「テクニカル分析」の記事一覧(5 / 6ページ目)

海外FX業者ごとにMT4のチャートに誤差がある原因と対応策

杉原です。

メルマガの読者さんや教材購入者の方々から、

「なぜ、海外FX業者のMT4で、チャートのローソク足に違いがあるのですか?」

という内容の質問を数多く頂くことがありました。

実際に有名どころの『XM』や私が一番に推奨している『Exness』に限らず、どのFX業者でもローソク足の値に「誤差」があります。

そんな誤差がローソク足の形状に差を生み出し、プライスアクションを使う場合に精度を下げてしまう可能性は避けられません。

そこで当記事では、各FX業者のMT4でのチャート誤差が発生する原因と、対応策について解説していきます。

なぜFX業者のMT4チャートで誤差があるのか

そもそもMT4は各業者が自社のサーバーを使って独自にローソク足の値を算出しているため、どうしても各社のサーバーが持つ処理速度などによって誤差が各社ごとに避けられません。

例えば、海外FX業者で言えば先ほど挙げた『XM』『Exness』の2社だけではなく、他の業者でも同様です。

その上で、誤差が生じやすい状況というのは、サーバーの処理に多大な負担が発生する出来高(注文量)が大きく増える時間帯になります。

特に、どのFX業者も突発的に注文量が増えるのは、

・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
・長期トレード

など、さまざまなタイプのトレーダーたちが注目する22時丁度などの1時間足が完成した直後です。

また、そんな1時間足の中でも、夏時間と冬時間で異なるものの、4時間足が完成する時間帯も同様に注文量が劇的に増えやすい傾向にあります。(週明けの早朝も同様)

【補足】

夏時間の場合は『6時-10時-14時-18時-22時-2時』が4時間足が完成する時間帯

そんな注文量が突如として増加することにより、各社のサーバーに負担が大きくかかってしまうため、それが処理速度に影響し、各社のMT4上におけるチャートに誤差が生じてしまうわけです。

以上が、各FX業者のMT4でチャートの誤差が生まれる原理になります。

FX業者ごとのチャート誤差への対応策

そんな誤差に振り回されないための対策の一環として、チャートの監視に関してはMT4よりも「トレーディングビュー(TradingView)」を推奨していました。

トレーディングビュー(TradingView)の公式サイトはこちら

トレーディングビューのイメージ図

トレーディングビューは、各通貨ペアにおける、OANDAのチャートが非常に精度が高い傾向にあります。

下図のように、トレーディングビューで通貨ペア(GBPJPY)と打ち込み、「OANDA」と記されているものを選択するのが、ポンド円におけるOANDAのチャートを表示する方法です。

トレーディングビューでOANDAのチャートを選択(ポンド円)

実際、私自身さまざまなチャートソフトを見てきましたが、トレーディングビューにおけるOANDAのチャートが現状、最も信頼できるというところです。

重複点テクニカルではピンバー以外のプライスアクションは特に気にする必要がありませんが、その辺りもMT4よりもトレーディングビューの方が安心できるというのが率直な印象となります。

個人的には、チャートの拡大と縮小がマウスのホイールでできる点もトレーディングビューの気に入っているところで、上記の点も含めてトレードをする際には、

・トレーディングビューでチャートの監視(ラインの生成も含む)
・MT4で発注

という形を取っていました。

まとめ

各FX業者ごとにチャートに誤差が生じるのは、各社のサーバーにおける処理速度による違いが原因という解説でした。

その上で、特に誤差が起きやすいのは、短期~中長期を含む多くのトレーダーたちが注目する「1時間足」「4時間足」です。

そんなFX業者ごとに発生が避けられないMT4のチャート誤差は、精度の高いトレーディングビュー(TradingView)におけるOANDAチャートが高い精度となっているため推奨となります。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

宜しければ、他の関連記事もあわせてお読みになってみてください。

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>少額でも資産を増やせる、聖杯に近いデイトレード手法の条件。

なぜポンド円はテクニカルが効きやすいのか?

杉原です。

「ポンド円は合成通貨だからテクニカルが効きにくい?」

このような考えを持ち、FXでポンド円の取引を避け、扱う通貨ペアをドル円やユーロドルに限定しているトレーダーも少なくありません。

もし本当にポンド円にテクニカルが効きにくい場合、単純に勝率の低下から得られる利益が少なくなるので、取引を避けることは正しい判断だと思います。

ただ、実際に私はポンド円をデイトレで扱っていますが、特にテクニカルが効きにくい印象はありませんでした。

むしろ、逆に効きやすいと感じています。

そのため、私としてはポンド円を避けているトレーダーには、積極的に扱って欲しいと思うほどです。

そこで当記事では、

「ポンド円にテクニカルが効きやすいと考えられる根拠」

に加えて注意すべき、実際のトレード経験から導いた、

「ポンド円のテクニカルが効きにくくなる特定の条件」

もあわせて解説させて頂きます。

ポンド円にテクニカルが効きやすいと考えられる根拠

実際に私は、ポンド円を含めた以下の通貨ペアを扱って、同じデイトレ手法を取り組んでいます。

  • ドル円(USD/JPY)
  • ユーロドル(EUR/USD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • ユーロオージー(EURAUD)

その上で、ポンド円だけ勝率が低下することは、実際の相場はもちろん、過去10年以上のバックテストでも特にありませんでした。

それどころか、冒頭で触れたように「ポンド円はテクニカルが効きやすい」と感じるほど、ほかの通貨ペアと比べても、むしろ勝率は高い方です。

その根拠としては、投機=トレード目的でポンド円を扱うトレーダーが多いことだと私は思います。

実際「ポン専」というポンドのみを専門に扱っているトレーダーもいるほどです。

ポンドドルは夕方以降のロンドン時間からしか値動きが起こらないものの、ポンド円は9時から始まる東京時間から深夜のニューヨーク時間まで動くためトレードのチャンスが多いからこそ、多くのトレーダーに扱われています。

そんなポンド円の価格=レートは、

ドル円
ポンドドル

を合成したものであることは間違いありません。

だからこそ円安相場であれば、ドル円に影響されるようにポンド円も上昇することは普通にあります。

ただ、先ほど少し触れたように、ポンド円を投機目的でガンガン扱うトレーダーは少なくありません。

そのため、ドル円またはポンドドルが主導となってポンド円が動くだけではなく、投機目的のトレーダーたちによる注文により、ポンド円が独自に動くことも多々あるわけです。

その上で、投機はデイトレードやスキャルピングのような短期トレードなので、ファンダメンタルズ分析ではなく、多くのトレーダーはテクニカル分析による値動き分析を行って取引しています。

その結果、ポンド円は単なる合成通貨というだけではなく、テクニカル分析による投機目的で大勢のトレーダーから取引されているからこそ、テクニカルが効きやすい状況になっているのだと私は推測していたわけです。

以下、実際にテクニカルが効いているポンド円のチャート図を、いくつか紹介させて頂きます。

●トレンドラインが効いているポンド円
トレンドラインが効いているポンド円

●チャネルラインが効いているポンド円
チャネルラインが効いているポンド円

●水平ラインが効いているポンド円
水平ラインが効いているポンド円

【注意】ポンド円のテクニカルが効きにくくなる特定の条件

合成通貨ペアでありながらも「ポンド円はテクニカルが効きやすい」という解説をさせて頂きましたが、その効き目が弱まる特定の条件があるので説明していきます。

経済指標が発表される前後の時間帯

まずは重要な経済指標が発表される前後です。

発表がある指標の内容によっては、ファンダメンタルズが主導となり、大きな値動きが発生します。

そのため、重要度の高い経済指標が発表された直後は、単純にテクニカルが効きにくくなるわけです。

また、そんな大きな値動きを事前に避ける多くのトレーダーたちは、経済指標が発表される時間の前には取引を行いません。

取引するトレーダーの数が少なくなるほど、統計であるテクニカル分析の「信ぴょう性」は低くなってしまいます。

よって、結果的に発表後だけではなく、発表される直前も同様にテクニカルの効き目が弱くなるということです。

ポンド円の場合、特にイギリスと日本の経済指標にはご注意ください。

イギリスの経済指標は、それほど重要度が高くなくとも、ポンドドルやポンド円に大きな影響を与える傾向にあります。

「どの経済指標に注意すれば良いか」という指標における重要度の高さは、下記の記事で解説していますので、あわせてご覧になってみてください。

>勝つためのデイトレードにおける「経済指標」の有効な活用方法

また、ポンド円はイギリス/日本の経済指標だけではなく、アメリカの指標にもご注意ください。

アメリカの経済指標はドル円に大きな影響を与えるため、そのドル円に連動してポンド円にも影響が及ぶ可能性があるからです。

以上から、最低限、

・イギリス
・日本
・アメリカ

の経済指標には注意を払うことを推奨していました。

災害や政治要因

突発的に発生する大きな災害や、政治などが関わるニュースは、テクニカルにまったく関係なく大きな値動きになります。

特に、イギリスにおける重要な役職の人物が、急に辞職するなどの報道が出た際は要注意です。

報道の直後だけではなく、数時間、場合によっては数日間ほど影響が出ることで、しばらくポンド円にテクニカルが効きにくい状況が続くかもしれません。

その際の特徴としては、普段以上の大きな値動きに加え、一方的な上げまたは下げになります。

そのような状況は、ポンド円にテクニカルが効きにくい相場になるため、取引を避けることが賢明です。

参加トレーダーが極端に少ない時間帯

早朝のような、参加トレーダーが極めて少数になる時間帯も、ポンド円のテクニカルが効きにくくなります。

そもそもテクニカル分析は<「統計」が基盤となる分析法です。

そのため、人数の少ないアンケートに信ぴょう性がないのと同様に、トレーダーの人数が少ない状況でのテクニカル分析も信ぴょう性がありません。

FXは24時間トレードができるものの「深夜3時頃~翌9時前」までは、取引するトレーダーの数が極端に減少するので、この時間帯のポンド円はテクニカルが効きにくくなると想定し、トレードを避ける方が賢明です。

まとめ:ポンド円はテクニカルが効きやすい?

