杉原です。
海外FX業者では為替通貨ペアを取引するFXと同じ口座で、
・日経225
・ダウ平均
などのCFD銘柄をFX業者によっては500倍以上の高レバレッジでトレードすることができます。
そんなCFD銘柄の中でもポンド円の数倍以上の値動きがあるにも関わらず、ポンド円と同じくらいのスプレッドで取引できるため特に人気が高いゴールド(XAU/USD)は、デイトレードの対象として非常に稼ぎやすく、私自身も数多く取引していました。
実際にTwitterやYouTubeなどのメディアでも、ゴールド(XAU/USD)を扱う人が増えていることから、メルマガの方で寄せられるゴールドに関する質問が少なくありません。
特に「ゴールドはテクニカルが効きにくいのですか?」という内容の質問/相談が多かったため、大多数のトレーダーにとって気になるところと思い、この記事で回答/解説していく次第です。
ゴールド(XAU/USD)は本当にテクニカルが効きにくいのか?
もしゴールド(XAU/USD)が本当にテクニカルが効きにくい銘柄であれば、ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)で勝てていたトレード手法を、そのままゴールドには適用できないと思います。
同じような有効性をゴールド(XAU/USD)では発揮できない可能性が高く、資金を減らす恐れがあるからです。
ただ私自身、長くゴールドをデイトレードで扱っていたものの、特にテクニカルが効きにくいという印象はありませんでした。
むしろ、ゴールド(金)自体は、ほかの為替通貨ペアにあるような法定通貨とは異なるため、政治的な要因による値動きはほぼ考えられません。
要するにゴールドは、ファンダメンタルズ材料がほぼ存在しないということです。
ですので、値動きの分析法における
・ファンダメンタルズ分析
・テクニカル分析
という2つにおいて、テクニカル分析の効き目が強まっているのだと私は考えていました。
下図はゴールド(XAU/USD)の1時間足ですが、
・緑のチャネルライン(トレンドライン+アウトライン)
・黒のキリ番(100pipsごとに生成)⇒赤丸
がしっかり機能していることがお分かり頂けるかと思います。
キリ番はラインを引かないトレーダーにとっても意識する数字なので、多く大勢のトレーダーたちによって売買の判断になっていることは間違いありません。
また、チャネルラインはトレンドラインと平行に引けるアウトラインとセットになることで、テクニカル分析の根本にある『ダウ理論』を視覚化できています。
そのため、チャネルラインが機能しているということは、ダウ理論が効いているため、より多くのテクニカル分析が効きやすい証明に繋がると思いました。
もちろん、長期足だけではなく、5分足のような短期足でも下図のようにテクニカルの効き目がしっかり出ています。
↓↓チャネルラインとゴールド(XAU/USD)の5分足
↓↓キリ番(100pipsごと)とゴールド(XAU/USD)の5分足
実際に、ドル円やユーロドルに対し、先ほども書いたようにゴールド(金)そのものは『法定通貨』ではないので、ファンダメンタルズ材料がほぼありません。
だからこそ、図で示したようにテクニカル分析が効きやすい傾向にあるのだと私は推測していました。
そこで続いては、ゴールド(XAU/USD)のテクニカル分析が効かない/弱まるような条件を解説させて頂きます。
ゴールド(XAU/USD)にテクニカルが効きにくくなる条件
基本的に、東京時間やロンドン時間、ニューヨーク時間など開いている市場を問わず、ゴールド(XAU/USD)は継続的にデイトレーダーなどに多く取引されています。
そのため、1日の中でテクニカルが効きにくい時間帯は特別ありません。
しかし、下記2つの時間帯に関しては話が別です。
- アメリカの重要な経済指標が発表される前後
- 日本時間の早朝など参加トレーダーが少ない時間帯
これらの時間帯では、いくらテクニカルが効きやすいゴールド(XAU/USD)と言っても、効き目が極端になくなります。
アメリカの重要な経済指標が発表される前後
ゴールド(XAU/USD)は「ドル建て」である以上、どうしてもアメリカの経済指標に影響されることがあります。
もちろん、アメリカが関わる全ての経済指標が、ゴールド(XAU/USD)に対しテクニカルの効き目を弱めるわけではありません。
ただ、経済指標の代表に挙げられるアメリカ雇用統計などの発表前後は、ほぼテクニカルの効き目が無いのでご注意ください。
実際に下図は、雇用統計が発表される前後の様子を表したゴールドの1分足チャートです。
21時30分前までは、多くのトレーダーが取引を避けていることから、値動きが極端に小さくなっています。
