杉原です。
先日、私が継承しているFXのデイトレ手法に対し、
「ライントレードは、トレーダーによってトレンドラインや水平ラインの引き方に差が出てしまい、有効性が薄れるのでは?」
という趣旨の質問を頂いたので、回答をシェアしたいと思います。
ライントレードにおけるラインの差異
まず、私のブログでラインの引き方に関する記事を行っていました。
その上で、教材内でも記事の記事を紹介しているため、慣れていない事による「漏れ」や勘違いがない限り、実践者は同じ思考回路でラインの生成が行えているはずです。
上記の記事で解説しているように、少なくとも、私の手法だけが特殊な引き方をしているわけではありません。
ライントレードを心得ているトレーダーにとっては当然の引き方であり、このような引き方の基本はテクニカル分析が発祥された頃から、書籍やブログ/サイトで広まっているため、
「共通認識」
としてとらえられているので、大多数のトレーダーがほぼ同じような引き方になります。
もちろん、まったくの初心者トレーダーにとっては、そんな共通認識として多くの人に知られている引き方が分からず、まったく異なる引き方で引いたラインを頼りにトレードしており、そういった意味で
「人によって異なるラインを信頼している」
というとらえ方はできるかもしれません。
まったく同じラインを見ていなくても、ライントレードの有効性はあるのか
そのような共通認識である引き方を理解していないトレーダーを含めれば、仰るとおり、同じ基準、尺度で判断ができていない事は間違いありません。
ただ、そんな共通認識さえ理解ができていないトレーダーは、相場で重要な「大衆心理」の理解を把握していない、ラインの引き方を学べていない時点で、おそらく、そもそもあまり勝てていないと推測されます。
勝てていないということは資金も少なく、必然的にロット数も低くなり、相場に与える影響はまったくありません。
逆にしっかり共通認識とされているラインの引き方を理解し、それに沿って引けているトレーダーは勝つ可能性が高いため、資金が増えてロット数も上がるので、相場に与える影響がとても大きくなります。
そんな共通認識の引き方でラインを引けているトレーダーの注文が、相場に強い影響を与えるからこそ、共通認識で引けるラインが強く作用しやすいわけです。
特に、中長期ラインであれば、短期〜中長期までさまざまな手法のトレーダーが意識するからこそ、異常な程に効き目があります。
(私自身、中長期のトレンドラインなどは非常に有効性があり、中長期ラインに特化した新たな手法を考案しているほどです)
以上を前提として踏まえた上で、共通認識される引き方をしたものの、高値や安値を結ぶ際のズレは仕方ないと思います。
ただ、ラインの反発を狙うライントレードは、ラインにぴったり触れた瞬間を狙うのではなく、
「ラインの付近」
を狙うのが本質的です。
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手前で反発が始まる事もあれば、少しブレイクしてから反発を始めるケースもあるからです。
ゆえに、ラインに触れる場面のみを狙うわけではないため、共通認識による引き方を意識した上での
トレードによる個人の誤差は、まったく問題ないと考えていました。
実際にラインを引いたチャート事例は、100以上の例をエントリー条件とともに公開しているので、
そういった面からも実践者がほぼ同じようなラインを引ける思考回路にはなっていると私は思います。
とは言っても、前述したように、人間が引く以上はどうしてもズレが生じ、それが微妙な誤差になることは避けられません。
もし、実践者が100%の確率で同じ基準、尺度になる指標と言えば、
・125.000円などのキリ番(いわゆるトリプル0)
・前日の高値(または安値、始値、終値)
くらいしかないと思います。
このような指標(というより単なる価格帯)であれば、人間が引く必要がないため、100%の確率で完璧に同じ基準/尺度で見ている事になるからです。
ただ、トレンドラインも水平ラインも、パラメータが存在しない上に、
「引き方に関しての共通認識がトレーダー間に存在する」
からこそ、テクニカル指標の中でも今挙げたキリ番などに近い性質があるので、ライントレードは非常に有効性のある手法だととらえていました。
ライントレードにおけるラインの差に関するまとめ
以上、実際に人間が引く上ではトレンドラインにしても水平ラインにしても、微妙な差が出る事は仕方ありません。
ただ、トレンドラインにしても水平ラインにしても設定値(パラメータ)自体が存在しないため、その分だけ多くのトレーダーと同様の尺度/基準でラインを使った分析ができる事は間違いありません。
だからこそライントレードには高い精度の分析によって大きな可能性があると言えるわけです。
実際に下記のページで細かくロジックを解説していますので、宜しければ目を通してみてください。