以上、この記事ではポンド円はテクニカルが効きやすい根拠として「テクニカル分析が主体となる短期トレード(投機)目的で多くのトレーダーに取引されているから」という推論をいたしました。

ただ、後半に挙げた、ポンド円にテクニカルが効きにくくなる場面として、

・関連する重要な経済指標の発表前後
・災害や政治的な要因
・深夜3時頃~翌9時前までの参加トレーダーが少ない時間帯

もありますのでご注意ください。

そんなポンド円ですが、

・テクニカルの効きやすさ
・値動きの大きさ

この2つが合わさり、トレード手法によっては、下図のように一度のトレードでも2桁台を充分に超える利益率を出すことも不可能ではありません。

ポンド円の利益率(トレンドラインのブレイク手法

このトレンドラインのブレイク手法は、

・短期トレーダーと中長期トレーダー
・逆張り派と順張り派

それぞれが同じトレンド方向になるロジックでありつつ、トレンドラインを「引かないトレーダー」からも同じ方向性が意識されやすいチャートパターンに特化していました。

そのため、大勢のトレーダーと同じ方向にエントリーができるので、極めて高い精度となり「含み損」「損切り幅」を最小限に抑え込めて、低いリスクのままロットを上げて利益率を向上させていたデイトレ手法になります。

下記の記事では、このトレンドラインのブレイク手法について、エントリーから利確・損切り、ロットの設定まで実際の事例を使って図解していますので、ぜひご覧になってみてください。

>トレンドラインのブレイク手法のエントリーから決済までの図解

このトレンドラインのブレイク手法は、ポンド円はもちろん、他のどんな銘柄にも変わらず通用するデイトレ手法なので、複数の銘柄を扱って、1日で数十%の利益率を出せる日もあります。

その辺りの収益事例も掲載しているので、ぜひ上記のリンクからトレンドラインのブレイク手法をまとめた記事の方をご覧頂ければ幸いです。

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>FXのデイトレードにファンダメンタルズ分析は不要だという理由

勝率アップ。FXのデイトレでテクニカル指標の「ダマシ」を防ぐ方法。

杉原です。

FXのデイトレードなどテクニカル分析を用いる指標には、指標が上手く機能しない「ダマシ」からは逃れられません。

そもそもテクニカル指標による分析が100%ということは有り得ないので仕方がないのですが、このダマシをいかに防げれば、勝率を大きく高める余地があります。

そこで当記事では、勝率を上げるべく、FXのデイトレードなどトレードにおけるテクニカル指標のダマシを防ぐ方法を解説していく次第です。

この記事で解説していくダマシの回避術は、実際に私が実践し相応の成果を上げているので、ご自身のトレード手法に取り入れることによって勝率の劇的な向上を見込める余地があると思います。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

多くのトレーダーが使用するパラメータを使うこと

移動平均線にしてもRSIにしても、多くのテクニカル指標(インジケーター)にはパラメータ(設定値)があります。

また、どの時間足に適用するかによっても、そのテクニカル指標を使ってのトレード判断が大きく異なることは間違いありません。

その上で、

・パラメータ(設定値)
・適用する時間足

が大多数のトレーダーとズレていれば、そのテクニカル指標の効き目が弱まってしまいます。

移動平均線を例にすれば、

・20本
・25本
・75本

などのパラメータが広く認知されており、逆に42本のような誰も設定しないような数値を頼りにしても、効き目が弱まり「ダマシ」に繋がりかねません。

このように、ダマシを回避する1つ目の手段としては、トレーダーに広く認識されているパラメータを使うことが挙げられます。

移動平均線の最適なパラメータに関しては、導かれる原理を踏まえて詳しく解説していますので、ぜひ下記の記事もあわせてお読みになってみてください。

>納得させます。FXのデイトレで移動平均線の最適な設定値(パラメータ)と原理/理屈とは。

複数のパラメータを使うこと

ここまで解説した「多くのトレーダーに広まっているパラメータを使う」ということに加え、複数のパラメータを利用して分析する方法も推奨していました。

要するに、1本の移動平均線のみではなく、3本の移動平均線でテクニカル分析を行うように、2つ以上のパラメータを導入するということです。

下図は、5本の移動平均線を表示して、5つのパラメータを使っているチャート例になります。

複数の移動平均線を表示しているチャート

実際のところ、すべてのトレーダーが同じパラメータを使うということは有り得ません。

そこで複数のパラメータを使っていき、可能な限り多くのトレーダーと同じパラメータになる確率を高めることができます。

もちろん、あまりに多くのパラメータを同時に使ってしまうと、テクニカル分析そのものが複雑になり過ぎることは間違いありません。

そのため、自身が判断できる適切な数に留めておくことが重要となります。

ただ、いずれにしても、1つのテクニカル指標を1つのパラメータのみで利用するよりも、複数のパラメータを使う方が精度が高まり勝率の向上に繋がっていく余地があるわけです。

パラメータの補足

パラメータを増やす際には、デイトレードのような短期トレードの場合であっても、中長期のパラメータも含めることを推奨していました。

仮に短期視点では「買い」の場面でも、中長期の視点で見た際に「売り」であれば、どうしても中長期の流れを見るトレーダーの方が多いため、相場全体が買いよりも「売り」に偏ることで大損に繋がる危険性があります。

そのため、短期視点のデイトレードであっても、中長期の流れには決して逆らわないように、ご注意ください。

複数のテクニカル指標を使うこと

3つ目のダマシ回避の方法としては「複数のテクニカル指標」を使って分析することです。

たとえば、移動平均線のみではなく、下記のように別のテクニカル指標も併用し、分析の精度を向上させるわけです。

  • RSI
  • ボリンジャーバンド
  • RCI
  • トレンドライン
  • 水平ライン
  • MACD
  • フィボナッチ
  • そのほか…

トレンド系やオシレーター系など、さまざまテクニカル指標が存在しています。

その中で、トレンド系の移動平均線などでトレンドを把握した上で、オシレーター系のRSIやRCIを併用し、

・押し目買い
・戻り売り

のタイミングを図り、上手く成功しているデイトレーダーも少なくありません。

ただ、ここで挙げた指標においてパラメーター(設定値)の組み合わせは無限に存在します。

そのため、最適な値を見つけることは、しっかり何年分ものバックテストを行う場合、数年どころか数十年かかっても見つかるかどうかは分かりません。

また、仮に見つかったとしても、気付けば無理に過去のチャートに適応させた、いわゆるカーブフィッティングと言われる、理に適っていないパラメーターになる危険があります。

そんなカーブフィッティングで見つけた手法は、どうしても過去のチャートにしか通用せず、実際の相場では通用しません。(売られているツールや手法の大抵がこのカーブフィッティングに陥っている傾向があります)

そのため、もしも、こういったパラメーターのある指標やインジケータを組み合わせる場合は、パラメーターの無いトレンドラインや水平線などの「ライン」が最も推奨です。

ラインを使ったデイトレ手法の図解は、以下の記事でエントリー場所も含め解説しているので、ぜひご覧になってみてください。(別のタブで記事が開きます)

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』のデイトレ手法の図解。

>トレンドラインとキリ番を使った聖杯に近いFXのデイトレード必勝法

プライスアクションを取り入れること

プライスアクションはローソク足の形状や組み合わせによる値動き分析を表し、

・ピンバー
・スパイクハイ/スパイクロー

などが有名なサインです。

ピンバー

スパイクハイ

スパイクロー

出典:https://fx-quicknavi.com/chart/price-action/

上記はプライスアクションの一部で、実際には数多くのローソク足パターンが存在しています。

特に英語のサイトや書籍でプライスアクションを重要視している傾向が強いので、大勢いる海外のトレーダーはプライスアクションを取り入れていることが多いようです。

そんなプライスアクションのサインを、テクニカル指標のサインとあわせて使うことにより、テクニカル分析の精度を高め、勝率を上げていくというのが4つ目のダマシ回避術になります。

