」

という制約があるわけではないはずです。

仮にそのような制約があれば、緊張によって「恐怖心」「不安」が生まれる事は分かります。

ただ、今後、資金があれば何回だってトレードができるはずなので、たった1回のエントリーで負けたとしても、何度でも取り返すチャンスはあるはずです。

1日に複数回のチャンスを拾うスタイルであるFXのデイトレであれば、損切りして負けが確定した3,4分後にでも、新たなチャンスが訪れる可能性も普通にあります。

ですので、そのチャンスでエントリーし、損切り分の損失を即座に「帳消し」する事もまったく不可能ではありません。

このように、一度受けただけの損失は、即座に取り返す事は十分にできます。
ただし、スイングトレードのようにトレード頻度が月単位で見ても少ない場合は、そうはいきません。

仮に損切りになった負けトレードがあったとして、次のエントリーチャンスまで、数日~数週間ほどの間隔が空く可能性があるからです。

よって、スイングトレードのようなトレード間隔が空くスタイルの場合、どうしても1回のトレードに対しての「緊張感」から生まれる「恐怖心」「不安」は否定できません。

対して前述のデイトレードであれば、基本的に1日の内に複数回トレードを行うことが前提なので、その日に1回損切りをしたとしても、その損失分をすぐに取り返す事が普通に可能です。

ですので、もしもトレード間隔によって「緊張感」を抱きやすいという場合は、1日の中で何度もトレードを行うスタイルであるデイトレードへと戦略そのものを方向転換する事も、「負けに対する恐れ」を解消する1つの方法として有効だと思います。

以下に、スイングトレードとデイトレードを対比した記事を用意していますので、宜しければ目を通してみてください。

>どっちが勝てる?FXのデイトレードとスイングトレードを比較した結果。

以上、100%の勝率は絶対的に「有り得ない」ため、トレードを行う以上は損失を受ける事は「必須」として意識を切り替える事が1つ目の「損失を恐れない方法」になります。

ただ、いくら損失を受ける事を理解したとしても、

「今回は偶然勝てただけ」
「次のトレードは大きな負けが待っているかも」

というように、その次以降のトレードで負けを恐れてしまう可能性もあるかもしれません。

そこで、何回トレードを行っても、負けに対する恐れを払拭する方法として、次に解説する「勝てる見込みのある手法」という考え方があります。

2.トータルで勝てる見込みがあるトレード手法に取り組む

ここまで解説した『1.100%負けがあることを理解してトータルの収支に着目する』を前提に意識した上で、

トータルで勝てる見込みがあるトレード手法に取り組む事

が2つ目の「恐怖心」「不安」を克服する方法です。

取り組むトレード手法は、自身が構築する、もしくは第三者の手法を入手するのいずれかだと思います。

その上で、いずれの場合にしても、自身の手で勝てる見込みがあるかをしっかりと「検証」する事を推奨していました。

結果として、自らが自身の手で検証していく過程で、トータルで勝てる見込みが生まれるはずだからです。

そして、その作業こそが、何回トレードをしても「負けに対する恐れ」を解消し、最終的に、

エントリー直前
エントリー直後

における「恐怖心」「不安」を克服する事に繋がっていきます。

検証方法としては、まずはバックテストが有効です。

ただ、その際のバックテストは、特定の短期間だけに絞ることはあまりおすすめできません。

仮にその期間は勝てていて有効なトレード手法だと思っても、その短期間だけ偶然に勝てていただけかもしれないからです。

そもそも短期間だけでは、トレードの回数も必然的に少なくなります。

そのため、その検証行為の「精度」はそれほど高くないわけです。

検証の精度を高めた上で「勝てる見込みがあるトレード手法」でなければ意味がありません。

そこで、バックテストの期間はできるだけ「長く」する事を推奨していました。

検証期間を長くする分だけ、

・トレード回数が増えることで検証の精度が高まる
・多くの相場状況での検証ができる

というメリットがあるため、その検証を経て有効性が確認できるトレード手法は、「勝てる見込みがあるトレード手法」と言えるからです。

ただ、あくまでもバックテストによる検証は、過去のチャートをもとにしているものに過ぎません。

そのため、さらに勝てる見込みを強め、「確信」を感じるまでに手法を昇華させるには、「フォワードテスト」による検証が有効です。

バックテストのように過去のチャートを使った検証法ではなく、フォワードテストでは実際に動いている「生のチャート」で検証を行います。

いくらバックテストでは勝てる見込みがあっても、実際に動いているチャートでは、

・トレードの判断が相場のスピードに追い付かない
・トレードの判断が難しくてルールどおりにトレードができない

などの事が判明することが少なくありません。

実際のところ、バックテストは動きが止まっているチャートなので、自分のペースでゆっくりと検証ができてしまいます。

そのため、いざ本番環境の動いているチャートでトレードしようとすると、上記のような事態が発生してしまう可能性があるわけです。

そんな上記のような事が発生するようなトレード手法は、そもそも実践が不可能なので、当然ながら「勝てる見込みがあるトレード手法」とは言えません。

よって、バックテストだけではなく、実際に動いているチャートでフォワードテストによる検証を行い、十分に実践することができるかどうかの確認をする必要があるということです。

その上で、バックテストとフォワードテストを経て有効性を維持できる手法こそが、本当に「勝てる見込みがあるトレード手法」になります。

以上、エントリーの恐怖心や不安を克服するために、根底にあるトレードに対する負けを解消する方法として、「トータルで勝てる見込みがあるトレード手法に取り組む」という事を解説させて頂きました。

まとめ。FXのデイトレにおけるエントリーの恐怖心や不安を克服する方法。

以上、本記事では、FXのデイトレードにおけるエントリーの「恐怖心」「不安」を克服する方法を解説してきました。

その上で、エントリーに対する恐怖心や不安を生み出している根底にあるものは、

『トレードで負けて損失を被る事への恐れ』

にほかなりません。

そんな、トレードでの負けに対しての解消法こそが、エントリーの「恐怖心」「不安」を克服する方法に繋がるという事で、以下の2点を解説してきました。

  • 1.100%負けがあることを理解してトータルの収支に着目する
  • 2.トータルで勝てる見込みがあるトレード手法に取り組む

1つ目に関しては意識する事なので、それほど問題ではありません。

ただ、2つ目の「勝てる見込みがあるトレード手法」に関しては、本記事で解説したように、相応の検証が必要不可欠です。

その上で、検証を行う、そもそものトレード手法の用意も欠かせません。

そんなトレード手法に関して、すでに確立しているFXのデイトレードに特化した記事を下記にいくつか用意していました。

一度の取引で10%前後の利益率を出している手法で、記事の中でエントリーから決済までチャートを使って図解しているので、ぜひ下記のリンクから参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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コツコツドカンの逆トレードについて。勝率とリスクリワードの関係から解説。

杉原です。

コツコツドカンで大きく負けるトレーダーが多いと言われる中、

『コツコツドカンの逆』

なら、トレードで大きく勝てるのでは?という考えを抱くトレーダーは少なくないと思います。

確かに、コツコツドカンの逆は多くの負けパターンとは「逆」なので、上手く実践ができれば勝てる見込みがあるかもしれません。

【実践者の実績や生の声】

そこで今回の記事では、コツコツドカンの逆トレードで勝つ事ができるのかを解説していきたいと思います。

ー前提となる「コツコツドカン」の定義についてー

『勝率』はそこそこ高く、「コツコツ」と少額の利益を積み重ねるものの、損失:利益の『リスクリワード』が最悪で、たった1回の損切りで大きな損失を「ドカン」と受けて大損してしまうパターンです。

それも、一度の負けで大事な資金を一気に溶かしてしまう「致命的」な負けも含みます。

上記がコツコツドカンの定義になります。

それでは早速、「コツコツドカンの逆」に関しての記事に入っていきましょう。

コツコツドカンの逆トレード例

コツコツドカンの逆をいくトレードについて掘り下げる前に、まずは多くのトレーダーが陥っているコツコツドカンの負けトレード例を示したいと思います。

まずは悲惨な例を先に示し、後に「逆コツコツドカン」の例を掘り下げた方が、深く理解しやすくなるので、説明順序に関してご了承ください。

コツコツドカンの負けパターン例

前述のとおり、先にコツコツドカンの例を挙げてみましょう。

(分かりやすいように、非常に極端な例にしました。)

  • 勝率99%
  • 平均の損切り100pips
  • 平均の利確幅1pips

このコツコツドカン例では、仮に100回のトレード機会があった場合、非常に高い勝率で99回も勝つものの、1回あたりの利幅が1pipsしかないため、トータルで99pipsしか獲得した利幅はありません。

「損失:利益=99:1」なので、リスクリワードで見れば最悪です。

その上で、たった一度の負けにおける損失幅が100pipsなので、 99回も勝った利益分がマイナスになってしまいます。

そんな負けトレード(損切り)が「100回目」のトレードなら、まだ損失の被害はそこまで大きくはなりません。

トータルの損失幅は1pipsしかないからです。

ただ、仮に15回目のトレードで負けた場合、

・そこまでの勝ち利幅=14pips
・一度の損切り幅=100pips

となるため、マイナス86pips分の損失を受けてしまいます。

このように、たとえ勝率が高く「連勝する確率」が非常に高いとしても、勝率は決して100%ではないため、どうしても早い段階で負けトレードが来てしまう可能性も否定はできません。