そして21時30分丁度には、一気に100pips近い値動きが「1分間のみ」で起こっていました。
このアメリカ雇用統計だけではなく、重要な指標に関しては、同様に突発的な値動きが発生してゴールド(XAU/USD)のテクニカルは効きにくくなるのでご注意ください。
どんな経済指標に注意しべきかは、明確な指針を下記の記事で打ち出しているので、あわせてご覧になってみてください。
日本時間の早朝など参加トレーダーが少ない時間帯
続いては、そもそも参加しているトレーダーが極端に少ない時間帯になります。
特に、日本時間の早朝です。
テクニカル分析は「統計」がベースになるため、トレーダーの数が少なければ、必然的にその統計の信ぴょう性は大きく低下します。
下に挙げた1つ目のチャート図は、ロンドン時間とニューヨーク時間が重なって参加トレーダーが多い時間帯(21時~)ころの1分足チャートです。
対して2つ目は日本時間の早朝における1分足チャートで、2つを比べると、参加トレーダー数の違いから明らかに値動き量が異なります。
チャート図の横線は10pips刻みになっており、1つ目の1分足チャートにおける21時ころ~では、1分間に10pips前後の値動きは「当たり前」でした。
その上で値動きの大きさは「取引量」に比例し、その取引量は参加トレーダーの数に比例します。
だからこそ、2つ目のチャートで挙げた、日本時間における早朝のような値動きが無い時間帯は、参加トレーダーが極端に少ないことを示しているわけです。
そして、先ほど書いたとおり、参加トレーダーが少ないということは、統計の効き目が弱まります。
よって、本題であるテクニカル分析は統計がベースであるため、参加トレーダーが少ない時間帯において、ゴールドはテクニカルが効きにくいと言えるのです。
まとめ:「ゴールドはテクニカルが効きにくい?」
以上、この記事ではゴールド(XAU/USD)はテクニカル分析が効きやすいという根拠を解説させて頂きました。
その上で、いつでもテクニカル分析が効くわけではなく、
・アメリカの重要な経済指標の発表前後
・参加トレーダーが極端に少ない時間帯
に関しては、テクニカルが効きにくくなるのでご注意ください。
そんなゴールドは、記事の中で示したチャート図にあるように、ロンドン時間やニューヨーク時間では1分間で10pipsほどの値動きが「普通」に発生するほど、ボラティリティが非常に高い銘柄です。
しかも、FXの中で大きな値動きがあるといわれるポンド円に比べ、ゴールド(XAU/USD)は2,3倍の値動きがあるほどにも関わらず、スプレッドはポンド円とほぼ変わりません。
その上、海外FX業者であれば、数百倍のレバレッジでFXの為替通貨ペアと口座を分けず、同じ口座の同じ資金を使ってトレードできます。
このようなメリットがあるので、ゴールド(XAU/USD)はデイトレードにとても適した銘柄と言えるわけです。
ゴールドで利益を出せるようになると、ドル円やポンド円などFX通貨ペアと比べ、一度の取引で数倍の利益を得られることも少なくありません。
それほどゴールドには大きな魅力があるので、ぜひ本格的にゴールドのトレードを検討してみてはいかがでしょうか。
実際に私自身、デイトレードの利益を解析すると、多くの割合をゴールド(XAU/USD)が占めるほどでした。
そんなゴールドでは、
・テクニカルの効きやすさ
・値動きの大きさ
この2つが合わさり、トレード手法によっては、下図のように一度のトレードでも2桁台を充分に超える利益率を出すことも不可能ではありません。
上の図は、私自身が得意とするサポレジを使ったデイトレ手法で、トレンドラインのブレイク手法に特化したロジックです。
このトレンドラインのブレイク手法は、
・短期トレーダーと中長期トレーダー
・逆張り派と順張り派
それぞれが同じトレンド方向になるロジックでありつつ、トレンドラインを「引かないトレーダー」からも同じ方向性が意識されやすいチャートパターンに特化していました。
そのため、大勢のトレーダーと同じ方向にエントリーができるので、極めて高い精度となり「含み損」「損切り幅」を最小限に抑え込めて、低いリスクのままロットを上げて利益率を向上させていたデイトレ手法になります。
下記の記事では、このトレンドラインのブレイク手法について、エントリーから利確・損切り、ロットの設定まで実際の事例を使って図解していますので、ぜひご覧になってみてください。
>トレンドラインのブレイク手法のエントリーから決済までの図解
その辺りの収益事例も掲載しているので、ぜひ上記のリンクからトレンドラインのブレイク手法をまとめた記事の方をご覧頂ければ幸いです。