ただ、先ほどもパラメータの際に触れたように中長期のFX相場全体にも注意する必要があります。

そこでプライスアクションに関しても、中長期の流れに逆らわないためにも、1時間足のような多くのトレーダーに意識される「上位足」も取り入れることを推奨していました。

総括:FXのデイトレでテクニカル分析のダマシを回避する方法

以上、FXのデイトレードでテクニカル指標におけるダマシを回避し、勝率を大きく高める方法として、

多くのトレーダーが使用するパラメータすること
複数のパラメータを使用すること
複数のテクニカル指標を使うこと
プライスアクションを取り入れること

を解説いたしました。

その上で、できる限りFX相場全体の流れ(中長期の流れ)に逆らわないよう、中長期のパラメータや時間足も取り入れるとよいです。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

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>それ、負けます。FXのデイトレでボリンジャーバンドの逆張りがNGな理由。

>決定版。デイトレの最適なバックテスト方法×必須のテスト項目。

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決定版。デイトレの最適なバックテスト方法×必須のテスト項目。

杉原です。

バックテストの方法に問題があったり、テスト項目に漏れがあれば、検証したトレード手法の成績に信ぴょう性がありません。

実際のFX相場でトレードした結果、バックテストの成績と大きく異なり、資金を減らしてしまう恐れがあります。

そこで当記事では、FXのデイトレードでバックテストのやり方に加え、必ず押さえておくべきチェック項目(テスト項目)を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

デイトレードのバックテスト方法

トレーディングビューのようなチャートソフトを使って「手動」でバックテストを行う場合、エントリーと決済の結果をエクセルなどの表計算に自分で入力していく必要があるので、割と手間がかかります。

対して、MT4でインジケーターを使ったりEAを使う場合には、バックテストを自動化し一瞬で終わらせることが可能です。

ただ、自動化の場合はインジケーターやEAありきの話になるため、ライントレードの場合にはあまり現実的ではありません。

実際、私自身が確立しているFXのデイトレ手法もインジケーターを使うわけではないので、チャートソフト(トレーディングビュー)を使った「手動」のバックテストを行っていました。

まずは、自身が検証したいFXのデイトレ手法によって、手動または自動化のいずれかでバックテストを行うかが見えてきます。

その上で、いずれの場合にも共通するバックテストの方法としては、

・期間を長くすること
・複数の通貨ペアで行うこと

という2点が重要なポイントにほかなりません。

期間を長くすること

まず大前提として、バックテストは本来、テクニカル分析のテスト/検証にほかなりません。

その上でテクニカル分析は、トレーダーたちによって生じた値動きの「統計」をもとに、今後の相場状況を予測していくものです。

単なる統計ではなく、トレーダーたちが自らの意思で注文を出していき、その結果として価格が変動するので、テクニカル分析の本質は「人間心理を踏まえた統計」になります。

そんな人間心理は不変的であり、いつの時代も大きな差はありません。

つまり、人間心理を踏まえた統計であるテクニカル分析は、いつの時代=どの年度でも、有効性が大きく変わることはないわけです。

視点を変えれば、どの年度でも、等しく有効性が変わらなければ、そのトレード手法はテクニカル分析の本質をとらえていないことを意味します。

そんなテクニカル分析の本質を押さえられていない手法であれば、一時的には勝てても、長期的に見れば徐々に有効性がなくなるため、資金を溶かし始めることは間違いありません。

以上から「バックテストにおいてテストの期間を長くし、どの年度でも有効性がある手法かどうかを検証しなければならない」ということが必要不可欠になります。

1,2年などの短期間ではなく、最低でも10年は検証期間を設けるべきです。

長い検証期間であるほど、あらゆる中長期のトレンドを網羅できるので、バックテスト結果の信ぴょう性が向上します。

そして、検証の信ぴょう性が高いほど、本番のFX相場で行うFXのデイトレードでもバックテストと同様の成績を上げやすくなるわけです。

複数の銘柄、通貨ペアで行うこと

先程お伝えしたように、バックテストに用いるテクニカル分析の本質は「人間心理を踏まえた統計」に他なりません。

そのため、いつの時期であっても有効性に変わりがないだけではなく、どの通貨ペアでも同じように勝てることが、テクニカル分析の本質を押さえた本当に有効なFXのデイトレ手法になるわけです。

なので、バックテストの検証期間を長くすることは当然とした上で、1つの銘柄(通貨ペア)だけの検証で終わってはいけません。

特にFXの通貨ペアであれば、各国のファンダメンタルズ要素により、特定の通貨ペアだけが有効な手法が生まれてしまう可能性もあります。

ポンドドル(GBP/USD)では10年分の検証で有効性が常にあったものの、同じ手法をドル円(USD/JPY)で試した際には、大きく異なる成績になってしまうことも考えらえるということです。

以上から、FXのバックテストにおいては、決して1つの通貨ペアだけでは検証せず複数の通貨ペアを対象に検証するようご注意ください。

最低でも、自身がトレード対象にしている通貨ペアは検証しておくべきです。

デイトレのバックテストで必須のテスト項目

ここまで説明したバックテストにおける最低限の方法論に加え、ここでは「バックテストで何を検証すればよいのか?」という、テスト項目に関して解説していきます。

まず、トレード手法を検証する上で、バックテストにおけるトレードごとの結果を出していくことが前提です。

その際、EAなどのバックテストで自動化する場合は、特に入力の必要がありません。

ただ、エクセルなど表計算ソフトにて手動で行う場合は、トレードごとのテスト結果を自分で入力する必要があります。

そんな入力項目は、最低限、下記のようなものを押さえるべきです。

  • 日付
  • エントリー時間
  • 決済時間
  • 獲得pips(利幅または損切り幅)
  • 含み損
  • 通貨ペア
  • 備考

これらは実際に私がエクセルでバックテストする際に入力している項目です。

「通貨ペア」に関しては、通貨ペアごとに検証する場合には必要ありません。

私の場合、エントリーのタイミングが通貨ペアごとに重なるかどうかのチェックも兼ねているので、あえて通貨ペアの項目も作っていました。

仮に、ドル円もポンド円もその日に利益が取れていても、エントリーのタイミングが重複していれば、どちらか一方の利益しか取れていないことになります。

私の場合、複数の通貨ペアでのデイトレを前提としていたため、このようなチェックも行っていたんです。

なので、基本的に複数の通貨ペアでの取引をしない場合には、特に必要のない項目かと思います。

以上のような最低限の入力項目を踏まえた上で、検証すべき点は以下になります。

  • 勝率
  • 平均リスクリワード(利幅と損切り幅)
  • 最大の損切り幅
  • 平均の含み損
  • 最大の含み損
  • 最大ドローダウン
  • ポジション保有時間

バックテストにおけるデイトレ手法の検証において、これらをチェックすることによって最適な「ロット数」の設定値が見えてきます。

ロット数を最適化することにより、利益率の向上を図れるからこそ、重要な項目になるわけです。

いくら勝率が高いことでロット数を引き上げても、含み損が大きければ、ロスカット水準に触れて強制ロスカットされてしまうかもしれません。

逆に、含み損が極めて小さいからと言ってロットを上げても、勝率があまりに低ければ、次第に資金が減って、最後には溶かしてしまう恐れもあります。

また、利幅と損切り幅のバランスであるリスクリワードも低ければ、勝率がそれなりに優秀であっても、ロットを上げた際に一度の負けで大きな損失を被る危険性も否めません。

そのほか、最大の損切り幅も同様に必要なチェックポイントになります。

以上から、

・勝率
・リスクリワード
・含み損
・最大の損切り幅

などが最適なロット数を設定するために必要不可欠なわけです。

最適なロットが決まったことで、検証したデイトレ手法の利益率をはじめて打ち出すことができます。

いわゆる「月利」「年利」のシミュレーションが可能になるということです。

まとめ:デイトレの最適なバックテスト方法と必須のテスト項目

以上、この記事ではFXのデイトレードで行うバックテストの方法として、

・1,2年ではなく長い期間で検証すること
・1つではなく複数の通貨ペアで検証すること

という2つのポイントを押さえることで、テクニカル分析の本質をとらえた有効なバックテストができると解説いたしました。

その上で、バックテストから正確な利益率を算出するためには、最適なロット数を導く必要があります。

だからこそ、ロット数をどこまで引き上げられるかを調べるために、勝率やリスクリワードはもちろん、多くのトレーダーが見逃している「含み損」もしっかりと検証すべきだということです。

この記事で解説したバックテストの方法で行った過去の検証で、10%前後の利益率を数分〜数十分で出せているデイトレ手法をブログ内で公開していました。

バックテストだけではなく現在進行系で高い利益率を維持できており、記事の中ではエントリーから決済までの図解をしているので、ぜひ以下の記事も併せてお読みになってみてください。

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【保存版】FXのデイトレで推奨する環境認識の方法と注意点