そうなると、損失:利益=1:99という最悪なリスクリワードが影響し、このように大きな損失の被害を受けてしまうわけです。

このような流れが、多くのトレーダーがコツコツドカンで負けてしまうパターン例になります。

もちろん、連勝が異常に続き、120連勝する可能性も決して0ではありません。

その場合、121回目のトレードで初めて負けトレードとなるため、

・そこまでの勝ち利幅=120pips
・一度の損切り幅=100pips

なので、20pips分の利益幅が残る事となります。

しかし、120回も連勝することは非常に「稀」であり、そんな連勝が次も続くとはなかなか考えられません。

その反対に、121回目で初めて負けた後、150回目で再び負ける事も十分に有り得ます。

そうなると、

・最初の120連勝で残った利幅=20pips
・122回目~149回目の利幅=28pips
・一度の損切り幅(150回目の負け)=100pips

となるため、148回も勝ったものの、たった2回の負けで52pipsという大きな損失幅が残ってしまうということです。

このように、たとえ「コツコツ」と100回を超える連勝をしたとしても、1回あたりの損切り幅が「ドカン」と大きい事で、甚大な損失を受けてしまうのが「コツコツドカン」の負けパターンになります。

コツコツドカンの逆トレード例

続いては「本命」となるコツコツドカンの逆トレードについてです。

先ほどまで説明したコツコツドカンの「逆」なので、言い換えれば、

・勝率は極めて低い
・リスクリワードの損失:利益において利益の方が極めて高い

というトレード手法になります。

先ほど同様、分かりやすいように極端な例を見ていきましょう。

  • 勝率1%
  • 平均の損切り1pips
  • 平均の利確幅100pips

これがコツコツドカンの逆トレードで、損失:利益=1:99となるのでリスクリワードで見ると非常に優秀です。

毎回の損切りは「コツコツ」と1pipsに抑え込む分、少しの逆行で損切りになるので、勝率は極めて低くなっています。

ただ、1回の利確で100pipsもの利幅を「ドカン」と取れるため、「コツコツ」と負けた分を1回のトレードで取り返せる可能性があるわけです。

仮に99連敗しても次のトレードで勝てば、

・そこまでの損失幅=99pips
・一度の利益幅=100pips

となるため、99連敗分のトータル損失を一発で「帳消し」にすることができます。

まさに、先ほど挙げたコツコツドカンの「逆」になるということです。

その上で、勝率が1%ということは負け率は99%となります。

そのため、99連敗以上の連敗も十分に考えられるはずです。

仮に120連敗し、121回目のトレードで勝ったとすると、

・そこまでの損失幅=120pips
・一度の利益幅=100pips

となり、20pips分のマイナスになってしまいます。

ただ、150回目に再び勝ったとすると、

・最初の120連敗で残った損失幅=20pips
・122回目~149回目の損失=28pips
・一度の利益幅(150回目の勝ち)=100pips

となるので、52pipsの利益幅が残るというわけです。

このように「コツコツドカンの逆トレード」では、仮に「コツコツ」と148回の負けがあっても、たった2回の「ドカン」とした勝ちトレードで十分な利益幅が残るようになります。

コツコツドカンの逆トレードに存在する「落とし穴」

ここまでは、

・コツコツドカンにおける悲惨な例
・コツコツドカンの逆トレードにおける利益幅が大きく残る例

を解説してきました。

その上で、コツコツドカンの逆をいく後者のトレード手法なら、勝率が低くともリスクリワードを極めて高く保つ事ができれば、十分に勝ちを見込めると感じるかもしれません。

しかし、そんなコツコツドカンの逆トレードには重大な欠点がありました。

ここでは、1日の中で完結する「デイトレード」と、日をまたぐ事が前提で数日以上のポジション保有時間を持つ「スイングトレード」に分けて、『コツコツドカンの逆トレード』の落とし穴について触れ、コツコツドカンの逆は本当に有効なのかを検証していきたいと思います。

FXのデイトレードにおける「コツコツドカンの逆トレード」

ここまで説明したコツコツドカンの逆トレードには、特にデイトレードの場合であれば、1日の中でトレードを完結するため、1日の値動き以上は利幅を取る事ができません。

つまり、仮に先の例で挙げた、

勝率1%
平均の損切り1pips
平均の利確幅100pips

という逆コツコツドカンにおいて、一度の利益幅が100pipsに届かない可能性が普通に有り得るということです。

ドル円やユーロドルと言った主要通貨ペアで見ると、100pipsも動く事はなかなかありません。

そのため、そもそもFXのデイトレードにおいて、ドル円やユーロドルと言った値動きがあまり大きくない通貨ペアでは、コツコツドカンの逆トレードは成立しにくいと言えるわけです。

もちろん「殺人通貨」と称されるほど値動きが大きいポンド系列の、ポンドドルやポンド円であれば、1日の中で100pipsほどの値動きは十分に有り得ます。

ただ、1日の値動きが仮に100pipsあったとしても、そんな値動きの「天井と底」を根こそぎ取れる事は非常に難儀です。

少なくとも、1日に4,500pipsほど大きな値動き内がある中であれば、100pipsの利幅を取る事は十分に可能だと思います。

しかし、1日に200pips程度の値動きしかないとすると、1日の中で100pipsの利幅を取る事は物理的に考えて非常に難しいと言っても過言ではありません。

そもそも、トレードを開始する時間には、すでに150pipsほど動いており、エントリーしてから見込める値動きは50pipsほどしかないということも十分考えられるからです。

ちなみに、FXにおいて値動きが大きい部類とされる前述のポンド系列でも、200pips前後がだいたいの1日における値幅になります。

そのため、FXでは、コツコツドカンの逆トレードにおける一発で大きく勝つ「ドカン」が成立しない可能性が高いというわけです。

よって以上のことから、デイトレードにおいては、コツコツドカンの逆トレードは有効ではないと私は考えていました。

スイングトレードにおける「コツコツドカンの逆トレード」

先ほどのFXにおけるデイトレードの場合とは異なり、スイングトレードの場合であれば、100pipsの利幅は決して不可能ではありません。

そもそもスイングトレードはデイトレードのように1日で完結するのではなく、数日、場合によっては数週間ほどの期間を掛けて利幅を伸ばすのがトレードスタイルです。

そのため、1日の中で200pipsほどしか値動きなく、100pipsを取る事が難儀だとしても、仮に1週間単位(5営業日)で見れば

200pips×5営業日

という概算で1000pipsほどの値動きが期待できます。

よって、スイングトレードであれば、一度の利幅を100pipsほど取る事も可能性として十分に有り得るということです。

ただ、スイングトレードの場合、前述のとおりポジションを保有する期間が長いため、月に数回程度しかトレードを行いません。

そのため、仮に月に3回のトレード回数だとした場合、年間に換算すると、

月に3回×12か月=年間36回

のトレード回数しかない計算となります。

その上で、前述のような、

勝率1%
平均の損切り1pips
平均の利確幅100pips

という「コツコツドカンの逆トレード」の条件であれば、年間に36回しかトレード回数がないため、すべてが「負けトレード」という可能性も十分に考えられるわけです。

この例では「コツコツ」と負け小さなを積み重ねて、一発逆転を狙うものの、そもそもトレードの回数が少ないため、その逆転の「ドカン」という勝ちトレードが訪れないまま1年が終わってしまいます。

ゆえに、このコツコツドカンの逆トレードをスイングトレードで実装しようとすると、月間の収支だけではなく、年間の収支さえも非常に高い確率でマイナスになりがちだということです。

以上から、スイングトレードにおいても、デイトレードと同様に「コツコツドカンの逆トレード」は現実的ではないと私は考えていました。

補足として、スイングトレードには、

ポジションを保有している期間に、予期せぬ要因によって逆行する
そもそもトレード回数が少ないため、バックテストの精度が低い

など「致命的」な欠点があることで、そもそも、

勝率1%
平均の損切り1pips
平均の利確幅100pips

という「コツコツドカンの逆トレード」の条件を下回ってしまう可能性もあります。

勝率が0.5%になる可能性もありますし、利確幅が100pipsを下回る事も有り得るわけです。

そんなスイングトレードの致命的な欠点に関しては、スイングトレードとFXのデイトレードを比較した下記の記事にて解説していましたので、興味がありましたら、ぜひ目を通してみてください。

>どっちが勝てる?FXのデイトレードとスイングトレードを比較した結果。

補足:勝率から考える「コツコツドカンの逆トレード」における落とし穴

先ほどは、FXにおけるデイトレードとスイングトレードに分けて「コツコツドカンの逆トレード」が現実的ではないという解説をしてきました。

ここでは、FXのデイトレードとスイングトレードの両方に共通し、「勝率」の面から考える「落とし穴」について補足説明をさせて頂きたく思います。

そんなコツコツドカンの逆トレードにおいては、損失:利益のリスクリワードが極めて高い反面、勝率は決して高くはありません。

むしろ、極めて低いと言えると思います。

その上で挙げられる「致命的な落とし穴」は、ロットを高められない事です。

トレードの収益は『利幅×ロット数』であるため、ロットが低ければ、その分だけ得られる収益も低くなってしまいます。

いくら一発逆転で「ドカン」と利幅を大きく取れたとしても、ロット数が「矮小」であれば、獲得する収益も極めて小さなものになるため、ロットを上げられない点は致命的な落とし穴になるわけです。

まず、極めて勝率が低い時点で連敗は常に発生し続けると想定できます。

そのため、ロットを高く設定してトレードをしていれば、序盤の連敗時だけでも、資金がショートしてしまう可能性があるわけです。

よって、連敗を考慮した上で資金のショートを回避するためにも、ロットを非常に低く設定したトレードが欠かせません。

勝率が1%であれば、普通に99連敗を想定した上での、極めて低いロット設定が必要になります。

ただ、仮に勝率が1%しかなければ99連敗で済まず、さらに連敗が続く事もなくはありません。

そのため、99連敗以上の負けが続く事も考慮し、資金のショートを回避できるだけの低いロット数を設定する必要があるわけです。

このように、コツコツドカンの逆トレードにおいては、多くの連敗を想定して資金ショートを回避するための「矮小」なロット数でしかトレードができません。

ゆえに「コツコツ」と小さな負けを積み重ね、一発逆転で「ドカン」と大きく勝ったとしても、極めて低いロット数のトレードであるため、実際に得られる収益はそれほど大きくはないわけです。

