杉原です。
どんなテクニカル指標やインジケーターを使うトレーダーでも、共通して、エントリーや決済の「目安」として意識されやすいのがキリ番=ラウンドナンバーです。
そんなキリ番は大勢のトレーダーから意識されやすいからこそ、効き目の高い指標の1つとなっています。
そのキリ番を主体として、一度の取引で2桁台の利益率を出していたデイトレ手法を、
この2つに分けて確立していました。
どちらも必ずエントリーにキリ番を使うことで、
・意図しないエントリーによるミスで発生する損失を防ぎやすい
・エントリーするタイミングを見逃さず利益を確実に取りやすい
このようなメリットがあり、多くの方から指示されているデイトレ手法になっています。
ただ、いずれもキリ番を使うことで、乖離テクニカルと初動テクニカル、それぞれの違いが分からず、詳しく説明してほしいという声が割りとあり、この記事で共有させて頂く次第です。
乖離テクニカルと初動テクニカルの違い
まず、乖離テクニカルは必ずキリ番を使いつつ、チャネルラインと複合した逆張りに特化したノウハウです。
その中で、
・逆張り+逆張り
・逆張り+順張り
・逆張り+ダブルトップ
など、必ずエントリーの際にはキリ番(50pips間隔)を絡ませたロジックとなっています。
そんな乖離テクニカルはシンプルであるものの、キリ番という固定の価格帯前後でのエントリーになるため、
・本来トレードすべきでないトレードを行ってしまうなどのミスが起きにくい
・50pips間隔の「固定」のキリ番手前で待ち構えられるので見逃しが起きにくい
このように大きなメリットがあり中級〜上級はもちろん、初心者層のトレーダーさまからも早い段階で習得できたケースが少なくありません。
対して初動テクニカルも上記のメリットが同様にあることで、初心者層〜上級まで幅広く習得率が高いものの、乖離テクニカルのキリ番を使った逆張りに対して、初動テクニカルはキリ番を使った
「順張り」
に特化したノウハウに相当しています。
その上で、初動テクニカルは50pips間隔ではなく、100pips間隔のキリ番=トリプルゼロである、
・ドル円やクロス円なら140.000円など
・ドルストレートなら1.25000ドルなど
・ゴールド(XAU/USD)なら2020.000ドルなど
上記のような、より大勢のトレーダーが、エントリーや決済の目安にする価格帯にて、
「チャネルラインにおけるトレンドライン側(順張り)」
とローソク足、トリプルゼロの重複を狙っていくのが特徴です。
そんな順張りの初動テクニカルに対して、逆張りに特化した乖離テクニカルでは「チャネルラインにおけるアウトライン側(逆張り)」とローソク足、50pips間隔のキリ番に加えて、
・別のチャネルラインにおけるアウトライン(+逆張り)
・別のチャネルラインにおけるトレンドライン(+順張り)
・ダブルトップにおける高値の価格帯
これらを組み合わせたロジックになっています。
(稀に、乖離テクニカルにおける+順張りパターンが、初動テクニカルと重なることがあるものの、それは本当に低い確率でしかありません。)
よって、
・初動テクニカル
・乖離テクニカル
これらは基本的にエントリー場所が根本から異なるのが実際のところです。
ですので、初動テクニカル、乖離テクニカル、いずれかを取り組まれたトレーダーさまは、共にキリ番を使うデイトレ手法で同時に併用することで負担がまったく増えない、この2つを実践されるケースが少なくありません。
先ほど申し上げましたように、この2つのデイトレ手法は
・初動テクニカル=順張りが軸
・乖離テクニカル=逆張りが軸
このように根本から狙う相場が異なることで、エントリーの場所が重ならないのでチャンスが倍に増え、収益をそのまま倍化できるからです。
その上、両手法とも、エントリーから決済までの時間
=ポジション保有時間
こちらが極めて短いので、初動テクニカルと共に手にされる重複点テクニカルにおける有効なチャンスも拾っていくなど、より収益の拡大を図れている方も少なくありません。
また、単純な収益の拡大はもちろん、併用するデイトレ手法を増やすことで、併用による1銘柄あたりにおけるチャンスの増加によって、
・トレード対象の銘柄(通貨ペア)を少なくする
・トレードに充てる時間そのものを短くする
などの、負担を減らす方向性ながらも、高い利益率を維持していくパターンも有効な戦略です。
(この方向性の方も割りと多くいらっしゃいます)
以上を踏まえた上で、下記それぞれの案内ページに目を通して頂ければ幸いです。
>乖離テクニカル(キリ番の逆張り特化)
>初動テクニカル(キリ番の順張り特化)
杉原