杉原です。

よくメルマガでいただく質問の中には「FXのデイトレードで環境認識を行うには具体的にどんな方法がよいですか?」という主旨のものが頻繁にあります。

実際のところ、環境認識が上手くいかずにFXのデイトレードでなかなか上手く勝ち続けられないデイトレーダーは少なくありません。

そこで当記事では、実際に成果を出しているFXのデイトレ手法における環境認識のノウハウを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもFXにおける環境認識とは

FXでの環境認識の定義的なものを、まずは簡潔に説明します。

率直に申し上げますと、FXの環境認識は「為替通貨全体の流れはどんな状況か」を把握(認識)することです。

FXのデイトレードでは5分足などの「下位足」を中心にチャートを見ていく傾向にあり、FX相場全体の把握が疎かになる危険性があります。

そこで、上位足やテクニカル指標を使って、FX相場の全体的な流れを把握していくことが環境認識になるわけです。

環境認識を怠ってしまうと、5分足などの短期的な視点ではロング(買い)が有効だと思いエントリーしても、全体的な流れを見ると売りが優勢で大きな逆行を食らう危険性があるので当記事の内容を少しでも参考にしてみてください。

FXのデイトレードで有効な環境認識の方法、事例

環境認識は前述したように「全体」の流れを把握することが大前提です。

そのため、相場全体の状況を理解できるテクニカル指標で環境認識を行うことが重要となります。

私の例を申し上げますと、

・キリ番(ラウンドナンバー)
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

といったテクニカル指標に加え「1時間足」も含めた環境認識を行っていました。

これらの判断材料をもとに、相場全体の流れを把握し、中長期の大きな流れに逆らうトレードは絶対に避けるようにするわけです。

「キリ番」や中長期の「水平ライン」「トレンドライン」「移動平均線」に反発が見られる際には、新たなトレンドの始点に成り得るため、その流れに逆らうエントリーは絶対に回避しています。

仮に、5分足など短期的な視点で見てロングで勝てそうな場面でも、中長期の下降トレンドライン付近で反発し、一時的に価格が下げているような状況であれば、中長期の流れが「売り(下落)」に傾き始める危険性があるからこそ、ロングは絶対的に回避すべきなわけです。

今はトレンドラインを例に挙げましたが、「キリ番」「水平ライン」「移動平均線」でも同様の考えで、中長期の流れに逆らわないように注意しています。

FXのデイトレで環境認識をする際の注意点

相場全体の流れを把握する環境認識を行う上で、絶対に押さえておかないと正しい環境認識ができず負けに繋がりかねない注意点が2点あります。

環境認識の注意点1.指標やパラメータを固定すること

1つ目は、必ず使うテクニカル指標と、そのパラメータ(設定値)を固定し続けることです。

「先週はRSI、今週は移動平均線」のように環境認識の方法を変えてしまうと、判断材料を変えるたびに相場全体の流れにズレが生じ、適切な把握ができなくなります。

そのほか、同じテクニカル指標を使っていても、パラメータが異なれば同じように相場全体の流れを適切に把握できません。

以上から、使う判断材料(テクニカル指標など)とパラメータの固定をした上で環境認識を行うようにしてください。

環境認識の注意点2.バックテストやフォワードテストに環境認識を盛り込むこと

続いての注意点は、バックテストやフォワードテストなど、FXのデイトレ手法を検証する際に、環境認識を盛り込んだテストを行うことです。

環境認識によって「エントリーを回避するようなこと」が実際のトレードで多くある場合、バックテストやフォワードテストに比べてエントリー頻度が極端に少なくなります。

つまり、検証時と比較して、実際の相場でトレードする際に得られる利益が低くなってしまうわけです。

要するに、テストの際に見込んでいた利益が得られないため、思うような成績を上げられなくなってしまいます。

以上から、バックテストやフォワードテストの段階で環境認識の判断を取り入れ、検証するように意識してください。

補足:環境認識の判断材料はいくつ必要?

先ほど私は、環境認識の手段として、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

を挙げました。

ただ、実際には環境認識の判断に使う指標は、決して多くする必要はありません。

むしろ少ない方が検証は「楽」になるので、何か1つの指標を追求する形でも構わないと思います。

しかし、私が上記のように複数のテクニカル指標を使ってFXのデイトレにおける環境認識を行っているのは、より精度(勝率)を高めたいから、というのが率直な答えです。

私自身、性格的に勝負事で「負けること」が極端に嫌いで、自分が作り上げたFXのデイトレ手法にも、そんな気質が反映されていました。

もちろん、いくら勝率が高くても、残る利益が少なければ何の意味もありません。

そこで、含み損が極端に小さく済むロジックに特化したFXのデイトレ手法に仕上げ、下記のように勝率だけではなく最終的に残る利益も高められるようになっています。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

話を戻しましょう。

複数のテクニカル指標を使って環境認識を行えば「手間」になりデメリットと感じられるかもしれません。

確かに、複数の指標を同時に確認するのは負荷が高まることは間違いないです。

ですが、テクニカル指標をいくつ使おうとも「同じ使い方」で分析するのであれば、それほど負荷は増えません。

私の場合、先ほども少し触れたように、

・キリ番
・水平ライン
・トレンドライン
・移動平均線

など複数個の指標を使うものの「サポートライン/レジスタンスライン」のように使うことだけを意識しています。

そのため、特に手間や労力が発生することなく、複数の指標を使うことでの精度向上の恩恵を受けているわけです。

まとめ:FXのデイトレで推奨する環境認識の方法と注意点

以上、この記事では私が実践し推奨している環境認識のテクニカル指標と、その方法について説明いたしました。

そのほか、注意点として指標や設定値は固定し、検証時にも環境認識を盛り込むことも解説した次第です。

そんな当記事の内容を踏まえた上で、数分〜数十分単位で10%前後の利益率を出せているデイトレ手法、そのエントリーから決済を図解している記事を、いくつか投稿していました。

現在進行系で高い利益率を維持できているので、ぜひ以下の記事から参考にしてみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>含み損0の高勝率。移動平均線とトレンドラインの順張りデイトレ手法の図解。

>ロールリバーサル最強のFXデイトレ手法〜エントリー条件や有効性、意味、集団心理について〜

>ブログの目次はこちらから

>取引1回で2桁の利益率〜トレンドラインのブレイク手法『加速点テクニカル』〜

>【保存版】FXのデイトレで勝てない原因と解決策3選

>ストレス? FXのデイトレでトレード頻度が少ない時の対処法。

>これできないと負け。FXのデイトレで「ノーポジション」が重要なわけ。

>それ、負けます。FXのデイトレでボリンジャーバンドの逆張りがNGな理由。

それ、負けます。FXのデイトレでボリンジャーバンドの逆張りがNGな理由。

杉原です。

今回のデイトレード記事では、ボリンジャーバンドを使った逆張りが負ける理由を掘り下げて解説していきます。

ボリンジャーバンドの2σや3σをブレイクした際に逆張りエントリーするロジックが、よく使われる逆張り手法としてありますが、実はまったく理にかなっていません。

ボリンジャーバンドの本質的な仕組みから、納得いく解説をさせて頂きますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

FXのデイトレでボリンジャーバンドの逆張り例

まずは、よく言われるボリンジャーバンドを使った逆張りのデイトレ手法を図解していきます。

その前にまず、ボリンジャーバンドの簡単な仕組みを逆張りに使う上で必要な知識に絞って解説させてください。

ボリンジャーバンドは計算式に標準偏差を用いています。

この標準偏差は学力を図る偏差値にも使われ「標準的な平均との差」を表す指標です。

ですので、その標準的な平均から大きく乖離しているという場面で、逆張りを仕掛ける事が有効と唱えているトレーダーが少なくありません。

そんなボリンジャーバンドは下図のように通常20本移動平均線(黒)が真ん中にあり、

・1σ(赤)
・2σ(緑)
・3σ(オレンジ)

の線が生成されます。

下図はドル円5分足チャートです。

1σ~3σまでのドル円5分足チャートにに表示したボリンジャーバンドその1

その上で、1~3σの中にローソク足が収まる確率は以下のようになっています。

  • 1σ → 約68%
  • 2σ → 約95%
  • 3σ → 約99.7%

まず一番上の1σに関してはそれほど重要ではありません。

残る2つが重要で、2σは約95%、3σに至っては約99.7%の非常に高確率でバンド内に収まるという事を表しています。

そのため、FXのデイトレードでは「ボリンジャーバンドの2σや3σに触れた際、もしくはブレイクした際に逆張りでエントリーすると有効」と言われているわけです。

確かに、この確率が数学的に正しい以上、非常に有効そうなFXのデイトレ手法に感じられるかもしれません。

実際のチャートで見ていきましょう。(先ほどと同じくドル円5分足チャートです)

2σと3σに触れています。

1σ~3σまでのドル円5分足チャートにに表示したボリンジャーバンドその2

よくあるボリンジャーバンドの逆張り手法では、図のように2σや3σに触れたタイミングでエントリーする形なので、ここでは上昇に対しての逆張りでショートです。

2σに関しては約95%が2σ内に収まるという確率を無視し、触れるどころかブレイクしています。

そして、1本進めたこの後には、下図のように残酷な結果が待ち構えていました。

1σ~3σまでのドル円5分足チャートに表示したボリンジャーバンドその3

一気に上昇し、大きな含み損になってしまいました。

もちろん、ここから一気にバンド内の戻り、利確ができるかもしれません。

ただ、その後はバンドに沿ってトレンドが進んでいく、いわゆる「バンドウォーク」によって残念ながら上昇を続けてしまい、大きな損失になりました。

なぜFXのデイトレードでボリンジャーバンドの逆張りが勝てないのか?