以上から「勝率」の面で見た場合にも、コツコツドカンの逆トレードはあまり現実的ではないという見方ができました。

まとめ。勝率とリスクリワードの関係から見た「コツコツドカンの逆トレード」。

本記事では、勝率とリスクリワードの関係性から例を挙げ、コツコツドカンの逆トレードは現実的ではないという解説をしてきました。

以下が、その簡潔な理由です。

  • デイトレードの場合はそもそも「ドカン」と勝つだけの利幅を、1日の中で取れない可能性が非常に高い
  • スイングトレードの場合は、トレード回数が少な過ぎるため、月間だけではなく年間単位でも勝ちが来ないことでマイナス収支が普通に有り得る
  • 連敗による資金ショートを回避するために普段のロットは極めて低く設定しておく必要があるので、ドカンと勝った時のpipsは大きいものの、得られる実際の収益はそれほど大きくはない

以上のような理由から、コツコツドカンの逆トレードは現実的ではなく、基本的に成立しないと、私自身は考えていました。

「コツコツドカン」で負ける人が多いのならば、その「逆」をいけば勝てるのでは?という発想は良かったのですが、トレードで勝つ事はそれほど単純ではないということです。

トレード勝つべくして勝つためには、トレードの本質部分から考え、手法・ロジックの考案をすべきだと思います。

このブログでは、トレード1回で2桁の利益率を現在進行系で出しているデイトレ手法を、記事の中で解説していました。

エントリーから決済までチャートを使って図解しているので、ぜひ以下の記事から参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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それでは次の記事でお会いしましょう。

杉原。

破産注意。FXのデイトレでコツコツドカンをやって負ける原因と対策。

杉原です。

FXをはじめとするトレードの世界では、

「コツコツと勝った後、一発でドカンと負けるトレーダーが多い」

とよく言われます。

特に、短い期間でコツコツと利益を積み上げたと思ったら、それまでの利益をたった1日で一気に失ってしまうというパターンが非常に多いです。

これが、いわゆる『コツコツドカン』という負けパターンになります。

今回の内容は、FXのデイトレードに特化して、そんなコツコツドカンが起こってしまう原因と、その根本的な要因から見た対策=解決策もあわせて解説していく講義です。

このコツコツドカンは、酷い場合にはわずか一回の負けで資金の大半を失ってしまう事も決して少なくありません。

そんな危険を回避するためにも、ぜひ本記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

それでは早速いってみましょう。

本記事では、すでに取り組んでいる有効なFXのデイトレ手法がある前提で話を進めていきます。

本来は有効であるはずの手法にも関わらず、手法のルールを無視してコツコツドカンをやってしまう原因および対策を解説していきます。

もし、取り組んでいるFXのデイトレ手法を忠実に実践しているものの、コツコツドカンが発生してしまうという場合は、そもそもの話トレーダー自身ではなく、そのデイトレ手法に問題があると言っても過言ではありません。

そのようなパターンの場合、ロジックそのものを改善しなければならないと思いますので、宜しければ以下の記事を参考になさってみてください。

>【決定版】勝てるトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方について

>最低限負けない。勝てるFXのデイトレード手法、ロジックの「最低ライン」について。

コツコツドカンで負ける原因、理屈とは

まずは、コツコツドカンで負けてしまう「原因」「理屈」を明確にしていきましょう。

コツコツドカンで負ける人のトレード特性として共通するのは、以下の項目になります。

  • 勝率はそれなりに高い
  • 利確が早い
  • 損切りが遅れる

要するに勝率は高いものの、損失:利益のリスクリワードが最悪だということです。

そもそも勝率が高いのは、利確が早い事が要因と言っても過言ではありません。

利確が早ければ早いほど、必然的に勝率は上がるため、「コツコツ」と小さな利益は積み上がっていきます。

特にデイトレードの場合、そもそも短時間での利確を狙うスタイルのため、エントリーしてすぐに含み益が一気に膨らむことが少なくありません。

その際に、取り組んでいるデイトレ手法のルールでは、まだ利確の条件になっていないにも関わらず、

「この含み益を無駄にしたくない」
「一気に逆向して、損切りになる前に利確してしまおう」

という心理から、その場で早くも利確してしまうデイトレーダーが多々いるようです。

そのようなデイトレードを行っていれば、必然的に勝率は上がり、小額ながらコツコツと利益を積み上げる事ができます。

ただ、このように普段取り組んでいるFXのデイトレ手法における、利確の条件を満たしてないにも関わらず、

目先の小さな利益のみ

に目がいき本来取れていた利幅を取れない事で、トータルの利益額は少なくなってしまうわけです。

これが、コツコツドカンにおける「コツコツ」の原因になります。

続いては、コツコツドカンの「ドカン」に関しても原因を見ていきましょう。

そもそもトレードの世界において勝率100%は、まず有り得ないため、必ず損切りになるトレードは避けて通れません。

取り組んでいるFXのデイトレ手法において、本来ならば損切りしなければならない場面であるものの、

「もしかしたら、エントリーした価格まで戻ってきてくれるかもしれない」
「今損切りしたら、後で利確できる可能性があるので、勿体ない」

などの心理が働き損切りを後回しにしてしまい、結果として最終的にはエントリーした価格まで戻るどころか、さらに含み損が膨らみ、

最終的に観念して大きな損切りを行う・・・

という流れで「ドカン」と負けてしまうわけです。

このように、自らの手で最終的に損切りができる場合はまだ「救い」があります。

最悪な事態としては、最後の最後まで反転して価格が戻ってくれる事を期待し、損切りをせず、取引口座側で強制ロスカットされてしまうパターンです。

このパターンでは資金の大半、もしくはほぼ全額をたった一回の負けで失ってしまうという、文字とおり「最悪のシナリオ」と言っても過言ではありません。

特にFXのデイトレードにおいては、当日中に決済することが基本であるものの、損切りを後回しにし続けた挙句、日をまたぐ、いわゆるオーバーナイトをしてしまうケースも少なくありません。

そんなオーバーナイトでは、朝の市場オープンと同時に、突発的な値動きが起こりやすくなります。

そのため、一気に含み損がなくなるという「ラッキー」な事が起こる可能性も0ではありません。

ただ、逆に損失が取り返しの付かないレベルに広がってしまうことも普通に有り得るので、その時点で強制ロスカットに巻き込まれる危険性も十分に考えられます。

以上、ここまで説明した、

「コツコツ」→早すぎる利確で小さな利益を積み重ねる
「ドカン」→損切りを後回しにして、最終的に大きな含み損でロスカットする

の双方が重なることで、コツコツドカンが完成してしまうわけです。

なぜ、ルールどおりの「利確」「損切り」ができないのか?

ここまでは、本来のトレードルールを無視した

「早すぎる利確」
「遅すぎる損切り」

によってコツコツドカンが生まれるという解説をしてきました。

では、そもそもルールどおりに「利確」「損切り」ができない要因は何なのかー

その辺りの深い部分に踏み込んでいくことで、コツコツドカンを防止する対策が見えてきますので、具体的な対策案の前に、まずはトレードのルールを破ってしまう原因を明確にしていきましょう。

コツコツドカンをやってしまうトレーダーが、トレードのルールを破る心理パターンとしては以下の2点が挙げられます。

  • 1.勝っていて余裕があるので、ちょっと試しにエントリーしてみようかな
  • 2.ミスをして本来受けるはずではなかった損失を受け、一気に取り返そうと考える

まず1のパターンでは「慢心」から、結果として、しっかりと検証していないロジックでトレードするという行動に走りやすくなります。

ただ、バックテストやフォワードテストで検証していない以上、そんなトレードは単なるギャンブルでしかありません。

そんなギャンブルのようなトレードでは、完全なる「運任せ」なので、どうしても思いとおりに利益(含み益)が出ず、最終的に含み損が広がり、先ほど説明したような「ドカン」に繋がってしまうわけです。

せっかく勝っていて積み上げていた利益も「すっからかん」になってしまいます。

対して、

2.ミスをして本来受けるはずではなかった損失を受け、一気に取り返そうと考える

のパターンでは、すでに確定した損失があり、その損失を取り返そうと「必至」になりやすいため、焦ってトレードできる場面を探し出す傾向にあります。

焦った結果、取り組んでいるデイトレ手法のルールを見落としてしまい、意図せずにルールを破ってしまう可能性も少なくありません。

以上、ルールを破ってしまうトレーダーの心理から生まれる行動をまとめると、

1.勝っていて余裕があるので、ちょっと試しにエントリーしてみようかな
→「慢性」から意図的にルールを破ってしまう

2.ミスをして本来受けるはずではなかった損失を受け、一気に取り返そうと考える
→「焦り」から意図せずルールを破ってしまう

ということが浮かび上がってきました。

以上を踏まえ、次章ではコツコツドカンを防ぐ根本的な解決策を解説していきたいと思います。

コツコツドカンの対策

ここまでは、コツコツドカンの根本的な原因として、以下のような要素を挙げて解説してきました。

  • 目先の小さな利益のみを求めて「早過ぎる利確」をしてしまう
  • 含み損が解消される事を期待して「遅すぎる損切り」をしてしまう
  • 「焦り」から意図せずルールを破ってしまう
  • 「慢性」から意図的にルールを破ってしまう

