あけましておめでとうございます。
杉原です。
元日に発生した能登半島地震に関して、ご自身もしくは身内や親しい方が被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
年明けの相場に関しては、特に目立った異常はないようで、テクニカル分析、特にライントレードを前提にしたトレードは現時点で問題ないのが現状です。
そんな中、昨年12月には、私が推奨している銘柄(トレード対象)である、金(ゴールド)の相場市場に、異常な値動きが発生しました。
12月4日8時15分〜30分の間15分で、
約700pipsもの上昇
が突発的に起こり、その上昇後は当日中に、時間を掛けて1,000pips以上も下落して、普段の水準まで戻っています。
ここまでの異常な値動きは数年に一度レベルなので、流石に驚きを隠せないトレーダーが多かったようです。
ちなみに、この異常事態の要因は、前日〜夜間の間に行われていた、世界の首脳陣が集まった会議が影響していたとのことでした。
近年ささやかれている、社会システムを大きく変更していく流れ、いわゆる「グレートリセット」に関しての内容が話し合われ、金(ゴールド)の需要が一時的に高まったことで、資産家をはじめ大量買いが起こり、数年に一度レベルの異常すぎる値動きに繋がったようです。
ただ、このようなファンダメンタルズ主導に見える相場でも、その値動きの規模は、ある程度ラインで予測ができました。
以下の図はゴールドの日足で、赤丸が2023年12月4日において約15分で700pips以上の上昇が起きた際の最高値です。
このチャート内に引いた、
・黄緑
・オレンジ
この2つのチャネルラインでは、アウトラインの交差点が、おおよそ最高値の赤丸付近になっています。
拡大図がこちらです。
ファンダメンタルズ主導で動いた、数年に一度あるか無いかという異常な値動きも、このようなラインである程度の「値幅」を予測ができていたわけです。
また、青で引いた水平線で、しっかりと異常に長いヒゲが収まり、ローソク足の実体で止まっていました。
この水平線は、以下の全体縮小図で示したように、明らかに意識されるレベルの水平線であり、そこで引かれる価格帯で上ヒゲが戻り、反応を示していたということです。
今回の異常相場においては、RSIやRCIをはじめとする、パラメータ(設定値)があるインジケーターでは、
「過去に見たことがない」
そんな数値になることで、どこまで上がるかの予測がまったく出来にくかったと思います。
対して、上で示したゴールドの日足チャートで引いた、
・チャネルライン
・水平線
これらのようなパラメータがなく、どのトレーダーが見ても、ほぼ同じ視点で表示される指標であれば、赤丸で示したように、ある程度の予測ができていました。
このように異常すぎる事態でもラインがしっかりと機能しており、私が普段から推奨しているライントレードが「普遍的に通用するノウハウ」だと改めて実感した次第です。
インジケーターでは各トレーダーがそれぞれの設定値を用いることで、どうしても効き目が弱まってしまう反面、設定値(パラメータ)が無いライントレードは、
「各トレーダーが共通で認識できる」
そんな指標だからこそ、どのような事態が起きても通用し続ける、そんなノウハウになっていると思います。
もちろん、各種インジケーターもそれなりの効き目があるからこそ、何十年も使われてきたことは間違いありません。
ただ、どうしてもラインと比べると、ここまでお伝えしたような仕組みから、ラインの方が効き目の強さは圧倒的になるので、もしもインジケーターを使うとしても、
「ライントレードをメイン」
にした上で、補助的に使う方針が良いとは思います。
以上、今回は新年のご挨拶と、昨年12月に起きた金相場の異常事態、それに関係してライントレードの有効性について、お話させて頂きました。
本年も、そんな普遍的に通用するライントレードを軸に、今後も継続して有効性が維持されるノウハウ/情報を発信していく予定です。
改めまして、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
杉原