なぜボリンジャーバンドの逆張りが勝てないのか。

率直に申し上げますと、ボリンジャーバンドの計算式にある「標準偏差」がFXをはじめとする『相場』に適していないからです。

学力などで計算する際には、先ほど挙げた、

・1σ → 約68%
・2σ → 約95%
・3σ → 約99.7%

という確率におおよそ従う傾向にあります。

ただ、学力テストの場合、1人につき1つの採点結果しかありません。

対してFXのような相場であれば、1人のトレーダーが出す売買の注文数、取引数量は人によってまったく異なります。

なぜなら、資金量が人それぞれ違うからです。

そもそも標準偏差の計算は「1人1つの要素」という事で成り立つものにほかなりません。

学力テストにおいては1人1つの採点結果です。

ですがFXのような相場は、トレーダー1人につき売買する取引数量は大きくバラけてしまいます。

その時点で、標準偏差をFXなどの相場に使うこと自体が「理にかなっていない」というわけです。

だからこそ、

・2σ → 約95%
・3σ → 約99.7%

内に収まるという確率を利用した逆張り手法が、まったく有効性がないということになります。

まとめ~FXのデイトレードにおいてボリンジャーバンドの逆張りが負ける理由~

以上、ボリンジャーバンドにある標準偏差の考え方が、FXに適していないからこそ、逆張りのデイトレードが「理にかなっていない」ため、負けやすいという解説をいたしました。

そもそもボリンジャーバンドを開発したボリンジャー氏自身も「逆張り」の使用は推奨していません。

基本的にボリンジャーバンドは、

・バンドの縮小から拡大
・バンドに沿って伸びていくバンドウォーク

などによる「順張り」が推奨されています。

ボリンジャーバンドの逆張りは、どこかの誰かが「ボリンジャーバンドは2σ内に95%で収まるから逆張りで勝てる!」と唱えたものが、さまざまなブログやサイトを介して広がっていき、多くのトレーダーがそれらを目にして、さらに広がったと考えられます。

実際にトレードをした事や研究した事もない人が、クラウドワークスなどのクラウドソーシングなどで投資関係の記事を受注し、すでにある記事を参考にして書くため、どんどん「逆張りボリンジャーバンド」のネタが今も広がっていますのでご注意ください。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、10%前後の利益率を一度の取引で出している、そんなデイトレ手法を記事内で公開していました。

実際のチャートを使ってエントリーから決済まで図解しているので、ぜひ下記の記事からご覧になってみてください。

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納得させます。FXのデイトレで移動平均線の最適な設定値(パラメータ)と原理/理屈とは。

杉原です。

今回の記事は、非常に人気があり多くのトレーダーに好まれている「移動平均線」に関しての、実際に私が勝てている最適な設定値(パラメータ)について解説していきます。

一応、私自身、移動平均線を用いたFXのデイトレ手法で相応の成果を出せているので、参考になると思って記事にさせて頂きました。

もちろん、ただの経験則から導いた設定値(パラメータ)ではなく、確固たる「原理」「理屈」をともなう『理に適っている数値』を納得いく形で解説していきます。

当記事を通して、移動平均線のパラメータに関して今後は悩む必要がない事をお約束させて頂きますので、どうぞ最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

理に適っている移動平均線の設定値(パラメータ)

まず、前提として、より多くのトレーダーが採用しているパラメータを採用すべきという視点を忘れてはいけません。

なぜなら、より多くのトレーダーが同じパラメータを採用する移動平均線であるほど、同じようなタイミングで売買判断を行うトレーダーが増える傾向にあるため、値動き予測の精度が向上するからです。

その上で以下が、よく使われる事で良い多くのトレーダーに採用されているパラメータである「時間足」と「本数」になります。

・よく使われる時間足
→1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足

・よく使われる本数
→超短期として5本
→短期として20本、25本
→中期として75本、80本
→長期として120本、150本、240本、300本

そんな多くのトレーダーに採用されるパラメータを総合した上で、私自身、下図のような5本の移動平均線に集約していたわけです。

5本の移動平均線

そして、5本の移動平均線における具体的なパラメータが下表になります。

移動平均線のパラメータ

以上が、実際に私が採用している移動平均線5本のパラメータになります。

ご覧のとおり、オレンジの移動平均線では、

5分足75本(5分足の中期)
15分足25本(15分足の短期)

のように、1本の移動平均線だけでも複数のパラメータを「兼用」している事がお分かり頂けるはずです。

この「パラメータの兼用」は別な色の移動平均線でも同様で、兼用する事によって、より多くのトレーダーが意識するパラメータ(設定値)になって値動き予測の精度が高まっていきます。

その結果、私のチャートには5本の移動平均線を表示しているものの、実質的に下記のパラメータを網羅することができているわけです。

(下表は、先ほど挙げた表を時間足別に並べ替えた表になります。)

移動平均線のパラメータ(並べ替え)

5本の移動平均線

このように、私が採用している移動平均線のパラメータにいよって、短期~中期~長期の期間を網羅した上でのパーフェクトオーダーとなっているわけです。

ただ、表をご覧になると確認して頂けるとおり、

・1時間足
・4時間足
・日足

と言った時間足に関連するパラメータがありません。

その理由は、そもそも私のデイトレ手法は「数分前後から長くて数十分まで」(場合によっては数秒単位)という極めて短期間で完了するトレードのスタイルなので、あまりに長期過ぎる視点までは不要と判断したからです。

ですので、最も長い期間の移動平均線としては紫で表示している、

・5分足480本(5分足の長期)
・30分足80本(30分足の中期)

と設定していました。

移動平均線で採択しているパラメータの原理/理屈/背景

もう1点の補足として、ここまでも触れていた「より多くのトレーダーが採用するパラメータ」ですが、そのパラメータが生まれている「原理」についても簡潔に解説させて頂きます。

元々はテクニカル分析の起源である「株式市場」において、営業日(取引可能な平日)は土日を除く5日間でした。

そういった背景があり、5本の移動平均線が意識されていたわけです。

その上で、1か月にすると約20営業日になるため、「20本の移動平均線」が導かれます。

ちなみに、この20本の移動平均線は、非常に多くのトレーダーが使用しているテクニカル指標である「ボリンジャーバンド」の基準線でも使われるため、そういった意味でも多くのトレーダーに意識されるパラメータとなっていました。

このように1か月の移動平均線は20本とすると、

・3か月は60本
・4か月は80本
・6か月(半年)は120本
・12か月(1年)は240本

となります。

結果として、上記のような本数が多くのトレーダーに採用されていました。

ただ、以前の株式市場では「土曜日」も取引が可能という時期があり、営業日が週6日という事から、

・1か月は約25本
・3か月は75本
・6か月(半年)は150本
・12か月(1年)は300本

というパラメータも多くのトレーダーに採用されていた事もあります。

以上から下表のような本数が、昔から多くのトレーダーに認識されていた事で、そのまま本数のパラメータとして採用されていたということです。

多くのトレーダーが採択する移動平均線のパラメータ

その上で、株式市場だけではなく、その後に為替市場(FX)が一般向けにトレードができるようになり、そのまま上表のようなパラメータ採用されていました。

ただ、元々はインターネットの普及前において長い間、売買の発注は電話注文が基本であったため、1日の中で何度も取引するようなFXのデイトレードではなく、日足をベースにしたスイングトレードが大半だったようです。

ですが、インターネットの普及によりネットでの売買発注が可能になった事から、1日の中で何度もトレードを行うFXのデイトレードが盛んになっていきました。

その流れで、MT4などの発注ツールが生まれ、今も多くのトレーダーに採用されています。

そんな発注ツールには、下図のように初期設定の段階から、日足だけではなく、複数の時間足にチャートを切り替えられるようになっているため、多くのトレーダーが下図赤枠にある時間足を意識しているわけです。

MT4での時間足切り替え

以上のような背景から、下記のようなパラメータが生まれていたということです。

・よく使われる時間足
→1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足

・よく使われる本数
→超短期として5本
→短期として20本、25本
→中期として75本、80本
→長期として120本、150本、240本、300本

その上で、書籍やブログ/サイト、情報商材などでも、上記のようなパラメータが広まっていき、ここまで解説した元々の原理/背景を知らないトレーダーも同じようなパラメータを自然と採用している傾向にあります。