その上で、ここでは上記の要因を回避する対策を解説させて頂きます。

そんなコツコツドカンを防ぐ解決策は、以下の3つです。

  • チャンス以外はチャートを見ない
  • エントリーと同時に、指値注文と逆指値注文、またはアラートの設定を行う
  • 月間の利益率を常に考える

では、1つずつ掘り下げいきましょう。

コツコツドカンの対策1.チャンス以外はチャートを見ない

どんなデイトレ手法のルールでも、アラートなどを駆使すれば、チャンスが訪れる前段階で、パソコンやスマートフォンへ通知することができるはずです。

インジケーターの値などを利用すれば、チャンスの前にアラートで通知することは、普通に不可能ではありません。

その上で、そのアラート通知が来ない限りは、決してチャートを見ないようするーこれが1つ目のコツコツドカン防止策です。

仮に連勝して資金に余裕ができると、「慢心」から、

「ちょっとくらい試しにエントリーしてみようかな」

という心理が生まれてしまう可能性があります。

そこで、アラート通知が来ない限りは徹底してチャートを見なければ、取り組んでいるデイトレ手法のルール以外でのエントリーを必然的に防げるようになるわけです。

【実践者の実績や生の声】

コツコツドカンの対策2.エントリーと同時に、指値注文と逆指値注文、またはアラートの設定を行う

2つ目の対策としては、エントリーしたと同時に、

・利確の注文(指値)
・損切りの注文(逆指値)

を出してしまうことになります。

先に利確と損切りの注文を発注してしまえば、

「早すぎる利確」
「遅すぎる損切り」

の2つを回避することができるからです。

その際に、あわせて決済されたら通知が来るようなアラート設定を行い、決済が完了するまでは決してチャートを見ないようにします。(1つ目の対策と並行するため)

ただ、手法によっては、ライントレードなどでトレンドラインに触れたら決済するような場合、エントリーした時点では明確な「利確場所」「損切り場所」を設定できず、指値と逆差し値を出せないという場合も少なくありません。

そのような場合、決済対象となるトレンドラインにアラートの設定を行い、決済(利確または損切り)の場面になったらアラート通知が来るようにします。

そして、その通知が来たら、問答無用で利確または損切りを行うわけです。

その上で、当然ながらエントリーした時点で発注した指値と逆指値、もしくは設定したアラートは決して動かしてはなりません。

その指値と逆指値、アラートは、ルールどおりの決済であるため、それらを動かしてしまうということは、ルールを破る事と同じだからです。

ルールを破ることは「コツコツドカン」の始まりになる恐れがあるので、徹底してルールを守る必要があります。

コツコツドカンの対策3.月間の利益率を常に考える

まず前提の考え方として、仮に当日の収支が「負け」になる日が合っても、特に問題ありません。

なぜなら、最終的に月単位で見て、その日の負けを帳消しにして勝っていれば良いからです。

各自トレーダーごとに月間収支の目標がそれなりにあると思います。

結果として、その目標を達成すれば良いなので、仮にミスをして損失を被ったとしても、別にその日の内に取り返す必要はなく、月単位で取り返す事ができれば良いわけです。

そのように考えれていれば、当日中に損失を取り返そうとして「焦りにより意図せずルールを破る」という事態を防ぐことができます。

ただ、月末に「当月の目標までギリギリ届くかどうか」という際には、

「その日の内に勝たなければ」

という焦りが生まれてしまうかもしれません。

そんなギリギリの場合には、年単位での目標成績と照らし合わせ、当月が仮に目標に届かなくても、次月以降で帳尻を合わせていくように切り替えていくことを推奨していました。

また、そのようなケースが続く場合には、そもそもトレード手法に問題がある可能性が非常に高いので、

・そのロジックを見直す
・新たに別の手法を取り入れて並行してトレードを行う

というアプローチが有効になります。

関連記事1:【決定版】勝てるトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方について

関連記事2:最低限負けない。勝てるFXのデイトレード手法、ロジックの「最低ライン」について。

まとめ。デイトレのコツコツドカンで負ける原因と対策。

本記事では、FXのデイトレードに特化した上で、コツコツドカンで負ける原因と対策を解説してきました。

コツコツドカンで負ける根本の心理を踏まえた原因は、

目先の小さな利益のみを求めて「早過ぎる利確」をしてしまう
含み損が解消される事を期待して「遅すぎる損切り」をしてしまう
「焦り」から意図せずルールを破ってしまう
「慢性」から意図的にルールを破ってしまう

などが挙げられ、これらの予防策・解決策として、

1.チャンス以外はチャートを見ない
2.エントリーと同時に、指値注文と逆指値注文、またはアラートの設定を行う
3.月間の利益率を常に考える

という3点を解説させて頂きました。

ここで挙げた根本原因となる心理は「癖」になりやすく、コツコツドカンを何度と繰り返してしまう人も決して少なくありません。

何度も大事な資金を失わないように、本記事で解説した対策を取り入れて頂ければ幸いです。

そのためにも、まずは有効なトレード手法を身につけることが欠かせないと思います。

そんな有効度の高いデイトレ手法として、当ブログ内では、一度の取引で10%前後の利益率を出している手法を記事にして解説していました。

実際のチャートでエントリーから決済までを図解しているので、ぜひ下記の記事も併せて参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

>ブログの目次はこちらから

FXのデイトレで練習ツールの必要性があるのかを解説

杉原です。

今回の記事では、トレード手法・ロジックなどの「検証」に使う練習ツールの必要性について解説していきます。

この練習ツールは、人にとっては必要ないケースもあるものの、特定の人にとっては「絶対に使った方が良い」と言える面もあるので注意喚起も込めて議題にしたいと考えた次第です。

そもそも練習ツールとは、過去チャートを使ってバックテストによる検証を行う際に、

検証の結果を出力できる事(バックテスト結果をレポート形式で自動出力する機能)
リプレイモードがある事(ローソク足を1本ずつ再生できる機能)

などの機能を有するソフトウェアを指します。

FXのデイトレードに練習ツールは必要なのか?

まず、練習ツールの使用はすでに検証(バックテスト)を行う「トレード手法」「ロジック」がある事がそもそもの前提です。

ですので、まだ検証したいトレード手法もロジックもないという場合は、練習ツールを使う意味がありません。

そのため、そのような検証材料の手法・ロジックがないのであれば、必然的に練習ツールは「不要」と言えるわけです。

自身でトレード手法を開発、作成してみたいという場合の「ロジック作成法」は下記の記事で解説していましたので、興味がありましたら目を通してみてください。

>【決定版】勝てるトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方について

ただ逆に、すでに取り組みたい、もしくは検証してみたいトレード手法やロジックがあるのであれば、練習ツールを有効に活用できる可能性があります。

自身で手法を開発した場合、情報商材で購入した場合、いずれの場合でも問題ありません。

とにかくバックテストをして、その手法・ロジックの有効性を確かめ、

「実際のトレードで勝てる見込みがあるのかを検証したい」

という場合は、練習ツールを使う意義が十分にあるということです。

もちろん、練習ツールを使わなくても、過去のチャートを見ながら、エクセルなどの表計算ソフトに1回ずつトレード結果を記録する形でも、バックテストによる検証ができないわけではありません。

ただ、練習ツールに備わる自動出力機能があることで、練習ツールを使えば、わざわざ自分でトレード結果を記録する必要がないため、時間効率が非常に上がります。

自動出力機能の有効性

1回1回のトレード結果をエクセルに記録する場合、

利幅
損失幅
エントリー時間
決済時間
含み損
そのほか備考

などは最低でも記録するに内容になると思いますし、ほかのも多々記録する内容があれば、エクセルに記録する「手間」「労力」、そして何より費やす「時間」は計り知れません。

膨大な時間を費やしてしまえば、その分だけトレード手法の検証に時間を割けないため、検証の完了まで多くの時間を要することになります。

そのため、いつまで経っても検証が終わらず、その手法を実際の相場で試せない事態に陥いる可能性が高いわけです。

ですので、

「早く手法の検証を終え、実際の相場でトレードをしてみたい」

という考えをお持ちの場合でしたら、練習ツールの必要性を十分に見出せるのではないかと思います。

リプレイモードは使える?

リプレイモードは、任意のスピードで1本ずつローソク足を表示していくことが可能な機能です。

また、1本ずつ「再生」「停止」をする事も可能なので、ローソク足1本ずつで細かく見ていくこともできます。

そんなリプレイモードは、

「右側が見えない状態でも、エントリーや決済を見逃さずないか」

という点こそが、この機能を使う意義です。

値動きが止まっている普通の過去チャートでは、常にこの先どうなるか、いわゆる『チャートの右側』が丸見えなので、答えが見えています。

そのため、特に緊張感がなく、手法の検証が行えていたわけです。

ですが、実際の相場では、当たり前の話ですが、チャートの右側は絶対に見えません。

そのため、まったく緊張が異なる状況ですので、動きが止まっているチャートを使ったバックテスト時と同じようにトレードができない可能性があるわけです。

また、動いていない過去チャートでの検証では、「自分のペース」でトレードのシュミレーションができてしまいます。

つまり、本番環境のリアルトレードとは「スピード感」が丸っきり異なるわけです。

ですので、トレード手法の実践がバックテスト時にはできていたとしても、実際のリアルトレードではスピードに追い付けずに、

エントリーのタイミングを見逃す
決済のタイミングを見逃す

などの「失態」が発生してしまう可能性があります。

上記のいずれにしても、

・利益を取り逃す
・損失を増やす

という事態に繋がりかねません。

結果として、当然ながら資金の減少に直結してしまうわけです。

特に分単位でトレードを行うFXのデイトレードでは、手法によっては判断スピードを必要とするために、エントリーや決済のタイミングを見逃がしてしまう可能性が十分にあります。

そのため、デイトレードの手法では、上記のような資金源に繋がってしまうような事態に陥りやすいと言えるわけです。

そんな事態を防ぐためには、トレード手法を「チャートの右側」が見えていない状況で、本番の相場と同等もしくはそれ以上の時間スピードでも実践できるかという検証および『練習』が有効となります。

もちろん、実際の相場を見て、頭の中でシュミレーションしたり、デモトレードを行うことでも、そのような練習は不可能ではありません。

ただ、実際の相場は土日は休場なので練習ができませんし、5分足を使うトレード手法ならば次のローソク足ができるまで5分待つ必要があり、時間効率が非常に悪いです。

リプレイモードでは、5分足であってもコマ送りや早送りが可能なので、「数秒」で次のローソク足を見ていくことができるます。

そのため、実際の相場と比べて、リプレイモードの方が練習の時間効率が圧倒的に高いということです。

仮に5分足を使うトレード手法において、次の足を見る時間を5秒にした場合、本番環境は次の足まで5分(=300秒)なので、時間効率は単純計算で60倍にもなります。

もちろん、途中でリプレイモードを止めて事細かにチャートを見たりすることがあると思いますので、正確に60倍の時間効率とは言えません。

ただ、それでも実際の相場で行う練習よりも、リプレイモードを使った練習の方が遥かに時間効率が高い事は、容易に想像して頂けるのではないかと思います。

ちなみにですが、デモトレードに関しては、時間効率の面「以外」でも致命的な欠陥があるため、あえて推奨はしていませんでした。

そんなデモトレードが不要な理由と、代替案については下記の記事で解説していますので、もし興味がありましたら目を通してみてください。

>デイトレの練習にデモトレードは不要な理由と、代替案の考察。

トレードの練習に費やす時間の「大幅な短縮」に繋れば、より早く手法を本番環境で試せますし、さらに別の手法の練習にも時間を割けるため、私はこのリプレイモードを非常に有効だと考えていたわけです。

前述の「バックテスト結果の自動出力機能」に加え、こちらの「リプレイモード」でも、

「早く手法の検証を終え、実際の相場でトレードをしてみたい」

という考えをお持ちの場合、練習ツールの必要性は高いと思います。

まとめ。FXのデイトレードにおける練習ツールの必要性。

本記事では、練習ツールの主要な機能である、

バックテスト結果の自動出力
リプレイモード

について、それぞれ有効性や必要性を説明した上で、

「早く手法の検証を終え、実際の相場でトレードをしてみたい」

という場合には、練習ツールは十分に必要性があると解説してきました。

また、特にデイトレのような、ある程度の判断スピードが必要になる場合の手法であれば、実際のリアルタイムのトレードで

エントリーや決済のタイミングを逃さないため

にも、リプレイモードによる練習はより必要性が高いと思います。

そのため、FXのデイトレードで早く勝てるようになりたいという考えがある場合には、特に練習ツールは必要性が大いにあると考えていました。

ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、この練習ツールは検証したいトレード手法が「すでに決まっている」という場合に活用できるツールにほかなりません。

よって、練習ツールを使う前には、まずはトレード手法の入手、もしくは開発が必要となるわけです。

そんなトレード手法・ロジックの作り方、開発法に関しては、下記の記事で解説していますので、良ければあわせてご覧になってみてください。

>【決定版】勝てるトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方について

また、トレード手法を自ら開発する「時間」「手間」をショートカットしたいという方針でしたら、すでに確立しているデイトレ手法を解説しているので、以下の記事から参考にしてみてください。

(10%前後の利益率を一度の取引で出しており、エントリーから決済まで図解していますので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。)

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

>少額でも資産を増やせる、聖杯に近いデイトレード手法の条件。

>最低限負けない。勝てるFXのデイトレード手法、ロジックの「最低ライン」について。

>この時間帯のみでも十分。FXのデイトレードで利益率と勝率が高い時間帯とは。

>少額でも儲かる。FXのデイトレードに適した取引口座のスペック。

【決定版】勝てるトレード手法の開発法、ロジックやルールの作り方について

杉原です。

ここ最近、当ブログ『専業FXデイトレーダーの会』の読者さんから、

「どうすれば勝ち続けられる有効なトレード手法やロジック、ルールを作れますか?」

という内容の質問を連続して頂いた事もあり、今回の記事はトレード手法、ロジック・ルールの作り方について解説していきたいと思います。

一応、本記事で解説する作成方法によって私が開発したトレード手法では、1日あたり10%台の利益率を出せていましたので、

「自分で勝てる手法を作ってみたい」

という考えを少しでもお持ちでしたら、それなりのトレードロジック・ルールを開発できる可能性があるので、非常に有意義な記事になると思います。

【実践者の実績や生の声】

勝てるトレード手法、ロジックやルールの作成方法とは

実際に私が提唱するトレード手法の構築法ですが、以下の5段階を経た上で、実際に本番とおりの資金量でトレードを行っていました。

  • 第1段階 ~考案~
  • 第2段階 ~検証~
  • 第3段階 ~再考~
  • 第4段階 ~再検証~
  • 第5段階 ~試運転~

要するに、上記5つの段階すべてがトレード手法、ロジック・ルールの開発手順そのものだということです。

この5段階の開発手順は、基本的に上から順に段階を経ていく流れになります。

それでは早速、各段階1つずつを詳しくみていきましょう。

本記事の内容は、特にFXのデイトレード手法に限った話ではありません。

スイングトレードやそのほかのスタイルでもまったく同じ手順でロジックの開発が可能です。

ロジック開発の第1段階~考案~

まず最初の段階では、以下のようなトレードのルールを「暫定的」に決めます。

  • エントリーの条件
  • 利確の条件
  • 損切りの条件
  • 取引ロット数
  • 分割注文の有無

まだ考案の段階なので、文字とおり「案」を出していくのみです。

また、当然ながら「勝率」や想定される「含み損」などは、この段階ではまだまだ未知であるので、この時点でのロット数は確定ではなく「未定」で問題ありません。

ここでの主なメインは、

エントリー条件
利確の条件
損切りの条件

というロジックにおける重要な部分です。

どんなテクニカル指標を使い、上記3つの条件案を出すかはトレーダーによってまったく異なる上に、星の数ほど膨大に案は出せます。

そもどもテクニカル指標そのものが数多くありますし、テクニカル指標を複数使うとなれば、その組み合わせによっても膨大な案が生まれるわけです。

また、仮に同じテクニカル指標を使うとしても、エントリーと決済(利確、損切り)の条件も「無数」に考えつく事ができます。

そのため、ここで出すロジック案に関しては文字とおり

「星の数」

ほど出せてしまうので、この段階で大きく迷ってしまい、次の段階になかなか進めなくなってしまうかもしれません。

そこで推奨したいのが、まずは「順張り」か「逆張り」かを思い切って決めてしまうという考え方になります。

その上で、使用するテクニカル指標が絞れるので、迷いにくくなるからです。

ここで、1つの手法に両極端の

「順張り」
「逆張り」

を混ぜてしまうと、エントリーや決済などの条件がなかなか定まりにくい傾向にあり、この第1段階だけでも膨大な時間が掛かってしまいます。

そのため、仮に「順張り」と「逆張り」の両方を目指したいという場合であっても、まずはどちらか一方のみに特化してトレード手法の開発を進める事を推奨していました。

どちらか一方の手法が完成した際に、最初の手法が順張りだったならば次は逆張り、というように切り分けて開発していくことで、ロジック開発期間の短縮が可能になるわけです。

順張りか逆張りかを決めたならば、続いては、

エントリー
利確
損切り

の条件に使っていくテクニカル指標を考えます。

トレンド系やオシレーター系をはじめ、テクニカル指標は数多く存在するので、どんな指標を使えば勝てるトレード手法になるのか迷ってしまうかもしれません。

そんなテクニカル指標を決める際、トレードのパフォーマンスを上げやすい有効な考え方としては、より多くのトレーダーが使っている指標を選ぶ方法になります。

使っているトレーダーが多いテクニカル指標であるほど、統計の観点から見て、その指標による分析の精度が高まるからです。

使用者数が多いテクニカル指標の例としては、以下のようなものがあります。

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • MACD
  • RSI
  • 水平ライン
  • トレンドライン
  • ストキャスティクス
  • 一目均衡表

まずは上記の中から1つを選び、エントリーと決済(利確・損切り)の条件を暫定的に決めてしまうことをおすすめします。

最初から複数のテクニカル指標を扱うと、その時点でエントリーや決済の条件が複雑になり過ぎて、条件の決定に時間が掛かってしまう可能性があるからです。

ですので、まずは1つのテクニカル指標を選び、その指標を使ってエントリーと決済の条件を決めてしまいます。

移動平均線ならば移動平均線のみに特化し、売買の暫定的なルールを考えるということです。

その上で、ほかのテクニカル指標も組み合わせたい場合は、仮に決めたエントリーと決済の条件をもとに、ほかの指標も組み合わせていきます。

この流れによって、売買ルールをスムーズに決めやすくなるので、頭が混乱して進めなくなる事態を避けやすくなるわけです。

ロジック開発の第2段階~検証~

この第2段階では、第1段階で暫定的に決めた仮のロジックを、過去のチャートで検証していきます。

いわゆるバックテストという作業です。

そんなバックテストで検証すべき点は下記になります。

  • (1)勝率
  • (2)利幅
  • (3)損切り幅
  • (4)含み損

(1)の勝率は、『勝ちトレードの回数/トレード回数』で求められるものです。

(2)利幅と(3)損切り幅、そして(4)勝ちトレード時の含み損は、全トレードごとに記録すべき要素になります。

バックテストソフトを使うか、手動でエクセルなどの表計算ソフトを用いて記録するなど、どのような方法でも問題ありません。

そして、これらを検証していくことで、適切なロット数が見えてきます。

トレードの収益は、『トータルの利幅×ロット数』であり、ロット数が高いほど収入も高くなるため、トレードの利益率を向上するためには、いかにしてロット数を上げられるかという試みが欠かせません。