そんな流れによって、さらに多くのトレーダーによって上記のパラメータが使われ続けており、今後も特に変わらないと考えられるわけです。

だからこそ、私が採用している下表のようなパラメータは、多くのトレーダーによって意識されているため、

・グランビルの法則
・パーフェクトオーダー

の精度が高くなっており、今後も有効性の維持ができると確信していました。

理に適っている最適な移動平均線のパラメータ

総括~FXのデイトレで最適な移動平均線のパラメータ(設定値)~

以上、この記事ではFXのデイトレードにおいて理に適っている移動平均線のパラメータに関して解説させて頂きました。

ポイントとしては、より多くのトレーダーが意識(設定)するパラメータを採用するということです。

その上で、可能な限り複数本の移動平均線を用いることで、さらに多くのトレーダーと同様のパラメータを自身も設定する事により、移動平均線のテクニカル分析を向上させられるようになります。
本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

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押し目買い/戻り売りの判断には絶対に使ってはいけない。機能しないNGなトレンドライン、NGなアウトライン。

杉原です。

今回の記事では、多くのトレーダーによって使われるトレンドラインについて、

・機能しないトレンドライン
・効き目がないトレンドライン

を解説していきます。

トレンドラインはレジスタンスラインやサポートラインとして、

・押し目買い
・戻り売り

の判断に使われるテクニカル指標ではあるものの、機能しない/効き目がないトレンドラインを指針にエントリーしても、レジスタンスラインやサポートラインとしての機能が薄まるため、精度(勝率)はなかなか上がりません。

そこで今回は、注意喚起の意味も込めて、効き目がないトレンドラインの特徴を挙げていく次第です。

あわせて、トレンドラインと並行に引いて対になる「アウトライン」に関しても、機能しない場合を解説いたします。

下図がアウトラインの例です。(赤の点線枠は、サポートラインとして機能するアウトラインを使ってエントリーした場面)

アウトラインの例

押し目買いや戻り売りに使えず、機能しない/効き目がないNGなトレンドライン

まず、本来トレンドラインは、下図2つで表すようにダウ理論のトレンド定義に沿って引かれます。

【上昇トレンドのトレンドライン】直近の高値を更新してから、起点となる安値と直近安値を結ぶ上昇トレンドラインの例

【下降トレンドのトレンドライン】直近の安値を更新してから、起点となる高値と直近高値を結ぶ下降トレンドラインの例

これはすでに多くのトレーダーによって意識されるダウ理論に沿っているものなので、上図のルールどおりになっていないトレンドラインは、必然的に多くのトレーダーが「意識しないトレンドライン」になるため、機能しない/効き目がないラインになる傾向が強いわけです。

そんな機能しない/効き目がないトレンドラインの例が下図になります。

NGなトレンドライン

赤丸は前回安値をしっかりと下回っているものの、黄色丸に関しては前回安値が、前々回安値を下回っていません。

つまり、前述したダウ理論の定義に沿っていないわけです。

ですので、赤丸とは異なり黄色丸の部分に関しては、「戻り売り」に使えないということになります。

上図は下降トレンドの例になりますが、上昇トレンドの関しても同様に前回高値が前々回高値を上回っていなければ、ダウ理論の定義に沿っていないため、「押し目買い」の判断には使えないわけです。

トレンドラインと角度

ここまでは、ダウ理論の定義に沿っていないトレンドラインは、多くのトレーダーが意識しない傾向にあるため、

・押し目買い
・戻り売り

には使えないという話をさせて頂きました。

それとは別に、そもそもトレンドラインとして多くのトレーダーから意識されないラインの特徴があるので、あわせて解説させて頂きます。

それが、下図のように「角度」が45度前後になっていない急角度なトレンドラインです。

急角度なトレンドライン

本来トレンドラインは45度に近いほど綺麗に引く事ができるため、より多くのトレーダーによって引かれるラインになります。

また、45度に近い程、元々トレンドラインを引いていなかったトレーダーも、トレンドを意識するようになるため、より多くのトレーダーによって、そのトレンドが支持されるわけです。

ですので、下図のように45度に近ければ近い程、

・押し目買い
・戻り売り

を行うトレーダーも多くなり、より機能しやすい/効き目が強いトレンドラインとなっていきます。

45度に近い下降トレンドライン

45度に近い上昇トレンドライン

以上、ダウ理論の定義に沿っていないトレンドラインとは別に、そもそも機能しない/効き目がないトレンドラインとして、45度前後になっていないラインを例として挙げさせて頂きました。

押し目買いや戻り売りに使えず、機能しない/効き目がないNGなアウトライン

続いて、下図のようにトレンドラインと平行に引くアウトラインに関して、機能しない/効き目がない場合を解説していきます。

アウトラインの例

アウトラインの例

アウトラインはそもそも、トレンドラインと平行に引かれ、トレンドラインと「セット」になるものです。

ですので、すでに先ほど解説させて頂いた、

・ダウ理論の定義に沿っていないライン
・45度前後になっていないライン

は、トレンドラインと同様に、アウトラインも機能しない/効き目がないラインとなります。

そんな上記2点とは別に、サポートラインやレジスタンスラインとしてエントリーの判断に使わない方が良いアウトラインの例が下図に黄色で図示した点です。

NGなアウトラインの例

基本的にアウトラインは、トレンドラインとセットの「チャネルライン」としてトレーダーによって意識されます。

そんなチャネルラインは、チャネルラインを引くトレーダーはもちろん、チャネルラインを引かないトレーダーにも、強いトレンドを表す「N字の波形」として意識されるからこそ、サポートラインやレジスタンスラインとして機能しやすいラインなわけです。

ですが、上図のように、赤丸の次にアウトラインとしてローソク足に触れている黄色丸は、N字になっていないため、機能しない/効き目がないアウトラインの箇所となってしまいます。

そのため、アウトラインを押し目買いや戻り売りの判断に使う際には、ローソク足がアウトラインに触れる順として、

・アウトライン→アウトライン

ではなく、

・トレンドライン→アウトライン

になっている場面のみに使う方が無難です。

前述のとおり、図で挙げたような「アウトライン→アウトライン」のパターンでは、N字の波形になっておらず、サポートラインやレジスタンスラインとして意識するトレーダーが少なくなってしまいます。

その反面、下図のように「トレンドライン→アウトライン」の順でローソク足が触れいている場合、N字の波形として、チャネルラインを引かないトレーダーにも意識されやすいので、結果的に多くのトレーダーに意識されてサポートラインやレジスタンスラインとして機能しやすいアウトラインになるわけです。

アウトラインの例

押し目買いや戻り売りに使えないトレンドライン/アウトラインのまとめ

以上、今回の記事では、トレンドライン/アウトラインともに、

・ダウ理論の定義に沿っていないライン
・45度前後になっていないライン

は、多くのトレーダーによって意識されないため、機能しにくい/効き目がないラインになることで、押し目買いや戻り売りに使えないという解説をさせて頂きました。

その上で、アウトラインに関しては、基本的にトレンドラインと対になる「セット」で意識されると同時に、N字波形としてチャネルを引かないトレーダーにも意識される傾向にあります。

そのため、アウトラインをサポートラインやレジスタンスラインとしてエントリーに利用する際には、より多くのトレーダーによって意識されるためにも、しっかりとN字波形になっているラインを選ぶべきという解説でした。

そんなN字波形かどうかの判断基準としては、アウトラインが連続して触れず、1つ前の頂点がトレンドラインに触れた後にアウトラインに触れているかどうかになります。

【アウトライン→アウトラインでNGなアウトライン例】NGなアウトラインの例

【トレンドライン→アウトラインでN字になっていてOKなアウトライン例】アウトラインの例

以上、ライントレードでの押し目買い/戻り売りの精度を上げるためにも、参考にして頂ければ幸いです。

本ブログ『専業FXデイトレーダーの会』では、FXのデイトレード専業で勝ち続けるべく有益な情報を発信しています。

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テクニカルが効きやすく勝率が劇的に高まる「時間帯」と「銘柄」

杉原です。

以前の記事では、

FXのデイトレで「常勝」を実現するテクニカル分析の四大原則

と題して、テクニカル分析で日常的に勝ち続けるための原則を解説させて頂きました。

そんなテクニカル分析に関して、

・時間帯
・銘柄

によって、テクニカル分析が、

・効きやすい(機能しやすい)
・効きにくい(機能しにくい)

という場合があります。

この、テクニカル分析が効きやすい(機能しやすい)とは、値動きの予測が当たりやすくなるため、そのまま「勝率」が高まるということです。

その反対に、テクニカル分析が効きにくい(機能しにくい)場合は、値動きの予測が外れやすくなるからこそ、逆に「勝率」は高まりません。

つまり、テクニカル分析が効きにくい時間帯や銘柄でFXのデイトレを行えば、勝率が低くなる事により、利益率に悪影響が出てしまうわけです。

ですので、勝率を上げて利益率を高めるためには、テクニカル分析が効きやすい、

・時間帯
・銘柄

でFXのデイトレードに取り組むという考えが欠かせません。

そこで今回は、そんなテクニカル分析が機能しやすく、実際に私がFXのデイトレードに取り組んでいる、

・時間帯
・銘柄

を紹介/解説させて頂ければと思います。

その上で、まずは「時間帯」「銘柄」に共通し、テクニカル分析が効きやすい条件を簡潔に解説させてください。

テクニカル分析がしっかり効きやすい共通の条件

まず、テクニカル分析が効きやすい絶対的な条件としては、

「参加トレーダーが多い事」

にほかなりません。

そもそもテクニカル分析は「統計」であり、参加人数が少なければ統計の精度は非常に低くになってしまいます。

アンケート結果などが、その事例です。

たとえば、

「1日の睡眠時間は何時間ですか?」

というアンケート(統計)があったとして、

・5人に聞いた場合
・10,000人に聞いた場合

を考えてみましょう。

5人に聞いたアンケートでは、偶然にも短眠の人が多く、

「1日4時間」

と4人もいるかもしれません。(私も短眠なので、その1人です)

そうなると、残りの1人が7時間と答えたとしても、この5人に聞いたアンケート(統計)の結果は、

「平均の睡眠時間は4.6時間」

という非常に偏った信じにくい統計結果になってしまいます。

実際、ご自身や周囲の方々を平均しても、先ほど挙げた5人の統計における、「平均の睡眠時間は4.6時間」という極めて短い時間には成り得ないのではないでしょうか?