(3)損切り幅だけではなく、(4)のような勝ちトレード時に発生する「含み損」も忘れずに検証すべき点になります。

この(3)損切り幅(4)含み損が低いほどロット数を上げられますが、逆にこれら(3)(4)が高ければロット数を上げる事ができません。

(3)損切り幅(4)含み損が高いにも関わらずロット数を上げ過ぎると、

・ドローダウンが大きくなって資金の増加が遅れる
・場合によっては口座側から強制ロスカットされる

という危険性があるからです。

ですので、このような危険性を回避するべく適切なロット数を判断するためにも、これらの検証は欠かせません。

その上でしっかりと(1)~(4)までを検証することで、ロット数をどこまで上げられるかが見えてくるので、高い利益率を出せるトレード手法を開発するためにも、このプロセスは必要不可欠になります。

その上で、ロット数を決定することで利益率の算出ができるわけです。

そして、この時点で満足のいく利益率(パフォーマンス)ならば、第3段階に進んで問題ありません。

ただ、バックテストの結果が納得いく成績でない場合、再び第1段階からやり直します。

もし、やり直しを検討する場合、以下のいずれかが推奨の考え方です。(移動平均線を使ったロジックという例にした場合)

  • 1.テクニカル指標のパラメータはそのままで、単にルールを変更する
    →移動平均線に触れた段階でエントリーしていたが、ローソク足が確定しプライスアクションで有効なサインが出たらエントリーする方針に変更する
  • 2.テクニカル指標のパラメータを変更し、ルールを変更する
    →移動平均線の本数を20から25に変更
    →移動平均線の時間足を5分足から15分足に変更
  • 3.テクニカル指標は変えず、同じ指標を複数個使ってエントリーと決済の条件を変更する
    →複数の移動平均線を導入する(5分足20本、15分足20本、4時間足20本など)
  • 4.現状のテクニカル指標に別のテクニカル指標を組み合わせた上で、ルールを変更する
    →移動平均線に加え、MACDを組み合わせる
    →移動平均線に加え、ボリンジャーバンドを組み合わせる
  • 5.そもそもテクニカル指標そのものを変え、1からルールを考案し直す
    →移動平均線をなくし、MACDやボリンジャーバンドに変更する

多少は複雑になるものの、2~4は組み合わせる形でも問題ありません。

上記の考え方に沿って、再び第1段階からやり直した後、第2段階で再度バックテストで検証していきます。

その上で納得いく成績が出るようになったら、この第2段階を終えて次の第3段階へ進んでいきましょう。

この第2段階におけるバックテストでは、

・期間をできる限り長くする
・複数の銘柄(通貨ペアなど)で検証する

という点を意識してください。

そもそもテクニカル分析の本質は、トレーダーの「心理」から生まれる「統計」にほかなりません。

そんな心理と統計に関しては、バックテストの「期間」「銘柄」が違っても、有効性は変わらないはずです。

ですので、可能な限り数年以上の長い期間で、複数の銘柄(通貨ペアなど)で検証する必要があります。

その上で、有効性が保てていることで、はじめて優秀なトレード手法が作られていくわけです。

ロジック開発の第3段階~再考~

第2段階を経て合格点を見込めるトレード手法に対し、さらにパフォーマンスを高めていく作業がこの第3段階になります。

先ほど説明した第2段階の時点で、

エントリー
利確
損切り

に関しての条件はクリアしているはずなので、この第3段階では変更しません。

ここでは、勝率が下がる特定のパターンがあれば、そのパターンを避けるルールを作ります。

私はこのようなルールを『回避ルール』と呼んでいました。

この回避ルールは、極めて勝率が下がってしまうエントリーのパターンを見つけ出し、その特定パターンになったら、エントリー条件が成立していようとも、強制的にエントリーを回避するというルールになります。

この回避ルールによって、負けトレードの数を大きく減らせるため、必然的に勝率を高める事ができるわけです。

結果として、回避ルールの設定によって利益率そのものが向上していきます。

このように、第2段階を経たロジックが大きく成績の飛躍が可能なため、私自身はこの第3段階を非常に重要視していました。

ロジック開発の第4段階~再検証~

第3段階にて再考したものを踏まえ、再び第2段階とまったく同じ検証を行い、パフォーマンスがどれだけ向上するかを見る作業が、この第4段階になります。

よほどの事がない限り、第3段階の回避ルールによって、基本的に勝率は大きく高まるはずです。

ですが、回避ルールの導入により、勝ちトレードも大きく減らしてしまえば、意味がありません。

そのため、回避ルールの影響で本当に利益率が向上しているかを確認する必要があるわけです。

その際、第2段階のバックテストとまったく同じ検証を行うことで、回避ルールによるロジックの向上を検証していく流れになります。

ロジック開発の第5段階~試運転~

この最後の第5段階は、いわゆるフォワードテストという、実際の相場でもロジックが通用するかのテストを行います。

第1段階~第4段階を経たロジック(トレード手法)は、少なくともバックテストにおいて、

・複数の銘柄(通貨ペアなど)による検証
・特定の年度だけではない長期間の検証

を経ているため、基本的に有効性は問題ありません。

ただ、止まっている過去のチャートによるバックテストでは良い成績が出せても、いざ資金を入れてリアルトレードになると、バックテストのような好成績が出なくなる可能性があるので注意が必要です。

そんな要因の筆頭としては、

・スプレッドやスリッページが急に広がる
・トレードの実践が困難

ということが挙げられます。

どうしてもスプレッドやスリッページに関しては避けることができないため、これは仕方ありません。

ただ、2点目のトレードの実践そのものが困難というのは、改善しなければならないポイントです。

まず「実践が困難」というのは、テクニカル指標をいくつも使うことで、売買の判断に時間が掛かり、エントリーや決済に間に合わないなどが例になります。

この例の場合、バックテストのような止まっているチャートならば、ゆっくり時間を掛けて売買の判断ができる上に、そもそもチャートが動いていないのでエントリーや決済に間に合わないかどうかは分かりません。

そこで、バックテストと同じように、フォワードテストでも実践可能かどうかを検証していくわけです。

いくら第4段階までのバックテストでの成績が良くても、実際の相場によるリアルトレードで実践できないようなトレード手法では何の意味もありません。

いわゆる机上の空論というヤツです。

そのような事態を防ぐためにも、フォワードテストが必要不可欠となります。

その上で、このフォワードテストは、実際の相場で行う事を推奨していました。

デモトレードでテストをするトレーダーが少なくありませんが、デモトレードは本番環境と異なる点も多く、フォワードテストととして十分な検証ができないからです。

この辺りの詳しい解説は、下記の記事で掘り下げていましたので、あわせてご覧になってみてください。

>デイトレの練習にデモトレードは不要な理由と、代替案の考察。

そんな本番環境でのフォワードテストにおける資金量は、万が一にも全損しても許容をできるくらいで問題ありません。

仮に少額だとしても、利益率で見れば、バックテストとの比較が十分に可能だからです。

その上で、第4段階のバックテストとほぼ同じくらいの利益率が出れば、トレード手法として合格になります。

総括。勝てるトレード手法、ロジックやルールの作成方法。

本記事では、以下の5段階によって、有効な勝てるトレード手法を作り上げる流れを解説してきました。

  • 第1段階 ~考案~
  • 第2段階 ~検証~
  • 第3段階 ~再考~
  • 第4段階 ~再検証~
  • 第5段階 ~試運転~

改めて振り返ると、それなりの「手間」「労力」が掛かる事がお分かり頂けると思います。

ただ、それだけの努力を経るからこそ、勝ち続けられる有効なトレード手法、ロジックが生まれるというわけです。

第5段階までクリアすれば、後は、資金量を増やして実際にトレードするだけで問題ありません。

その際には、

1.どんな時にもルールを守る事
2.1を絶対に忘れない事

を順守してください。

少なくとも、バックテストとフォワードテストで十分な成績が出せているので、資金量を増やしても手法のルールさえ順守すれば、必然的に良いパフォーマンスが出るはずです。

後は、継続していけば収入はグングンと増えていくので、トレードが楽しくなっていくと思います。

このブログでは、当記事で解説した「トレード手法の開発法」に沿って、すでに確立したデイトレ手法を記事内で解説していました。

10%前後の利益率を一度の取引で出せていて、そのエントリー場所から決済までチャートで図解しているので、ぜひ以下の記事から参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

デイトレの練習にデモトレードは不要な理由と、代替案の考察。

杉原です。

FXのデイトレードに限らず、自分の資金を使ってトレードを実際の相場で行う際、練習として事前にデモトレードを行うトレーダーは少なくありません。

大抵のFX業者ならば、いくら損しても痛手がない数百万単位の「仮想資金」を与えてくれるデモトレードが可能なので、本番環境の相場に向かう前に、

「まずは練習としてデモトレードから始める」

という方が割と多いようです。

ですが、私としてはデモトレードは反対派で、むしろ「デモトレードはしない方が良い」と考えています。

(実際に専業デイトレーダーになった今も、デモトレードに打ち込んだ事はありません。)

その明確な理由が、以下2点になります。

  • 1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから
  • 2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから

上記2つ共が、実際の相場で勝ち続ける事に対して「マイナス」に働くと考えているため、私はデモトレードをして来ませんでしたし、推奨もしていないわけです。

今回は、そんなデモトレードを推奨しない、

「むしろデモトレードはしない方が良い」

という掘り下げた理由と、本番の相場(リアルトレード)に向かう前に行う『デモトレードの代替案』まで解説していきたいと思います。

デモトレードがNGな理由1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから

デモトレードはFX業者側が仮想の資金を数百万単位で用意してくれ、その仮想資金を元手にトレードの疑似体験が行えます。

もちろん、練習用の仮想資金なので、勝っても利益は引き出せません。

また、いくら負けても、仮に資金が全部なくなっても、自分の大事な資金ではない「仮想の資金」なのでまったく問題ないため、

デモトレードでは緊張感を保ちにくい

というわけです。

緊張感の欠如が生む事態

このように、勝っても負けても、デモトレードでは緊張感が得られにくいという性質があります。

そのため、取り組んでいるトレード手法を忠実に実践せず、デモトレードの際に感覚でトレードをしてしまうトレーダーが少なくありません。

このようにデモトレード時にルールを無視した感覚によるトレードを行ってしまうと、常にポジションを持っていないと気が済まない、

通称、ポジポジ病

と呼ばれる悪い癖が付いてしまう可能性が高くなります。

要するにこのポジポジ病は、エントリーしなくても良い場面であるものの、ポジションを持っていたくて仕方がなくなり、ついつい感覚によってロングやショートでエントリーしてしまうわけです。

そして、そのような感覚のみで行うトレードは、検証をしていない未知のトレードであり、それはもはやギャンブルと言っても過言ではありません。

それが癖になってしまい、デモトレードから実際のリアルトレードに移った際に、ギャンブルと同等のトレードをやりがちになるわけです。

そんなギャンブルのようなトレードでは、勝つ時もありますが、長く続けてしまうほどに、どうしても負けが増え、徐々に資金を減らしてしまいます。

そんなポジポジ病によって資金溶かすトレーダーは、決して少なくありません。

では、ポジポジ病になってしまう元々の原因は何でしょうかー

結局のところ、ポジポジ病の原因は、自分の大事な資金ではない緊張感がないデモトレードによる悪い癖、ではないかと思います。

おそらく、

「ここでエントリーをしたら、損をするかもしれない」

というような緊張感を常に持っていれば、ポジポジ病にはなりにくいはずです。

ですが、自分の資金ではないデモトレードの仮想資金では、いくら無理矢理に緊張感を持とうと意識しても、「自分の資金ではない」という事実は変わりません。

だからこそ、多くのトレーダーがデモトレードによってポジポジ病を発症してしまい、実際の相場でも、感覚のみを頼りにしたギャンブルなトレードをしてしまう傾向にあります。

結果、多くのトレーダーが資金を溶かし、ポジポジ病によって勝てないトレーダーが続出するわけです。

リアルトレードになると緊張することによる弊害

また、練習のデモトレード時に緊張感のないトレードを繰り返す事で、リアルトレード時になると非常に緊張してしまう可能性があります。

そして、いざ本番環境のトレードを行う際に、極度の緊張感によって、本来の手法とおりにトレードできないというケースも少なくありません。

取り組んでいるトレード手法で本来ならまだ利確せずに利幅を伸ばす場面であるものの、

「自分の大切な資金が減ったら困る」

という不安な心理から、手法のルール以外の利確をしてしまうパターンがあります。

ビビってすぐに利確してしまう、いわゆる『チキン利食い』というヤツです。

そもそもFXのデイトレードに限らず、トレードはトータルの利益額と損失額を合算した上で、月単位などで見た最終的に残る金額が収益となります。

【実践者の実績や生の声】

そのため、例に挙げたチキン利食いを繰り返してしまうと、トータルの利益額がどんどん少なくなるため、月間の収益で見ると非常に低いものに成り得るわけです。

場合によっては、チキン利食いをしてしまう数が多ければ、最終的な収益がマイナスになる可能性も十分に有り得ます。

加えて、リアルトレードに移行したばかりのトレーダーの中には、手法どおりならばエントリーすべき場面でも、極度の緊張によりエントリーができずにチャンスを見逃してしまうという人も多くおられるようです。

もちろん、その見逃したトレードが「負けトレード」ならばラッキーかもしれません。

ただ、同時に「勝ちトレード」も見逃す事に変わりはないため、損失が減る分、同じく利益も減ってしまい、最終的な収益に悪影響となるわけです。

以上、デモトレードにはない本番環境のリアルトレードでの「極度の緊張」によって、最終的に収益が良くない形になってしまう、という流れについて解説いたしました。

デモトレードがNGな理由2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから

資金が仮想である以外にも、

・スプレッド
・スリッページ

リアルトレードとは異なる場合が多々あるため、練習として行うデモトレードで手法とおりにトレードして上手くいっても、本番環境のリアルトレードでは思ったほど利益が出ない可能性もあります。

具体的には、リアルトレードはデモトレードとは違い、スプレッド、スリッページがともに突如として広がる事があるため、「不利」な状況でエントリーしてしまう場合があるからです。

たとえば、

ロングなら思ったよりも高い価格で注文が通ってしまう
ショートなら思ったよりも低い価格で注文が通ってしまう

という可能性があることになります。

もちろん、このような事態は、特に頻発するわけではありません。

ですが、長くトレードを続けていくのであれば、「スプレッド」「スリッページ」の拡大に遭遇する数は普通に増えていきます。

そのため、手法とおりにデモトレードを行ったとしても、リアルトレードでは成績が下がってしまうことが十分に有り得るわけです。

デモトレードの代替案

ここまでは、デモトレードを推奨しない理由、デモトレードの弊害として、下記の2点を解説してきました。

  • 緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくい
  • 実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向がある

では、実際に大事な自己資金を掛けて行うリアルトレードの前には、デモトレードの代わりに何をすれば良いのかという「代替案」について解説したいと思います。

代替案は、

・緊張感がある事
・実際の相場環境と同じにする事

という要素が重要です。

そこで私が練習として実際にやってきた事でもあり、推奨したい練習方法は、『なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う』という方法になります。

仮に「なくなっても良い資金がない」という場合は、最低ロット数によるトレードでも問題ありません。

この方法ならば適度な「緊張感」を味わえますし、万が一にも手法が上手くいかなかったり、自身のミスがあり損失が膨らんだとしても、なくなっても良い資金ならば特に痛手はないと考えられるからです。

もちろん、「負けて悔しい」などの精神的な痛手はあるかもしれません。

ただ、その悔しさが真剣さに繋がり、感覚のみで行うポジポジ病のような「ギャンブルトレード」を防ぐ『予防』に繋がると私は思います。

また、デモトレードではなく、本番環境のリアルトレードなので、この練習法ならばスプレッドやスリッページも特に変わりはありません。

よって、資金の大きさによって利益は左右されるものの、「利益率=利益/資金」の成績は練習も本番もまったく同じになるはずです。

ですので、この方法による練習ならば、手法の有効性を高い精度で確かめられるようになります。

また、この練習法の良い点として、負けたくない緊張感だけではなく、勝てばそれなりの利益が手に入るというモチベーション向上のメリットも見逃せません。

実際に勝った分の利益を毎回引き出して保管しておき、いざ本腰を入れて資金を入金する際の追加資金にする事もできます。

もちろん、練習で得た利益でご自身へのご褒美を購入するなどでも問題ありません。

要するに、負けたくない緊張感だけではない、勝った分の利益を得られるというポジティブな面があることで、練習とは言えども、より真剣にトレードに取り組めるようになるわけです。

そうした理由があるからこそ、本番前の練習としては、デモトレードではなく『なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う』という練習法を推奨していました。

まとめ~デイトレの練習にデモトレードは不要な理由と代替案。~

本記事のまとめです。

まず、デモトレードが良くない理由、弊害として、下記の2点を解説しました。

  • 1.緊張感がないため、取り組んでいるFXのデイトレ手法が身に付きにくいから
  • 2.実際の相場とは環境が異なるため、リアルトレードでは上手くいかなくなる傾向があるから

上記2点が、結果として本番環境のリアルトレード時における収益のマイナスに繋がる可能性が高いからこそ、デモトレードは「非推奨」としていたわけです。

その上で、そんなデモトレードに代わるトレードの練習法としては、

なくなっても許容できる資金でリアルトレードを行う

という方法を解説して推奨いたしました。

この方法ならば、前述したデモトレードの欠点である、

・緊張感がない事
・実際の相場と環境が異なる事

という2点を克服できます。

また、デモトレードでの利益とは異なり、この練習法で勝った分の利益はすべて自分のものになるという

精神面でのモチベーション向上

にも繋がり、それがよりトレードの練習に真剣さを生み、「ポジポジ病」の発症も予防ができるわけです。

このブログでは、10%前後の利益率をトレード1回で出しているデイトレ手法を、記事の中で解説していました。

エントリーから決済まで実際のチャートで図解しているので、ぜひ以下の記事から参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

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デイトレードの「リスク」「デメリット」とそれらを解決する方法

杉原です。

今回は、デイトレードの「リスク」「デメリット」についての解説記事になります。

以前の記事では、デイトレの魅力(メリット)について以下の5つを解説しました。

  • 稼げる金額が青天井
  • 短期間での脱サラが可能
  • 廃れないビジネスモデル
  • 学習や準備に必要な時間が短い
  • 収益の現金化が早い

そんなデイトレの魅力・メリットに関しての記事は下記になります。

>至高の在宅ワーク。デイトレードの魅力、メリットを解説。

FXのデイトレードには上記のような大きな魅力・メリットがあるものの、その反対に「リスク」「デメリット」も存在します。

その上で、そんなリスクやデメリットをできる限り抑える事で、デイトレのメリットである上記5つの恩恵を最大限に受ける事が可能です。

逆に言えば、そんな「欠点」を解決しない限り、FXのデイトレードでの成功はなかなか達成し得ません。

そこで今回は、そんなデイトレの欠点についていくつか説明した上で、それぞれの『解決策』を解説していく次第です。

単純に、

「こういうリスクがあります」
「こんなデメリットがあるので注意しましょう」

という紹介レベルの内容ではなく、解決策まで掘り下げていくので、FXのデイトレードでの稼ぎを伸ばし成功を志したいという場合、本記事は非常に有益な内容になると思います。

早速いってみましょう。

デイトレの「リスク」「デメリット」と、それらの解決策とは

私が考えるFXのデイトレードにおけるリスクやデメリット、いわゆる欠点は下記の2つです。

  • 損失を被る可能性がある
  • 実践の時間確保が必要

それでは上記2つを掘り下げていき、さらに、それぞれの解決策もあわせて解説していきたいと思います。

デイトレの「リスク」「デメリット」1.損失を被る可能性がある

FXのデイトレードは、小さな労力でも資金量を増やすだけで、得られる稼ぎを劇的に高めていくことが可能です。

ですが、逆に損失になる可能性も当然ながら0ではありません。

利益確定、いわゆる利確によって勝てるトレードもあれば、「損切り」によって負けるトレードもあるということです。

まず挙げられるリスクやデメリットと言えば、この「稼げる反面、損失を受ける可能性もある」という点が筆頭になります。

100%の確率で勝てるということは基本的に有り得ないわけですから、どんなトレーダーでも、

「一度も損切りした事がない」

という人は、おそらく存在しません。

だからこそ、いかにして損失の被害を最小限に食い止めるかが、FXのデイトレードで成功する鍵と言えるのではないかと思います。

では、そんな損失に関する対応策、解決策について見ていきましょう。

損失に対する解決策

実際のところ、物理的に損失を「0」にすることはできません。

勝率100%の手法は有り得ないため、基本的にどんなトレーダーでも「損切り」を行う事は必然だからです。

ですので、いかにして「損失」よりも合計の「利益」を多くするかが、FXのデイトレードで成功するポイントになります。

【実践者の実績や生の声】

その上で、どうすればトータルで見て、損失よりも利益の方が多くなるか―

そして、その利益の方を損失よりも多くするか、という事こそが、「損失に対する解決策」にほかなりません。

つまり、損切りのような「一時的な損失」は受け入れた上で、損切り以外の利確で得られる利益の合計を損切り額の合計よりも大きく伸ばす事が解決策だということです。

具体的には、損失は回避不可能であるため、

・トータルの利益額をより高める
・トータルの損失額をより抑える

という事を満たす「有効なFXのデイトレード手法」を身に付ける以外に解決策はないということになります。

そんな「有効」なFXのデイトレ手法とは、自身で構築するにしても、第三者のものを手に入れるにしても、

『バックテストにおいて過去すべての時間で等しく有効である事』

という条件を満たさなければなりません。

なぜなら、「わずかな期間」だけでしか通用しない手法では、いずれは負けが続き、合計の利益額よりも損失額の方が上回ってしまうからです。

ですので、半永久的に有効なFXのデイトレード手法の必要があることになります。

ただ、今挙げた「半永久的に」という要素は、あくまでも「最低限」のデイトレード手法における条件でしかありません。

損切りによる「一時的」な損失を完全に帳消しにし、より大きく稼ぐべく、

・トータルの利益額をより高める
・トータルの損失額をより抑える

という事を実現する手法としては、下記のような4つの原則を満たす必要があります。

  • 1.取引量が十分にあるすべての銘柄に等しく有効である事
  • 2.バックテストにおいて過去すべての時間で等しく有効である事
  • 3.フォワードテストでもバックテストと等しく有効である事
  • 4.その手法の実践が十分に可能である事

上記4原則の内、2つ目に挙げている原則は、先ほど触れた「半永久的に」というものと同じ意味ですが、そのほか3つもあわせて満たす必要があるわけです。

そんな上記の4原則を満たすほど、より損失額を抑えて利益額を大きくすることが可能な手法となります。

具体的には、下記の記事で深く掘り下げて解説していましたので、あわせてお読みになってみてください。

>専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。

デイトレの「リスク」「デメリット」2.実践の時間確保が必要

2つ目に挙げるFXのデイトレードに存在する「リスク」「デメリット」は、『物理的に時間の拘束がある事』です。

基本的にFXのデイトレは1日の中で完結するトレードスタイルで、実践にあたり、時間確保が欠かせません。

自分が病気で寝込んだり、倒れたりした事で、FXのデイトレ実践の時間確保ができなければ稼ぎは止まってしまいます。

もちろん、冒頭で紹介したように、

稼げる金額が青天井
短期間での脱サラが可能
廃れないビジネスモデル
学習や準備に必要な時間が短い
収益の現金化が早い

など、大きな魅力がある事は確かです。

ただ、そんな「この上ない魅力」がある反面、FXのデイトレは自身が何らかの事情で実践時間を取れなければ、稼ぎが止まる事は避けられません。

ゆえに、FXのデイトレードは悪く言えば「自転車操業」なわけです。

以上のように、FXのデイトレードを実践する時間の拘束が不可避という点が「リスク」「デメリット」としてあります。

時間的拘束に対する解決策

では、そんな時間的な拘束の対応策、解決策について見ていきましょう。

考えられる解決策は下記の2つになります。

  • 1.EAを使ったシステムトレードを行う
  • 2.デイトレードの実践時間を短時間に限定する

1つ目はEA(自動売買ツール)を使って、トレードを自動化する『システムトレード』を行うことです。

EAによるトレードの自動化による解決

このシステムトレードは、エントリーから決済(利確または損切り)といった売買の注文を、すべてEA側がやってくれるため、トレーダー側の時間拘束は文字とおり「0」になります。

病気で入院しようが、EAが代わりにトレードを続けてくれるというわけです。

ですので、この部分だけ見れば、「EAで問題解決」と感じられるかもしれません。

また、時間の拘束がなくなるだけではなく、EAは稼働させるだけで良いためトレードの知識さえ不要なので、EAの人気は凄まじいものがあり、多くのEAが販売、または無料配布されています。

しかし、継続して勝ち続けられているEAは、残念ながら「ほぼ皆無」と言っても過言ではありません。

つまり、EAによるシステムトレードで時間拘束の「リスク」を解決しようとすれば、しっかり厳選してEAを選ばないと、そもそもトレードで利益を得るどころが、どんどん資金を失ってしまう事に繋がってしまいます。

勝ち続けることがデイトレードの目的であるものの、時間の拘束から解放されるからと言ってEAを使うことで資金を失ってしまえば、何の意味もありません。

よって、EAを使う場合には、慎重に考えた上で決断することを推奨していました。

FXのデイトレ実践時間の短時間化による解決

前述のとおり私はEAを否定的に見ており、自身が確立しているFXのデイトレ手法は、自分自身の手で行っています。

そのため、どうしても時間的な拘束が発生していることは否定できません。

しかし、実践の時間を限りなく短くすることで、時間拘束という「リスク」「デメリット」を最小限に抑え込んでいました。

特に日本で日中に働いている場合、具体的には、21時頃~翌2時頃までの極めて短い時間が有効となります。

FXをはじめ相場市場は、株式などを除けば基本的に24時間トレードが可能なものの、いわゆる「ニューヨーク時間」が値動きの活発さが最高潮になって、大きな収益に繋がるからです。

また、1日あたりで目標としている利益率を達成した場合、その時点でその日はFXのデイトレを終了する事も普通にあります。

【実践者の実績や生の声】

21時過ぎに始め、早ければ22時頃には、FXのデイトレ自体を終わりにしてパソコンを閉じていました。

実質1~2時間程度の拘束時間のみです。

もちろん、これは早い時の例なので、逆に5時間ほどトレードを続ける事もあります。

ですが、

・そもそもニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)で時間を限定
・1日の目標を達成したら、その時点で終了

という事をルールにしていることで、FXのデイトレードで避けられない「時間的な拘束」を最小限にまで抑え込んでいたわけです。

以上が、実際に私が行っている時間拘束に対する最善の解決策となります。

私がニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)に限定している理由としては、

最も参加トレーダーが多い時間帯であり値動きが大きい

ということにより、取れる利幅が大きい点にあります。

東京時間(9時~)やロンドン時間(16時頃~)よりも、このニューヨーク時間は群を抜いて値動きが大きく利幅が取りやすいだけではなく、チャンスも多い事からデイトレの実践時間に選んでいるわけです。

そのような理由があるため、時間を最小限に限定するとしたら、私としてはニューヨーク時間を推奨していました。

まとめ。デイトレードの「リスク」「デメリット」とそれらを解決する方法。

本記事では、FXのデイトレードに存在するリスクやデメリットを挙げ、それらの解決策を解説してきました。

以下が、そんな本記事のまとめになります。

●1.損失を被る可能性がある

→「一時的」な損失は避けられないため、損失額よりも利益額をトータルで大きくすれば良い。

→その上で、「わずかな期間のみ」でしか通用しない手法は、いずれ損失額の方が利益額よりも上回ってしまうため、「半永久的」に有効なFXのデイトレード手法を身に付けるべき。

(参考記事:専業で勝ち続けるデイトレード手法の特徴とテクニカル分析の四大原則。


●2.実践の時間確保が必要

→EAによるシステムトレードならば、FXのデイトレ自体を「自動化」できるため、物理的な時間拘束は文字とおり「0」になる

→ただし、EAで勝ち続ける事はほぼ不可能に近いため、時間拘束がなくなったとしても、負け続ける事により資金もなくなってしまう恐れがあるので利用は慎重に

→夜中しかトレードができない場合、ニューヨーク時間(21時頃~翌2時頃)に時間を限定した上で、1日の目標利益率を達成した時点でトレードを終了することで、時間拘束を最小限に抑え込める

本記事の内容が、今後、あなたのトレードにお役立てできれば幸いです。

関連記事として、以下の記事を用意していましたので、あわせてお読みになってみてください。

>目指すは専業。デイトレードのコツや上達法の4選を解説。

>専業デイトレーダーに最低でも必要な資金を「7つの月収別」で解説

>本当にポンド円?デイトレに適したFX通貨ぺアの特徴と上位6つを紹介

杉原。

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