調べて見ると、OECDという調査対象の人数を膨大にして世界の統計調査を行う団体が発表した、日本人における平均の睡眠時間は、

「7.3時間」

でした。

また、そのほかの統計機関で見ても、日本人の平均した睡眠時間は約7時間前後となり、最初に挙げた5人の統計で出た「4.6時間」が、あまりに信ぴょう性の低い統計結果かお分かり頂けるかと思います。

以上のように、統計は母数(調査対象)が少ないと精度が低くなり、逆に母数が多いほど精度が高まっていくわけです。

その上で、FXのデイトレードにおけるテクニカル分析も「統計」であるため、

母数が多い程テクニカル分析が効きやすい=機能しやすい

ということに繋がってきます。

そんなテクニカル分析の「母数」は、実際にトレードを行っている投資家/トレーダーの数にほかなりません。

ここまで説明したとおり、

・「統計の精度」は母数の多さ
・統計であるテクニカル分析の「母数」は投資家/トレーダーの数

であるため、実際に相場に参加している、

「投資家/トレーダーの数が多い」

ということが、テクニカル分析が効きやすい条件になるわけです。

以上を踏まえた上で、テクニカル分析が効きやすい、「時間帯」「銘柄」を解説させて頂きます。

テクニカル分析が機能しやすい時間帯

まずは「時間帯」の解説から進めていきます。

FXのデイトレードであれば、「三大市場」と呼ばれる下記3つの市場が、より多くの投資家/トレーダーが参加する時間帯です。

  • 東京市場→9時頃~17時頃
  • ロンドン市場→15時頃~翌2時頃
  • ニューヨーク市場→21時頃~翌6時頃

その上で、率直に答えを申し上げますと、最もテクニカル分析が機能しやすい時間帯は、ロンドン市場とニューヨーク市場が重複する時間帯の『日本時間における21時頃~翌2時頃』です。

まず、

・ニューヨーク市場(アメリカ圏)
・ロンドン市場(ヨーロッパ圏)

は、それぞれ人口の多さに比例し、投資家/トレーダーの数も膨大になります。

その上で21時頃~翌2時頃は、

・ニューヨーク市場(アメリカ圏)の午前
・ロンドン市場(ヨーロッパ圏)の午後

にあたり、上記2つの大きな市場に属する投資家/トレーダーが相場に参加するため、必然的に統計における「母数」が多くなるわけです。

また、上記のように参加者が多くなる時間帯ということもあり、

アメリカ圏
ヨーロッパ圏

以外に属する投資家/トレーダーも、この日本時間における21時頃~翌2時頃に合わせて数多く参加している傾向にあります。

以上から、日本時間における21時頃~翌2時頃こそが、最も「母数」=投資家/トレーダーの数が多いため、統計の精度が高まってテクニカル分析が機能しやすい時間帯となるわけです。

そして、テクニカル分析が機能しやすいということは、値動きの予測が成功しやすくなるため、同じトレード手法を行っても、ほかの時間帯に比べて結果として「勝率」が高くなり利益率の向上に繋がってきます。

ゆえに、

日本時間における21時頃~翌2時頃

という時間帯こそが、テクニカル分析の精度が最高潮になり、利益率を高められる時間帯だということです。

もちろん、私のデイトレ手法は、勝率100%というわけではありません。

その上で、実際にすべての市場24時間で、

・バックテスト
・フォワードテスト

を行ってみると、やはり母数(投資家/トレーダー数)が多い、21時頃~翌2時頃の勝率が極めて高くなっていました。

そのようなデータがあったからこそ、あえて勝率が下がる時間帯でトレードすることは非効率と考え、この21時頃~翌2時頃でトレードしていたわけです。

ちなみにですが、この時間帯は参加している投資家/トレーダーの数が多くなる分、必然的に「値動き」も大きくなっています。

実際チャートをご覧になると、基本的に21時頃~翌2時頃が、ほぼすべての日で平均的に「値動き」が大きくなっていると確認ができるはずです。

前述のとおり母数が大きいので「勝率」が高まる事もあり、値動きの大きさから得られる利幅も増えるため、この時間帯のみでも十分な利益が得られるわけです。

以上、日本時間における21時頃~翌2時頃が、最もテクニカル分析が効きやすいため、利益率を高められる時間帯という解説でした。

テクニカル分析が機能しやすい銘柄

ここまでの時間帯に関する解説に続いては、テクニカル分析が機能しやすい銘柄を説明させて頂きたいと思います。

まず前述のとおり、テクニカル分析が効きやすい条件は「母数=投資家/トレーダーの数が多い事」でした。

この考え方は先ほど説明した時間帯と同様、トレードする銘柄の場合も特に変わりません。

つまり、より多くの投資家/トレーダーが実際にトレードしている銘柄こそが、テクニカル分析が効きやすい銘柄だということです。

為替通貨で言えば、

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)

などが、多くの投資家/トレーダーにより取引される事で、テクニカル分析が機能しやすい銘柄にほかなりません。

そのほかの通貨ペアとしては、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

なども該当します。

逆に、下記のような、エキゾチック通貨ペアと称される、取引される数が少ない銘柄は、扱う投資家/トレーダーが少ないため、テクニカル分析が効きにくくなるわけです。

・EUR/MXN(ユーロ/メキシコペソ)
・EUR/RUB(ユーロ/ロシアルーブル)
・USD/CNH(米ドル/中国の人民元)

FXの通貨ペアには、

・メジャー通貨ペア
・マイナー通貨ペア
・エキゾチック通貨ペア

という3分類があり、各FX業者によって定義が若干異なるものの、基本的にエキゾチック通貨ペアに関して、テクニカル分析が効きにくい事は間違いありません。

実際にエキゾチック通貨ペアである、

・EUR/MXN(ユーロ/メキシコペソ)
・EUR/RUB(ユーロ/ロシアルーブル)
・USD/CNH(米ドル/中国の人民元)

などのチャートを見ると、規則性に乏しく、見るからにテクニカル分析が機能していないことがお分かり頂けるかと思います。

マイナー通貨ペアに関しても、名前のとおり「マイナー(少ない存在)」という意味であるため、このマイナー通貨ペアに関しても、取引量が少な過ぎる通貨ペアはテクニカル分析の精度があまり高くはありません。

とは言え、メジャー通貨ペアではなくマイナー通貨ペアに属される、

・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

などは、それなりの取引量があり、扱う投資家/トレーダーも相応数いるため、私の中では十分にテクニカル分析が効きやすい銘柄としてとらえていました。

以上から、私自身がFXのデイトレ対象としていた「FX」の銘柄は

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

になります。

ただ、デイトレの対象となる銘柄は、為替通貨ペアだけに限りません。

実際のところ、今挙げた通貨ペアは、私のデイトレ手法におけるメインの銘柄ではないんです。

実際に上記の通貨ペアは、日々出している総利益の「4割程」にしか過ぎません。

残りの6割以上は、別の銘柄から実現していました。

その銘柄が、金=ゴールドです。

多くのトレーダーが見逃がしている「ゴールドの優位性」

書店やネットで情報を見ると、FXのデイトレードと言えば

・株
・FX
・仮想通貨

などが長年の間、代表として挙げられていました。

そのため、株やFX、仮想通貨をトレード対象として解説する書籍や、ブログ/サイトも多くなっています。

ただ、私がメインにしているゴールドは、非常に多くのトレーダーによって、投資目的はもちろんのこと、投機の目的でも非常に多く取引されています。

つまりゴールドは、扱う投資家/トレーダーの数が多いので、テクニカル分析が効きやすい銘柄ということです。

そもそも金(ゴールド)は、元々が金という「物」であるため、

・株
・FX(為替通貨)
・仮想通貨

のように価値が0になることはありません。

そのような背景から、金(ゴールド)はどんな世界情勢にも強い資産として、多くの投資家から長年に渡って支持されてきました。

また、

・株のような会社に存在する業績
・通貨ペアのような経済指標や政治
・仮想通貨のような各通貨に存在するニュース材料

のような「ファンダメンタルズ要素」が、特に金(ゴールド)にはありません。

そのため、必然的にテクニカル分析が機能しやすい銘柄として目を付け、投機(トレード)目的で取引するトレーダーが世界中に数多く存在しています。

以上から、

・投資目的
・投機(トレード)目的

でゴールドを扱う投資家/トレーダーが多いため、

ゴールドは極めてテクニカル分析が機能しやすい銘柄

と言っても過言ではありません。

つまり、ゴールドはテクニカル分析が効きやすいため、勝率が高まるので、必然的に利益率の向上に繋がる銘柄ということです。

また、ゴールドはポンド円の2,3倍以上の値動きが特徴となっています。

そのため、トレード1回あたりの利幅も大きくなるので、その分だけゴールドをトレードする際の利益率も大きくなるわけです。

以上のような背景があるため、私はFXのデイトレ対象の銘柄として、金=ゴールドを筆頭にしており、自身が日々出している総利益率の内、6割以上をこのゴールドが占めている程でした。

書店に行っても、

・株
・FX
・仮想通貨

の書籍ばかりが並んでいるため、私がゴールドをトレード対象とする事に驚かれる人が少なくありません。

ゴールドを扱うブログ/サイトも、株やFX、仮想通貨に比べて極めて少ないことも、ゴールドに対する認知度の低さがあると思います。

ちなみに、ゴールドには、

XAU/USD→ドル建て
XAU/EUR→ユーロ建て
XAU/GBP→ポンド建て
XAU/JPY→円建て

などのシンボル(名称)があるものの、「XAU/USD」以外は取引量が少なく、扱う投資家/トレーダーも少ないため、この「XAU/USD」を実際にトレード対象の銘柄としています。

取引量が少ないということは、必然的に扱う投資家/トレーダーの数が少ないため、テクニカル分析が効きにくい銘柄となるからです。

そんなゴールド(XAU/USD)に関しては最もFXのデイトレードに適した銘柄として、特徴や注意点を細かく解説した記事、実際のデイトレ手法を用意していますので、ぜひ下記もあわせてご覧になってみてください。

>「最もデイトレに適した銘柄」ゴールドの特徴と注意点。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

総括~テクニカルが効きやすく勝率が劇的に高まる「時間帯」と「銘柄」~

以上、今回のメルマガ記事では、テクニカル分析が機能しやすくなることで、「勝率の向上→利益率の上昇」へと繋がる「時間帯」と「銘柄」について実際に私がFXのデイトレードをしている環境を解説させて頂きました。

テクニカル分析は「統計」であり、そんなテクニカル分析が効きやすい条件としては、母数=参加する投資家/トレーダーの人数が多い事を挙げたかと思います。

その上で、時間帯に関しては、「日本時間の21時頃~翌2時頃」と解説させて頂きました。

対して銘柄は、FXの為替通貨ペアで言えば、下記のような銘柄を挙げた次第です。

  • ドル円(USD/JPY)
  • ユーロドル(EUR/USD)
  • ポンドドル(GBP/USD)
  • オージードル米ドル(AUD/USD)
  • ポンド円(GBP/JPY)
  • ユーロ円(EUR/JPY)
  • ユーロオージー(EUR/AUD)

ただ、上記のような為替通貨ペア以上にテクニカル分析が効きやすいことで勝率が高く、結果として利益率を高めやすい銘柄として、金=ゴールド(XAU/USD)を紹介いたしました。

実際のところ、私の総利益における約6割以上がゴールドから生まれており、残りの4割前後が、

・ドル円(USD/JPY)
・ユーロドル(EUR/USD)
・ポンドドル(GBP/USD)
・オージードル米ドル(AUD/USD)
・ポンド円(GBP/JPY)
・ユーロ円(EUR/JPY)
・ユーロオージー(EUR/AUD)

などの為替通貨ペアとなっています。

以上、今回はテクニカル分析が効きやすく、勝率が高まる事で利益率の向上が実現されるので、実際に私がトレードしている「時間帯」「銘柄」を解説いたしました。

当ブログでは、fxやゴールドで10%前後の利益率を数分〜数十分で出しているデイトレ手法を公開しています。

以下の記事ではエントリーから決済まで、実際のチャートでいくつも事例を挙げながら図解しているので、ぜひご覧になってみてください。

>【17事例】1回で10%以上の利率も。fxやゴールドの勝ち方で『チャネルライン最強』デイトレ手法の図解。

>ブログの目次はこちらから

グランビルの法則を単純に「最低限」覚えるならコレだけ。

杉原です。

ダウ理論と同様に、多くのテクニカル指標の大元になっているほど、非常に多くのトレーダーが意識しているのが、このグランビルの法則になります。

このグランビルの法則も多数の原理/理論がありますが、最低限必要なものは下記のみを覚えておけば十分です。

(MAは移動平均線の略称)

  • 1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある
  • 2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

それでは早速、実際のチャート図を見ながら、2つの原理を解説していきたいと思います。

図では1分足チャートで100本の移動平均線を表示しています。

(5分足に換算すると20本平均となり、多くの短期トレーダーに意識されるため。)

1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある

下図は先ほど「ダウ理論」でも用いた図で、①②③ではそれぞれ、ローソク足が急激に(短期間で)MAから離れていき、その後、同じような速度でMAに近づいている事がお分かり頂けるはずです。

離れてから戻る移動平均線

「そろそろ上昇が終わるだろう」と考えるトレーダーが多くなり、「売り」注文が一気に入り、「売り」の「注文数」が必然的に増えて勢いよく下降しています。(①と③)

②はその真逆で「そろそろ下落が止まるだろう」と意識するトレーダーが多くなっていき、「買い」注文の下図が必然的に増えて勢いよく上昇しているわけです。

これらが、まさに1つ目の原理で、ほかのサインと併用しつつ逆張りのエントリー判定に用いていくトレーダーが多くいます。

2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

下図のように、MA上下で反発していく可能性が高いというのが、2つ目に覚えて頂きたいグランビルの法則による値動きになります。

上下で反発する移動平均線

しかし、すべてのトレーダーが同じ設定にしてMAを使っているわけでは当然ありません。

ゆえに、上図のように偶然的にピッタリとMAで反発するというわけではなく、

・MAに到達する前
・MAに到達した後(少し抜けた後)

に反発する事も多々あるわけです。

これは、MAの設定上における問題になります。

極端な話、MAを1分足10本にしてしまえば、下図のように、先ほどの図とまったく同じチャートであっても、MAとローソク足の位置がまったく異なってしまいます。

上下で反発する移動平均線

ゆえに、MAの設定次第でローソク足とMAの位置関係が丸っきり変わってしまうということです。

だからこそ、平均的に多くのトレーダーが設定する可能性が高いMAとして、今回の例では、1分足では100本、5分足換算で20本が望ましい(25本だと遅れる)ため、このように設定していました。

1本のMAによる判断のみでは、値動き判定の根拠が乏しいため、多くのトレーダーがプライスアクションやほかのテクニカル指標、複数のMAを用いるなど、精度を高める工夫を凝らしています。

下図が前後で反発する例です。

上下で反発する移動平均線

活用としては、ロングの場合はできるだけ低い価格で買う「押し目買い」、ショートの場合はできるだけ高い価格で売る「戻り売り」のタイミングを計る際に活かせます。

ただ、反発する可能性が高まるのは、

・プライスアクションとロング/ショートの判定が重なる時
・ほかのテクニカル指標とロング/ショートの判定が重なる時

など、より多くのトレーダーと同じ売買判断を行う場合にほかなりません。

たとえば、下図黄色枠はピンバーという反転を表すローソク足で、ちょうどMA付近で反発していました。

上下で反発する移動平均線

このように、MA前後で、反転を表すほかのプライスアクションと同時に使うことによって、反発の確率がグッと高まっていくわけです。

総括~グランビルの法則を単純に「最低限」覚えるならコレだけ。~

以上、今回は最低限度、覚えるべきグランビルの法則として、

1.ローソク足がMAから急に大きく離れるとリバウンドで短期間で戻る可能性がある
2.MAの上下で価格が反発する可能性がある

を解説させて頂きました。

本文中でも触れたとおり、移動平均線の設定は、ある程度の傾向はあるものの、人によって同じではありません。

そのため、1つの移動平均線によるグランビルの法則だけを使ってトレードしても、同じようなタイミングで売買を行うトレーダーがそれほど多くないと考えられます。

よって、

・プライスアクション
・そのほかのテクニカル指標

などと組み合わせて使うことにより、売買判断の精度=勝率を高めていくのが有効な手段です。

そんな、そのほかのテクニカル指標に関して、関連記事を用意していますので、興味がありましたらあわせてお読みになってみてください。

>含み損ほぼなし。キリ番を利用した「負け知らず」の聖杯に近いFXのデイトレ手法。

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>リスクリワード1:2~3。窓埋め後を狙った高勝率のデイトレ手法。

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